JP4416786B2 - ムスカリン性m3受容体と結合するキヌクリジン誘導体 - Google Patents

ムスカリン性m3受容体と結合するキヌクリジン誘導体 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、有機化合物、その製造および医薬としての使用に関する。
一つの局面において、本発明は、塩形または双性イオン形の、式I
Figure 0004416786
〔式中、
およびRは、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であるか、
または−CRは、一体となって、式
Figure 0004416786
の基を形成し;
ここで、Rは結合、−O−、−S−、−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、アミノまたは−N(CH)−であり;
は水素、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであ
は−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−OR11、−O−CO−NHR12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRは、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
はC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRはC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
10は水素、所望によりシアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基で、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10はC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
11は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキル−C−C−アルコキシまたはC−C−アルキル−O−R15であり;
12はC−C15−炭素環式基であり;
13はC−C−アルキルまたはC−C15−炭素環式基であり;
14は水素、C−C15−炭素環式基、C−C−アルケニル、または所望によりC−C15−炭素環式基で置換されているC−C−アルキルであり;そして
15はC−C15−炭素環式基である。〕
の化合物を提供する。
本明細書で使用する用語は、下記の意味を有する:
“所望により置換されている”は、言及している基が、1個またはそれ以上の位置、例えば、1、2または3箇所を、記載のラジカルの1個または任意の組み合わせで置換されていてよいことを意味する。
本明細書で使用する“C−C−アルキル”は、1から8炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖アルキルである。好ましくは、C−C−アルキルはC−C−アルキルである。
本明細書で使用する“C−C−アルキレン”は、1から8炭素原子を含む、直鎖または分枝鎖アルキレンである。好ましくは、C−C−アルキレンはC−C−アルキレンである。
本明細書で使用する“C−C−アルケニル”は、2個から8個の炭素原子と1個またはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含む、直鎖または分枝鎖炭化水素鎖を意味する。好ましくは“C−C−アルケニル”は“C−C−アルケニル”である。
本明細書で使用する“C−C10−アルキニル”は、2個から10個の炭素原子および1個またはそれ以上の炭素−炭素3重結合を含む、直鎖または分枝鎖炭化水素鎖を意味する。好ましくは“C−C10−アルキニル”は“C−C−アルキニル”である。
本明細書で使用する“C−C15−炭素環式基”は、3から15環炭素原子を有する炭素環式基、例えばC−C−シクロアルキルのような環状脂肪族、またはフェニルのような芳香族性のいずれかである単環式基(これは、1個またはそれ以上、通常1個または2個のC−C−アルキル基で置換されていてよい)、またはビシクロオクチル、インダニルおよびインデニルを含むビシクロノニル、およびナフチルを含むビシクロデシルのような二環式基(また、これらのいずれも1個またはそれ以上、通常1個または2個のC−C−アルキル基で置換されていてよい)を意味する。好ましくはC−C15−炭素環式基はC−C10−炭素環式基、例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、フェニル、インダニルまたはナフチルである。C−C15−炭素環式基は置換されていても非置換であってもよい。好ましい置換基は、ハロ(例えばフルオロ、クロロまたはブロモ)、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルキル(例えばメチルまたはエチル)、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルキルスルホニル、−SONH2、−C15−炭素環式基および窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基を含む。
本明細書で使用する“C−C−シクロアルキル”は、3から8炭素原子を有するシクロアルキルである。好ましくは“C−C−シクロアルキル”は“C−C−シクロアルキル”である。
本明細書で使用する“C−C−ハロアルキル”は、1個またはそれ以上のハロゲン原子、好ましくは1個、2個または3個のハロゲン原子で置換されている、上記で定義のC−C−アルキルである。好ましくは“C−C−ハロアルキル”は“C−C−ハロアルキル”である。
本明細書で使用する“C−C−アルキルカルボニル”は、カルボニル基に結合した、上記で定義のC−C−アルキルである。好ましくは“C−C−アルキルカルボニル”は“C−C−アルキルカルボニル”である。
本明細書で使用する“C−C−アルキルチオ”は、−S−に結合した、上記で定義のC−C−アルキルである。好ましくは“C−C−アルキルチオ”は、“C−C−アルキルチオ”である。
本明細書で使用する“C−C−アルキルスルホニル”は、−SO−に結合した、上記で定義のC−C−アルキルである。好ましくは“C−C−アルキルスルホニル”は“C−C−アルキルスルホニル”である。
本明細書で使用する“C−C−アルコキシ”は、1から8炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルコキシである。好ましくは、C−C−アルコキシはC−C−アルコキシである。
本明細書で使用する“C−C−ハロアルコキシ”は、1個またはそれ以上のハロゲン原子、好ましくは1個、2個または3個のハロゲン原子で置換されている、上記で定義のC−C−アルコキシである。好ましくは“C−C−ハロアルコキシ”は“C−C−ハロアルコキシ”である。
本明細書で使用する“ジ(C−C−アルキル)スルファモイル”は、2位の窒素原子が上記の同一または異なり得るC−C−アルキルで置換されている、−SO−NHである。好ましくはジ(C−C−アルキル)スルファモイルは−SO−N(CH)である。
本明細書で使用する“ハロ”または“ハロゲン”は、元素周期表の17族(以前はVII族)に属し、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり得る元素を意味する。好ましくはハロまたはハロゲンはフッ素、塩素または臭素である。
本明細書で使用する“アミノカルボニル”は、窒素原子を介してカルボニル基に結合しているアミノである。
“本明細書で使用する窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基”は、4から12環原子を有する、飽和または不飽和であり得る、モノヘテロ環式、ビヘテロ環式またはトリヘテロ環式基である。モノヘテロ環式基は、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、フリル、ピロリル、ピロリジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピペリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピペラジニル、モルホリニル、トリアジニル、オキサジニル、チアゾリルまたはテトラヒドロピラニルを含む。ビヘテロ環式基は、チエノチエニル、ベンザゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾジオキシニル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニルおよびナフチリジニルを含む。好ましい4−から12−員ヘテロ環式基は、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、チエニル、チアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、チエノチエニル、ベンザゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾジオキシニル、インダゾリルおよびベンゾチアゾリル、イミダゾピリジニル、ナフチリジニルを含む。4−から12−員ヘテロ環式基は、非置換であるか、または1個またはそれ以上の位置、例えば、1、2または3箇所を、置換基の任意の1個または任意の組合せで置換されていてよい。好ましい置換基は、ハロ(例えばフルオロ、クロロまたはブロモ)、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−アルキル(例えばメチルまたはエチル)、ハロ−C−C−アルキル(例えばトリフルオロメチル)、C−C−アルキルカルボニル、ジ(C−C−アルキル)スルファモイルおよび所望によりアミノカルボニルで置換されたC−C−アルコキシを含む。とりわけ好ましい置換基は、ハロ、オキソ、C−C−アルキルおよびC−C−アルキルカルボニルを含む。
本明細書および特許請求の範囲を通して、文脈から他の意味に解釈されない限り、“含む”、または“含み”、“包含する”などのその変形は、記載の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を含むことを意図するが、任意の他の整数もしくは工程または整数もしくは工程の群を除外するものではないことは理解されよう。
第2の局面において、本発明は、塩形または双性イオン形の、式I
Figure 0004416786
〔式中、
およびRは、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であるか、
または−CRは、一体となって、式
Figure 0004416786
(式中、Rは結合、−O−、−S−、−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、アミノまたは−N(CH)−であり;
は水素、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルである)
の基を形成し;
は、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−OR11、−O−CO−NHR12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRは所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
はC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRはC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
10は水素、所望によりシアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基で、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10はC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
11は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキル−C−C−アルコキシまたはC−C−アルキル−O−R15であり;
12はC−C15−炭素環式基であり;
13はC−C−アルキルまたはC−C15−炭素環式基であり;
14は水素、C−C15−炭素環式基、またはC−C−アルキル所望によりで置換されているC−C15−炭素環式基であり;そして
15はC−C15−炭素環式基である。〕
の化合物を提供する。
第3の局面において、本発明は、塩形または双性イオン形の、式I
Figure 0004416786
〔式中、
およびRは、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であるか、
または−CRは、一体となって、式
Figure 0004416786
(式中、Rは結合、−O−、−S−、−CH−、−CH=CH−、−CH−CH−、アミノまたは−N(CH)−であり;
は水素、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルである)
の基を形成し;
は、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRは、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
はC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRはC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
はC−C15−炭素環式基であり;
は水素またはC−C−アルキルであり;
10は水素、所望によりシアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基で、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10はC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
11は水素、C−C−アルキル、C−C−アルキル−C−C−アルコキシまたはC−C−アルキル−O−R15であり;
12はC−C15−炭素環式基であり;
13はC−C−アルキルまたはC−C15−炭素環式基であり;
14は水素、C−C−アルキルまたはC−C15−炭素環式基であり;そして
15はC−C15−炭素環式基である。〕
の化合物を提供する。
好ましい化合物は、
およびRが、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRが、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基でまたは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C15−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C15−炭素環式基、C−C−アルケニル、またはC−C−アルキル所望によりで置換されているC−C15−炭素環式基である、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物を含む。
好ましい化合物は、
およびRが、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
がC−C−アルキル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRがC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基でまたは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C15−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C15−炭素環式基またはC−C−アルキル所望によりで置換されているC−C15−炭素環式基である、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物を含む。
好ましい化合物は、また、
およびRが、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C10−アルキニルであり;
が水素であり;
がC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRがC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
がC−C15−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C15−炭素環式基またはby窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されたC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C15−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C−アルキルまたはC−C15−炭素環式基である、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物も含む。
とりわけ好ましい化合物は、
およびRが、各々独立して、C−C10−炭素環式芳香族性基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキニルであり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
が、C−C−アルキル、C−C−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRがC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C10−炭素環式基でまたは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C10−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C10−炭素環式基、C−C−アルケニル、または所望によりC−C10−炭素環式基で置換されているC−C−アルキルである、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物を含む。
とりわけ好ましい化合物は、
およびRが、各々独立して、C−C10−炭素環式芳香族性基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキニルであり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
がC−C−アルキル、C−C−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRがC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C10−炭素環式基でまたは窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C10−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C10−炭素環式基または所望によりC−C10−炭素環式基で置換されているC−C−アルキルである、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物を含む。
とりわけ好ましい化合物は、また、
およびRが、各々独立して、C−C10−炭素環式芳香族性基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基であり;
がハロまたはヒドロキシであり;
が、−NHR、−NR−CO−R、−NR−CO−NH−R、−NR−SO−R、−CO−NR10、−O−CO−NH−R12、−O−CO−R13または−CO−O−R14で置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRが、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキニルであり;
が水素であり;
がC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望によりC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
またはRがC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
がC−C10−炭素環式基であり;
が水素またはC−C−アルキルであり;
10が、所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、C−C10−炭素環式基またはby窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式基で置換されたC−C−アルキルであるか、
またはR10がC−C10−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式基であり;
12がC−C10−炭素環式基であり;
13がC−C−アルキルであり;そして
14が水素、C−C−アルキルまたはC−C10−炭素環式基である、
塩形または双性イオン形の、式Iの化合物も含む。
式Iの化合物は、4級アンモニウム塩である。適当な対イオンは、例えば、フルオリド、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、ニトレート、スルフェート、ホスフェート、ホルメート、アセテート、トリフルオロアセテート、プロピオネート、ブチレート、ラクテート、シトレート、タートレート、マレート、マレアート、スクシネート、ベンゾエート、p−クロロベンゾエート、ジフェニル−アセテートまたはトリフェニルアセテート、o−ヒドロキシベンゾエート、p−ヒドロキシベンゾエート、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボキシレート、3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボキシレート、メタンスルホネートおよびベンゼンスルホネートを含む、薬学的に許容される対イオンである。
塩基性中心を有する式Iの化合物は、酸付加塩、特に、薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸;および有機酸、例えば脂肪族モノカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸および酪酸、脂肪族ヒドロキシ酸、例えば、乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸、ジカルボン酸、例えばマレイン酸またはコハク酸、芳香族性カルボン酸、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸またはトリフェニル酢酸、芳香族性ヒドロキシ酸、例えば、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、およびスルホン酸、例えば、メタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸のものを含む。これらの塩は、式Iの化合物から、既知の塩形成方により製造できる。
酸性基、例えばカルボキシル基を含む式Iの化合物は、塩基と、特に当分野で既知の薬学的に許容される塩基と塩を形成できる;適当なこのような塩は、金属塩、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩、またはアンモニアまたは薬学的に許容される有機アミンまたはヘテロ環式塩基、例えばエタノールアミン、ベンジルアミンもしくはピリジンとの塩を含む。これらの塩は、式Iの化合物から、既知の塩形成方により製造できる。酸性基、例えばカルボキシル基を含む式Iの化合物は、4級アンモニウム中心を有する、双性イオンとしても存在できる。
本発明の化合物は、少なくとも1個の不斉炭素原子を含み、したがって、それらは個々の光学活性異性体形で、または、それらの混合物として、例えばラセミ混合物として、存在する。さらに不斉中心が存在するとき、本発明はまた個々の光学活性異性体ならびにその混合物、例えば、ジアステレオマー混合物も含む。
特にとりわけ好ましい本発明の化合物は、実施例に後記のものである。これらはキヌクリジンの3位にR立体化学を有する。
本発明はまた式Iの化合物の製造法であり、
(i)(A)式II
Figure 0004416786
(式中、R、RおよびRは上記で定義の通りである)
の化合物またはその保護された形と、式III
Figure 0004416786
(式中、Rは上記で定義の通りであり、そしてXはクロロ、ブロモまたはヨードである)
の化合物を反応させ;
(B)Rが−NR−CO−Rで置換されているC−C−アルキルであり、ここで、RおよびRが上記で定義の通りである式Iの化合物の製造のために、式IV
Figure 0004416786
(式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレンである)
の化合物またはその保護された形と、所望によりカップリング剤の存在下、式V
Figure 0004416786
(式中、Rは上記で定義の通りであるか、または酸ハライドのようなそのアミド形成誘導体である)
の化合物を反応させ;
(C)Rが−NR−CO−NH−Rで置換されているC−C−アルキルであり、ここで、RおよびRが上記で定義の通りである式Iの化合物の製造のために、式IV(ここで、R、R、RおよびRは上記で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレンである)の化合物またはその保護された形と、式VI
Figure 0004416786
(式中、Rは上記で定義の通りである)
の化合物を反応させ;
(D)Rが−NR−SO−Rで置換されているC−C−アルキルであり、ここで、RおよびRが上記で定義の通りである式Iの化合物の製造のために、式IV(ここで、R、R、およびRは上記で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレンである)の化合物またはその保護された形と、式VII
Figure 0004416786
(式中、Rは上記で定義の通りであり、そしてXはハロである)
の化合物を反応させ;または
(E)Rが−CO−NR10で置換されているC−C−アルキルであり、ここで、RおよびR10が上記で定義の通りである式Iの化合物の製造のために、式VIII
Figure 0004416786
(式中、R、R、およびRは上記で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレン、または酸ハライドのようなそのアミド形成誘導体である)
の化合物またはその保護された形と、所望によりカップリング剤の存在下、式IX
Figure 0004416786
(式中、RおよびR10は上記で定義の通りである)
の化合物を反応させ;そして
(ii)塩形または双性イオン形の産物を回収する
ことを含む、方法も提供する。
方法(A)は、キヌクリジノールエステルとハロゲン化物の反応に関して既知の方法を使用して、または、実施例に後記のものに準じて行い得る。反応は、簡便には、水または有機溶媒、例えばアセトニトリル、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸エチルまたはクロロホルム中で行う。反応は、20℃から120℃、簡便には室温から80℃の間の温度で行う。
方法(B)は、アミドを得るためのアミンとカルボン酸またはそのアミド形成誘導体、例えば、酸ハロゲン化物の反応に関して既知の方法を使用して、または実施例に後記のものに準じて行い得る。カルボン酸とアミンの間の反応は、簡便には有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)中、所望によりカップリング剤、例えばO−(7−アザベンゾチアゾール−1−イル)−N,N,−N',N'−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、および塩基、例えばジイソプロピル−エチルアミン(DIPEA)またはトリエチルアミンの存在下に行う。適当な反応温度は0℃から50℃、簡便には室温である。
方法(C)は、ウレアを得るためのアミンとイソシアネートの反応に関して既知の方法を使用してまたは実施例に後記のものに準じて行い得る。反応は、簡便には、有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)中、および好ましくは塩基、例えばDIPEAの存在下、行い得る。適当な反応温度は−78℃から40℃、簡便には室温である。
方法(D)は、スルホンアミドを得るためのアミンとスルホニルハライドの反応に関して既知の方法を使用して、または実施例に後記のものに準じて行い得る。反応は、簡便には、有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)中、および好ましくは塩基、例えばDIPEAの存在下、行い得る。適当な反応温度は0℃から50℃、簡便には室温である。
方法(E)は、アミドを得るためのカルボン酸またはそのアミド形成誘導体、例えば、酸ハロゲン化物とアミンの反応に関して既知の方法を使用して、または実施例に後記のものに準じて行い得る。カルボン酸とアミンの間の反応は、簡便には有機溶媒、例えばジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)中、所望によりカップリング剤の存在下、例えばHATU、および好ましくは塩基、例えばDIPEAの存在下、行い得る。適当な反応温度は0℃から50℃、簡便には室温である。
式IIの化合物は、既知であるか、または、W. J. Rzeszotarski et al, J. Med. Chem. 1988, 31, 1463、国際特許公開WO01/04118および米国特許明細書US3,833,592に記載のような既知の方法により製造できる。
式IIIの化合物は、既知であるか、または既知の方法により製造できる。
式IVの化合物は、式X
Figure 0004416786
(式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りであり、Qはアミン保護基であり、そしてTはC−C−アルキレンである)
の化合物を、例えばQがt−ブチルオキシカルボニルであるとき、強酸、例えば、塩酸または臭化水素酸での処理により脱保護することにより、製造できる(これは、簡便には有機溶媒、例えばジオキサン(1,4−ジオキシシクロヘキサン)中で行い、適当な反応温度は0℃から60℃、簡便には室温である)。
式V、VIおよびVIIの化合物は、既知であるか、または既知の方法により製造できる。
式VIIIの化合物は、式XI
Figure 0004416786
(式中、R、R、およびRは上記で定義の通りであり、TはC−C−アルキレンであり、そしてWは、水素で容易に置換される基を意味する)の対応するエステルの開裂により製造できる。例えばWがt−ブチルであるとき、本化合物は、無水強酸、例えば、塩酸、臭化水素酸またはトリフルオロ酢酸と反応させてよい(これは、簡便には有機溶媒、例えばジオキサン中で行い、および適当な反応温度は−20℃から40℃、簡便には室温である)。
式IXの化合物は、既知であるか、または既知の方法により製造できる。
式Xの化合物は、式II(式中、R、RおよびRは上記で定義の通りである)の化合物と、式XII
Figure 0004416786
(式中、Rは上記で定義の通りであり、Qはアミン保護基、例えば、t−ブチルオキシカルボニルであり、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであり、そしてTはC−C−アルキレンである)
の化合物の反応により製造できる。反応は、簡便には、有機溶媒、例えばDMF中で行う。適当な反応温度は40℃から120℃、簡便には室温から80℃である。
式XIの化合物は、式II(式中、R、RおよびRは上記で定義の通りである)の化合物と、式XIII
Figure 0004416786
(式中、TはC−C−アルキレンであり、Xはクロロ、ブロモまたはヨードであり、そしてWは水素で容易に置換される基を意味する)
の反応により製造できる。例えば、Wがt−ブチルであるとき、反応は、簡便には、有機溶媒、例えばDMF中で行う。適当な反応温度は0℃から120℃、簡便には室温から60℃である。
式XIIおよびXIIIの化合物は、既知であるか、または既知の方法により製造できる。
保護された官能基または保護基に関して言及されているとき。保護基は、官能基の性質にしたがって、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W. GreeneおよびP.G.M. Wuts, John Wiley & Sons Inc, Third Edition, 1999に記載の通り選択でき、この引用文献はまた保護基の水素での置換に適当な方法も記載する。
式Iの化合物は、4級アンモニウム塩であり、イオン交換クロマトグラフィーを使用して、異なる塩形の間を変換し得る。本化合物は水和物または結晶化に使用した溶媒を含む溶媒和物の形で得ることができる。式Iの化合物は反応混合物から回収でき、既知の方法を使用して精製できる。異性体、例えば、エナンチオマーは、慣用法で、例えば分画結晶化、キラル相クロマトグラフィーにより、または対応する不斉に置換された、例えば、光学活性の出発物質からの不斉合成により、得ることができる。
薬学的に許容される塩形または双性イオン形の式Iの化合物は、以後、本発明の薬剤と呼ぶが、医薬として有用である。したがって、本発明はまた医薬として使用するための、薬学的に許容される塩形または双性イオン形の式Iの化合物を提供する。本発明の薬剤は、ムスカリンアンタゴニスト、特にムスカリン性M3受容体アンタゴニストとして作用し、したがって、例えば、呼吸管、消化管および泌尿器系における平滑筋のアセチルコリン−誘発収縮を阻害する。
ヒトムスカリン性アセチルコリンM3受容体での本発明の薬剤の親和性(Ki)は、放射標識アンタゴニスト[H]n−メチルスコポラミンメチルクロライド(NMS)との競合的濾過結合アッセイにおいて測定できる:
ヒトM3受容体で安定にトランスフェクトしたCHO細胞から調製した膜を10μgタンパク質/ウェルで、本発明の薬剤の連続希釈、[H]NMS(0.25nM)およびアッセイ緩衝液(20mM HEPES、1mM MgCl、pH7.4)で17時間、室温でインキュベートする。本アッセイを、250μL最終容量で、最終ジメチルスルホキシド濃度1%の存在下、行う。[H]NMSの全結合を、本発明の薬剤の非存在下、アッセイ緩衝液の対応する量で置き換えて、測定する。[H]NMSの非特異的結合を、300nM 臭化イプラトロピウムの存在下、測定する。インキュベーション時間の後、膜を0.05%ポリエチレンイミン含有UnifilterTMGF/Bフィルタープレート上に、BrandelTM濾液回収器9600を使用して回収する。フィルタープレートを、2時間、35℃で乾燥させ、その後、MicroscintTM‘O'カクテルを添加し、Packard TopcountTMシンチレーターで、H−シンチレーションプロトコールを使用して読む。全IC50を、XL−Fitグラフパッケージの助けを借りて算出し、Cheng-Prusoff correction (Cheng Y., Prusoff W. H. (1973)Biochem. Pharmacol 22 3099-3109)を使用してK 値を導く
下記実施例の化合物は、一般に、上記アッセイで1μMより低いKi値を有する。例えば、実施例17、34、52、54、71、76、96、114、138、159、170、190、209、221、242および244の化合物は、各々、0.0144、0.0023、0.0019、0.0001、0.0005、0.0011、0.0046、0.0002、0.0022、0.0007、0.0007、0.0007、0.0010、0.0013、0.0003および0.0003μMのM3 K値を有する。
それらのアセチルコリンのM3ムスカリン性受容体への結合の阻害を考慮して、本発明の薬剤は、ムスカリン性M3受容体が介在する状態、特に、例えば、過剰な腺分泌または平滑筋収縮をもたらす、増加した副交感神経緊張と関連するものの処置に有用である。本発明の処置は、対症的または予防的であってよい。
それらの抗ムスカリン性活性を考慮して、本発明の薬剤は、気管支平滑筋の弛緩および気管支収縮の軽減に有用である。気管支収縮の軽減は、例えば、Chong et al, J. Pharmacol. Toxicol. Methods 1998, 39, 163, Hammelmann et al, Am. J. Respir. Crit. Care Med., 1997, 156, 766のインビボ・プレチスモグラフィーモデルおよび類似のモデルにおいて、測定できる。本発明の薬剤は、したがって、閉塞性または炎症性気道疾患の処置に使用できる。その長い作用時間を考慮して、本発明の薬剤を、このような疾患の処置に1日1回投与することが可能である。他の局面において、本発明の薬剤は、一般に、βアゴニストに通常付随する副作用、例えば、頻脈、振戦および不穏の発生が少ない特徴を示し、このような薬剤は、したがって、閉塞性または炎症性気道疾患の必要時(救済)処置ならびに予防的処置に適している。
本発明を適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方を含む、どんなタイプまたは原因であれ、喘息を含む。喘息の処置は、主要な医学的関心事の確立された患者範疇であり、現在、初期喘息患者または早期喘息患者としてしばしば同定されている“喘鳴幼児”と診断されたまたは診断可能な、喘鳴症状を示す、例えば、4歳または5歳より小さい対象の処置を包含すると理解されるべきである。(簡便のために、この特定の喘息状態を、“喘鳴幼児症候群”と呼ぶ。)
喘息の処置における予防的効果は、例えば、急性喘息様発作または気管支収縮を伴う発作のような症候的発作の頻度または重症度の減少、肺機能の改善または気道過敏性の改善により明らかである。これは、さらに他の対症的治療、すなわち、発作が起きた場合に症候的発作を限定するまたは途中で止めるためのまたはこれを意図した、例えば抗炎症的(例えば、副腎皮質ステロイド)または気管支拡張的治療の必要性の減少により明らかとなり得る。喘息における予防的利点は、特に、“早朝発作(morning dipping)”の傾向のある対象で明らかであり得る。“早朝発作”は喘息患者のかなりの割合に共通し、午前4時から6時の間、すなわち、通常対症的喘息治療の前回の投与から一番遠い時間の喘息の発作により特徴付けられる認識されている喘息の症候群である。
本発明が適用できる他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性気管支炎を含む慢性閉塞性肺または気道疾患(COPDまたはCOAD)、またはそれに伴う呼吸困難、気腫、ならびに他の薬物療法、特に、他の吸入薬物療法の結果の気道過敏症の悪化を含む。本発明はまた例えば、急性、アラキジン酸性(arachidic)、カタル性、クループ性、慢性または結核様(phthinoid)気管支炎を含む、どんなタイプまたは原因であれ気管支炎を含む。さらに、本発明が適応可能な炎症性または閉塞性気道疾患は、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、どんなタイプまたは原因であれ、塵肺症(しばしば気道の閉塞を伴い、慢性または急性であり、しばしば粉塵の繰り返し吸引により起こる、肺の炎症性の、一般に職業的な疾患)を含む。
それらの抗ムスカリン性活性を考慮して、本発明の薬剤はまた子宮、膀胱または血管系の平滑筋の弛緩が必要な状態の処置にも有用である。それらは、したがって、妊婦の早期陣痛の予防または軽減に有用である。それらはまた慢性および急性蕁麻疹、乾癬、アレルギー性結膜炎、ざ瘡疹(actinitis)、アレルギー性鼻炎を含む鼻炎、肥満細胞症、尿失禁(特に過活動性膀胱が原因のもの)、頻尿症、神経因性または不安定性膀胱、膀胱痙攣(cytospasm)および慢性膀胱炎のような泌尿器疾患;過敏性腸症候群、痙攣性大腸炎、憩室炎および消化性潰瘍のような胃腸障害;および迷走神経誘発洞性徐脈の処置に、ならびに、眼科的介入に有用である。
本発明の薬剤はまた抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤または鎮咳剤物質のような他の薬剤物質と組み合わせて、特に上記のような閉塞性または炎症性気道疾患の処置に、例えばこのような薬剤の増強剤として、または、このような薬剤の必要量または可能性のある副作用を減少させる手段として、併用剤としても有用である。本発明の薬剤はまた、固定された医薬組成物中に1個またはそれ以上の他の医薬物質と混合されるか、または、他の医薬物質(複数もある)と別々に、前に、同時に投与してよい。したがって、本発明は、前記の本発明薬剤と、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤または鎮咳剤物質との組合せを含み、該本発明の薬剤および該医薬物質は、同じまたは異なる医薬組成物中にある。このような抗炎症剤は、ステロイド、例えばグルココルチコステロイド、例えば、ブデソニド、ベクラメタゾン、フルチカゾン、シクレソニドまたはモメタゾン、またはWO02/88167、WO02/12266、WO02/100879またはWO02/00679に記載のステロイド、とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101に記載のもの、および非ステロイド性ステロイドアゴニスト、例えば、WO00/00531、WO02/10143、WO03/082280、WO03/082787、WO03/104195、WO04/005229に記載のもの;LTB4アンタゴニスト、例えば、US5451700に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えば、モンテルカストおよびザフィルカスト;PDE4阻害剤、例えば、シロミラスト(Ariflo(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering-Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659(Parke-Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)CC−10004(Celgene)、KW−4490(協和発酵工業)、WO03/104204、WO03/104205、WO04/000814、WO04/000839およびWO04005258(Merck)、ならびにWO98/18796およびWO03/39544に記載のもの;A2aアゴニスト、例えば、EP1052264、EP1241176、EP409595A2、WO94/17090、WO96/02543、WO96/02553、WO98/28319、WO99/24449、WO99/24450、WO99/24451、WO99/38877、WO99/41267、WO99/67263、WO99/67264、WO99/67265、WO99/67266、WO00/23457、WO00/77018、WO00/78774、WO01/23399、WO01/27130、WO01/27131、WO01/60835、WO01/94368、WO02/00676、WO02/22630、WO02/96462、およびWO03/086408に記載のもの;およびA2bアンタゴニスト、例えば、WO02/42298に記載のものを含む。
本発明の薬剤は、ケモカイン受容体アンタゴニスト、カルシウムチャネルブロッカー、アルファ−アドレナリン受容体アンタゴニスト、ドーパミンアゴニスト、エンドセリンアンタゴニスト、サブスタンス−Pアンタゴニスト、5−LO阻害剤、VLA−4アンタゴニストおよびテオフィリンとの組合せ治療に有用である。
本発明の薬剤はまた特にベータ−2アドレナリン受容体アゴニストまたはコルチコステロイドとの組合せにおいて使用するための併用剤として有用である。適当なベータ−2アドレナリン受容体アゴニストは、サルブタモール、テルブタリン、サルメテロールおよび、とりわけ、フォルモテロールならびにそれらの薬学的に許容される塩、および引用して本明細書に包含させるWO0075114の式Iの化合物(遊離形または塩形または溶媒和物)、好ましくはその実施例の化合物、とりわけ式
Figure 0004416786
の化合物およびそれらの薬学的に許容される塩、ならびにWO04/16601の式Iの化合物(遊離形または塩形または溶媒和物)を含む。
併用抗ヒスタミン剤物質は、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン、デスロラチジン、ジフェンヒドラミンおよび塩酸フェキソフェナジンを含む。
本発明の薬剤と、1個またはそれ以上のベータ−2アドレナリン受容体アゴニスト、ステロイド、PDE4阻害剤、A2aアゴニスト、A2bアゴニストおよびLTD4アンタゴニストの組合せは、例えば、喘息だけでなく、特にCOPDの処置に使用できる。
前記によって、本発明はまた閉塞性または炎症性気道疾患を処置する方法であり、必要とする対象、特にヒト対象に、前記の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。別の局面において、本発明は、閉塞性または炎症性気道疾患前記の処置用医薬の製造における、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物の使用を提供する。
本発明の薬剤は、すべての適当な経路で、例えば経口で、例えば錠剤またはカプセルの形で;非経腸的に、例えば静脈内に;例えば、乾癬の処置において、皮膚に局所的に;例えば、枯草熱の処置において、経鼻的に;または、好ましくは、特に閉塞性または炎症性気道疾患の処置において吸入により、投与できる。特に、本発明の薬剤は、COPDおよび喘息の処置のための、吸入可能製剤として供給できる。
さらなる局面において、本発明はまた遊離形またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物の式Iの化合物を、所望により、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物を提供する。このような組成物は、慣用の希釈剤または賦形剤および製剤分野(galenic art)で既知の方法を使用して、製造できる。故に、経口投与形は、錠剤およびカプセルを含む。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ジェルまたは経皮送達系、例えば、パッチの形をとり得る。吸入用組成物は、エアロゾルまたは他の噴霧可能製剤、または、乾燥粉末製剤を含み得る。
本組成物がエアロゾル製剤を構成するとき、好ましくは、例えば、ヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)高圧ガス、例えば、HFA134aまたはHFA227またはこれらの混合物を含み得、エタノール(20重量%まで)のような当分野で既知の1個またはそれ以上の共−溶媒、および/またはオレイン酸またはソルビタントリオレエートのような1個またはそれ以上の界面活性剤、および/またはラクトースのような1個またはそれ以上の増量剤を含んでよい。本組成物が乾燥粉末を構成するとき、それは、好ましくは、例えば、10ミクロンまでの直径を有する式Iの化合物を、所望により、望ましい粒子サイズ分布の希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿度による製品の性能悪化から保護するための化合物と共に含む。本組成物が噴霧(nebulised)製剤を構成するとき、それは、好ましくは、例えば、水、共−溶媒、例えばエタノールまたはプロピレングリコールおよび安定化剤(これは界面活性剤であり得る)を含む媒体に溶解または懸濁した、式Iの化合物を含む。
本発明はまた(A)吸入可能な形の、遊離形またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物の前記の式Iの化合物;(B)このような化合物を、吸入可能な形で、吸入可能な形の薬学的に許容される担体と共に含む、吸入可能医薬;(C)吸入可能な形のこのような化合物を、吸入装置とと共に含む、医薬製品;および(D)吸入可能な形のこのような化合物を含む、吸入装置を含む。
本発明の実施に際して用いる本発明の薬剤の投与量は、もちろん、例えば、処置すべき特定の状態、所望の効果および投与の形態に依存して、変化するであろう。一般的に、吸入による投与のための適当な一日量は0.0001から30mg/kg、典型的には患者あたり0.01から10mgであり、一方、経口投与のための適当な一日量は、0.01から100mg/kgの範囲である。
本発明を下記実施例により説明する。
実施例
とりわけ好ましい式Iの化合物は、式XIV
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(式中、R、R、RおよびRは、下記表1に記載の通りである)
の化合物を含み、製造法は下に記載する。すべての化合物は4級アンモニウム塩である。表はまた質量分析データも示す。
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具体的実施例の製造
使用する略語は下記の通りである:DASTは、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド、DCEはジクロロ−エタン、DCMはジクロロメタン、DIPEAはジイソプロピルエチルアミン、DMEはジメトキシエタン、HATUはO−(7−アザベンゾチアゾール−1−イル)−N,N,−N',N'−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロホスフェート、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、Isolute CBAはプロピルカルボン酸、NBSはN−ブロモスクシンイミド、PyBOPはベンゾチアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェートおよびTHFはテトラヒドロフランである。BEMP:2−tert−ブチルイミノ−2−ジエチルアミノ−1,3−ジメチル−ペルヒドロ−1,3,2−ジアザホスホリン、ポリマー結合。
精製を溶離剤の成分としてトリフルオロ酢酸を使用したC18逆相カラムクロマトグラフィーにより行う場合、得られた対イオンの組成はスペクトル分析で確認しておらず、実際、4級化反応(quaternarisation reaction)に由来するトリフルオロアセテートおよびハライドの可変性の混合物であり得る。HATUをカップリング剤として使用する場合、対イオンはまたヘキサフルオロホスフェートでもあり得る。
実施例1
(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン
(i)ブロマイド:
撹拌しているヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(5g、14.82mmol)のDMF(40ml)溶液に、3−アミノプロピルブロマイド(3−アミノプロピルブロマイドヒドロブロマイドから、ポリマー支持ジエチルアミンを使用して、予め中和)(6.47g、29.54mmol)を添加する。反応混合物を40℃で一晩撹拌し、次いで真空で濃縮する。粗残渣をアセトニトリルで希釈し、得られた沈殿を濾過し、DMF(20ml)に再溶解する。Merrifield樹脂、続いて炭酸カリウム(20mg、触媒量)を本溶液に添加し、反応物を40℃で24時間撹拌する。反応混合物を濾過し、アセトニトリルを濾液に添加する。得られた沈殿を濾過し、真空で乾燥させて、表題化合物を得る。
(ii)クロライド:
(a)(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(1g、2.97mmol)および3−(BOC−アミノ)プロピルブロマイド(1.06g、4.73mmol)をDMF(10ml)に溶解し、60℃で4時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を無色泡状物として得る。
(b)(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド:
撹拌している(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例1(ii)(a)](1g、2.02mmol)のジオキサン(10ml)溶液に、室温で塩酸(1.5ml、4M水溶液)を添加する。反応混合物を16時間撹拌し、溶媒を真空で除去し、表題化合物を白色固体として得る。
実施例2
(R)−1−(3−ベンゾイルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート
撹拌している安息香酸(0.012g、0.1mmol)およびHATU(0.038g、0.1mmol)のDMF(0.5ml)溶液に、DIPEA(0.05ml)を添加する。反応混合物を室温で15分静置し、その後、(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド[実施例1(ii)](0.047g、0.1mmol)をDMF(0.5ml)中に含む溶液を添加する。反応混合物を室温で30分撹拌し、溶媒を真空で除去する。アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLC(mass directed preparative HPLC)での精製により、表題化合物を無色油状物として得る。
実施例3から46
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(ナフタレン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(4−シアノ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(2,6−ジメチル−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{3−[(ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(4−ピロール−1−イル−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−メタンスルホニル−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−1−[3−(4−クロロ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3,5−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(4−エチル−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタン−トリフルオロ−アセテート、
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(2−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(4−イソプロポキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(2,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(2,3−ジメトキシ−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−1−[3−(2−シアノ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3−フルオロ−4−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3−シアノ−ベンゾイル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(5−メチル−イソキサゾール−3−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(シクロヘキサンカルボニル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(シクロヘプタンカルボニル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(シクロペンタン−カルボニル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3,3−ジメチル−ブチリルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(3−フェニルアセチルアミノ−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{3−[(1−アセチル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(2−シクロペンチル−アセチルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(インダン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(2−ピリジン−2−イル−アセチルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{3−[(2−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(2−ニトロ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(2−クロロ−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(2−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[3−(3,5−ジメチル−ベンゾイルアミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(3−イソブチリル−アミノ−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートは、各々すべて(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド[実施例1(ii)]および適当な酸から実施例2の方法により製造する。
実施例47
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−フェニル−ウレイド)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2][実施例1(ii)](0.023g、0.05mmol)およびDIPEA(0.025ml)を含むDMF(0.25ml)溶液に、フェニルイソシアネート(0.006ml)を添加する。反応混合物を室温に一晩静置する。アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用した精製により、表題化合物を得る。
実施例48
(R)−1−{3−[3−(4−ブチル−2−メチル−フェニル)−ウレイド]−プロピル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
この化合物は、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(3−フェニル−ウレイド)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例47)に準じた方法により、フェニルイソシアネートを4−ブチル−1−イソシアナート−2−メチル−ベンゼンに置き換えて製造する。
実施例49
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(トルエン−4−スルホニルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(i)(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
撹拌しているヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(2.5g、7.42mmol)のDMF(50ml)中の懸濁液にアルゴンの雰囲気下、(2−ブロモ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.5g、11.16mmol)を添加する。反応混合物を60℃で一晩加熱し、次いで溶媒を真空で除去し、褐色油状物を得て、それを次段階に粗製のまま使用する。
(ii)(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド:
撹拌している(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(0.5g、1.04mmol)のジオキサン(25ml)の懸濁液に、ジオキサン中の臭化水素溶液(1ml、HBrガスを、乾燥、冷却ジオキサンを通してバブリングすることにより製造)を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を褐色固体として得る。
(iii)(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(トルエン−4−スルホニルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート:
(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド[実施例50(ii)](0.032g、0.059mmol)p−トルエンスルホニルクロライド(0.011g、0.059mmol)およびDIPEA(0.041ml、0.236mmol)を含むDMF(0.5ml)溶液を室温で66時間撹拌する。アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用した精製により、表題化合物を得る。
実施例50
(R)−1−(2−ベンゾイルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド
(i)(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
撹拌しているヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(2.5g、7.42mmol)のDMF(50ml)の懸濁液に、アルゴンの雰囲気下(2−ブロモ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.5g、11.16mmol)を添加する。反応混合物を60℃で一晩加熱し、次いで溶媒を真空で除去し、褐色油状物を得て、それを次段階に粗製のまま使用する。
(ii)(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド:
撹拌している(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(0.5g、1.04mmol)のジオキサン(25ml)中の懸濁液に、ジオキサン中の臭化水素溶液(1ml、HBrガスを、乾燥、冷却ジオキサンを通してバブリングすることにより製造)を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を褐色固体として得る。
(iii)(R)−1−(2−ベンゾイルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド:
撹拌している(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド[50(ii)](0.28g、0.517mmol)のDCM中の懸濁液に、0℃で、トリエチルアミン(0.216ml、1.552mmol)、続いてベンゾイルブロマイド(0.122ml、1.03mmol)を添加する。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、溶媒を真空で除去した。粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得る。
実施例51
(R)−1−[(5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.050g、0.148mmol)、2−ブロモ−N−(5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イル)−アセトアミド(0.064g、0.222mmol)および炭酸カリウム(0.01g、触媒量)を、DMSO(0.5ml)に添加し、一緒に40℃で一晩撹拌する。アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用した精製により、表題化合物を得る。
実施例52
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン
(i)トリフルオロアセテート:
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.020g、DMSO中0.059mmol)を含む密封バイアルに、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミド(0.030g、塩化メチレン中0.177mmol)を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌し、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用した精製により、表題化合物を得る。
(ii)クロライド:
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.2g、0.593mmol)および2−クロロ−N−フェニル−アセトアミド(0.12g、0.89mmol)をDMSO(2ml)に添加し、40℃で一晩撹拌する。溶媒を真空で除去し、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を塩化物塩として得る。
実施例53
(R)−1−(ベンジルカルバモイル−メチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート
表題化合物を(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド[実施例52(ii)]に準じた方法により、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミドを3−クロロ−N−フェニル−プロピオンアミドに置き換えて製造する。
実施例54から58
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−プロプ−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−(3−ベンゼンスルホニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−ブト−2−イニル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−Hex−2−イニル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、および(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(3−フェニル−プロプ−2−イニル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテートを、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例52(i)]に準じた方法により、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミドを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
実施例59
(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
この化合物の製造は、実施例1(ii)(a)に記載されている。
実施例60
(R)−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.2g、0.593mmol)を含む乾燥クロロホルム(5ml)溶液に、t−ブチルブロモアセテート(0.438ml、2.96mmol)を添加する。反応混合物を室温に一晩静置する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色固体として得る。
実施例61
(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
表題化合物を、(R)−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(実施例60に準じた方法により、t−ブチルブロモアセテートを(2−ブロモ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルに置き換えて製造する。
実施例62
(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート
撹拌している(R)−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(実施例60)(0.14g、0.264mmol)のクロロホルム(5ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌し続ける。溶媒を真空で除去し、残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色固体として得る。
実施例63
(R)−1−[(5,6−ジエチル−インダン−2−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
撹拌している(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例62](0.052g、0.102mmol)の乾燥DMF(5ml)中の懸濁液に、DIPEA(0.070ml、0.408mmol)、HATU(0.097g、0.255mmol)および5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミンヒドロクロライド(0.058g、0.255mmol)を添加する。混合物を室温で一晩撹拌し続ける。溶媒を真空で除去し、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
別法として、撹拌している(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例62](0.052g、0.102mmol)の乾燥DMF(5ml)中の懸濁液に、DIPEA(0.053ml、0.306mmol)、HATU(0.058g、0.153mmol)および5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミンヒドロクロライド(0.035g、0.153mmol)を添加する。混合物を室温で一晩撹拌し続ける。溶媒を真空で除去し、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
実施例64
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−4−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.02g、0.059mmol)、5−クロロ−ペント−1−イン(0.0073g、0.071mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.009g、触媒量)および炭酸カリウム(0.009g、触媒量)をアセトニトリル(0.5ml)に添加し、一緒に9時間撹拌する。精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行う。さらなる精製を、Merrifield樹脂中の得られた生成物を、アセトニトリル中、80℃で6時間加熱することにより行う。混合物を室温に冷却し、次いで濾過する。濾液を真空で濃縮して表題生成物を油状物として得る。
実施例65
(R)−1−[3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−プロプ−2−イニル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
表題化合物を、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−4−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例64)に準じた方法により、5−クロロ−ペント−1−インを2−(3−クロロ−プロプ−1−イニル)−イソインドール−1,3−ジオンに、アセトニトリルをDMSOに置き換え、炭酸カリウムを添加せずに、製造する。
実施例66から69
これらの化合物、すなわち(R)−1−(2−シクロヘキシルカルバモイルオキシ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−フェニル−ウレイド)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(3−シクロヘキシル−ウレイド)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートは、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−4−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート(実施例64)に準じた方法により、アセトニトリルをDMSOに、および5−クロロ−ペント−1−インを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
実施例70
(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
(i)ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸メチルエステル:
水酸化カリウム(100ml、1.25M溶液)を、2,2'−テニル(thenil)(Ubichem)に、室温で添加し、反応混合物を還流温度で4時間加熱し、次いで室温に冷却する。溶液をpH2に酸性化し、酢酸エチル(3×100ml)で抽出する。合わせた有機部分を水(100ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、0℃に冷却する。TMS−ジアゾメタン(ヘキサン中、20mlの2M溶液)を滴下し、混合物を室温に温める。酢酸(4ml)を添加し、反応混合物を室温に一晩静置する。溶媒を真空で除去し、粗生成物を乾燥させ、ヘキサンでトリチュレートして、表題化合物を褐色無定形固体として得る。
(ii)ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル:
金属ナトリウム(0.018g、0.786mmol)を含むフラスコに、アルゴンの雰囲気下、ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸メチルエステル[実施例70(i)](0.2g、0.786mmol)および(R)−1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オール(0.149g、1.179mmol)のトルエン(3ml)を添加した。反応混合物を不活性雰囲気下、85℃で4時間撹拌し、溶媒を真空で除去した。得られた粗残渣をDCMに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機部分をMgSOで乾燥させ、真空で濃縮して、褐色油状物を得た。アセトニトリルでのトリチュレーションにより、表題化合物を得る。
(iii)(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.758g、2.17mmol)および3(BOC−アミノ)プロピルブロマイド(0.775g、3.25mmol)をDMF(7ml)に溶解し、60℃で2.5時間加熱する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を油状物として得る。
実施例71から75
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−ペント−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−(2−シクロヘキシルカルバモイルオキシ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−[2−(3−フェニル−ウレイド)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−プロプ−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−1−(ベンジルカルバモイル−メチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートは、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−4−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロ−アセテート(実施例64)に準じた方法により、ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルをヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ−[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))に置き換え、アセトニトリルをDMSOに置き換え、そして5−クロロ−ペント−1−インを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
臭化物塩としての実施例71の化合物の別の製造法:
1−ブロモ−2−ペンチン(0.51g、3.44mmol)のクロロホルム(2ml)溶液を、ポリマー支持TEA樹脂で処理する。数分後、この溶液を、ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ−[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(1.0g、2.87mmol)のクロロホルム(2ml)に添加する。得られた混合物を50℃で18時間加熱し、混合物を室温に冷却する。白色固体を濾過により単離し、クロロホルムで洗浄し、乾燥させる。クロロホルム−アセトニトリルからの再結晶、得られた固体の冷アセトニトリルでの洗浄、および真空下の乾燥により、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−ペント−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドを得る。
実施例76
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(0.03g、0.0857mmol)、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミド(0.0218g、0.129mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.0026g、触媒量)および炭酸カリウム(0.0026g、触媒量)をDMSO(1ml)に添加し、40℃で一晩加熱する。溶媒を次いで真空で除去し、精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行う。さらなる精製が必要であり、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカクロマトグラフィーで行い、表題化合物を得る。
実施例77から79
これらの化合物、すなわち(R)−1−[2−(3−シクロヘキシル−ウレイド)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(5−フルオロ−ベンゾチアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(3−フェニル−プロプ−2−イニル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートは、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイル−メチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例76)に準じた方法により、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミドを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
実施例80
(R)−1−{[(フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例62](0.04g、0.078mmol)のDCM(0.5ml)溶液に、DIPEA(0.056ml)およびC−フラン−2−イル−メチルアミン(0.056ml、0.634mmol)、続いてPyBOP(0.055g、0.106mmol)のDMF(1ml)を添加する。反応混合物を室温で48時間にわたり撹拌し続ける。最初の精製をpH8の予め条件付けしたカラム(pHをIsolute CBAを使用して調整)の固相抽出を使用して行う。さらなる精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行い、表題化合物を得る。
別法として、(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例62](0.04g、0.078mmol)のDCM(0.5ml)溶液に、DIPEA(0.056ml)およびC−フラン−2−イル−メチルアミン(0.021ml、0.234mmol)、続いてPyBroP(0.055g、0.118mmol)のDMF(1ml)を添加する。反応混合物を室温で48時間にわたり撹拌し続ける。最初の精製をpH8の予め条件付けしたカラム(pHをIsolute CBAを使用して調整)の固相抽出を使用して行う。さらなる精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行い、表題化合物を得る。
実施例81から108
これらの化合物、すなわち(R)−1−[(4−クロロ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(3,4−ジクロロ−フェニル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−メトキシ−フェニルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(3−クロロ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(2−クロロ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−ニトロ−フェニルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(o−トリルカルバモイル−メチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−1−[(4−クロロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(フェネチルカルバモイル−メチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(インダン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(3−クロロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(2−クロロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート,(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{[(ナフタレン−1−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−プロピルカルバモイル]−メチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(3,4−ジクロロ−ベンジルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(2−チオフェン−2−イル−エチルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(シクロ−ヘキシルメチル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(イソプロピルカルバモイル−メチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−エチルカルバモイルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(シクロ−プロピルメチル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−プロピルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−シクロヘキシルカルバモイルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{[(チオフェン−2−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(2−メトキシ−エチルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−メチル−ベンジルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−1−[(2−シアノ−エチルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{[2−(4−スルファモイル−フェニル)−エチルカルバモイル]−メチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(3−イソプロポキシ−プロピルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートを、すべて、(R)−1−{[(フラン−2−イルメチル)−カルバモイル]−メチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート(実施例80))に準じた方法により、C−フラン−2−イル−メチルアミンを適当なアミンに置き換えて製造する。
実施例109
(R)−3−(2−フルオロ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェノキシカルボニルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド
(i)フルオロ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル:
冷却した(0℃)、撹拌しているDAST(0.101ml、0.826mmol)のDCM(0.5ml)溶液に、アルゴンの雰囲気下、10分にわたり、ヒドロキシジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.209g、0.62mmol)のDCM(10ml)中の懸濁液を滴下する。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、水(5ml)を滴下し、続いて炭酸水素ナトリウム溶液(3ml、10%w/w NaHCO)を、溶液のpHをpH8に調節するために滴下する。反応混合物をDCM(10ml)で希釈し、有機部分を分離する。水性層をDCM(10ml)で抽出し、有機部分を合わせ、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮する。粗残渣を、DCM:メタノールで溶出するシリカクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を褐色油状物として得る。
(ii)(R)−3−(2−フルオロ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェノキシカルボニルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド:
フルオロ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル[実施例109(i)](0.034g、0.1mmol)のDMSO(0.25ml)溶液に、ブロモ−酢酸フェニルエステル(0.071ml、0.5mmol)を添加する。反応混合物を室温で一晩静置する。精製を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカクロマトグラフィーで行い、表題化合物を無色油状物として得る。
実施例110および111
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−フルオロ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−プロプ−2−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドおよび(R)−1−(2−アセトキシ−エチル)−3−(2−フルオロ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドを、(R)−3−(2−フルオロ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−フェノキシカルボニルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(実施例109)に準じた方法により、ブロモ−酢酸フェニルエステルを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
実施例112
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−フェニル−ウレイド)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート
この化合物を、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(トルエン−4−スルホニルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例49)に準じた方法により、p−トルエンスルホニルクロライドをフェニルイソシアネートに置き換えて製造する。
実施例113
(R)−1−ブト−2−イニル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
この化合物を、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−フェニルカルバモイルメチル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例76)に準じた方法により、2−クロロ−N−フェニル−アセトアミドを適当なアルキルハライドに置き換えて製造する。
実施例114
(R)−1−Hex−2−イニル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
撹拌しているヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]−オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(0.03g、0.086mmol)、1−ブロモ−2−ヘキシン(hexyne)(0.021g、0.0129mmol)、炭酸カリウム(0.002g、触媒量)を含むアセトニトリル(0.5ml)溶液を、50℃で一晩加熱する。溶媒を真空で除去し、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
実施例115
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(ナフタレン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
ナフタレン−2−カルボン酸(0.019g、0.113mmol)のDMF(0.28ml)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.02ml、0.113mmol)のDMF(1ml)溶液、続いてHATU(0.043g、0.113mmol)のDMF(0.28ml)溶液を添加する。反応混合物を20分静置し、その後、(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド[実施例49(ii)](0.051g、0.113mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.02ml、0.113mmol)を含むDMF(0.57ml)溶液を添加する。反応混合物を室温に一晩静置する。最初の精製を1g Isolute ALBカートリッジを使用した固相抽出で行う。さらなる精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行い、表題化合物を得る。
実施例116から157
これらの化合物、すなわち(R)−1−[2−(4−シアノ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(2,6−ジメチル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(ビフェニル−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(4−ピロール−1−イル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロ−アセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−メタンスルホニル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(4−クロロ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(3,5−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(3−クロロ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(4−エチル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(4−トリフルオロメチル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(2−トリフルオロ−メチル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(3,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(4−メトキシ−ベンゾイル−アミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(2−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(4−イソプロポキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(2,4−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(2−シアノ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−メトキシ−ベンゾイル−アミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−フェニル−プロピオニルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(2−シクロペンチル−アセチルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(ピラジン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(インダン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[2−(2−カルバモイル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(2−ニトロ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(2−ピリジン−3−イル−アセチルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(フラン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(5−ニトロ−フラン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(1H−インダゾール−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(チオフェン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(5−メチル−2−フェニル−2H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(4−メチル−[1,2,3]チアジアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(5−メチル−イソキサゾール−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(3−メチル−フラン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(4−メトキシ−チオフェン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(3−エトキシ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(5−アセチル−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン(R)−1−{2−[(3−クロロ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(3−ブロモ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(2,5−ジメチル−フラン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(5−ブロモ−フラン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−{2−[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートは、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(ナフタレン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート(実施例115)に準じた方法により、ナフタレン−2−カルボン酸を適当な酸に置き換えて製造する。
実施例158
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(メチル−フェニル−カルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.03g、0.09mmol)および2−クロロ−N−メチル−N−フェニル−アセトアミド(0.025g、0.136mmol)をアセトニトリル−DMSO(3:2、5ml)に溶解し、一緒に18時間、50℃で撹拌する。クロロメチルポリスチレン樹脂(Merrifield樹脂)を添加し、反応物をさらに4時間、室温で撹拌する。濾過およびアセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸を使用する質量管理分取HPLCを使用した精製、続いてポリマー結合ヒューニッヒ塩基での処理、次いで酢酸エチルへの溶解、水での洗浄、乾燥および真空での濃縮により、表題生成物を固体として得る。
他のとりわけ好ましい式Iの化合物は、式XIV(式中、R、R、R、およびRは下記表2に示す通りである)の化合物を含み、製造法は下に記載する。すべての化合物は4級アンモニウム塩である。表はまた質量分析データも示す。
Figure 0004416786
Figure 0004416786
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Figure 0004416786
Figure 0004416786
Figure 0004416786
Figure 0004416786
具体的実施例の製造
実施例159
A)(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイル−メチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンの臭化物塩
i)2−ブロモ−N−ピラジン−2−イル−アセトアミド:
2−アミノピラジン(5.0g、52.6mmol)のクロロホルム(250ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(8.79ml、63.1mmol)を添加し、得られた混合物の温度を−40℃に下げる。この溶液に、ブロモアセチルブロマイド(4.57ml、52.6mmol)のクロロホルム溶液を20分にわたり滴下し、撹拌を−20℃から−40℃で1時間続け、反応混合物を次いで飽和水性重炭酸ナトリウム溶液への添加によりクエンチする。クロロホルム層(later)を分離し、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液、0.5Mクエン酸および塩水で連続して洗浄する。濃縮、続いてフラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:酢酸エチル/ヘキサン4:6から4:1)により、表題化合物を得る。
ii)(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
2−ブロモ−N−ピラジン−2−イル−アセトアミド(0.77g、3.56mmol)およびヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(1.12g、3.23mmol)の乾燥クロロホルム溶液を、50℃で2時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、水で抽出する。水性層を減圧下で濃縮し、次いで数滴の水を含む小量のアセトニトリルに再溶解する。混合物を室温で数時間静置し、得られた固体を濾過し、乾燥させ、次いで数滴のアセトニトリルを含む少量の水に再溶解する。数時間後、固体が形成し、それを濾過し、乾燥させ、表題化合物を白色固体として得る。
B)(R)3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイル−メチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンの塩化物塩
ピラジン−2−イル−アミン(400μl、DMF中0.5M溶液)およびトリエチルアミン(500μl、DMF中0.5M溶液)を合わせ、氷浴中で冷却する。クロロアセチルクロライド(500μl、DMF中0.5M溶液)を滴下し、0℃で1時間撹拌する。粗2−クロロ−N−ピラジン−2−イル−アセトアミドおよびヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(800μl、DMF中0.25M溶液)に、トリエチルアミン(30μl、1当量)を添加し、混合物を室温で一晩撹拌する。PS−ブロモアセトアミドメチル−NovaGel 2.3mmol/g(0.3g)およびトリエチルアミン(30μl、1当量)を反応混合物に添加し、室温で2時間振盪する。反応混合物を濾過し、PS−ブロモ酢酸1.2mmol/g(0.2g)を濾液に添加し、30℃で1時間振盪する。反応混合物を1g Isolute SPE(Al−B)カートリッジを通す。溶媒を真空で除去し、粗樹脂を水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、化合物を黄色油状物として得る。
実施例160から171
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピリミジン−4−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(3−ヒドロキシ−フェニルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−ヒドロキシ−フェニルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−((R/S)−2−tert−ブトキシカルボニル−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−(3−シクロプロピル−プロプ−2−イニル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−(3−シクロプロピル−プロプ−2−イニル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−(4,4−ジメチル−ペント−2−イニル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−1−(4,4−ジメチル−ペント−2−イニル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(4−メチル−ペント−2−イニル)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンブロマイド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(4−メチル−ペント−2−イニル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド、および(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−ペント−3−イニル−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドを、すべて、(R)−1−tert−ブトキシ−カルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンブロマイド(実施例60)に準じた方法により、t−ブチルブロモアセテートを適当な有機ハライドに置き換えて、混合物を50℃で2から21時間加熱して、製造する。化合物を有機溶媒でのトリチル化、C18クロマトグラフィー(実施例60の通り)またはアセトニトリル、水またはクロロホルムからの再結晶により精製する。4級化に必要なハライドは市販されているか、または、当分野で既知の方法により容易に合成される。
実施例172
(R)−1−(3−カルボキシ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
撹拌している(R)−1−(3−tert−ブトキシカルボニル−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例163](0.2g、0.41mmol)の塩化メチレン(1.5ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温で臭化水素酸(酢酸中33%、0.36ml)を添加する。室温で30分撹拌後、濃縮し、続いて水/アセトニトリルに溶解し、さらに30分撹拌する。次いで濃縮により、表題生成物を得る。
実施例173から175
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(3−フェニルカルバモイル−プロピル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[3−(メチル−フェニル−カルバモイル)−プロピル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−1−(3−ベンジルカルバモイル−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビサイクル[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートを、すべて、(R)−1−[(5,6−ジエチル−インダン−2−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例63]に準じた方法により、しかし、(R)−1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2、2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例62]を(R)−1−(3−カルボキシ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例172]に置き換え、5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミンヒドロクロライドを適当なアミンに置き換えて製造する。
実施例176
(R)−1−(2−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド
この化合物を、(R)−1−((R/S)−2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド[実施例49ii]に準じた方法により、しかし、(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例49i]with(R)−1−((R/S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例164]および臭化水素溶液のジオキサン溶液を塩化水素溶液のジオキサン溶液に置き換えて製造する。生成物を、反応媒体の濃縮により単離し、さらに精製はしない。
実施例177
(R)−1−((R/S)−2−ベンゾイルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
この化合物を、(R)−1−(3−ベンゾイルアミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタントリフルオロアセテート[実施例2]に準じた方法により、しかし、(R)−1−(3−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド[実施例1(ii)]を(R)−1−((R/S)−2−アミノ−プロピル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライドに置き換えて製造する。
実施例178
(R)−1−[3−(tert−ブトキシカルボニル−メチル−アミノ)−プロピル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド
(3−クロロ−プロピル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(2.00g、9.629mmol)をDMF(20ml)に可溶化し、ポリスチレン結合DIPEAを添加し、数分後除去する。この溶液を、次いで、ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(2.1634g、6.419mmol)および200mgのKCOの混合物に添加し、続いてヨウ化ナトリウム(10mg)を添加し、60℃で2日間加熱する。2.5g Merrifield樹脂および100mgKCOを次いで混合物に添加し、加熱を40℃で12時間再開する。樹脂を次いで除去し、混合物を勾配C18カラムクロマトグラフィーで精製して、表題生成物を得る。
実施例179
(R)−1−[2−(4−ヒドロキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
i)(R)−1−[2−(4−ベンジルオキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
4−ベンジルオキシ安息香酸(0.126mg、0.55mmol)のDMF(3ml)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.3ml)、続いてHATU(0.155mg、0.55mmol)を添加する。反応混合物を30分、室温で撹拌し、その後、(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド[実施例49(ii)](0.200g、0.37mmol)および得られた混合物を含む溶液を、室温で一晩撹拌する。精製を、アセトニトリル:水で溶出する分取C18カラムクロマトグラフィーを使用して行い、表題化合物を得る。
ii)(R)−1−[2−(4−ヒドロキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
(R)−1−[2−(4−ベンジルオキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド(0.075g、0.11mmol)のDMF(1ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、10%Pd/炭素(40mg)を添加し、得られた溶液を3時間水素化する。触媒を次いで濾過により除去し、真空で濃縮して、表題化合物を得る。
実施例180
(R)−1−[2−(3−ヒドロキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド
i)(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド:
(R)−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例49i](8.292g、14.82mmol)のジオキサン(100ml)溶液に、室温で、塩酸(18.5ml、ジオキサン中4M)を添加する。反応混合物を20時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題生成物を白色固体として得る。
ii)(R)−1−[2−(3−ヒドロキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド:
これを、(R)−1−[2−(4−ヒドロキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例179]に準じた方法により、しかし、4−ベンジルオキシ−安息香酸を3−ベンジルオキシ安息香酸に置き換え、(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイドを(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド[実施例180i]に置き換えて製造する。
実施例181
(R)−1−ベンジルオキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(1g、2.96mmol)およびブロモ酢酸ベンジルエステル(0.516ml、3.26mmol)の酢酸エチル(20ml)中の懸濁液を、50℃で2時間加熱する。反応混合物を室温に冷却し、沈殿を濾過により除去する。アセトニトリル(20ml)からの再結晶により、表題化合物を得る。
実施例182
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(2−メチルアミノ−エチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドヒドロブロマイド
(2−ブロモ−エチル)−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.09g、0.38mmol)を、ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(0.265g、0.79mmol)のDMF(10ml)溶液に添加する。得られた混合物を60℃で5時間加熱し、濃縮する。この方法を2回繰り返し、表題化合物を、未反応ヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルを含む混合物として得る。
実施例183
(R)−1−[2−(ベンゾイル−メチル−アミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
実施例182からの粗生成物を、アセトニトリル(10ml)に溶解し、濾過し、次いで氷浴で、アルゴン雰囲気下、冷却する。この冷却した溶液に、トリエチルアミン(127μl)、続いてベンゾイルブロマイド(64μl)を添加し、反応物を1時間撹拌する。精製を、アセトニトリル:水:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して行い、表題化合物を得る。
実施例184
(R)−1−[(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(i)N−(2−ブロモ−フェニル)−2−クロロ−アセトアミド:
2−ブロモアニリン(371μl、467mmol)およびトリエチルアミン(651μl、5.84mmol)をDMF(2ml)に溶解し、氷浴中で冷却する。クロロアセチルクロライド(371μl、4.67mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗製を次段階に使用する。
ii)(R)−1−[(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート:
N−(2−ブロモ−フェニル)−2−クロロ−アセトアミド(155mg、0.622mmol)およびヒドロキシル−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(210mg、0.622mmol)をDMF(4ml)に溶解する。反応混合物を0℃で2時間撹拌する。PS−ブロモアセトアミドメチル−NovaGel 2.3mmol/g(0.5g)を反応混合物に添加し、室温で4時間振盪する。PS−トリフェニルホスフィン3mmol/g(0.5g)を反応混合物に添加し、室温で一晩振盪する。反応混合物を次いで1g Isolute SPE(Al−B)カートリッジを通す。溶媒を真空で除去し、粗樹脂を、水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCを使用して精製し、表題化合物を得る。
実施例185から189
これらの化合物、すなわち(R)−1−[(3,4−ジメチル−イソキサゾール−5−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(5−ブロモ−3,4−ジメチル−ピリジン−2−イル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−1−[(2,5−ジメチル−2H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、および(R)−1−[(2−エチル−2H−ピラゾール−3−イルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートを、すべて、(R)−1−[(2−ブロモ−フェニル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例184]に準じた方法により、2−ブロモアニリンを適当なアミンに置き換えて製造する。
実施例190
(R)−1−{2−[(フラン−2−カルボニル)−アミノ]エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート
撹拌している2−フロ酸(91.5mg、8.21mmol)およびHATU(284mg、7.52mmol)のDMF(7.5ml)溶液に、ポリマー結合モルホリン、2.5mmol/g(1.36g、34.2mmol)を添加する。反応混合物を室温で15分静置し、その後、(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドヒドロクロライド[実施例180i]](310mg、6.84mmol)を含むDMF(7.5ml)溶液を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌する。反応混合物を2g Isolute SPE(Al−B)カートリッジを通す。濾液を真空で濃縮し、粗残渣を、水:アセトニトリルで溶出するC18シリカのクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を白色固体として得る。
実施例191
(R)−1−{2−[(アゼチジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
(i)(R)−1−{2−[1−tert−ブトキシカルボニル−アゼチジン−3−カルボニル)−アミノ]エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート:
この化合物を、(R)−1−{2−[(フラン−2−カルボニル)−アミノ]エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート[実施例190]に準じた方法により、2−フロ酸を1−BOC−アゼチジン−3−カルボン酸に置き換えて製造する。
(ii)(R)−1−{2−[(アゼチジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート:
(R)−1−{2−[(1−tert−ブトキシカルボニル−アゼチジン−3−カルボニル)−アミノ]エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェートをTFA:DCM(1:1)(2ml)に溶解し、室温で1時間撹拌する。TFA:DCM(2ml)を反応混合物に添加し、反応を完了させる。溶媒を真空で除去し、粗残渣を水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
実施例192から195
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[((S)−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[((R)−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[((S)−ピペリジン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートおよび(R)−1−{2−[((S)−アゼチジン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートを、(R)−1−{2−[(アゼチジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例191]に準じた方法により、1−BOC−アゼチジン−3−カルボン酸を、対応するBOC保護アミノ酸に置き換えて製造する。
実施例196
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピリジン−2−イルカルバモイルメチル)−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート
この化合物を、(R)−1−[(2−ブロモ−フェニルカルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート[実施例184]に準じた方法により製造する。しかし、PS−トリフェニルホスフィンを使用する代わりに、BEMP 2.3mmol/g(0.1g、1当量)をPS−ブロモアセトアミドメチル−NovaGel 2.3mmol/g(0.3g、1当量)と共に使用する。
実施例197
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−メチル−ピリミジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド
この化合物を、(R)3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド[実施例159B]に準じた方法により、ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルおよびピラジン−2−イル−アミンをヒドロキシ−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルおよび4−メチル−ピリミジン−2−イルアミンに置き換えて製造する。
実施例198から201
これらの化合物、すなわち(R)−1−[(6−エチル−ピリジン−2−イルカルバモイル)メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(3−トリフルオロメチル−ピリジン−4−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(3−ヒドロキシ−ピリジン−2−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテート、および(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピリミジン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタントリフルオロアセテートを、すべて、(R)−1−[(2−ブロモ−フェニル−カルバモイル)−メチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド[実施例184]に準じた方法により、2−ブロモアニリンを対応するヘテロ環式アミンに置き換えて製造するが、これらの実施例ではPS−トリフェニルホスフィンは使用しない。
実施例202から206
表題化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−メチル−オキサゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピリジン−4−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[(4−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−メチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド、および(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピリジン−3−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンクロライドを、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンクロライド[実施例159B]に準じた方法により、ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルをヒドロキシル−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステルに置き換えて、そしてピラジン−2−イル−アミンを対応するヘテロ環式アミンに置き換えて製造する。
実施例207
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−{2−[チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート
撹拌している2−チオフェンカルボン酸(15.4mg、0.12mmol)およびHATU(42mg、0.11mmol)のDMF(0.6ml)溶液に、トリエチルアミン(42μl、0.3mmol)を添加する。反応混合物を20分静置し、その後、(R)−1−(2−アミノ−エチル)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド[実施例49ii)](45mg、0.1mmol)を含むDMF(0.6ml)溶液を添加する。反応混合物を室温で一晩撹拌する。反応混合物を1g Isolute SPE(Al−B)カートリッジを通し、濾液を真空で濃縮する。水:アセトニトリル:トリフルオロ酢酸で溶出する質量管理分取HPLCで精製して、表題化合物を得る。
実施例208から241
これらの化合物、すなわち(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(3−メチル−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(3−クロロ−4−メチル−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(5−クロロ−3−メチル−ベンゾ−[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(2−ヒドロキシ−6−メチル−ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(チエノ[3,2−b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェート、(R)−1−{2−[(6−フルオロ−4H−ベンゾ[1,3]ジオキシン−8−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(5−ブロモ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(2−プロポキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−[2−(5−クロロ−2−メトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−[2−(2,6−ジメトキシ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(5−ブロモ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(3,5−ジメチル−イソキサゾール−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(1−ヒドロキシ−シクロ−プロパンカルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(2−トリフルオロ−メチル−[1,8]ナフチリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサ−フルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(6−メチル−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、
(R)−1−[2−(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−[2−(4−クロロ−3−スルファモイル−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[c]チオフェン−1−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]−オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(2,7−ジメチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサ−フルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(3−クロロ−4−メタンスルホニル−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(5−クロロ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−[2−(3−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイルアミノ)−エチル]−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサ−フルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(3−メチル−5−トリフルオロメチル−イソキサゾール−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(1−オキソ−ブト−2−イニルアミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(2−メトキシ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェート、(R)−1−{2−[(5−ジメチルスルファモイル−2−メチル−フラン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−[2−(3−フェニル−プロピノイル(propynoyl)アミノ)−エチル]−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−1−{2−[(5−クロロ−4−メトキシ−チオフェン−3−カルボニル)−アミノ]−エチル}−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサ−フルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[((R)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(テトラヒドロ−ピラン−4−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(3−メトキシ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェート、および(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−{2−[(5−メトキシ−チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロ−ホスフェートを、すべて、(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセチル)−1−{2−[チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−エチル}−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンヘキサフルオロホスフェート[実施例207]に準じた方法により、2−チオフェンカルボン酸を対応するカルボン酸に置き換えて製造する。
実施例242
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(イソキサゾール−3−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
i)2−ブロモ−N−イソキサゾール−3−イル−アセトアミド:
撹拌しているブロモアセチルブロマイド(5.36ml、61.6mmol)のジエチルエーテル(100ml)溶液に、−40℃で、20分にわたり、3−アミノイソキサゾール(5.0ml、67.0mmol)およびトリエチルアミン(8.5ml、61.4mmol)のジエチルエーテル(20ml)溶液を添加する。さらにジエチルエーテル(50ml)を添加し、撹拌を3時間続ける。反応混合物を濾過し、溶液を次いで1M 炭酸ナトリウム溶液、1M 塩酸および塩水で洗浄する。濃縮、続いてフラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/イソヘキサン4:7)での精製により、表題化合物を白色固体として得る。
ii)(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(イソキサゾール−3−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
2−ブロモ−N−イソキサゾール−3−イル−アセトアミド(0.82g、4.0mmol)のクロロホルム/アセトニトリル(1:1)溶液を、ヒドロキシル−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ−[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(1.12g、3.32mmol)の乾燥クロロホルム(10ml)溶液に添加し、得られた混合物を55℃に、アルゴン雰囲気下、4時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、濃縮する。残渣をアセトニトリルに溶解し、濃縮し、続いて熱アセトンに再溶解し、冷却して、ゼリー状沈殿を得、それを濾過する。粗沈殿の、数滴の水を含むアセトニトリルからの再結晶、続く、さらなるアセトニトリルからの結晶化により、表題化合物を明褐色結晶として得る。
2−ブロモ−N−イソキサゾール−3−イル−アセトアミドを製造する別法において、ブロモアセチルブロマイド(5.36ml、61.6mmol)のジエチルエーテル(100ml)溶液に、−40℃で、20分にわたり、3−アミノイソキサゾール(5.0ml、67.7mmol)およびトリエチルアミン(8.5ml、61.4mmol)のジエチルエーテル(20ml)溶液を滴下する。さらにジエチルエーテル(50ml)を添加し、撹拌を3時間続ける。反応混合物を濾過し、溶液を次いで1M 炭酸ナトリウム溶液、1M 塩酸および塩水で洗浄する。濃縮、続いてフラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/イソヘキサン3:7)による精製により、表題化合物を白色固体として得る。
実施例243
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(イソキサゾール−3−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
2−ブロモ−N−イソキサゾール−3−イル−アセトアミド[実施例242i]](0.70g、3.5mmol)のクロロホルム(10ml)溶液を、ヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(1.01g、2.9mmol)のアセトニトリル(5ml)溶液に添加し、得られた混合物を、55℃に、アルゴン雰囲気下、4時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、濃縮する。残渣を酢酸エチルでトリチュレートし、次いでC−18逆相カラムクロマトグラフィー(溶離剤:水−アセトニトリル)で精製して、表題化合物を白色泡状物として得る。
実施例244
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピリミジン−4−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド
i)2−ブロモ−N−ピリミジン−4−イル−アセトアミド:
4−アミノピリミジン(7.0g、73.6mmol)のクロロホルム(300ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、トリエチルアミン(12.3ml、88.3mmol)を添加し、得られた混合物の温度を−40℃に下げる。この溶液に、ブロモアセチルブロマイド(6.4ml、73.6mmol)のクロロホルム(5ml)を滴下し、撹拌を1.5時間続ける。反応混合物を次いで飽和水性重炭酸ナトリウム溶液への添加によりクエンチする。クロロホルム層(later)を分離し、0.5M クエン酸溶液で洗浄する。濃縮、続いてフラッシュシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:酢酸エチル/ヘキサン1:4からメタノール/酢酸エチル1:10)での精製により、表題化合物を得る。
ii)(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−(ピリミジン−4−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイド:
2−ブロモ−N−ピリミジン−4−イル−アセトアミド(0.90g、4.17mmol)およびヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(1.32g、3.79mmol)の乾燥クロロホルム−アセトニトリル(20ml+4ml)溶液を、50℃で3時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、濃縮する。逆相C18カラムクロマトグラフィー(勾配溶出100%水から100%アセトニトリル)での精製により、濃縮後に明褐色固体を得る。固体を温アセトニトリルでトリチュレートし、次いで数滴の水を含む温アセトニトリルに溶解した。5℃で数時間静置後結晶が形成し、それを濾過し、乾燥させ、表題化合物を得る。
実施例245
(R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(ピラジン−2−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン
2−ブロモ−N−ピラジン−2−イル−アセトアミド(1.50g、6.94mmol)およびヒドロキシル−ジフェニル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(2.13g、6.31mmol)の乾燥クロロホルム(10ml)溶液を、50℃で2時間加熱する。混合物を次いで室温に冷却し、濾過し、濃縮する。得られた泡状物をアセトニトリルに溶解し、−20℃に冷却し、オレンジ色油状物が形成され、そこからアセトニトリル層を廃棄する。オレンジ色油状物を水に溶解し、クロロホルムで洗浄し、その後濃縮する。温水に再溶解し、続いて室温に冷却して沈殿させ、表題生成物を白色固体として得る。
さらにとりわけ好ましい式Iの化合物は、式XIV(式中、R、R、R、およびRは、下記表3に示す通りである)の化合物を含み、製造法は下に記載する。すべての化合物は4級アンモニウム塩である。表はまた質量分析データも示す。
Figure 0004416786
具体的実施例の製造
実施例246
1−アリルオキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ−[2.2.2]オクタン
ブロモ−酢酸アリルエステル(0.8g、4.46mmol)およびヒドロキシ−ジ−チオフェン−2−イル−酢酸(R)−(1−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)エステル(実施例70(ii))(1.3g、3.7mmol)の乾燥クロロホルム溶液を、50℃で2時間加熱する。内容物を次いで冷却し、次いで真空で濃縮する。この残渣を次いで1%水のアセトン溶液に還流温度で取り、室温に冷却する。数時間後、固体が形成し、それを濾過し、乾燥させ、表題化合物を褐色固体として得る。
実施例247
1−カルボキシメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン
撹拌している1−アリルオキシカルボニルメチル−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジ−チオフェン−2−イル−アセトキシ)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタン(実施例246)(0.79g、1.50mmol)の乾燥クロロホルム溶液に、アルゴン下、テトラキス−パラジウムトリフェニルホスフィン(0.02g、0.017mmol)を添加する。混合物を室温で、アルゴン下、20分撹拌し、その後モルホリン(0.196ml、2.25mmol)を添加する。撹拌をさらに4時間、室温で続ける。混合物を真空で濃縮し、勾配C18カラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色固体を得る。固体を次いで数滴の水を含む少量のアセトニトリルに再溶解する。数時間後、固体が形成し、それを濾過し、乾燥させ、表題化合物を薄黄色固体として得る。

Claims (12)

  1. 塩形または双性イオン形の、式I
    Figure 0004416786
    〔式中、
    およびRは、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
    は水素、ハロ、ヒドロキシ、C−C−アルコキシまたは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであ
    は−NR−CO−R または−CO−NR 置換されているC−C−アルキルであり、
    は水素またはC−C−アルキルであり;
    はC−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
    またはR は窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり
    は水素またはC−C−アルキルであり;そして
    10は水素、所望によりシアノ、アミノ、ニトロ、カルボキシ、C−C−アルコキシで、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
    またはR10 は窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基である。〕
    の化合物。
  2. およびRが、各々独立して、C−C15−炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
    がハロまたはヒドロキシであり;
    が−NR−CO−R または−CO−NR 置換されているC−C−アルキルであり;
    が水素またはC−C−アルキルであり;
    がC−C−アルキル、C−C10−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
    またはR が窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり
    が水素またはC−C−アルキルであり;そして
    10 が所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
    またはR10 が窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基である
    請求項1記載の化合物。
  3. およびRが、各々独立して、C−C10−炭素環式芳香族性基または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基であり;
    がハロまたはヒドロキシであり;
    が−NR−CO−R または−CO−NR 置換されているC−C−アルキルであり
    が水素またはC−C−アルキルであり;
    がC−C−アルキル、C−C−アルキニルまたはC−C−アルコキシであり、いずれの場合も、所望により窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から12−員ヘテロ環式基で置換されているか、
    またはR が窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基であり
    が水素またはC−C−アルキルであり;そして
    10 が所望によりシアノ、C−C−アルコキシ、または窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基で置換されているC−C−アルキルであるか、
    またはR10 が窒素、酸素および硫黄から選択される少なくとも1個の環ヘテロ原子を有する4−から10−員ヘテロ環式基である
    請求項1記載の化合物。
  4. 式XIV
    Figure 0004416786
    〔式中、R、R、R、およびRは、下記表:
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    に示す通りである。〕
    の化合物である、請求項1記載の化合物。
  5. 式XIV
    Figure 0004416786
    〔式中、R、R、R、およびRは、下記表:
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    Figure 0004416786
    に示す通りである。〕
    の化合物である、請求項1記載の化合物。
  6. (R)−3−(2−ヒドロキシ−2,2−ジフェニル−アセトキシ)−1−(イソキサゾール−3−イルカルバモイルメチル)−1−アゾニア−ビシクロ[2.2.2]オクタンブロマイドである、請求項1記載の化合物
  7. 活性成分として、請求項1から6のいずれかに記載の化合物を、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、喘息または慢性閉塞性肺疾患を処置するための、医薬組成物。
  8. 活性成分として、請求項1から6のいずれかに記載の化合物を、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤または鎮咳剤物質である他の医薬物質と組み合わせて、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、喘息または慢性閉塞性肺疾患を処置するための、医薬組成物。
  9. ベータ−2アドレナリン受容体アゴニストおよび/またはコルチコステロイドと組み合わせた、請求項8に記載の医薬組成物。
  10. ベータ−2アドレナリン受容体アゴニストが
    Figure 0004416786
    の化合物またはその薬学的に許容される塩である、請求項9に記載の医薬組成物。
  11. コルチコステロイドがブデソニド、ベクラメタゾン、フルチカゾン、シクレソニドまたはモメタゾンである、請求項9に記載の医薬組成物。
  12. 請求項1記載の式Iの化合物の製造法であって
    (i)(A)式II
    Figure 0004416786
    (式中、R、RおよびRは請求項1で定義の通りである)
    の化合物またはその保護された形と、式III
    Figure 0004416786
    (式中、R請求項1で定義の通りであり、そしてXはクロロ、ブロモまたはヨードである)
    の化合物を反応させるか
    (B)Rが−NR−CO−Rで置換されているC−C−アルキル(およびRは請求項1で定義の通り)である式Iの化合物の製造のために、式IV
    Figure 0004416786
    (式中、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレンである)
    の化合物またはその保護された形と、所望によりカップリング剤の存在下、式V
    Figure 0004416786
    (式中、Rは請求項1で定義の通りである)の化合物またはその酸ハライドを反応させるかまたは
    (C)R が−CO−NR10で置換されているC−C−アルキル(およびR10 請求項1で定義の通り)である式Iの化合物の製造のために、式VIII
    Figure 0004416786
    (式中、R、R、およびRは請求項1で定義の通りであり、そしてTはC−C−アルキレンである)の化合物またはその酸ハライドもしくはそれらの保護された形と、所望によりカップリング剤の存在下、式IX
    Figure 0004416786
    (式中、RおよびR10は請求項1で定義の通りである)
    の化合物を反応させ;そして
    (ii)塩形または双性イオン形の生成物を回収する
    ことを含む、方法。
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