JP5601907B2 - シートのロック解除レバー装置 - Google Patents
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Description
ロック解除レバー装置は、操作レバーに第1の操作ケーブルを介してリクライニング機構が連結されるとともに、操作レバーに第2の操作ケーブルを介してスライド機構が連結されている。
リクライニング機構のロック状態を解除することで、シートバックを前後方向に傾斜することができる。
スライド機構のロック状態を解除することで、シートクッションを前後方向にスライドすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、操作レバーを第2の所定方向に回転させた場合に、第1の操作ケーブルを弛ませて操作レバーの移動量を吸収する必要がある。
加えて、操作ケーブルは、部品数(アウタケーブル、インナケーブル、アウタケーブルを保持するブラケット、インナケーブルの長さを調整するナットなど)が多く、操作ケーブルの長さの調整に一層手間がかかることが考えられる。
すなわち、第1の操作レバーを静止させた状態で、第2の操作レバーを第1の所定方向に回転することを規制できる。
これにより、第2の操作レバーを第1の所定方向に回転した際に、第2の操作レバーとともに第1の操作レバーを第1の所定方向に回転することができる。
第1の操作レバーを第1の所定方向に回転することで、第1のロック機構のロック状態を、第2の操作レバーを第1の操作レバーに対して第1の所定方向に回転したときに、突出ピンが長孔の一端部に当接することにより第1の操作レバーに対して第2の操作レバーが第1の所定方向に回転することが規制され、第2の操作レバーとともに第1の操作レバーが第1の所定方向に回転することにより、第1の操作レバーに設けられたカム押圧部材がロックレバーに設けられたカム部材を押圧し、ロックレバーのロック爪が支持板に設けられたラチェットから離れることにより解除できる。
これにより、第1の操作レバーを静止させた状態で、第2の操作レバーを第2の所定方向に回転することができる。
第2の操作レバーを第2の所定方向に回転することで、第2のロック機構のロックを解除できる。
これにより、第1のロック機構に第1の操作レバーを連結する連結手段としてカム機構やリンク機構などを用いることができる。
カム機構やリンク機構などの連結手段は、操作ケーブルと比べて部品点数を少なく抑えることができる。
したがって、連結手段の構成を簡素化でき、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
第1の操作レバーを静止状態に保持できるので、連結した操作ケーブルを弛ませて第1の操作レバーの移動量を吸収する必要がない。
これにより、連結手段として操作ケーブルを用いた場合でも、操作ケーブルの長さを比較的容易に調整することができ、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
加えて、操作ケーブルは、部品数(アウタケーブル、インナケーブル、アウタケーブルを保持するブラケット、インナケーブルの長さを調整するナットなど)が多く、操作ケーブルの長さの調整に一層手間がかかることが考えられる。
よって、各操作レバーを乗員の操作しやすい位置に取り付けることが難しい。
このように、乗員がシートに着座した姿勢と異なる姿勢(すなわち、乗員の背中がシートバックから離れた状態)で操作レバーを操作するため、シートの調節作業に時間がかかっていた。
操作レバーを一本にすることで、第2の操作レバーを乗員の操作しやすい位置に取り付けることが容易になる。
このように、乗員がシートに着座した姿勢で第2の操作レバーを操作できるので、シートの調節作業を時間をかけないで素早くおこなうことができる。
図1に示すように、シート10は、車体フロア11に設けられたスライド機構13と、スライド機構13に設けられたシートクッション15と、シートクッション15の後部15aに設けられたシートバック16と、シートバック16をシートクッション15に対して傾斜可能に支持するリクライニング機構18と、スライド機構13およびリクライニング機構18に連結されたシート10のロック解除レバー装置(以下、「ロック解除レバー装置」と略記する)20とを備えている。
左右の支持レール22,23は左右対称の部材であり、左右のベース部材27,28は左右対称の部材である。
この係止レバー37は、スライドロックばね部材38で係止位置P1に保持された状態で、係止爪37aが係止孔24aに係合する。係止孔24aは左支持レール22の側壁部24に形成されている。
よって、係止爪37aを係止孔24aに係合することで、左支持レール22に対して左ベース部材27をロック状態に保持することができる。
右スライドロック機構33によれば、右スライドロック機構33の係止レバー37は、スライドロックばね部材38で係止位置P1に保持された状態で、係止爪37aが係止孔25aに係合する。
係止孔25aは右支持レール23の側壁部25に形成されている。
よって、係止爪37aを係止孔25aに係合することで、右支持レール23に対して右ベース部材28をロック状態に保持することができる。
取付ブラケット39は、シートクッション15側に取り付けられている。
ロックレバー47は、右ベース部材28に回転可能に支持ピン49を介して回転可能に支持され、先端部47aに複数のロック爪47bが設けられている。
ロック爪47bは、ラチェット46に係止可能な爪である。
ロック爪47bがラチェット46に係止することで、支持板42がリクライニング軸43を軸にして前後方向に傾動することを防ぎ、シートバック16を所定位置に保持する。
第1の付勢部材56は、第1の操作レバー55および取付ブラケット59に架け渡された引張ばねである。
取付ブラケット59は、シートクッション15側に取り付けられている。
突出ピン74は、第1の操作レバー55に設けられている。
具体的には、第1のレバー部材71は、リクライニング軸43を軸にして矢印A方向(第1の所定方向)や矢印B方向に回転可能に設けられている。
ロックレバー47をリクライニングロックばね部材48でロック位置に保持した状態で、カム部材78がカム押圧部材72の先端部72aに当接している。
リクライニングロックばね部材48は、前述したように、リクライニングロック機構45の構成部材を兼用する部材である。
すなわち、第2のレバー部材81は、支持軸73を軸にして矢印C方向(第1の所定方向)や矢印D方向(第2の所定方向)に回転可能に設けられている。
一方、矢印D方向は、上方とは反対に向けた方向(すなわち、下方へ向けた方向)なので「第2の所定方向」とする。
規制・許容手段62は、第2のレバー部材81に設けられた円弧状の長孔83と、第1のレバー部材71に設けられた突出ピン74とで構成されている。
この円弧状の長孔83は、第2の所定方向側の端部(以下、一端部という)83aと、第1の所定方向側の端部(以下、他端部という)83bとを有する。
よって、長孔83の一端部83aが突出ピン74に当接する位置と、長孔83の他端部83bが突出ピン74に当接する位置との間で、第2のレバー部材81を支持軸73を軸にして矢印C方向や矢印D方向に回転することが可能である。
すなわち、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61を支持軸73を軸にして矢印C方向に回転することを規制できる。
これにより、第2の操作レバー61を矢印C方向に回転することで、第1の操作レバー55をリクライニング軸43を軸にして矢印A方向(第1の所定方向)に回転することができる。
これにより、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61を支持軸73を軸にして矢印D方向に回転することができる。
このように、規制・許容手段62の構成の簡素化を図ることで、長孔83と突出ピン74との位置調整(位置合わせ)のみで操作フィーリングの調節が可能になる。
これにより、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
このように、第1の操作レバー55を静止状態に保つことで、リクライニング連結手段57に操作ケーブルを用い、この操作ケーブルの弛み(撓み)で第1の操作レバー55の移動量を吸収する必要がない。
カム機構のリクライニング連結手段57は、操作ケーブルと比べて部品点数を少なく抑えることができるので、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
加えて、操作ケーブルは、部品数(アウタケーブル、インナケーブル、アウタケーブルを保持するブラケット、インナケーブルの長さを調整するナットなど)が多く、操作ケーブルの長さの調整に一層手間がかかることが考えられる。
第1の係止凹部76および第2の係止凹部85に第2の付勢部材63を係止することで、第2のレバー部材81を支持軸73を軸にして矢印C方向(第1の所定方向)に付勢する。
このように、長孔83の一端部83aが突出ピン74に当接するように付勢する第2の付勢部材63を備えることで、第2の付勢部材63で長孔83の一端部83aを突出ピン74に確実に保持できる。
第1の操作ケーブル91は、第1のアウタケーブル92と、第1のアウタケーブル92にスライド(摺動)自在に収納された第1のインナケーブル93とを備えている。
左取付片95は、左ベース部材27に取り付けられている。
図5に示す一端部93aが第2の取付片84に設けられ、図2に示す他端部93bが左スライドロック機構32の係止レバー37(具体的には、下端部37b)に設けられている。
第2の操作ケーブル101は、第2のアウタケーブル102と、第2のアウタケーブル102にスライド(摺動)自在に収納された第2のインナケーブル103とを備えている。
右取付片105は、右ベース部材28に取り付けられている。
図2に示す一端部103aが左スライドロック機構32の係止レバー37(具体的には、上端部37c)に設けられ、図3に示す他端部103bが右スライドロック機構33の係止レバー37(具体的には、下端部37b)に設けられている。
具体的には、第1の操作レバー55が第1の付勢部材56で矢印B(図5参照)方向に付勢されて第1の基準位置P3に位置したとき、第1の操作レバー55がストッパ部材(図示せず)に当接することで第1の基準位置P3に保持されている。
すなわち、リクライニングロック機構45がロック状態に保たれる。
よって、支持板42の前後方向への傾動が阻止されてシートバック16が所定位置に保持される。
なお、リクライニングロック機構45のロックを解除する作用については図6で詳しく説明する。
具体的には、第2の操作レバー61が第2の付勢部材63で矢印C方向に付勢されて第2の基準位置P4に位置したとき、長孔83の一端部83aが突出ピン74に当接することで第2の操作レバー61が第2の基準位置P4に保持されている。
同様に、図3に示す右スライドロック機構33の係止レバー37が右側のスライドロックばね部材38で右支持レール23の係止孔25aに係止した状態に保たれる。
すなわち、左右のスライドロック機構32,33(スライドロック機構31)がロック状態に保たれる。
よって、図1に示す左右のベース部材27,28の前後方向へのスライド移動が阻止されてシートクッション15が所定位置に保持される。
なお、スライドロック機構31のロックを解除する作用については図7〜図8で詳しく説明する。
図6(a)に示すように、第2の操作レバー61のグリップ82を握って、第2の操作レバー61を矢印C方向(第1の所定方向)に引き上げる。
すなわち、規制・許容手段62を構成する長孔83の一端部83aが突出ピン74に当接している。
これにより、第2の操作レバー61を引き上げることで、第2の操作レバー61とともに第1の操作レバー55がリクライニング軸43を軸にして矢印A方向(第1の所定方向)に回転する。
このとき、第2の操作レバー61もリクライニング軸43を軸にして矢印A方向に回転する。
カム部材78が矢印A方向に押圧されることで、ロックレバー47をリクライニングロックばね部材48のばね力に抗してロック解除位置(ラチェット46から離れた位置)に移動する。
これにより、支持板42の前後方向への傾動が許容されてシートバック16を前後方向に傾動することができる。
よって、第2の操作レバー61を矢印C方向に引き上げることで、第2の操作レバー61とともに第1の操作レバー55をリクライニング軸43を軸にして矢印A方向(第1の所定方向)に回転することができる。
第1の操作レバー55を矢印A方向に回転することで、リクライニングロック機構45のロック状態を解除できる。
よって、第2の操作レバー61を矢印C方向(第1の所定方向)に引き上げた際に、第2の操作レバー61に良好に追従させて第1の操作レバー55を矢印A方向に回転できる。
これにより、第2の操作レバー61を矢印C方向に引き上げてリクライニングロック機構45のロック状態を解除する際に、操作フィーリングを高めることができる。
図7(a)に示すように、第2の操作レバー61のグリップ82を握って、第2の操作レバー61を矢印D方向(第2の所定方向)に押し下げる。
すなわち、規制・許容手段62の長孔83の他端部83bが突出ピン74から離れている。
よって、突出ピン74を静止させた状態で、長孔83のみを矢印D方向に回転させることができる。
これにより、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61のみを第2の付勢部材63の付勢力に抗して矢印D方向に回転することができる。
よって、左スライドロック機構32の係止レバー37が左側のスライドロックばね部材38(図2参照)のばね力に抗してロック解除位置P2まで矢印Fの如く回転する。
左スライドロック機構32の係止レバー37をロック解除位置P2まで回転することで、左側の係止レバー37の上端部37cが矢印Gの如く移動する。
上端部37cが移動することで、第2のインナケーブル103が矢印Hの如く引っ張られる。
これにより、右側の係止レバー37の係止爪37aが右支持レール23の係止孔25a(図3参照)から離れ、右スライドロック機構33のロック状態を解除することができる。
これにより、第1の操作レバーを静止させた状態で、第2の操作レバーを矢印D方向に回転することができる。
第2の操作レバーを矢印D方向に回転することで、スライドロック機構31のロックを解除できる。
よって、リクライニングロック機構45に第1の操作レバー55を操作ケーブルで連結し、連結した操作ケーブルを弛ませて第1の操作レバー55の移動を吸収する必要がない。
カム機構のリクライニング連結手段57は、操作ケーブルと比べて部品点数を少なく抑えることができる。
これにより、カム機構のリクライニング連結手段57の構成を簡素化でき、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
操作レバーを一本にすることで、第2の操作レバー61を乗員の操作しやすい位置に取り付けることが容易になる。
このように、乗員がシート10に着座した姿勢で第2の操作レバー61を操作できるので、シート10の調節作業を時間をかけないで素早くおこなうことができる。
なお、実施例2および実施例3において実施例1と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図9〜図10に示すように、ロック解除レバー装置120は、実施例1の規制・許容手段62に代えて規制・許容手段122を設けたもので、その他の構成は実施例1のロック解除レバー装置20と同様である。
規制・許容手段122は、第1のレバー部材71に設けられたストッパ部123と、第2のレバー部材81に設けられた当接部124とで構成されている。
当接部124は、第2のレバー部材81の略中央下部81dに設けられている。
この当接部124は、ストッパ部123の後方側で、かつ、ストッパ部123に当接可能に配置されている。
よって、第2の付勢部材63の付勢力で当接部124がストッパ部123に当接されている。
すなわち、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61を支持軸73を軸にして矢印C方向に回転することを規制できる。
これにより、第2の操作レバー61を矢印C方向に回転することで、第1の操作レバー55をリクライニング軸43を軸にして矢印A方向(第1の所定方向)に回転することができる。
これにより、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61を支持軸73を軸にして矢印D方向に回転することができる。
これにより、ロック解除レバー装置120は、実施例1と同様に、第2の操作レバー61が第2の付勢部材63で第2の基準位置P4に保持されている。
具体的には、第2の操作レバー61が第2の付勢部材63で矢印C方向に付勢されて第2の基準位置P4に位置したとき、当接部124がストッパ部123に当接することで第2の操作レバー61が第2の基準位置P4に保持されている。
このように、規制・許容手段122の構成の簡素化を図ることで、ストッパ部123と当接部124との位置調整(位置合わせ)のみで操作フィーリングの調節が可能になる。
これにより、操作フィーリングの調節を容易におこなうことができる。
よって、第2の操作レバー61を矢印C方向(第1の所定方向)に引き上げた際に、第2の操作レバー61に良好に追従させて第1の操作レバー55を矢印A方向(第1の所定方向)に回転できる。
これにより、第2の操作レバー61を矢印C方向に引き上げてリクライニングロック機構45のロック状態を解除する際に、操作フィーリングを高めることができる。
図11に示すように、シート130は、実施例1のスライド機構13に代えてスライド機構131を設け、さらに、実施例1のロック解除レバー装置20に代えてロック解除レバー装置132を設けたもので、その他の構成は実施例1のシート10と同様である。
また、左ベース部材136は、右ベース部材137と同様に、左支持レール134に複数のスライダ138(図示せず)を介してスライド自在に支持されている。
左右の支持レール134,135は左右対称の部材であり、左右のベース部材136,137は左右対称の部材である。
係止ブラケット148は、支持ブラケット146に一対の支持ピン147を介して回転可能に設けられたブラケット本体152と、ブラケット本体152の下端部に設けられた複数の係止爪153と、ブラケット本体152の上端部152aに設けられた連結レバー154と、連結レバー154の車体後方側に設けられたロック解除レバー155とを有している。
連結レバー154は、ブラケット本体152の上端部152aのうち車体前後方向の中央(図12参照)から上方に立ち上げられ、上端部に連結孔154aが形成されたレバーである。
ロック解除レバー155は、ブラケット本体152の上端部152aのうち連結レバー154の後方(図12参照)から車幅方向外側に向けて上り勾配に張り出され、先端部に凸状の当接部155aが形成されたレバーである。
よって、係止爪153を係止孔135aに係合することで、右支持レール135に対して右ベース部材137をロック状態に保持することができる。
係止孔134aは左支持レール134の折曲部134bに形成されている。
よって、係止爪153を係止孔134aに係合することで、左支持レール134に対して左ベース部材136をロック状態に保持することができる。
よって、右支持レール135に対して右ベース部材137をロック状態に保持するとともに、左支持レール134に対して左ベース部材136をロック状態に保持することで、シートクッション15を所望位置に保持できる。
右側の連結孔154aにスライド連結部144の右端部144aが貫通されることで、右端部144aが右側の連結レバー154に連結されている。
また、左側の連結孔154aにスライド連結部144の左端部144bが貫通されることで、左端部144bが左側の連結レバー154に連結されている。
よって、右側の連結レバー154および左側の連結レバー154がスライド連結部144で連結されている。
スライド連結部144は、一例として、ワイヤーで形成されている。
右側の連結レバー154および左側の連結レバー154をスライド連結部144で連結することで、右側の連結レバー154および左側の連結レバー154を連動させることが可能である。
アーム部159は、側面視略V字状に形成された下部に押圧部159aを有する。
押下片159bは、ロック解除レバー155に備えた当接部155aの上側に配置されている。
基準位置P4は、第2のレバー部材158が未操作状態において保持される位置である。
よって、第2のレバー部材158を押し下げることにより、押圧部159aの押下片159bで当接部155aを下方に押し下げることができる。
当接部155aを押し下げることで、後述するように、右ベース部材137のロック状態を解除するとともに左ベース部材136のロック状態を解除することができる。
これにより、実施例1で必要とする左スライド連結部66(第1の操作ケーブル91)を除去することができ、構造の簡素化や組付け工程の簡素化を図ることができる。
グリップ82は、アーム部159の前端部に設けられ、乗員の手168で把持可能な部材である。乗員の手168でグリップ82を把持することにより、第2のレバー部材158を操作することができる。
また、シートフレーム166で支えられたクッション部15bは弾性変形可能な部材である。
このため、下方に移動した乗員の手168でグリップ82を下方に押し下げてしまうことが考えられる。
よって、クッション部15bの上面15cを乗員の手168で押し下げた場合に、乗員の手168をシートフレーム166で支えることができる。
これにより、上面15cを乗員の手168で押し下げた場合に、乗員の手168でグリップ82を下方に押し下げることを防ぐことができる。
そこで、第2のレバー部材158の車幅方向への変形を規制するガイド部材161を設け、ガイド部材161で第2のレバー部材158を案内するようにした。
外側ガイド部162は、例えば、ロッドやパイプが略U字状に曲げられた部材である。
内側ガイド部163は、外側ガイド部162と同様に、ロッドやパイプが略U字状に曲げられた部材である。
また、外側ガイド部162の下端部162bおよび内側ガイド部163の下端部163bが右ブラケット165にボルト164でまとめて締結されている(共締めされている)。
これにより、第2のレバー部材158を矢印D方向に好適に押し下げて押圧部159a(押下片159b(図14参照))で当接部155aを下方に確実に押し下げることができる。
図17(a)に示すように、第2のレバー部材158のグリップ82を乗員の手168で握って、第2のレバー部材158を矢印D方向に回転する(押し下げる)。
第2のレバー部材158を押し下げることにより、押圧部159a(押下片159b)で右スライドロック機構143の当接部155aを矢印Kの如く下方に押し下げる。
係止ブラケット148が回転することで、係止ブラケット148の連結レバー154がスライドロックばね部材のばね力に抗して矢印Mの如く回転する。
スライド連結部144を引っ張ることで、左スライドロック機構142の係止ブラケット148がスライドロックばね部材149のばね力に抗して一対の支持ピン147を軸にして矢印Oの如く回転する。
係止爪153を係止孔135aから抜き出すことで、右ベース部材137のロック状態が解除される。
係止爪153を係止孔134aから抜き出すことで、左ベース部材136のロック状態が解除される。
右ベース部材137および左ベース部材136をスライド移動することで、各ベース部材137,136とともにシートクッション15を車体前後方向に移動することができる。
例えば、前記実施例1〜3では、第1のロック機構としてリクライニングロック機構45を例示し、第2のロック機構としてスライドロック機構31,141を例示したが、これに限らないで、第1、第2のロック機構をその他のロック機構に適用することも可能である。
リンク機構などの他のリクライニング連結手段を用いた場合にも、実施例1,2と同様の効果を得ることができる。
ここで、規制・許容手段62,122を備えることで、第1の操作レバー55を静止させた状態で、第2の操作レバー61を支持軸73を軸にして矢印D方向に回転することができる。
このように、第1の操作レバー55を静止状態に保つことで、連結手段として用いた操作ケーブルを弛ませて第1の操作レバー55の移動量を吸収する必要がない。
よって、連結手段として操作ケーブルを用いた場合でも、操作ケーブルの長さを比較的容易に調整することができ、実施例1,2と同様の効果を得ることができる。
Claims (1)
- シートに備えられた第1のロック機構および第2のロック機構のロック状態をそれぞれ解除するシートのロック解除レバー装置において、
前記第1のロック機構に連結されて、第1の回転軸に対して第1の所定方向に回転することで前記第1のロック機構のロック状態を解除するように回転可能に設けられた第1の操作レバーと、
前記第2のロック機構に連結されて、前記第1の回転軸と略平行に設けられた第2の回転軸を介して前記第1の操作レバーに対して回転可能に設けられた第2の操作レバーと、を備え、
前記第1のロック機構は、支持板に設けられたラチェットと、前記ラチェットに係止可能なロック爪と前記第1の操作レバーのカム押圧部材に当接するカム部材が設けられたロックレバーと、前記カム部材を前記カム押圧部材に押圧して前記ロック爪を前記ラチェットに係合させるために前記ロックレバーを付勢するばね部材とからなり、
前記第2の操作レバーに前記第2の回転軸を中心として設けられた円弧状の長孔と、前記第1の操作レバーに前記長孔に沿って移動可能に挿通できるように設けられた突出ピンとが、前記第1の所定方向に回転することを規制するとともに、前記第2の操作レバーを第1の操作レバーに対して前記第1の所定方向とは反対の第2の所定方向に回転することを許容する規制・許容手段を設けることで、
前記第2の操作レバーを前記第1の操作レバーに対して前記第1の所定方向に回転したときに、前記突出ピンが前記長孔の一端部に当接することにより前記第1の操作レバーに対して前記第2の操作レバーが前記第1の所定方向に回転することが規制され、前記第2の操作レバーとともに前記第1の操作レバーが前記第1の所定方向に回転することにより、前記第1の操作レバーに設けられた前記カム押圧部材が前記ロックレバーに設けられた前記カム部材を押圧し、前記ロックレバーの前記ロック爪が前記支持板に設けられた前記ラチェットから離れることにより第1のロック機構のロックを解除し、
前記第2の操作レバーを前記第1の操作レバーに対して前記第2の所定方向に回転することで前記第2のロック機構のロックを解除する
ことを特徴とするシートのロック解除レバー装置。
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