JP2005271250A - ヨーク、ワイヤドットプリンタヘッド及びワイヤドットプリンタ - Google Patents

ヨーク、ワイヤドットプリンタヘッド及びワイヤドットプリンタ Download PDF

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Yasunobu Terao
康伸 寺尾
Takahiro Kawaguchi
貴弘 川口
Keishi Tsuchiya
景史 土屋
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Abstract

【課題】 ヨークの製造時間を短縮し、さらに、確実な組み立て作業を実現する。
【解決手段】 湯口を有する鋳型を用いる鋳造法により、底となる底面部23を有する筒状の筒状部21とその筒状部21の内部に設けられたコア27とを有するヨーク6を形成し、湯口の形状を有するゲート部6bを筒状部21の外周面6aに設けることで、ヨーク6の外周面6aにゲート部6bを位置付けるようにした。これにより、ゲート部6bはヨーク6の外周面6aに位置するため、ゲート部6bを切断又は研磨等して取り除く必要がなくなり、ヨーク6の製造時間を短縮することができ、さらに、ゲート部6bが邪魔にならず、確実な組み立て作業を実現することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ヨーク、ワイヤドットプリンタヘッド及びワイヤドットプリンタに関する。
ワイヤドットプリンタヘッドは、印字用のワイヤが連結されたアーマチュアを印字位置と待機位置との間で揺動させ、アーマチュアを印字位置へ揺動させたときにワイヤの先端部を用紙等の印字媒体に衝突させることによって印字を行う装置である。
ワイヤドットプリンタヘッドの中には、揺動対象とするアーマチュアの周囲にコイルにより磁束を発生させ、アーマチュアを待機位置から印字位置へ吸引する磁気回路を生成することで印字を行う装置が提案されている。
このようなワイヤドットプリンタヘッドは、コイルが巻回されるコアを有するヨークを備えている。このヨークは、例えば精密鋳造法により形成されている(特許文献1参照)。精密鋳造法としては、ロストワックス法等が挙げられる。精密鋳造法では、鋳型にヨーク用の材料を流し込むため、その湯口が鋳型に形成されている。したがって、精密鋳造法により形成されたヨークの一部分には、湯口の形状を有するゲート部が形成されてしまう。通常、このゲート部はヨークの表面から突出しているため、切断又は研磨されて取り除かれる。
特開平6−33199号公報
しかしながら、ゲート部を取り除くためには、その切断工程又は研磨工程を行うため、ヨークの製造時間が長くなり、その生産性が低下してしまう。
一方、ワイヤドットプリンタヘッドの組み立て時には、他の部材がヨーク上に積層されて設けられる。このため、ヨークの製造時間の短縮を目的として、ヨーク上に形成されたゲート部を取り除かずに残しておいた場合には、ワイヤドットプリンタヘッドの組み立て時にゲート部が邪魔になり、ゲート部の位置によっては、ヨーク上に他の部材を取り付けることができないことがある。したがって、ヨーク上に形成されたゲート部を取り除かないと、確実な組み立て作業を行うことは困難である。
本発明の目的は、ヨークの製造時間を短縮し、さらに、確実な組み立て作業を実現することである。
本発明は、湯口を有する鋳型を用いる鋳造法により、底となる底面部を有する筒状の筒状部とその筒状部の内部に設けられコイルが巻回されるコアとを有するヨークを形成し、その筒状部の外周面に、湯口の形状を有するゲート部を設けることで、ヨークの外周面にゲート部を位置付けるようにした。
本発明によれば、ゲート部がヨークの外周面に位置するため、ゲート部を取り除く必要はなくなり、ヨークの製造時間を短縮することができる。さらに、ゲート部が邪魔にならず、確実な組み立て作業を実現することができる。
本発明を実施するための最良の一形態について図1ないし図4を参照して説明する。
<ワイヤドットプリンタヘッド>
まず、ワイヤドットプリンタヘッド1の全体の構成について図1ないし図3を参照して説明する。図1は本実施の形態のワイヤドットプリンタヘッド1を概略的に示す中央縦断正面図、図2はワイヤドットプリンタヘッド1の一部を概略的に示す分解斜視図、図3はワイヤドットプリンタヘッド1の一部を概略的に示す外観斜視図である。
ワイヤドットプリンタヘッド1は、取付ねじ(図示せず)によって結合されるフロントケース2とリヤケース3とを備えている。これらの間には、アーマチュア4、ワイヤガイド5、ヨーク6、アーマチュアスペーサ7及び回路基板8等が設けられている。
アーマチュア4は、板状に形成され長さ方向(アーム9が伸びる方向)の一端に印字用ワイヤ(以降、単にワイヤとする)10を支持するアーム9、アーム9の幅方向の両側面に設けられ磁気回路を形成するための磁気回路形成部材11及び回動中心(揺動中心)となる支点軸12を備えている。ワイヤ10はアーム9の一端にロウ付けされている。その他端側のアーマチュア4の端部には、円弧状部13が形成されている。磁気回路形成部材11には、被吸引面14が設けられており、この被吸引面14はアーマチュア4の長手方向の中央部分に位置付けられている。
このようなアーマチュア4はヨーク6の軸心に対して放射状に複数配置されている。そして、アーマチュア4は、その支点軸12を中心としてヨーク6から離反する方向に回動自在(揺動自在)な状態でそれぞれヨーク6の表面に支持されており、コイルスプリング等の付勢部材15によってヨーク6から離反する方向に付勢されている。付勢部材15は付勢動作が可能に設けられている。
ワイヤガイド5は、ワイヤ10の先端部が印字媒体の所定位置に衝突するようにワイヤ10を摺動自在にガイドする。また、フロントケース2には、ワイヤ10の先端部を所定のパターンに整列させるとともにワイヤ10を摺動自在にガイドする先端ガイド16が設けられている。なお、ワイヤ10は、アーマチュア4が印字位置へ揺動した場合に、アーマチュア4の揺動動作に伴い、その先端部が所定の位置、例えば用紙等の印字媒体に衝突する位置まで移動する。
リヤケース3には、一端側に底面部17を有する円筒形状部18が設けられている。底面部17の中心部分には、金属製の環状のアーマチュアストッパ19が取付けられる取付用凹部20が形成されている。アーマチュアストッパ19は取付用凹部20に嵌め込まれることにより取付けられている。ここで、アーマチュア4が付勢部材15により印字位置から揺動すると、アーマチュア4の一部であるアーム9がアーマチュアストッパ19に当接し、アーマチュア4の揺動は停止する。したがって、アーマチュアストッパ19は、アーマチュア4の待機位置を定める機能を有している。
ヨーク6は、同心円状に設けられた径の異なる一対の筒状部21,22を有している。各筒状部21,22の軸心方向(図1中の紙面上下方向、すなわちヨーク6の軸心方向)の寸法は、互いに等しく設定されている。外周側の筒状部21と内周側の筒状部22とは、軸心方向の一端側を閉塞するように設けられた底面部23により一体化されている。なお、ヨーク6は、例えば、磁気特性に優れた磁性材料であるPMD(パーメンジュール)材料を用いて形成されている。このようなヨーク6は、底面部23と反対側の開放された側をリヤケース3の開放された側に対向させた状態で、フロントケース2とリヤケース3との間に挟持されている。
外周側の筒状部21には、アーマチュア4の数と同数である複数の窪み24が形成されている。これらの窪み24は、その内周面がアーマチュア4の円弧状部13の外周面の曲率半径と略同一の曲率半径に形成された凹面形状を有している。窪み24には、アーマチュア4の一端側に形成された円弧状部13が摺動自在に嵌め込まれる。
内周側の筒状部22には、環状形状を有する被嵌合部25が設けられている。被嵌合部25は、内周側の筒状部22に対して同心円状に位置するように内周側の筒状部22に一体に設けられている。被嵌合部25の外径は、内周側の筒状部22の外径よりも小さく設定されている。したがって、内周側の筒状部22には、被嵌合部25によって段地部26が形成されている。
底面部23には、外周側の筒状部21と内周側の筒状部22との間に環状に配置された複数のコア27が一体に設けられている。ヨーク6の軸心方向における各コア27の寸法は、ヨーク6の軸心方向における筒状部21,22の寸法と等しく設定されている。
各コア27におけるヨーク6の軸心方向の一端には、それぞれ磁極面28が形成されている。コア27の磁極面28は、アーマチュア4に設けられた磁気回路形成部材11の被吸引面14に対向するように設けられている。また、各コア27の外周には、コイル29がそれぞれ装着されている。すなわち、ヨーク6は、コイル29がそれぞれ巻回された複数のコア27を環状に有している。なお、本実施の形態では、全てのコイル29の巻回方向が等しく設定されているが、これに限るものではなく、例えば、巻回方向を異ならせたコイルが選択的に配置されても良い。
このようなヨーク6は、溶融した磁性材料が流し込まれる湯口を有する鋳型を使用する精密鋳造法により形成されている。精密鋳造法としては、ロストワックス(LostWax)法が用いられる。ここでは、ヨーク6の外周面6aに鋳型の湯口を対向させてロストワックス法によりヨーク6が形成される。すなわち、鋳型は、その湯口がヨーク6の外周面6aに対向するように形成されている。なお、湯口は、鋳型内のヨーク6の型部分まで伸びる穴であり、ヨーク6の型部分まで溶融した磁性材料を供給する。
このように形成されたヨーク6は、底となる底面部23を有する円筒状に形成されており、その内部の底面部23に設けられた複数のコア27を有し、ヨーク6の外周面6aに設けられ凸状に形成されたゲート部6bを有している(図1及び図3参照)。この凸状のゲート部6bは、鋳型に湯口が存在するために形成される部分であり、鋳型の湯口の形状になっている。複数のコア27は、ヨーク6の内部、すなわち筒状部21の内部に位置付けられて底面部23に設けられている。また、外周面6aはヨーク6の軸心方向に平行な面である。なお、ヨーク6は円筒状に形成されているが、これに限るものではなく、例えば四角筒状や三角筒状等に形成されても良い。
回路基板8は、印字位置と待機位置との間におけるアーマチュア4の揺動を制御するための駆動回路を備えている。このような回路基板8は、ヨーク6の軸心方向に略直交するように設けられている。回路基板8の駆動回路は、印字動作に際して複数のアーマチュア4の中から任意のアーマチュア4を選択的に揺動させる。すなわち、駆動回路は、印字動作に際して複数のコイル29の中から任意のコイル29に選択的に電流を供給する。
回路基板8には、図3に示すように、ヨーク6の軸心方向に略直交する方向に伸びる引出部8aが接続されている。この引出部8aは、駆動回路に接続された引出線8bを有している。引出線8bは、電気が流れる線であり、ヨーク6の軸心方向に略直交するように伸びている。引出部8aには、後述するワイヤドットプリンタ50の駆動制御部72に駆動回路を接続するためのコネクタ部8cが設けられている。例えば、引出部8aは、フィルム等の可撓性を有する可撓部材上に引出線8bがプリントされて形成されている。なお、回路基板8上には、ヨーク6がそのゲート部6bを引出部8a側に位置付けて(例えば引出部8aの引出方向に向けて)設けられている。
アーマチュアスペーサ7は、ヨーク6の筒状部21,22の径と略同一径を有する一対のリング形状部30,31と、アーマチュア4間に位置するように一対のリング形状部30,31間に放射状に掛け渡された複数のガイド部32と、を有している。これらのガイド部32がアーマチュア4に対する側磁路となる。外周側のリング形状部30及び内周側のリング形状部31は、同心円状に設けられている。外周側のリング形状部30、内周側のリング形状部31及びガイド部32は一体に成形されている。このようなアーマチュアスペーサ7は、例えば、磁気特性に優れた磁性材料であるパーメンジュール材料を用いて形成されている。
アーマチュアスペーサ7がヨーク6上に設けられると、外周側のリング形状部30及び内周側のリング形状部31はヨーク6の筒状部21,22にそれぞれ当接し、内周側のリング形状部31は、被嵌合部25に嵌合する。なお、内周側のリング形状部31の内径は、被嵌合部25の外径と同等あるいは若干大きくなるように設定されている。
各ガイド部32は、リング形状部30,31の略半径方向に沿って、コア27の磁極面28から離反する方向であって斜め方向に延出するサイドヨーク部33を備えている。このサイドヨーク部33は、内周側のリング形状部31から外周側のリング形状部30へ近づく程幅広になる羽根形状とされている。
アーマチュアスペーサ7には、複数のガイド部32が一対のリング形状部30,31間に掛け渡されているため、リング形状部30,31の半径方向に沿って開口するスリット状のガイド溝34が確保されている。各ガイド溝34は、各ガイド部32のサイドヨーク部33がアーマチュア4の揺動を妨げることのない程度に磁気回路形成部材11に近接するような幅寸法で形成されている。
また、ガイド溝34は、外周側のリング形状部30まで連通しており、外周側のリング形状部30におけるガイド溝34には、リング形状部30の外径方向に沿ってガイド溝34の両側となる位置に、ガイド溝34に連続して開口する切欠部である軸受溝35が形成されている。この軸受溝35には、アーマチュア4の支点軸12が嵌め込まれる。すなわち、アーマチュア4の支点軸12は、ヨーク6及びアーマチュアスペーサ7によってアーマチュア4がコア27に対向するように保持されている。
ヨーク6とアーマチュアスペーサ7との間には、複数のアーマチュア4の支点軸12とヨーク6との接触を防止するピンサポートプレート36が設けられており、アーマチュアスペーサ7上には、複数のアーマチュア4の支点軸12を押さえる押さえ部材37が設けられている。
ピンサポートプレート36は、複数のアーマチュア4の揺動を妨げないように環状に形成されており、複数の接触防止部38を有している。複数の接触防止部38は、ヨーク6と複数のアーマチュア4との間にそれぞれ設けられている。また、ピンサポートプレート36は、ヨーク6のコア27とアーマチュア4との磁路を最短距離で構成するため、例えば厚さが0.20mm程度である板状に形成され、ヨーク6上に設けられている。ピンサポートプレート36の表面には、硬化処理が施されている。硬化処理としては、例えば窒化処理が用いられている。
押さえ部材37は、フロントケース2とリヤケース3とが取付ねじにより結合されることで、複数のアーマチュア4の支点軸12を押さえる板状の部材である。この押さえ部材37は、アーマチュア4の揺動を妨げないように環状に形成されており、複数の溝部39を有している。複数の溝部39はアーマチュア4の幅寸法と略同じ幅寸法でその半径方向にそれぞれ伸びている。押さえ部材37の表面には、硬化処理が施されている。硬化処理としては、例えば窒化処理が用いられている。
なお、アーマチュア4の支点軸12の直径は約0.90mmであり、軸受溝35を構成する部分のアーマチュアスペーサ7の厚さは約0.80mmである。したがって、アーマチュア4の支点軸12が軸受溝35に嵌め込まれると、支点軸12は軸受溝35から約0.10mmだけはみ出て押さえ部材37に当接するため、確実に保持される。
<ワイヤドットプリンタ>
次に、上述したようなワイヤドットプリンタヘッド1を備えるワイヤドットプリンタ50について図4を参照して説明する。図4は本実施の形態のワイヤドットプリンタ50を概略的に示す縦断側面図である。
ワイヤドットプリンタ50は本体ケース51を備えている。この本体ケース51の前面52には、開口部53が形成されている。開口部53には、手差しトレイ54が開閉自在に設けられている。また、本体ケース51の前面52側の下部には、給紙口55が形成され、背面56側には、排紙受け57が設けられている。さらに、本体ケース51の上面58には、開閉カバー59が回動自在に設けられている。ここで、開かれた状態の開閉カバー59を図4中に仮想線で示す。
本体ケース51内には、印字媒体搬送経路である用紙搬送経路60が設けられている。この用紙搬送経路60の用紙搬送方向上流側は、開放状態の手差しトレイ54の延長面上に配置された給紙通路61と、給紙口55に通じる給紙通路62とに接続され、用紙搬送方向下流側は排紙受け57に接続されている。給紙通路62には、用紙を搬送するトラクタ63が設けられている。
用紙搬送経路60には、搬送ローラ64と押さえローラ65とが対向配置されており、押さえローラ65は搬送ローラ64へ圧接されている。これら搬送ローラ64と押さえローラ65とは、印字媒体である用紙を搬送し、印字媒体搬送部である用紙搬送部を構成している。さらに、用紙搬送経路60には、搬送される用紙に対して印字動作を行うプリンタ部66が設けられており、排紙受け57の入口には、排紙ローラ67が設けられている。この排紙ローラ67へ圧接された押さえローラ68が開閉カバー59の自由端側に回転自在に支持されている。
プリンタ部66は、用紙搬送経路60中に配置されたプラテン69、このプラテン69に沿って用紙搬送経路60と直交する方向に往復動自在なキャリッジ70、キャリッジ70に搭載された上述したようなワイヤドットプリンタヘッド1及びインクリボンカセット71等から構成されている。なお、インクリボンカセット71は着脱可能に設けられている。
キャリッジ70はモータ(図示せず)によって駆動され、プラテン69に沿って往復移動する。ワイヤドットプリンタヘッド1は、キャリッジ70がプラテン69に沿って往復移動することに伴って主走査方向に往復移動する。このため、本実施の形態では、キャリッジ70やモータ等によってヘッド駆動機構が実現されている。また、ワイヤドットプリンタ50は、本体ケース51内の各部を制御する駆動制御部72を内蔵しており、この駆動制御部72がプリンタ部66、トラクタ63及びモータ等の各部を駆動制御する。
このような構成において、用紙として単票を用いる場合には、手差しトレイ54から給紙し、用紙として連続紙を用いる場合には、給紙口55から給紙する。いずれの用紙(図示せず)も、搬送ローラ64により搬送され、ワイヤドットプリンタヘッド1により印字されて、排紙ローラ67により排紙受け57に排紙される。
印字は、ワイヤドットプリンタヘッド1において選択的にコイル29を励磁することにより、アーマチュア4がコア27の磁極面28に吸引されて支点軸12を中心に回動し、ワイヤ10がインクリボン(図示せず)を介してプラテン69上の用紙に押し付けられることによって行われる。コイル29への通電が遮断されると、アーマチュア4が付勢部材15の付勢力により復帰してアーマチュアストッパ19により待機位置で停止する。なお、ここでは、印字媒体として用紙を用いたが、これに限るものではなく、例えば、加圧されることにより加圧部分が発色する感圧発色紙を用いることも可能である。印字媒体として感圧発色紙を用いる場合には、ワイヤドットプリンタヘッド1が備えるワイヤ10の圧力により加圧された部分が発色することによって、印字が行われる。
ワイヤドットプリンタ50による印字動作に際しては、駆動制御部72の制御により、印字データに基づいて選択的にコイル29への通電が行われる。すると、選択されたコイル29が取付けられているコア27から、このコア27に対向して配置されているアーマチュア4の磁気回路形成部材11、この磁気回路形成部材11に対向する一対のサイドヨーク部33、ガイド部32、ヨーク6の外周側の筒状部21ならびに内周側の筒状部22、底面部23を介して、再びコア27に至る磁気回路が形成される。
この磁気回路の形成により、磁気回路形成部材11の被吸引面14とコア27の磁極面28との間には、磁気回路形成部材11をコア27の磁極面28へ引き寄せる吸引力が発生する。この吸引力により、アーマチュア4が支点軸12を中心として、磁気回路形成部材11の被吸引面14がコア27の磁極面28に吸引される方向に揺動する。なお、本実施の形態では、アーマチュア4の磁気回路形成部材11の被吸引面14がコア27の磁極面28に当接する位置を印字位置とする。
アーマチュア4が印字位置へ揺動することにより、ワイヤ10の先端部が用紙側へ突出する。このとき、ワイヤドットプリンタヘッド1と用紙との間にインクリボンが介在しているため、ワイヤ10の圧力がインクリボンを介して用紙に伝達され、インクリボンのインクが用紙に転写されることにより印字が行われる。
コイル29への通電が遮断されると、発生していた磁束が消滅するため、磁気回路も消滅する。これにより、磁気回路形成部材11をコア27の磁極面28へ引き寄せる吸引力がなくなる。アーマチュア4は、付勢部材15による付勢力によってヨーク6から離反する方向に付勢され、待機位置へ向けて支点軸12を中心として揺動する。すなわち、アーマチュア4は待機位置へ向けて揺動し、そのアーム9がアーマチュアストッパ19に当接することによって待機位置で停止する。
このような印字動作が高速(例えば印字速度=2500回/秒)に行われる。このとき、アーマチュア4は、例えば2500回/秒で印字位置と待機位置との間を揺動することになる。
このように本実施の形態では、湯口を有する鋳型を用いる鋳造法により、底となる底面部23を有する筒状の筒状部21とその筒状部21の内部に設けられたコア27とを有するヨーク6を形成し、湯口の形状を有するゲート部6bを筒状部21の外周面6aに設けることで、ヨーク6の外周面6aにゲート部6bを位置付けるようにした。これにより、ゲート部6bはヨーク6の外周面6aに位置するため、ゲート部6bを切断又は研磨して取り除く必要がなくなり、ヨーク6の製造時間を短縮することができる。さらに、ゲート部6bは組み立ての際に邪魔にならず、確実な組み立て作業を実現することができる。特に、ゲート部6bが、ヨーク6上に積層されて設けられる他部材の組み立てを妨げることはない。
なお、本実施の形態のワイヤドットプリンタヘッド1は、前述したようなヨーク6と、ヨーク6のコア27に巻回されたコイル29と、コア27に対向する位置に位置付けられてヨーク6に揺動自在に設けられその揺動方向と略平行にワイヤ10を支持するアーマチュア4と、を具備することから、ヨーク6の製造時間を短縮し、さらに、確実な組み立て作業を実現することができる。
また、本実施の形態では、アーマチュア4の揺動動作を制御する駆動回路を有する回路基板8と、駆動回路に接続されて電気が流れる引出線8bを有する引出部8aとをさらに具備し、ヨーク6は、回路基板8上にゲート部6bを引出部8a側に位置付けて設けられていることから、ゲート部6bは引出部8a用に設けられたスペースに位置するため、ゲート部6b用のスペースを確保する必要はなく、ワイヤドットプリンタヘッド1の大型化を防止することができる。
また、本実施の形態のワイヤドットプリンタ50は、前述したようなワイヤドットプリンタヘッド1と、ワイヤドットプリンタヘッド1に対向するプラテン69と、ワイヤドットプリンタヘッド1を保持しプラテン69に沿って往復移動するキャリッジ70と、ワイヤドットプリンタヘッド1とプラテン69との間に印字媒体を搬送する印字媒体搬送部である搬送ローラ64及び押さえローラ65と、を具備し、ワイヤドットプリンタヘッド1、キャリッジ70、搬送ローラ64及び押さえローラ65を駆動制御して、印字データに基づく印字を実行するようにしたことから、ヨーク6の製造時間を短縮し、さらに、確実な組み立て作業を実現することができる。
本発明の実施の一形態のワイヤドットプリンタヘッドを概略的に示す中央縦断正面図である。 本発明の実施の一形態のワイヤドットプリンタヘッドの一部を概略的に示す分解斜視図である。 本発明の実施の一形態のワイヤドットプリンタヘッドの一部を概略的に示す外観斜視図である。 本発明の実施の一形態のワイヤドットプリンタを概略的に示す縦断側面図である。
符号の説明
1 ワイヤドットプリンタヘッド
4 アーマチュア
6 ヨーク
6a 外周面
6b ゲート部
8 回路基板
8b 引出線
8a 引出部
10 印字用ワイヤ(ワイヤ)
21 筒状部
23 底面部
27 コア
29 コイル
50 ワイヤドットプリンタ
64 印字媒体搬送部(搬送ローラ)
65 印字媒体搬送部(押さえローラ)
69 プラテン
70 キャリッジ

Claims (4)

  1. 湯口を有する鋳型を用いる鋳造法により形成され、底となる底面部を有する筒状部と、その筒状部の内部に設けられコイルが巻回されるコアと、その筒状部の外周面に設けられ前記湯口の形状を有するゲート部と、を具備するヨーク。
  2. 請求項1記載のヨークと、
    前記ヨークの前記コアに巻回されたコイルと、
    前記コアに対向する位置に位置付けられて前記ヨークに揺動自在に設けられ、その揺動方向と略平行に印字用ワイヤを支持するアーマチュアと、
    を具備するワイヤドットプリンタヘッド。
  3. 前記アーマチュアの揺動動作を制御する駆動回路を有する回路基板と、
    前記駆動回路に接続されて電気が流れる引出線を有する引出部と、
    をさらに具備し、
    前記ヨークは、前記回路基板上に前記ゲート部を前記引出部側に位置付けて設けられているワイヤドットプリンタヘッド。
  4. 請求項2又は3記載のワイヤドットプリンタヘッドと、
    前記ワイヤドットプリンタヘッドに対向するプラテンと、
    前記ワイヤドットプリンタヘッドを保持し前記プラテンに沿って往復移動するキャリッジと、
    前記ワイヤドットプリンタヘッドと前記プラテンとの間に印字媒体を搬送する印字媒体搬送部と、
    を具備し、
    前記ワイヤドットプリンタヘッド、前記キャリッジ及び前記印字媒体搬送部を駆動制御して、印字データに基づく印字を実行するようにしたワイヤドットプリンタ。



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