JP4458484B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランに関するものであり、特に、ドアフレームの内周にガラスランを取り付けるチャンネルが、ガラスランの車外側側壁を保持する部分を設けずに、ガラスランの車外側側壁が直接車外側に露出するガラスランに関する。
図2に示すように、自動車のドア1のドアフレーム2の内周に、ドアガラス5の昇降を案内するガラスラン110が取付けられている。その従来の取付構造を図3に示す。図3は、図2におけるA−A線に沿った断面図である。
従来、ガラスラン110は、図2に示すように、ドアフレーム2のチャンネル3内に取付けられて、ドアガラス5の昇降を案内するとともにドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。さらに、ガラスラン110は、押出成形により成形された直線状の直線部111からなるドア1の上辺部とフロント側縦辺部及びリヤ側縦辺部を、ドアフレーム2の形状に合わせて型形成するコーナー部112で接続している。
なお、ドア1と車体との間のシールは、図3に示すように、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ108および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ109によりなされている。
また、ガラスラン110は、車外側側壁120と、車内側側壁130と、底壁140からなる断面略U字状をなしている。車外側側壁120の先端付近から車外側シールリップ126が上記断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。また、車内側側壁130にもその先端付近から車内側シールリップ136が断面略U字状の内側に向けて延出するように設けられている。さらに、車外側側壁120の車外側の外面の先端付近から車外側側壁120と平行に底壁140方向に車外側モールリップ124が延設され、車内側側壁130の車内側の外面の先端付近から車内側側壁130と平行に底壁140方向に車内側モールリップ134が延設されている。
車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル3内に挿入され、各壁の外面がチャンネル3の内面に当接される。車外側側壁120と車外側モールリップ124の間にチャンネル3の側端部とドアフレーム2のアウターパネル2cの先端部が挿入され、車内側側壁130と車内側モールリップ134の間にチャンネル3の側端部とインナーパネル2dの先端部が挿入され、ガラスラン110を保持している。
ドアガラス5は、このガラスラン110の断面略U字状の本体部の内側を摺動するとともに、上記車外側シールリップ126と車内側シールリップ136によってドアガラス5の端部の両側面がシールされて保持されている。
ドアガラス5を閉じるとき、パワーウインドのレギュレータによってドアガラス5がドアフレーム2の縦辺部に沿って上昇し、ドアガラス5の上端がドアフレーム2の上辺に装着されているガラスラン110の上辺の本体部内に挿入され、底壁140に当り、底壁140はチャンネル3の底壁140に当り、チャンネル3内でガラスラン110を介して保持される。
しかしながら、図4に示すように、自動車の見栄えの向上やドアフレーム2の構造上の制約のために、ガラスラン110の車外側側壁120を短くして、車内側側壁130を長くすることが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
さらに、見栄えの向上のためにドアフレーム2の車外側の幅を狭くすることや、ドアフレーム2の車外側部分をなくすることも試みられている。この場合は、ガラスラン110の車外側側壁120の剛性が低いと、自動車の振動等に伴うドアガラス5の振動で、ガラスラン110の車外側側壁120が変形し、ドアガラス5がガラスラン110から外れてしまう恐れがあった。
このため、ガラスラン110の剛性を増加するために、車外側側壁120、車内側側壁130および底壁140の内部に補強材としてインサートを埋設することも行なわれている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、インサートを埋設するとガラスラン110の重量が増加し、車両の軽量化を損なうこととなるとともに、インサートとゴムとを同時押出するため、製造も複雑となり、コストも増大し、生産効率が低下した。
また、ドアフレーム2の車外側の側面に取付けたモール150により、ガラスラン110車外側側壁120を押えることも行なわれているが、上記と同様の不具合がある。
特開2000−280753号公報 実公平4−9204号公報
このため、ドアガラスの上昇時のドアガラスの先端がガラスランの本体部内に挿入したときに、ドアガラスが振動しても、ドアガラスの先端を確実に保持することができるガラスランを得ることが必要であった。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、底壁の少なくとも上記車内側側壁との連続部位は略L字形に形成され、車内側側壁は、その硬度がIRHD70°〜80°の材料で構成され、車外側側壁と底壁とは、車内側側壁の材料よりも硬度が高いIRHD85°〜95°の材料で略チャンネル状に剛性が高く形成され、
車内側側壁の外面において、その先端付近と、底壁の車内側側壁との連続部分付近でドアフレームの断面略L字形の一方の辺に固着されたチャンネルにより係止され、底壁の外面がドアフレームの断面略L字形の他の辺に当接して保持され、
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ硬度IRHD70°〜80°の材料で形成され、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールしたことを特徴とする自動車用ガラスランである。
請求項1の本発明では、ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成されているため、断面略U字形に形成する場合と比べて断面形状が簡単になり、ドアフレームの成形が容易である。
ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなしたため、ドアガラスの上昇時に、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字状のガラスランの内側にドアガラスの先端を収納することができ、ドアガラスを確実に保持することができる。
底壁の少なくとも車内側側壁との連続部位は略L字形に形成されたため、ドアフレームのガラスランを装着する部分の形状と適合し、確実に装着することができる。
車内側側壁は、その硬度がIRHD70°〜80°の材料で構成し、車外側側壁と底壁とは、車内側側壁の材料よりも硬度が高いIRHD85°〜95°の材料で略チャンネル状に形成したため、車外側側壁と底壁はドアガラスの先端を保持する充分な剛性を有している。車内側側壁は、ガラスランをチャンネルに保持する強度を有することができるとともに、ドアガラスと当接した場合においても充分な柔軟性を有しており、確実にシールすることができる。
そして、車外側側壁と底壁とで略チャンネル状にし、しかも硬質材で形成されているため、車外側側壁と底壁の剛性を増加させることができ、少なくとも車外側側壁を変形しにくくし、ドアガラスの先端を保持する力が強く、インサートが埋設されていなくても自動車の振動等でドアガラスの先端も振動し、ガラスランの本体部の内部から外れることを防止することができる。
また、車内側側壁をその硬度がIRHD70°〜80°の材料で構成し、車外側側壁と底壁を車内側側壁の軟質材よりも硬度が高いその硬度がIRHD70°〜80°の材料で形成したため、車外側側壁の剛性を増加させることでき、自動車の振動等でドアガラスの先端がガラスランの内部から外れることを防止できる。
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ硬度IRHD70°〜80°の材料で形成され、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールした。このため、ドアガラスが上昇してガラスランの内部に侵入したときに、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップが柔軟にドアガラスに当接することができ、ガラスランの上昇がスムースにできる。また、ドアガラスの昇降に応じて、ガラスシールリップがドアガラスに当接し、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップによりドアフレームとドアガラスとの間のシールを確実にすることができる。
請求項の本発明では、ガラスランは、車内側側壁の外面において、その先端付近と、底壁の車内側側壁との連続部分付近でドアフレームの断面略L字形の一方の辺に固着されたチャンネルの両側端により係止される。このため、車内側側壁と底壁を併せて保持することができ、ガラスランを安定して保持することができる。
底壁の外面がドアフレームの断面略L字形の他の辺に当接されるため、底壁がドアフレームに密着して車外側側壁のズレを防止することができる。
請求項の本発明は、車外側側壁の外面は、硬度がIRHD70°〜80°の材料で被覆されている自動車用ガラスランである。
請求項の本発明では、車外側側壁は硬度がIRHD85°〜95°の材料硬質材で形成され、車外側ガラスシールリップは硬度がIRHD70°〜80°の材料軟質材で形成されているが、車外側側壁の外面は、硬度がIRHD70°〜80°の材料で被覆されているため、車外側側壁と車外側ガラスシールリップの接続部分を被覆することができ、見栄えがよい。
請求項の本発明は、車外側側壁と底壁との連続部位の外面には、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された車外側パネルシールリップがドアフレーム方向に延出し、車外側パネルシールリップがドアフレームと当接する自動車用ガラスランである。
請求項の本発明では、車外側側壁と底壁との連続部位の外面には、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された車外側パネルシールリップがドアフレーム方向に延出し、車外側パネルシールリップがドアフレームと当接するこのため、ガラスランをドアフレームに装着したときに、軟質材で形成された車外側パネルシールリップがドアフレームとガラスランの間の隙間を塞ぎ、シールすることができる。
請求項の本発明は、底壁の内面には、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された底壁リップが断面略U字状の本体部の内側に形成されている自動車用ガラスランである。
請求項の本発明では、底壁の内面に、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された底壁リップが断面略U字状の内側に向かって形成されているため、ドアガラスが上昇し、ドアフレームの上辺に装着されたガラスランの内部に侵入したときに、ドアガラスの先端が底壁リップに当接し、底壁リップの弾性により衝撃を吸収することができ、ドアガラスの先端が底壁に衝突し、異音が発生することがない。
請求項の本発明は、硬度IRHD70°〜80°の材料は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、硬度IRHD85°〜95°の材料は、EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系の合成樹脂である自動車用ガラスランである。
請求項の本発明では、硬度IRHD70°〜80°の材料は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、硬度IRHD85°〜95°の材料は、EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはポリプロピレン樹脂である。このため、上記の軟質材と硬質材のいずれの部分も同種類の材料であり、両者が強固に密着できるとともに、一緒に粉砕してリサイクル利用が可能であり、軟質材と硬質材の両方とも耐候性に優れたガラスランを得ることができる。
請求項の本発明は、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されている自動車用ガラスランである。
請求項の本発明では、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されているため、ドアガラスが上昇してガラスランの内部に侵入するときに、車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップとスムースに摺動して、異音が発生することがない。
車内側側壁を、硬度IRHD70°〜80°の材料で構成し、車外側側壁と底壁を、硬度IRHD85°〜95°の材料で底壁と車外側側壁とで略チャンネル状に形成したため、車外側側壁の剛性を増加させることでき、自動車の振動等でドアガラスの先端がガラスランの内部から外れることを防止できる。
車内側側壁の外面において、その先端付近と、底壁の車内側側壁との連続部分付近でドアフレームの断面略L字形の一方の辺に固着されたチャンネルの両側端により係止されため、車内側側壁と底壁を併せて保持することができ、ガラスランを安定して保持することができる。底壁の外面がドアフレームの断面略L字形の他の辺に当接されるため、底壁がドアフレームに密着して車外側側壁のズレを防止することができる。
車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップをそれぞれ、硬度IRHD70°〜80°の材料は軟質材で形成したため、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップが柔軟にドアガラスに当接することができ、車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップによりドアフレームとドアガラスとの間のシールを確実にすることができる。
本発明の実施の形態を図1と図2に基づき説明する。
図2は自動車のドア1の側面図である。図1は、本発明の実施の形態におけるドアフレーム2に装着されたガラスラン10の断面図であり、図2のA−A線に沿った部分の断面図である。
図2に示すように、自動車のドア1のベルトラインより上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。即ち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。このとき、ドアフレーム2は、後述するように、ガラスラン10を保持するチャンネル3が設けられている。
ガラスラン10は、全体として押出成形で形成された略直線状の直線部11と、ドアフレーム2のコーナー部に取付けられ、その直線部11を接続し型成形で形成されるコーナー部12からなる。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺に取付けられる部分とからなり、本実施の形態では、特に、ドアフレーム2の上辺に取付けられる部分に関するものを例にとり説明する。
直線部11が装着されるドアフレーム2の上辺には、図1に示すように、ドアフレーム2のアウターパネル2bとインナーパネル2cのそれぞれの先端が重ねあわされるようにしてガラスラン10を収納する開口を形成する。
ドアフレーム2の上辺において、亜鉛製、アルミニウム製またはステンレス製のアウターパネル2bは、断面が略L字形に形成され、L字形の一方の辺はドアフレーム2に対して上部平坦面を形成し、他方の辺は、ドアフレーム2に対して車外側に開口する側部平坦面を形成する。アウターパネル2bの上部平坦面には、後述するように、ガラスラン10がその底壁40を当接させるように配置される。なお、ドアフレーム2の上辺において、アウターパネル2bは、モール部材から形成されてもよい。
アウターパネル2bの上部平坦面の車外方向先端は、上方に屈曲してパネルモール部2dとなりドアフレーム2の車外側の面を形成している。パネルモール部2dの先端には保護トリム2fが取付けられている。
アウターパネル2bの断面略L字形の側部平坦面には、断面略U字形のチャンネル3が溶接やビス止めで固着されている。チャンネル3の先端は、それぞれ断面略U字形の内部方向に屈曲しており、ガラスラン10に設けられた凹部に嵌め込まれて、ガラスラン10を保持する。言い換えれば、ガラスラン10の車内側側壁30に設けられたチャンネル保持リップ34、36、37が断面略V字形のチャンネル3内に嵌め込まれ、特に、チャンネル保持リップ34、37が上記チャンネル3の先端の屈曲部位と係合して、ガラスラン10がチャンネル3に保持される。
アウターパネル2bの車内側には、ドアフレーム2の強度を上げるために、断面略U字形の板金製のリンフォース4が設けられている。
リンフォース4の車内側には、板金製のインナーパネル2cが形成されている。さらに、インナーパネル2cの内部には、樹脂製のガーニッシュが設けられている。図1ではガーニッシュの下部の先端部分が記載されている。インナーパネル2cの上側の先端には、保護トリム2fとの間に、リップ状のドアウエザストリップ(図示せず)が装着されて、車体開口部との間をシールしている。なお、ガーニッシュの下側の先端は、屈曲してガラスラン10の車内側側壁30を保持している。
ガラスラン10は、車外側側壁20、車内側側壁30と底壁40からなる断面略U字形の本体部を有している。車外側側壁20と底壁40は硬度IRHD85°〜95°の材料(硬質材)で形成され、車内側側壁30は硬度IRHD70°〜80°の材料(軟質材)で形成されている。なお、底壁40の車内側側壁30との連続部位は断面略L字形に形成され、この部位も上記硬質材で形成されている。車外側側壁20、車内側側壁30と底壁40の内部には補強材としてのインサートが埋設されていない。このため、ガラスラン10の軽量化を図ることができる。
車外側側壁20は、先端から断面略U字形の内部方向に斜めに延設された車外側ガラスシールリップ21が形成されている。車外側ガラスシールリップ21は、上記の軟質材で形成されている。この軟質材は、車外側ガラスシールリップ21から連続して、車外側側壁20の外面を被覆し、その先端は、車外側パネルシールリップ22を形成している。
車外側パネルシールリップ22は、車外側側壁20と底壁40との連続部位の車外側側壁の外面に軟質材で形成され、ガラスラン10がドアフレーム2に装着されたときに、車外側パネルシールリップ22がドアフレーム2のアウターパネル2bの車外側の端部と当接する。このため、車外側パネルシールリップ22がドアフレーム2のアウターパネル2bとガラスラン10の底壁40との間の隙間を塞ぎ、ガラスラン10とドアフレーム2の間のシールすることができる。
底壁40は、上記のように車内側側壁30との連続部位で断面略L字形に形成され、車外側側壁20と一体に硬質材で形成される。そして、車外側側壁20と底壁40とで略チャンネル状に形成され、しかも硬質材で形成されているため、車外側側壁20と底壁40の剛性を増加させることでき、変形しにくいため、ドアガラス5の先端を保持する力が強く、インサートが埋設されていなくても自動車の振動等でドアガラス5の先端も振動し、ガラスラン10の本体部の内部から外れることを防止することができる。
また、底壁40には、車内側側壁30との連続部分の断面略L字形の部分から、ガラスラン10の本体部の内側に向かって底壁リップ41が形成される。底壁リップ41は、車内側側壁30から連続して軟質材で形成される。このため、ドアガラス5が上昇し、その先端がドアフレーム2の上辺に装着されたガラスラン10の本体部の内部に挿入したときに、ドアガラス5の先端が底壁リップ41に当接し、底壁リップ41の弾性によりドアガラス5の先端の衝撃を吸収することができ、ドアガラス5による異音の発生を防止することができる。
底壁40の車内側側壁30との連続部位の外面には底壁チャンネル凹部42が形成されている。底壁チャンネル凹部42の周囲には、上気した断面略L字形の底壁補強部43が形成され、底壁補強部43は、底壁40から連続して硬質材で形成されている。このため、ガラスラン10がドアフレーム2に装着されたときに、底壁チャンネル凹部42内にチャンネル3の一方の先端が嵌挿されるが、底壁補強部43で強固に、保持されるため、ドアガラス5の昇降によって、チャンネル3から外れることはない。
なお、本実施の形態では、底壁チャンネル凹部42を底壁40に形成したが、チャンネル3の一方の先端が嵌挿される凹部を車内側側壁30の外面に設けてもよい。
車内側側壁30は、軟質材で形成され、底壁40との連続部分の内面では、前述の底壁リップ41と連続して形成され、外面では底壁チャンネル凹部42の付近まで延設されて、車内側チャンネル保持リップ37を形成している。
車内側側壁30の先端には、断面略U字形の内部に向かって車内側ガラスシールリップ31が形成されている。車内側ガラスシールリップ31は、ドアフレーム2の構造上車内側の部分が大きくなるため、車外側ガラスシールリップ21よりも大きく形成されている。
なお、車内側側壁30には、上記したようにチャンネル保持リップ34、36も上記の軟質材で一体に形成されている。
また、車内側ガラスシールリップ31と車外側ガラスシールリップ21のドアガラス5と当接する外面には、シリコーン塗料、ウレタン塗料、ポリエチレン薄膜等の低摺動部材が塗布または接着されている。このため、ドアガラス5が上昇してガラスラン10の内部に挿入するときに、車外側ガラスシールリップ21および車内側ガラスシールリップ31とドアガラス5とがスムースに摺動して、異音が発生することがない。
なお、この低摺動部材は、底壁リップ41の表面にも塗布または接着することが好ましい。
車内側側壁30の先端の車内側ガラスシールリップ31と反対側には、車内側カバーリップ32が形成されている。車内側カバーリップ32は、上記したガーニッシュの端部を覆うことができ、美観を向上させることができる。また、車内側ガラスシールリップ31と車内側カバーリップ32が連続してドアガラス5の先端を案内することができ、ドアガラス5の先端が若干、車内側にずれてもガラスラン10の本体部の内部に導入することができる。
なお、車内側カバーリップ32の表面にも低摺動部材を塗布または接着することが好ましい。
車内側カバーリップ32の裏面と車内側側壁30の先端との間に車内側パネル凹部33を設けることができる。車内側パネル凹部33には、ガーニッシュの先端を嵌挿させて、ガラスラン10を保持することができる。
車内側側壁30の車内側面は、柔軟性を向上させ、軽量化を図るために凹面状に形成してもよい。これにより車内側側壁30をチャンネル3に装着しやすくなる。
また、上記したように車内側側壁30にチャンネル3に当接するチャンネル保持リップ36を設けてもよい。このチャンネル保持リップ36は、ガラスラン10を保持するとともに、ガラスラン10とチャンネル3の間をシールすることができる。
次に、ガラスラン10の製造方法について説明する。
ガラスラン10の成形においては、直線部11の成形材料の硬度IRHD70°〜80°の材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、硬度IRHD85°〜95°の材料硬質材は合成ゴム、熱可塑性エラストマー、合成樹脂が使用される。例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、オレフィン系エラストマー、EVA、軟質合成樹脂では、軟質ポリエチレン等が使用されるが、EPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好ましく、リサイクルが容易である。
直線部11の成形は、押出成形機により直線状に成形した後に、所定寸法に切断される。
熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、加硫せずに冷却され固化される。合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。
なお、上記車外側シールリップと車内側シールリップのドアガラスが当接する表面には、シリコーン樹脂、ウレタン塗料、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)等の低摺動部材が塗布されたり、押出成形時に薄層押出成形により一体に形成されている。
次に、コーナー部12を形成する型成形部分の成形は、上記により所定寸法に切断された直線部11の端部を、型成形部分を成形する金型に挟持して、その金型のキャビティーに型成形部分を形成するソリッド材を注入する。型成形部分の断面形状は押出成形部分の断面形状と略同じである。成形材料は、押出成形部分に使用した材料と同じ種類のものを使用することが好ましいが、硬度IRHD70°〜80°の材料または硬度IRHD85°〜95°の材料のうちどちらか一方の材料だけで成形する。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、金型に注入されたときに注入材料は溶融されているため、その熱と圧力とで押出成形部分と型成形部分は一体的に融着される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用して加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。なお、押出成形部分を合成ゴムで形成した場合にも、型成形部分を熱可塑性エラストマーで形成することもできる。
本発明の実施の形態であるガラスランの断面図であり、図2のA−A線に沿った部分の断面図である。 自動車ドアの側面図である。 従来のドアフレームに取付けられたガラスランの断面図であり、図3のA−A線に沿った部分の断面図である。 従来の他のガラスランの断面図である。
符号の説明
2 ドアフレーム
3 チャンネル
5 ドアガラス
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側ガラスシールリップ
22 車外側パネルシールリップ
30 車内側側壁
31 車内側ガラスシールリップ
40 底壁
41 底壁リップ

Claims (6)

  1. 自動車ドアのドアフレームの内周に取付けられ、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
    上記ドアフレームのガラスランを装着する部分は、断面略L字形で形成され、
    上記ガラスランの本体部は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略U字形をなし、上記底壁の少なくとも上記車内側側壁との連続部位は略L字形に形成され、上記車内側側壁は、その硬度がIRHD70°〜80°の材料で構成され、上記車外側側壁と底壁とは、上記車内側側壁の材料よりも硬度が高いIRHD85°〜95°の材料で略チャンネル状に剛性が高く形成され、
    上記車内側側壁の外面において、その先端付近と、上記底壁の車内側側壁との連続部分付近で上記ドアフレームの断面略L字形の一方の辺に固着されたチャンネルにより係止され、上記底壁の外面が上記ドアフレームの断面略L字形の他の辺に当接して保持され、
    上記車外側側壁と車内側側壁の先端から、それぞれ上記断面略U字状の本体部の内側に向かって延出する車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップとがそれぞれ硬度IRHD70°〜80°の材料で形成され、該車外側ガラスシールリップと車内側ガラスシールリップにより上記ドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールしたことを特徴とする自動車用ガラスラン。
  2. 上記車外側側壁の外面は、硬度IRHD70°〜80°の材料で被覆されている請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
  3. 上記車外側側壁と底壁との連続部位の外面には、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された車外側パネルシールリップがドアフレーム方向に延出し、該車外側パネルシールリップがドアフレームと当接する請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
  4. 上記底壁の内面には、硬度IRHD70°〜80°の材料で形成された底壁リップが上記断面略U字状の本体部の内側に形成されている請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
  5. 上記硬度IRHD70°〜80°の材料は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーであり、上記硬度IRHD85°〜95°の材料はEPDMゴム、オレフィン系熱可塑性エラストマーまたはオレフィン系の合成樹脂である請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
  6. 上記車外側ガラスシールリップおよび車内側ガラスシールリップの表面に低摺動部材が形成されている請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の自動車用ガラスラン。
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