JP4634761B2 - シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートに係り、特に、自動車等の乗物に搭載される乗物用シートに関する。
車両用シートとしては、従来からポリウレタンフォーム(以下、ウレタンという)より成るクッション材を備えたものが知られている。このような車両用シートのクッション構造は、座部用フレームや背部用フレームに設けられたコンターマット(商品名)等のばね材やプレート上にウレタン製のクッション材を載置し、これらをファブリック材で包み込む構成が広く用いられている。
このため、クッション材の形状(意匠形状)と弾性特性及びポリウレタンフォームの圧縮特性が着座者の体圧分散性や振動吸収性に大きく影響を与えることが知られている。そして、種々の特性を有するウレタンを積層してクッション材を構成することで、着座者の臀部等における筋肉のばね特性に近いばね特性(弾性特性)を備えたクッション材を得ることができるが、このような構成では復元力が不足気味であり、また重量が重いという問題があった。
そこで、ウレタンに代わるクッション材として、一対のグランド地及び該グランド地間に配置された連結糸によって形成される3次元立体編物ないし、2次元織物を座部用フレームに張設してクッション構造を構成したシートが考えられている(例えば、特許文献1乃至特許文献4参照)。この3次元立体編物ないし2次元織物より成るクッション材は、へたりにくい弾性糸より構成される弾塑性構造物であり、ウレタンよりも薄型で、ウレタンに代わる弾性特性を発揮するようになっている。
特許第5013089号明細書 特開2002−177099号公報 特開2002−219985号公報 特開2003−182427号公報
しかしながら、上記ような3次元立体編物ないし2次元織物を座部用フレームに張設した従来の車両用シートでは、着座者の臀部が座面中央に移動する所謂尻ずれ(前滑り)が生じ易く、着座姿勢を不安定にする原因となる。
本発明は、上記事実を考慮して、クッション性能を損なうことなく、着座者の尻ずれを防止することができるシートを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るシートは、左右一対のサイドフレームを有する座部用フレームと、前端側が前記座部用フレームの前端側に固定されると共に後端側が弾性部材を介して前記座部用フレームの後端側に連結されたシート材と、着座時に、着座者の臀部の前方で、前記シート材における着座者の左右の大腿部を支持する部分を含む領域に下側から接触して、該シート材の接触部分の撓みを規制する板状部材と、前記シート材における着座者の臀部に対応する位置の前方で、前記左右一対のサイドフレームを架け渡すと共に前記板状部材における前記左右の大腿部に対する左右方向の両外側部分に固定して設けられ、着座に伴って作用する左右方向の張力によって、前記シート材前部の下方への沈み込みを規制する布状部材と、を備えている。
請求項1記載のシートでは、着座に伴ってシート材に下方への荷重が作用すると、シート部材は、弾性部材が弾性変形することで着座に伴う張力の増大が抑制されつつ、下方に撓んで沈み込む。シート材の張力増大が抑制されることより、振動や衝撃に対し要求される減衰が確保され、弾性部材によって復元力が担保される。すなわち、クッション性能が確保される。
また、着座者の臀部よりも前方では、板状部材がその剛性によってシート材の変形(下方への撓み)を規制すると共に、布状部材が着座に伴い作用する張力によってシート材の下方への沈み込みを規制する。これにより、シート材における着座者の臀部よりも前側部分は、着座者の左右の大腿部を支持する部分を含む範囲で平坦な姿勢を保ちつつ、下方への変位が規制される。したがって、シート材は、着座者の臀部(座骨結節下近傍)を支持する下方への最大撓み部位が、前方すなわち座面中央側に移動してしまうことが抑制され、着座者の尻ずれを防止することができる。
このように、請求項1記載のシートでは、クッション性能を損なうことなく、着座者の尻ずれを防止することができる。また、本シートでは、着座者の尻ずれに伴う姿勢の崩れによる腰痛を防止することができる。さらに、本シートでは、板状部材が上記クッション性能を低下してしまうことはなく、例えば、シート材として3次元立体編物を採用すれば、着座者の呼吸による尾骨の動きを阻害することがない自由度のある座り方をすることを可能とし、衝突時には着座者の拘束性が強いシート構造となる。特に、板状部材にシート材の張力が張力として作用する構成とすれば、衝撃入力時の着座者拘束性が向上する。すなわち、衝撃力が入力されたときには、シート材の張力が増大することで板状部材の面剛性が高くなり、シートクッション座面部全体の剛性が高くなる。したがって、衝突時には、高剛性の座面によって骨盤の動きを規制して変位量を抑えることで着座者の拘束性が向上し、この衝突時の拘束性と通常時の着座者姿勢の自由度とを両立することが可能となる。シート材は、着座者への追従性を考慮して、3次元立体編物とすることが好ましい。
なお、板状部材は、自由状態または布状部材から左右方向の張力を受けた状態でシート材よりも高い剛性を有し、かつ湾曲変形可能な樹脂材等の材料にて構成することが望ましい。また、板状部材は着座時にシート材の下面に接触する(着座前にシート材の下面に接触していても良い)ようにシート材の下側に設けることが好ましいが、シート材に固定する場合はシート材の上側に配置されても良い。
また、本シートでは、着座に伴う布状部材の張力が作用することで剛性が高くなっている板状部材がシート材の変形を規制する。このため、例えば、板状部材を、非着座状態(自由状態)での剛性が比較的低い樹脂製の薄板等にて構成することができる。
請求項記載の発明に係るシートは、請求項1記載のシートにおいて、前記シート材は、前記板状部材と布状部材とが互いに固定されている部分において該板状部材及び布状部材に固定されている
請求項記載のシートでは、シート材と板状部材と布状部材とが互いに固定されているため、これらの位置ずれによって尻ずれが生じてしまうことが防止される。なお、シート材と板状部材と布状部材とは、例えば、互いに重ね合わせた状態(3層状態)で縫製等によってまとめて固定することもできる。
上記目的を達成するために請求項記載の発明に係るシートは、左右一対のサイドフレームを有する座部用フレームと、前端側が前記座部用フレームの前端側に固定されると共に後端側が弾性部材を介して前記座部用フレームの後端側に連結されたシート材と、前記シート材よりも撓み方向の剛性が高くされ、前記シート材における着座者の臀部に対応する位置よりも前側で、前記左右一対のサイドフレームを架け渡した布状部材における着座者の大腿部よりも左右方向外側に位置する部分に固定されることで、該布状部材を介して前記左右のサイドフレームにそれぞれ連結された板状部材と、を備えている。
請求項記載のシートでは、着座に伴ってシート材に下方への荷重が作用すると、シート部材は、弾性部材が弾性変形することで着座に伴う張力の増大が抑制されつつ、下方に撓んで沈み込む。シート材の張力増大が抑制されることより、振動や衝撃に対し要求される減衰が確保され、弾性部材によって復元力が担保される。すなわち、クッション性能が確保される。
また、着座者の臀部よりも前方では、布状部材を左右のサイドフレームに連結された板状部材が、着座に伴い布状部材に作用する張力よってシート材の下方への沈み込みを規制すると共に、その剛性によってシート材の下方への撓みを規制する。これにより、シート材における臀部よりも前側部分は、着座者の左右の大腿部を支持する部分を含む範囲で平坦な姿勢を保ちつつ、下方への変位が規制される。したがって、シート材は、着座者の臀部(座骨結節下近傍)を支持する下方への最大撓み部位が、前方すなわち座面中央側に移動してしまうことが抑制され、着座者の尻ずれを防止することができる。
このように、請求項記載のシートでは、クッション性能を損なうことなく、着座者の尻ずれを防止することができる。また、本シートでは、着座者の尻ずれに伴う姿勢の崩れによる腰痛を防止することができる。さらに、本シートでは、板状部材が上記クッション性能を低下してしまうことはなく、例えば、シート材として3次元立体編物を採用すれば、着座者の呼吸による尾骨の動きを阻害することがない、自由度のある座り方をすることを可能とし、衝突時には着座者の拘束性が強いシート構造となる。特に、布状部材を介してシート材の張力が作用する板状部材は、衝撃入力時の着座者拘束性の向上に寄与する。すなわち、衝撃力が入力されたときには、シート材の張力が増大することで板状部材の面剛性が高なり、シートクッション座面部全体の剛性が高くなる。したがって、衝突時には、高剛性の座面によって骨盤の動きを規制して変位量を抑えることで着座者の拘束性が向上し、この衝突時の拘束性と通常時の着座者姿勢の自由度とを両立することが可能となる。シート材は、着座者への追従性を考慮して、3次元立体編物とすることが好ましい。
また、板状部材は、布状部材から左右方向の張力を受けたときの剛性によってシート材の撓みを規制すれば足りるため、単体での面剛性が比較的高く湾曲変形可能な樹脂製薄板等にて構成することができる。なお、板状部材は、シート材の上側に取り付けることもできるが、シート材の下面側に(下層シートを介して荷重が伝達されるように)取り付ける方が好ましい。
請求項記載の発明に係るシートは、請求項1請求項の何れか1項記載のシートにおいて、前記板状部材の前端が、前記座部用フレームにおける前記シート材の前端側の固定部位に保持されている。
請求項記載のシートでは、板状部材の前端が座部用フレームにおけるシート材前端側の固定部位に保持されているため、振動や衝撃が入力したときに板状部材が前後方向に揺れることが防止され、この揺れに伴う尻ずれによる姿勢の崩れが生じることもない。
請求項記載の発明に係るシートは、請求項1請求項の何れか1項記載のシートにおいて、前記板状部材の後部に、着座者の大腿部の一部に対応して切欠きを設けた。
請求項記載のシートでは、板状部材に上記切欠きを設けたため、該板状部材を設けることによる着座者の大腿部の支持圧増加が防止される。すなわち、着座者の大腿部に作用する支持圧を低く抑えつつ、板状部材の後端を後方に位置させて尻ずれ防止効果を向上することができる。特に、板状部材を樹脂等の薄板にて構成すれば、切欠部の縁部が適宜変形することが着座者に異物感を与えることが防止される。
以上説明したように本発明に係るシートは、クッション性能を損なうことなく、着座者の尻ずれを防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の実施の形態に係るシートとしての車両用シート10について、図1乃至図12に基づいて説明する。なお、各図に適宜示される矢印UP、矢印LO、矢印FR、矢印RE、矢印RI、及び矢印LEは、それぞれ車両用シート10が搭載される車両の進行方向を基準とした前方向(進行方向)、後方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示しており、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応している。
図3には車両用シート10の概略全体構成が一部切欠いた斜視図にて示されており、図2には車両用シート10の側面図が示されている。これらの図に示される如く、車両用シート10はシートフレーム12を備えており、シートフレーム12は、シートクッションフレームである座部用フレーム14と、シートバックフレームである背部用フレーム16とを有して構成されている。
そして、座部用フレーム14にクッション材20を設けることにより座部としてのシートクッション18が形成され、背部用フレーム16に背部用クッション材24を設けることによりシートバック22が形成されている。また、シートバック22の上にはヘッドレスト25が設けられている。
詳細は省略するが、シートバック22は、弾性構造体である背部用フレーム16に、張力構造体(布ばね材等の2次元織物、後述する3次元立体編物110等)である背部用クッション材24が、弾性部材(引張コイルスプリングやトーションバーに連結されたアーム等)を介して張設されて構成されている。このシートバック22は、背部用フレーム16の下端が座部用フレーム14の後端部にリクライニング機構26を介し支軸廻りの回動可能に連結されることで、シートクッション18に対する支軸廻りの回動及び任意の回動位置での保持が可能とされている。
以下、シートクッション18の具体的構成を説明し、次いで、クッション材20を構成する3次元立体編物110の具体例を説明することとする。
(シートクッションの構成)
図1及び図2に示される如く、シートクッション18を構成する座部用フレーム14は、それぞれ前後方向に長手とされた左右一対のサイドフレーム28を備えている。また、座部用フレーム14は、左右一対のサイドフレーム28を前後端近傍においてそれぞれ連結するフロントフレーム30及びリヤフレーム32を備えている。これにより、座部用フレーム14は、平面視で略「ロ」字状に形成されている。
各サイドフレーム28の前部は、中間部の略水平とされた下縁に対し上方に屈曲した如く形成されている。各サイドフレーム28の中間部は、後方へ向けて上下方向に縮幅されるように上縁部が連続的に傾斜されている。これにより、各中間部の前後方向における着座者の座骨結節に対応する位置の上縁は、フロントフレーム30の上端よりも低位とされている。各サイドフレーム28の後部は、上記リクライニング機構26が取り付けられるように上縁が側面視で山形に***している。
さらに、各サイドフレーム28は、平板状部材の上下の縁部から所定幅の上フランジ部28A、28Bが形成されて構成されている。各サイドフレーム28の上端に位置する上フランジ部28Aは、それぞれシート外方に延出しており、後部の後部を除く前後方向の略全長に亘り設けられている。一方、各サイドフレーム28の下端に位置する下フランジ部28Bは、それぞれシート内方に向けて延出しており、前後方向の略全長に亘り設けられている。
この座部用フレーム14の後部には、可動フレーム34が設けられている。可動フレーム34は、座部用フレーム14の後端部に下方に突出して固定的に設けられた支持ブラケット36を備えている。図5(A)及び図5(B)に示される如く、支持ブラケット36は、それぞれサイドフレーム28に平行でかつシート内方に配置された左右一対の支持板36Aを備えている。各支持板36Aの下端近傍からは、それぞれシート内方に向けて互いに同軸となる支軸38が突設されており、各支軸38は、それぞれブッシュ40を介してアーム部材42の下端部を回転自在に軸支している。
左右一対のアーム部材42は、それぞれ第1アーム42A、第2アーム42Bを有する側面視で略V字状に形成されており、その下端に配置された角部に形成されたボス部42Cに支軸38がブッシュ40を介して挿入されることで、上記の通り支持ブラケット36に対し回転自在に支持されている。また、一対のアーム部材42は、それぞれの第1アーム42Aの先端(互いの上端部)間に架け渡された連結パイプ44によって連結されている。連結パイプ44は、左右方向に沿う各支軸38の軸線と平行に配置されており、該支軸38廻りの回動可能とされている。一方、左右一対のアーム部材42の回転軸心には、本発明のおける「弾性部材」としてのトーションバー46が配設されている。
トーションバー46は、その一端部が右側のアーム部材42のボス部42C及び支軸38の軸心部を貫通して支持板36Aに回り止め状態で嵌合されることで、座部用フレーム14に対する相対回転が阻止されている。一方、トーションバー46の他端部は、左側のアーム部材42のボス部42Cに回り止め状態で嵌合されることで該アーム部材42と同軸的かつ一体回転するように連結されている。これにより、アーム部材42の回動(揺動)に伴って、捩り角に比例した捩り荷重を生じる弾性部材であるトーションバー46が弾性的に捩れる構成である。
この可動フレーム34は、その連結パイプ44にクッション材20(後述する下層シート50)の後端側が係止されるようになっており、無負荷状態では一対のアーム部材42の各第1アーム42Aを直立状態よりも若干後傾させる(上端が下端よりも後方に位置する)ように構成されている。この状態で、各第2アーム42Bは、第1アーム42Aよりも前方に位置している。
さらに、座部用フレーム14の後端部における左右方向端部には、それぞればね掛け部材48が設けられている。各ばね掛け部材48は、それぞれリヤフレーム32及び対応するサイドフレーム28の後部に固定的に接続されている。各ばね掛け部材48は、後述する引張コイルスプリング54の後端部が係止されるようになっており、該係止部位がサイドフレーム28の中間部の上縁よりも高位とされている。
以上説明した座部用フレーム14には、クッション材20が張設されている。図3に示される如く、クッション材20は、本発明におけるシート材としての下層シート50と、下層シート50の上側に配設される上層シート52とで構成され、2層構造とされている。本実施の形態では、下層シート50及び上層シート52は、それぞれ網目(ネット)構造の3次元立体編物110にて構成されており、張力による内部減衰を伴う面方向の伸長、及び該張力の除去による復元が可能とされている。また、下層シート50及び上層シート52は、上記3次元立体編物110にて構成されることにより、面方向に交差する方向の荷重による内部減衰を伴う厚み方向の潰れ、及び該荷重の除去による復元が可能とされている。
そして、本実施の形態では、下層シート50は、縦横すなわち前後左右共に伸び難い硬いばね特性とされており、上層シート52は、左右方向に伸び易い柔らかいばね特性とされると共に前後方向に伸び難い硬いばね特性とされている。また、本実施の形態では、下層シート50は、上層シート52に対し薄肉とされているが、その厚さは上層シート52と厚さと同等か若しくは上層シート52の厚さよりも厚くても良い。
図2に示される如く、下層シート50は、その前端部がフロントフレーム30に巻き掛けられて係止されると共に、その後端部が可動フレーム34の連結パイプ44に係止されている。下層シート50の幅は、左右のサイドフレーム28間の間隔よりも小とされており、下層シート50の左右の縁部と対応する側のサイドフレームとの間に隙間が形成されている。また、下層シート50の後端は、左右両端がそれぞれ切欠部50Aとされており、他の部分よりもさらに幅が小さくなっている。この下層シート50における左右の切欠部50A間の幅が連結パイプ44の長さに対応しており、該切欠部50A間の後端が略全幅に亘り連結パイプ44に係止されている。連結パイプ44の長さは、着座者の座骨結節間の距離よりも大とされている。
以上により、下層シート50の後端は、アーム部材42の支軸38廻りの回動に追従して移動可能とされている。下層シート50は、上層シート52を設けない状態で、初張力(主にトーションバー46の捩り荷重に釣り合う張力)が200N以下でかつ前後方向の伸びが5%以下とされている。そして、この状態では、トーションバー46が捩れて上記の通り各第1アーム42Aが若干後傾するように、下層シート50及びトーションバー46の各ばね特性、下層シート50の係止前におけるトーションバー46の自由状態でのアーム部材42の傾斜角、各アーム部材42の長さ(連結パイプ44の回動半径)等が決められている。
そして、下層シート50は、着座によって下方に撓みつつ、可動フレーム34の連結パイプ44を図2に示す矢印A方向に回動して前方へ移動させながら下降させるようになっている。すなわち、下層シート50は、着座に伴って連結パイプ44に係止された後端をフロントフレーム30に固定された前端に近接させつつ、トーションバー46の捩り荷重に基づく張力によって支持されるようになっている。したがって、このとき下層シート50に作用する張力は、可動フレーム34を設けない場合(例えば、後端がリヤフレーム32に直接的に係止される場合)と比較して小さくなる構成である。
さらに、下層シート50の各切欠部50Aの前縁近傍でかつ左右方向端部には、それぞれ引張コイルスプリング54の前端部が係止されている。各引張コイルスプリング54の後端部は、それぞれ座部用フレーム14の対応するばね掛け部材48に係止されている。この状態で、各引張コイルスプリング54は、前端が後端よりもシート内方側でかつ上側に位置している。上層シート52を設けない状態では、各引張コイルスプリング54は、自由状態または所定範囲で伸長した状態(本実施形態では伸長量が10mm以下)とされている。
これらの引張コイルスプリング54は、着座に伴って下層シート50が下方に撓むことによって伸長し、該下層シート50の左右方向両端部に張力を付加するようになっている。すなわち、各引張コイルスプリング54は、着座時に、可動フレーム34(トーションバー46)が下層シート50の切欠部50A間(左右方向中央部)における前後方向の張力を減少する方向に調整するのに対し、該下層シート50の左右方向両端部における前後方向の張力を増大する方向に調整する機能を果たすようになっている。そして、各引張コイルスプリング54は、着座に伴って下層シート50における着座者の骨盤よりも左右方向外側部分に前後方向の張力を生じさせ、下層シート50における着座者の大腿部(体側)を支持する部分を高張力とする構成である。
以上により、下層シート50は、面状の張力場を形成する2次元ばね要素である可動フレーム34(トーションバー46)と、それぞれ張力線を形成する1次元ばね要素である左右の引張コイルスプリング54とで、張力方向が3次元となる張力場(後述)が生成される構成である。
また、図1に下層シート50を取り外して示す如く、下層シート50の下面には、本発明における「板状部材」としての薄板状の樹脂プレート56が取り付けられている。樹脂プレート56は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材にて構成され、下層シート50に対し十分に高い剛性を有すると共に厚み方向に湾曲可能な(厚み1mm程度)の平板とされている。この樹脂プレート56は、下層シート50よりも左右方向に幅広とされる場合は、下層シート50における着座者の臀部に対応する位置よりも前方に配置され、下層シート50前部の剛性(支持圧)を大きく高め着座者臀部の前滑りを防ぐ(下層シート50の前部を補強する)ようになっている。この幅広の樹脂シート56の左右を、後述する如く縫製等によって下層シート50に固定すると、支持圧がさらに高くなる。このような構造は、所謂スポーツシートに適する。一方、樹脂プレート56は、図4に想像線にて示される如く、その幅が下層シート50の幅と同等以下(特に、幅狭く)設定され、該下層シート50に対し延設部56A(後述)の前部においてのみ固定された場合は、着座者の骨盤支持圧を極端に高くするのはなく、着座者の体型や座り方に応じて(着座姿勢を矯正することなく)前後・左右・上下方向に撓み、ソフトな支持圧を作るようになっている。このような構造は、所謂ラグジュアリシートに適する。
具体的には、樹脂プレート56は、図2及び図4に示される如く、全体として左右方向に長手とされた平面視矩形状の板材の後縁を略円弧状に形成すると共に、前端の左右方向中央部から矩形状の延設部56Aを前方に延設した如く形成されている。この樹脂プレート56は、その左右方向の幅が左右のサイドフレーム28間の距離に対応すると共に、延設部56Aの前端をフロントフレームに一致させた状態で後端(における左右方向中央部)が図2に示す着座者の重心位置Gよりも僅かに前方に位置するようになっている。そして、樹脂プレート56の後部には、着座者の大腿部に対応して左右一対の切欠部56Bが形成されている。
以上説明した樹脂プレート56によって強い支持圧を作る構成について説明する。この樹脂プレート56は、下層シート50よりも幅広の構成とされており、「布状部材」としての支持布58を介して座部用フレーム14に連結されている。支持布58は、3次元立体編物である下層シート50よりも左右方向に伸び難い2次元の張力構造体とされている。支持布58は、平面視で左右方向に長手の矩形状に形成されており、左右方向両端部にそれぞれフック部58Aが設けられている。
支持布58は、各フック部58Aを、サイドフレーム28のシート内方側の面に固定された係止棒60に、前後方向に位置ずれしないように係止させるようになっている。図2に示される如く、各係止棒60は、前端が後端よりも高位となるようにサイドフレーム28(下層シート50)に対し傾斜して設けられており、前端の高位が非着座状態の下層シート50の高位に略一致している。
支持布58(係止棒60)の前後方向に沿う長さは、樹脂プレート56の左右方向端部における前後方向長さと略一致しており、左右方向中央部においては樹脂プレート56の前後方向長さよりも若干短い構成とされている。支持布58は、その前端を樹脂プレート56(延設部56Aを除く)の前端に一致させた状態で、下層シート50に固定された樹脂プレート56に固定されるようになっている。
すなわち、樹脂プレート56及び支持布58は共に、下層シート50に固定されている。本実施形態では、下層シート50、樹脂プレート56、及び支持布58は、上からこの順で重ね合わされ、かつ張力が作用しない状態で、下層シート50の左右方向両端近傍の固定部F1において、前後方向に沿った縫製によって互いに固定されている。これにより、支持布58は、左右のサイドフレーム28間に掛け渡されて、樹脂プレート56(における大腿部(切欠部56B)よりも左右方向外側部分)とサイドフレーム28との間に介在してこれらを連結するようになっている。また、樹脂プレート56は、延設部56Aの前端が下層シート50の前端(張設後の前端)に縫製によって固定された固定部F2とされている。
下層シート50が座部用フレーム14に張設された状態では、樹脂プレート56の延設部56Aの下層シート50に縫製された前端がフロントフレーム30に係合し(下層シート50との間に挟み込まれ)て保持されるようになっている。さらに、支持布58の各フック部58Aをそれぞれ対応する係止棒60に係止した状態で、下層シート50、樹脂プレート56、及び支持布58には左右方向の張力が殆ど作用しない構成とされている。
そして、図6に示される如く着座に伴って下層シート50が下方に撓みながら沈み込もうとすると、樹脂プレート56及び支持布58には左右方向の張力が生じ、下層シート50における樹脂プレート56との接触部位の下方への沈み込みが規制される構成である。具体的には、下層シート50の下方への撓みによって生じた支持布58の張力が、樹脂プレート56(最も伸び難い部材)における下層シート50への左右の縫製部間に作用し、樹脂プレート56及び支持布58を備えない構成と比較して下層シート50の下方への沈み込みが規制されるようになっている。また、上記の通り係止棒60が傾斜しているため、樹脂プレート56及び支持布58は、着座に伴い下層シート50に不連続変形部(段部等)を形成することなく、下層シート50を着座者に違和感を与えることのない自然な形状に形成しつつ沈み込みを規制するようになっている。
さらに、樹脂プレート56は、上記張力によって剛性が高くなり、着座時の下層シート50の前部をフラットに保とうとする構成とされている。すなわち、下層シート50の前部は、着座によって図7(A)に示す状態から図7(B)に示す状態へと変化するが、樹脂プレート56の剛性によって、着座に伴い左右方向中央部や大腿部に対応する部分が大きく下方に撓むことなく、着座状態においても左右方向にほぼフラットな状態が維持されるようになっている。また、図示は省略するが、上記ソフトな支持圧を作る場合には、図4に想像線にて示す幅狭の樹脂プレート56が、上記固定部F2のみで下層シート50に固定されている。この構成では、その着座時の支持圧(正面視での下層シート50、樹脂プレート56の形状)が滑らかに形成されるようになっている。
一方、図3に示される如く、上層シート52は、下層シート50の上側で座部用フレーム14に張設されている。具体的には、上層シート52は、左右両端に設けられたフック部が対応するサイドフレーム28の上フランジ部28Aに係止されると共に、前端に左右方向に沿って設けられたフック部がフロントフレーム30を廻り込むようにして該フロントフレーム30の下部に係止されている。上層シート52の後端は、シートバック22の背部用クッション材24下端に固定的に接続されるが、ほぼ自由端に近い状態とされている。非着座(無荷重)状態における上層シート52の左右方向、前後方向の伸びは、共に5%以下とされている。
この上層シート52は、その後部が下層シート50上に積層されており、前部及びフロントフレーム30の前側に廻り込んだ部分は、下層シート50との間に設けられたスペーサ部材62によって、下層シート50から離間している。スペーサ部材62は、例えばポリウレタンフォーム等にて構成されている。これにより、シートクッション18の前端部は、他の部分よりも***して形成されている。また、上層シート52の後部は、下層シート50の後部を弱く下方に押し付けて若干撓ませている(図3参照)。これにより、上層シート52の張設状態では、トーションバー46が僅かに(上記後傾を維持する範囲で)矢印A方向に回動し、下層シート50の張力が低下するようになっている。
そして、この状態(非着座状態)では、左右の引張コイルスプリング54が若干伸長している。トーションバー46を僅かに捩ると共に各引張コイルスプリング54を伸長することにより生じる下層シート50の復元力は、上層シート52と下層シート50との摩擦によって保持されるようになっている。また、この状態では、下層シート50における着座者の座骨結節に対応する部分を含む前後方向の部分が、各サイドフレーム28の上縁すなわち中間部における上フランジ部28Aよりも上側に位置している。これにより、着座時の連結パイプ44の矢印A方向への回動に伴う下層シート50の後端部の下方への移動ストロークが確保される構成となっている。
以上のように構成されたシートクッション18は、基本的には下層シート50が主に着座者の体重を支持すると共に、上層シート52が該着座者の体重の一部を支持するようになっている。また、下層シート50では、主にトーションバー46による張力が着座者の体重を支持し、引張コイルスプリング54による張力が該着座者の体重を分担支持するようになっている。そして、シートクッション18は、上記の通り着座に伴って3次元方向の張力場が生成される下層シート50に上層シート52とを組み合わせることで、全体としてコンプライアンスを人体(着座者)のコンプライアンス、及び緊張の程度や姿勢または振動により変化する筋肉のインピーダンス(力伝達特性)に適合(マッチング)されており、着座者に与える圧力や拘束力、振動伝達に基づく痛みや不快感等のストレスを軽減し、長時間着座に伴う疲労蓄積を抑制するようになっている。
具体的には、シートクッション18では、下層シート50の後端を連結パイプ44に係止してトーションバー46を介して座部用フレーム14に弾性的に支持させることで全体として張力を低く抑えつつ、各引張コイルスプリング54によって左右方向両端部の張力を高く設定すると共に、樹脂プレート56及び支持布58によって前部の張力を高く設定している。
すなわち、シートクッション18の後部における引張コイルスプリング54による高張力部位の間に低剛性面が構成されており、低剛性面では人体の凸部を支持する部分のばね定数が他の部分のばね定数よりも小さくなる特性(以下、ばね零特性という)が実現されている。ばね零特性によって、シートクッション18では、着座者の呼吸(に伴う体動)を阻害することが抑制され、振動(振幅)遮断性が良好となり、振動入力時の体圧変動を抑制することができる。
ばね零特性を実現する低剛性面は、着座者の座骨結節下の領域を含むように配置されている。なお、本実施形態では、着座者の座骨結節下の位置を、前後方向においてはシートクッション18の後端(着座時におけるシートバック22の下部前面)からの距離が略150mmの位置に設定している。また、左右の座骨結節間の距離は、100mm乃至130mmとされる。
一方、引張コイルスプリング54による高張力部位は、着座者の骨盤よりも外側に設定され、臀部から大腿部(の付根側)にかけての部分を側方から支持する体側支持構造を実現している。また、樹脂プレート56及び支持布58は、着座者の座骨結節下に対応する部位の前方の所要の範囲内に、着座に伴って弾性堰S(図6参照)を形成するようになっている。弾性堰Sは、下方へ撓んだ下層シート50がフロントフレーム30に向けて立ち上がる部分として把握される。
そして、樹脂プレート56は、弾性堰Sが座骨結節下の位置の前方100mm以内の範囲に形成されるように配置されており、本実施の形態では、座骨結節下の位置から前方略30mm〜50mmの位置に弾性堰Sが形成されるようになっている。また、シートクッション18では、上記ばね零特性により着座者の座骨結節下がクッション材20に埋め込まれるアンカー効果が創出される構成である。
以上により、シートクッション18では、弾性体である堰S及びアンカー効果により着座者の前滑りが抑制されると共に、左右両端の引張コイルスプリング54による高剛性面で着座者を臀部から大腿部にかけて体側支持することで、該着座者の前後及び左右の移動が抑制される構成である。これらにより、シートクッション18では、前滑りや着座姿勢が安定しないといった現象であるハンモック感を解消し、ローリングや左右方向の入力に対するフラット感が得られる構成である。そして、本発明の実施形態に係る車両用シート10では、弾性堰Sによる尻ずれ防止機能が特に良好であるが、これについては本実施形態の作用と共に後述する。
以上説明したように、3次元方向の立体支持によって下層シート50に高張力部と低張力部とを有する張力場を形成することにより、クッション材20は、人体との間で総合的なインピーダンスマッチングとコンプライアンスマッチングが図られている。このため、シートクッション18では、着座者の姿勢を維持しつつ、該着座者の皮膚や筋肉に加わるずれ力(面の接線方向)や圧力(法線方向)が低減され、長時間着座による痺れや痛みを低減させることができる。
(3次元立体編物の具体例)
次に、クッション材20を構成する下層シート50、上層シート52、(及び背部用クッション材24)として用いられる3次元立体編物110の一例を説明する。
図9に示すように、3次元立体編物110は、互いに離間して配設された一対のグランド編地112、114と、この一対のグランド編地112、114の間を往復して両者を結合する多数の連結糸116によって形成されるパイル部118と、によって構成されている。
一方のグランド編地112は、例えば、図10に示すように、短繊維を撚った糸120から、ウェール方向及びコース方向の何れの方向にも連続したフラットな編地組織によってメッシュを形成したものを用いる。また、他方のグランド編地114は、例えば図11に示すように、短繊維を撚った糸122からハニカム状のメッシュを形成している。また、他方のグランド編地114は、一方のグランド編地112よりも大きな網目としている。なお、グランド編地112、114としては、細め組織やハニカム状に限らず、これ以外のメッシュ状の編地組織を用いたものであっても良い。
図9に示すように、連結糸116は、一方のグランド編地112と他方のグランド編地114が所定の間隔を保持するようにグランド編地112、114の間に編み込まれてパイル部118を形成している。これにより、メッシュニットとなっている3次元立体編物110に所定の剛性を付与するようにしている。
3次元立体編物110は、グランド編地112、114を形成するグランド糸(糸120、122)の太さ等によって、必要な腰の強さを具備させることができるが、グランド糸120、122は、編成作業が困難とならない範囲のものが選択されることが好ましい。また、グランド糸120、122としては、モノフィラメント糸を用いることができるが、風合いや表面感触の柔らかさ等を考慮して、マルチフィラメント糸やスパン糸を用いても良い。
連結糸116としては、モノフィラメント糸を用いることが好ましく、太さは、167デシテックス〜1110デシテックスの範囲のものが好ましい。マルチフィラメント糸では、復元力が良好なクッション性が得られなく、また、太さが167デシテックスを下回ると、3次元立体編物110の腰の強さが低下し、1110デシテックスを上回ると、硬くなり過ぎてしまい、適度のクッション性が得られなくなる。
すなわち、連結糸116として、167デシテックス〜1110デシテックスのモノフィラメント糸を用いることにより、シートに着座した乗員の荷重を、グランド編地112、114を形成する網目の変形と共に、パイル部118を形成する連結糸116の倒れや座屈による変形、また、変形した連結糸116にばね特性を付与する隣接した連結糸の復元力によって支持することができ、柔らかなばね特性を有して応力集中の起きない柔構造とすることができる。
なお、3次元立体編物110に凹凸を形成しても良い。すなわち、グランド編地112、114としては、表面に凹凸が生じるように編んだものであっても良く、凹凸を形成したときには、グランド編地112、114に断面略アーチ状のばね要素を形成できるため、さらに、柔らかなばね特性を付与することができ、筋肉の弾性コンプライアンスと略同等かそれよりも大きな弾性コンプライアンスを有する構造を容易に形成することができる。なお、弾性コンプライアンスは、(撓み量)/(接触する面の平均圧力値)で計算される。
グランド糸120、122及び連結糸116の素材としては、特に限定するものではなく、例えば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維や再生繊維、ウール、絹、綿等の天然繊維が挙げられる。これらの素材は、単独で用いても良く、任意の組み合わせで併用することもできる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル系繊維、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリオレフィン系繊維、あるいはこれらの繊維を2種類以上組み合わせたものである。
また、グランド糸120、122及び連結糸116の糸形状も前記した説明に限定するものではなく、丸断面糸や異形断面糸等を用いても良い。
パイル部118を形成する連結糸116の配設の仕方であるパイル部118のパイル組織は、各グランド編地112、114を連結する連結糸116を側面から見た状態で表すと、図12(A)〜図12(E)に示す種類に分類することができる。
図12(A)、図12(B)は、グランド編地112、114の間に、連結糸116をほぼ垂直に編み込んだストレートタイプであり、このうち図12(A)は、8の字状にしてストレートに編んだものであり、図12(B)は、単純なストレートに編んだものである。
また、図12(C)、図12(D)、図12(E)は、グランド編地112、114の間において、連結糸116が中途で交差するように編んだクロスタイプを示している。このうち、図12(C)は、連結糸116を8の字状にクロスさせたものであり、図12(D)は、連結糸116を単純にクロスさせたものである。また、図12(E)は、連結糸116を2本ずつまとめてクロス(ダブルクロス)させたものである。
なお、図12(C)〜図12(E)に示すように、連結糸116同士を交差させて斜めに配置したときには、連結糸116をグランド編地112、114の間でほぼ垂直に配置した形態(図12(A)、図12(B)参照)に比較して、各連結糸116の座屈強度により十分な復元力を保持しながら、圧縮率の大きな柔らかいばね特性を付与することができるという利点がある。
このような網目構造の3次元立体編物110を用いた下層シート50、上層シート52は、ばね性が小さくなって減衰比が高く、乗員の体型に追従した変形が生じ易く、よりフィットし易くなる。
なお、3次元立体編物110の上記構成は一例であり、下層シート50、上層シート52には、例えば、表面に凸部や凹部、畝等を形成する編目構造等、種々の編目構造を有する3次元立体編物を用いることができる。また、用途や機能に応じて異なる編目構造の3次元立体編物を用いても良い。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
上記構成の車両用シート10では、人が着座すると、シートクッション18では主に下層シート50(トーションバー46及び引張コイルスプリング54)が着座者の体重を支持し、上層シート52が着座者の体重の一部を分担支持する。具体的には、着座に伴って上層シート52が主に左右方向に伸びつつ下方に撓み、下層シート50を下方に押圧する。下層シート50は、トーションバー46を捩りつつ可動フレーム34の連結パイプ44を前方に移動させながら下降し、張力の増加を抑えつつ下方に撓む(沈み込む)。このとき、左右の引張コイルスプリング54が伸びて着座者の骨盤外側には張力線が形成される。また、下層シート50は、下方へ撓むことで支持布58を引張り、樹脂プレート56の剛性によって撓みが規制されて略フラットに保持されたその前部が、支持布58の張力によって下方に沈み込むことが規制されている。
これらにより、下層シート50は、全体として面剛性が低いが引張コイルスプリング54の張力が作用する左右方向両端部及び樹脂プレート56設置(接触)部位で他の部分よりも面剛性が高くなる上記張力場が形成されて着座者の体重を支持する。また、着座者の体重の一部は、下層シート50とは独立して座部用フレーム14に張設されている上層シート52に支持される。図13(A)は、下層シート50、上層シート52を含むシートクッション18の前後方向における図13(B)に示す各部の静的なコンプライアンスを示している。この図において、シートクッション18の後端から300mmの位置が樹脂プレート56の前後方向略中央部の位置に相当する。実線にて結ばれた各プロットは、それぞれ図中に示す径の円板を50mm/minの速度でシートクッション18に押し付けたときのコンプライアンスである。また、この図には比較例として、樹脂プレート56、支持布58を取り除いた構成の各部のコンプライアンスが破線にて示されている。この図から、本実施の形態に係る車両用シート10のシートクッション18では、比較例と比較して、各部の沈み込み、特に樹脂プレート56接地部位の沈み込みが少ないことが判る。なお、シートクッション18における着座者の臀部に対応する部位においても、比較例よりもコンプライアンスが小とされているが、上記ばね零特性(アンカー効果)に基づく作用効果に影響を与えない程度の差異(5%程度)とされている。
そして、シートクッション18では、着座に伴って着座者が臀部から大腿部にかけて体圧を分散しつつ体側支持され、また座骨結節前方に弾性堰Sが形成される。また、シートバック22では、着座者の上体が各部における適度な支持圧で支持される。このため、車両用シート10では、体側支持及び弾性堰Sによる着座者に筋力を使わせることのない姿勢維持と、低剛性面における上記ばね零特性による体圧分散とが両立されている。また、着座に伴う下層シート50の張力増大が抑制されるため、シートクッション18において大きな減衰比が得られると共に、トーションバー46によって十分な復元力が付与される。これにより、シートクッション18では、振動・衝撃の吸収性が良好である。以上により、車両用シート10では、長時間着材に伴う疲労蓄積が抑制される。特に、シートクッション18では、クッション材20が3次元立体編物110である下層シート50、上層シート52を含んで構成され、下層シート50の後端が可動フレーム34(トーションバー46)を介して座部用フレーム14の後端に弾性的に連結されているため、着座者の呼吸に伴う尾骨の動きを阻害することがない(尾骨の微小な動きに抵抗力を殆ど生じることなく追従する)。
ここで、下層シート50の着座に伴う撓みを規制する樹脂プレート56と、下層シート50の着座に伴う沈み込みを規制する支持布58とを設けたため、着座に伴って弾性堰Sが形成されて着座者の尻ずれ(前滑り)が確実に防止される。
このことについて図8を用いて説明する。なお、図8では、便宜上、荷重集中点(着座者の座骨結節下)及び弾性堰Sの前後方向の位置を一致させた模式図としている。図8(A)には、前端が固定されると共に後端が弾性支持された下層シート50において、前後方向のセンターラインCLに対し後端側に荷重集中点(重心位置)がある場合の均等支持状態が模式図にて示されている。
静的状態では、図8(B)に実線にて示される如く、集中荷重mgと張力T1、T2とが釣り合い、荷重集中点の位置が変化することはない。一方、例えば、振動や衝撃が入力されて弾性支持点が自由になると、張力T1が維持されなくなり、図8(B)に想像線にて示す如く、荷重集中点が安定点(センターライン)に向かおうとする。この荷重集中点の動きが着座者の尻ずれに相当する。
そして、本実施形態に係る車両用シート10では、下層シート50の前部が、樹脂プレート56によって左右方向の略全幅に亘り撓みが規制され左右方向に略フラットな状態で、支持布58によって下方への沈み込みが防止されるので、図8(C)に示される如く、荷重集中点(弾性堰S)の前方へのずれ代がなくなるか、または小さく設定され、着座者の尻ずれが防止される。また、シートクッション18全体としては、下層シート50の後部においてトーションバー46、引張コイルスプリング54が形成する張力場により、大きな減衰比と十分な復元力とを有する良好なクッション性能が実現されている。
このように、本実施の形態に係る車両用シート10では、クッション性能を損なうことなく、着座者の尻ずれを防止することができる。また、本車両用シート10では、着座者の尻ずれに伴う姿勢の崩れによる腰痛を防止することができる。さらに、樹脂プレート56がシートクッション18のクッション性能を低下してしまうことはなく、上記の通り着座者の呼吸による尾骨の動きを阻害することがない自由度のある座り方をすることを可能とし、衝突時には着座者の拘束性が強いシート構造となる。すなわち、車両用シート10に衝撃力が入力されたときには、着座者のシートクッション18への沈み込みに伴って、下層シート50の張力が増大することで該下層シート50の張力が作用する樹脂プレート56の面剛性が高なり、シートクッション18の座面部全体の剛性が高くなる。したがって、衝突時には、高剛性されたシートクッション18によって着座者の骨盤の動きを規制して変位量を抑えることで、該着座者のの拘束性が向上する。そして、シートクッション18では、この衝突時の拘束性と通常時の着座者姿勢の自由度とを両立することが可能となる。
また、車両用シート10では、樹脂プレート56が支持布58を介して左右のサイドフレーム28にそれぞれ連結されているため、樹脂プレート56を、自由状態(単体)での剛性が比較的低い樹脂製の薄板にて構成することができた。これにより、樹脂プレート56は弾性的に湾曲することができ、着座者の異物感を与えることがない。また、樹脂プレート56による振動減衰効果を期待することができる。
さらに、樹脂プレート56及び支持布58が下層シート50に固定されているため、樹脂プレート56及び支持布58の下層シート50に対する位置ずれによって尻ずれが生じてしまうことが防止される。特に、樹脂プレート56の前端がフロントフレーム30(と下層シート50との間)に保持されているため、振動や衝撃が入力したときに樹脂プレート56が前後方向に揺れることが防止され、この揺れに伴う尻ずれ(ハンモック感現象)が生じることもない。また、支持布58が左右のサイドフレーム28間を掛け渡す構成であるため、樹脂プレート56及び支持布58の下層シート50への固定が容易であると共に、初期張力に影響を与える寸法誤差が生じる恐れがない。
さらにまた、樹脂プレート56が着座者の大腿部に対応する切欠部56Bを有するため、樹脂プレート56を設けることによる着座者の大腿部の支持圧増加が防止される。すなわち、着座者の大腿部に作用する支持圧を低く抑えつつ、樹脂プレート56の後端をできるだけ後方に位置させて尻ずれ防止効果を向上することができる。特に、上記の通り樹脂プレート56が樹脂製の薄板にて構成されて湾曲可能であり、かつ切欠部56Bの後半部には支持布58がオーバラップすることもないため、切欠部56Bの縁部において着座者に異物感を与えることが防止される。
なお、上記実施の形態では、板状部材として樹脂プレート56を備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、樹脂以外の材料にて板状部材を構成しても良く、PP以外の樹脂材にて板状部材を構成しても良い。
また、上記実施の形態では、1枚の支持布58が左右のサイドフレーム28間に掛け渡された構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、樹脂プレート56の左右両側をそれぞれ対応するサイドフレーム28に連結する左右一対の支持布58を設けても良い。また、支持布58は、前後方向に沿って複数設けても良い。
さらに、上記実施の形態では、樹脂プレート56、支持布58が縫製によって下層シート50に固定された構成としたが、他の方法によって樹脂プレート56、支持布58を下層シート50の固定しても良く、これら三者をそれぞれ別個に固定しても良く、これら三者の一部または全部を固定しなくても良い。
さらにまた、上記実施の形態では、樹脂プレート56が切欠部56Bを有する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、切欠部56Bを設けない構成としても良く、切欠部56Bに代えて凹部を形成しても良い。すなわち、本発明における板状部材は、部分的に立体的に構成されても良い。
また、上記の実施の形態では、下層シート50の後端側がトーションバー46(可動フレーム34)を介して座部用フレーム14の後端側に連結された好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、下層シート50の後端に略全幅に亘り取り付けられた棒状部材に引張コイルスプリング54を係止することで下層シート50を弾性的に支持(張設)しても良く、トーションバー46に代えて可動フレーム34の回動軸廻りに捩りコイルばねを設けても良い。さらに、可動フレーム34が下層シート50後端の移動方向を案内する構成には限定されず、例えば、連結パイプ44が着座に伴い主に前方に移動するように回動しても良く、可動フレーム34に代えて直線的なガイド機構を設けても良い。
さらに、上記の実施の形態では、本発明を車両用シート10に適用した構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の各種乗物用シートや事務用椅子、家具用椅子等の各種シート等に適用することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用シートを構成するシートフレームから下層シートを分離して見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートの側面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートの概略全体構成を示す一部切り欠いた斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートを構成する下層シート、樹脂プレート、支持布を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートを構成する可動フレームを示すであって、(A)は斜視図、(B)は分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用シートの着座状態の側面図である。 (A)は図2の7A−7A線に沿った断面図、(B)は図6の7B-7B線に沿った断面図である。 着座に伴う下層シートの状態を示す模式図であって、(A)は均等支持方法を説明する模式図、(B)は尻ずれ状態を説明する模式図、(C)は本発明の実施の形態に係る車両用シートを構成する樹脂プレート、支持布が尻ずれを防止することを示す模式図である。 クッション部材として用いる3次元立体編物を示す概略断面図である。 3次元立体編物に用いる一方のグランド編地の一例を示す概略図である。 3次元立体編物に用いる他方のグランド編地の一例を示す概略図である。 (A)から(E)のそれぞれは、パイル部の適用例を示す3次元立体編物の要部の概略断面図である。 (A)は本発明の実施の形態に係る車両用シートを構成するシートクッションの各部におけるコンプライアンスを示す線図、(B)は上記コンプライアンスの測定部位を示す模式図である。
符号の説明
10 車両用シート(シート)
14 座部用フレーム
20 クッション材
28 サイドフレーム
46 トーションバー(弾性部材)
50 下層シート(シート材)
56 樹脂プレート(板状部材)
56A 切欠部(切欠き)
58 支持布(布状部材)

Claims (5)

  1. 左右一対のサイドフレームを有する座部用フレームと、
    前端側が前記座部用フレームの前端側に固定されると共に後端側が弾性部材を介して前記座部用フレームの後端側に連結されたシート材と、
    着座時に、着座者の臀部の前方で、前記シート材における着座者の左右の大腿部を支持する部分を含む領域に下側から接触して、該シート材の接触部分の撓みを規制する板状部材と、
    前記シート材における着座者の臀部に対応する位置の前方で、前記左右一対のサイドフレームを架け渡すと共に前記板状部材における前記左右の大腿部に対する左右方向の両外側部分に固定して設けられ、着座に伴って作用する左右方向の張力によって、前記シート材前部の下方への沈み込みを規制する布状部材と、
    を備えたシート。
  2. 前記シート材は、前記板状部材と布状部材とが互いに固定されている部分において該板状部材及び布状部材に固定されている請求項1記載のシート。
  3. 左右一対のサイドフレームを有する座部用フレームと、
    前端側が前記座部用フレームの前端側に固定されると共に後端側が弾性部材を介して前記座部用フレームの後端側に連結されたシート材と、
    前記シート材よりも撓み方向の剛性が高くされ、前記シート材における着座者の臀部に対応する位置よりも前側で、前記左右一対のサイドフレームを架け渡した布状部材における着座者の大腿部よりも左右方向外側に位置する部分に固定されることで、該布状部材を介して前記左右のサイドフレームにそれぞれ連結された板状部材と、
    を備えたシート。
  4. 前記板状部材の前端が、前記座部用フレームにおける前記シート材の前端側の固定部位に保持されている請求項1〜請求項3の何れか1項記載のシート。
  5. 前記板状部材の後部に、着座者の大腿部の一部に対応して切欠きを設けた請求項1請求項4の何れか1項記載のシート。
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