JP4484354B2 - おむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用者の臀部に便が直接付着しないように配慮して臀部のスキントラブルの減少を企図したおむつに関する。
【0002】
【従来の技術】
おむつかぶれの原因および発症機構に関し、皮膚臨床30の第949ページ〜第956ページ(1998年)に記載された山本一哉氏の「いわゆるおむつかぶれ」によると、▲1▼尿と便とが混ざるとアンモニアが発生し、▲2▼このアンモニアが環境をアルカリ性にし、▲3▼便中の酵素がアルカリ性雰囲気で強く活性化し、▲4▼この酵素およびアンモニアによって皮膚の弱った部分が炎症を起こし、おむつかぶれが発生することを述べている。皮膚の弱った部分が作り出される原因として、皮膚と接触するおむつ構成材料の肌触りなどの機械的刺激や、おむつ内の湿度が高いために皮膚がふやけた状態となるようなおむつ内側の環境なども指摘されている。
【0003】
上述したようなおむつかぶれの原因に対し、高分子吸収部材の技術進歩に伴う性能向上によって、例えば排尿後にこれを速やかに吸収してその浸透拡散を少なくすることで、排便があった場合でもこれと混ざりにくくすることが可能となっている。また、おむつ内側の環境に関しては、例えば通気性シートをおむつに使用することによって、おむつ内の蒸れ対策が可能となり、皮膚をふやけさせない効果をあげている。おむつかぶれに対する対策がこのように進んできたため、いわゆる使い捨ておむつなどの使用によって発生していたかぶれなどのスキントラブルも減少している。
【0004】
しかしながら、尿と便とがほぼ同時に***された場合や、軟便に対するかぶれ防止については、まだ対策が十分ではなかった。軟便の場合、尿と混ざらなくてもこれを放置すれば、皮膚への負担が大きくなる。軟便は、皮膚に当接するおむつのトップシートをほとんど通過しないので、水分の一部が吸収体に移行する以外、トップシートに残って着用者の臀部に付着することとなる。このため、皮膚にトラブルが発生しないとしても、おむつ替えの際に臀部に対する払拭作業が煩雑になる。
【0005】
このように、便と尿とが混ざり合ったり、便が臀部に付着するのを防止するため、例えば特開昭61−41304号公報,実開平6−21623号公報,および特開平10−192339号公報にて尿と便とを分離できるおむつが提案されている。
【0006】
特開昭61−41304号公報に開示されたおむつは、トップシートの中央に長さ方向に長い開口部を設け、その開口部の周縁部に沿って弾性部材を取り付けることにより、トップシートにいわゆるコシを持たせて開口部が塞がれないように配慮したものである。また、実開平6−21623号公報に開示されたおむつは、長さ方向および幅方向に延在する2組のフラップを重ね、これらの中央に開口を形成することにより、便を収納する開口部の面積を広く設定できるようにしたものである。特開平10−192339号公報に開示されたおむつは、吸収体とトップシートとの間にスペーサを介在させ、このスペーサによって形成される空間に連通する開口をトップシートに形成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特開昭61−41304号公報に開示されたおむつの場合、これを実際に着用した様子を観察すると、おむつの股下部が着用者の両脚の太股によってその中央側に寄せられ、肌に密着せずに下方に垂れ下がったような状態となることが判明した。すなわち、これらのおむつはトップシートまたは表面シート(以下、これらをトップシートと総称する)の股下部が着用者の股下に密着していないので、トップシートに設けられた開口部が意味をなさず、便がトップシートの上に広がってしまう不具合が生ずる。仮に、トップシートの開口部の位置と着用者の肛門の位置とが合致していたとしても、トップシートが着用者の股下に密着していないので、開口部が塞がった状態となり、開口部を介して便をトップシートとバックシートとの間に導くことができないことが予想される。
【0008】
また、実開平6−21623号公報に開示されたおむつの場合、第2の表面シートに形成される開口部の面積を広く取ることによって、この開口部の位置を着用者の肛門の位置にほぼ確実に合致させることができるものの、逆に開口部の開口面積が大きすぎるため、この開口部を介して第2の表面シートと第1の表面シートとの間に導かれた便が再び開口部から第2の表面シートの上に戻ってしまい、着用者の臀部を汚してしまう可能性が高かった。
【0009】
特開平10−192339号公報に開示されたおむつの場合、弾性体を用いたスペーサによって吸収体とトップシートとの間に便が収容される空間を形成しているため、着用者の臀部にトップシートを介してスペーサが押し当たった状態となり、着用感が損なわれる欠点を有する。また、トップシートに形成された開口部の占める割合が低いため、流動性の低い便の場合にはこれがトップシートの開口部を速やかに通過しにくくなり、着用者の臀部を汚してしまう可能性もある。
【0010】
【発明の目的】
本発明の目的は、スキンコンタクトシートに便を分離するための開口部を設け、おむつかぶれなどのスキントラブルの減少を企図したおむつの機能を充分に発揮させることができる改良したおむつを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるおむつは、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に配置される吸収体と、便が通過する複数の開口部を有し、前記トップシートの上に配置されてその長手方向両端部のみが前記トップシート側に接合され、前記長手方向両端部以外の部分が前記トップシートに対して非接合状態に保たれるスキンコンタクトシートとを具え、前記スキンコンタクトシートの前記長手方向両端部以外の部分前記トップシートとの間に前記複数の開口部を通って便が導かれる空隙を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
本発明によると、おむつを着用した状態において、スキンコンタクトシートが着用者に密着状態で当接し、便はスキンコンタクトシートに形成された複数の開口部から、このスキンコンタクトシートとトップシートとの間に導かれる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明におけるバックシートとして、液不透過性のシートを単独で用いたり、あるいはこれに1枚〜複数枚の不織布を積層して用いることが可能である。液不透過性のバックシートとしては、ポリエチレンシート、特に通気性を持たせるための微孔を形成したポリエチレンシートや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸したシートの如き透湿性を持つ材料を採用し、蒸れに対して快適性を持たせたものが好ましい。この場合、単一のシートを単独で用いることも可能であるが、少なくとも1つの不織布を積層するようにしてもよい。例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を原料とする合成繊維からなる不織布をバックシートの表面に手触りを良くするために貼り付けることが可能である。この場合、不織布が液不透過性であっても、あるいは液透過性であっても良い。
【0014】
トップシートとしては、液透過性の不織布や織布を採用することが可能であり、これに使用される繊維材料としては綿などの天然繊維、レーヨンなどの再生繊維、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロンなどの合成繊維、またはこれらを2種類以上組み合わせた複合繊維などを使用することができる。特に、強度の点でポリエステル/ポリエステル,ポリプロピレン/ポリエチレンなどの複合繊維を採用することが好ましいけれども、これらに制限されるものではない。
【0015】
また、吸収体としては、木材パルプまたは非木材パルプを綿状にしたフラッフパルプを主材とし、これに高分子吸収部材を加えたものを採用することができ、その他に吸収紙単独または熱融着繊維などの混合物や積層物を採用可能である。何れの場合も、SAPの飛び出し防止のために全体をティシュで包み込んだ積層構造とすることが好ましい。
【0016】
本発明によるおむつにおいて、スキンコンタクトシートが少なくとも股下部から後ろ身頃に亙って配置されていることが好ましい。あるいは、前身頃から後ろ身頃に亙って配置され、前身頃の幅方向中央部が切り欠かれた切欠部を有するものであってもよい。
【0017】
スキンコンタクトシートが網状をなしていてもよく、果物などの輸送用緩衝材として使用されている無架橋法による発泡ポリエチレンからなるミラネット(商品名:JSP社製)などを利用することができる。
【0018】
また、スキンコンタクトシートを果物などの緩衝材として一般的に使用されている発泡スチロール樹脂などの発泡樹脂や、伸縮可能な弾性部材、例えばウレタン樹脂や天然ゴムで構成することができる。上述した発泡樹脂として、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,またはポリスチレンに発泡剤を添加してシート状に押し出し成形したものに熱針や吸引により複数の開口部を形成したシートや、前記原料を網目状に押し出し成形したネットを用いることもできる。ポリエチレンを原料とする発泡樹脂シートとしてはミラマット(商品名:JSP社製),ハイエチレン(商品名:日立化成社製),ソフトロン(商品名:積水化学社製)が知られており、ポリプロピレンを原料とする発泡樹脂シートとしてはハイエチレンPP(商品名:日立化成社製),ピーマット(商品名:JSP社製)が知られており、ポリスチレンを原料とする発泡樹脂シートとしてはポリスチレンペーパー,ミラボード(何れも商品名:JSP社製)などが知られている。これらのうち、ミラマットが柔軟性および架橋されていないことから、本発明のスキンコンタクトシートとして好適である。
【0019】
このスキンコンタクトシートとしては、尿などの液体が付着しにくい疎水性または撥水性の液透過性材料を採用することが好ましく、ドライウェブと称されナプキンなどの表面シートに用いられる開孔フィルム、特にステンフリー性を持ったフィラメントネット材が好適である。例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリウレタン,シリコーン,テフロン(商品名:デュポン社製)などのフィラメント、またはナイロン,ポリエステルのフィラメントから形成される織布や編布をシリコーン樹脂やテフロン樹脂で後処理したものを用いることができる。さらに、これを熱処理などにより伸縮性を持たせることは、着用者の臀部に対してスキンコンタクトシートを確実に当接させ、トップシートとの間に空隙を確実に形成できる点から好ましい。なお、上述したステンフリー性とは、尿や便などの流動体が円滑に通過して汚れが付着しにくい性質を有することを意味する。
【0020】
なお、ステーブル織状の織布や編布でスキンコンタクトシートを構成した場合、これらの繊維間に尿や便などが付着したり、尿や便などで繊維の隙間が目詰まりを起こしてしまうので好ましくない。また、スキンコンタクトシートを単一のシートで構成する必要はなく、性質の異なる複数のシートを用い、これを積層したり、長さ方向あるいは幅方向に接合したものを採用することも可能である。
【0021】
本発明によるおむつにおいて、吸収体が少なくとも前身頃に配置されていることが好ましい。この場合、吸収体が高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含んだものであってよい。
【0022】
【実施例】
本発明によるおむつの実施例について、図1〜図6を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこのような実施例に限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
【0023】
本発明の第1の実施例によるおむつの外観を図1に示し、その展開形状を図2に示し、前身頃から後身頃に至る中央断面形状を図3に示し、図2中のIV−IV矢視断面構造を図4に示す。すなわち、本実施例におけるおむつ10は全体としてパンツ型をなし、いわゆるおむつカバーを構成する液不透過性のバックシート11と、このバックシート11の幅方向中央部に重ね合わされる液透過性のセンタートップシート12Cと、一定幅を有するこのセンタートップシート12Cの幅方向両側縁部に内側縁部が重なるように、バックシート11の幅方向両側縁側に重ね合わされ、液透過性を有する左右一対のサイドトップシート12Sと、これらバックシート11とセンターおよび左右一対のサイドトップシート12C,12S(以下、これらを一括してトップシート12と略記する)との間に配置されておむつ10の前身頃10Fから後身頃10Rに亙って延在するほぼ砂時計型のシート状をなす吸収体13と、おむつ10のウエスト周り開口部14に沿って伸長状態でバックシート11の折り返し部分(ウエスト周り開口部14)に保持される伸縮可能な複数本のウエスト周り弾性部材15と、おむつ10の脚周り開口部16に沿って伸長状態でバックシート11とトップシート12との間に保持される伸縮可能な複数本の脚周り弾性部材17と、トップシート12上に配置されておむつ10の前身頃10Fから後身頃10Rに亙って延在し、その長手方向両端部18Eがトップシート12側であるバックシート11の折り返し部分に接合されるスキンコンタクトシート18とを具えている。
【0024】
本実施例ではトップシート12をセンタートップシート12Cと左右一対のサイドトップシート12Sとに分けているが、これらを単一のシートで構成することも当然可能である。
【0025】
また、本実施例における吸収体13として、高分子吸収部材(SAP)とミクロフィブリルセルロースとの混合物をシート基材に塗工したものや、SAPとミクロフィブリルセルロースとの混合物をシート基材間に挟持したものからなるパルプレスシートを採用しており、このようなパルプレスシートを用いた場合、吸収体13自体の厚さを非常に薄くすることができるため、着用性が良好となる。このパルプレスシートは、吸水性と形状保持性とに優れたものであり、基本構成としてパルプを使用していないことから、吸液後に濡れたままの状態が続くことはなく、雑菌の繁殖を招きにくく、従って衛生面にも優れたものである。このパルプレスシートとしては、不織布上にSAPとミクロフィブリルセルロースとの混合物を塗工したメガシン(製品名:日本吸収体技術研究所製)、あるいはティシュ間にSAPとミクロフィブリルセルロースとの混合物を挟み込んだシートなどが知られている。
【0026】
なお、吸収体13として、上述したパルプレスシートとパルプとを併用したものであってもよい。この場合、パルプシートの下面全体にパルプレスシートを配置したり、部分的に尿などの液体の吸収量を増やしたい個所に重点的にパルプレスシートを配置することも可能である。
【0027】
本実施例におけるスキンコンタクトシート18は、発泡ポリエチレン樹脂を網状に成形してその全面に多数の網目の開口部19を形成したものであり、その長手方向両端部18Eがバックシート11の折り返し部分に伸長状態で接合され、その長手方向に沿って伸長可能となっている。このように、スキンコンタクトシート18に形成された多数の開口部19を介して便がスキンコンタクトシート18とトップシート12との間の空隙21に導かれる。
【0028】
このスキンコンタクトシート18の開口率、すなわちスキンコンタクトシート18の単位面積当たりに占める開口部19の面積の割合は、10〜90%の範囲にあることが好ましい。開口率が10%よりも低くなると、便がスキンコンタクトシート18を通過しにくくなり、逆に90%を越えた場合にはスキンコンタクトシート18自体の強度が低下する上、スキンコンタクトシート18の開口部19を通過した便が逆戻りし易くなる不具合を生ずる。
【0029】
なお、本実施例では、スキンコンタクトシート18のおむつ10の前身頃領域となる部分の幅方向中央部には、ほぼV字状をなす切欠部20が形成されており、このような切欠部20を形成することにより、スキンコンタクトシート18を介さずに尿をトップシート12から吸収体13に導くことができる。このため、着用者の肌が尿で濡れるのを防止することができるが、本実施例のように多数の開口部19が形成されたスキンコンタクトシート18では、このスキンコンタクトシート18の開口部19を介して尿が直ちにトップシート12から吸収体13に吸収されるため、切欠部20は必ずしも必要ではない。
【0030】
このように、伸縮可能なスキンコンタクトシート18がおむつ10の前身頃10Fから後身頃10Rにかけて延在しているため、スキンコンタクトシート18はトップシート12の内側で吊り下げられた構造となり、着用時にスキンコンタクトシート18がその長手方向に引き延ばされ、スキンコンタクトシート18が着用者の肌に密着状態で確実に当接すると共にトップシート12とスキンコンタクトシート18との間に空隙21が形成される。このため、スキンコンタクトシート18が着用者の肌に密着しても、その蒸れを防止することができる上、着用者がどのような動きをしても網目の開口部19の何れかを開いた状態に保つことができ、これら開口部19を通して便をトップシート12上に確実に導くことができる。
【0031】
なお、着用者の尿は、スキンコンタクトシート18の切欠部20によってスキンコンタクトシート18を介することなく、トップシート12から吸収体13内に迅速に吸収される。また、上述した実施例ではパンツ型のおむつ10について説明したが、本発明はおむつ10の前身頃10Fの左右両側と後身頃10Rの左右両側とを重ね合わせてテープで止めるようにした展開型のおむつにも応用することができる。
【0032】
ウエスト周り開口部14および脚周り開口部16に配置される弾性部材15,17は、いわゆる使い捨ておむつにおいて一般的に用いられている天然ゴム製の平ゴムやウレタン糸,糸ゴムなどの伸縮可能な弾性部材が使用され、ホットメルト接着剤などを用いて接着固定される。
【0033】
上述した実施例では、スキンコンタクトシート18として発泡樹脂を網状に成形したものを採用したが、機械的な多数の開口部が穿設されたシートをスキンコンタクトシート18として使用することも可能である。このような本発明によるおむつの他の実施例の展開形状を図5に示すが、先の実施例と同一機能の部材には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例におけるスキンコンタクトシート18は伸縮可能なシート状弾性部材にて形成され、円形の開口部19を所定間隔で多数形成したものである。個々の開口部19は3mm以上、好ましくは5mm以上の直径を有し、スキンコンタクトシート18の伸長状態において、これら開口部19によりスキンコンタクトシート18が破断しない程度の密度で配列している。
【0034】
開口部19の形状は、本実施例のような円形以外に、長方形,楕円形,三角形や、複数のスリットを交差してスキンコンタクトシート18に刻設したものなど適宜選択可能である。
【0035】
上述した実施例では、スキンコンタクトシート18をおむつ10の前身頃10Fから後ろ身頃10Rに亙って形成したが、少なくとも股下部から後ろ身頃10Rに亙って配設されていれば良い。このような本発明によるおむつの別な実施例の展開形状を図6に示すが、先の実施例と同一機能の要素には、これと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。すなわち、本実施例におけるスキンコンタクトシート18は、伸縮可能な弾性リボン22を所定間隔で縦横に配列し、これらの交差部分を一体的に接合したものであり、それぞれ4本の弾性リボン22で囲まれた矩形をなす多数の開口部19を有する。このスキンコンタクトシート18は、おむつ10の股下部から後ろ身頃10Rに亙って伸長状態で配設され、その長手方向両端部18Eが股下部中央に位置するトップシート12とバックシート11の折り返し部分とに接合されている。
【0036】
本実施例においても、便はスキンコンタクトシート18の開口部19から、トップシート12との間に形成される空隙21(図示せず:図3参照)に導かれ、尿はおむつ10の前身頃10Fにてトップシート12から吸収体13に吸収される。
【0037】
【発明の効果】
本発明のおむつによると、便が通過する複数の開口部を有するスキンコンタクトシートをトップシートの上に配置し、その長手方向両端部のみをトップシート側に接合すると共に長手方向両端部以外の部分をトップシートに対して非接合状態に保つようにしたので、排便があった場合には開口部を介して便がスキンコンタクトシートとトップシートとの間に導かれ、着用者の臀部が汚されず、結果としてスキントラブルの発生を抑制することができる。
【0038】
スキンコンタクトシートの前身頃の幅方向中央部に切欠部を形成した場合には、スキンコンタクトシートを介さずに尿をトップシートから吸収体に導くことができる。
【0039】
スキンコンタクトシートが網状をなしている場合には、便を迅速にスキンコンタクトシートとトップシートとの間に導くことができる。
【0040】
スキンコンタクトシートを発泡樹脂で構成した場合には、着用感を良好に保つことができる。
【0041】
スキンコンタクトシートを伸縮可能な弾性部材で構成した場合には、スキンコンタクトシートを着用者に確実に密着させることができる。
【0042】
吸収体が高分子吸収体とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含む場合には、おむつの厚みを薄くして着用感を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるおむつの一実施形態の外観を表す斜視図である。
【図2】図1に示したおむつの展開状態を表す平面図である。
【図3】図1に示したおむつの前身頃から後ろ身頃に亙る中央部の断面図である。
【図4】図2中のIV−IV矢視断面図である。
【図5】本発明によるおむつの他の実施例の展開状態を表す平面図である。
【図6】本発明によるおむつの別な実施例の展開状態を表す平面図である。
【符号の説明】
10 おむつ
10F 前身頃
10R 後ろ身頃
11 バックシート
12C センタートップシート
12S サイドトップシート
13 吸収体
14 ウエスト周り開口部
15 ウエスト周り弾性部材
16 脚周り開口部
17 脚周り弾性部材
18 スキンコンタクトシート
18E 長手方向端部
19 開口部
20 切欠部
21 空隙
22 弾性リボン

Claims (8)

  1. 液透過性のトップシートと、
    液不透過性のバックシートと、
    これらトップシートとバックシートとの間に配置される吸収体と、
    便が通過する複数の開口部を有し、前記トップシートの上に配置されてその長手方向両端部のみが前記トップシート側に接合され、前記長手方向両端部以外の部分が前記トップシートに対して非接合状態に保たれるスキンコンタクトシートと
    を具え、前記スキンコンタクトシートの前記長手方向両端部以外の部分前記トップシートとの間に前記複数の開口部を通って便が導かれる空隙を形成したことを特徴とするおむつ。
  2. 前記スキンコンタクトシートは、少なくとも股下部から後ろ身頃に亙って配置されていることを特徴とする請求項1に記載のおむつ。
  3. 前記スキンコンタクトシートは、前身頃から後ろ身頃に亙って配置され、前記前身頃の幅方向中央部が切り欠かれた切欠部を有することを特徴とする請求項1に記載のおむつ。
  4. 前記スキンコンタクトシートが網状をなしていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のおむつ。
  5. 前記スキンコンタクトシートが発泡樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のおむつ。
  6. 前記スキンコンタクトシートが伸縮可能な弾性部材で構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のおむつ。
  7. 前記吸収体は、少なくとも前身頃に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載のおむつ。
  8. 前記吸収体は、高分子吸収部材とミクロフィブリルセルロースとの混合物を含んでいることを特徴とする請求項7に記載のおむつ。
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