JP4709315B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、路面と接地するトレッドと、トレッドよりもタイヤ径方向内側に設けられるサイドウォールと、トレッドとサイドウォールとの間に設けられるバットレス部とを有するタイヤに関する。
従来、乗用自動車などの車両に装着されるタイヤでは、粗い路面の舗装路など、タイヤが不規則な凹凸を有する路面を転動した際に発生するロードノイズを低減する様々な方法が用いられている。例えば、トレッドのショルダー部分に硬度が高いゴムが用いられたタイヤが知られている(特許文献1参照)。
このようなタイヤによれば、路面の凹凸のうち、凸状の部分がトレッドに食い込んだ際のトレッドの変形が抑制される。このため、トレッドの接地圧の増大が抑制され、タイヤが粗い路面を転動する際のロードノイズ増大を抑制できる。
特開2008−24048号公報(第5頁、第1図)
ところで、昨今、ロードノイズの発生メカニズムについて鋭意研究を進めた結果、路面の凹凸によってバットレス部が振動することもロードノイズの一因であることが明確になってきた。
つまり、平滑な路面の場合、通常、バットレス部は路面と接触しない。一方、粗い路面の舗装路など、路面に細かな凹凸がある場合、バットレス部は路面と接触し、この凹凸によってバットレス部が振動する。このようなバットレス部の振動がロードノイズを増大させる。
そこで、本発明は、バットレス部の振動に起因するロードノイズの発生を抑制し、ロードノイズをさらに低減したタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、カーカス(カーカス20)よりもタイヤ径方向外側に設けられ、路面と接するトレッド(トレッド50)と、前記トレッドよりもタイヤ径方向内側に設けられるサイドウォール(サイドウォール60)と、前記トレッドと前記サイドウォールとの間に設けられるバットレス部(バットレス部70)とを有するタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、前記バットレス部(バットレス部70)に設けられ、所定の幅を有するとともに、タイヤ周方向に沿って延在する凹ショルダー領域(凹ショルダー領域US)を有し、前記凹ショルダー領域には、前記タイヤの表面よりも凹んだ複数の凹部(凹部80)と、前記凹部が形成されていない表面部(表面部90)とが形成され、前記凹ショルダー領域において前記凹部が占める比率は、60%以上であることを要旨とする。
ここで、凹ショルダー領域は、タイヤに正規内圧及び正規荷重が加えられた状態において、タイヤ転動時に路面と接しない部分を示す。なお、正規内圧とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の最大負荷能力に対応する空気圧であり、正規荷重とは、JATMA(日本自動車タイヤ協会)のYear Book2008年度版の単輪を適用した場合の最大負荷能力に相当する荷重である。日本以外では、正規内圧とは、後述する規格に記載されている単輪の最大荷重(最大負荷能力)に対応する空気圧であり、正規荷重とは、後述する規格に記載されている適用サイズにおける単輪の最大荷重(最大負荷能力)のことである。規格は、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では、”The Tire and Rim Association Inc. のYear Book ”であり、欧州では”The European Tire and Rim Technical OrganizationのStandards Manual”である。
かかる特徴によれば、所定の幅を有する凹ショルダー領域がタイヤ周方向TCに沿って延在し、凹ショルダー領域には複数の凹部と表面部とが形成される。これによれば、路面に細かな凹凸がある場合であっても、路面の凹凸が凹部に接触せずに、凹ショルダー領域が路面に接触する面積が減少する。このため、トレッドの接地圧の増大が抑制され、路面の凹凸によって凹ショルダー領域が振動することを抑制できる。従って、凹ショルダー領域の振動に起因するロードノイズの発生を抑制でき、結果的に、ロードノイズをさらに低減したタイヤを提供できる。
特に、凹ショルダー領域において凹部が占める比率が60%よりも小さい場合と比べて、凹ショルダー領域のせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域が路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記タイヤ表面において、タイヤ径方向に沿った前記凹ショルダー領域の幅をL1、タイヤ周方向に沿った前記凹ショルダー領域の長さをL2とし、前記凹部の体積をV、前記凹部の最深部の深さをDとした場合、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たすことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または2の特徴に係り、前記表面部は、それぞれの前記凹部の周囲に形成されることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の特徴に係り、前記タイヤ表面において、前記凹部は多角形であることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第4の特徴に係り、前記タイヤ表面において、前記凹部を形成する辺(辺81)は、タイヤ周方向に対して傾斜していることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第4または5の特徴に係り、前記凹部の最深部(最深部82)に沿って前記凹部の底面に形成される線分(線分BL)の数は、前記凹部を形成する辺の数よりも少ないことを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第4乃至6の特徴に係り、前記凹部の底面(底面83)は、曲面のみで形成されることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第4乃至7の特徴に係り、前記凹部は、四角形であることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第8の特徴に係り、前記凹部の最深部に沿って前記凹部の底面に形成される線分は、タイヤ周方向に沿った対角線の位置に形成されることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第3乃至9の特徴に係り、前記タイヤ表面において、前記表面部は格子状であることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、本発明の第1乃至10の特徴に係り、前記凹部は、トレッド幅方向において複数形成されることを要旨とする。
本発明の第12の特徴は、本発明の第11の特徴に係り、トレッド幅方向外側に形成される前記凹部の深さは、トレッド幅方向内側に形成される前記凹部の深さよりも浅いことを要旨とする。
本発明の第13の特徴は、本発明の第1乃至12の特徴に係り、前記凹ショルダー領域は、前記タイヤのトレッド幅方向(トレッド幅方向TW)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向TR)に沿った断面において、前記トレッドの表面の曲率に従い、トレッド幅方向外側に向かって延びる第1曲線(第1曲線R1)と、前記バットレス部の表面の曲率に従い、タイヤ径方向外側に向かって延びる第2曲線(第2曲線R2)とが交差する点を仮想点(仮想点IP)とし、前記仮想点を通過するとともに前記カーカスに対して略直交する直線(直線L)が前記タイヤの表面と交わる点を交点(交点NP)とした場合、前記交点を含むことを要旨とする。
本発明の第14の特徴は、本発明の第1乃至12の特徴に係り、前記凹ショルダー領域は、前記タイヤのトレッド幅方向(トレッド幅方向TW)及びタイヤ径方向(タイヤ径方向TR)に沿った断面において、前記トレッドの表面の曲率に従い、トレッド幅方向外側に向かって延びる第1曲線(第1曲線R1)と、前記バットレス部の表面の曲率に従い、タイヤ径方向外側に向かって延びる第2曲線(第2曲線R2)とが交差する点を仮想点(仮想点IP)とし、前記仮想点を通過するとともに前記カーカスに対して略直交する直線(直線L)が前記タイヤの表面と交わる点を交点(交点NP)とした場合、記交点よりもトレッド幅方向外側に位置することを要旨とする。
本発明の第15の特徴は、本発明の第1乃至14の特徴に係り、前記凹ショルダー領域は、前記交点からタイヤ径方向内側に位置することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、バットレス部の振動に起因するロードノイズの発生を抑制し、ロードノイズをさらに低減したタイヤを提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を示す斜視図である。 図2(a)は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向断面図である。図2(b)は、図2(a)の二点鎖線A内を示す拡大図である。 図3は、第1実施形態に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。 図4は、第1実施形態に係る凹ショルダー領域US近傍を示す斜視図である。 図5(a)は、図3のA−A断面図であり、図5(b)は、図3のB−B断面図である。 図6は、変更例1に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。 図7は、変更例2に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。 図8は、変更例3に係る凹ショルダー領域US近傍を示す斜視図である(その1)。 図9は、変更例3に係る凹ショルダー領域US近傍を示す斜視図である(その2)。 図10(a)は、第2実施形態に係る空気入りタイヤ1Aのトレッド幅方向断面図である。図10(b)は、図10(a)の二点鎖線A内を示す拡大図である。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、第1実施形態、第2実施形態、その他の実施形態について説明する。
なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
以下において、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1について説明する。具体的には、(1)空気入りタイヤの全体構成、(2)凹ショルダー領域の詳細構成、(3)比較評価、(4)作用・効果、(5)変更例について説明する。
(1)空気入りタイヤの全体構成
まず、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の全体構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を示す斜視図である。図2(a)は、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド幅方向断面図である。図2(b)は、図2(a)の二点鎖線A内を示す拡大図である。なお、空気入りタイヤ1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
図1及び図2に示すように、空気入りタイヤ1は、ビード部10と、カーカス20と、インナーライナー30と、ベルト40と、トレッド50と、サイドウォール60と、バットレス部70とを備える。
ビード部10は、リム(不図示)に固定される際に当該リムと接する。ビード部10は、ビードコア11と、ビードフィラー13とを少なくとも有する。ビードコア11は、ビード部10の芯となる。ビードフィラー13は、ビードコア11を折り返したカーカス20間に設けられ、ビード部10の変形を抑制する。
カーカス20は、空気入りタイヤ1の骨格を形成する。カーカス20は、ビードコア11を折り返し、一方のビードコア11からトレッド50のタイヤ径方向TR内側を経由して、他方のビードコア11に向けて設けられる。カーカス20は、カーカスコード及びゴムによって構成される。
インナーライナー30は、チューブの役割となる気密性の高いゴム層によって形成される。インナーライナー30は、カーカス20の内側に設けられる。
ベルト40は、空気入りタイヤ1の形状を保持するとともに、トレッド50を補強する。ベルト40は、カーカス20よりもタイヤ径方向TR外側に設けられる。ベルト40は、複数(内側ベルト層、外側ベルト層、キャップ層)設けられ、それぞれのベルト40は、タイヤ周方向TCに沿った帯状をなしている。
トレッド50は、トレッドパターンが形成され、路面と接する。トレッド50は、ベルト40のタイヤ径方向TR外側に設けられる。トレッド50には、タイヤ周方向TCに沿って延びる周方向溝51と、周方向溝51と交差する方向(第1実施形態では、トレッド幅方向TW)に沿って延びるラグ溝52とが形成される。
トレッド50のうち、最もトレッド幅方向TW外側に位置するショルダー陸部には、周方向溝51と交差する方向(第1実施形態では、トレッド幅方向TW)に沿って延びる幅方向細溝53が形成される。
サイドウォール60は、トレッド50よりもタイヤ径方向TR内側に設けられるとともに、ビード部10とトレッド50とをつなぐゴム層によって形成される。サイドウォール60は、カーカス20のトレッド幅方向TW外側に設けられる。
バットレス部70は、トレッド50とサイドウォール60との間に設けられるとともに、トレッド50とサイドウォール60とに連なるゴム層によって形成される。バットレス部70は、カーカス20のタイヤ径方向TR外側に設けられる。
ここで、トレッド50とバットレス部70との間には、タイヤ周方向TCに沿って延在する凹ショルダー領域USが設けられる。第1実施形態では、凹ショルダー領域USは、車両装着時内側に位置する。
凹ショルダー領域USは、トレッド幅方向TW及びタイヤ径方向TRに沿った断面(図2参照)において、第1曲線R1と第2曲線R2とが交差する点を仮想点IPとし、仮想点IPを通過するとともにカーカス20に対して略直交する直線Lが空気入りタイヤ1の表面と交わる点を交点NPとした場合、交点NPを含むとともに、交点NPを中心とした所定の幅(後述するL1)を有している。
なお、第1曲線R1は、トレッド50の表面の曲率に従い、トレッド幅方向TW外側に向かって延びる。第2曲線R2は、バットレス部70の表面の曲率に従い、タイヤ径方向TR外側に向かって延びる。また、直線L(交点NP)は、複数のベルト40のうちの外側ベルト層のトレッド幅方向TW外側に位置するベルト端41上を通過する(図2参照)。
(2)凹ショルダー領域の詳細構成
次に、上述した凹ショルダー領域USの詳細構成について、図1〜図5を参照しながら説明する。なお、図3は、第1実施形態に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。図4は、第1実施形態に係る凹ショルダー領域US近傍を示す斜視図である。図5(a)は、図3のA−A断面図であり、図5(b)は、図3のB−B断面図である。
図1〜図5に示すように、凹ショルダー領域USは、複数の凹部80と、表面部90とによって構成される。つまり、凹ショルダー領域USには、複数の凹部80が形成されている。
(2−1)凹部の構成
凹部80は、空気入りタイヤ1の表面よりも凹んでいる。凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率は、60%以上である。例えば、凹ショルダー領域USが170〜200mmである場合、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率は、100〜160mm(第1実施形態では、154mm)である。
凹部80は、トレッド幅方向TW(すなわち、トレッド50からサイドウォール60に向かう方向)において複数(図面では、3列)形成される。具体的には、凹部80は、トレッド50からサイドウォール60に向かって、凹部80Aと、凹部80Bと、凹部80Cとによって構成される。
凹部80Aは、タイヤ周方向TCに対して、凹部80Cと略同一の位置に設けられる。最もトレッド幅方向TW内側に位置する凹部80Aの端部80e1は、タイヤ周方向TCに対して、幅方向細溝53のうち短細溝53Aと略同一の位置に設けられる(図3及び図4参照)。
凹部80Bは、タイヤ周方向TCに対して、凹部80A及び凹部80Cと半位相ずれるように設けられる。最もトレッド幅方向TW内側に位置する凹部80Bの端部80e2は、タイヤ周方向TCに対して、幅方向細溝53のうち短細溝53Aよりもトレッド幅方向TWに対する長さが長い長細溝53Bと略同一の位置に設けられる(図3及び図4参照)。
凹部80の深さDは、0.5〜3.0mmに設定される。具体的には、トレッド幅方向TW外側(サイドウォール60寄り)に形成される凹部80Cの深さD80cは、トレッド幅方向TW内側(トレッド50寄り)に形成される凹部80Aの深さD80Aよりも浅い。凹部80Aと凹部80Cとの間に位置する凹部80Bの深さD80Bは、凹部80Aの深さD80Aよりも深く、かつ凹部80Cの深さD80cよりも浅いことが好ましい。このような凹部80全体の面積をs、凹部80の最深部82の深さをDとした場合、√s≧Dの関係を満たす。
空気入りタイヤ1表面(図1のA矢視、すなわち、凹部80の上面視)において、凹部80は、多角形である。第1実施形態では、凹部80は、四角形、具体的には、菱形である。また、凹部80を形成する辺81(第1実施形態では、4つの辺)は、タイヤ周方向TCに対して傾斜している。凹部80の最深部82に沿って凹部80の底面83に形成される線分BLの数(第1実施形態では、1本)は、凹部80を形成する辺81の数よりも少ない。
線分BLは、凹部80(菱形)のタイヤ周方向TCに沿った対角線の位置に形成される。線分BLは、凹部80の底面83において湾曲している(図5(a)参照)。例えば、線分BLは、15〜36mmに設定される。また、凹部80の底面83は、最深部82に向かってそれぞれ傾斜している(図5(b)参照)。
(2−2)表面部の構成
図3及び図4に示すように、表面部90は、凹部80が形成されていない部分である。表面部90は、それぞれの凹部80の周囲に形成される。空気入りタイヤ1表面において、表面部90は、格子状である。
(2−3)凹部と表面部との関係
図3〜図5に示すように、タイヤ径方向TRに沿った凹ショルダー領域USの幅をL1、タイヤ周方向TCに沿った凹ショルダー領域USの長さをL2とし、凹部80の体積をV、凹部80の最深部82の深さをDとした場合、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たす。
ここで、凹ショルダー領域USの幅とは、最もトレッド幅方向TW内側に位置する凹部80Aの端部80e1から、最もトレッド幅方向TW外側に位置する凹部80Cの端部80e3までを示す。
(3)比較評価
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(3−1)各空気入りタイヤの構成、(3−2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(3−1)各空気入りタイヤの構成
まず、比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、簡単に説明する。なお、空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ タイヤサイズ : 215/55R17
・ リムサイズ : 7J−17
比較例に係る空気入りタイヤには、凹部80が形成されていない。比較例2、及び実施例1,2に係る空気入りタイヤの凹ショルダー領域USには、凹部80と表面部90とが形成されている。なお、比較例1、及び実施例1,2に係る空気入りタイヤでは、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率がそれぞれ異なる。ただし、比較例1に係る空気入りタイヤでは、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率が40%であり、本願発明の範囲には含まれない。
(3−2)評価結果
次に、各空気入りタイヤのロードノイズ(実車及び室内ドラム)の評価結果について、表1を参照しながら説明する。
Figure 0004709315
(3−2−1)ロードノイズ(実車)
正規内圧かつ荷重;ドライバー1名+600Nの条件下にて、各空気入りタイヤを装着した車両(国産車;排気量2000cc)でテストコースを走行し、比較例に係る空気入りタイヤのロードノイズを‘100’とし、その他の空気入りタイヤのロードノイズをフィーリング評価した。なお、指数が大きいほど、ロードノイズの低減効果に優れている。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤを装着した車両は、比較例1,2に係る空気入りタイヤを装着した車両に比べて、ロードノイズの低減効果を発揮できることが判った。特に、比較例2に係る空気入りタイヤと比較した場合、実施例1,2に係る空気入りタイヤでは、ロードノイズの低減効果をより発揮しているため、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率が60%以上であることが好ましいと判った。
(3−2−2)ロードノイズ(室内ドラム)
内圧;210kPaかつ荷重;4.81kNの条件下にて、各空気入りタイヤを装着した試験ドラムを回転させ、比較例に係る空気入りタイヤのロードノイズの音圧レベル(O.A.値)を‘100’とし、その他の空気入りタイヤのロードノイズの音圧レベルを評価した。なお、指数が大きいほど、ロードノイズの低減効果に優れている。
この結果、実施例1,2に係る空気入りタイヤを装着した車両は、比較例1,2に係る空気入りタイヤを装着した車両に比べて、ロードノイズの低減効果を発揮できることが判った。特に、比較例2に係る空気入りタイヤと比較した場合、実施例1,2に係る空気入りタイヤでは、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率が60%以上であるため、ロードノイズの低減効果をより発揮できることが判った。
(4)作用・効果
一般的に、平滑な路面の場合に路面と接触しないバットレス部は、粗い路面の舗装路など、路面に細かな凹凸がある場合、路面に接触してしまう。この凹凸によってバットレス部が振動し、バットレス部の振動によるロードノイズが増大してしまう。しかし、第1実施形態では、所定の幅を有する凹ショルダー領域USがタイヤ周方向TCに沿って延在し、凹ショルダー領域USには複数の凹部80と表面部90とが形成される。これによれば、路面に細かな凹凸がある場合であっても、路面の凹凸が凹部80に接触せずに、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積が減少する。このため、トレッド50の接地圧の増大が抑制され、路面の凹凸によって凹ショルダー領域USが振動することを抑制できる。従って、凹ショルダー領域USの振動に起因するロードノイズの発生を抑制でき、結果的に、ロードノイズをさらに低減した空気入りタイヤ1を提供できる。
特に、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率が60%よりも小さい場合と比べて、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
例えば、凹ショルダー領域USが170〜200mmである場合、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率は、100〜160mm(第1実施形態では、154mm)である。なお、当該比率が100mmよりも小さいと、路面の凹凸が凹部80に接触してしまう場合がある。一方、当該比率が160mmよりも大きいと、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下を抑制できない場合がある。
第1実施形態では、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たす。これによれば、VがL1・L2・(D/2)よりも小さい場合と比べて、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
第1実施形態では、表面部90は、それぞれの凹部80の周囲に形成される。これによれば、凹ショルダー領域USの剛性が低下し過ぎてしまうことをより確実に抑制できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
第1実施形態では、凹部80は、多角形である。これによれば、凹部80が円形状や楕円形状である場合と比べて、凹ショルダー領域USに効率的に配置できるため、ロードノイズの発生をより確実に抑制できる。
第1実施形態では、凹部80を形成する辺81は、タイヤ周方向TCに対して傾斜している。これによれば、辺81がタイヤ周方向TCに沿っている場合と比べて、クラックがタイヤ周方向TCに進展しにくくなり、クラックの進展を確実に抑制できる。
第1実施形態では、凹部80の最深部82に沿って凹部80の底面83に形成される線分BLの数は、凹部80を形成する辺81の数よりも少ない。これによれば、線分BLの数が辺81の数よりも多い場合と比べて、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。さらに、線分BLの数が辺81の数よりも多い場合と比べて、凹部80の最深部82にクラックが発生することをも抑制できる。
第1実施形態では、線分BLは、凹部80の底面83において湾曲している(図5(a)参照)。また、凹部80の底面83は、最深部82に向かってそれぞれ傾斜している(図5(b)参照)。これによれば、表面部90の根元部分を補強でき、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下を抑制できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
第1実施形態では、凹部80は、菱形である。また、線分BLは、凹部80(菱形)のタイヤ周方向TCに沿った対角線の位置に形成される。これによれば、タイヤ周方向TCに沿った線分BLを長く配置できる。このため、タイヤ径方向TRに限られた凹ショルダー領域USに凹部80を効率的に配置でき、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
第1実施形態では、表面部90は、格子状である。これによれば、凹部80を形成する辺81は、タイヤ周方向TCに連続しなくなり、クラックがタイヤ周方向TCに進展しにくくなるため、クラックの進展をより確実に抑制できる。
第1実施形態では、凹部80Cの深さD80cは、凹部80Aの深さD80Aよりも浅い。つまり、凹部80Aの深さD80Aは、凹部80Cの深さD80cよりも深い。これによれば、凹ショルダー領域US内でもトレッド50寄りが路面に接地しやすいため、接地しやすいトレッド50寄りに形成される凹部80Aが深いことで、路面の凹凸のうち凸状の部分が凹部80Aの底面83に接触しにくくなる。このため、ロードノイズの発生をさらに確実に抑制できる。
第1実施形態では、凹ショルダー領域USは、交点NPを含む。すなわち、凹ショルダー領域USは、交点NPに対してトレッド幅方向TW内側及びトレッド幅方向TW外側に設けられる。これによれば、路面の凹凸が凹部80にさらに接触しにくくなり、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積が減少する。
一般的に、空気入りタイヤ1はネガティブキャンバー角が付与された状態が車両に装着されることが多いため、当該ネガティブキャンバー角が付与された状態において、車両装着時内側の方が車両装着時外側に比べて、凹ショルダー領域USが路面に接触しやすい。しかし、第1実施形態では、凹ショルダー領域USは、車両装着時内側に位置する。これによれば、車両装着時内側におけるロードノイズの発生を抑制できる。
第1実施形態では、凹部80Aの端部80e1は、タイヤ周方向TCに対して短細溝53Aと略同一の位置に設けられる。また、凹部80Bの端部80e2は、タイヤ周方向TCに対して長細溝53Bと略同一の位置に設けられる。これによれば、局所的に凹部80や幅方向細溝53が形成されない陸部(すなわち、表面部90)が広くなり過ぎることがない。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、剛性段差による偏摩耗の発生をも抑制できる。
第1実施形態では、√s≧Dの関係を満たす。これによれば、√s<Dの関係の場合と比べて、凹ショルダー領域USのせん断剛性低下の抑制と、凹ショルダー領域USが路面に接触する面積の減少とを両立できる。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、操縦安定性やコーナーリング性能などを確保できる。
(5)変更例
次に、上述した第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の凹部80の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した第1実施形態に係る空気入りタイヤ1の凹部80と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
(5−1)変更例1
まず、変更例1に係る空気入りタイヤ1の凹部180の構成について、図面を参照しながら説明する。図6は、変更例1に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。
上述した第1実施形態では、凹部80は、菱形であり、凹部80を形成する辺81は、タイヤ周方向TCに対して傾斜している。これに対して、変更例1では、図6(a)に示すように、凹部180は、長方形である。また、凹部180を形成する辺181は、タイヤ周方向TCまたはタイヤ径方向TRに沿って設けられる。
なお、凹部180は、必ずしも長方形である必要はなく、図6(b)に示すように、三角形であってもよく、凹部180の形状については目的に応じて適宜変更できる。
(5−2)変更例2
次に、変更例2に係る空気入りタイヤ1の凹部280の構成について、図面を参照しながら説明する。図7は、変更例2に係る凹ショルダー領域US近傍を示すトレッド展開図である。
上述した第1実施形態では、凹部80Bは、タイヤ周方向TCに対して凹部80A及び凹部80Cからずれるように設けられる。これに対して、変更例2では、図7(a)及び図7(b)に示すように、凹部280A、凹部280B及び凹部280Cは、タイヤ周方向TCに並んだ状態で設けられる。なお、図7(b)に示す凹部280では、表面部90がそれぞれの凹部280の周囲のみに必ずしも形成されていなくてもよく、隣接する凹部280間に所定領域設けられていてもよい。
(5−3)変更例3
次に、変更例3に係る空気入りタイヤ1の凹部380の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、変更例3に係る凹ショルダー領域US近傍を示す斜視図である。
上述した第1実施形態では、線分BLの数は、凹部80を形成する辺81の数よりも少ない(1本である)。これに対して、変更例3では、図8(a)に示すように、線分BLの数は、凹部380を形成する辺81の数と同じである。この場合、線分BLは、凹部380の底面83において湾曲していてもよく、直線状であってもよい。
なお、線分BLの数は、必ずしも辺81の数と同じである必要はなく、辺81の数よりも多くてもよい。また、図8(b)に示すように、線分BLは、タイヤ周方向TC(菱形)に沿った対角線の位置に形成されていなくてもよく、タイヤ径方向TRに沿った対角線の位置に形成されていてもよいことは勿論である。この場合、例えば、線分BLは、7〜18mmに設定される。
また、線分BLは、必ずしも設けられる必要はなく、図9に示すように、設けられていなくてもよい。この場合、凹部380の底面83は、曲面のみで形成される。この場合、凹部380の底面83が直線状で形成される場合と比べて、底面83に集中する応力が分散する。このため、ロードノイズの発生を抑制しつつ、底面83にクラックが発生することをも抑制できる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態に係る空気入りタイヤ1Aの凹ショルダー領域USの構成について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した第1実施形態に係る空気入りタイヤ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
図10(a)は、第2実施形態に係る空気入りタイヤ1Aのトレッド幅方向断面図である。図10(b)は、図10(a)の二点鎖線A内を示す拡大図である。
上述した第1実施形態では、凹ショルダー領域USは、交点NPを含むとともに、交点NPを中心とした所定の幅(L1)を有している。これに対して、第2実施形態では、図10に示すように、凹ショルダー領域USは、交点NPよりもタイヤ径方向TR内側に位置している。
このような第2実施形態では、凹ショルダー領域USが交点NPよりもタイヤ径方向TR内側に位置していることによって、凹ショルダー領域US(表面部90)が路面の凹凸に接触する機会が少なくなるため、ロードノイズの発生をより確実に抑制できる。
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、タイヤとして、空気や窒素ガスなどが充填される空気入りタイヤ1であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、空気や窒素ガスなどが充填されないソリッドタイヤでもあってもよい。
また、空気入りタイヤ1の構成は、実施形態で説明したものに限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定できることは勿論である。例えば、ビード部10やカーカス20、ベルト40、トレッド50の構成などについては、目的に応じて適宜設定できる。
また、凹ショルダー領域USは、車両装着時内側に位置するものとして説明したが、これに限定さるものではなく、車両装着時外側に位置していてもよく、車両装着時内側及び外側の両方に位置していてもよい。
また、凹ショルダー領域USにおいて凹部80が占める比率は、60%以上であるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、60%よりも小さくてもよい。
また、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たすものとして説明したが、これに限定さるものではなく、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たしていなくてもよい。また、直線L(交点NP)は、外側ベルト層のベルト端41上を通過するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、ベルト端41近傍を通過していればよい。
また、凹部80は、多角形であるものとして説明したが、これに限定さるものではなく、円形状であってもよい。また、線分BLは、凹部80の底面83において湾曲しているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、直線状であってもよい。
また、凹部80は、トレッド50からサイドウォール60に向かう方向において複数(3列)形成されるものとして説明したが、これに限定さるものではなく、1列であってもよく、目的に応じて適宜設定できる。
また、凹部80Cの深さD80cは、凹部80Aの深さD80Aよりも浅いものとして説明したが、これに限定さるものではなく、凹部80Aの深さD80Aと同じであってもよく、凹部80Aの深さD80Aよりも深くてもよい。
また、表面部90は、格子状であるものとして説明したが、これに限定さるものではなく、格子状以外であってもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…空気入りタイヤ、10…ビード部、11…ビードコア、13…ビードフィラー、20…カーカス、30…インナーライナー、40…ベルト、41…ベルト端、50…トレッド、51…周方向溝、52…ラグ溝、53…幅方向細溝、53A…短細溝、53B…長細溝、60…サイドウォール、70…バットレス部、80(80A〜80C),180,280,380…凹部、80e1,80e2…端部、81,181…辺、82…最深部、83…底面、90…表面部、US…凹ショルダー領域、BL…線分、IP…仮想点、L…直線、C1…第1曲線、C2…第2曲線、NP…交点

Claims (9)

  1. カーカスよりもタイヤ径方向外側に設けられ、路面と接するトレッドと、
    前記トレッドよりもタイヤ径方向内側に設けられるサイドウォールと、
    前記トレッドと前記サイドウォールとの間に設けられ、前記タイヤに正規内圧及び正規荷重が加えられた状態かつ平滑な路面の場合には前記平滑な路面に接触しないバットレス部と
    を有するタイヤであって、
    前記バットレス部に設けられ、所定の幅を有するとともに、タイヤ周方向に沿って延在する凹ショルダー領域を有し、
    前記凹ショルダー領域には、
    前記タイヤの表面よりも凹んだ複数の凹部と、
    前記凹部が形成されていない表面部と
    が形成され、
    前記凹部は、トレッド幅方向及びタイヤ周方向において複数形成され、
    前記凹ショルダー領域において前記凹部が占める比率は、60%以上であり、
    前記タイヤ表面において、タイヤ径方向に沿った前記凹ショルダー領域の幅をL1、タイヤ周方向に沿った前記凹ショルダー領域の長さをL2とし、前記凹ショルダー領域における前記凹部の体積をV、前記凹部の最深部の深さをDとした場合、V≧L1・L2・(D/2)の関係を満たし、
    前記タイヤ表面において、前記凹部は多角形であるとともに前記凹部を形成する辺は、タイヤ周方向に対して傾斜しているタイヤ。
  2. 前記表面部は、それぞれの前記凹部の周囲に形成される請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記凹部の最深部に沿って前記凹部の底面に形成される線分の数は、前記凹部を形成する辺の数よりも少ない請求項1または2に記載のタイヤ。
  4. 前記凹部の底面は、曲面のみで形成される請求項1乃至3の何れか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記凹部は、四角形である請求項1乃至4の何れか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記凹部の最深部に沿って前記凹部の底面に形成される線分は、タイヤ周方向に沿った対角線の位置に形成される請求項に記載のタイヤ。
  7. 前記タイヤ表面において、前記表面部は格子状である請求項2乃至の何れか一項に記載のタイヤ。
  8. トレッド幅方向外側に形成される前記凹部の深さは、トレッド幅方向内側に形成される前記凹部の深さよりも浅い請求項1に記載のタイヤ。
  9. 前記凹ショルダー領域は、車両装着時内側に位置する請求項1乃至の何れか一項に記載のタイヤ。
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