JP3553015B2 - 化粧液等の液体用噴霧供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば身体、顔面その他に保湿、清涼等のための化粧水、薬液等を噴霧するに際し、細かい霧状にして確実に付着できるようにし、また特別な動力を要せずに手動操作で簡単に取り扱えるようにした化粧液等の液体用噴霧供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から例えば女性の洗顔、美容等に際し、各種の化粧水、香水更には所定の薬液等を細かい霧状にして噴霧し、付着させることで皮膚表面の保湿作用、芳香作用、皮膚からの浸透による薬理作用等が得られるようにしている。そのための従来の噴霧器は、例えば容器本体の容器口に、容器本体内に吸上パイプが挿入される吸上・噴霧機構(ポンプアップ機構)を付設し、この吸上・噴霧機構のスライドボタンを上下動させることで、その上下動の勢いをも利用して容器本体内の所定の液体等を勢いよく噴射させるものとしているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこうした従来の噴霧器によれば、顔面、身体その他の被噴霧付着面に液体等を確実に付着させるにはスライドボタンを勢いよく操作し、またかなりな程度に噴射ノズル先端を被噴霧付着面に近接させなければならないものである。更には噴霧後に手で扇いだり、場合によっては例えば液体等を染み込ませたパフ布によって直接に擦り込むようにしたりしても、斑になって均一な噴霧付着状態にはならないことが多いものであった。
【0004】
そればかりでなく、動力機構によるファン回転によって付着させるとすると、その動力ファンが例えば家庭用の小型の扇風機であったとしても噴霧範囲がかえって拡散してしまい、噴霧範囲が局所的に制限されている場合には無駄が多いものである。更にはファン動力機構が組み込まれている噴霧器を使用する場合には、その噴霧器への所定液体等の移し替えが必要であり、またその噴霧器自体も必然的に大型化することになるから、それの取扱いが面倒なものとならざるを得ないものであった。
【0005】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば所定の液状の化粧品等が収容されている容器の容器口に装着するだけで、その液状化粧品を噴霧状に顔面その他の被噴霧付着面にほぼ均一に噴霧付着でき、しかもその押下スイッチに対する繰り返しの押し下げ操作のみで適宜に駆動される送風ファンの送風作用で液状化粧品等を満遍なく噴霧でき、小型、手動式で取扱いも容易であり、例えば保温効果、清涼効果等がある化粧液、薬液等による保湿作用、芳香作用、薬理作用等が得られ、またその送風効果によって気化作用を促進させることで皮膚熱等の速やかな除去、解消をも図れるようにした化粧液等の液体用噴霧供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明にあっては、所定の液体容器Bの容器口に装着され、押下スイッチ11の押し下げ操作で液体容器B内の液体を吸い上げ、噴霧ノズル31先端から液体を霧状に噴出させる化粧液等の液体用噴霧供給装置において、押下スイッチ11の押し下げに連動して従動回転され、上記の霧状の液体を被噴霧付着面に送風する送風ファン61を備えた送風機構40を付設してあるものである。
より具体的には、液体容器Bの容器口に装着させる装着手段5を備えたケース体1と、ケース体1外からの押圧、その解除によってケース体1内外でスライドする押下スイッチ11によってケース体1内部で弾撥的にスライドするスライド部14を備えた操作機構10と、スライド部14の往復スライドに伴い液体容器B内の所定量の液体を吸い上げる吸上パイプ23を備えた吸上機構20と、スライド部14に形成した案内路15を経て吸上パイプ23に連通していて、ケース体1外に突出している噴霧ノズル31を備えた噴霧機構30と、スライド部14の往復スライド作用を回転作用に変換する作動変換手段50を介して、噴霧ノズル31を軸として回転される送風ファン61を備えた送風機構40とから成るものである。
作動変換手段50は、押下スイッチ11の押し下げによって揺動し、自身の軸支位置が前後にスライドする例えばほぼ扇形状の揺動歯車41と、この揺動歯車41の下方への揺動時では噛み合わさせ、揺動歯車41の上方への復帰時では噛み合いを解除させる規制手段51によって一定方向に回転される例えばほぼクラウン状の駆動回転歯車55と、この駆動回転歯車55に噛み合って従動回転される従動回転歯車56とから成る。
また揺動歯車41は、湾曲している側縁に歯車が形成されていて、側面から見てほぼ扇形状を呈する歯車本体の後部に、ケース体1内の後部に設けた揺動軸受部42に前後にスライド自在に係合する揺動軸支ピン材44を突設形成し、同じく歯車本体のほぼ中央部に、操作機構10における押下スイッチ11のスライド部14に突設してある上下動ピン45に係合するよう歯車本体の後方から前方に至るに伴い側面から見て上方に向けられている係合孔46を開口形成し、同じく歯車本体の前部に、規制手段51に係合する規制案内ピン47を設けて成る。
規制手段51は、ケース体1の前方側に対して側面から見て突状に湾曲した溝状に形成されており、駆動回転歯車55に噛み合った状態で揺動歯車41が揺動軸受部42を支点としてケース体1の前方側に位置して揺動するときの規制案内ピン47の湾曲した揺動軌跡に沿った噛み合い湾曲溝縁51Aと、駆動回転歯車55とは噛み合いが解除された状態で揺動歯車41が揺動軸受部42を支点としてケース体1の後方側に位置して揺動するときの規制案内ピン47の湾曲した揺動軌跡に沿った自由湾曲溝縁51Cとが区画突条51Eによって前後に区画されていると共に、噛み合い湾曲溝縁51Aから自由湾曲溝縁51Cに連続させる復帰溝縁51Bを下端部に、また自由湾曲溝縁51Cから噛み合い湾曲溝縁51Aに連続させる案内溝縁51Dを上端部に夫々形成して噛み合い湾曲溝縁51A、復帰溝縁51B、自由湾曲溝縁51C、案内溝縁51D更に噛み合い湾曲溝縁51Aに再び連続するループ状に形成してある。
送風ファン61は、内部に噴霧ノズル31が挿通された状態で、ケース体1の前側壁に形成した支承口2に嵌め合わせられるよう小径にした軸部62を形成し、この軸部62の後部であるケース体1内方側に大径にしたフライホイール取付部63と、駆動回転歯車55に噛み合う従動回転歯車56とを設けると共に、軸部62の前部であるケース体1外方側に噴霧ノズル31前端に設けた軸受部64を介してファン体65を設けて構成できる。
ファン体65は、前方が開放されていることで形成される開放辺縁に、送風角度に対応して凹状に湾曲される複数のファン角度設定凹辺67を適宜間隔毎に側面から見て全体としてほぼ波形を呈するように設けて、軸部62の前部に形成した筒状の支持枠66と、同じくファン角度設定凹辺67の形状に対応した突条に湾曲される複数のファン角度設定突辺69を開放辺縁に設けて、ほぼキャップ状に形成した閉塞枠68と、これらの支持枠66のファン角度設定凹辺67、閉塞枠68のファン角度設定突辺69夫々によって挟着される複数の羽根片72を備え、支持枠66、閉塞枠68相互間に固定される薄板状の羽根板71とを備えて成る。
【0007】
以上のように構成された本発明に係る化粧液等の液体用噴霧供給装置において、操作機構10の押下スイッチ11の押し下げ、その解除は、吸上機構20では所定の液体を液体容器Bから吸い上げ(ポンプアップ)、噴霧機構30ではその液体を霧状に噴霧ノズル31から噴射し、送風機構40では噴射された霧状の液体を使用者の顔面その他の被噴霧付着面に送風し、均一に付着させる。
押下スイッチ11に対する押し下げ操作及びその解除は、押し下げ時に付与した弾撥力の復原作用で押下スイッチ11を原位置に上昇復帰させ、その間に、吸上機構20、噴霧機構30夫々で吸上パイプ23によって所定量ずつの液体を吸い上げ、噴霧ノズル31によって霧状に噴出させ、これを繰り返えさせる。
また押下スイッチ11に対する押し下げ操作及びその解除は送風機構40をも作動させ、押下スイッチ11によるスライド部14の往復スライドが作動変換手段50によって連続する回転作用に変換され、送風ファン61を連続回転させることで、吸上機構20、噴霧機構30による噴出後の霧状の液体を継続的に送風させる。
作動変換手段50において、押し下げられた押下スイッチ11によって下方にスライドするスライド部14は、規制手段51の噛み合い湾曲溝縁51Aに案内されることでケース体1の前方にスライド付勢させられている揺動歯車41を駆動回転歯車55に噛み合わせており、この噛み合わせ状態時では、揺動歯車41は、これ自体の係合孔46に係合している上下動ピン45によって揺動されることで駆動回転歯車55を駆動回転させ、従動回転歯車56を介して送風ファン61を回転させる。
そして押し下げ力が解除された押下スイッチ11は、復原弾撥力による上昇復帰に伴いスライド部14も原位置に復帰するとき、その復帰揺動中では、規制手段51では噛み合い湾曲溝縁51Aから復帰溝縁51Bを経て自由湾曲溝縁51Cに沿って揺動歯車41を案内させることで、揺動歯車41をケース体1の後方にスライド付勢させて駆動回転歯車55との噛み合いを解除させてフリーとなし、駆動回転歯車55に対して逆回転作用を付与させない。また駆動回転歯車55の駆動回転で送風ファン61を直接に回転させるとき、送風ファン61に設けられているフライホイール57をも回転させることで、送風ファン61に対する回転力の供給がなくてもフライホイール57の慣性回転作用で送風ファン61自体の同一方向の回転を継続させる。
スライド部14の上昇復帰後は、規制手段51においては揺動歯車41を自由湾曲溝縁51Cから案内溝縁51Dを経て噛み合い湾曲溝縁51Aに再び案内位置決めされることで、ケース体1の前方側へのスライド付勢状態となって揺動歯車41を駆動回転歯車55に噛み合わさせ、次動作に備える。
送風ファン61は、噴霧機構30における噴霧ノズル31を軸として回転されることで噴霧ノズル31先端から噴出される霧状液体を無駄なく効率的に被噴霧付着面に送風させる。
ファン体65において、支持枠66のファン角度設定凹辺67と閉塞枠68のファン角度設定突辺69との間で複数の羽根片72を備えた薄板状の羽根板71を挟着することで、羽根片72夫々に対して送風のための所定の角度を設定構成させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明するに、図に示される符号1は所定の液状の化粧品例えば化粧水等が収容されている液体容器Bの容器口に装着されるケース体であり、このケース体1には、液体容器Bの容器口に装着させる装着手段5、液体容器B内の所定の液体を吸い上げる吸上機構20、吸い上げた液体を細かい霧状にして噴霧する噴霧機構30、霧状液体を使用者の顔面その他の被噴霧付着面に送風させる送風機構40、これらの吸上機構20、噴霧機構30、送風機構40等を手動にて操作する操作機構10が組み込まれている。
【0009】
ケース体1は例えば円筒体、直方体その他のほぼボックス状に形成されていて、図示のように左右で分割された分割部材を、各機構20,30,40を収納することで合体構成されるようにしてある(図3参照)。またこのケース体1は、液体容器Bの容器口に装着支持された状態で液体容器Bに対して余り大きく出張ることなく、また液体容器Bを適当な机上面に立てて載置したときに重量的なアンバランスによって倒立することがないように可能な限り、内部に収納する各機構20,30,40等と共に小型、軽量となるように構成してある。
【0010】
装着手段5は液体容器Bにおける容器口の形態・形状等に対応して形成されており、図示のように例えば液体容器Bの蓋体がネジ止め式であれば、容器口の外周面に形成してある雄ネジにネジ込まれるように内周面に雌ネジを形成してある筒蓋状のものとしてある。この装着手段5による装着構造は容器口の形態・形状等に対応しており、強制的な嵌め合わせ式その他によるものであっても差し支えないものである。そして図示のように、ケース体1の底面に、筒蓋形状とした装着手段5がこの筒蓋上部をケース体1の底部に嵌め込ませられるようにすることでほぼ一体状に連結してある。
【0011】
またケース体1の上部内には、ケース体1自体の上方から、吸上機構20、噴霧機構30、送風機構40等を手動にて操作するように操作機構10が設けられている。この操作機構10は、液体容器B内に挿入される吸上パイプ23内部に負圧を生じさせることで液体容器B内の液体を吸い上げる吸上機構20の直上に装着手段5を介して配装されていて、上下方向に沿うスライド操作によって、吸上機構20においては所定の液体を吸い上げ、噴霧機構30においては噴霧ノズル31先端から霧状化して噴霧させ、送風機構40においては噴霧ノズル31先端周囲でファン体65を回転させて霧状液体を送風させるのである。
【0012】
操作機構10自体は、ケース体1の上部で、ケース体1内外で上下にスライドするようケース体1上方に突出していて、ケース体1内に押し下げられる押下スイッチ11と、この押下スイッチ11をケース体1外に突出復帰させる復帰手段16とを備えている。押下スイッチ11は、上面が手指による押し下げ操作に適応するよう例えば凹み状に湾曲していて、下縁にケース体1の上側壁内面に係合するストッパー突部13を有する操作部12と、復帰手段16の弾撥付勢作用に抗するように圧接連繋されていると共に、吸上機構20によって吸い上げられた液体を噴霧機構30に案内導出させる案内路15が設けられていて、ケース体1内に配置されているスライド部14とから成っている。
【0013】
復帰手段16は例えばコイルスプリング状に形成されていて、後述する吸上機構20における吸上パイプ23内に下端が位置決め規制された状態で挿入配置されており、吸上パイプ23内でスライドされるようスライド部14底部で下方に連結した筒状の吸上案内パイプ17の下端縁に復帰手段16自体の上縁が圧接している(図4、図5参照)。こうすることで、吸上機構20の直上に配置されている操作機構10において、その押下スイッチ11の操作部12を押し下げるとスライド部14、吸上案内パイプ17を介して復帰手段16を強制的に縮小させ、操作部12に対する押し下げ操作を解除するときに拡張して原位置となる復帰手段16の弾撥作用で押下スイッチ11を原位置のケース体1上方に突出復帰させるものとしてある。
【0014】
もとよりこの復帰手段16自体は図示のようなコイルスプリング状として吸上パイプ23内に挿入配置せずに、スライド部14底部と後述するパッキン体22上面との間に介装するものともでき、またコイルスプリング状とせずに板バネ製としたり、軟弾性材料製のものとしたりすることもできる。
【0015】
吸上機構20は液体容器B内に挿入配置されるようにして前記の装着手段5下方に連結されており、内部においては吸上案内パイプ17、案内路15を経て液体容器B内と噴霧機構30側とが連通されるようにしている。吸上機構20自体は、装着手段5に連繋させる連繋部21と、この連繋部21を経て噴霧機構30側から液体容器Bの底部上面までに至る吸上パイプ23と、吸い上げ方向にのみ開放されるよう吸上パイプ23内に配装された逆止弁25とを備えて成る。
【0016】
連繋部21は、前記の筒蓋状の装着手段5における上側壁に嵌め合わせたパッキン体22に強制的にでも嵌め合わせることで装着手段5内に配置される筒状の連繋筒と成してあり、この連繋部21内に吸上パイプ23を挿入配置し、更にこの吸上パイプ23内に前記吸上案内パイプ17を挿入配置してある。パッキン体22は装着手段5の上側壁に内外に突出された状態で嵌め合わせることにより好ましくは水密状に固着してあり、装着手段5外に突出する部分によってケース体1底部に固定連結するものとし、装着手段5内では連繋部21を嵌め合わせることで吸上パイプ23を支持してある。
【0017】
吸上パイプ23は例えば連繋部21側の上部では大径にし、液体容器Bの底部側に至る下部では小径となるように適数段例えば3段の段部構造のパイプ状に形成されており、最大径部分で連繋部21内に挿入して配置固定し、この最大径部分内の上部に吸上案内パイプ17を、また小径部分との連続部位である段差部24で係止されるようにすることで吸上案内パイプ17との間である最大径部分の下部に前記復帰手段16を夫々配置してある。
【0018】
また逆止弁25は例えば吸上案内パイプ17の下部近傍に位置させて、吸上案内パイプ17自体の内側面の一部をやや大径に拡開することで形成した弁座室26内に上下動自在あるいは揺動自在にして挿入される円盤状のものとしてある。こうすることで、吸上案内パイプ17自体が上下にスライドするときに逆止弁25が弁座室26内で上下動することによって弁座室26の容積にほぼ相当する量の液体を間歇的に液体容器B内から噴霧機構30側に吸い上げ供給(ポンプアップ)するのである。
【0019】
噴霧機構30は吸上機構20から吸い上げ供給された液体容器B内の液体を霧状にしてケース体1前方から噴霧するもので、吸上機構20の吸上パイプ23に連通する噴霧ノズル31をケース体1の前面位置で開口することで構成して成る。すなわち図示例のように、吸上パイプ23の上部に挿入されている吸上案内パイプ17を、スライド部14の底面に開口させてスライド部14自体に形成してある案内路15の入口に連結し、スライド部14の前面側に開口してある案内路15の出口と噴霧ノズル31とを可撓性ある連結パイプ32にて連結したものである。また噴霧ノズル31は送風機構40における送風ファン61の回転支軸をも兼用していて、ケース体1の前側壁に貫挿支持させることで霧状の液体は送風ファン61前方に噴出されるようにしてある。なお噴霧ノズル31先端は微細な径で開口してあって吸い上げ供給される液体の噴霧化が効率的に促進されるようにしてある。
【0020】
噴霧ノズル31自体は、例えばケース体1の前部に例えば上下部でケース体1の上下側壁夫々に固定されることで内装固定されるノズルステー33によってケース体1の前後方向に沿うよう、ケース体1の前側壁に貫挿位置決めされた状態で支持されており、ケース体1の前側壁から突出する部位に送風ファン61が形成装着されている。また連結パイプ32は、噴霧ノズル31後端とはノズルステー33背面位置で、案内路15前端とはスライド部14前面位置で夫々連結されており、押下スイッチ11自体の押し下げ、その原位置への復帰に伴い上下動するスライド部14と、上下方向には移動しない噴霧ノズル31との間で自身の可撓性によって液体を円滑に供給案内するようにしている(図4、図5参照)。
【0021】
一方、送風機構40は噴霧機構30において霧状に噴出される液体を例えば使用者の顔面その他に送風して噴霧付着させるもので、操作機構10における押下スイッチ11の押し下げによって作動変換手段50を介して回転されるよう、また噴霧ノズル31先端近傍に位置してケース体1前面に配置されている送風ファン61を備えている。すなわちこの送風機構40は、スライド部14の往復スライド作用を回転作用に変換する作動変換手段50と、この作動変換手段50による回転作用で回転されるよう、ケース体1の前側壁に回転自在に支承されている送風ファン61と、この送風ファン61に付設されているフライホイール57とを備えて成る。そして作動変換手段50は、押下スイッチ11の押し下げによって揺動し、自身の軸支位置が前後にスライドするほぼ扇形状の揺動歯車41と、この揺動歯車41の下方への揺動時では噛み合わさせ、揺動歯車41の上方への復帰時では噛み合いを解除させる規制手段51によって一定方向に回転されるほぼクラウン状の駆動回転歯車55と、この駆動回転歯車55に噛み合って従動回転される従動回転歯車56とから成る。また送風ファン61自体は噴霧機構30における回転しない噴霧ノズル31を軸とすることで回転可能にしてケース体1の前側壁に支承されており、噴霧ノズル31先端周囲に配装してあるファン(羽根片72)部分によって、噴霧ノズル31先端から噴霧される霧状液体の全部をケース体1前方に送り出すようにしてある。
【0022】
揺動歯車41は、湾曲している側縁に歯車が形成されていて、側面から見てほぼ扇形状を呈する歯車本体を形成し、この歯車本体の後部に、ケース体1内の後部に設けた揺動軸受部42にケース体1における前後に沿って長く形成した軸支穴43に前後にスライド自在にして係合する揺動軸支ピン材44を突設形成すると共に、同じく歯車本体のほぼ中央部に、操作機構10における押下スイッチ11のスライド部14側面に突設してある上下動ピン45に係合する係合孔46を開口形成し、歯車全体の前部に、規制手段51に係合している規制案内ピン47を突設して成り、係合孔46は、歯車本体の後方から前方に至るに伴い側面から見て上方に向けられている。
【0023】
揺動歯車41自体は図6に示すように、ケース体1のほぼ中央位置において上下にスライドされるスライド部14の側方位置で、このスライド部14に近接させて配置した駆動回転歯車55の更に側方に位置させて、ケース体1の側壁内側面に近接させることで配置されている。そのためスライド部14側面の上下動ピン45に巻回したコイルスプリング製の位置決め部材48による弾撥力によって揺動歯車41自体をケース体1側壁の内側面側へ付勢させることで、後述のように揺動歯車41の駆動回転歯車55における駆動側の小歯車部55Aとの噛み合い、駆動回転歯車55における従動側のクラウン歯車部55Bの従動回転歯車56との噛み合い等を円滑なものとするよう配慮してある。
【0024】
そして規制手段51は図7、図8に示すように、揺動歯車41の上下方向に沿う揺動すなわち押下スイッチ11による下方への移動時には駆動回転歯車55と噛み合って駆動回転歯車55自体を回転駆動させ、逆に押下スイッチ11が原位置に復帰するよう上方への移動時には駆動回転歯車55との噛み合いを解除させるもので、揺動歯車41の例えば前部側面に突設した規制案内ピン47がスライド自在に係合挿入される規制案内溝として溝状に形成することで例えばケース体1の側壁内側面に形成されている。この規制手段(規制案内溝)51は図示のように、ケース体1の前方側に対して側面から見て突状に湾曲して形成されており、駆動回転歯車55に噛み合った状態で揺動歯車41が揺動軸受部42を支点としてケース体1の前方側に位置して揺動するときの規制案内ピン47の湾曲した揺動軌跡に沿った噛み合い湾曲溝縁51Aと、駆動回転歯車55とは噛み合いが解除された状態で揺動歯車41が揺動軸受部42を支点としてケース体1の後方側に位置して揺動するときの規制案内ピン47の湾曲した揺動軌跡に沿った自由湾曲溝縁51Cとが区画突条51Eによって前後に区画されていると共に、噛み合い湾曲溝縁51Aから自由湾曲溝縁51Cに連続させる復帰溝縁51Bを下端部に、また自由湾曲溝縁51Cから噛み合い湾曲溝縁51Aに連続させる案内溝縁51Dを上端部に夫々形成して噛み合い湾曲溝縁51A、復帰溝縁51B、自由湾曲溝縁51C、案内溝縁51D更に噛み合い湾曲溝縁51Aに再び連続するループ状に形成してある。
【0025】
駆動回転歯車55は例えばケース体1側壁の内側面に突設形成したピン状の軸支体によって回転自在に支承されており、図示のようにケース体1の側壁側に小歯車部55Aを、ケース体1の中心側にクラウン歯車部55Bを夫々配置し、小歯車部55Aは揺動歯車41の辺縁部の歯車部に、クラウン歯車部55Bはケース体1の前部に配置の従動回転歯車56周縁の歯車部に夫々噛み合っている。
【0026】
また送風ファン61は、前記噴霧ノズル31を軸としてケース体1の前側壁に回転自在に支承されており、図示のように噴霧ノズル31外に回転自在に、またケース体1の前側壁に開口形成した支承口2内に回転自在にして嵌め合わせることで装着されている。図示にあっての送風ファン61は、内部に噴霧ノズル31が挿通された状態で支承口2に嵌め合わせられるよう小径にした軸部62を形成し、この軸部62の後部であるケース体1内方側に大径にしたフライホイール取付部63と、駆動回転歯車55のクラウン歯車部55Bに噛み合う従動回転歯車56とを設けると共に、軸部62の前部であるケース体1外方側に噴霧ノズル31前端に設けた軸受部64を介してファン体65を設けたものである。なお噴霧ノズル31と送風ファン61とは、送風ファン61の中心位置に噴霧ノズル31が位置される場合に限らず、場合によっては送風ファン61の中心位置に対して噴霧ノズル31が偏心位置に設定されることもあり、内部機構の配置・形態等によってそれらは適宜に設定される。
【0027】
フライホイール取付部63は、軸部62の後部に例えば円盤状にして一体状に形成してあって、その円盤の周縁に形成した嵌め合い段部にほぼドーナツ状にしてやや重量的に嵩張るようにした例えば金属製のフライホイール57を嵌め合わせることで支持するようにしてある。
【0028】
図示にあってのファン体65は、前方が開放されていることで形成される開放辺縁に、送風角度に対応して凹状に湾曲される複数のファン角度設定凹辺67を適宜間隔毎に側面から見て全体としてほぼ波形を呈するように設けて、軸部62の前部に形成した筒状の支持枠66と、同じくファン角度設定凹辺67の形状に対応した突条に湾曲される複数のファン角度設定突辺69を開放辺縁に設けて、ほぼキャップ状に形成した閉塞枠68と、これらの支持枠66のファン角度設定凹辺67、閉塞枠68のファン角度設定突辺69夫々によって挟着される複数の羽根片72を備え、支持枠66、閉塞枠68相互間に固定される薄板状の羽根板71とを備えて成る。また図中符号75は、支持枠66に対して羽根板71を位置決め固定するために、支持枠66側の奥底部内側面のほぼ中央位置で設けた複数のピン部と、羽根板71のほぼ中央位置で設けた複数の孔部とから成る位置決め固定手段である。なお図示例におけるファン体65は3枚羽根構造のものとしてあるも、これを2枚あるいは4枚以上の羽根構造のものとすることも可能である。
【0029】
ファン角度設定凹辺67、ファン角度設定突辺69夫々における湾曲辺面は、送風させる羽根片72のファン角度を設定しており、これらの間に平板的な羽根片72を強制的にでも狭持することで、羽根板71自体の回転方向と相俟ち羽根片72を所定の送風方向に対応するよう適宜なファン角度を羽根片72自体に付与させるようになっている。
【0030】
また閉塞枠68自体のほぼ中央部は、前記軸受部64の外径に対応して開口されていて、噴霧ノズル31先端に嵌め合わせた軸受部64に、支持枠66に組み合わせられる閉塞枠68が更に嵌め合わせられることで送風ファン61自体が、その軸部62がケース体1の支承口2に支承されていることと相俟ち前後でしっかりと保持されて、安定、円滑に回転されるようになっている。
【0031】
したがって、以上のように構成された送風機構40の作動変換手段50において、操作機構10の押下スイッチ11が押し下げられ、吸上機構20内の復帰手段16を押圧縮小することでスライド部14をも押し下げられると、スライド部14側面の上下動ピン45が軸支穴43を軸支位置とする揺動歯車41を下方に揺動させる。このとき上下動ピン45は揺動歯車41の係合孔46に係合しており、揺動歯車41自体はこれの規制案内ピン47が規制手段51の噛み合い湾曲溝縁51Aに係合していることによって、ケース体1の前方側にスライド位置していて駆動回転歯車55の小歯車部55Aに噛み合っていることで、揺動歯車41は駆動回転歯車55を回転させながら下方に揺動する。この揺動中の揺動歯車41は、上向きの係合孔46に係合している上下動ピン45の下方への押し下げによってケース体1の後方側へスライド付勢されるも、規制案内ピン47が噛み合い湾曲溝縁51A部分に係合していることにより、その後方側へのスライド付勢が阻止されているものとなっていることで小歯車部55Aとの噛み合いを維持しながら駆動回転歯車55をフライホイール57と共に所定方向に回転させる。またこの駆動回転歯車55の回転は、そのクラウン歯車部55Bに噛み合っている従動回転歯車56を介して送風ファン61を回転させる。
【0032】
そして押下スイッチ11を充分に押し下げることでスライド部14側面の上下動ピン45が規制手段51における下部の復帰溝縁51B位置に至ると、後方側へのスライド傾向に付勢されている揺動歯車41が後退位置となって駆動回転歯車55との噛み合いを解除したものとなり、押下スイッチ11自体が復帰手段16による弾撥力で原位置への上昇復帰に伴い押し上げられる。すると揺動歯車41は後退位置のままで、その規制案内ピン47が規制手段51の自由湾曲溝縁51Cに沿って案内されて小歯車部55Aとの噛み合いを解除した状態となって上部の案内溝縁51Dに至り、上下動ピン45は作動前の係合孔46位置で係合したものとなる。この間、駆動回転歯車55を介しての送風ファン61に対する直接の回転駆動力が伝達されなくても、フライホイール57による慣性回転力によって送風ファン61自体は同一方向に回転している。
【0033】
次いで原位置に復帰した押下スイッチ11を再び押し下げると、揺動歯車41は規制手段51の噛み合い湾曲溝縁51Aによって案内規制されることで、駆動回転歯車55の小歯車部55Aとの噛み合いによって再び駆動回転歯車55を回転させ、従動回転歯車56を介して送風ファン61を勢いよく再度回転させるのである。このように、押下スイッチ11に対する繰り返しの押し下げによって駆動回転歯車55を間歇的に回転させ、その回転付与作用の中断時ではフライホイール57による慣性作用で駆動回転歯車55の回転を続行させ、送風ファン61を継続して回転させるのである。
【0034】
次にこれの使用の一例を説明するに、化粧液、香水等が収容されている所定の液体容器Bの容器口に装着手段5によって取付装着しておくのであり、それらの液体を噴霧状に例えば顔面等の所定箇所に付着させるときには、図1に示すように、手指等で持ち上げた状態で操作機構10の押下スイッチ11を復帰手段16による弾撥力に抗して押し下げればよいのである。そうすると、押下スイッチ11の押し下げ操作は操作機構10直下に配装してある吸上機構20の逆止弁25が開放されることになって液体を吸い上げ(ポンプアップ)、スライド部14内の案内路15を経て噴霧機構30の噴霧ノズル31に案内供給させる。その一方、押下スイッチ11の押し下げは送風機構40の作動変換手段50における揺動歯車41を揺動させると共に規制手段51に案内規制されることで噛み合っている駆動回転歯車55を回転させ、従動回転歯車56を介して送風ファン61を回転させる。
【0035】
また押し下げた押下スイッチ11に対する押し下げ力を解除すると、復帰手段16による弾撥力で原位置に上昇復帰するのに伴い逆止弁25が閉塞されて吸い上げられている所定量の液体を噴霧機構30に案内供給して噴霧ノズル31先端から霧状に噴出させる。このときの押下スイッチ11の上昇復帰では、規制手段51において駆動回転歯車55との噛み合いを解除させて揺動歯車41をも原位置に復帰させて次動作に備えたものとさせる。また駆動回転歯車55は押下スイッチ11の押し下げに伴う従動回転時に回転されるフライホイール57による慣性回転作用で回転を続行していることで、先に霧状に噴出された液体を所定の被噴霧付着面に送風させるのである。
【0036】
このように押下スイッチ11を繰り返し押し下げることで、断続的に霧状に噴出される液体を一方向に連続的に回転される送風ファン61によって途切れることなく被噴霧付着面に送風供給するのである。
【0037】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているために、例えば所定の液状の化粧品等が収容されている液体容器Bの容器口に装着しておき、その押下スイッチ11に対する繰り返しの押し下げ操作のみで適宜に駆動される送風ファン61の送風作用で液状化粧品等を満遍なく噴霧状に例えば顔面その他の被噴霧付着面にほぼ均一に噴霧付着させることができる。しかも小型軽量に構成でき、また手動式で取扱いも容易であり、例えば保温効果、清涼効果等がある化粧液、薬液等による保湿作用、芳香作用、薬理作用等が得られ、またその送風効果によって気化作用を促進させることで皮膚熱等の速やかな除去、解消をも図れるものである。
【0038】
すなわちこれは本発明において、所定の液体容器Bの容器口に装着され、押下スイッチ11の押し下げ操作で液体容器B内の液体を吸い上げ、噴霧ノズル31先端から液体を霧状に噴出させるものとするとき、押下スイッチ11の押し下げに連動して従動回転され、上記の霧状の液体を被噴霧付着面に送風する送風ファン61を備えた送風機構40を付設してあるからであり、これによって、押下スイッチ11に対する繰り返しの押し下げ操作による吸い上げ・噴霧更には送風、被噴霧付着面への均一的な供給付着等、付着液体による薬理作用、保湿作用、芳香作用、気化作用等が得られるものである。
【0039】
また具体的には、吸上機構20、噴霧機構30、送風機構40及びこれらを操作する操作機構10を、装着手段5によって液体容器Bに装着されるケース体1に組み込み、操作機構10の押下スイッチ11の押し下げ及びその解除によって吸上機構20では液体容器B内の液体を所定量で汲み上げ、噴霧機構30ではそれを霧状に噴出させ、また送風機構40では同一方向に連続的に霧状液体を送風させるものとしたから、その取扱いも押下スイッチ11に対する押し下げ操作のみであるから簡単であり、また液体容器Bへの装着も容易である。
【0040】
送風機構40における作動変換手段50は、操作機構10の押下スイッチ11の押し下げによって揺動する揺動歯車41と、この揺動歯車41の下方への揺動時では噛み合わさせ、揺動歯車41の上方への復帰時では噛み合いを解除させる規制手段51によって回転される駆動回転歯車55と、この駆動回転歯車55に噛み合って従動回転される従動回転歯車56とから成るから、押下スイッチ11を押し下げるときの間歇的な押し下げ作動を揺動歯車41、駆動回転歯車55、従動回転歯車56を介して送風ファン61を同一方向に間歇的にでも連続して回転させることができる。
【0041】
しかも規制手段51は、ケース体1の前方側に対して側面から見て突状に湾曲して形成されていて、ケース体1の前方側に噛み合い湾曲溝縁51A、後方側に自由湾曲溝縁51Cを区画突条51Eによって区画し、噛み合い湾曲溝縁51A、自由湾曲溝縁51C夫々の下部及び上部は復帰溝縁51B、案内溝縁51D夫々によって連続させたループ状に形成してあるから、押し下げられた押下スイッチ11によってスライド部14が下方にスライドするときの揺動歯車41は噛み合い湾曲溝縁51Aに案内されることでケース体1の前方にスライド付勢させられて、駆動回転歯車55に噛み合わせられるのである。逆に、スライド部14も原位置に復帰する復帰揺動中では、揺動歯車41を噛み合い湾曲溝縁51Aから復帰溝縁51Bを経て自由湾曲溝縁51Cに沿って案内させることで、ケース体1の後方にスライド付勢させて駆動回転歯車55との噛み合いを解除させてフリーとなし、駆動回転歯車55に対しては逆回転作用を付与させないのである。そのため、駆動回転歯車55、従動回転歯車56を介して送風ファン61を同一方向にのみ間歇的に回転させることができ、しかも駆動回転歯車55の駆動回転で従動回転歯車56を介して送風ファン61を直接に回転させているときには、送風ファン61に設けられているフライホイール57をも付勢回転させているから、送風ファン61に対する回転力の直接の供給がなくてもフライホイール57の慣性回転作用で送風ファン61自体の同一方向への回転を継続させることができるのである。
【0042】
このとき揺動歯車41自体は、湾曲している側縁に歯車が形成されている側面から見てほぼ扇形状を呈する歯車本体の後部に、ケース体1内の後部に設けた揺動軸受部42に前後にスライド自在に係合する揺動軸支ピン材44を突設形成し、同じく歯車本体のほぼ中央部に、スライド部14に突設してある上下動ピン45に係合するよう歯車本体の後方から前方に至るに伴い側面から見て上方に向けられている係合孔46を開口形成し、同じく歯車本体の前部に、規制手段51に係合する規制案内ピン47を設けて成るから、スライド部14の上下動に伴い、下方への移動時では規制手段51の噛み合い湾曲溝縁51Aによって前方にスライドして駆動回転歯車55に噛み合い、上方への復帰時では自由湾曲溝縁51Cによって後方にスライドして駆動回転歯車55との噛み合いを解除して駆動回転歯車55をフリーとなして、その同一方向への付勢回転を担保するよう自由な状態としているのである。
【0043】
また送風ファン61は、噴霧機構30における噴霧ノズル31を軸として回転されるように構成してあるから、噴霧ノズル31先端から噴出される霧状液体を噴霧ノズル31先端で周囲に飛散させることなく、使用者の顔面その他の被噴霧付着面に無駄なく効率的に集中的に送風させることができる。
【0044】
更にファン体65は、送風角度に対応してファン角度設定凹辺67が設けられている筒状の支持枠66と、ファン角度設定凹辺67に対応したファン角度設定突辺69が設けられている閉塞枠68との間で、複数の羽根片72を備えた薄板状の羽根板71を挟着することで構成してあるから、羽根片72夫々に対して送風のための所定のファン角度を設定構成させて組み合わせることができ、小型軽量な、組立容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における使用状態の斜視図である。
【図2】同じく斜視図である。
【図3】同じく分解斜視図である。
【図4】同じく操作機構における押下スイッチの押し下げ操作時の断面図である。
【図5】同じく操作機構における押下スイッチの復帰押し上げ時の断面図である。
【図6】同じく横断面図である。
【図7】同じく送風機構においての駆動回転時の要部側断面図である。
【図8】同じく送風機構においての慣性回転時の要部側断面図である。
【符号の説明】
B…液体容器
1…ケース体 2…支承口
5…装着手段
10…操作機構 11…押下スイッチ
12…操作部 13…ストッパー突部
14…スライド部 15…案内路
16…復帰手段 17…吸上案内パイプ
20…吸上機構 21…連繋部21
22…パッキン体 23…吸上パイプ
24…段差部 25…逆止弁
26…弁座室
30…噴霧機構 31…噴霧ノズル
32…連結パイプ 33…ノズルステー
40…送風機構 41…揺動歯車
42…揺動軸受部 43…軸支穴4
44…揺動軸支ピン材 45…上下動ピン
46…係合孔 47…規制案内ピン
48…位置決め部材 50…作動変換手段
51…規制手段 51A…噛み合い湾曲溝縁
51B…復帰溝縁 51C…自由湾曲溝縁
51D…案内溝縁 51E…区画突条
55…駆動回転歯車 55A…小歯車部
55B…クラウン歯車部 56…従動回転歯車
57…フライホイール
61…送風ファン 62…軸部
63…フライホイール取付部 64…軸受部
65…ファン体 66…支持枠
67…ファン角度設定凹辺 68…閉塞枠
69…ファン角度設定突辺 71…羽根板
72…羽根片 75…位置決め固定手段

Claims (6)

  1. 液体容器の容器口に装着させる装着手段を備えたケース体と、ケース体外からの押圧、その解除によってケース体内外でスライドする押下スイッチによってケース体内部で弾撥的にスライドするスライド部を備えた操作機構と、スライド部の往復スライドに伴い液体容器内の所定量の液体を吸い上げる吸上パイプを備えた吸上機構と、スライド部に形成した案内路を経て吸上パイプに連通していて、ケース体外に突出している噴霧ノズルを備えた噴霧機構と、スライド部の往復スライド作用を回転作用に変換する作動変換手段を介して、噴霧ノズルを軸として回転される送風ファンを備えた送風機構とから成ることを特徴とする化粧液等の液体用噴霧供給装置。
  2. 作動変換手段は、押下スイッチの押し下げによって揺動し、自身の軸支位置が前後にスライドする揺動歯車と、この揺動歯車の下方への揺動時では噛み合わさせ、揺動歯車の上方への復帰時では噛み合いを解除させる規制手段によって一定方向に回転される駆動回転歯車と、この駆動回転歯車に噛み合って従動回転される従動回転歯車とから成る請求項1に記載の化粧液等の液体用噴霧供給装置。
  3. 揺動歯車は、湾曲している側縁に歯車が形成されていて、側面から見てほぼ扇形状を呈する歯車本体の後部に、ケース体内の後部に設けた揺動軸受部に前後にスライド自在に係合する揺動軸支ピン材を突設形成し、同じく歯車本体のほぼ中央部に、操作機構における押下スイッチのスライド部に突設してある上下動ピンに係合するよう歯車本体の後方から前方に至るに伴い側面から見て上方に向けられている係合孔を開口形成し、同じく歯車本体の前部に、規制手段に係合する規制案内ピンを設けて成る請求項2に記載の化粧液等の液体用噴霧供給装置。
  4. 規制手段は、ケース体の前方側に対して側面から見て突状に湾曲した溝状に形成されており、駆動回転歯車に噛み合った状態で揺動歯車が揺動軸受部を支点としてケース体の前方側に位置して揺動するときの規制案内ピンの湾曲した揺動軌跡に沿った噛み合い湾曲溝縁と、駆動回転歯車とは噛み合いが解除された状態で揺動歯車が揺動軸受部を支点としてケース体の後方側に位置して揺動するときの規制案内ピンの湾曲した揺動軌跡に沿った自由湾曲溝縁とが区画突条によって前後に区画されていると共に、噛み合い湾曲溝縁から自由湾曲溝縁に連続させる復帰溝縁を下端部に、また自由湾曲溝縁から噛み合い湾曲溝縁に連続させる案内溝縁を上端部に夫々形成して噛み合い湾曲溝縁、復帰溝縁、自由湾曲溝縁、案内溝縁更に噛み合い湾曲溝縁に再び連続するループ状に形成してある請求項2または3に記載の化粧液等の液体用噴霧供給装置。
  5. 送風ファンは、内部に噴霧ノズルが挿通された状態で、ケース体の前側壁に形成した支承口に嵌め合わせられるよう小径にした軸部を形成し、この軸部の後部であるケース体内方側に大径にしたフライホイール取付部と、駆動回転歯車に噛み合う従動回転歯車とを設けると共に、軸部の前部であるケース体外方側に噴霧ノズル前端に設けた軸受部を介してファン体を設けて成る請求項1乃至4のいずれかに記載の化粧液等の液体用噴霧供給装置。
  6. ファン体は、前方が開放されていることで形成される開放辺縁に、送風角度に対応して凹状に湾曲される複数のファン角度設定凹辺を適宜間隔毎に側面から見て全体としてほぼ波形を呈するように設けて、軸部の前部に形成した筒状の支持枠と、同じくファン角度設定凹辺の形状に対応した突条に湾曲される複数のファン角度設定突辺を開放辺縁に設けて、ほぼキャップ状に形成した閉塞枠と、これらの支持枠のファン角度設定凹辺、閉塞枠のファン角度設定突辺夫々によって挟着される複数の羽根片を備え、支持枠、閉塞枠相互間に固定される薄板状の羽根板とを備えて成る請求項5に記載の化粧液等の液体用噴霧供給装置。
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