JP4431574B2 - 電子ビーム露光データ補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子ビーム露光に関し、特に電子ビーム露光データの補正に関する。
半導体装置の製造方法には、露光、現像及びエッチングの工程がある。露光では、レジストに紫外線や電子ビームを照射する。そのレジストの現像により、所定パターンのレジストが形成される。この際、近接効果により、現像後のレジストパターンは、露光パターンに比べて歪みが生じる。このため、近接効果補正が行われる。近接効果補正は、微細な領域のレジストを露光するとき、マスクのパターン形状に補正を加えることにより、他の露光領域の影響によるレジストパターンの変形を防ぐことができる。
下記の特許文献1には、近接効果補正方法が記載されている。また、下記の特許文献2には、下地層の形成されている基板に電子ビーム転写露光を行う場合の近接効果補正方法が記載されている。また、下記の特許文献3には、パターンの周辺状況に依存して生じる近接効果の補正方法が記載されている。また、下記の特許文献4には、パターンの中央部と周辺部とで電子ビームの露光量を異なるようにすることが開示されている。
特開平10−90878号公報 特開平11−354423号公報 特開2001−267223号公報 特開平9−298145号公報
本発明の目的は、電子ビーム露光データの補正を簡略化し、電子ビーム露光データの生成時間及び/又は露光時間を短縮することである。
本発明の一観点によれば、半導体装置のパターンの種類毎に識別可能な電子ビーム露光データを入力する入力ステップと、第1の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行わず、第2の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行う補正ステップとを有し、前記第1の種類のパターンは半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、前記第2の種類のパターンは半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、前記補正ステップは、可変矩形露光のための電子ビーム露光データと一括露光のための電子ビーム露光データとの中から可変矩形露光のための電子ビーム露光データを選択し、可変矩形露光のための電子ビーム露光データについてのみ、電子ビーム露光データのパターンの中央部と輪郭部とを分割し、前記中央部及び輪郭部の電子ビームの露光量を、前記中央部に対する第1の露光量よりも、前記輪郭部に対する第2の露光量が大きくなるようにし、前記ダミーパターンに対しては中央部と輪郭部とを分割せずに近接効果補正を行うステップを含む電子ビーム露光データ補正方法が提供される。
第1の種類のパターンは、例えば半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、必ずしも補正を必要としないパターンである。第2の種類のパターンは、例えば半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、補正を必要とするパターンである。補正が必要でない第1の種類のパターンと補正が必要である第2の種類のパターンとに分け、第2の種類のパターンについてのみ補正を行うことにより、半導体装置の機能を維持すると共に電子データ露光データの生成時間及び/又は露光時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態により生成される電子ビーム露光データを用いて製造される半導体装置の例を示す断面図である。半導体装置は、例えばシリコン基板上に、第1の配線層101、ビア層(絶縁層)102及び第2の配線層103等を有する。第1の配線層101は、例えばアルミニウム等の金属配線のパターン111及び112を有する。第2の配線層103は、例えばアルミニウム等の金属配線のパターン131及び132を有する。ビア層102は、タングステン等の重金属のビアプラグ121及び122を有する。上記のパターンは、絶縁材料で分離されている。ビアプラグ121は、配線パターン111及び131を接続する。ビアプラグ122は、配線パターン111及び132を接続する。
配線パターン112は、半導体装置の機能に影響しないダミーパターンである。それ以外のパターン111,121,122,131,132は、半導体装置の機能に影響を与える通常パターンである。ダミーパターン112がないと、その部分が平坦にならず、その上の配線パターン132の断線等の弊害が生じる。ダミーパターン112は、半導体装置の平坦化のためのパターンである。
半導体装置を製造するには、露光、現像及びエッチングの工程を有する。例えば、シリコン基板上に、金属層を形成し、その上にレジストを塗布する。レジストを所定パターンで電子ビーム露光し、現像すると、所定パターンのレジストが残る。その後、上記のレジストをマスクとして、上記の金属層をエッチングすることにより、所定の金属配線パターンが生成される。
電子ビーム露光は、半導体装置の各層のパターンの設計データを基に電子ビーム露光データを生成し、電子ビーム露光を行う。通常パターン111及び131等は、半導体装置の機能に影響するので、高精度のアライメント(位置決め)が必要である。これに対し、ダミーパターン112は、半導体装置の機能に影響しないので、高精度のアライメントは不要である。電子ビーム露光データを生成する際に、通常パターン111等及びダミーパターン112を共に高精度のアライメントで電子ビーム露光データを生成すると、その生成時間及び露光時間が長時間になる。ダミーパターン112は高精度のアライメントが不要であるので、本実施形態では、ダミーパターン112の電子ビーム露光データの生成処理を簡略化することにより、その生成時間及び露光時間を短縮することができる。以下、その詳細を説明する。
まず、電子ビーム露光について説明する。半導体装置を製造する過程において、半導体ウエハに塗布したレジスト上にパターンを転写する露光が行われる。電子ビーム露光は、紫外光を使用する露光よりも微細なパターンの転写が可能であり、次世代の露光方法として開発されている。
図2Aは可変矩形露光を示し、図2Bは一括露光を示す。電子ビーム露光は、パターンに応じて、可変矩形露光及び一括露光を組み合わせて行う。
図2Aにおいて、電子ビーム露光装置201は、電子ビーム露光データに応じて、電子ビーム202を、マスク203を介して半導体ウエハ206上に照射する。マスク203は、1つの開孔204を有する。電子ビーム202は、マスク203上の領域205に照射され、開孔204を通過した電子ビームが半導体ウエハ206上の領域207に照射される。可変矩形露光は、可変成形電子ビームによってパターンを1つずつ露光する。
図2Bにおいて、電子ビーム露光装置211は、電子ビーム露光データに応じて、電子ビーム212を、マスク213を介して半導体ウエハ216上に照射する。マスク213のブロック215内には、複数の開孔214が設けられている。電子ビーム212は、マスク213上のブロック215に照射され、複数の開孔214を通過した電子ビームが半導体ウエハ216上の複数の領域217に照射される。一括露光は、複数のパターンを一括して露光する。
露光パターンには露光量が設定されており、露光量に応じたエネルギーがレジストに蓄積され、エネルギーが高い箇所でパターンが現像される。すなわち、現像時、露光量が多い箇所が残り、露光量が少ない箇所が除去される。蓄積エネルギーは、レジストに電子ビームを照射した時に電子が次第に広がっていく前方散乱で蓄積されるエネルギーと、レジストを通過後、半導体基板に衝突し、再度、レジストまで反射してくる後方散乱で蓄積されるエネルギーとの和から求まる。詳細は、後に図12Bを参照しながら説明する。
次に、電子ビーム露光データ処理について説明する。電子ビーム露光装置201,211に入力する電子ビーム露光データは、設計データから作成する。設計データは、例えば、図3A及び図3Bに示すように、ストラクチャの階層で構成されている。
図3Aはストラクチャの階層構造図、図3Bはストラクチャ配置図である。最上位のストラクチャTOPの下には、4種類のストラクチャA、B、C及びDが配置されている。具体的には、ストラクチャTOPの下には、4個のストラクチャA(301〜304)と、1個のストラクチャB(305)が配置される。各ストラクチャA(301〜304)は、12個のストラクチャC(306)と4個のストラクチャD(307)からなる。
図4は、ストラクチャC(306)の構成例を示す。ストラクチャC(306)は、各層のパターン401で構成され、各パターンにはレイヤ番号が定義されている。XとYは、ストラクチャCの横方向と縦方向の領域サイズを表している。
図5は、本実施形態による電子ビーム露光データ処理を示すフローチャートである。この処理は、半導体装置の層毎に行う。
まず、ステップS501では、上記の設計データ511を入力し、図形論理演算処理を行う。図形論理演算処理は、設計データ511に論理和(OR)処理及びパターン幅のシフト処理等を行い、パターン同士の重なりを除去する。
図形論理演算処理に入力する制御ファイルには、通常パターンとダミーパターンに定義されているレイヤ番号を記述しておく。制御ファイルを参照し、通常パターンとダミーパターンに異なるレイヤ番号を定義して、データを出力する。
次に、ステップS502では、エッチング補正処理を行う。エッチング補正処理は、パターンに応じたエッチング速度の違いを考慮した補正である。その詳細は、後に図6のフローチャートを参照しながら説明する。その後、中間データ512を出力する。中間データ512のフォーマットは、設計データ511と同じである。
次に、ステップS503では、露光データフォーマット変換処理を行う。露光データフォーマット変換処理は、中間データ512をフォーマット変換し、露光データ513を出力する。すなわち、電子ビーム露光データを設計データ用から露光データ用にフォーマット変換する。その処理の詳細は、後に図8を参照しながら説明する。
次に、ステップS504では、近接効果補正処理を行い、露光データ515を出力する。近接効果補正処理は、複数の下層の露光データ514を基に、電子ビームをレジストに照射した際にそのレジストの下の層から反射する電子量を考慮した補正を行う。例えば、図1の第2の配線層103のパターンを露光する際には、その下のビア層102及び第1の配線層101のパターンから反射(後方散乱)する電子量を考慮して補正する。以下、その具体例を、図12A及び図12Bを参照しながら説明する。
図12Aにおいて、パターン1201は、電子ビーム露光パターンである。パターン1202は、電子ビーム露光パターン1201を基に露光及び現像を行った後のレジストパターンである。図12Bは、図12Aの電子ビーム露光パターン1201を露光する際の半導体装置の断面図である。
まず、電子ビーム露光パターン1201について説明する。電子ビーム露光パターン1201は、第1のパターン1211及び第2のパターン1212を有する。ギャップ1224は、パターン1211及び1212の間のパターンがない領域である。パターン1221は、第1のパターン1211の層の1つ下の層のビアプラグパターンである。パターン1222は、第1のパターン1211の層の2つ下の層の配線パターンである。パターン1223は、第2のパターン1212の層の2つ下の層の配線パターンである。
図12Bにおいて、レジスト1243は、図12Aのパターン1211及び1212を形成するためのレジストである。レジスト1243の1つ下のビア層には、ビアプラグパターン1221が設けられる。レジスト1243の2つ下の配線層には、配線パターン1222及び1223が設けられる。それらは、絶縁材料1244で覆われている。
電子ビーム1241は、図12Aのパターン1211を形成するためにマスクを通過した電子ビームであり、レジスト1243に照射されると共に、レジスト1243を通過してパターン1221及び1222により反射し、後方散乱してレジスト1243に照射される。電子ビーム1242は、図12Aのパターン1212を形成するためにマスクを通過した電子ビームであり、レジスト1243に照射されると共に、レジスト1243を通過してパターン1223により反射し、後方散乱してレジスト1243に照射される。
上記の後方散乱の結果、レジスト1243のうちのギャップ1224の領域に多量の電子が照射され、その部分は現像後も残る。その結果、図12Aのレジストパターン1202において、パターン1211及び1212の寸法が拡大して接触し、領域1231でパターン1211及び1212がショートしてしまう。
そこで、レジスト1243の下の層(例えは、ビアプラグ(コンタクトプラグを含む)及び配線パターン等)に衝突した電子が反射する後方散乱を考慮して、パターンの露光量を決定する必要がある。すなわち、後方散乱による蓄積エネルギーを計算するために、下層のパターンの情報(パターン数、パターンサイズ、パターンの配置位置等)と、パターンに対する補正パラメータ(後方散乱係数)を参照する。
次に、近接効果補正処理の処理例を示す。なお、下層の露光データは、処理対象の層と同じ処理(図5)で作成する。
まず、近接効果補正の第1の処理例を説明する。下層の露光データと、露光データに対する後方散乱係数が記述きれた制御ファイルを入力する。例えば、レジストに近い層から3層の露光データを入力し、制御ファイルには以下のように後方散乱係数が記述されている。
レジストから1つ下の層に対する後方散乱係数=1.2
レジストから2つ下の層に対する後方散乱係数=1.0
レジストから3つ下の層に対する後方散乱係数=0.8
具体的には、蓄積エネルギーを計算し、現像後のパターン寸法が設計データのパターン寸法と同一になるように露光量を設定する。蓄積エネルギーは主にパターン密度と、レジストに反射する電子の量によって算出され、電子の量を表す係数として後方散乱係数が定義されている。パターン密度が高い領域では、後方散乱による蓄積エネルギーが大きくなる。逆に、低い領域では、蓄積エネルギーが小さくなる。また、後方散乱係数が大きいと、反射する電子の量が多い。逆に小さいと、反射する電子の量は少ない。レジストの下の層数及びその層内のパターンに応じて後方散乱係数を決定し、近接効果補正を行う。
次に、近接効果補正の第2の処理例を説明する。下層の露光データを入力する。露光データを作成する際に、図5のステップS501の図形論理演算処理においで、パターン幅のシフトを行う。例えば、図16に示すように、パターン1601を−1μmシフトすると、パターン1602になる。露光及び現像を行うとパターン幅が太くなる場合には、パターン幅をマイナス方向にシフトする。例えば、レジストに近い層から3層の露光データを入力し、下層毎に異なるサイズでパターンシフトを行う。以下に下層毎のシフトサイズを示す。レジストの下の層数及びその層内のパターンに応じてパターン幅のシフトサイズを決定し、そのシフトサイズでシフトして近接効果補正を行う。
レジストから1つ下の層に対するシフトサイズ=−0.01μm
レジストから2つ下の層に対するシフトサイズ=−0.03μm
レジストから3つ下の層に対するシフトサイズ=−0.05μm
図6は、図5のステップS502のエッチング補正処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS601では、制御ファイルを入力する。制御ファイルには、通常パターンとダミーパターンにそれぞれ定義されているレイヤ番号を記述しておく。ダミーパターンは半導体装置の機能に影響しないパターンであり、通常パターンは半導体装置の機能に影響するパターンである。
次に、ステップS602では、制御ファイルのレイヤ番号を参照し、処理対象がダミーパターン又は通常パターンのいずれであるのかをチェックする。通常パターンであればステップS603へ進み、ダミーパターンであればエッチング処理(S603)を行わずにステップS604へ進む。
ステップS603では、エッチング補正処理を行う。その詳細は、後に図13〜図15を参照しながら説明する。その後、ステップS604へ進む。
ステップS604では、全パターンの処理が終了したか否かをチェックする。終了していればステップS605へ進み、終了していなければステップS602へ戻り、次のパターンの処理を行う。
ステップS605では、出力データのストラクチャを作成する。図7に示すように、データ700の全領域を小さな処理領域701単位に分割したストラクチャを作成する。処理領域701は、制御ファイルに記述された領域サイズを有し、ストラクチャ名の頭3文字を例えば“ABC”とする。例えば、第1の処理領域701のストラクチャ名は“ABC_1”、第2の処理領域701のストラクチャ名は“ABC_2”等とする。分割された処理領域701は、すべて同じ形状である。その詳細は、後に説明する。
次に、ステップS606では、中間データを出力する。
以上のように、ダミーパターンは半導体装置の機能に影響がないので、不要なエッチング補正処理(S603)を削除することにより、電子ビーム露光データ生成時間及び露光時間を短縮することができる。
図11は、エッチング補正処理を説明するための図である。パターン1101は、設計データパターンである。パターン1102は、設計データパターン1101を基に露光及び現像を行った後のレジストパターンである。パターン1103は、レジストパターン1102をマスクとしてエッチングした金属配線パターンである。
設計データパターン1101は、第1のパターン1111、第2のパターン1112及び第3のパターン1113を有する。近接効果補正処理を行えば、露光及び現像後のパターン1102の形状に歪みは発生しない。
露光及び現像前のパターン1101において、パターン1111の幅をPS1、パターン1112の幅をPS2、パターン1113の幅をPS3とする。露光及び現像後のパターン1102において、パターン1111の幅をPS4、パターン1112の幅をPS5、パターン1113の幅をPS6とする。この時、幅PS1及びPS4は同じ、幅PS2及びPS5は同じ、幅PS3及びPS6は同じである。
しかし、パターン1111の左側とパターン1113の右側には他のパターンが配置されていないので、エッチング時にガスまたは薬液が入りやすく、よりエッチングが進行する。そのため、エッチング後のパターン1103では、パターン幅が設計データパターン1101の幅より小さくなってしまう。
エッチング後のパターン1103において、パターン1111の幅をPS7、パターン1112の幅をPS8、パターン1113の幅をPS9とする。この時、幅PS7はPS4より小さく、幅PS9はPS6より小さく、幅PS8はPS5と同じである。
エッチング後のパターン1103の寸法は、設計データパターン1101の寸法と異なってしまう。この現象により、エッチング後のパターン寸法が予め決められている規格値の範囲外になり、半導体装置が想定した能力を発揮できなくなる。そこで、エッチング補正処理を行う必要がある。
次に、図6のステップS603に示すエッチング補正処理を説明する。
図13は、第1のエッチング補正処理例を示す。
パターン1301は、設計データパターンであり、パターン1311、1312及び1313を含む。パターン1311の幅はPS10、パターン1312の幅はPS11、パターン1313の幅はPS12である。
パターン1302は、設計データパターン1301をエッチング補正したパターンである。パターン1311の幅はPS13、パターン1312の幅はPS14、パターン1313の幅はPS15である。パターン1311の左側とパターン1313の右側は、よりエッチングが進行するので、パターン1311は左側に、パターン1313は右側にパターン幅を伸ばす。幅PS13は、幅PS10よりも大きく、PS10+EX1に補正する。幅PS14は、幅PS11と同じである。幅PS15は、幅PS12よりも大きく、PS12+EX1に補正する。
パターン1303は、パターン1302を基に露光及び現像した後のレジストパターンである。パターン1311の幅はPS16、パターン1312の幅はPS17、パターン1313の幅はPS18である。幅PS16は幅PS13と同じ、幅PS17は幅PS14と同じ、幅PS18は幅PS15と同じである。
パターン1304は、レジストパターン1303をマスクとしてエッチングした金属配線パターンである。パターン1311の幅はPS19、パターン1312の幅はPS20、パターン1313の幅はPS21である。パターン1311の左側及びパターン1313の右側はエッチングが進行しやすい。その結果、幅PS19は、幅PS16より小さく、幅PS10と同じになる。幅PS20は、幅PS17と同じである。幅PS21は、幅PS18より小さく、幅PS12と同じになる。
図14は、第2のエッチング補正処理例を示す。
パターン1401は、設計データパターンであり、パターン1411及び1412を含む。パターン1411の幅はPS22、パターン1412の幅はPS23である。
パターン1402は、設計データパターン1401をエッチング補正したパターンである。パターン1411は左側にパターン幅をEX2伸ばし、パターン1412は右側にパターン幅をEX2伸ばす。そして、パターン1412の左側においても、パターン1411と向かい合っている部分以外は左側にパターン幅をEX2伸ばす。パターン1411の幅PS24は、PS22+EX2である。パターン1412の補正した幅PS25は、PS23+EX2+EX2である。
パターン1403は、パターン1402を露光データにフォーマット変換した後のパターンである。パターン1412の左側には段差が発生するので、露光データフォーマット変換処理(図5のS503)でパターン1412を3つのパターンに分割する。パターン1411の幅PS26は、幅PS24と同じである。パターン1412の幅PS27は、幅PS25と同じである。
パターン1404は、パターン1403を基に露光及び現像した後のレジストパターンである。パターン1411の幅PS28は、幅PS26と同じである。パターン1412の幅PS29は、幅PS27と同じである。
パターン1405は、レジストパターン1404をマスクとしてエッチングした金属配線パターンである。パターン1411の幅PS30は、幅PS22と同じである。パターン1412の幅PS31は、幅PS23と同じである。
図15は、第3のエッチング補正処理例を示す。
パターン1501は、設計データパターンであり、パターン1511及び1512を含む。パターン1511の幅はPS32、パターン1512の幅はPS33である。パターン1511及び1512の間隔は、D1である。
パターン1502は、設計データパターン1501をエッチング補正したパターンである。パターン1511の左側とパターン1512の右側は、図13及び図14と同様の理由により、パターン幅をEX3伸ばす。エッチングの条件(使用するガスや薬液の種類等)によっては、パターン1511とパターン1512の間隔D1のサイズを参照し、一定の閾値以上であれば、パターン1511の右側とパターン1512の左側のパターン幅をEX4伸ばす。パターン1511の幅PS34は、PS32+EX3+EX4である。パターン1512の幅PS35は、PS33+EX3+EX4である。
パターン1503は、パターン1502を基に露光及び現像した後のレジストパターンである。パターン1511の幅PS36は幅PS34と同じ、パターン1512の幅PS37は幅PS35と同じである。
パターン1504は、レジストパターン1503をマスクとしてエッチングした金属配線パターンである。パターン1511の幅PS38は幅PS32と同じ、パターン1512の幅PS39は幅PS33と同じである。パターン1511及び1512の間隔D2は、間隔D1と同じである。
図13〜図15において、パターン幅を伸ばすサイズ(EX1、EX2、EX3、EX4)と閾値は、エッチング補正処理に入力する制御ファイルに記述し、その制御ファイルを参照してエッチング補正処理を行う。
すなわち、露光データフォーマット変換前にエッチング補正処理を行い、エッチング後のパターン寸法が設計データのパターン寸法と異なる現象を防ぐ。エッチング補正処理では、よりエッチングが進行する領域において、パターン幅を予め大きくする。
また、図14に示したように、露光データフォーマット変換処理によりパターンが分割される場合があるので、パターン数の増加と共に露光時間も増加することになる。本実施形態によれば、図6に示したように、ダミーパターンについては、エッチング補正処理を行わないので、電子ビーム露光データ生成時間及び露光時間を短縮することができる。
図5のステップS503の露光データフォーマット変換処理では、繰り返し配置されているストラクチャ(例えは、図3BのストラクチャAとストラクチャB)毎に処理する階層処理等を行うが、同一のストラクチャでも配置位置によっては、エッチング補正の結果が異なり、繰り返し配置されるストラクチャの数が減少する。そのため、露光データフォーマット変換処理の時間が増加する。
本実施形態では、図6のステップS605のストラクチャ作成処理により、露光データフォーマット変換処理時間を短縮させることができる。図7に示すように、ストラクチャ領域701のサイズ(例えばX軸値とY軸値)をエッチング補正処理に入力する制御ファイルに記述し、エッチング補正後に最上位のストラクチャ以下を碁盤の目状にストラクチャ領域701のサイズで分割する。分割した領域701を1種類のストラクチャとしてデータを出力する。露光データフォーマット変換処理では、ストラクチャ701毎に露光データフォーマット変換処理を行う。露光データフォーマット変換処理に入力する制御ファイルには、領域701のサイズで分割したストラクチャの名前を記述する。入力する制御ファイルに、エッチング補正処理が出力したストラクチャの名前の頭3文字(例えば“ABC”)を記述し、頭3文字を有するストラクチャ701毎に露光データフォーマット変換処理を行う。
例えば、最上位のストラクチャ以下の全パターンを一括して変換すると、磁気ディスク(例えば図18の外部記憶装置1808)ヘのアクセス回数の増加が原因で処理時間が増加する。そこで、配置座標や頂点数等を一括してメモリ(例えば図18のRAM1804)上に載せることができるストラクチャ701のパターン数ずつ変換を行うと、アクセス回数が減少し、処理時間を削減できる。
ストラクチャ領域701のサイズは層毎に異なるサイズを指定することができる。例えば、配線層の場合、大部分のパターンが縦方向に伸びている層と、横方向に伸びている層に大別できる。なるべくパターンを分割せず、パターン全体を包含するストラクチャサイズを指定することにより、縦方向に伸びている層ではストラクチャ701は縦長になり、横方向に伸びている層ではストラクチャ701は横長になる。仮にパターンを分割すると、その分パターン数が増加し、処理時間も増加してしまう。
図8は、図5のステップS503の露光データフォーマット変換処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS801では、制御ファイルを入力する。制御ファイルには、通常パターンとダミーパターンにそれぞれ定義されているレイヤ番号を記述しておく。
次に、ステップS802では、一括露光パターン抽出処理を行う。すなわち、制御ファイルに記述されたストラクチャに配置されているパターンの中から、図2Aの可変矩形露光のパターンと図2Bの一括露光のパターンとを分離抽出する。すなわち、可変矩形露光のパターンと一括露光のパターンとの中から可変矩形露光のパターンを選択する。
次に、ステップS803では、可変矩形露光のパターンについてのみ輪郭分割処理を行う。その詳細は、後に図9を参照しながら説明する。
次に、ステップS804では、フォーマットに則って、図5の中間データ512を露光データ513に変換して出力する。
上記のステップS802及びS803は、制御ファイル記述されたストラクチャ毎に行う。
図9は、図8のステップS803の輪郭分割処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップS901では、制御ファイルのレイヤ番号を参照し、ダミーパターンか否かをチェックする。制御ファイルには、通常パターンとダミーパターンに定義されているレイヤ番号が記述されている。通常パターンであればステップS902へ進み、ダミーパターンであればパターン分割(S902)を行わずにステップS903へ進む。
ステップS902では、パターン分割処理を行う。この処理の詳細は、後に図10を参照しながら説明する。その後、ステップS903へ進む。
ステップS903では、全パターンの処理が終了したか否かをチェックする。終了していれば処理を終了し、終了していなければステップS901へ戻り、次のパターンの処理を行う。
図10は、図9のステップS902のパターン分割処理を説明するための図である。パターン分割処理は、例えば、1個のパターン1000を5個のパターン1001、1002、1003、1004及び1005に分割する。具体的には、中央部1001とその輪郭部1002、1003、1004及び1005に分割する。パターン分割後、図5のステップS504の近接効果補正処理では、中央部1001は露光量を少なくし、輪郭部1002〜1005は露光量を多くし、近接効果によるパターン形状の歪みを回避する。すなわち、近接効果補正処理では、中央部1001と輪郭部1002〜1005との電子ビーム露光量を異ならせる。このように、輪郭分割処理も、近接効果補正処理の一部と言うことができる。
以上のように、露光データフォーマット変換処理において、ダミーパターンについては輪郭分割(パターン分割)処理を行わないようにする。輪郭分割処理は、パターンを分割し、異なる露光量を設定するので、パターン数が増加し、露光時間が長くなる。本実施形態では、ダミーパターンについては輪郭分割処理(近接効果補正)を行わないので、電子ビーム露光データ生成時間及び露光時間を短縮することができる。
図17は、図5の電子ビーム露光データ処理の他の例を示すフローチャートである。図5では、設計データ511に通常データ及びダミーパターンが含まれていた。図17では、設計データ(通常データ)1711,1712とダミーデータ1713とが異なるファイルに記憶されている。設計データ1711は第1の機能ブロック(例えばROM)の通常パターンであり、設計データ1712は第2の機能ブロック(例えばSRAM)の通常パターンであり、これらが1つの半導体装置内に形成される。
ステップS1701では、ファイル合成処理を行う。ファイル合成処理は、設計データ1711,1712及びダミーデータ1713のファイルを合成し、中間データ1714を1つのファイルに記録する。以後、中間データ1714について、図5と同じ処理を行う。
ファイル合成処理(S1701)に入力する制御ファイルに、設計データ1711,1712とダミーデータ1713のレイヤ番号及び出力データのレイヤ番号を記述する。出力データのレイヤ番号は、通常パターンとダミーパターン別に異なるレイヤ番号を記述する。ファイル合成処理により、制御ファイルを参照して、通常パターンとダミーパターンに出力レイヤ番号を定義して、中間データ1714を出力する。
2種類以上の設計データ1711,1712のファイルを合成する場合や、ウエハプロセスの過程でウエハの表面を平坦化するために、半導体装置の機能には影響がないダミーパターンを合成することができる。
図18は、図5及び図17の処理を行うコンピュータのハードウエア構成例を示すブロック図である。このコンピュータは、CADによる設計データを作成することもできる。バス1801には、中央処理装置(CPU)1802、ROM1803、RAM1804、ネットワークインタフェース1805、入力装置1806、出力装置1807及び外部記憶装置1808が接続されている。
CPU1802は、データの処理及び演算を行うと共に、バス1801を介して接続された上記の構成ユニットを制御するものである。ROM1803には、予めブートプログラムが記憶されており、このブートプログラムをCPU1802が実行することにより、コンピュータが起動する。外部記憶装置1808にコンピュータプログラムが記憶されており、そのコンピュータプログラムがRAM1804にコピーされ、CPU1802により実行される。このコンピュータは、コンピュータプログラムを実行することにより、図5及び図17の処理等を行う。
外部記憶装置1808は、例えばハードディスク記憶装置等であり、電源を切っても記憶内容が消えない。外部記憶装置1808は、コンピュータプログラム、設計データ、中間データ、露光データ及び制御ファイル等を記録媒体に記録したり、記録媒体からコンピュータプログラム等を読み出すことができる。
ネットワークインタフェース1805は、ネットワークに対してコンピュータプログラム及び露光データ等を入出力することができる。入力装置1806は、例えばキーボード及びポインティングデバイス(マウス)等であり、各種指定又は入力等を行うことができる。出力装置1807は、ディスプレイ及びプリンタ等である。
本実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等のコンピュータプログラムプロダクトも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びコンピュータプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
以上のように、本実施形態によれば、第1の種類のパターン(ダミーパターン)の電子ビーム露光データは補正を行わず、第2の種類のパターン(通常パターン)の電子ビーム露光データは補正を行う。ダミーパターンは、半導体装置の機能に影響しないので、不要な処理を削除することにより、電子ビーム露光データ生成時間及び露光時間の短縮を図ることができる。
図5のステップS502のエッチング補正処理を行うことにより、エッチング後のパターン寸法を規格値の範囲内におさめることが可能になる。これにより、半導体装置の歩留りが向上するので、コストを削減できる。
また、図7に示したように、エッチング補正処理後の露光データフォーマット変換処理(図5のS503)において、層毎に指定された領域701のサイズで作成されたストラクチャ毎に露光データフォーマット変換処理を行うことにより、磁気ディスクヘのアクセス回数を抑制できるので、露光データフォーマット変換処理の時間を削減することができる。
また、図6に示したように、エッチング補正処理において、ダミーパターンを補正しないので、エッチング補正処理の時間を削減し、また、パターン数と共に露光時間を削減することができる。
また、図9に示したように、輪郭分割処理において、ダミーパターンの輪郭分割処理(近接効果補正処理)を行わないので、露光データのパターン数と共に露光時間を削減することができる。
また、近接効果補正処理において、下層からの後方散乱による蓄積エネルギーを計算して、パターンの露光量を決定しているので、現像後のパターン寸法が設計データのパターン寸法と同一になる。よって、半導体装置の歩留まりが向上し、コストを削減できる。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
第1の種類のパターンは、例えば半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、必ずしも補正を必要としないパターンである。第2の種類のパターンは、例えば半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、補正を必要とするパターンである。補正が必要でない第1の種類のパターンと補正が必要である第2の種類のパターンとに分け、第2の種類のパターンについてのみ補正を行うことにより、半導体装置の機能を維持すると共に電子データ露光データの生成時間及び/又は露光時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態により生成される電子ビーム露光データを用いて製造される半導体装置の例を示す断面図である。 図2Aは可変矩形露光を示す図、図2Bは一括露光を示す図である。 図3Aはストラクチャの階層構造図、図3Bはストラクチャ配置図である。 図4は、ストラクチャの構成例を示す図である。 図5は、本実施形態による電子ビーム露光データ処理を示すフローチャートである。 図6は、エッチング補正処理の詳細を示すフローチャートである。 図7は、ストラクチャ作成処理を説明するための図である。 図8は、露光データフォーマット変換処理の詳細を示すフローチャートである。 図9は、輪郭分割処理の詳細を示すフローチャートである。 図10は、パターン分割処理を説明するための図である。 図11は、エッチング処理を説明するための図である。 図12A及び図12Bは、近接効果補正処理を説明するための図である。 図13は、第1のエッチング補正処理例を示す図である。 図14は、第2のエッチング補正処理例を示す図である。 図15は、第3のエッチング補正処理例を示す図である。 図16は、パターン幅のシフト処理を示す図である。 図17は、他の電子ビーム露光データ処理を示すフローチャートである。 図18は、コンピュータのハードウエア構成例を示すブロック図である。

Claims (5)

  1. 半導体装置のパターンの種類毎に識別可能な電子ビーム露光データを入力する入力ステップと、
    第1の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行わず、第2の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行う補正ステップとを有し、
    前記第1の種類のパターンは半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、前記第2の種類のパターンは半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、
    前記補正ステップは、可変矩形露光のための電子ビーム露光データと一括露光のための電子ビーム露光データとの中から可変矩形露光のための電子ビーム露光データを選択し、可変矩形露光のための電子ビーム露光データについてのみ、電子ビーム露光データのパターンの中央部と輪郭部とを分割し、前記中央部及び輪郭部の電子ビームの露光量を、前記中央部に対する第1の露光量よりも、前記輪郭部に対する第2の露光量が大きくなるようにし、前記ダミーパターンに対しては中央部と輪郭部とを分割せずに近接効果補正を行うステップを含む電子ビーム露光データ補正方法。
  2. 前記補正ステップは、エッチング補正を行うステップを含む請求項1記載の電子ビーム露光データ補正方法。
  3. 前記近接効果補正は、電子ビームをレジストに照射した際にそのレジストの下の層から反射する電子量を考慮した補正である請求項1又は2記載の電子ビーム露光データ補正方法。
  4. 半導体装置のパターンの種類毎に識別可能な電子ビーム露光データを入力する入力手段と、
    第1の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行わず、第2の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行う補正手段とを有し、
    前記第1の種類のパターンは半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、前記第2の種類のパターンは半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、
    前記補正手段は、可変矩形露光のための電子ビーム露光データと一括露光のための電子ビーム露光データとの中から可変矩形露光のための電子ビーム露光データを選択し、可変矩形露光のための電子ビーム露光データについてのみ、電子ビーム露光データのパターンの中央部と輪郭部とを分割し、前記中央部及び輪郭部の電子ビームの露光量を、前記中央部に対する第1の露光量よりも、前記輪郭部に対する第2の露光量が大きくなるようにし、前記ダミーパターンに対しては中央部と輪郭部とを分割せずに近接効果補正を行う電子ビーム露光データ補正装置。
  5. 半導体装置のパターンの種類毎に識別可能な電子ビーム露光データを入力する入力ステップと、
    第1の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行わず、第2の種類のパターンの電子ビーム露光データは補正を行う補正ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記第1の種類のパターンは半導体装置の機能に影響しないダミーパターンであり、前記第2の種類のパターンは半導体装置の機能に影響を与える通常パターンであり、
    前記補正ステップは、可変矩形露光のための電子ビーム露光データと一括露光のための電子ビーム露光データとの中から可変矩形露光のための電子ビーム露光データを選択し、可変矩形露光のための電子ビーム露光データについてのみ、電子ビーム露光データのパターンの中央部と輪郭部とを分割し、前記中央部及び輪郭部の電子ビームの露光量を、前記中央部に対する第1の露光量よりも、前記輪郭部に対する第2の露光量が大きくなるようにし、前記ダミーパターンに対しては中央部と輪郭部とを分割せずに近接効果補正を行うステップを含むプログラム。
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