JP2006205846A - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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政博 野崎
Sukenori Aritake
祐則 有竹
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秀典 古澤
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Abstract

【課題】 車体開口部周縁のいずれの部分においてもフランジとウエザストリップの遮音性に優れた自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
【解決手段】 ウエザストリップ10は、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁6のいずれか一方の部材に設けられているフランジ7に取付けられる取付基部20と、取付基部に一体的に取付けられ、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部30を有し、断面略U字形又は断面略J字形の取付基部20内部の奥に別成形された比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材70を挿入し、底壁23に接着したことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
【選択図】 図 1

Description

本発明は、自動車ドア、ラッゲージ、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
以下、本発明について、図3に示すように、自動車ドア2と車体開口部周縁6のシールを例に取り説明するが、バックドア、ラッゲージ、スライディングルーフ等の車体開口部を開閉する車体開口部開閉部材に対しても同様に使用することができる。
従来、自動車ドア2と車体開口部周縁6との間のシールは、図5に示すように、ドア2におけるドアフレーム等の外周のリテーナー4に取付けられるドアウエザストリップ160と、ドアフレーム等の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン150と、車体開口部周縁6のフランジ7に取付けられるオープニングトリムウエザストリップ110とによりなされる。
なお、上記フランジ7は車体開口部周縁を規定しているアウターパネル6の車内側のインナーパネル8等の先端部が溶接等により接合されて形成されている。
ガラスラン150は、車外側側壁151、底壁152と車内側側壁153からなる断面略コ字形の内部にドアガラス5の先端を収納し、その先端を車外側側壁151と車内側側壁153の先端から延設した車外側シールリップ154と車内側シールリップ155によりシールしている。
ドア2の外周に取付けられたドアウエザストリップ160は、取付基部161とその上部に一体に形成された中空シール部164とシールリップ部166から構成される。取付基部161は、ドアフレームの外周に設けられたリテーナー4に嵌め込まれてドアフレームに固定される。そして、ドア2閉時にシールリップ部166が車体開口部周縁(アウターパネル)6の最も車外側の側端に当接し、ドア2の先端と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部164は、車体開口部周縁6のシールリップ部166が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。
車体の開口部には、上記のフランジ7に取付けられたオープニングトリムウエザストリップ110があり、ドアウエザストリップ160が車体開口部周縁6をシールする部分よりもさらに車内側でドア2と車体開口部周縁6との間をシールしている。オープニングトリムウエザストリップ110は、断面略U字形の取付基部(トリム部)120により上記のフランジ7に取付けられ、中空シール部130がドアフレームの膨出部2aに当接してシールする。この取付基部120は、フランジ7を把持するために、金属インサート等の芯材124が埋設され、フランジ保持リップを備えている。
上記のように、フランジ7は車体開口部周縁を規定しているアウターパネル6と車内側のインナーパネル8等の先端部が溶接等により接合されて形成されており、車体開口部周縁では、アウターパネル6とインナーパネル8はフランジ7の外側で空洞を形成している。この空洞を通って、風切り音、タイヤノイズや路面反射音等の騒音が車体開口部周縁の全周に亘り伝達されるが、フランジ7はスポット溶接による凹凸や、フランジ7端部の板金の凹凸により隙間が生じる。この隙間から上記の騒音が漏れて、車内に伝達されることとなる。
このフランジ7から漏れる騒音と、車外からオープニングトリムウエザストリップ110のトリム部120の内部を経由して車内に侵入する雨水、埃、騒音を防止するために、トリム部120の内部に粘性の高い不乾性のシーラーを封入するものもある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このシーラーは粘性の高い液状であるため、その取り扱いに手間がかかり、一端組み付けた後に、トリム部120をフランジ7から外し、再度組み付けるときに、フランジ7やトリム部120の外面にシーラーが付着して、再組付けが困難であった。
また、同様の目的でトリム部120の内部にスポンジゴム等のシール部材を挿入するものもある(例えば、特許文献2参照。)。この場合は、スポンジゴム等のシール部材をトリム部120の内部に嵌め込むのみであり、スポンジゴムをトリム部120の奥まで挿入することが手間がかかり、また、シール部材がずれたりして、フランジ7の先端を充分包み込むことができない場合があった。
さらに、図6に示すように、車体開口部周縁(アウターパネル)6とインナーパネル8の先端に形成されたフランジ7をシールする中空シール部130とトリム部120を有するオープニングトリムウエザストリップ110において、防水性の目的でトリム部120の内部に比重が0.1〜0.5程度の低比重スポンジのシール部材170をトリム部120と一体的に押出成形し、そのシール部材170にフランジ7を埋入させるものもある(例えば、特許文献3参照。)。この場合は、低比重スポンジのシール部材170とトリム部120とは、発泡部材と非発泡部材の一体押出成形のため、押出成形とその後の加硫工程の制御が難しく、製造効率がよくなかった。
また、図7に示すように、遮音性の向上のため、中空シール部130の内部に比重が0.1〜0.3程度の高発泡スポンジ材170を、中空シール部130の押出成形と同時に一体成形するものもある(例えば、特許文献4参照。)。この場合も、上記と同様に高発泡スポンジ材170と中空シール部130の一体押出成形のため、押出成形とその後の加硫工程の制御が難しく、製造効率がよくなかった。
実公昭50−42291号公報 実公昭54−165422号公報 特開平9−315152号公報 特開2001−206166号公報
このため、本発明は、車体開口部周縁6のいずれの部分においてもフランジとウエザストリップの遮音性に優れた自動車用ウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、取付基部は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は断面略J字形をなすとともに、断面略U字形又は断面略J字形の取付基部内部の奥に別成形された比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材を挿入し、底壁に接着したことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、自動車の車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部(トリム部)と、取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールするシール部を有している。このため、ドアフレームの外周又は車体開口部周縁に取付基部を取付けると、車体開口部開閉部材の閉時にシール部が車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して、車体開口部開閉部材と車体開口部周縁との間をシールすることができる。
取付基部(トリム部)は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は略J字形をなしている。このため、車体開口部開閉部材の外周又は車体ドア開口縁に形成されたフランジを、取付基部の内部に挿入するとともに、車外側側壁、車内側側壁、底壁及びその内部に形成されたシールリップによりフランジの先端を保持しているので、フランジの肉厚が変化しても自動車用ウエザストリップを容易に装着することができる。
また、断面略U字形又は断面略J字形の取付基部内部の奥に、別成形された比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材を挿入し、底壁に接着している。このため、比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材により、フランジから車内への騒音の侵入を防止できるとともに、シーラント部材の柔軟性が高く、ウエザストリップのフランジへの挿入力が少なく装着が容易である。また、シーラント部材を別体で形成し、底壁に接着したため、シーラント部材の成形が容易であるとともに、シーラント部材がトリム部内で安定し、フランジの先端をシーラント部材の中に確実に埋入することができる。
請求項2の本発明は、シーラント部材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、オレフィン系熱可塑性樹脂製の接着フィルムで取付基部内部に熱溶着により接着されるとともに、フランジに取付けられたときに、フランジの先端がシーラント部材に埋入される自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、シーラント部材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、オレフィン系熱可塑性樹脂製の接着フィルムで取付基部内部に熱溶着により接着されている。このため、シーラント部材と接着フィルムはいずれもオレフィン系の材料であるので容易に、強く熱溶着することができる。また、接着剤が接着フィルムであるため、トリム部の成形とほぼ同時に接着フィルムを介して連続的に、シーランと部材をトリムに接着させることができる。さらに、フランジに取付けられたときに、フランジの先端がシーラント部材に埋入されるので、フランジとトリム部の間を確実にシールすることができる。
請求項3の本発明は、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、車体開口部開閉部材はドアであり、ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップであるため、車体開口部周縁のフランジの隙間から車内に侵入する騒音を確実に防止することができる。
請求項4の本発明は、取付基部は、内部に芯材が埋設され、芯材は、取付基部内で分離または伸縮可能に形成されている自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、取付基部は、内部に芯材が埋設され、芯材は、取付基部内で分離または伸縮可能に形成されているため、芯材によりフランジの挟持力を向上させることができるとともに、自動車ドアの外周又は車体ドア開口縁の形状に沿って、コーナー部でも取付基部を柔軟に曲げて装着することができる。
請求項5の本発明は、取付基部は、ソリッド材または微発泡材で形成され、シール部は、スポンジ材で中空状に形成される形成される自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明は、取付基部がソリッド材または微発泡材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁のフランジを確実に把持することができる。
シール部は、自動車ドア又は車体開口部周縁のいずれかに当接する中空状のスポンジ材で形成されるため、自動車ドア又は車体開口部周縁の形状に沿って、柔軟に当接することができ、シール性が高い。
請求項6の本発明は、ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、取付基部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、取付基部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成されたため、同じ種類の材料を使用して同時押出成形ができ、耐候性のよい製品を得ることができる。また、同じオレフィン系樹脂・ゴムのため分離せずにリサイクル使用ができ、リサイクル容易な製品を得ることができる。
本発明は、別成形された比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材を取付基部内部の奥に挿入し、底壁に接着していため、比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材により、フランジから車内への騒音の侵入を防止できるとともに、ウエザストリップのフランジへの挿入力が少なく装着が容易である。また、シーラント部材を別体で形成し、底壁に接着したため、シーラント部材がトリム部内で安定し、フランジの先端をシーラント部材の中に確実に埋入することができる。
本発明の実施の形態を、オープニングトリムウエザストリップ10を例にとり説明する。本発明は、オープニングトリムウエザストリップ10以外にも、ドアウエザストリップ、ラッゲージウエザストリップ、バックドアウエザストリップ等の自動車の車体開口部とその開口部を閉じる車体開口部開閉部材に使用されるウエザストリップにも使用することができる。
本発明を、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明のオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。図2は、本発明の他の実施の形態におけるオープニングトリムウエザストリップ10が図3における車体開口部周縁6に装着された状態の図4におけるA−A線に沿った部分の断面図である。
図3は自動車のドア2を開いた状態において、車体開口部周縁6への取付状態を示す斜視図である。図4は、上記車体開口部周縁6に装着されるオープニングトリムウエザストリップ10の正面図である。
図3に示すように、自動車の車体1は、車体開口部を有し、その車体開口部は、車体開口部の開閉部材であるドア2により開閉される。車体開口部の周囲は、車体開口部周縁6を形成し、車体開口部周縁6では、先端が車体を構成する車体開口部周縁6を規定しているアウターパネル6とインナーパネル8の先端が合体されて、溶接されて、フランジ7(図1、2参照)となっている。このフランジ7に車体開口部周縁6とドア2との間をシールするオープニングトリムウエザストリップ10が装着される。
オープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により直線状に成形される。この直線状に形成された1本のオープニングトリムウエザストリップ10は、図4に示すように、車体開口部周縁6の形状に沿って、環状となるようにフランジ7に装着される。装着は、オープニングトリムウエザストリップ10の一方の端末から順次フランジ7に装着され、装着が完了すると、他方の端末が一方の端末と接合することとなる。この端末は、接続部11により型接合されて、環状に形成されていてもよい。
また、オープニングトリムウエザストリップ10の端末同士を装着前に接着して環状にしてもよい。
次に、図1に基づき、オープニングトリムウエザストリップ10の断面形状について説明する。
オープニングトリムウエザストリップ10は、フランジ7に取付けられる、断面略U字形の取付基部(トリム部)20と、ドア2のドアフレームの膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6との間をシールする中空状のシール部(中空シール部)30を有する。
トリム部20は、車外側側壁21、車内側側壁22と底壁23からなる断面略U字形をなし、トリム部20がフランジ7を挟持する力を強くするため、その内部に芯材24を埋設してもよい。
芯材24は、板金、針金または硬質合成樹脂で形成される。板金または硬質合成樹脂の場合は、短冊状の骨片を幅方向に平行に多数配列し、その短冊状の骨片を長手方向に梯子状あるいは魚骨状に連結したものや、短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものが使用される。トリム部20の柔軟性を増大させるために、芯材24を埋設後に、短冊状の骨片の連結部分を、1個毎あるいは複数個毎に分離するものも使用することができる。短冊状の骨片をジグザグ状に連続したものは、長手方向にも伸縮性があり、柔軟性を有する。
針金の芯材24は、針金をジグザグ状に折り曲げて、長手方向に複数の糸で保持した、いわゆるワイヤーキャリアタイプのものが使用される。
トリム部20の内面には、車外側側壁21と車内側側壁22からそれぞれ斜め底壁23方向に複数の車外側保持リップ21bと車内側保持リップ22bが延設されている。車体開口部周縁6のフランジ7がトリム部20の断面略U字形の内部に挿入されたときに、車外側保持リップ21bと車内側保持リップ22bがフランジ7の側面を挟持して、オープニングトリムウエザストリップ10を保持することができる。本実施の形態では、車外側保持リップ21bは短く複数本形成され、車内側保持リップ22bは長く一本形成されている。車体開口部周縁6の各部分でフランジ7を構成する板金の枚数が異なるため、フランジ7は、その厚さが変化する。車内側保持リップ22bは、フランジ7の厚さの変化につれて柔軟に屈曲し、いずれの厚さにおいても確実にフランジ7を保持することができる。
トリム部20の底壁23と車内側側壁22の連続部分から、車内方向にカバーリップ29が延設され、車内に装着されたガーニッシュ40の先端をカバーして、美観を向上させている。
トリム部20の内部にシーラント部材70が挿入されている。シーラント部材70は、比重が0.2以下の高発泡スポンジで形成されている。材料は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されることが好ましい。後述するようにトリム部20はEPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成することが好ましいため、同種類の材料で形成すると強固に接着することができるからである。シーラント部材70は、比重が0.2以下であるため、柔軟性が高く、オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に装着したときに、フランジ7の先端が容易にシーラント部材70の中に埋入することができ、挿入力が小さくなり、装着が容易である。
シーラント部材70は、トリム部20内に接着される。このため、シーラント部材70はトリム部20内で安定し、フランジ7の先端をシーラント部材70の中に確実に埋入することができる。
図2に示すように、トリム部20内の底壁23の内面に接着シート部材72を貼着し、この接着シート部材72でシーラント部材70を熱溶着することができる。この場合は、後述するオープニングトリムウエザストリップ10の製造時に、トリム部20がハ字形に開いた状態で、押出成形後あるいは加硫後の加熱された状態で接着シート部材72を底壁23の内面に貼着すると、接着シート部材72はトリム部20の熱で溶融して接着する。そして、同時に、別に成形したシーラント部材70を接着シート部材72の上に圧着すると、溶融状態の接着シート部材72とシーラント部材70は溶融接着する。
このとき、シーラント部材70は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、接着シート部材72はオレフィン系熱可塑性樹脂で形成されているため、シーラント部材70と接着シート部材72はいずれもオレフィン系の材料であるので容易に、強く熱溶着することができる。また、接着剤がフィルム状であるため、トリム部20の成形とほぼ同時に接着シート部材72を介して連続的に、シーラント部材70をトリム部20に熱溶着させることができる。
なお、接着シート部材72の代わりに、他の接着剤を使用してシーラント部材70を接着することもできる。
また、先に接着シート部材72をシーラント部材70に接着し、その後、オープニングトリムウエザストリップ10のトリム部20に熱溶着することもできる。
また、オープニングトリムウエザストリップ10は、トリム部20に中空シール部14が一体的に形成されている。本実施の形態では、車外側側壁21の外面に一体的に形成されている。中空シール部14はドア閉時にドア2の膨出部2aに当接して、ドア2と車体開口部周縁6の間をシールする。中空シール部14以外に、リップ状のシールリップを設けてもよい。中空シール部30は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、トリム部(取付基部)は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材又は微発泡材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。また、この場合は、オープニングトリムウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、ドアオープニングトリムウエザストリップ10の製造方法を説明する。
このドアオープニングトリムウエザストリップ10は、押出成形により成形され、トリム部20に金属または硬質合成樹脂製の芯材24を埋設する場合においても、芯材24とトリム部20を構成するソリッドゴムと中空シール部30を構成するスポンジゴムを押出成形機で一体に押出すことができる。
オープニングトリムウエザストリップ10の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマーが使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー等が使用される。スポンジ材としてとしては、上記EPDMゴム、熱可塑性エラストマーを発泡させて使用する。
なお、シーラント部材70はオープニングトリムウエザストリップ10とは別に、同様に上記EPDMゴム、熱可塑性エラストマーを押出成形して、発泡させて成形するが発泡倍率は大きく、比重は0.2以下に形成する。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫、発泡が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、押出成形と同時にあるいは押出成形の後に加熱されて発泡して、冷却され固化される。
熱可塑性エラストマーの場合はこの押出成形後、ゴムの場合は加硫後においては、トリム部20はハ字形に開いており、テープ状の接着シート部材72をトリム部20内に連続的に挿入し、その後すぐに、予め成形しておいた長尺状のシーラント部材70を接着シート部材72の上部に圧着する。これによってシーラント部材70をトリム部20内に接着する。その後、トリム部20の芯材24を分離した後に、断面略U字形に曲げる。
その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
このようにして製造したオープニングトリムウエザストリップ10は、所定寸法に切断されて、自動車の車体開口縁のフランジ7に取付けられる。
オープニングトリムウエザストリップ10をフランジ7に取付ける場合は、そのままフランジ7にトリム部20を挿入する場合や、トリム部20の断面略U字状の開口が若干開いた状態で仮固定して、ロールフォーミング方式で取付けることもできる。
本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図4におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 本発明の他の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップが図4におけるA−A線に沿った部分の車体開口部周縁に装着された状態の断面図である。 自動車の側面の斜視図である。 本発明の実施の形態であるオープニングトリムウエザストリップの正面図である。 従来のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。 従来の他のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。 従来の他のオープニングトリムウエザストリップを自動車の開口縁に取付けた状態における一部断面図である。
符号の説明
6 車体開口部周縁(アウターパネル)
10 オープニングトリムウエザストリップ
20 取付基部(トリム部)
21 車外側側壁
22 底壁
23 車内側側壁
24 芯材
30 中空シール部
70 シーラント部材
72 接着シート部材

Claims (6)

  1. 自動車の車体開口部開閉部材と自動車の車体開口部周縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
    該ウエザストリップは、上記車体開口部開閉部材又は車体開口部周縁のいずれか一方の部材に設けられているフランジに取付けられる取付基部と、該取付基部に一体的に取付けられ、上記の他方の部材である車体開口部周縁又は車体開口部開閉部材に当接して上記車体開口部開閉部材と上記車体開口部周縁との間をシールするシール部を有し、
    上記取付基部は、車外側側壁、車内側側壁および底壁から形成される断面略U字形又は断面略J字形をなすとともに、上記断面略U字形又は断面略J字形の上記取付基部内部の奥に別成形された比重が0.2以下の高発泡スポンジ材料からなるシーラント部材を挿入し、上記底壁に接着したことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記シーラント部材は、EPDMゴムまたはオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成され、オレフィン系熱可塑性樹脂製の接着フィルムで上記取付基部内部に熱溶着により接着されるとともに、上記フランジに取付けられたときに、上記フランジの先端が上記シーラント部材に埋入される請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記車体開口部開閉部材はドアであり、上記ウエザストリップは、オープニングトリムウエザストリップである請求項1または請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記取付基部は、内部に芯材が埋設され、該芯材は、上記取付基部内で分離または伸縮可能に形成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記取付基部は、ソリッド材または微発泡材で形成され、上記シール部は、スポンジ材で中空状に形成される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記ウエザストリップのシール部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのスポンジ材で形成され、上記取付基部は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材または微発泡材で形成された請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動車用ウエザストリップ。
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