JP4678473B2 - 車両の燃料タンク配設構造 - Google Patents
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Description
すなわち、車室下面を形成するフロアパネルの車幅方向中央部には車室内側に向けて上方に突設したトンネル部を設け、運転席と助手席との間におけるトンネル部をさらに上方に膨出させて中央膨出部を形成すると共に、運転席と助手席とのシートクッション下部におけるフロアパネルを上方に膨出してサイド膨出部を形成し、このサイド膨出部をトンネル部とサイドシルとの間にわたって車幅方向に形成して、上述の中央膨出部および左右のサイド膨出部の車外側に車幅方向に延びるように燃料タンクを配設したものである(特許文献1参照)。
つまり、車室下面を形成するフロアパネルの車幅方向中央部には車室内側に向けて上方に突設したトンネル部を設け、このトンネル部の下部をフロアパネルと略面一状に塞ぐカバー部材を設けて、このカバー部材とトンネル部との間に車両の前後方向に延びる燃料タンクを配設したものである(特許文献2参照)。
上記構成によれば、燃料タンクの支持部を上述のトンネルメンバを介して車体に取付けるので、トンネル部の剛性向上と、タンク支持剛性向上との両立を図ることができる。
上記構成によれば、車体剛性部材としてのクロスメンバに燃料タンクの支持部を接続したので、側突剛性、車体剛性およびタンク支持剛性の向上を図ることができる。
上記構成によれば、フロアパネル下のトンネル部内空間に対応して燃料タンクを車両の前後方向に長く形成しても、複数のクロスメンバと対応する前後複数箇所で燃料タンクを支持するので、該燃料タンクを安定して支持することができる。
図面は車両の燃料タンク支持構造を示し、図1、図2、図3において、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)3を設け、このダッシュロアパネル3の下端部には車室2の下面を形成するフロアパネル4を連接している。
このトンネル部8は図3、図5に示すように、ダッシュロアパネル3からキックアップ部5に向けて車両の前後方向に延びるもので、その前部には車幅方向の幅が大きい幅広部8aを形成し、この幅広部8aの後部には後方に向けて幅狭となる傾斜部8bを介して、車幅方向の幅が狭い幅狭部8cと、この幅狭部8cよりもさらに車幅方向の幅が小さいスリム部8dとを形成している。
そして、上述のトンネル部8の車幅方向の幅が大きい幅広部8aの上方に前部座席としてのフロントシート9,9を配設する一方、トンネル部8の車幅方向の幅が狭いスリム部8dの後部上方に後部座席としてのリヤシート10,10を配設し、車室2内の前後にシート9,10を複数列配設している。
ところで、図1、図2に示すように、エンジンルーム1内の両サイドにおいてダッシュロアパネル3から前方に延びる車体剛性部材としての左右一対のフロントサイドフレーム17,17(フロントフレーム)を設け、これら各フロントサ
イドフレーム17,17をダッシュロアパネル3の下面に沿ってフロアパネル4下部に沿設し、このフロントサイドフレーム17の沿設後端部には左右一対のフロアフレーム18,18の前端を一体的に接続している。
さらに詳しくは、上述のフロアフレーム18はフロントサイドフレーム17の後端部から車幅方向内方へオフセットするオフセット部18bと、このオフセット部18bの後端から上記トンネル部8の幅広部8a、傾斜部8b、幅狭部8c、スリム部8dの側部に沿って所定長さ車両の前後方向に延設された延設部18c(この延設部18cが接続部18aと略対応する)と、この延設部18cの後端から上方かつ車幅方向外方に湾曲しつつリヤサイドフレーム19まで延長された延長部18dとを備えている。
さらにフロントサイドフレーム17の後端とフロアフレーム18の前端との接続部αから分岐した分岐部としての分岐フレーム20を設け、この分岐フレーム20を図1に示すようにフロントサイドフレーム17と一直線状に車両の前後方向に延設すると共に、この延設後部は車幅方向外方に湾曲させて、後述するクロスメンバ31と対応する位置において、サイドシル21(詳しくは図7、図8に示すサイドシルインナ22)に接続している。
一方、図1、図3に示すように、トンネル部8の幅広部8aと対応して上述のフロアパネル4にはトンネル部8を跨いで左右のサイドシル21,21におけるサイドシルインナ22,22まで車幅方向に延設された車体剛性部材としてのクロスメンバ30(いわゆるNo.2クロスメンバ)が設けられている。
なお、図中37は前輪、38は後輪、39はインストルメントパネルである。
図7は図1のA−A線矢視断面図、図8は図1のB−B線矢視断面図である。
上述のフュエルタンク40にはその幅広部40aおよび幅狭部40cに対応し
て、タンク上面およびタンク両側面に連続する凹部40g,40h(図6参照)が形成されていて、図7に示すように、トンネル部8の幅広部8a下面には凹部40gに対応するように断面ハット形状のトンネルメンバインナ50が接合固定されている。このトンネルメンバインナ50はフュエルタンク40の上部においてクロスメンバ30と対応する位置でトンネル部8の開放側上部を車幅方向に連結するメンバであって、トンネル部8と該トンネルメンバインナ50との間には車幅方向に延びる閉断面51が形成されている。
図7、図8に示すフュエルタンク40の底部構造に代えて、図9に示すように、フュエルタンク40の下部トンネルメンバ52,57と対応する部分に凹部63,63(但し、図9ではそ一方のみを示す)を形成し、これら前後の凹部63,63を下部トンネルメンバ52,57で支持し、下部トンネルメンバ52,57がフュエルタンク40のロアデッキより下方に突出しないように構成し、下部トンネルメンバ52,57の加工の容易化とフュエルタンク40それ自体の剛性の向上とを図るように構成してもよい。
この構成によれば、フュエルタンク40の支持部40Gを上述の下部トンネルメンバ52を介して車体に取付けるので、トンネル部8の剛性向上と、タンク支持剛性向上との両立を図ることができる。
の向上を図ることができる。
この発明のトンネル部の車幅方向の幅が大きい前部は、実施例の幅広部8aに対応し、
以下同様に、
車幅方向の幅が狭い後部は、幅狭部8cに対応し、
トンネルメンバは、下部トンネルメンバ52,57に対応し、乗員用の空席は、リヤシート10に対応し、
フロントフレームは、フロントサイドフレーム17に対応し、
分岐部は、分岐フレーム20に対応し、
トンネルメンバは、下部トンネルメンバ52,57に対応し、燃料タンクは、フュエルタンク40に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
4…フロアパネル
8…トンネル部
8a…幅広部(前部)
8c…幅狭部(後部)
10…リヤシート(座席)
17…フロントサイドフレーム(フロントフレーム)
18…フロアフレーム
18a…接続部
18c…延設部
18d…延長部
20…分岐フレーム(分岐部)
21…サイドシル
30,31…クロスメンバ
40…フュエルタンク(燃料タンク)
40G,40H…支持部
52,57…下部トンネルメンバ(トンネルメンバ)
α…接続部
Claims (5)
- 車室下面を形成するフロアパネルの車幅方向中央部に車室内側に向けて上方に突設されたトンネル部が設けられ、
上記フロアパネル下の該トンネル部内空間に燃料タンクが配設された
車両の燃料タンク支持構造であって、
上記フロアパネルには車両の前後方向に延びるフロアフレームが設けられ、
上記フロアフレームが上記トンネル部に接続されると共に、その接続部に燃料タンクの支持部を取付けており、
上記トンネル部は車幅方向の幅が大きい前部と、該前部に比較して車幅方向の幅が狭い後部とを備え、
上記燃料タンクは上記トンネル部に対応した車幅方向の形状に形成されると共に、
上記フロアフレームが上記トンネル部の前部と後部との両方に渡って接続されており、
上記フロアパネルの前側にて前方に延びるフロントフレームと、
上記フロアパネルの後側にて後方に延びるリヤフレームとが設けられ、
上記フロアフレームはその前端が上記フロントフレームの後端に接続される一方、後端が上記リヤフレームに接続され、
分岐して車幅方向内方にオフセットするオフセット部と、
該オフセット部の後端から、上記トンネル部の車幅方向の幅が広い前部、幅の狭い後部、および該後部よりも後方に位置しこれよりもさらに車幅方向の幅が狭いスリム部の形状に沿って後方に延びる延設部と、
該延設部の後端から上記リヤフレームまで延長された延長部と、
上記フロントフレームの後端と上記フロアフレームの前端との接続部から分岐した分岐部とから成り、
上記延長部は後方に延びて後端が上記リヤフレームに接続されると共に、上記分岐部は上記燃料タンクの側方位置でサイドシルに接続されており、
上記フロアパネルの上方には前部座席と該前部座席の後方に配設された後部座席とが設けられ、
上記前部座席は上記トンネル部の車幅方向の幅が大きい前部の上方に配設される一方、上記後部座席は上記スリム部の上方に配設されて、上記フロアフレームの延長部対応位置に取付けられており、
上記トンネル部の車幅方向の幅が大きい前部は上記前部座席と平面視車幅方向で重なる位置まで延びている
車両の燃料タンク支持構造。 - 上記フロアフレームはトンネル部の側部に沿って所定長さ車両の前後方向に延設されると共に、
上記燃料タンクの支持部は車両の前後方向に所定間隔離間して複数設けられ、
複数の支持部が上記フロアフレームの延設部に取付けられた
請求項1記載の車両の燃料タンク支持構造。 - 上記燃料タンクの支持部は、上記トンネル部の下方開放側を車幅方向に接続するトンネルメンバを介して車体に取付けられた
請求項1または2記載の車両の燃料タンク支持構造。 - 上記フロアパネルの上部にはトンネル部に直交して車幅方向に延設されたクロスメンバが設けられ、
上記クロスメンバに対して燃料タンクの支持部が接続された
請求項1〜3の何れか1に記載の車両の燃料タンク支持構造。 - 上記クロスメンバは車両の前後方向に離間して複数設けられ、
これら複数のクロスメンバに対して燃料タンクの複数の支持部が接続された
請求項4記載の車両の燃料タンク支持構造。
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