JP4688587B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアパネルおよびドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ(図示せず)および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ(図示せず)によりなされている。
ガラスラン110の本体の車外側側壁120、車内側側壁130と底壁140はドアフレーム2に設けられたチャンネル3内に挿入され、各壁の外面の少なくとも一部がチャンネル3の内面に圧接され、ガラスラン110を保持している。
また、チャンネル3内にガラスラン110を装着したときに、チャンネル3内にガラスラン110を係止して保持するために、ガラスラン110の直線部では、車内側側壁130と車外側側壁120にそれぞれ車内側保持リップ124と車外側保持リップ134が設けられている。
しかしながら、ドアフレーム2のコーナー部2bは直線状のサッシュを接続して形成するため、その接続された部分の三角形状の角部は角張って尖った隅となり、ガラスラン110のコーナー部112を装着すると、コーキングスポンジ160の頂部を覆う外面は、曲線状の丸みを帯びているため、ドアフレーム2の角部2aとガラスラン110の頂部において、ドアフレーム2とガラスラン110の間に隙間が生ずることとなる。このため、シール性が低下し、雨水や騒音が車内に浸入する場合があった。
しかしながら、この第2コーキングスポンジ161を貼着する場合は、第2コーキングスポンジ161を短く貼着すると、その位置をドアフレーム2の角部に正確に対応させて貼着する必要があり、貼着作業の手間がかかり、装着作業も角部からズレないようにする必要があり、第2コーキングスポンジ161を長く貼着すると角部の前後に広く当接して、三角形状の尖った隅に入り込まなくなるため、シール性が不十分であった。
また、底壁の角部の外面に凸部が形成されているため、コーキング材に凸部を形成しなくてもコーキング材をドアフレームの角部に向けて突出させることができ、シール性を向上させることができる。
また、ガラスランの直線部とコーナー部の両方とも車外側シールリップと車内側シールリップを有するため、コーナー部においてもドアガラスとの間のシール性を確保することができる。
両方のコーナー部にコーキング材が装着されているため隙間が無く、ガラスランがドアガラスの昇降によりズレルことが無く、安定してシールすることができる。
底壁の頂部の内面を凹部に形成し、頂部の外面を凸部にし、頂部を底壁の他の部分と略同一肉厚に形成したため、底壁の頂部で成形時にヒケ等の凹みが生じることが無く、コーキング材をドアフレームの頂部に確実に押すことができる。さらに、底壁の頂部の内面を凹部に形成したため、ガラスランのコーナー部の柔軟性が向上し、ドアフレームのコーナー部への装着が容易である。
図7は、自動車のフロントのドア1の正面図であり、図6は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドア用のガラスラン10の正面図である。図7に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線部11は、ドアフレーム2の上辺部2gに取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部2eに取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部2fをなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。
これらの押出成形部分をドアフレーム2に対応した形状となるように、フロント側とリヤ側のそれぞれのコーナー部分において、型成形により成形して直線部11を接続してコーナー部12が形成されている。なお、ガラスラン10のコーナー部12は、ドアフレーム2のフロント側とリヤ側のそれぞれのコーナー部2bの部分に装着されるように、コーナー部12の角度等を形成する。
図1は、ガラスラン10のコーナー部12における本発明の参考例の断面図であり、図3におけるC−C線に沿った断面図である。図2は、本発明の実施の形態の断面図であり、図3におけるC−C線に沿った断面図である。図3は、ガラスラン10のリヤ側のコーナー部12の斜視図であり、図4は、ガラスラン10がドアフレーム2のコーナー部2bに装着された状態の断面図であり、図7のA−A線に沿った断面図である。図5は、同様に、ドアフレーム2の上辺部2gに装着された状態を示す図7のB−B線に沿った断面図である。
ガラスラン10のコーナー部12は、上辺部を形成する押出成形の直線部11とリヤ側の縦辺部を形成する押出成形の直線部11を型成形で接続したものである。直線部11の形状については後述する。コーナー部12の断面形状は、図4に示すように、後述の押出成形の直線部11の断面形状と略同じである。即ち、その本体は、車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略コ字状に形成されている。上辺部とリヤ側の縦辺部のそれぞれの直線部11の断面形状の相違をコーナー部12で連続的に変化させることにより接続している。
このシールリップとカバーリップも上記と同様にコーナー部で上辺部とリヤ側の縦辺部の形状の相違を連続的に変化させて接続している。
ガラスラン10のコーナー部12では、第1車内側保持リップ34a、34bは、その先端に隙間が設けられ、コーナー部12をドアフレーム2のコーナー部2bに装着するときに柔軟に変形して容易に装着することができるように形成されている。
まず、本発明の参考例について図1に基づき説明する。
コーナー部12は、ドアフレーム2のコーナー部2bの角部2aに対応するように形成され、コーナー部12の底壁40の断面三角形の頂点部分の頂部43には、その外面にコーナー部2bの角部2aに向かって凸部45が形成されている。コーナー部12の底壁40の外面にはコーキングスポンジ60が貼着されている。コーキングスポンジ60は、この凸部45を覆うように、コーナー部12の頂部43の前後に貼着されている。
また、底壁40の頂部43の外面に凸部45が形成されているため、コーキングスポンジ60に凸部を形成しなくてもコーキングスポンジ60をドアフレーム2の角部2aに向けて突出させることができ、シール性を向上させることができる。
また、底壁40の頂部43は、ソリッド材で形成しているため、コーキングスポンジ60をドアフレーム2の角部2aに確実に押すことができ、コーナー部12のシール性を確保することができる。
ドアフレーム2の上辺部に取付けられるガラスラン10の直線部11の断面形状は、図5に示すように、本体が車外側側壁20と、車内側側壁30と、底壁40とから断面略コ字状に形成されている。後述のように、車内側側壁30が車外側側壁20よりも大きく、厚肉に形成され、断面略コ字形は、車内側が大きな非対称形に形成されている。
ガラスラン10の直線部11の本体は、ドアフレーム2の上辺部2gに取付けられる部分も縦辺部2e、2f、2hに取付けられる部分も基本的には、コーナー部12とほぼ同様な断面略コ字形の断面形状を有している。
車外側側壁20の先端付近から車外側シールリップ21が、上記本体の断面略コ字状の内側に向けて延設されている。また、車外側カバーリップ23が車外側側壁20の先端から車外方向に延設されている。車外側カバーリップ23は、ドアモール4の先端をカバーしている。ドアモール4とドアフレーム2により断面略コ字状の部分を形成し、その内にガラスラン10を保持している。
本発明の実施の形態では、ドアフレーム2は、上辺部2gにおいて従来のようなガラスラン10を保持する断面略コ字形のチャンネル3を有しなく、上記したようにガラスラン10はドアフレーム2とドアフレーム2に固着されたドアモール4により形成された断面略コ字形の部分に保持される。
さらに、車外側側壁20の内面と車外側シールリップ21の裏面にシリコン樹脂等の低摺動部材を塗布または貼付してもよい。この場合、ドアガラス5に押されて、車外側シールリップ21が車外側側壁20と密着しても、車外側シールリップ21と車外側側壁20との貼着を防止できる。
底壁40のガラスラン10の本体の断面略コ字形の内面には、シールリップ21、31と同様にウレタン樹脂等の低摺動部材が塗布されている。このため、ドアガラス5との摺動抵抗を減少させることができる。
車内側側壁30の先端から、車内側カバーリップ33が車内側側壁30の延長方向、即ち、ドアガラス5の昇降方向と並行に延設されている。この車内側カバーリップ33は、ドアフレーム2の車内側に装着されたガーニッシュ50の側部を覆うように形成されている。これによって、ドアフレーム2とガーニッシュ50の側部との間の見栄えをよくすることができる。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用しているため、加硫接着をすることができ、一体的に固着することができる。
2b コーナー部
5 ドアガラス
10 ガラスラン
11 直線部
12 コーナー部
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
40 底壁
43 角部
45 凸部
46 凹部
60 コーキング材(コーキングスポンジ)
Claims (5)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランであって、上記ガラスランは、押出成形により成形され上記ドアフレームの上辺部と縦辺部に装着される直線部と、型成形により成形され該直線部を接続し、上記ドアフレームのコーナー部に装着されるコーナー部を有する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの直線部及びコーナー部の本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形を構成し、上記コーナー部の上記底壁の屈曲する角の頂部の外面に凸部が形成され、上記底壁の凸部は、上記底壁の頂部の内面を凹部に形成し、上記頂部の外面を凸部にし、上記頂部を底壁の他の部分と略同一肉厚に形成し、上記凸部を覆うとともに上記底壁の外面にコーキング材が装着されたことを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記コーキング材はスポンジ材である請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの両側端部の車外側面及び車内側面をシールする請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記ガラスランのコーナー部は、ドアフレームのフロント側とリヤ側の両方のコーナー部に装着される両方のコーナー部のいずれも、上記底壁の頂部の外面に凸部が形成され、該凸部を覆うとともに上記底壁の外面にコーキング材が装着された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
- 上記ガラスランの直線部は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、上記ガラスランのコーナー部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーで形成された請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ガラスラン。
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