JP3798222B2 - トリガー式ポンプの製造方法及び該製造方法により製造されるトリガー式ポンプ - Google Patents

トリガー式ポンプの製造方法及び該製造方法により製造されるトリガー式ポンプ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はトリガー式ポンプの製造方法及び該製造方法により形成されるトリガー式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
トリガー式ポンプとして、例えば、容器体口頚部に嵌合させる装着筒により容器体に取り付けるとともに、装着筒上端から起立した縦筒より射出筒及びシリンダをそれぞれ前方へ突設したポンプ本体を備え、射出筒先端には噴出用のノズルを嵌着し、また、シリンダ内には摺動可能に嵌合させたプランジャをポンプ本体に揺動可能に連結したトリガーに連係させ、トリガーの操作により、容器体内の液を吸い上げてノズルより噴出する如く構成したものが知られている。
【0003】
また、これらのトリガー式ポンプには、トリガーを引くことによりプランジャを後退させてシリンダ内を加圧し、加圧液が吐出弁を介してノズルより噴出し、トリガーの押圧解除によりプランジャが前進してシリンダ内が負圧化し、吸込弁を介して容器体内の液をシリンダ内に導入する如く構成した、所謂直圧式ポンプと、ノズル内に大小シリンダの径差を利用して開弁する蓄圧式吐出弁を内蔵し、シリンダ内の加圧液が一定圧以上になると吐出弁が開弁し、液圧の減少に伴い直ちに吐出弁が閉じる仕組みの、所謂蓄圧式ポンプとが知られている。
【0004】
蓄圧式ポンプの場合には、吐出弁が閉じた後もシリンダから射出筒に至る内部がある程度の加圧状態を維持するため減圧させる必要があり、その為従来はプランジャを押し込んだ際に補助シリンダ奥壁の減圧孔より外部へ減圧できる如く構成している。
【0005】
これらの直圧式及び蓄圧式のトリガーポンプを製造するに当たっては、それぞれを組み立てるための全ての部品を取り揃えて行っているのが現状であり、例えば、それぞれ構造の異なる本体,トリガー,ノズル,連結筒部材,プランジャをそれぞれ用意して組み付け製造している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な直圧式及び蓄圧式のトリガー式ポンプを、経済性,生産性を考慮してできるだけ効率良く製造できることを目的とするものであり、また、それにより得られる優れたトリガー式ポンプを提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の製造方法は上記課題を解決するため、縦筒7より射出筒8及びシリンダ9を突設した本体2と、該本体に揺動可能に設けるトリガー3と、射出筒8先端に嵌着させる直圧用ノズル4A及び蓄圧式吐出弁36を内蔵した蓄圧用ノズル4Bと、縦筒7内に上部の弁筒19を嵌合させ、下部に容器体装着用の装着筒25を連係させた吸込弁20及び吐出弁21内蔵の直圧用連結筒部材5A及び吸込弁20内蔵の蓄圧用連結筒部材5Bと、シリンダ9内に嵌合させる直圧用プランジャ6A及び蓄圧用プランジャ6Bとを揃え、共通部品としての本体2及びトリガー3に、選択部品としてのノズル及び連結筒部材及びプランジャを組み付けることにより直圧式或いは蓄圧式ポンプを選択的に製造することを特徴とするトリガー式ポンプの製造方法として構成した。
【0008】
また、請求項2発明のトリガー式ポンプは、上記本体2が、シリンダ9内中央に補助シリンダ10を突設するとともに、補助シリンダ内奥壁に外部と連通させるための減圧孔11を設け、且つ、シリンダ内周奥縁又は補助シリンダ外周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2であり、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部38と、シリンダ9内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部39及び後方の第3摺動部40とを備え、最押し込み位置で残圧解除溝側の摺動部後端縁が残圧解除溝14に到達しない直圧用プランジャ6Aを用いて請求項1記載の方法で形成したことを特徴とする直圧式のトリガー式ポンプとして構成した。
【0009】
また、請求項3発明のトリガー式ポンプは、上記残圧解除溝14側の摺動部後端縁が、反残圧解除溝側の摺動部後端縁及びプランジャ筒壁37後端面より少なくとも溝の奥行幅以上前方位置にある直圧用プランジャを用いることにより、最押し込み位置で残圧解除溝側の摺動部後端縁が残圧解除溝に到達しないよう構成した請求項2記載のトリガー式ポンプとして構成した。
【0010】
また、請求項4発明のトリガー式ポンプは、上記シリンダ9と補助シリンダ10との間の奥壁より突設してプランジャ筒壁後端面を当接係止するスペース突起15により、最押し込み位置で残圧解除溝14側の摺動部後端縁が残圧解除溝14に到達しないように構成した請求項2記載のトリガー式ポンプとして構成した。
【0011】
また、請求項5発明のトリガー式ポンプは、上記本体2が、シリンダ9内中央に補助シリンダ10を突設するとともに、補助シリンダ内奥壁に外部と連通させるための減圧孔11を設け、且つ、シリンダ内周奥縁又は補助シリンダ外周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2であり、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部38と、シリンダ9内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部39及び後方の第3摺動部40を備え、最押し込み位置で残圧解除溝を介して補助シリンダ10内へ連通する減圧路aを形成する蓄圧用プランジャ6Bを用いて請求項1記載の方法で形成したことを特徴とする蓄圧式のトリガー式ポンプとして構成した。
【0012】
また、請求項6発明のトリガー式ポンプは、上記減圧路aが、プランジャ後端面とシリンダ奥壁との隙間42から残圧解除溝14を介して補助シリンダ10とプランジャ筒壁37との隙間41を通り補助シリンダ10内に至る減圧路aである請求項5記載のトリガー式ポンプとして構成した。
【0013】
また、請求項7発明のトリガー式ポンプは、上記プランジャの第2摺動部39及び第3摺動部40の中間位置から第1摺動部38前方位置に至る筒壁37貫通の貫通孔43を設け、上記減圧路aが、第3摺動部40後端縁とシリンダ奥壁との隙間42から残圧解除溝14を介して貫通孔43を通り、補助シリンダ10とプランジャ筒壁37との隙間41から補助シリンダ10内に至る減圧路である請求項5記載のトリガー式ポンプとして構成した。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
本発明のトリガーポンプの製造方法は、共通部材としての本体及びトリガーに、選択部材としてのノズル,連結筒部材,プランジャを組付けることにより直圧式或いは蓄圧式ポンプを選択的に製造するものである。図1は本発明製造方法により形成された直圧式ポンプAの一例を示し、図2は蓄圧式ポンプBの一例を示す。直圧式ポンプAは、共通部材としての本体2及びトリガー3と、選択部材としての直圧用ノズル4A,直圧用連結筒部材5A,直圧用プランジャ6Aとを備え、また、蓄圧式ポンプBは、共通部材としての本体2及びトリガー3と、選択部材としての蓄圧用ノズル4B,蓄圧用連結筒部材5B,蓄圧用プランジャ6Bとを備えている。
【0016】
共通部材としての本体2は、縦筒7より射出筒8及びシリンダ9を突設したものが使用される。図示例では、シリンダ9内中央に二重筒状に短寸の補助シリンダ10を突設し、該補助シリンダ10の奥壁を構成する縦筒部分に、外部と連通させるための減圧孔11を穿設している。この減圧孔11から下端縁に至る凹溝12を縦筒7内面に凹設している。また、下面からは連結筒部材に嵌合させるための嵌合筒13を垂設している。
【0017】
また、本体2はそのシリンダ9内周奥縁又は補助シリンダ10外周奥縁に残圧解除溝14を設けている。図1及び図2は補助シリンダ10外周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2を使用した例であり、図4及び図5はシリンダ9内周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2を使用した例である。更に、図6及び図7は、補助シリンダ10に残圧解除溝14を設け、且つ、シリンダ9と補助シリンダ10との間の奥壁よりスペース突起15を突設した本体を使用した例である。また、図8及び図9は、シリンダ9に残圧解除溝14を設け、且つ、シリンダ9と補助シリンダ10との間の奥壁よりスペース突起15を突設した本体2を使用した例である。スペース突起15はプランジャを押し込んだ際に、残圧解除溝の奥行幅等を考慮してプランジャ後方に所定幅のスペースをあける如く設けたものである。また、残圧解除溝14には、プランジャの摺動部が到達した際に確実に溝内と補助シリンダ内とが連通するように、図3に示す如き周方向複数のリブ16を設けると良い。
【0018】
連結筒部材は、直圧用連結筒部材5Aと、蓄圧用連結筒部材5Bとを用意する。直圧用連結筒部材5Aは、吸込弁及び吐出弁内蔵の弁筒を縦筒内に嵌合させて装着するとともに、下部に容器体装着用の装着筒を連係させたものが使用される。図1に示す実施例では、嵌合筒13に上部外周を嵌着させた基筒部17上端縁より延設した頂板18の後部偏心位置に基端を開口した弁筒19を上方へ立設して構成しており、弁筒19内下部に玉弁と弁座からなる吸込弁20を設け、また、弾性弁板により下方へ付勢された弁部材を、弁筒内面の上向き段部状の弁座に圧接して形成した吐出弁21を上部に備えている。また、基筒部17外周下部に突設したフランジ22上面に下面を係合させたフランジ状頂板23を、容器体口頚部外周に嵌合させる周壁24上端縁より延設した装着筒25を設けている。更に、吸込弁20と吐出弁21との間の弁筒19内とシリンダ9内とを連通させるための透孔と、吐出弁21上方の弁筒19内と射出筒8内とを連通させるための透孔をそれぞれ穿設している。弁筒19の下端にはパイプ26を嵌着させている。パイプは装着した容器体内下部にその下部を垂下させる。
【0019】
蓄圧用連結筒部材5Bは、吸込弁内蔵の弁筒を縦筒内に嵌合させて装着するとともに、下部に容器体装着用の装着筒を連係させたものが使用できる。図2に示す実施例では、図1の実施例と類似形態の基筒部17及び弁筒19を有し、弁筒19内上部に弁座と玉状弁体からなる吸込弁20を備えている。また、弁筒19上部外周を小径に形成してシリンダ9基端部の透孔と射出筒8基端開口とを連通する隙間27を設けるとともに、弁筒19上端部に内外を連通する切溝を設け、弁筒内と隙間27を介してシリンダ9及び射出筒8と連通する如く構成している。また、基筒部頂板18には頂板18を貫通し且つ弁筒19の凹溝12と連通する透孔28を設けて装着筒25内と連通させ、且つ、シリンダ9に設けた透孔を介して外部と連通する如く構成している。
【0020】
ノズルも直圧用ノズル4Aと、蓄圧用ノズル4Bとを用意する。両ノズルとも公知形態のものが使用でき、本体2の射出筒先端に各々嵌合可能な連結部材29A ,29B を介して射出筒8先端に嵌着固定する。図示例に於ける直圧用ノズル4Aの場合には、公知の噴霧機構等を備えたものを、その噴出口と射出筒内とを連通する如く構成している。また、蓄圧用ノズル4Bの場合は、図2に示す如く大径シリンダ30及び小径シリンダ31を備え、各シリンダ内を摺動する大径ピストン32及び小径ピストン33を備えた弁部材34をコイルスプリング35で前方付勢させ、シリンダの径差により一定圧以上で前方付勢状態に抗して弁部材34が後方を押されて開弁する如き公知の蓄圧式吐出弁36を備えたものを採用する。
【0021】
プランジャも直圧用プランジャ6Aと、蓄圧用プランジャ6Bとを用意する。本発明に於ける直圧用プランジャは、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部と、シリンダ内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部及び後方の第3摺動部とを備え、最押し込み位置で残圧解除溝側の摺動部後端縁が残圧解除溝14に到達しない様構成されている。また、蓄圧用プランジャ6Bは、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部と、シリンダ9内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部及び後方の第3摺動部とを備え、最押し込み位置で残圧解除溝14を介して補助シリンダ10内へ連通する減圧路を形成する如く構成している。
【0022】
図1の実施例では、先端を閉塞した後端開口の筒状をなし、筒壁37の内周後部より後ろ向きスカート状の第1摺動部38を、筒壁37外周後部より前向きスカート状の第2摺動部39及び後ろ向きスカート状の第3摺動部40を突設している。また、シリンダ内に装着した際に、第1摺動部38の摺動縁以外には補助シリンダと当接箇所がなく、補助シリンダ10外面と筒壁37内面とに減圧路aを形成するための隙間41が生じる如く構成している。更に、第1摺動部38の後端縁が、第3摺動部40の後端縁及びプランジャ筒壁37後多端面より少なくとも残圧解除溝の奥行幅以上前方に位置しており、プランジャを最奥まで押し込んだ際に第1摺動部38が残圧解除溝14に到達しない様に構成されている。
【0023】
図2の実施例では、第1摺動部38の後端縁と第3摺動部40の後端縁とプランジャ筒壁37の後端面とが略同位置にある以外は上記直圧用プランジャ6Aと類似形態を有し、プランジャを最奥まで押し込んだ際に、図3(b)に二点鎖線で示す如く、第1摺動部38が残圧解除溝14に到達し、プランジャ後端面とシリンダ奥壁との隙間42(この隙間42は、例えばシリンダ奥壁に凹溝或いは突条を設けることにより形成させることができる公知形態のものである)から残圧解除溝14を介して補助シリンダ10内に至る減圧路aを形成し、縦筒7内と補助シリンダ10内がこの減圧路aを介して連通し、残圧を減圧孔11から凹溝12を介して外部へ逃がす如く構成している。
【0024】
また、共通部材としての本体2が、シリンダ9内周奥縁に残圧解除溝14を形成したものである場合には、直圧用プランジャ6Aとして、図4に示す如き、第3摺動部40の後端縁が、第1摺動部38の後端縁及びプランジャ筒壁37の後端面より少なくとも残圧解除溝の奥行幅以上前方に位置しており、プランジャを最奥まで押し込んだ際に第3摺動部40が残圧解除溝に到達しない様に構成されたものを使用できる。また、この際の蓄圧用プランジャ6Bとしては、図5に示す如く、第1摺動部38の後端縁と第3摺動部40の後端縁とプランジャ筒壁37の後端面とが略同位置にあり、また、第2摺動部39及び第3摺動部1の中間位置から第1摺動部38前方位置に至る筒壁貫通の貫通孔43を設け、プランジャを最奥まで押し込んだ際に、第3摺動部40が残圧解除溝14に到達し、プランジャ後端面とシリンダ奥壁との隙間42から残圧解除溝14を介して貫通孔43を通り、筒壁37と補助シリンダ10との隙間から補助シリンダ10内に至る減圧路aを形成し、縦筒7内と補助シリンダ10内がこの減圧路aを介して連通し、残圧を減圧孔11から凹溝12を介して外部へ逃がす如く構成されたものを使用できる。
【0025】
また、共通部材としての本体2が、補助シリンダ10の外周奥縁に残圧解除溝14を設け、且つ、シリンダと補助シリンダとの間の奥壁よりスペース突起15を突設したものである場合には、直圧用プランジャ6Aとして、図6に示す如く、第1摺動部38の後端縁と、第3摺動部40の後端縁と、プランジャ筒壁37後端面とが略同位置にあり、プランジャを最奥まで押し込んだ際にスペース突起15により第1摺動部38の後端縁が残圧解除溝14に到達しない様に構成されたものを使用できる。この様な本体2の場合の蓄圧用プランジャ6Bとしては、例えば図7に示す如く、プランジャ筒壁37後端面より第1摺動部38の後端縁が後方に位置し、スペース突起15に筒壁37後端面が係止された際に第1摺動部38が残圧解除溝14に到達し、弁筒19内と補助シリンダ内が減圧路aを介して連通して残圧を外部へ逃がす如く構成されたものを使用できる。
【0026】
また、共通部材としての本体2が、シリンダ9内周奥縁に残圧解除溝14を形成し、且つ、シリンダ9と補助シリンダ10との間の奥壁よりスペース突起15を突設したものである場合には、直圧用プランジャ6Aとして、図8に示す如く、第1摺動部38の後端縁と、第3摺動部40の後端縁と、プランジャ筒壁37の後端面とが略同位置にあり、プランジャ際奥まで押し込んだ際にスペース突起15により第3摺動部40の後端縁が残圧解除溝14に到達しない様構成されたものを使用できる。また、この際の蓄圧用プランジャ6Bとしては、図9に示す如く、図5実施例と同様の貫通孔43を設け、また、筒壁37の後端面より後方へ第3摺動部の後端縁が位置する如く構成し、プランジャを最奥まで押し込んで筒壁37後端面がスペース突起15に当接係止された際に、第3摺動部40が残圧解除溝14に到達し、弁筒19内と補助シリンダ10内が連通して残圧を外部へ逃がす如く構成している。
【0027】
トリガー3は、ポンプ本体2に揺動可能に設けるもので、プランジャを作動させてポンプ機能を発揮させるためのものであり、従来から使用されている形態のものを使用できる。図示例では、射出筒8の前部両側に上端を回動可能に枢着して下方へ揺動可能にトリガー3を垂設している。図示例ではプランジャがコイルスプリング44により前方付勢され、その先端をトリガー3裏面に連係させているが、この種の形態に限らず、例えば、プランジャの先端とトリガー裏面とを回動可能に連結し、射出筒との間に掛け渡した板バネ等によりトリガー前方付勢させる如く構成しても良い。
【0028】
上記の如く構成したポンプを使用する場合について説明すると、トリガー3を手前に引くとプランジャが後方へ移行し、シリンダ9内の液が加圧されて吐出弁21が開き、射出筒8を介してその先端の噴出口より噴出される。次いで、トリガー3の押圧を解除すると、コイルスプリング44の弾性復元力によりプランジャが前進し、シリンダ9内は負圧化するため、吸込弁20が開き、容器体内の液をパイプ26を介してシリンダ9内へ導入する。
【0029】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明のトリガー式ポンプの製造方法は、既述構成としたことにより、金型数が少なくて済むためその分経済性に富み、また、組み立てライン等の作業変更の対応が小規模でしかも短時間での対応ができるため生産性の向上を図れる。
【0030】
また、請求項2発明乃至請求項4発明の直圧式のトリガー式ポンプでは、上記した経済性、生産性の向上と併せて、本体に残圧解除溝が存在するにも係わらず、プランジャにおける溝側の摺動部が最押し込み位置で溝に到達しないため、トリガー引き込み時の減圧による違和感を生じることがないという利点を兼ね備えている。
【0031】
また、請求項5乃至請求項7発明の蓄圧式のトリガー式ポンプでは、上記した経済性,生産性の向上と併せてトリガー引き込み後の確実な減圧作用を行えて円滑な液の注出を行えるとともに、液注出後の液切れが良く、注出口より液がたれる等の不都合を良好に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明製造方法により製造された直圧式のトリガー式ポンプの一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明製造方法により製造された蓄圧式のトリガー式ポンプの一例を示す縦断面図である。
【図3】本発明ポンプの減圧機構を説明する説明図である。
【図4】本発明ポンプの他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図5】本発明ポンプの更に他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図6】本発明ポンプの更に他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図7】本発明ポンプの更に他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図8】本発明ポンプの更に他の実施例を示す要部縦断面図である。
【図9】本発明ポンプの更に他の実施例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
2…本体,3…トリガー,4A…直圧用ノズル,4B…蓄圧用ノズル,
5A…直圧用連結筒部材,5B…蓄圧用連結筒部材,6A…直圧用プランジャ,
6B…蓄圧用プランジャ,7…縦筒,8…射出筒,9…シリンダ,
10…補助シリンダ,11…減圧孔,14…残圧解除溝,19…弁筒,20…吸込弁,
21…吐出弁,25…装着筒,36…蓄圧式吐出弁,37…筒壁,38…第1摺動部,
39…第2摺動部,40…第3摺動部,43…貫通孔,a…減圧路

Claims (7)

  1. 縦筒7より射出筒8及びシリンダ9を突設した本体2と、該本体に揺動可能に設けるトリガー3と、射出筒8先端に嵌着させる直圧用ノズル4A及び蓄圧式吐出弁36を内蔵した蓄圧用ノズル4Bと、縦筒7内に上部の弁筒19を嵌合させ、下部に容器体装着用の装着筒25を連係させた吸込弁20及び吐出弁21内蔵の直圧用連結筒部材5A及び吸込弁20内蔵の蓄圧用連結筒部材5Bと、シリンダ9内に嵌合させる直圧用プランジャ6A及び蓄圧用プランジャ6Bとを揃え、共通部品としての本体2及びトリガー3に、選択部品としてのノズル及び連結筒部材及びプランジャを組み付けることにより直圧式或いは蓄圧式ポンプを選択的に製造することを特徴とするトリガー式ポンプの製造方法。
  2. 上記本体2が、シリンダ9内中央に補助シリンダ10を突設するとともに、補助シリンダ内奥壁に外部と連通させるための減圧孔11を設け、且つ、シリンダ内周奥縁又は補助シリンダ外周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2であり、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部38と、シリンダ9内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部39及び後方の第3摺動部40とを備え、最押し込み位置で残圧解除溝側の摺動部後端縁が残圧解除溝14に到達しない直圧用プランジャ6Aを用いて請求項1記載の方法で形成したことを特徴とする直圧式のトリガー式ポンプ。
  3. 上記残圧解除溝14側の摺動部後端縁が、反残圧解除溝側の摺動部後端縁及びプランジャ筒壁37後端面より少なくとも溝の奥行幅以上前方位置にある直圧用プランジャを用いることにより、最押し込み位置で残圧解除溝側の摺動部後端縁が残圧解除溝に到達しないよう構成した請求項2記載のトリガー式ポンプ。
  4. 上記シリンダ9と補助シリンダ10との間の奥壁より突設してプランジャ筒壁後端面を当接係止するスペース突起15により、最押し込み位置で残圧解除溝14側の摺動部後端縁が残圧解除溝14に到達しないように構成した請求項2記載のトリガー式ポンプ。
  5. 上記本体2が、シリンダ9内中央に補助シリンダ10を突設するとともに、補助シリンダ内奥壁に外部と連通させるための減圧孔11を設け、且つ、シリンダ内周奥縁又は補助シリンダ外周奥縁に残圧解除溝14を設けた本体2であり、補助シリンダ10外周に摺動可能に嵌合させた環状の第1摺動部38と、シリンダ9内周に間隔をあけて摺動縁を摺動可能に嵌合させたそれぞれ環状をなす前方の第2摺動部39及び後方の第3摺動部40を備え、最押し込み位置で残圧解除溝を介して補助シリンダ10内へ連通する減圧路aを形成する蓄圧用プランジャ6Bを用いて請求項1記載の方法で形成したことを特徴とする蓄圧式のトリガー式ポンプ。
  6. 上記減圧路aが、プランジャ後端面とシリンダ奥壁との隙間42から残圧解除溝14を介して補助シリンダ10とプランジャ筒壁37との隙間41を通り補助シリンダ10内に至る減圧路aである請求項5記載のトリガー式ポンプ。
  7. 上記プランジャの第2摺動部39及び第3摺動部40の中間位置から第1摺動部38前方位置に至る筒壁37貫通の貫通孔43を設け、上記減圧路aが、第3摺動部40後端縁とシリンダ奥壁との隙間42から残圧解除溝14を介して貫通孔43を通り、補助シリンダ10とプランジャ筒壁37との隙間41から補助シリンダ10内に至る減圧路である請求項5記載のトリガー式ポンプ。
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