JP4803969B2 - 植物抽出物を含有する粒剤の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は粒剤の製造方法、特に植物抽出物を含有する散剤、顆粒剤または細粒剤の製造方法に関する。さらに本発明は、当該製造方法によって得られる粒剤、並びに当該粒剤を利用した各種の製剤に関する。
一般に、医薬品分野において粒剤(散剤、顆粒剤及び細粒剤を含む)の製造に使用される造粒操作には、主に「押出し造粒法」、「流動層造粒法」、及び「攪拌造粒法」の3つがある。中でも最も汎用されている「押出し造粒法」は、通常、図1のフローチャートに示すように、調合、混合、練合、製粒、乾燥、調粒、及び篩過という工程を経て行われる。
これらの工程のうち、練合の際に用いられる練合液には、通常溶媒として水が使用されるが、使用される水が少量であるため(通常、混合末に対して数%である)、練合物全体に均一に分散せず、また水の粘性が強いこともあって、製粒時に製粒機(造粒機)に対する抵抗が経時的に増大したり、発熱したりするという問題がある。この傾向が強い場合には、製粒機が稼働しなくなったり、製粒機の円筒(または円板)が破損して生産停止に至るケースも発生する。このため、水の粘性を低下させて、水の分散性をよくするための方法として、水にエタノールを添加した混合液を練合液として使用する方法が提案されている(非特許文献1参照)。
PHARM TECH JAPAN, Vol.16,No.6, May,2000, pp.40-49
本発明者らは、押出し造粒法を用いて、植物の抽出エキスなどのように粘性の高い原料を用いて粒状化する場合には、練合液として前述する水とエタノールの混液を使用した場合であっても、練合時並びに製粒時の粘度及び機械抵抗の増大を解消することができないという問題があることを見いだした。
本発明の目的は、押出し造粒法を用いた、植物の抽出物を原料として含有する粒剤の製造において、練合時や製粒時の粘度及び機械抵抗の増大を解消する方法を提供することである。また、本発明は、練合時や製粒時の粘度及び機械抵抗の増大を解消することによって、植物抽出物を含有する粒剤を効率よく製造する方法を提供することを目的とするものである。さらに本発明は、かかる方法によって得られる粒剤、並びに当該粒剤を利用して調製される各種形態の製剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討していたところ、練合に使用する練合液として水、エタノール及びメントールを使用することによって、原料として粘性のある植物抽出物を用いた場合であっても、練合時における経時的な増粘が抑制されて、所望の大きさを有する粒剤が安定に且つ連続して効率よく製粒できることを見いだした。
本発明は、かかる知見に基づいて開発されたものであり、下記の態様を有するものである:
項1.植物抽出物を含む混合末に、練合液として水、エタノール及びメントールを添加して練合した後、押出し造粒により製粒する工程を有する植物抽出物含有粒剤の製造方法。
項2. 練合液として、水、及びメントールを含有するエタノールを用いることを特徴とする項1記載の植物抽出物含有粒剤の製造方法。
項3. 植物抽出物が、アカメガシワ、ウイキョウ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、キョウニン、クコシ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴミン、サイコ、サイシン、サンキライ、サンザシ、サンシシ、サンショウ、ジオウ、シャクヤク、シャゼンソウ、ジュウヤク、ショウキョウ、セネガ、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チンピ、トウキ、トコン、ナンテンジツ、ニンジン、バクモンドウ、ビャクジュツ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モッコウ、ヨクイニン、リュウタン、及びロートコンよりなる群から選択される少なくとも1つの植物性生薬の抽出物である、項1または2に記載する植物抽出物含有粒剤の製造方法。
項4. 植物抽出物が、シャクヤクの抽出物である、項1または2に記載する植物抽出物含有粒剤の製造方法。
項5. 項1乃至4のいずれかに記載する方法によって製造される植物抽出物含有粒剤。
項6. アカメガシワ、ウイキョウ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、キョウニン、クコシ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴミン、サイコ、サンキライ、サンザシ、サイシン、サンシシ、サンショウ、ジオウ、シャクヤク、シャゼンソウ、ジュウヤク、ショウキョウ、セネガ、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チンピ、トウキ、トコン、ナンテンジツ、ニンジン、バクモンドウ、ビャクジュツ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モッコウ、ヨクイニン、リュウタン及びロートコンよりなる群から選択される少なくとも1つの植物性生薬の抽出物を少なくとも2重量%の割合で含み、かつ適正水分量が0.5〜10重量%である植物抽出物含有粒剤。
項7. シャクヤクの抽出物を少なくとも2重量%の割合で含む混合末、水、エタノール、及びメントールを原料として用いて調製される、適正水分量が0.5〜10重量%である植物抽出物含有粒剤。
項8. 項5乃至7のいずれかに記載される植物抽出物含有粒剤を内部に含むカプセル剤、または被膜粒剤。
項9. 項5乃至7のいずれかに記載される植物抽出物含有粒剤を用いて調製される錠剤。
以下に、本発明を詳細に説明する。
(1)植物抽出物含有粒剤の製造方法、及びそれによって得られる粒剤
本発明は、植物抽出物を含有する粒剤の、押出し造粒による製造方法を提供するものである。
なお、ここで本発明が対象とする粒剤には、散剤、顆粒剤、細粒剤及びドライシロップ剤が含まれる。好ましくは顆粒剤及び細粒剤である。
また本発明の粒剤には、それがそのまま粒状(例えば、顆粒状若しくは細粒状)の製剤として使用されるもの(「製剤」そのものとしての使用)の他、糖衣粒剤や腸溶性粒剤などのように糖やその他のコーティング剤によって表面が被覆されてなる被膜粒剤の核粒子として使用されるもの(「被膜粒剤」の核粒子としての使用:製被膜用粒剤)、カプセル基材に充填するための原料粒剤として使用されるもの(「カプセル製剤の原料」としての使用:製カプセル用粒剤)、及び錠剤の製造(例えば湿式顆粒圧縮法)において原料顆粒として使用されるもの(「錠剤の原料」としての使用:製錠用粒剤)が含まれる。
粒剤を、製剤、特に顆粒剤として用いる場合は、最終的に調製される粒剤が、10号(1700μm)、12号(1400μm)及び42号(355μm)ふるいを用いて下記の粒度試験を行った場合に、10号(1700μm)ふるいを全量通過し、12号(1400μm)ふるいの残留分が全量の5%以下であり、かつ42号(355μm)ふるいの通過量が全量の15%以下であることが好ましい。より好ましくは、10号(1700μm)ふるい及び12号(1400μm)ふるいを全量通過し、かつ42号(355μm)ふるいの通過量が全量の5%以下であるような粒剤である。特に好ましくは、さらに30号(500μm)ふるいを用いて粒度試験を行った場合に、30号(500μm)ふるいの残留分が全量のほぼ100%(すなわち、30号(500μm)ふるい通過量がほぼ0)となるような粒剤である。
また粒剤を、特に散剤として用いる場合は、最終的に調製される粒剤が、18号(850μm)、30号(500μm)及び200号(75μm)ふるいを用いて下記の粒度試験を行った場合に、18号(850μm)ふるいを全量通過し、30号(500μm)ふるいの残留分が全量の5%以下であることが好ましい(なお、この場合、200号(75μm)ふるいを通過するものが全量の10%以下の粒剤は細粒と称することができる)。より好ましくは、散剤については18号(850μm)ふるい及び30号(500μm)ふるいを全量通過するような粒剤であり、細粒については18号(850μm)ふるい及び30号(500μm)ふるいを全量通過し、かつ200号(75μm)ふるいの通過量が全量の5%以下であるような粒剤である。
<粒度試験>(日本薬局方、製剤総則「7.顆粒剤」より)
本剤(顆粒剤の場合は20.0g、散剤の場合は10.0g)を正確に量り、前記のふるい及び受器を重ね合わせた用器の上段のふるいに入れ、上蓋をした後、3分間水平に揺り動かしながら時々軽くたたいてふるった後、各々のふるい及び受器の残留物の重量を量る。ただし、この試験に用いるふるいの枠の内径は75mmとする。
また本発明で用いる植物抽出物は、特に医薬用途、食品用途、化粧料用途または飼料用途の成分として使用されるものであって、本発明の方法によって好適に粒剤として加工されるものであれば、特に制限されない。
かかる植物抽出物の好適な例として、アカメガシワ、ウイキョウ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、キョウニン、クコシ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴミン、サイコ、サイシン、サンキライ、サンザシ、サンシシ、サンショウ、ジオウ、シャクヤク、シャゼンソウ、ジュウヤク、ショウキョウ、セネガ、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チンピ、トウキ、トコン、ナンテンジツ、ニンジン、バクモンドウ、ビャクジュツ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モッコウ、ヨクイニン、リュウタン、またはロートコンといった植物性生薬の抽出物を挙げることができる。なお、本発明において植物抽出物は、一種の植物抽出物を単独で使用してよいし、2以上の植物抽出物を組み合わせて使用することもできる。
ここでアカメガシワは、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)の落葉喬木、アカメガシワ(Mallotus japonicus (Thunb.) Muell. Arg.)の樹皮であり、生薬(日本薬局方)として健胃や整腸の用途、及び胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療改善用途に使用される。なお、アカメガシワは、生薬名(日本薬局方)であるとともに植物名でもある。
ウイキョウ(茴香)は、セリ科(Umbelliferae)の多年性草本、ウイキョウ(Foeniculum vulgare Muller)の果実であり、生薬(日本薬局方)として主に芳香性健胃の用途に使用される。なお、ウイキョウは生薬名(日本薬局方)であるとともに植物名でもある。
ウヤクは、クスノキ科(Lauraceae )の常緑の低木、テンダイウヤク(Lindera strychnifolia (Sieb. et Zucc.) F. Vill.)の根であり、生薬(日本薬局方外生薬規格)として芳香性健胃や鎮痛の用途、並びに興奮、腹痛、反胃吐食、小便頻繁、及び頭痛の改善治療用途に使用される。
エイジツは、バラ科のノイバラ(Rosa multiflora Tbunberg)またはその他近縁植物(Rosaceae)の偽果(花床、果柄及びがく付属体などを含む:玉営実)又は果実(真正の堅果)であり、生薬(日本薬局方)として主に瀉下薬の用途に使用される。
エゾウコギは、ウコギ科の落葉灌木、エゾウコギ(Acanthopanax senticosus Harms (Eleutherococcus senticocus Maxim))の根皮であり、「五加皮(ゴカヒ)」とも称されて主に抗疲労、抗ストレス、血行促進などの用途に使用される。
エンゴサク(延胡索)は、ケシ科のエンゴサク(Corydalis turtschaninovii Besser forma yanhusuo Y.H/ Chou et C.C. Hsu,)またはその近縁植物(Papaveranceae)の塊茎であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛鎮痙薬(胃腸薬)の用途に使用される。安中散の主薬である。
エンメイソウ(延命草)は、シソ科のヒキオコシ(Plectranthus japonicus Koidzumi)またはクロバナヒキオコシ(Plectranthus tricharpus Maximowicz (Labiatae))の地上部であり、生薬(日本薬局方外生薬規格)として主に苦味健胃の用途に使用される。また抗腫瘍作用、血管拡張作用、細菌繁殖抑制作用、及び血行促進作用が知られている。
オウゴンは、シソ科(Labiatae)のコガネバナ(Scutellaria baicalensis Georgi)の周皮を除いた根であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
オウバク(黄柏)は、ミカン科(Rutaceae)のキハダ(Phellodendoron amurense Ruprecht)またはその他同族植物(Rutaceae)の周皮を除いた樹皮であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬や止瀉薬の用途に使用される。
オウヒ(桜皮)は、バラ科(Rosaceae)のヤマザクラPrumus jamasakura Sieboid又はその他近縁植物(Rosaceae)のコルク皮(周皮)を除いた樹皮であり、生薬(日本薬局方外生薬規定)として、鎮咳や去痰、食中毒などの解毒剤などの用途に使用される。
オウレン(黄連)は、キンポウゲ科のキクバオウレン(Coptis japonica Makino)またはその他の同属植物(Ranunculaceae)の根を除いた根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬や止瀉薬の用途に使用される。
オンジ(遠志)は、ヒメハギ科(Polygalaceae)のイトヒメハギ(Polygala tenuifolia Willdenow)の根であり、生薬(日本薬局方)として主に去痰薬の用途に使用される。
ガジュツは、ショウガ科(Zingiberaceae)のクルクマ属に属するガジュツ(Curcuma zedoaria Roscoe)の根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。なお、ガジュツは、生薬名(日本薬局方)であると同時に植物名である。
カンゾウ(甘草)は、マメ科(Leguminosae)のGlycyrrhiza uralensis Fischer,Glycyrrhiza glabra Linne又はその他同属植物の根及びストロンであり(ときには周皮を除く:皮去りカンゾウ)、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛鎮痙薬(胃腸薬)、去痰薬の用途に使用される。
キキョウ(桔梗)は、キキョウ科(Campanulaceae)キキョウ属(Platycodon A. DC)のキキョウ(Platycodon grandiflorum A. DC.)の根であり、生薬(日本薬局方)として主に去痰薬の用途に使用される。なお、キキョウは生薬名(日本薬局方)であると同時に植物名である。
キジツ(枳実)は、ミカン科(Rutaceae)のダイダイ(Citrus aurantium L. var. daidai Makino)、ナツミカン(Citrus natsudaidai Hayata)、又は近縁植物の未熟果実をそのまま、又はそれを半分に横切りしたものであり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
キョウニン(杏仁)は、バラ科(Rosaceae)のホンアンズ(Prunus armeniaca L.)、アンズ(Prunus armeniaca L. var. ansu Maximowicz)又はその他近縁植物の種子であり、生薬(日本薬局方)として主に去痰薬の用途に使用される。
クコシは、ナス科(Solanaceae)のクコ(Lycium chinense Miller)又はLycium barbarum L.の果実であり、生薬(日本薬局方外生薬規格)として主に補肝腎・生精血・明目の用途に使用される。
ケイヒ(桂皮)は、クスノキ科(Lauraceae)のCinnamomum cassia Blume 又はその他同属植物の樹皮、又は周皮の一部を除いたものであり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
ゲンチアナは、リンドウ科(Gentianaceae)のゲンチアナ(Gentiana lutea LINNE)の根または根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。なお、ゲンチアナは生薬名(日本薬局方)でもあると同時に、植物名である。
ゲンノショウコは、フウロソウ科(Geraniaceae)の多年草、ゲンノショウコ(Geranium thunbergii Sieb. et Zucc.)の地上部であり、生薬(日本薬局方)として主に整腸薬、止瀉薬の用途に使用される。なお、ゲンノショウコは生薬名(日本薬局方)であると同時に植物名である。
コウジン(紅参)は、ウコギ科(Araliaceae)のオタネニンジン(Panax Ginseng C. A. Meyer)の根を蒸して乾燥したものであり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬、保健強壮薬の用途に使用される。
コウボク(厚朴)は、モクレン科(Magnoliaceae)のホウノキMagnolia obovata Thunberg,Magnolia officinalis Rehder et Wilson 又は Magnolia officinalis Rehder et Wilson var. biloba Rehder et Wilson(Magnoliaceae)の樹皮であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬、鎮痛鎮痙薬(胃腸薬)の用途に使用される。
ゴミン(五味子)は、マツブサ科(Schisandraceae)のチョウセンゴミシSchisandra chinensis Baillonの果実であり、生薬(日本薬局方)として使用される。強壮剤などの用途の他、抗酸化作用や肝臓保護作用等が知られている。
サイコ(柴胡)は、セリ科(Umbelliferae)のミシマサイコBupleurum falcatum L. 又はその変種(Umbelliferae)の根であり、生薬(日本薬局方)として使用される。その解熱作用から小柴胡湯の主薬として使用される他、自律神経失調症によく処方される「柴胡加竜骨牡蛎湯」に配合して用いられる。
サイシン(細辛)は、ウマノスズクサ科(Aristolochiaceae)のウスバサイシンAsiasarum sieboldi F. Maekawa又はケイリンサイシンAsiasarum heterotropoides F. Maekawa var.mandshuricum F. Maekawaの根及び根茎であり、生薬(日本薬局方)として使用される。解熱作用、抗菌作用、鎮痛作用、及び鎮静作用が知られている。
サンキライ(山帰来)は、ユリ科(Liliaceae)のサンキライ(Snilax glabra Roxburgh)の塊茎であり、生薬(日本薬局方)として使用される。なお、サンキライは、植物名であるとともに生薬名(日本薬局方)でもある。
サンザシ(山査子)は、バラ科(Rosaceae)のサンザシCrataegus cuneata Siebold et Zuccarini又はオオミサンザシCrataegus pinnatifida Bunge var. major N. E. Brownの偽果をそのまま、または横切りしたものであり、生薬(日本薬局方外生薬規定)として消化不良の改善の用途に使用される。なお、サンザシは、生薬名(日本薬局方外生薬規定)であると同時に植物名である。
サンシシは、アカネ科(Rubiaceae)のクチナシGardenia jasminoides Ellis又はその他近縁植物の果実であり、生薬(日本薬局方)として使用される。精神不安や充血、吐血、血尿、下血、黄疸などを伴う疾病に、消炎、止血、解熱、鎮痛薬として配合される。
サンショウは、ミカン科(Rutaceae)のサンショウZanthoxylum piperitum De Candolle又はその他同属植物の成熟果皮で、果皮から分離した種子をできるだけ除いたものであり、生薬(日本薬局方)として主として健胃薬や駆虫薬の用途に使用される。なお、サンショウは生薬名(日本薬局方)であるとともに植物名でもある。
ジオウ(地黄)は、ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae)のアカヤジオウRehmannia glutinosa Liboschitz var. purpurea Makino又はRehmannia glutinosa Liboschitzの根又はそれを蒸したものであり、生薬(日本薬局方)として主として保健強壮薬の用途に使用される。
シャクヤク(芍薬)は、ボタン科(Paeoniaceae)のシャクヤクPaeonia lactiflora Pallas又はその他近縁植物の根であり、生薬(日本薬局方)として主として鎮痛鎮痙薬(胃腸薬)、婦人薬、冷え症用薬、風邪薬などの用途に使用される。なお、シャクヤクは、生薬名(日本薬局方)でもあるとともに植物名でもある。
シャゼンソウ(車前草)は、オオバコ科(Plantaginaceae)のオオバコPlantago asiatica L.の花機の全草であり、生薬(日本薬局方)として主として去痰薬の用途に使用される。
ジュウヤク(十薬)は、ドクダミ科(Sauruaceae)のドクダミHouttuynia cordata Thunbergの花期の地上部であり、生薬(日本薬局方)として主として便通薬として、または慢性皮膚疾患に利尿・消炎の目的で用いられる。
ショウキョウ(乾生姜)は、ショウガ科(Zingiberaceae)のショウガZingiber officinale Roscoeの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主として健胃薬の用途で用いられる。
セネガは、ヒメハギ科のセネガ Polygala senega L. 又はヒロハセネガ Polygala senega L. var latifolia Torrer et Gray (Polygalaceae)の根であり、生薬(日本薬局方)として主として去痰の用途で用いられる。なお、セネガは、生薬名(日本薬局方)であるとどもに植物名でもある。
センキュウは、セリ科(Umbelliferae)のセンキュウCnidium officinale Makinoの根茎を、通例、湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として主として婦人薬や冷え症用薬の用途で用いられる。なお、センキュウは、生薬名(日本薬局方)であるとともに植物名でもある。
センブリは、リンドウ科(Gentianaceae)のセンブリ(Swertia japonica Makino)の開花期の全草であり、生薬(日本薬局方)として主として苦味健胃薬や整腸薬の用途で用いられる。なお、センブリは、生薬名(日本薬局方)であるとともに植物名である。
ソウジュツは、キク科(Compositae)のホソバオケラAtractylodes lancea De Candolle又はAtractylodes chinensis Koidzumiの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
ソヨウは、シソ科(Labiatae)のシソPerilla frutescens Britton var. acuta Kudo又はその他近縁植物の葉および枝先であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
ダイオウ(大黄)は、タデ科(Polygonaceae)のRheum palmatum L., Rheum tanguticum Maximowicz, Rheum officinale Baillon, Rheum coreanum Nakai又はそれらの種間雑種の通例、根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬や瀉下薬の用途に使用される。
タイソウは、クロウメモドキ科(Rhamnaceae)のナツメZizyphus jujuba Miller var. inermis Rehder又はその他の近縁植物の果実であり、生薬(日本薬局方)として、風邪薬、鎮痛鎮痙薬、健胃消化薬、及び止瀉整腸薬などの処方に配合して用いられる。
チンピは、ミカン科(Rutaceae)ウンシュウミカンCitrus unshiu Markovich又はその他近縁植物の成熟した果皮であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬の用途に使用される。
トウキ(当帰)は、セリ科(Umbelliferae)のトウキAngelica acutiloba Kitagawa又はその他近縁植物の根で通例、湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として、婦人薬、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬及び尿路疾患用薬などの処方に配合して用いられる。
トコンは、Cephaelis ipecacuanha(Broterol)A. Richard又はCephaelis acuminata Karsten(Rubiaceae)の根及び根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に去痰薬に使用される。
ナンテンジツ(南天実)は、メギ科のシロナンテンNandina domestica Thumb. var. leucocar pa Makino またはナンテンNandina domestica Thumb.の果実であり、生薬(日本薬局方外生薬規格)として主に鎮咳薬に使用される。
ニンジンは、ウコギ科(Araliaceae)のオタネニンジンPanax ginseng C.A.Meyer(Panax schinseng Nees)の細根を除いた根又はこれを軽く湯通ししたものであり、生薬(日本薬局方)として主に保健強壮薬や健胃薬に使用される。
バクモンドウ(麦門冬)は、ユリ科(Liliaceae)のジャノヒゲOphiopogon japonicus Ker-Gawler又はその他同属植物の根の膨大部であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮咳去痰薬に配合して用いられる。
ビャクジュツは、キク科(Compositae)のオケラAtractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura又はオオバナオケラAtractylodes ovata De Candolleの根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬に用いられる。
ボタンピ(牡丹皮)は、ボタン科(Paeoniaceae)のボタンPaeonia suffruticosa Andrews(Paeonia moutan Sims)の根皮であり、生薬(日本薬局方)として主に婦人薬に配合して用いられる。
ホップは、クワ科(Moraceae)の蔓性のツル性多年生植物ホップ(Humulus lupulus Linn.)であり、その成熟前の雌花穂(Hops)は古来より、苦味健胃、利尿、抗不眠、抗ノイローゼ、鎮静、通経などを用途とした薬草として用いられている。
マオウは、マオウ科(Ephedraceae)のEphedra sinica Stapf又はその他同属植物の地上茎であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮咳去痰薬に用いられる。
モッコウは、キク科(Compositae)のSaussurea lappa Clarkeの根であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬に用いられる。
ヨクイニンは、イネ科(Gramineae)ハトムギCoix lacryma-jobi L. var. ma-yuen Stapfの種皮を除いた種子であり、生薬(日本薬局方)として主にいぼや肌荒れを治療改善するための内服用薬に用いられる。
リュウタンは、リンドウ科(Gentianaceae)のトウリンドウGentiana scabra Bunge又はその他同属植物の根及び根茎であり、生薬(日本薬局方)として主に健胃薬に用いられる。
ロートコンは、ハシリドコロScopolia japonica Maximowicz又はその他同属植物(Solanaceae)の根茎及び根であり、生薬(日本薬局方)として主に鎮痛・鎮痙薬に用いられる。
本発明で用いられる植物抽出物は、植物の全体またはその一部(例えば、地上部、葉、花、茎、木質部、樹皮、木皮部、根、根茎、根皮、種子など)を抽出溶媒にて抽出することによって得ることができる。また、植物抽出物が上記の植物性生薬に由来する場合は、当該生薬を抽出溶媒にて抽出することによって得ることができる。抽出に供する植物(全部または一部)は、そのまま(生)若しくは生の破砕物または粉砕物であってもよいし、また乾燥後、必要に応じて破砕若しくは粉砕したものであってもよい。
抽出溶媒としては、水、有機溶媒、または水と有機溶媒の混合溶媒(含水有機溶媒)を挙げることができる。好ましくは水、または含水有機溶媒である。
ここで有機溶媒としては上記目的に適うものであれば特に制限されず、低級脂肪族アルコールおよび極性溶媒を広く用いることができる。より具体的には低級脂肪族アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロピルアルコール、ブタノール等の炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4のアルコール;極性溶媒としては、アセトン、酢酸エチル、酢酸メチル等が使用される。好ましくはメタノール、エタノール、プロパノール及びイソプロピルアルコール等の低級脂肪族アルコール及びアセトンであり、より好ましくはヒトに経口的に適用できる観点からエタノールである。
なお、これらの有機溶媒は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて使用することもできる。水と有機溶媒との混合割合も、特に制限されず、慣用に従うことができる。
抽出方法も、制限されることなく、植物の抽出に一般に用いられる方法を採用することができる。制限はされないが、例えば溶媒中に植物(そのまま若しくは破砕・粉砕物、又はそれらの乾燥物)を冷浸、温浸等によって浸漬する方法、加温し攪拌しながら抽出する方法(加熱環流法を含む)、またはパーコレーション法等を挙げることができる。
抽出後、ろ過または遠心分離等の慣用方法によって固液分離して固形物を除去する。得られる抽出液は、本発明の抽出物としてそのまま使用されてもよいし、また必要に応じて、濃縮または乾固されてもよい。濃縮の程度は特に制限されないが、局方規格または生薬規格に適合するように調整することが好ましい。例えば、シャクヤクを例とすると、シャクヤク抽出物中に、その特異成分であるペオニフロリンが2%以上の割合で含まれるように、調整することが好ましい。
本発明の方法は、植物抽出物含有粒剤を押出し造粒法によって製造する方法であって、その練合工程に使用する練合液として、水、エタノール及びメントールを用いることを特徴とするものである。なお、ここでメントールは特に制限されず、l体及びd体のいずれでもよい。好ましくはl−メントールである。
以下、本発明の方法を、慣用の押出し造粒法のフローチャートを示す図1を参照しながら説明する。なお、本発明の方法は、前述するように練合工程に使用する練合液として水、エタノール及びメントールを用いることを特徴とするものであり、その限りにおいて、押出し造粒法における他の工程やその具体的な操作はなんら制限されるものではない。すなわち、図1は本発明の説明のために便宜上使用される図にすぎず、本発明の方法は、図1に記載の押出し造粒法に制限されることなく、広く押出し造粒法に適用できる方法である。
(1)「調合」及び「混合」工程
前述する植物抽出物(図1の「薬物」に相当)と他の原料成分(図1の「他の原料」に相当)とを調合して調合末とした後、練合機等により所定時間混合して混合末を調製する工程である。
なお、ここで植物抽出物と組み合わせて用いられる他の原料成分としては、医薬品製剤に通常使用される担体や添加剤を挙げることができる。また、配合する植物抽出物の効果を妨げないことを限度として他の薬物を配合することもできる。なお、ここで配合する原料成分は、粉末状に調製されていることが好ましい。
この場合、上記調合末または混合末中の植物抽出物の含有割合は、特に制限されないが、通常、調合末または混合末100g中に、植物抽出物が0.1〜50gの範囲、より好ましくは1〜30gの範囲、より好ましくは2〜20gの範囲を挙げることができる。なお、植物抽出物1gは、原料植物の種類によっても異なるが、通常原料植物の0.01〜60g、好ましくは0.02〜50g、より好ましくは2〜40gに相当する。
当該工程において植物抽出物と他の原料成分との調合または混合は、水を配合して行うこともできる。この際に使用する水には、後述する練合液の一部を使用することができる。調合または混合に使用する水の割合としては、後述する練合液として使用する水量より少なければ特に制限されない。通常、練合液として使用する水の5割以下、好ましくは1〜5割の範囲で用いることができる。
担体や添加剤としては、ドウモロコシデンプン、バレイショデンプン、白糖、乳糖、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、及び結晶セルロース等の賦形剤;ステアリン酸マグネシウムやステアリン酸カルシウム等の滑沢剤;カルボキシメチルセルロースカルシウムや低置換度ヒドロキシメチルセルロース等の崩壊剤:ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、セルロース高分子、アクリル酸系高分子、メチルセルロース、アラビアゴム、及びポリビニルアルコール等の結合剤;その他、ミネラル類、ビタミン類、アミノ酸類、甘味剤、着香剤、着色剤、矯味剤、抗酸化剤、吸着剤、防腐剤、湿潤剤、及び帯電防止剤等を挙げることができる。
他の薬物としては、制限されないが、中枢神経刺激薬、抗ヒスタミン・抗アレルギー薬、副交感神経遮断薬、交感神経興奮薬(血管収縮薬)、消炎酵素、抗炎症薬、生薬、鎮咳薬、去痰薬、喀痰溶解薬、鎮暈薬、解熱鎮痛薬、制酸剤、粘膜修復剤、整腸剤、健胃剤、消化剤、鎮痛鎮痙剤、止瀉剤等が例示される。
具体的には、中枢神経刺激薬としては、カフェイン類が例示され、具体的には無水カフェイン、カフェイン、安息香酸ナトリウムカフェイン等が挙げられる。抗ヒスタミン・抗アレルギー薬としては、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタジン、メチレンジサリチル酸プロメタジン、カルビノキサミン、アステミゾール、フマル酸クレマスチン、メキタジン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン、イブジラスト、アンレキサノクス、シプロヘプタジン、フマル酸ケトチフェン、酒石酸アリメマジン、トラニラスト、ペミロラストカリウム、塩酸アゼラスチン、オキサトミド、フマル酸エメダスチン、塩酸エピナスチン等又はそれらの塩類が挙げられる。
副交感神経遮断薬としては、ダツラエキス、ベラドンナアルカロイド、ベラドンナ総アルカロイド、ベラドンナエキス、ロートエキス、ヨウ化イソプロパミド等が挙げられる。交感神経興奮薬としては、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸フェニレフリン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸エフェドリン、塩酸メトキシフェナミン、ノルエピネフリン、硝酸ナファゾリン、ジャイロメタゾリン、ミドドリン、メトキサミン、テトラハイドロゾリン等又はそれらの塩類が挙げられる。
鎮咳薬としては、臭化水素酸デキストロメトルファン、デキストロメトルファン、塩酸ノスカピン、ノスカピン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸メトキシフェナミン等が挙げられる。去痰薬としては、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール等が挙げられる。解熱鎮痛薬としては、アスピリン、アスピリンアルミニウム、アセトアミノフェン、エテンザミド、サリチルアミド、イブプロフェン、フェナセチン、ジクロフェナクナトリウム、プラノプロフェン等が挙げられる。制酸剤としては、シメチジン、ラニチジン、及びファモチジン等のH2受容体拮抗薬;メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸カルシウム等の無機塩類等が挙げられる。
なお、以上の薬物は例示にすぎず、本発明の目的の範囲で適宜選択調整することができる。
(2)「練合」工程
前述の(1)「調合」及び「混合」工程で得られた混合末を練合する工程である。この練合は、上記で調製した混合末に練合液を加え、練合機等を用いてこの混合物を練合(混練)することによって実施することができる。
練合液としては、水、エタノール及びメントールを用いる。なお、練合液として使用する水の量は、混合末100重量部に対して5〜30重量部の範囲から選択することができる。好ましくは10〜18重量部、より好ましくは12〜16重量部である。当該水の一部は、前述するように練合工程の前工程である調合または混合工程で、使用することもできる。
また練合液として使用するエタノールの量は、上記練合液に使用する水の割合に基づいて定めることができる。通常、水100重量部に対するエタノールの割合として、1〜100重量部を挙げることができる。好ましくは5〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部である。また、また練合液として使用するメントールの量は、上記練合液に使用するエタノールの割合に基づいて定めることができる。通常、エタノール100重量部に対するメントールの割合として、1〜50重量部を挙げることができる。好ましくは3〜30重量部、より好ましくは5〜20重量部である。
練合液は、かかる3成分を含有する混合液として用いられてもよいし、また、各々別個に、または1成分と2成分とを別個に、練合液として用いることもできる。好ましくは、メントールはエタノールに配合し、メントール含有エタノールとして用いられる。すなわち、練合液として、水、及びメントール含有エタノールの2種類を用いることが望ましい。この場合、混合末への添加の順番は、特に制限されない。
なお、練合工程は、練合液が混合末全体に行き渡り、均一になった時点で終了することができる。
(3)「製粒」工程
前述の(2)「練合」工程で得られた練合物を製粒機(造粒機)にいれて製粒(造粒)する工程である。製粒は「押出し造粒」機構によってなされるものであればよく、製粒機(造粒機)の種類は問わない。例えば、スクリューの回転によって円板上のパンチング板から練合物を強制的に押出す方式の所謂「押出し造粒機」も、また押出し羽根の回転によって円筒状のパンチング板から練合物を押出す方式の「製粒機」も、いずれも基本的には練合物をパンチング板から押出す機構を有するため、本発明において製粒機(造粒機)として使用することができる。
パンチング板の孔径は、調製する粒剤の粒度に応じて適宜選択することができる。通常0.3〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmの範囲から選択することができる。
なお、「製粒」工程で採用される製粒条件は、当業界の技術常識に基づいて適宜選択調整することができる。
(4)「乾燥」工程
前述の(3)「製粒」工程で得られた生粒剤を乾燥する工程である。乾燥工程は、具体的には、上記工程で得られた生粒剤を複数枚のトレーに広げて、通気乾燥機で行う方法や流動層乾燥機を使用する方法で行うことができる。但し、この方法に限定されない。
(5)「調粒」及び「篩過」工程
前述の(4)「乾燥」工程で得られた乾燥粒剤の粒子径を整える工程である。調粒工程は、具体的には、上記工程で得られた乾燥粒剤をスピードミルなどの解砕機で調粒し、所望の粒度域にある粒子を篩過機で集めることによって実施することができる。
上記の一連の工程で得られた粒剤は、そのまま製剤(散剤、細粒剤、顆粒剤またはドライシロップ剤)として使用することもできるし、カプセル基材に充填されて硬カプセル剤を調製するための「製カプセル用粒剤」として、また錠剤を調製するための核錠子(「製錠用粒剤」)として使用することができる。さらに、上記の粒剤は、糖を始めとする各種のコーティング剤によってコーティングされてなる被膜粒剤の核粒子(「製被膜用粒剤」)として使用することもできる。
ゆえに、本発明は、上記の方法によって調製される植物抽出物含有粒剤を、散剤、顆粒剤、細粒剤またはドライシロップ等の製剤そのものとして提供するとともに、それを内部に充填してなるカプセル製剤、植物抽出物含有粒剤を核錠子として更なる工程を経て調製される錠剤、及び植物抽出物含有粒剤を核として周囲が各種のコーティング剤で被覆されてなる被膜粒剤を提供するものである。
なお、ここでコーティング剤としては、ゼラチン、糖(白糖)、及び各種フィルム(水溶性フィルム、腸溶性フィルム、徐放性フィルム)などを挙げることができる。ここでコーティング剤として糖(白糖)、水溶性フィルム、腸溶性フィルム、及び徐放性フィルムを用いて被覆されてなる被膜粒剤は、それぞれ糖衣粒剤、水溶性粒剤、腸溶性粒剤、及び徐放性粒剤と称される。
なお、カプセル製剤の調製方法及びそれに使用するカプセル基材の種類、並びに被膜粒剤の調製方法及びそれに使用するコーティング剤の種類は、当業者の技術常識に従うことができる(例えば、「医薬品の開発第11巻」製剤の単位操作と機械、廣川書店:「医薬品の開発第12巻」製剤素材I、廣川書店、第198−227頁など)。
また植物抽出物含有粒剤を核錠子とする錠剤は、常法に従って、植物抽出物に、賦形剤、結合材、崩壊剤及びその他の添加剤を加えて均等に混和した混合末を、上記方法によって顆粒状(粒剤)とした後に、滑沢剤を加えて圧縮成型することによって製造することができる(顆粒圧縮法、間接圧縮法)。
(2)植物抽出物含有粒剤
本発明はまた、前述する植物抽出物を少なくとも2重量%の割合で含み、且つ適正水分量が0.5〜10重量%である植物抽出物含有粒剤を提供する。
ここで植物抽出物としては、前述するアカメガシワ、ウイキョウ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、キョウニン、クコシ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴミン、サイコ、サイシン、サンキライ、サンザシ、サンシシ、サンショウ、ジオウ、シャクヤク、シャゼンソウ、ジュウヤク、ショウキョウ、セネガ、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チンピ、トウキ、トコン、ナンテンジツ、ニンジン、バクモンドウ、ビャクジュツ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モッコウ、ヨクイニン、リュウタン、またはロートコンといった植物性生薬の抽出物を挙げることができる。なお、ここで植物抽出物は、一種の植物抽出物を単独で使用してよいし、2以上の植物抽出物を組み合わせて使用することもできる。
上記の植物抽出物含有粒剤は、植物抽出物を前述するように2重量%以上含むものであるが、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは4〜18重量%、さらに好ましくは6〜16重量%の割合で含んでいることが望ましい。なお、植物抽出物1gは、原料植物の種類によっても異なるが、通常原料植物0.01〜60g、好ましくは0.02〜50g、より好ましくは2〜40gに相当する。
植物抽出物含有粒剤の適正水分量とは、粒剤に付着している水及び結晶水の量を意味し、具体的には日本薬局方に規定されるカールフィッシャー法により測定することができる。本発明の植物抽出物含有粒剤は、前述するように適正水分量が0.5〜10重量%の範囲にあるものであるが、好ましくは1〜8重量%、より好ましくは1.5〜6重量%の範囲である。かかる適正水分量は、植物抽出物含有粒剤に含まれる植物抽出物1重量部に対する割合に換算すると、0.025〜5重量部、好ましくは0.05〜2重量部、より好ましくは0.1〜1重量部の範囲にあることが望ましい。
上記の植物抽出物含有粒剤は、上記組成を有するものである限り、植物抽出物のほか、医薬品製剤に通常使用される担体や添加剤が配合されていてもよい。また配合する植物抽出物の効果を妨げないことを限度として他の薬物を含むこともできる。具体的な担体及び添加剤、並びに他の薬物については、前述するものを同様に用いることができる。
上記本発明の植物抽出物含有粒剤は、上記構成からなるものが調製できる方法である限り、その製造方法を特に制限するものではない。例えば、(1)で前述する押出し造粒法で得られるものであっても、他の製粒法で得られるものであってもよい。製粒法は大きくわけて湿式造粒法と乾式造粒法に類別できるが、好ましくは湿式造粒法(例えば、押出し造粒法、流動層造粒法、攪拌造粒法などが含まれる)を挙げることができる。この場合、植物抽出物を含む混合末を練合するために用いる練合液として、制限はされないが、前述する練合液、すなわち水、エタノール及びメントールからなる練合液を用いることが望ましい。かかる練合液を用いる場合、各成分は前述の割合で用いることができる。
また、本発明は、植物抽出物を少なくとも2重量%の割合で含む混合末、水、エタノール、及びメントールを原料として用いて調製される、適正水分量が0.5〜10重量%である植物抽出物含有粒剤を提供する。
かかる植物抽出物としては、前述する植物性生薬の抽出物を挙げることができるが、好ましくはシャクヤクの抽出物である。
ここで混合末には、上記植物抽出物のほか、医薬品製剤に通常使用される担体や添加剤を挙げることができる。また配合する植物抽出物の効果を妨げないことを限度として他の薬物を配合することができる。具体的な担体及び添加剤、並びに他の薬物については、(1)で前述するものを同様に用いることができる。混合末中に含まれる植物抽出物の割合は、上記の通り、少なくとも2重量%であればよいが、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは4〜18重量%、さらに好ましくは6〜16重量%である。なお、植物抽出物1gは、前述するように、通常原料植物0.01〜60g、好ましくは0.02〜50g、より好ましくは2〜40gに相当する。
調製に用いる水の割合としては、特に制限されないが上記混合末100重量部に対して5〜30重量部の範囲から選択することができる。好ましくは10〜18重量部、より好ましくは12〜16重量部である。またエタノールの使用量は、特に制限されないが、上記水の使用量100重量部に対して1〜100重量部を挙げることができる。好ましくは5〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部である。さらに、メントールの使用量は、制限はされないが、上記エタノール使用量100重量部に対して1〜50重量部を挙げることができる。好ましくは3〜30重量部、より好ましくは5〜20重量部である。
本発明の植物抽出物含有粒剤は、最終的に適正水分量が0.5〜10重量%の範囲にあればよい。好ましくは1〜8重量%、より好ましくは1.5〜6重量%である。
以上説明する本発明の植物抽出物含有粒剤は、そのまま製剤(散剤、細粒剤、顆粒剤またはドライシロップ剤)として使用されるものであっても、カプセル基材に充填されて硬カプセル剤を調製するための「製カプセル用粒剤」として、また錠剤を調製するための核錠子(「製錠用粒剤」)として使用されるものであってもよい。さらに、上記の粒剤は、糖を始めとする各種のコーティング剤によってコーティングされてなる被膜粒剤の核粒子(「製被膜用粒剤」)として使用されるものであってもよい。
ゆえに、本発明は、上記の方法によって調製される植物抽出物含有粒剤を、散剤、顆粒剤、細粒剤またはドライシロップ等の製剤そのものとして提供するとともに、それを内部に充填してなるカプセル製剤、植物抽出物含有粒剤を核錠子として更なる工程を経て調製される錠剤、及び植物抽出物含有粒剤を核として周囲が各種のコーティング剤で被覆されてなる被膜粒剤を提供するものである。
水、エタノール及びメントールの3成分を練合液として用いて練合を行う本発明の押出し造粒法によれば、原料として粘性のある植物抽出物を含有する場合であっても、通常、練合時や製粒(造粒)時において生じる混合末の経時的な増粘を抑制することができ、その結果、連続的に、しかも安定して、所望の粒度を有する粒剤を調製することができる。
以下、試験例及び実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例などに限定されるものではない。
試験例1
下記の処方からなる顆粒剤を、図2に示すフローチャートに従って押出し造粒法により作成した。なお、下記のシャクヤク抽出物としては、シャクヤク(芍薬根)の乾燥物の粗切物を水で抽出し、抽出液を濃縮して得られた軟エキス(シャクヤク抽出物1gは、シャクヤク(根)4gに相当する)を用いた。
<処方>
シャクヤク抽出物 0.325 kg ( 6.5%)
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1.000 (20.0%)
乳糖 3.675 (73.5%)
合 計 5.000 kg (100.0%)。
具体的には、先ず、シャクヤク抽出物0.325kg(シャクヤク(根)の乾燥物に換算して1.3kg)に予め水(表1の「水(前添加)」に相当)を添加して水溶液とし、これをメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(粉体)1kgの中に滴下して、バーティカルグラニュレーター((株)パウレット社製)を用いて15秒間混合した。次いでこれに乳糖(粉体)を3.675 kg添加してさらにバーティカルグラニュレーター((株)パウレット社製)を用いて1分間混合した(以上、「混合」)。得られた混合末に、表1に記載する処方からなる練合液を滴下した。なお、試験体4及び5については、水とエタノールを別個に滴下し、試験体5についてメントールは予めエタノールと混合してメントール含有エタノールとして用いた。
バーティカルグラニュレーター((株)パウレット社製)を用いて、これを、さらに1分間練合した(「練合」)。次いで、得られた練合物を孔径1mmのパンチング板を備えたバスケット造粒機((株)菊水製作所製)に移して、製粒した(以上、「製粒」)。そして得られた生顆粒を流動層乾燥機にて乾燥して(「乾燥」工程)、得られた乾燥顆粒を、篩で篩過し、顆粒を得た。
なお、図2に示す練合段階で練合度を、乾燥後に粒度を、さらに篩過後に仮比重、得率、及び粉化率を、それぞれ下記の方法に従って求めた。
練合度
練合物の塊100gを840μmの篩上に置いて手で40回タッピングして、残存した量(xg)をパーセント(x%)として算出する。
粒度
乾燥顆粒20gを、12号[1400μm]、18号[850μm]、30号[500μm]、42号[355μm]、60号[250μm]、83号[180μm]、100号[150μm]、140号[106μm]ふるい(各ふるい直径75mm)及び受器を重ね合わせた用器の上段のふるいに入れ、振盪器で5分間ふるって、各ふるいの上に残留した乾燥顆粒の量(g)を測定する。30号[500μm]及び42号[355μm]ふるいの上に残留した乾燥顆粒の総量(g)を各ふるい及び受器に残留した乾燥顆粒の総量(約20g)で割ってパーセントを算出し、下記の基準に従って評価する。
◎:75%以上100%以下、○:50%以上75%未満、△:25%以上50%未満、
×:0%以上25%未満。
仮比重
上記粒度の測定により30号[500μm]のふるいに残留した乾燥顆粒を100mL容量の容器にとり、その量(重量と容積)を測定し、比重(g/mL)を算出する。
得率
生成した全乾燥顆粒を、18号[850μm]、30号[500μm]、42号[355μm]ふるい(各ふるい直径30cm)及び受器を重ね合わせた用器の上段のふるいに入れ、振盪器で5分間ふるって、各ふるいの上に残留した乾燥顆粒の量(g)を測定する。30号[500μm]及び42号[355μm]ふるいの上に残留した乾燥顆粒の総量(kg)を、原料の重量(kg)で割って、パーセントを算出する。
粉化率
30号[500μm]ふるいに残留した乾燥顆粒100gを回転式強度試験器により10分間回転して摩耗させた後、500μmのふるい上に残存した量を求め、パーセント表示する。
さらに、下記の基準に従って、各試験体について造粒性を評価した。
造粒性
○:整粒機が途中でストップしない。
△:始めは製粒できたが、途中で整粒機がストップした
×:まったく製粒できなかった。
結果を表1に示す。
Figure 0004803969
試験例2
表2の処方からなる顆粒剤を、試験例1と同様に、図2に示すフローチャートに従って押出し造粒法により作成した。そして、試験例1と同様にして、各試験体の造粒性を評価し、また粒度(%)と得率(%)を求めた。結果を表3に合わせて示す。
Figure 0004803969
以上、試験例1と試験例2の結果から、練合液として、水に加えて、l-メントールとエタノールの混合液を用いることによって、練合時や製粒時の増粘が抑制でき、所望の粒度を有する顆粒が製造できることがわかった。
処方例1 かぜ薬(細粒剤) 1日量(g)
塩酸メチルエフェドリン 0.6
マレイン酸クロルフェニラミン 0.0075
ノスカピン 0.048
アセトアミノフェン 0.45
エテンザミド 0.75
カフェイン 0.075
カンゾウエキス 0.4(原生薬換算1.6g)
キキョウエキス 0.2(原生薬換算0.8g)
乳 糖 残 部
合 計 5.0 g。
処方例2 胃腸薬(散剤) 1日量(g)
炭酸水素ナトリウム 2.0
酸化マグネシウム 0.6
センブリエキス 0.3(原生薬換算1.2g)
ゲンチアナエキス 0.3(原生薬換算1.5g)
乳 糖 残 部
合 計 4.0 g。
慣用の押出し造粒法のフローチャートを示す図である。 本発明の試験例で使用した押出し造粒法のフローチャートを示す図である。

Claims (7)

  1. 植物抽出物を含む混合末に、練合液として水、エタノール及びメントールを添加して練合した後、押出し造粒により製粒する工程を有する、植物抽出物含有粒剤の製造方法。
  2. 練合液として、水、及びメントール含有エタノールを用いることを特徴とする請求項1記載の植物抽出物含有粒剤の製造方法。
  3. 植物抽出物が、アカメガシワ、ウイキョウ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、エンメイソウ、オウゴン、オウバク、オウヒ、オウレン、オンジ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キジツ、キョウニン、クコシ、ケイヒ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウボク、ゴミン、サイコ、サンキライ、サンザシ、サイシン、サンシシ、サンショウ、ジオウ、シャクヤク、シャゼンソウ、ジュウヤク、ショウキョウ、セネガ、センキュウ、センブリ、ソウジュツ、ソヨウ、ダイオウ、タイソウ、チンピ、トウキ、トコン、ナンテンジツ、ニンジン、バクモンドウ、ビャクジュツ、ボタンピ、ホップ、マオウ、モッコウ、ヨクイニン、リュウタン及びロートコンよりなる群から選択される少なくとも1つの植物性生薬の抽出物である、請求項1または2に記載する植物抽出物含有粒剤の製造方法。
  4. 植物抽出物が、シャクヤクの抽出物である、請求項1または2に記載する生薬・植物抽出物含有粒剤の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載する製粒工程に加えて、製粒工程で得られた植物抽出物含有粒剤をカプセル基材に充填する工程を有する硬カプセル剤の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれかに記載する製粒工程に加えて、製粒工程で得られた植物抽出物含有粒剤をコーティング剤で被覆する工程を有する被膜粒剤の製造方法。
  7. 請求項1乃至4のいずれかに記載する製粒工程に加えて、製粒工程で得られた植物抽出物含有粒剤に滑沢剤を加えて圧縮成型する工程を有する錠剤の製造方法。
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