JP4366512B2 - トリガー式ポンプディスペンサー - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル部の上下移動がなく、噴射の際、的が定め易いトリガー式ポンプディスペンサーに関する。
より詳しくは、ピストン部材を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、ノズル部の上下移動が全くない状態で対象となる位置に正確に液体を命中させることができ且つ構造が簡単なトリガー式ポンプディスペンサーに関する。
従来、所定の部分に薬液等の液体を噴射する手段として、トリガー式ポンプディスペンサーが使われている。
このポンプディスペンサーは、トリガー構造体の操作だけでピストンが動き、シリンダーと通じる容器内の液体を簡単にノズルから噴射することができる利点があり、有用されている。
このようなトリガー構造体を有するトリガー式ポンプディスペンサー(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)では、通常、ディスペンサー本体を握って噴射対象となる位置に方向を定めトリガー構造体を引き込む操作(すなわち回動操作)を行う。
そして、トリガー構造体を引き込むことによりその一部が、ピストン部の頭部を押し下げる。
すると、ピストン部が下がってシリンダー内の液体が圧縮され、その結果、ノズルから液体が外部に噴射されるのである。
この場合、ピストン部とノズルとは連結されているので、当然、ノズルは、ピストンの下降と同時に一体となって下がる。噴射中にこのような運動が生じるので噴射軌跡が連続的な線状となる。
このようにノズル部が上下移動するような構造では、ノズルが吹き付け対象となる場所に的が定まらないことから、噴射された液が正確な場所に到達しない。
このような問題点を解決するためにノズル部が上下移動しない構造のトリガー式ポンプディスペンサーが開発されている(特許文献1)
しかし、このトリガー式ポンプディスペンサーは、トリガー構造体の動きを、直接、ピストンに伝えない。
すなわち、トリガー構造体は動きをピストンに対して揺動レバーを介して伝達するために、構造が複雑となり摩擦力の観点から力の伝達効率が悪い。
また、部品点数が多いため組み付け工数が増え故障が起き易い。
特開平10−43648号公報
本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、上記の技術的問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、トリガー式ポンプディスペンサーにおいて、ピストンをトリガー構造体で押し下げる構造のものであっても、ノズルが移動しなく、しかも構造が簡単なポンプディスペンサーを提供することを目的とする。
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、ノズルと移動するピストンとの間の部分を屈曲して変形可能とすることによってピストンの上下移動を吸収することができることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、(1)、容器本体の口部に取り付けられるキャップと、該キャップに係合されるシリンダー部とカバー部材とを有するベース本体と、該シリンダー部内を摺動可能なピストン部と、該ピストン部を上下に摺動させるトリガー構造体とを備え、トリガー構造体の回動によりピストン部を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、前記ノズル部が前記カバー部材に固定され、前記ピストン部とノズル部との間には両者を連絡する屈曲変形可能な連結部を備えており、前記ノズル部、屈曲変形可能な連結部及びピストン部が一体化されたピストン構造体であり、前記ピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により積極的に吸収するものであるトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(2)、前記トリガー構造体はその端部をベース本体に第一枢着部で枢着され中間位置をピストン部材に第二枢着部で枢着されている上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(3)、第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比は、1:4以上である上記(2)記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(4)、前記ベース本体の拡張部に、トリガー構造体を停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えている上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(5)、前記シリンダー部の壁には容器本体内の負圧を解消するための外気に通じる通気穴が形成されている上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(6)、前記ピストン部にシリンダー部の内側を封するための第一封止弁と、該第一封止弁より下方にある第二封止弁とが形成されており、前記シリンダー部の通気穴は、前記ピストン部の下死点において、前記第一封止弁より上に位置している上記(5)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(7)、前記シリンダー部にピストン部の上死点でピストン部内通路を封じて容器内の圧を遮断する棒状の閉鎖バルブを設けた上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(8)、前記シリンダー部内壁の下部に液体逃がし用の縦溝を形成した上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(9)、前記ノズル部が遮断を含む4通りの液体噴射状態に切り替え可能である上記(1)記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
また、本発明は、(10)、トリガー式ポンプディスペンサーに使用するピストン構造体であって、該ピストン構造体が、ノズル部とピストン部とこれらの間を連結する屈曲変形可能な連結部とよりなり、該ピストン構造体が射出成形により一体成形されているピストン構造体に存する。
なお、本発明の目的に沿ったものであれば、上記(1)から(10)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
本発明のトリガー式ポンプディスペンサーは、ノズル部がカバー部材に固定され、ピストン部とノズル部との間には両者を連絡する屈曲変形可能な連結部を備えており、前記ピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により積極的に吸収するものであるので、液噴射の際、ノズル部の上下移動が全くない状態で対象となる位置に正確に液を到達することができる。
しかもピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により吸収する構造であるので、余分
な部品を必要とせず構造が簡単であり且つ故障も少ない。
また第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比が、1:4以上であることにより、トリガーを容易に引き込み易くなる。
また、ベース本体の拡張部に、トリガー構造体を停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えていることにより、不用意にトリガーを引き込むことが無くなる。
また、シリンダー部の壁には容器本体内の負圧を解消するための外気に通じる通気穴が形成されていることにより、容器本体が収縮するようなことが無く、液の吸い上げも効率
よく行われる。
また、シリンダー部にピストン部の上死点でピストン部内通路を封じて容器内の圧を遮断する棒状の閉鎖バルブを設けたことにより、何かの原因で容器本体内の圧が高まって液がシリンダー部内に逆流してもノズル部から漏れるようなことがない。
また、シリンダー部内壁の下部に液逃がし用の縦溝を形成したことにより噴射口からの液の切れが良くなる。
また、ノズル部が遮断を含む4通りの液噴射状態に切り替え可能であることにより、液の噴射態様の選択の自由度が増える。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す図であり、それぞれトリガー31を引く前と引いた後の状態を示している。
トリガー式のポンプディスペンサーは、図2に示すようにトリガー構造体3の一部であるトリガー31を引き込むことによりピストン部23を下方に摺動させシリンダー内の液体をノズル部21から噴射するものである。
このトリガー式ポンプディスペンサーは、まず容器に直接取り付けるキャップ4、ベース本体1、トリガー構造体3及びピストン構造体2を備えており、これらにより構成される通路にはファーストバルブFV、セカンドバルブSVが備わっている。
これらの部品は合成樹脂により主として射出成形により製造される。
例えば、キャップ4やベース本体1は、PP樹脂、トリガー構造体3はPOM樹脂、またピストン構造体2はLLDPE樹脂がそれぞれ材質として使用されている。
キャップ4は、容器本体7の口部に螺合等により取り外し自在である。
キャップ4には、合成樹脂製のベース本体1が取り付けられている。
キャップ4にはテーパ部が形成されているために、ベース本体1の下端をキャップ4の孔に強く押し入れることでワンタッチで簡単にキャップ4に固定できる。
ベース本体1は、後述するピストン部23が収納可能な中空円筒状のシリンダー部11と、該シリンダー部11にヒンジ結合されたカバー部材12を備えている。
そして、シリンダー部11はそれより外方に延長する部分、すなわち拡張部11Aを備えており、拡張部11Aの後方はポンプディスペンサーを握った時、親指の付け根が、ここに当接しその重量を支えることができる。
また、拡張部11Aの前方には、トリガー31の移動をロックするためのトリガーロック5が備わっている。
トリガーロック5は阻止片51を備えており、トリガー31を停止する位置にまで回動可能である。
この停止位置で阻止片51がトリガー31の動きを阻止する。
図3は、トリガーロック5を説明する図であり、(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
また、図4は図3の状態からトリガー31の停止位置にトリガーロック5を回動させた状態を説明する図であり、(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
トリガーロック5の係止突起52がベース本体1から立ち上がった円筒部11Bに係合されて取り付けられる。
ベース本体1の一部であるシリンダー部11の下には、それより細径の筒部11Cが形成されており、この筒部11CにはファーストバルブFV(バネ付き弁)が備わっている。
容器内の液体はこのファーストバルブFVを通過してシリンダー部11内に吸い上げられる。
また、円筒部11Bの下方には容器底の液体を吸い上げてファーストバルブFV(バネ付き弁)に導入する導入チューブが装着されている。
シリンダー部11内には上部に細径部23Aを有する2段中空円筒状のピストン部23が摺動可能に備えられており、該ピストン部23はピストン構造体2の一部である。
図5は、ピストン構造体2を示す側面図である。
ピストン構造体2は先端にノズル部21と、該ノズル部21とピストン部23との間を連結する連結部22を一体に有している。
ノズル部21は前述したカバー部材12の前方で固定されており、ピストン部23の移動に伴って動くことが拘束されている。
すなわち、ノズル部21の上端の突起片21Aがカバー部材12の係合穴12Aと係合することでノズル部21は固定され、上下移動しない。
ノズル部21の中にはセカンドバルブSV(バネ付き弁)が備わっており、容器内の液体は最終的にはこのセカンドバルブSVを通過して外方に吐出される。
また、ノズル部21はSPRAY、OFF、JET,NARROWの4通りの機能を有する。
すなわち、ノズル部21の先端に外挿されているノズルNを回転することにより遮断を含む4通りの液体噴射状態に切り替え可能である(4ウェイノズル)。
また、前述したピストン構造体2の一部である連結部22は屈曲変形が可能となっており、後で詳しく述べるように、ピストンの上下移動を屈曲変形により積極的に吸収するという重要な役割を果たす。
一方、トリガー構造体3はトリガー31から延長する二股部32とバネ部33とを有し、二股部32はベース本体1とピストン部23に取り付けられており、またバネ部33はベース本体1に保持固定されている。
ここで図6は、トリガー構造体を示す側面図である。
具体的にはトリガー構造体3はその二股部32の端部及び中間位置をそれぞれベース本体1及びピストン部23に枢着されている。
すなわち、トリガー構造体3の二股部32の先端には円突起32Bが形成されており、この円突起32Bがベース本体1の立壁部に形成された穴11A1に嵌り込むことで第一枢着部P1となっている。
また、ピストン部23の上部である細径部23Aの側壁に一対の円突起23A1が形成されており、該細径部23Aを挟み込むようにしてトリガー構造体3の二股部32が配設されている。
そして、円突起23A1が二股部32の中間位置に形成されている円穴32Aに嵌り込むことで第二枢着部P2となっている。
ここで、第一枢着部P1と第二枢着部P2の距離L1と、第一枢着部P1の位置からトリガー31先端までの距離L2との比(すなわち「テコ比」)は、1:4以上であることが好ましい。
因みに、従来のノズルNが固定するトリガー式ポンプディスペンサーでは、トリガーの動きを揺動レバーを介してピストンに伝える構造であるために、このような「テコ比」とすることは、その構造上難しかった。
このテコ比を1:4以上にできたのは、本発明のような第二枢着部P2をピストンの側面に設置することで第一枢着部P1との間を直線化でき短縮できたからである。
なお、ここで「テコ比」をトリガー31先端の位置を基準に示したのは、トリガー31の長さが設定されると、人指し指及び中指の引っ掛ける位置は自ずと決まる傾向にあるからである。
また、トリガー構造体3のバネ部33は、トリガー31を握って第一枢着部P1を起点として回動させた場合、両者の距離が縮まり反対方向に弾発力を発揮する。
すなわち、トリガー構造体3のバネ部33の先端はベース本体1の段部に嵌って保持固定されており、トリガー31を握って引き込むとトリガー31とバネ部33との成す角度が小さくなり弾発が作用し、握った指を放つとトリガー31は元の位置に戻る。
ところで、ピストン部23には、シリンダー部11内を封するための上方の第一封止弁23B1と該第一封止弁23B1より下方にある第二封止弁23B2とが形成されている。
このピストン部23の第一封止弁23B1と第二封止弁23B2との働きにより、後述するように、通気穴S2を介して外気Pと容器本体内とを相互に連通状態及び非連通状態に切り換えることができる。
また、シリンダー部11の壁には、通気穴S2が設けられ、矢印のように容器本体内へ外気Pを導入するための通気流路が形成される。
シリンダー部11にピストン部23の第一封止弁23B1が圧接摺動することでこの通気流路が遮断又は開放される。
ところで、容器本体7内の液体を噴射する前の状態において、シリンダー部11の通気穴S2の高さ位置は、ピストン部23の第一封止弁23B1と第二封止弁23B2との間である。
すなわち、導入ホースによって吸い上げられてからシリンダー部11内に入った液体が漏れるのを防止するために、第二封止弁23B2が形成され、通気穴S2を介して外気Pが連通するのを防ぐために、第一封止弁23B1が形成されている。
そして、この状態からトリガー31を引くと、シリンダー部11内の液体はノズル部21から噴射される。
この場合、トリガー構造体3(詳しくは二股部32)によってピストン部23が押し下げられ、上方にある第一封止弁23B1がシリンダー部11の内壁を摺動させられながら通気穴S2より下方に移動する。
外気Pがシリンダー部11の内側に侵入し、通気穴S2を介して、容器本体7内に入り、負圧は解消される。
この状態から元の状態に戻すべくトリガー構造体3による押圧を解除すると、ピストン部23はバネ部33の付勢力によって上昇し、容器本体7内の液体が導入ホースを介して上昇しシリンダー部11内(当然、ピストン部内も)の内側空間に充填される。
最後に第一封止弁23B1が通気穴S2の上方に移動し外気Pの流れが遮断され、元の状態に戻ることになる。
ところで図7は、いままで述べたポンプディスペンサーにおいてノズル部21からの液漏れを防止する手段を備えたものを示す。
シリンダー部11の底には棒状の閉鎖バルブ6が立設されていてピストン部23の細径部23A内にまで入り込んでいる。
シリンダー部11が上死点(トリガー31を引き込む前の位置に相当)にある時は、閉鎖バルブ6の先の膨張部61が、細径部23Aの内壁に圧接されて液体の通路が閉鎖される。
そのためノズル部21が開ポジションとなっている場合、この状態で容器の内圧が高まりファーストバルブFVを通して液体が上がってきても、ノズル部21に逃げない効果がある。
また、シリンダー部11内壁の下部に液体逃がし用の縦溝S1が形成されている。
これは、従来は縦溝S1がないのでシリンダー部11が下死点(トリガー31を引き切った位置に相当)に近づくと圧力が弱まり噴射口N1からの液体の勢いが徐々に下がって、いわゆる「切れ」が悪くなる。
しかし、本発明のように縦溝S1があると、この縦溝S1を通じて液体が逃げるのでシリンダー内の圧力が一挙に低下して(すなわち圧がシリンダー壁に形成された通気穴S2から逃げる)液体が止まるのである。
すなわち「切れ」が良くなるのである。
ここで、本発明の重要な部分である連結部22の機能を示すためにピストン構造体2の作用を詳しく述べる。
いま、所定の場所に液体を噴射するためにトリガー構造体3のトリガー31を引き込むと、トリガー構造体3は第一枢着部P1を基準に回動する。
トリガー構造体3は二股部32にてピストン部23に枢着されている(第二枢着部P2)ので、トリガー構造体3の回動によりピストン部23は下方に押し下げられる。
ピストン部23の下方移動によりシリンダー部11内の液体は圧縮され連結部22を通ってノズル部21に達し噴射口N1から外に噴射される。
この時、ピストン部23の押し下げによりそれと一体のノズル部21も引き下がろうとするが、前述したように、ノズル部21はカバー部材12に固定されているので下がらない。
ところがここで連結部22が屈曲変形しピストンの移動を積極的に吸収するのである。
このように、本発明のトリガー式のポンプディスペンサーは連結部22の働きによりノズル部21が動かないので、液体噴射の際、噴射口N1の上下移動が全くない状態で対象となる位置に正確に液体を噴射することができる。
また、ノズル部21がピストン部23の動きに影響されないようにするための装置部品を余分に必要としないため構造が簡単となる。
そのため故障率が低下し、組み付け工数も少ない。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ノズル部21、ピストン部23、連結部22をピストン構造体2として一体の部品としたが、連結部22が屈曲変形可能であればそれぞれ別の部品として成形し連結してもよい。
また、トリガー構造体3のバネ部33先端のベース本体1への取り付けは嵌合、挿入、支持等の適宜の手段を採用可能である。
また、屈曲変形性の観点からピストン構造体2はLLDPE樹脂が使用されるが、連結部のみより屈曲変形性の優れたエラストマー樹脂とすることも可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す説明図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す説明図である。 図3はトリガーロックを説明する図であり(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。 図4は、図3の状態からトリガーの停止位置にトリガーロックを回動させた状態を説明する図であり、(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。 図5は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサーにおけるピストン構造体を示す説明図である。 図6は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサーにおけるトリガー構造体を示す説明図である。 図7は、別の実施の形態であるノズル部からの液漏れを防止する手段を備えたトリガー式ポンプディスペンサーを示す。
符号の説明
1…ベース本体
11…シリンダー部
11A…拡張部
11A1…穴
11B…円筒部
11C…筒部
12…カバー部材
12A…係合穴
2…ピストン構造体
21…ノズル部
21A…突起片
22…連結部
23…ピストン部
23A…細径部
23A1…円突起
23A2…円突起
23B1…第一封止弁
23B2…第二封止弁
3…トリガー構造体
31…トリガー
32…二股部
32B…円突起
33…バネ部
4…キャップ
5…トリガーロック
51…阻止片
52…係止突起
6…閉鎖バルブ
61…膨張部
7…容器本体
FV…ファーストバルブ
SV…セカンドバルブ
N…ノズル
N1…噴射口
S1…縦溝
S2…通気穴
P…外気
P1…第一枢着部
P2…第二枢着部

Claims (10)

  1. 容器本体の口部に取り付けられるキャップと、
    該キャップに係合されるシリンダー部とカバー部材とを有するベース本体と、
    該シリンダー部内を摺動可能なピストン部と、
    該ピストン部を上下に摺動させるトリガー構造体と
    を備え、トリガー構造体の回動によりピストン部を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、
    前記ノズル部が前記カバー部材に固定され、前記ピストン部とノズル部との間には両者を連絡する屈曲変形可能な連結部を備えており、
    前記ノズル部、屈曲変形可能な連結部及びピストン部が一体化されたピストン構造体であり、
    前記ピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により積極的に吸収するものであることを特徴とするトリガー式ポンプディスペンサー。
  2. 前記トリガー構造体はその端部をベース本体に第一枢着部で枢着され中間位置をピストン部材に第二枢着部で枢着されていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  3. 第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比は、1:4以上であることを特徴とする請求項2記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  4. 前記ベース本体の拡張部に、トリガー構造体を停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  5. 前記シリンダー部の壁には容器本体内の負圧を解消するための外気に通じる通気穴が形成されていることを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  6. 前記ピストン部にシリンダー部の内側を封するための第一封止弁と、該第一封止弁より下方にある第二封止弁とが形成されており、前記シリンダー部の通気穴は、前記ピストン部の下死点において、前記第一封止弁より上に位置していることを特徴とする請求項5記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  7. 前記シリンダー部にピストン部の上死点でピストン部内通路を封じて容器内の圧を遮断する棒状の閉鎖バルブを設けたことを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  8. 前記シリンダー部内壁の下部に液体逃がし用の縦溝を形成したことを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  9. 前記ノズル部が遮断を含む4通りの液体噴射状態に切り替え可能であることを特徴とする請求項1記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
  10. トリガー式ポンプディスペンサーに使用するピストン構造体であって、該ピストン構造体が、ノズル部とピストン部とこれらの間を連結する屈曲変形可能な連結部とよりなり、該ピストン構造体が射出成形により一体成形されていることを特徴とするピストン構造体。
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