JP4934971B2 - 環状スルフィドを有する重合性液晶化合物とその重合体 - Google Patents
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Description
ホウ酸誘導体(11)と公知の方法で合成されるハライド(12)とを、炭酸塩水溶液とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で反応させて化合物(1A)を合成する。この化合物(1A)は、公知の方法で合成される化合物(13)にn−ブチルリチウムを、次いで塩化亜鉛を反応させ、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムのような触媒の存在下で化合物(12)を反応させることによっても合成される。ホウ酸誘導体(11)は化合物(13)をグリニヤール試薬またはリチウム試薬に誘導し、トリアルキルホウ酸エステルを作用することで製造できる。
化合物(13)にn−ブチルリチウムを、続いて二酸化炭素を反応させてカルボン酸(14)を得る。化合物(14)と、公知の方法で合成されるフェノール(15)とをDDC(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド)とDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で脱水させて−COO−を有する化合物(1B)を合成する。この方法によって−OCO−を有する化合物も合成できる。
化合物(1B)をローソン試薬のような硫黄化剤で処理して化合物(16)を得る。化合物(16)をフッ化水素ピリジン錯体とNBS(N−ブロモスクシンイミド)でフッ素化し、−CF2O−を有する化合物(1C)を合成する。M. Kuroboshi et al., Chem. Lett., 1992,827.を参照。化合物(1C)は化合物(16)を(ジエチルアミノ)サルファ トリフルオリドでフッ素化しても合成される。William H. Bunnelle et al., J. Org. Chem. 1990, 55, 768.を参照。この方法によって−OCF2−を有する化合物も合成できる。
化合物(6)をn−ブチルリチウムで処理した後、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)などのホルムアミドと反応させてアルデヒド(17)を得る。公知の方法で合成されるホスホニウム塩(18)をカリウムt−ブトキシドのような塩基で処理して発生させたリンイリドを、アルデヒド(17)に反応させて化合物(1D)を合成する。反応条件によってはシス体が生成するので、必要に応じて公知の方法によりシス体をトランス体に異性化する。
化合物(1D)をパラジウム炭素のような触媒の存在下で水素化することにより、化合物(1E)を合成する。
ホスホニウム塩(18)の代わりにホスホニウム塩(19)を用い、項(IV)の方法に従って−(CH2)2−CH=CH−を有する化合物を得る。これを接触水素化して化合物(1F)を合成する。
ジクロロパラジウムとハロゲン化銅との触媒存在下で、化合物(13)に2−メチル−3−ブチン−2−オールを反応させたのち、塩基性条件下で脱保護して化合物(20)を得る。ジクロロパラジウムとハロゲン化銅との触媒存在下、化合物(20)を化合物(14)と反応させて、化合物(1G)を合成する。
化合物(13)をn−ブチルリチウムで処理したあと、テトラフルオロエチレンを反応させて化合物(21)を得る。化合物(21)をn−ブチルリチウムで処理したあと化合物(14)と反応させて化合物(1H)を合成する。
化合物(17)を水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤で還元して化合物(22)を得る。これを臭化水素酸などでハロゲン化して化合物(23)を得る。炭酸カリウムなどの塩基存在下で、化合物(23)を化合物(24)と反応させて化合物(1J)を合成する。
化合物(17)の代わりに化合物(25)を用いて、項(IX)の方法に従って化合物(1K)を合成する。
J. Am. Chem. Soc., 2001, 123, 5414.に記載された方法に従い、ジケトン(28)をフッ化水素触媒の存在下、四フッ化硫黄でフッ素化して−(CF2)2−を有する化合物(1L)を得る。
組成物 第一成分の化合物 第二成分の化合物
組成物C1 (1a)、(1b)、(1c)または(1d) (M1)または(M2)
組成物C2 (1a)、(1b)、(1c)または(1d) (M3)または(M4)
組成物C3 (1a)、(1b)、(1c)または(1d) (M5)または(M6)
組成物C4 (2a)、(2b)、(2c)または(2d) (M1)または(M2)
組成物C5 (2a)、(2b)、(2c)または(2d) (M3)または(M4)
組成物C6 (2a)、(2b)、(2c)または(2d) (M5)または(M6)
組成物C7 (1a)または(1b) (M4)
組成物C8 (2a)または(2b) (M3)
三口フラスコに温度計、撹拌機および滴下漏斗を取り付け、窒素雰囲気下、アリルアルコール(500 g, 3.84 mol)とテトラヒドロフラン(300 mL, 3.69 mol)を加え、−60℃で1時間撹拌した。ここに塩化チオニル(500 g, 4.20 mol)を滴下し、さらに−60℃で1時間撹拌後、2時間加熱還流した。減圧下で溶媒を留去し、残渣を減圧蒸留(5 mmHg, 110-110 ℃)により精製し、無色油状化合物(a)(471 g, 87%)を得た。
三口フラスコ、滴下漏斗、還流冷却器、撹拌子および温度計を組み立てた装置に、55%水素化ナトリウム(7.5 g, 0.17 mol)とN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(100 mL)を加え、ここに、窒素雰囲気下、室温で(b)(30.5 g, 0.16 mol)をDMF(400 mL)に溶解した溶液を滴下し、30分間撹拌した。次に、(a)(19.3 g, 0.13 mol)を加え、60℃で2日間撹拌した。反応混合物に水を加え、トルエンで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)により精製し無色油状物質化合物(c)(33.15 g, 98%)を得た。
三口フラスコ、滴下漏斗、撹拌子および温度計を組み立てた装置に、純度77%のm−クロロ過安息香酸(26.58 g, 0.12 mol)とジクロロメタン(300 mL)を加え、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。ここに(c)(33.15 g. 0.11 mol)のジクロロメタン溶液(100 mL)を滴下し、終夜撹拌した。白色析出物をろ別し、炭酸水素ナトリウム水溶液および硫酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、残留過酸化物を処理した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。カラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)で分取し、エタノールにより再結晶を行い、白色結晶化合物(d)(18.14 g, 51%)を得た。
撹拌子を入れた三口フラスコに、窒素雰囲気下(d)(1.00 g, 3.10 mol)、ジクロロメタン(3 mL)およびメタノール(3 mL)を入れ撹拌した。ここにチオ尿素(0.35 g, 4.65 mmol)を添加し、終夜撹拌した。反応混合物を水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)により分取を行い、エタノールより再結晶し、無色結晶化合物(1−1−4−4)(0.81 g, 77%)を得た。相転移温度:C(N35)63I(℃)。1H−NMR(CDCl3;δ ppm):7.63−7.70(m, 4H), 7.53(d, 2H),6.99(d, 2H),4.05(t, 2H), 3.61−3.64(m, 1H),3.59(t, 2H), 3.48−3.52(m, 1H),3.06−3.11(m, 1H), 2.53(d, 1H),2.22(d, 1H),1.89−1.94(m, 2H),1.78−1.83(m,2H)。
三口フラスコ、撹拌機および温度計を取り付けた装置に、窒素雰囲気下、DMF(3 L)、(e)(637 g, 3.83 mol)、4−ブロモブテン(575 g, 4.26 mol)および炭酸カリウム(636 g, 4.60 mol)を加え、100℃で3時間撹拌した。放冷後、析出した不溶物をろ別し、ろ液に水を加え、トルエンで抽出した。0.5M水酸化ナトリウム水溶液と水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣を減圧蒸留(4 mmHg, 143-145 ℃)で精製し、無色油状化合物(f)(264 g, 28%)を得た。
三口フラスコ、撹拌機、還流冷却器、および温度計を取り付けた装置に、窒素雰囲気下、メチルエチルケトン(MEK)(600 mL)、炭酸カリウム(108 g, 0.78 mol)および(g)(108 g, 0.65 mol)を加え撹拌した。ここに4−ブロモブテン(97 g, 0.72 mol)を加え15時間加熱還流した。反応溶液に水を加え、トルエンで抽出し。有機層を0.5M水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)により精製し、無色結晶化合物(h)(100.74 g, 70%)を得た。
三口フラスコ、撹拌機、還流冷却器、および温度計を取り付けた装置に、(h)(100.74 g, 0.46 mol)、エタノール(200 mL)に水酸化ナトリウム(27.44 g, 0.69mol)水溶液(200 mL)を加え、5時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応混合物中のエタノールを減圧下で留去した。これに水(200 mL)を加えた後、6M塩酸により反応混合物を酸性にしたところ、無色結晶が析出した。析出物をろ別し、水でよく洗浄した後、残渣をトルエンにより共沸脱水を行い、真空ポンプで乾燥し、無色結晶化合物(i)(63.12 g, 72%)を得た。
三口フラスコ、撹拌機、滴下漏斗、および温度計を取り付けた装置に、窒素雰囲気下、ジクロロメタン(1000 mL)、(f)(51.73 g, 0.32 mol)、(i)(60.00 g, 0.31 mol)、および4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(11.11 g, 0.09 mol)を加え0℃に冷却した。ここに、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)(70.13 g, 0.34 mol )をジクロロメタン(100 mL)に溶解した溶液を滴下し、終夜撹拌した。析出物をろ別し、ろ液を1M塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 ヘプタン/酢酸エチル:7/3)で分取した後、ヘプタンより再結晶し無色結晶化合物(j)(87.45 g, 83%)を得た。
三口フラスコに撹拌機、滴下漏斗および温度計を取り付けた装置に、窒素雰囲気下、ジクロロメタン(1300 mL)、メタクロロ過安息香酸(純度65%)(87.06 g)を加え0℃に冷却した。ここに(j)(52.22 g, 0.15 mol)をジクロロメタン(200 mL)に溶解した溶液を滴下し、室温で終夜撹拌した。析出物をろ過し、ろ液を硫酸水素ナトリウム水溶液と5%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)で分取した。粗結晶をトルエン、エタノール混合溶媒により再結晶を行い、無色結晶化合物(k)(36.12 g, 65%)を得た。相転移温度:C48N63I(℃)。
フラスコに撹拌子を入れ、ジクロロメタン(5 mL)、メタノール(10 mL)、(k)(2.00 g, 5.40 mmol)、およびチオ尿素(1.23 g, 16.2 mmol)を加え、室温で2日間撹拌した。反応混合物に水を加え、メタノールを留去した後、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 トルエン/酢酸エチル:8/2)で分取した。粗結晶をジクロロメタンとエタノールの混合溶媒により再結晶し、無色結晶化合物(1−2−4−1)(1.13 g, 52%)を得た。相転移温度:C56N 63I(℃)。1H−NMR(CDCl3;δ ppm):8.15(d, 2H), 7.12(d, 2H),6.99(d, 2H), 6.94(d, 2H),4.10−4.25(m, 4H), 3.10−3.15(m, 2H),2.61(t, 2H), 2.39−2.52(m, 2H),2.29(t, 2H),1.79−1.86(m, 2H)。
50wt%の化合物(1−1−4−4)および50wt%の化合物(K1)から組成物(CL1)を調製した。化合物(K1)は特願2004−201562号に記載の方法で合成した。この組成物は室温でネマチック相を有した。化合物(1−1−4−4)は良好な相溶性を有し、相分離することはなかった。組成物(CL1)は、ラビングしたTACフィルム上に塗布したところ、ホモジニアス配向を示した。
60wt%の化合物(1−2−4−1)および40wt%の化合物(K2)から組成物(CL2)を調製した。化合物(K2)は特願2004−112720号に記載の方法で合成した。この組成物は室温でネマチック相を有した。化合物(1−2−4−1)は良好な相溶性を有し、相分離することはなかった。組成物(CL2)は、ラビングしたTACフィルム上に塗布したところ、ハイブリッド配向を示した。
表2.評価結果
フィルム番号 セロテープ剥離試験 鉛筆硬度 配向
F1 100/100 2H ホモジニアス
F2 100/100 2H ハイブリッド
Claims (15)
- 式(1)または式(2)で表される化合物。
式中、Raは基(3)で表される重合性基であり;Rbはフッ素、塩素、−CNまたは炭素数1〜10のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の1つまたは2つの−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよく、このアルキルにおいて任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;Rcは水素、ハロゲンまたは炭素数1〜5のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;Aは独立して1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、またはビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイルであり、この環において任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意の−CH=は−N=で置き換えられてもよく、この環において任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の1つまたは2つの水素は−CF3、炭素数1〜5のアルキル、または炭素数1〜5のアルコキシで置き換えられてもよく;Zは独立して単結合または炭素数1〜10のアルキレンであり、このアルキレンにおいて任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意の1つまたは2つの−CH2−は−COO−または−OCO−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;mは1〜4の整数であり;qは0であり、複数のRa、AおよびZはそれぞれ同一の基であってもよく、異なる基であってもよい。ただし、次の化合物を除く。
ビス[4−(2,3−エピチオプロピルオキシ)フェニル]メタン
4,4’−ビス(2,3−エピチオプロピルオキシ)−3,3’,5,5’−テトラメチルビフェニル - 式(1)または式(2)において、Raが基(3)で表される重合性基であり;Rbがフッ素、塩素、−CN、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、−OCFH2、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜9のアルコキシ、または炭素数2〜9のアルコキシアルキルであり;Rcが水素、フッ素、塩素、または炭素数1〜5のアルキルであり、このアルキルにおいて任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよく;Aが独立して、1,4−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘキセニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−2,6−ジイル、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、ピリジン−2,5−ジイル、ピリダジン−3,6−ジイル、またはピリミジン−2,5−ジイルであり、この環において任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、任意の1つの水素はメチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、または−CF3で置き換えられてもよく;Zが独立して単結合または炭素数1〜10のアルキレンであり、このアルキレンにおいて任意の−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、任意の1つまたは2つの−CH2−は−COO−または−OCO−で置き換えられてもよく、そして任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;mが1〜3の整数であり;qが0である、請求項1に記載の化合物。
- 式(1)または式(2)において、Raが基(3)で表される重合性基であり;Rbがフッ素、−CN、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、−OCFH2、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜9のアルコキシ、または炭素数2〜9のアルコキシアルキルであり;Rcが水素または炭素数1〜5のアルキルであり;Aが独立して、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、フルオレン−2,7−ジイル、またはピリジン−2,5−ジイルであり、この環において任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、任意の1つの水素はメチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、または−CF3で置き換えられてもよく;Zが独立して単結合、−O−、−(CH2)r−、−O(CH2)r−1−、−(CH2)r−1O−、−O−(CH2)r−2−O−、−OCO−(CH2)2−、−(CH2)2−COO−、−COO−(CH2)r−2−O−、−OCO−(CH2)r−2−O−、−O−(CH2CH2O)s−、−COO−、−OCO−、−OCF2−、または−CF2O−であり;rが1〜10の整数であり;sが1〜3の整数であり;mが1〜2の整数であり;qが0である、請求項1に記載の化合物。
- 式(1a)〜式(1d)または式(2a)〜式(2d)のいずれか1つで表される化合物。
式中、Raは基(3)で表される重合性基であり;Rbはフッ素、塩素、−CN、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、−OCFH2、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜9のアルコキシ、または炭素数2〜9のアルコキシアルキルであり、;Rcは水素または炭素数1〜5のアルキルであり;Aは独立して、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン、2,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン、2,6−ジフルオロ−1,4−フェニレン、2,3,5−トリフルオロ−1,4−フェニレン、または2,3,5,6−テトラフルオロ−1,4−フェニレンであり;Zは独立して単結合、−O−、−(CH2)r−、−O(CH2)r−1−、−(CH2)r−1O−、−O−(CH2)r−2−O−、−OCO−(CH2)2−、−(CH2)2−COO−、−COO−(CH2)r−2−O−、−OCO−(CH2)r−2−O−、−O−(CH2CH2O)s−、−COO−、−OCO−、−OCF2−、または−CF2O−であり、rは1〜10の整数であり、sは1〜3の整数であり;qは0であり、複数のRa、AおよびZはそれぞれ同一の基であってもよく、異なる基であってもよい。ただし、次の化合物を除く。
ビス[4−(2,3−エピチオプロピルオキシ)フェニル]メタン - 式(1a)〜式(1d)および式(2a)〜式(2d)において、Raが基(3)で表される重合性基であり;Rbがフッ素、−CN、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF3、−OCF2H、−OCFH2、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜9のアルコキシ、または炭素数2〜9のアルコキシアルキルであり;Rcが水素であり;Aが独立して、1,4−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、2−フルオロ−1,4−フェニレン、2,3−ジフルオロ−1,4−フェニレン、2,5−ジフルオロ−1,4−フェニレン、または2,6−ジフルオロ−1,4−フェニレンであり;Zが独立して単結合、−O−、−(CH2)r−、−O(CH2)r−1−、−(CH2)r−1O−、−O−(CH2)r−2−O−、−O−(CH2CH2O)s−、−COO−、または−OCO−であり、rが1〜10の整数であり、sが1〜3の整数であり;qが0である、請求項4に記載の化合物。
- 式(1a)〜式(1d)および式(2a)〜式(2d)において、Raが基(3)で表される重合性基であり;Rbが炭素数1〜10のアルキルであり;Rcが水素であり;Aが独立して、1,4−フェニレンであり;Zが独立して単結合、−O−、−(CH2)r−、−O(CH2)r−1−、−(CH2)r−1O−、−O−(CH2)r−2−O−、−COO−、または−OCO−であり、rが2〜10の整数であり;qが0である、請求項4に記載の化合物。
- 式(1a)〜式(1d)および式(2a)〜式(2d)において、Raが基(3)で表される重合性基であり;Rbが炭素数1〜10のアルキルであり;Rcが水素であり;Aが独立して、1,4−フェニレンであり;Zが独立して−O(CH2)r−1−、−O−(CH2)r−2−O−、−COO−、または−OCO−であり、rが2〜10の整数であり;qが0である、請求項4に記載の化合物。
- 第一成分として、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の化合物を少なくとも1つ、ならびに第二成分として、式(M1)、式(M2)、式(M3)、式(M4)、式(M5)、および式(M6)で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物を含有する液晶組成物。
式(M1)〜式(M6)において、Rdは水素、フッ素、塩素、−CN、−CF3、−OCF3、炭素数1〜20のアルキル、炭素数1〜20のアルコキシ、炭素数2〜20のアルコキシアルキル、炭素数2〜20のアルケニル、または炭素数2〜20のアルケニルオキシであり;Reは水素または炭素数1〜5のアルキルであり;Bは独立して1,4−シクロへキシレンまたは1,4−フェニレンであり、この1,4−フェニレンにおいて任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の1つまたは2つの水素はメチルまたはトリフルオロメチルで置き換えられてもよく、そしてBの1つはピリジン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ナフタレン−2,6−ジイル、フルオレン−2,7−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイル、9−エチルフルオレン−2,7−ジイル、9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイル、9−クロロフルオレン−2,7−ジイル、または9,9−ジフルオロフルオレン−2,7−ジイルであってもよく;Yは独立して単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、このアルキレンにおいて任意の1つまたは2つの−CH2は−O−で置き換えられてもよく、任意の1つの−CH2は−COO−、−OCO−、−C=C−、または−C≡C−で置き換えられてもよく;そしてtは1または2であり、複数のBおよびYはそれぞれ同一の基であってもよく、異なる基であってもよい。 - 式(M1)〜式(M6)において、Rdがフッ素、−CN、−CF3、−OCF3、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数2〜20のアルコキシであり;Reが水素または炭素数1〜2のアルキルであり;Bが独立して1,4−シクロへキシレンまたは1,4−フェニレンであり、この1,4−フェニレンにおいて任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく、そして任意の1つまたは2つの水素はメチルまたはトリフルオロメチルで置き換えられてもよく、そしてBの1つが9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9−エチルフルオレン−2,7−ジイルであってもよく;Yが独立して単結合、−COO−、−OCO−、−C≡C−、または炭素数1〜10のアルキレンであり、このアルキレンにおいて任意の1つまたは2つの−CH2−は−O−で置き換えられてもよく;そしてtが1または2である、請求項8に記載の液晶組成物。
- 第二成分が、式(M1)および式(M2)で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物、または式(M3)および式(M4)で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物、または式(M5)および式(M6)で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物である、請求項8または請求項9に記載の液晶組成物。
- 第二成分が、式(M3)および式(M4)で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの化合物である、請求項8または請求項9に記載の液晶組成物。
- 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の化合物を重合させることによって得られる重合体。
- 請求項8〜請求項11のいずれか1項に記載の液晶組成物を重合することによって得られる重合体。
- 請求項12または請求項13に記載の重合体を含有する液晶表示素子。
- 請求項12または請求項13に記載の重合体の、光学異方性を有する成形体としての使用。
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