JP4155398B2 - ワイヤドットプリントヘッドおよびワイヤドットプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤドットプリントヘッドおよびワイヤドットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印字用のワイヤが連結されたアーマチュアを印字位置と待機位置との間で揺動させ、アーマチュアを印字位置へ揺動させたときにワイヤの先端部を記録用紙に衝突させることにより印字を行なうようにしたワイヤドットプリントヘッドが知られている。
【0003】
このようなワイヤドットプリントヘッドでは、揺動対象とするアーマチュアの周囲に、コイルにより発生させた磁束によってアーマチュアを待機位置から印字位置へ吸引する磁気回路を形成することにより、印字を行なうようにしたものがある。
【0004】
磁気回路は、例えば、磁束を発生させるコイルが巻回されたコアを備えるヨーク、このヨークに接触するとともにアーマチュアの揺動を妨げない位置でアーマチュアの近傍に位置付けられるアーマチュアスペーサ、および、印字位置と待機位置との間で揺動自在とされたアーマチュア等によって形成される(例えば、特許文献1参照)。一般的に、ヨークは成型加工によって製造され、アーマチュアスペーサは板金材料のプレス加工によって製造される。アーマチュアスペーサを板金材料のプレス加工によって製造することにより、アーマチュアスペーサの製造コストを低減することができる。
【0005】
ところで、成型加工によって製造されるヨークの品質は安定しているが、板金材料のプレス加工によって製造されるアーマチュアの品質には、ばらつきが生じ易い。
【0006】
従来のワイヤドットプリントヘッドでは、ヨークとアーマチュアスペーサとを面接触させ、ヨークとアーマチュアスペーサとの間においてはこの接触面を介して磁束を流すようにしているが、アーマチュアの品質にばらつきが生じると、アーマチュアとヨークとの接触状態を良好に維持することが困難である。
【0007】
アーマチュアとヨークとの接触状態が不良であると、アーマチュアとヨークとの間での磁束の流れる効率が低下し、アーマチュアをコアへ吸引しようとする吸引力が減じられてしまう。
【0008】
近年では、印字速度の高速化や印字圧の高圧化を図るための各種対策が講じられてはいるが、上述した漏れ磁束の発生による吸引力低減により、印字速度の高速化や印字圧の高圧化を十分に図ることが困難である。
【0009】
このため、プレス加工後にアーマチュアスペーサに対して研磨加工を施し、ヨークとの接触面の平面度を確保するようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特公平7−22994号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のワイヤドットプリンタでは、板金材料のプレス加工によって製造したアーマチュアスペーサとヨークとの接触状態を良好に維持するためには、アーマチュアスペーサに対してプレス加工後に研磨加工を施す必要があるが、この研磨加工を施すことにより、アーマチュアスペーサの製造工程が増加し、プレス加工を用いているにも拘わらず、製造コストが高くなってしまう。
【0012】
また、研磨加工は、アーマチュアスペーサ毎に行われるため、アーマチュアスペーサ毎に品質のばらつきが生じ易くなってしまう。このばらつきを低減するためには、製造コストがさらに高くなってしまう。
【0013】
本発明の目的は、製造工程を複雑化することなく、アーマチュアスペーサとヨークとの間で磁束が効率よく流れるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のワイヤドットプリントヘッドは、印字位置と待機位置との間で揺動自在に設けられた複数のアーマチュアと、前記アーマチュアの揺動に伴って移動するように設けられた印字用ワイヤと、同心円状に設けられた径の異なる一対の筒状部および前記アーマチュアに対応させて前記筒状部間に同心円状に配置されてそれぞれにコイルが巻回されたコアを一体に備えるヨークと、前記一対の筒状部と略同一径を有して同心円状に設けられた径の異なる一対のリング形状部と前記アーマチュア間に位置するように前記一対のリング形状部間に掛け渡された複数のガイド部とを有するアーマチュアスペーサと、前記ヨークの内周側の前記筒状部と前記アーマチュアスペーサの内周側の前記リング形状部とを嵌合させる嵌合構造と、から構成されている。
【0015】
したがって、ヨークの内周側の筒状部とアーマチュアスペーサの内周側のリング形状部との間における良好な接触状態を確保することができ、コイルにより発生させた磁束が、この接触位置を介して流れることとなるので、ヨークの内周側の筒状部とアーマチュアスペーサの内周側のリング形状部との間で磁束を効率よく流すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図1ないし図2を参照して説明する。
【0017】
まず、ワイヤドットプリントヘッドの全体の構成について説明する。図1は本発明の一実施の形態のワイヤドットプリントヘッドの全体の構成を示す側断面図、図2はその一部を示す分解斜視図である。ワイヤドットプリントヘッド1は、図示しない取付ねじによって結合されるフロントケース2とリヤケース3とを備えている。
【0018】
リヤケース3は、一端側に底面部4が設けられた円筒形状部5を有している。底面部4の中心部分には、金属製の環状のアーマチュアストッパ6が取付けられる取付用凹部7が形成されている。
【0019】
アーマチュアストッパ6は、取付用凹部7に嵌め込まれることにより取付けられている。アーマチュアストッパ6には、後述するアーマチュア8が印字位置から待機位置へ揺動したとき、アーマチュア8の一部であるアーム9が当接する。これにより、アーマチュアストッパ6は、該アーマチュア8の待機位置を定める機能を有する。
【0020】
フロントケース2とリヤケース3との間には、アーマチュア8に加えて、回路基板10、ヨーク11、アーマチュアスペーサ12、および、ワイヤガイド13等が設けられている。
【0021】
回路基板10は、印字位置と待機位置との間におけるアーマチュア8の揺動を制御するための回路を備えており、後述する印字動作に際しては、回路基板10の制御により任意のアーマチュア8を選択的に揺動させることができる。
【0022】
アーマチュア8は、アーム9、アーム9の長さ方向の一端側にロウ付けされた印字用ワイヤ(以降、単にワイヤとする)14、アーム9の幅方向の両側面に溶接された磁気回路形成部材15、および、支点軸16を備えている。各アーマチュア8の他端側には、円弧状部8aが形成されている。アーマチュア8は、ヨーク11の軸心に対して放射状に複数配置されている。また、アーマチュア8は、ヨーク11に対して、支点軸16を中心としてヨーク11から離反する方向に回動自在な状態でそれぞれ支持されている。さらに、アーマチュア8は、図示しない付勢部材によってヨーク11から離反する方向に付勢されている。
【0023】
磁気回路形成部材15には、被吸引面17が設けられている。被吸引面17は、アーマチュア8の揺動に伴って揺動するようにアーマチュア8の長手方向の中央部分に位置付けられている。
【0024】
ワイヤ14は、ワイヤドットプリントヘッド1が後述するワイヤドットプリンタに搭載されている場合において、アーマチュア8が印字位置へ揺動した場合に、アーマチュア8の揺動動作に伴い先端部が記録用紙等の記録媒体に衝突する位置まで移動する。
【0025】
ワイヤガイド13は、ワイヤ14の先端部が記録媒体の所定位置に衝突するように、ワイヤ14を摺動自在にガイドする。
【0026】
フロントケース2においてワイヤ14の先端部近傍となる位置には、ワイヤ14の先端部を所定のパターンに整列させるとともに、ワイヤ14を摺動自在にガイドする先端ガイド18が設けられている。
【0027】
次に、アーマチュアスペーサ12について図3を参照して説明する。図3は、アーマチュアスペーサ12を示す斜視図である。アーマチュアスペーサ12は、図3に示すように、同心円状に設けられた径の異なる一対のリング形状部19,20と、アーマチュア8間に位置するように一対のリング形状部19,20間に放射状に掛け渡された複数のガイド部21と、を有している。外周側のリング形状部19、内周側のリング形状部20、および、ガイド部21は、一体に成形されている。各ガイド部21には、アーマチュアスペーサ12の面方向に対してヨーク11から離反する方向へ傾斜する傾斜面部21aが設けられている。
【0028】
ガイド部21間には、アーマチュア8の揺動面で開口するスリット状のガイド溝22がそれぞれ設けられている。ガイド溝22は、外周側のリング形状部19まで連通している。
【0029】
外周側のリング形状部19には、リング形状部19の外径方向に沿ってガイド溝22の両側となる位置で、ガイド溝22に連続して開口する軸受溝23が形成されている。この軸受溝23には、アーマチュア8の支点軸16が嵌め込まれる。軸受溝23は、支点軸16を固定する。
【0030】
本実施の形態のアーマチュアスペーサ12は、板金材料をプレス加工することによって形成されている。公知の技術であるため板金材料のプレス加工については図示および説明を省略するが、板金材料のプレス加工によりアーマチュアスペーサ12を製造する際には、板金材料におけるガイド溝22、軸受溝23の位置を型抜きするとともに、この型抜き方向に沿ってガイド部21を所定形状に湾曲させて傾斜面部21aを形成する。
【0031】
次に、ヨーク11について説明する。図4は、ヨーク11を示す斜視図である。ヨーク11は、磁性材料により形成されており、図4に示すように、外周側と内周側とにそれぞれ筒状部24,25を有している。外周側の筒状部24および内周側の筒状部25は、それぞれ一対のリング形状部19,20の径と略同一径を有している。外周側の筒状部24および内周側の筒状部25は、同心円状に設けられている。各筒状部24,25の軸心方向(図1中紙面上下方向、以降、ヨーク11の軸心方向とする)の寸法は、互いに等しく設定されている。外周側の筒状部24と内周側の筒状部25とは、軸心方向の一端側を閉塞するように設けられた底面部26により一体化されている。
【0032】
底面部26には、外周側の筒状部24と内周側の筒状部25との間で、外周側の筒状部24および内周側の筒状部25と同心円周上に沿って環状に配置された複数のコア27が一体に設けられている。各コア27のヨーク11の軸心方向における一端には、それぞれ磁極面28が形成されている。ヨーク11の軸心方向における各コア27の寸法は、ヨーク11の軸心方向における筒状部24,25の寸法と等しく設定されている。コア27の磁極面28は、上述したアーマチュア8に設けられた磁気回路形成部材15の被吸引面17に対向するように設けられている。
【0033】
各磁極面28には、ヨーク11の半径方向に沿って両端側となる位置に、磁極面28から底面部26に向かって傾斜する面取り部29が形成されている。
【0034】
各コア27の外周には、コイル30がそれぞれ装着されている。本実施の形態では、全てのコイル30の巻回方向が等しく設定されている。なお、本実施の形態では、コイル30の巻回方向を全て等しくしたが、これに限るものではなく、コイル30の巻回方向を選択的に異ならせてもよい。
【0035】
ヨーク11は、底面部26とは反対側の開放された側を、リヤケース3の開放された他端側に対向させた状態でフロントケース2とリヤケース3との間に挟持されている。
【0036】
外周側の筒状部24には、底面部26とは反対側となる端面に、複数の窪み31が形成されている。これらの窪み31は、その内周面が円弧状部8aの外周面の曲率半径と略同一の曲率半径に形成された凹面形状を有している。窪み31は、コア27と同数設けられており、ヨーク11の軸心と各コア27の中心部とを結ぶ仮想直線上に位置するように設けられている。各窪み31には、アーマチュア8の一端側に形成された円弧状部8aが、摺動自在に組み込まれる。
【0037】
内周側の筒状部25には、底面部26とは反対側となる端面に、アーマチュアスペーサ12における内周側のリング形状部20が嵌合される環状部材としての被嵌合部32が設けられている。ここに、内周側のリング形状部20と被嵌合部32とによって、嵌合構造が実現されている。
【0038】
被嵌合部32は、内周側の筒状部25と同心円状に位置するように内周側の筒状部25に一体に設けられた環状形状を有している。この被嵌合部32と内周側の筒状部25とによって、段差部34が形成されている。
【0039】
被嵌合部32の外径は、内周側の筒状部25の外径と同等あるいは若干小さく設定されている。本実施の形態では、特に、内周側のリング形状部20の内径と被嵌合部32の外径との差が50μm以下となるように設定されている。
【0040】
内周側のリング形状部20の内径と被嵌合部32の外径との寸法を調整することにより、アーマチュアスペーサ12とヨーク11とを組み合わせた状態でアーマチュアスペーサ12をヨーク11より下方に位置付けた場合にもアーマチュアスペーサ12が脱離しない程度にアーマチュアスペーサ12とヨーク11とが組み合わされ、また、例えば、ワイヤドットプリンタ51(図5または図6参照)のメンテナンス等に際しては、アーマチュアスペーサ12をヨーク11から脱離することが可能となる。
【0041】
本実施の形態のヨーク11は、磁性材料を用いた成型加工により形成されている。成型加工を用いることにより、被嵌合部32を有するヨーク11を容易かつ高精度に製造することができる。
【0042】
なお、本実施の形態では、アーマチュアスペーサ12における内周側のリング形状部20が外周側から嵌合される被嵌合部32を環状部材としたが、これに限るものではなく、例えば、アーマチュアスペーサ12における内周側のリング形状部20の外周側の面と自身の内周側の面とを接触させるように嵌合する環状部材を設けるようにしてもよい。
【0043】
また、内周側の筒状部25に対して段差部34を形成する環状部材に限るものではなく、内周側の筒状部25と周側のリング形状部20とを直接嵌合させることにより嵌合構造を実現するようにしてもよい。
【0044】
次に、上記のワイヤドットプリントヘッド1を用いたワイヤドットプリンタについて説明する。
【0045】
図5はワイヤドットプリンタを示す斜視図であり、図6はその概略を示す縦断側面図である。本実施の形態のワイヤドットプリンタ51では、幅方向の両側に複数の穴が断続的に形成された帯状の連続紙Sを記録媒体として使用する。
【0046】
ワイヤドットプリンタ51のケーシング52には、前面左側に各種の操作キーを有する操作パネル53が設けられており、前面右側に電源スイッチ54が設けられている。
【0047】
ケーシング52の上面には、ワイヤドットプリンタ51の上側に設けられた支軸55を回動中心として、ケーシング52から離反する方向(上方)へ回動自在なリボンチェンジカバー56が設けられている。リボンチェンジカバー56には、支軸7aを回転中心として回転自在なピンチローラ57が設けられている。このピンチローラ57には、支軸58を回転中心として回転自在なフィードローラ59が当接されている。本実施の形態では、ピンチローラ57とフィードローラ59とのニップ部の下流側が、用紙排出口60とされている。
【0048】
ケーシング52の前面中央には、ケーシング52の内部上側に設けられた支軸61を回動中心としてケーシング52から離反する方向(上方)へ回動自在なトップカバー62が設けられている。トップカバー62が閉じられた状態におけるワイヤドットプリンタ51の前面下側には、ケーシング52とトップカバー62とにより用紙吸入口63が形成される。
【0049】
本実施の形態では、ケーシング52と、トップカバー62と、リボンチェンジカバー56とにより筐体64が形成されている。この筐体64の内には、一端が用紙吸入口63に連通され、他端が用紙排出口60に連通されて、記録媒体としての連続紙Sを所定の経路に案内する用紙案内路65が形成されている。これにより、用紙案内路65中に連続紙Sが案内されている状態では、筐体64の上側の一部と用紙案内路65とによって空間66が形成される。本実施の形態のワイヤドットプリンタ51では、連続紙Sは、図6中矢印で示す方向へ搬送される。
【0050】
用紙案内路65には、用紙案内路65中を案内される連続紙Sを用紙吸入口63から用紙排出口60へ向けて搬送するトラクタ67、図示しないモータによって回転駆動される回転軸68aを回転中心として回転自在なフィードローラ68、用紙案内路65を介してフィードローラ68に当接されたピンチローラ69、用紙案内路65上で連続紙Sに所定事項を印字(プリント)するプリンタ部70等が設けられている。フィードローラ59、68は、図示しないモータによって回転駆動されることでピンチローラ57、69との間にそれぞれ狭持した連続紙Sを搬送する。本実施の形態では、トラクタ67は、用紙案内路65の幅方向の両端部にそれぞれ設けられている。本実施の形態では、トラクタ67、フィードローラ59、68等によって記録媒体搬送機構が実現されている。
【0051】
公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、トラクタ67は、図示しないモータによって回転駆動される角軸71を回動中心とする駆動ローラ72と、駆動ローラ72と平行なガイド軸73に対して移動自在に設けられたガイド部材(図示せず)と、駆動ローラ72とガイド部材とに巻回されて外周側へ向けて突出する突起(図示せず)を有するベルト(図示せず)とを備えており、ベルトによって搬送される連続紙Sの移動方向が、用紙案内路65の長さ方向と平行になるように配置される。
【0052】
また、トラクタ67は、ベルトに設けられた突起と対峙する部分に複数の穴(図示せず)が形成された紙押さえ75を備えている。この紙押さえ75は、用紙案内路65中で案内される連続紙Sを介してベルトに対向するように設けられており、用紙案内路65の端部側となる一に設けられた連結部75aを回動中心として、ベルトから離反する方向(図7中紙面上方)へ回動自在に設けられている。トラクタ67は、紙押さえ75をベルト側へ付勢する図示しないスプリングを備えており、これにより連続紙Sの搬送に際して連続紙Sの穴がベルトの突起から抜けてしまうことが防止される。
【0053】
プリンタ部70は、用紙案内路65の中に配置されたプラテン76と、このプラテン76に沿って用紙案内路65と直交する方向に往復動自在なキャリッジ77、キャリッジ77に搭載された上述のワイヤドットプリントヘッド1、および、インクリボンカートリッジ79等により形成されている。キャリッジ77は図示しないモータによって駆動されてプラテン76に沿って往復動される。ワイヤドットプリントヘッド1は、キャリッジ77がプラテン76に沿って往復動することに伴い主走査方向に往復動される。このため、本実施の形態では、キャリッジ77やモータ等によってヘッド駆動機構が実現されている。
【0054】
ワイヤドットプリントヘッド1は、ワイヤ14の先端がプラテン76に対向するように設けられている。プリンタ部70では、複数のコイル30に選択的に通電することにより、インクリボンカートリッジ79のインクリボン(図示せず)を介してワイヤ14の先端を印字位置に位置付けることで、連続紙Sに所定事項を印字する。
【0055】
また、筐体64の内部には、用紙案内路65と直交する方向へ延出する支軸80がトップカバー62の裏面側の用紙案内路65の上側に設けられている。この支軸80には、一端部側が固定されていない自由端部81aとされた遮音部材81の他端部が回動自在に設けられている。
【0056】
トップカバー62が閉じられた状態では、遮音部材81の自由端部81aは、自重によりトップカバー62から離反する方向(下方)へ付勢されて、用紙案内路65に上側から干渉する位置に配置される。これによって、用紙案内路65の中に連続紙Sが案内されている状態では、遮音部材81の自由端部81aが連続紙Sに干渉(接触)する。
【0057】
ワイヤドットプリンタ51の背面側であってピンチローラ57の近傍には、一端部側が固定されていない自由端部82aとされた遮音部材82の他端部が、ヒンジ83を介して回動自在に設けられている。
【0058】
遮音部材82は、ヒンジ83の中心を通る延直線を境界線として、自由端部82aが境界線上から外れた位置にある場合には、自重により付勢されてリボンチェンジカバー56側あるいはケーシング52側のいずれかの方向に回動した位置にある。通常、遮音部材82は自重により付勢されて境界線よりもケーシング52側に垂れ下がり、自由端部82aは支軸55よりも下方に位置している。遮音部材82の自由端部82aが連続紙Sに対して付与する圧力は、遮音部材82自体の質量に依存するものであるが、搬送する連続紙Sのコシの強さにより押し戻すことができる程度である。
【0059】
用紙排出口60から連続紙Sが排出されていない状態では、遮音部材82は、ヒンジ83より下側部分のリボンチェンジカバー56に接触することにより回動が規制される位置にある。
【0060】
一方、用紙排出口60から連続紙Sが排出されている状態では、連続紙Sの種類、紙厚等により遮音部材82の自由端部82aの位置は異なるが、自由端部82aは排出される連続紙Sに押し戻された状態で連続紙Sに当接する。例えば、図6に示した連続紙Sより用紙厚の厚いあるいはコシの強い連続紙を搬送する場合、遮音部材82の自由端部82aの位置は、図6に示すよりも上方となる。逆に、図6に示した連続紙Sより用紙厚の薄いあるいはコシの弱い用紙を搬送する場合、用紙排出口60から排出された用紙が下方へ垂れ下がるため、遮音部材82の自由端部82aは自重によりさらに下方へ移動して、図6に示したよりも下方となる。
【0061】
なお、遮音部材81、82を形成する材質は、所定の形状を維持できるものであればよい。
【0062】
特に図示しないが、ワイヤドットプリンタ51は、筐体64の内の各部を制御する制御部を内蔵しており、この制御部が上述したプリンタ部70、モータ等の各部を駆動制御する。
【0063】
このようなワイヤドットプリンタ51による印字動作に際して、制御部の制御により、或るコイル30への通電が行われると、このコイル30が取付けられているコア27から、このコア27に対向して配置されているアーマチュア8の磁気回路形成部材15、この磁気回路形成部材15に対向する一対の傾斜面部21a、ヨーク11の外周側の筒状部24ならびに内周側の筒状部25との間を介して、底面部26から再びコア27に至る磁気回路が形成される。この磁気回路の形成により、磁気回路形成部材15の被吸引面17とコア27の磁極面28との間に磁気回路形成部材15をコア27の磁極面28へ引き寄せる吸引力が発生する。この吸引力により、アーマチュア8が支点軸16を中心として、磁気回路形成部材15の被吸引面17がコア27の磁極面28に吸引される方向に揺動する。
【0064】
本実施の形態では、支点軸16を中心として回動自在とされたアーマチュア8の磁気回路形成部材15の被吸引面17がコア27の磁極面28に当接する位置を印字位置とし(図1参照)、被吸引面17が磁極面28からが離間する位置を待機位置とする。
【0065】
アーマチュア8が印字位置へ揺動することにより、ワイヤ14の先端部が記録用紙側へ突出する。本実施の形態では、ワイヤドットプリントヘッド1と連続紙Sとの間にインクリボンが介在されているため、ワイヤ14の圧力がインクリボンを介して記録媒体に伝達されてインクリボンのインクが連続紙Sに転写されることにより印字が行われる。ここに、印字制御手段が実現される。
【0066】
なお、本実施の形態では、連続紙Sを記録媒体として用いたが、これに限るものではなく、例えば、加圧されることにより加圧部分が発色する感圧発色紙記録用紙(感圧発色紙)を記録媒体として用いることも可能である。
【0067】
記録媒体として感圧発色紙記録用紙(感圧発色紙)を用いる場合は、ワイヤドットプリントヘッド1が備えるワイヤ14の圧力によって、加圧された部分が発色することによって印字が行われる。ここに、印字制御手段が実現される。
【0068】
コイル30への通電が遮断されると、発生していた磁気回路が消滅する。上述したように、アーマチュア8は、図示しない付勢部材によってヨーク11から離反する方向に付勢されているため、磁気回路が消滅すると、付勢部材の付勢力によって待機位置へ向けて支点軸16を中心として、待機位置へ向けて揺動する。この揺動は、アーマチュアストッパ6にアーム9を当接させることにより待機位置で停止される。
【0069】
ここで、図7は、従来のワイヤドットプリントヘッドの一部を断面して示す断面斜視図である。図7に示すように、従来のワイヤドットプリントヘッド100では、外周側のリング形状部190の下面、および、内周側のリング形状部200の下面によってヨーク110に対して平面的に接触するアーマチュアスペーサ120を備えている。このような従来のアーマチュアスペーサ120では、内周側のリング形状部200とヨーク110とを良好に接触させるために、板金材料のプレス加工後に研磨工程を経て内周側のリング形状部200の平面度を維持するようにしているが、プレス加工後に研磨工程を経ることにより工程数が増加してしまう。このため、製造コストが増加してしまう。
【0070】
また、ヨーク11に対するアーマチュアスペーサ120の接触状態は、外周側のリング形状部190と内周側のリング形状部200との関係にも依存し、リング形状部190,200が同一平面内に収まるように研磨しなくてはならない。このため、研磨を行ってもアーマチュアスペーサ120全体での良好な接触状態を確保することができないことがあり、このような場合には、特に、元々接触面積の小さい内周側のリング形状部200とヨーク110との間での磁束の流れる効率が低下してしまう。
【0071】
これに対し、本実施の形態では、内周側のリング形状部20が、ヨーク11の内周側の筒状部25に設けられた被嵌合部32に嵌合しているため、内周側のリング形状部20の内周側の面が被嵌合部32の外周側の面に押し付けられた状態となる。
【0072】
これにより、図8に示すように、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面との間における良好な接触状態を確保することができ、コイル30により発生させた磁束が、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面との接触面を介して流れることとなるので、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面との間で磁束を効率よく流すことができる。これによって、アーマチュアスペーサ12とヨーク11との間での漏れ磁束の発生を減じることができ、良好な磁気回路を形成することができる。
【0073】
なお、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面と接触以外に、内周側のリング形状部20の下面と内周側の筒状部25の上端面とが接触している場合には、内周側のリング形状部20とヨーク11との間では、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面と接触面に加えて、内周側のリング形状部20の下面と内周側の筒状部25の上端面との接触面を介しても磁束が流れる。
【0074】
本実施の形態によれば、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面とを接触させ、この接触面を介して内周側のリング形状部20とヨーク11との間での磁束を流すようにしているため、内周側のリング形状部20とヨーク11との間で効率よく磁束を流すことのできるアーマチュアスペーサ12をプレス加工のみで製造することができる。これにより、精度の高いアーマチュアスペーサ12を、安定した品質で製造することができ、これによって、製造コストを大幅に削減することができる。
【0075】
本実施の形態では、段差部34を形成する被嵌合部32が設けられたヨーク11を有するワイヤドットプリントヘッド1について説明したが、これに限るものではなく、図9に示すように、別のヨーク11’を用いてもよい。ここで、図9は別の実施の形態のヨーク11’を示す斜視図、図10はこのヨーク11’を備えるワイヤドットプリントヘッド1の一部を示す側断面図である。図9に示すように、別の実施の形態のヨーク11’の内周側の筒状部25には、アーマチュアスペーサ12とヨーク11’との嵌合方向に対して底面部26側程外径が拡開する傾斜面部40を有する環状部材としての被嵌合部32’が、内周側の筒状部25に対して一体に設けられている。本実施の形態では、被嵌合部32’において外周側となる面32aによって、嵌合方向に対して傾斜する傾斜面部が実現されている。
【0076】
このような被嵌合部32’を有するヨークを用いたワイヤドットプリントヘッド1によれば、図10に示すように、内周側のリング形状部20を被嵌合部32’に対してより深く嵌合させる程、内周側のリング形状部20の内周側の面が被嵌合部32’の外周側の面32aに押し付けられた状態となる。
【0077】
これにより、コイル30により発生させた磁束を、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面32aとの接触面を介して効率よく流すことができ、アーマチュアスペーサ12とヨーク11’との間での漏れ磁束の発生を確実に減じて、良好な磁気回路を形成することができる。
【0078】
なお、図9では、アーマチュアスペーサ12とヨーク11’との嵌合方向に対して底面部26側程外径が拡開する傾斜面部40を有する被嵌合部32’を環状部材としたが、これに限るものではなく、例えば、アーマチュアスペーサ12における内周側のリング形状部20の外周側の面と自身の内周側の面とを接触させるように嵌合させる場合、アーマチュアスペーサ12とヨーク11’との嵌合方向に対して内周側の面が傾斜する傾斜面部を有する環状部材(図示せず)を設けるようにしてもよい。
【0079】
このように本実施の形態においては、印字位置と待機位置との間で揺動自在に設けられた複数のアーマチュア8と、アーマチュア8の揺動に伴って移動するように設けられた印字用ワイヤ14と、同心円状に設けられた径の異なる一対の筒状部24,25およびアーマチュア8に対応させて筒状部24,25間に同心円状に配置されてそれぞれにコイル30が巻回されたコア27を一体に備えるヨーク11と、一対の筒状部24,25と略同一径を有して同心円状に設けられた径の異なる一対のリング形状部19,20とアーマチュア8間に位置するように一対のリング形状部19,20間に掛け渡された複数のガイド部21とを有するアーマチュアスペーサ12と、ヨーク11の内周側の筒状部25とアーマチュアスペーサ12の内周側のリング形状部20とを嵌合させる嵌合構造と、から構成されているワイヤドットプリントヘッド1と、ワイヤドットプリントヘッド1を主走査方向に往復動させるヘッド駆動機構と、印字データに応じて、ヘッド駆動機構によりワイヤドットプリントヘッド1を往復動させるとともにワイヤドットプリントヘッド1が備えるアーマチュア8を選択的に揺動させる印字制御手段と、ワイヤドットプリントヘッド1の往復動範囲でワイヤドットプリントヘッド1に記録媒体Sを対向させるとともに印字制御手段による印字制御に応じて記録媒体Sを主走査方向に直交する副走査方向に搬送する記録媒体搬送機構と、から構成されているワイヤドットプリンタ51とされているため、ワイヤドットプリントヘッド1においては、ヨーク11の内周側の筒状部25とアーマチュアスペーサ12の内周側のリング形状部20との間における良好な接触状態を確保することができ、コイル30により発生させた磁束が、この接触位置を介して流れることとなるので、ヨーク11の内周側の筒状部25とアーマチュアスペーサ12の内周側のリング形状部20との間で磁束を効率よく流して良好な磁気回路を形成し、印字速度の高速化や印字圧の高圧化を図ることができる。
【0080】
また、本実施の形態においては、ワイヤドットプリントヘッド1が有する嵌合構造が、内周側の筒状部25のアーマチュアスペーサ12に対向する側に一体に設けられて内周側のリング形状部20に応じて内周側の筒状部25とは異ならせた径を有する環状部材としての被嵌合部32と、内周側のリング形状部20とにより構成されているワイヤドットプリンタ51とされているため、嵌合構造の製造、および、この嵌合構造によるヨーク11とアーマチュアスペーサ12との嵌合を行い易くすることができる。
【0081】
また、本実施の形態においては、環状部材としての被嵌合部32が、内周側の筒状部25の外径または内径の少なくとも一方と径の異なる外径および内径を有し、内周側の筒状部25のアーマチュアスペーサ12に対向する側に段差部34を形成するワイヤドットプリンタ51とされているため、段差部34を利用してヨーク11の内周側の筒状部25とアーマチュアスペーサ12の内周側のリング形状部20との接触状態をより良好に維持することができるので、ヨーク11の内周側の筒状部25とアーマチュアスペーサ12の内周側のリング形状部20との間で磁束をより効率よく流して良好な磁気回路を形成し、印字速度の高速化や印字圧の高圧化をより効果的に図ることができる。
【0082】
また、本実施の形態においては、環状部材としての被嵌合部32の、内周側のリング形状部20と嵌合する側の径が、このリング形状部20の径との間に50μm以下のギャップを形成するように設定されているワイヤドットプリンタ51とされているため、例えば、ワイヤドットプリントヘッド1の組み立てに際して、格別な固定機構を設けることなくヨーク11とアーマチュアスペーサ12とを固定し、ヨーク11とアーマチュアスペーサ12とが不用意に分解してしまう等を防止して、ワイヤドットプリントヘッド1を取り扱い易くすることができる。
【0083】
また、本実施の形態においては、環状部材としての被嵌合部32’の、リング形状部20との嵌合面が嵌合方向に対して傾斜する傾斜面部32aを有するワイヤドットプリンタ51とされているため、内周側の筒状部25と内周側のリング形状部20とをより深く嵌合させる程、内周側の筒状部25と内周側のリング形状部20とが傾斜面部32aを介してより接触させ、コイル30により発生させた磁束を、内周側のリング形状部20の内周側の面と被嵌合部32の外周側の面32aとの接触面を介して効率よく流して、アーマチュアスペーサ12とヨーク11’との間での漏れ磁束の発生を確実に減じて、良好な磁気回路を形成し、印字速度の高速化や印字圧の高圧化をより効果的に図ることができる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、ヨークの内周側の筒状部とアーマチュアスペーサの内周側のリング形状部との間で磁束を効率よく流して、アーマチュアスペーサとヨークとの間での漏れ磁束の発生を減じて、ヨークのコアからアーマチュアおよびアーマチュアスペーサを介してヨークに至る良好な磁気回路を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のワイヤドットプリントヘッドの全体の構成を示す側断面図である。
【図2】その一部を示す分解斜視図である。
【図3】アーマチュアスペーサを示す斜視図である。
【図4】ヨークを示す斜視図である。
【図5】ワイヤドットプリンタを示す斜視図である。
【図6】その概略を示す縦断側面図である。
【図7】従来のワイヤドットプリントヘッドの一部を断面して示す断面斜視図である。
【図8】ワイヤドットプリントヘッドの一部を示す側断面図である。
【図9】(a)は本発明の別の実施の形態のヨークを示す斜視図であり、(b)はその一部を示す側断面図である。
【図10】本発明の別の実施の形態のヨークを備えるワイヤドットプリントヘッドの一部を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤドットプリントヘッド
8 アーマチュア
11 ヨーク
11’ ヨーク
12 アーマチュアスペーサ
14 印字用ワイヤ
19,20 一対のリング形状部
24,25 一対の筒状部
26 コア
29 コイル
32 ガイド部
32a 傾斜面部
34 段差部
51 ワイヤドットプリンタ
Claims (10)
- 印字位置と待機位置との間で揺動自在に設けられた複数のアーマチュアと、
前記アーマチュアの揺動に伴って移動するように設けられた印字用ワイヤと、
同心円状に設けられた径の異なる一対の筒状部および前記アーマチュアに対応させて前記筒状部間に同心円状に配置されてそれぞれにコイルが巻回されたコアを一体に備えるヨークと、
前記一対の筒状部と略同一径を有して同心円状に設けられた径の異なる一対のリング形状部と前記アーマチュア間に位置するように前記一対のリング形状部間に掛け渡された複数のガイド部とを有するアーマチュアスペーサと、
前記ヨークの内周側の前記筒状部と前記アーマチュアスペーサの内周側の前記リング形状部とを嵌合させる嵌合構造と、
から構成されているワイヤドットプリントヘッド。 - 前記嵌合構造は、内周側の前記筒状部の前記アーマチュアスペーサに対向する側に一体に設けられて内周側の前記リング形状部に応じて内周側の前記筒状部とは異ならせた径を有する環状部材と、内周側の前記リング形状部とにより構成されている請求項1記載のワイヤドットプリントヘッド。
- 前記環状部材は、内周側の前記筒状部の外径または内径の少なくとも一方と径の異なる外径および内径を有し、内周側の前記筒状部の前記アーマチュアスペーサに対向する側に段差部を形成する請求項2記載のワイヤドットプリントヘッド。
- 前記環状部材は、内周側の前記リング形状部と嵌合する側の径が、このリング形状部の径との間に50μm以下のギャップを形成するように設定されている請求項3記載のワイヤドットプリントヘッド。
- 前記環状部材は、前記リング形状部との嵌合面が嵌合方向に対して傾斜する傾斜面部を有する請求項2記載のワイヤドットプリントヘッド。
- 印字位置と待機位置との間で揺動自在に設けられた複数のアーマチュアと、前記アーマチュアの揺動に伴って移動するように設けられた印字用ワイヤと、同心円状に設けられた径の異なる一対の筒状部および前記アーマチュアに対応させて前記筒状部間に同心円状に配置されてそれぞれにコイルが巻回されたコアを一体に備えるヨークと、前記一対の筒状部と略同一径を有して同心円状に設けられた径の異なる一対のリング形状部と前記アーマチュア間に位置するように前記一対のリング形状部間に掛け渡された複数のガイド部とを有するアーマチュアスペーサと、前記ヨークの内周側の前記筒状部と前記アーマチュアスペーサの内周側の前記リング形状部とを嵌合させる嵌合構造と、から構成されているワイヤドットプリントヘッドと、
前記ワイヤドットプリントヘッドを主走査方向に往復動させるヘッド駆動機構と、
印字データに応じて、前記ヘッド駆動機構により前記ワイヤドットプリントヘッドを往復動させるとともに前記ワイヤドットプリントヘッドが備えるアーマチュアを選択的に揺動させる印字制御手段と、
前記ワイヤドットプリントヘッドの往復動範囲で前記ワイヤドットプリントヘッドに記録媒体を対向させるとともに前記印字制御手段による印字制御に応じて前記記録媒体を主走査方向に直交する副走査方向に搬送する記録媒体搬送機構と、
から構成されているワイヤドットプリンタ。 - 前記ワイヤドットプリントヘッドが有する前記嵌合構造は、内周側の前記筒状部の前記アーマチュアスペーサに対向する側に一体に設けられて内周側の前記リング形状部に応じて内周側の前記筒状部とは異ならせた径を有する環状部材と、内周側の前記リング形状部とにより構成されている請求項6記載のワイヤドットプリンタ。
- 前記環状部材は、内周側の前記筒状部の外径または内径の少なくとも一方と径の異なる外径および内径を有し、内周側の前記筒状部の前記アーマチュアスペーサに対向する側に段差部を形成する請求項7記載のワイヤドットプリンタ。
- 前記環状部材は、内周側の前記リング形状部と嵌合する側の径が、このリング形状部の径との間に50μm以下のギャップを形成するように設定されている請求項8記載のワイヤドットプリンタ。
- 前記環状部材は、前記リング形状部との嵌合面が嵌合方向に対して傾斜する傾斜面部を有する請求項7記載のワイヤドットプリンタ。
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