JP3806924B2 - コネクタ - Google Patents

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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具を抜け止めするためのリテーナを備えたコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハウジングに挿入した端子金具をリテーナによって二重係止するコネクタでは、リテーナをハウジングに対して仮係止した状態で端子金具をハウジングに挿入し、その後、リテーナを仮係止位置から本係止位置へ押し込むことによって端子金具に係止させる構造となっている。
【0003】
リテーナとハウジングには、リテーナを仮係止位置と本係止位置とに係止する手段が設けられる。即ち、リテーナには、仮係止位置から本係止位置への押込み方向と同方向へ片持ち状に延出する形態の弾性係止片を形成し、その弾性係止片の先端(自由端)側に仮係止突起を形成するとともに、この仮係止突起よりも基端側に本係止突起を形成する。一方、ハウジングには、仮係止突起と本係止突起に共通する1つの抜止め突起を形成する。
【0004】
リテーナが仮係止位置にある状態では、抜止め突起が仮係止突起と本係止突起との間に嵌合することによりリテーナが移動規制される。この状態からリテーナを本係止位置へ押し込むと、弾性係止片が抜止め突起から離間する方向へ弾性撓みしつつ本係止突起が抜止め突起を乗り越え、その本係止突起が抜止め突起に係止することでリテーナは仮係止位置側への戻りを規制される。
尚、弾性係止片に設けた係止突起によってリテーナを仮係止位置と本係止位置とに係止するようにしたコネクタとしては、従来、実開平6−58570号に開示されているものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
端子金具をハウジングから抜き取る際には、本係止位置にあるリテーナを治具などを用いて仮係止位置まで戻すのであるが、このときに、本係止突起と抜止め突起との係止が解除されるのに伴って弾性係止片が弾性撓みし、本係止突起が抜止め突起を乗り越えたところで、弾性係止片が弾性復帰して抜止め突起が本係止突起と仮係止突起との間に係止され、リテーナは仮係止位置に保持されるようになっている。
【0006】
ところが、このリテーナの戻し作業では、本来確実に係止されるべき本係止突起を抜止め突起から解離させ、しかも同時に弾性係止片をその弾力に抗して弾性撓みさせる必要があることから、リテーナには過大な力が付与されることになる。そのため、リテーナは勢い良く仮係止位置側へ移動することになるが、このとき、本係止突起が抜止め突起を乗り越えて弾性係止片が弾性復帰した後、勢い余って弾性係止片が再び弾性撓みしつつ仮係止突起までもが抜止め突起を乗り越え、リテーナがハウジングから抜けてしまうことが懸念される。
【0007】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、リテーナを本係止位置から仮係止位置へ移動させるときに、リテーナがハウジングから離脱するのを防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、リテーナが仮係止されているハウジングに端子金具を挿入した後、前記リテーナを仮係止位置から本係止位置へ押し込んで前記端子金具に係止させるようにしたものであり、前記リテーナには、仮係止位置から本係止位置への押込み方向と同方向へ片持ち状に延出する形態の弾性係止片が形成され、その弾性係止片の自由端側の位置には仮係止突起が形成されるとともに、この弾性係止片における前記仮係止突起よりも基端側には本係止突起が形成され、前記本係止突起の前記弾性係止片からの突出寸法が、前記仮係止突起の前記弾性係止片からの突出寸法よりも小さく設定されており、前記ハウジングには、前記仮係止突起と前記本係止突起とに係止可能な抜止め突起が形成され、仮係止位置にある前記リテーナは、前記抜止め突起が前記仮係止突起と前記本係止突起との間に嵌合することにより遊動規制され、本係止位置にある前記リテーナは、前記本係止突起が前記抜止め突起に対して奥側から係止することにより仮係止位置側への戻りを規制され、本係止位置の前記リテーナを仮係止位置まで戻す過程では、前記弾性係止片が弾性的に傾動しつつ前記本係止突起が前記抜止め突起から解離し、前記本係止突起が前記抜止め突起を乗り越えたところで前記弾性係止片が弾性復帰して前記抜止め突起が前記本係止突起と前記仮係止突起との間に嵌合されることで、前記リテーナが仮係止位置に保持されるようにしたコネクタにおいて、仮係止位置の前記リテーナに対する抜け方向の力の付与に起因して前記仮係止突起が前記抜止め突起から解離する方向へ前記弾性係止片が弾性撓みしたときに、前記仮係止突起が前記抜止め突起に係止している状態で前記弾性係止片の自由端の変位を規制する規制手段が設けられている構成とした。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記弾性係止片と前記抜止め突起が概ね対称に一対設けられており、前記リテーナが仮係止位置にある状態において前記仮係止突起を前記抜止め突起から解離させる方向へ前記弾性係止片が弾性撓みしようとする際には、その弾性係止片の自由端同士が互いに当接することでその自由端の変位が規制される構成とした。
【0010】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
仮係止位置にあるリテーナにハウジングからの抜け方向の力が作用することに起因して弾性係止片が弾性撓みしようとしても、規制手段によってその弾性係止片の自由端の変位が規制される。この自由端の変位規制により、弾性係止片は、一端支持の状態から両端支持の状態となって見掛け上の弾力が増大するため、弾性撓みを生じ難くなる。したがって、その弾性係止片の弾性撓みに伴って仮係止突起が抜止め突起を乗り越える動作が規制され、リテーナは仮係止位置に保持される。
【0011】
よって、リテーナを本係止位置から仮係止位置側に向かって勢い良く移動させたときには、仮係止位置に到達した時点で、本係止突起が抜止め突起を乗り越えて弾性係止片が弾性復帰すると、その弾性係止片は上記のように規制手段によって弾性撓みを規制される。これにより、リテーナは、その本係止突起と仮係止突起の間に抜止め突起を嵌合させた仮係止位置で確実に停止し、ハウジングからの離脱が防止される。
【0012】
また、弾性係止片は片持ち状をなしていて傾動変位するようになっているため、仮係止突起と本係止突起の突出寸法が同じである場合には、自由端に近い仮係止突起が抜止め突起を乗り越えるときよりも、自由端から遠い本係止突起が抜止め突起を乗り越えるときの方が、弾性係止片の傾動量即ち弾性撓み量が大きくなるのである。このことは、仮係止位置のリテーナをハウジングから引き抜くのに要する力よりも、リテーナを本係止位置から仮係止位置へ移動させるのに要する力の方が大きくなることを意味するため、リテーナを仮係止位置と本係止位置との間で移動させるときの作業性と、リテーナをハウジングから外れ難くする機能とを勘案した場合に、あまり好ましくはない。
【0013】
その点、本発明では、仮係止突起よりも本係止突起の突出寸法を小さくしているので、リテーナのハウジングからの離脱防止機能を低下させることなく、リテーナを本係止位置と仮係止位置との間で移動させるのに要する力を低減して操作性の向上を実現することができる。
請求項2の発明
規制手段は、リテーナの弾性係止片のみで構成されているので、ハウジング側に規制手段を設ける必要がなく、ハウジング側の形状の簡素化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。
本実施形態のコネクタは、ハウジング10と端子金具30とリテーナ20とを備えて構成される。ハウジング10は合成樹脂材料からなり、その外周には相手側コネクタ(図示せず)との嵌合部分をシールするためのシール部材11が装着されている。また、ハウジング10の略前半部分には、キャビティ12の前端部を構成するとともにシール部材11の抜止め機能を有するフロントホルダ16が外嵌されている。
【0015】
ハウジング10の内部にはキャビティ12が形成されている。キャビティ12内には後方から(図1における斜め右上方からであり、図10における右方から)端子金具30が挿入され、その一次係止部31をキャビティ12内のランス13に一次係止させることにより抜止め状態とされる。この端子金具30には、その端子金具30が正規挿入されている状態において収容空間14に対して前方から臨むように位置する二次係止部32が形成されている。
【0016】
また、ハウジング10内には、その左外側面に開口するとともにキャビティ12に連通する収容空間14が左右方向に貫通して形成されており、この収容空間14にはハウジング10の左方から(図1における右下方から)リテーナ20が差し込まれるようになっている。この収容空間14の右端部には、その前側の内面から後方へ突出する第1抜止め突起15Fと、後側の内面から前方へ突出する第2抜止め突起15Rが形成されている。この第1抜止め突起15Fと第2抜止め突起15Rは、その形状、寸法及び配置が前後対称となっている。かかる抜止め突起15F,15Rの右側(収容空間14に対するリテーナ20の差込み方向における前側)の面は、収容空間14に対するリテーナ20の抜き差し方向と直交する受け面15aとされ、抜止め突起15F,15Rの左側の面は、収容空間14に対するリテーナ20の差込み方向に対して傾斜した誘導斜面15bとなっている。
【0017】
リテーナ20は、収容空間14内に差し込まれることで、ハウジング10に対して仮係止位置(図4を参照)と、この仮係止位置よりも深く差し込まれた本係止位置(図6を参照)とに組み付けられるようにしたものである。リテーナ20は、合成樹脂材料からなり、ハウジング10の外側面と整合する形態の基部21と、この基部21から収容空間14に対する差込み方向(以下、単に差し込み方向という)と同じ方向に延出する延出部22とからなる。延出部22は全体として水平板状をなし、その下面には、リテーナ20が本係止位置にある状態でキャビティ12内の端子金具30の二次係止部32に対して後方から係止する端子係止部23が形成されている。リテーナ20が仮係止位置にある状態では、端子係止部23は、キャビティ12の外、即ち端子金具30の挿入経路の外へ退避し、これにより、キャビティ12に対する端子金具30の挿抜が可能となる。
【0018】
延出部22の延出端部には、リテーナ20を仮係止位置と本係止位置とに係止するための手段として、前後一対の弾性係止片24F,24Rが形成されている。
前側(図11における下側)の第1弾性係止片24Fは、リテーナ20の差込み方向(ハウジング10に対するリテーナ20の組付け方向、及び仮係止位置から本係止位置への押込み方向と同じ方向)と同じ方向へ片持ち状に延出する形態とされ、基端部を略支点として自由端24a側を後方へ変位させるように弾性的に傾動し得るようになっている。かかる第1弾性係止片24Fには、その前縁から前方へ突出する仮係止突起25と本係止突起26Fとが形成されている。
【0019】
仮係止突起25は、第1弾性係止片24Fの自由端24a(延出端)に配され、その仮係止突起25の自由端24a側(リテーナ20の差込み方向前端側)の面は、リテーナ20の差込み方向に対して傾斜した誘導斜面25aとなっており、仮係止突起25の基端側の面はリテーナ20の差込み方向に対して直交する係止面25bとなっている。
本係止突起26Fは仮係止突起25よりも基端部側の位置に配されており、その本係止突起26Fと仮係止突起25との間は、ハウジング10の抜止め突起15Fを嵌合させるための仮係止用嵌合凹部27となっている。本係止突起26Fの自由端24a側(仮係止突起25と対向する側)の面は、リテーナ20の差込み方向に対して傾斜した誘導斜面26aとなっており、本係止突起26Fの基端側の面はリテーナ20の差込み方向に対して直交する係止面26bとなっている。さらに、本係止突起26Fよりも基端側には本係止面28が形成され、この本係止突起26Fと本係止面28との間は、抜止め突起15Fを嵌合させるための本係止用嵌合凹部29となっている。
【0020】
また、本係止突起26Fの第1弾性係止片24Fの前縁からの突出寸法は、仮係止突起25の第1弾性係止片24Fの前縁からの突出寸法よりも小さく設定されている。したがって、本係止突起26Fの前端面は、仮係止突起25の前端面よりも後方に位置している。
一方、後側の第2弾性係止片24Rは、リテーナ20の差込み方向と同じ方向へ片持ち状に延出する形態とされ、基端部を略支点として自由端24a側を前方(第1弾性係止片24F側)へ変位させるように弾性的に傾動し得るようになっている。かかる第2弾性係止片24Rには、その後縁から後方へ突出する仮係止突起25と本係止突起26Rとが形成されている。
【0021】
仮係止突起25は、第2弾性係止片24Rの自由端24a(延出端)に配され、その仮係止突起25の自由端24a側(リテーナ20の差込み方向前端側)の面は、リテーナ20の差込み方向に対して傾斜した誘導斜面25aとなっており、仮係止突起25の基端側の面はリテーナ20の差込み方向に対して直交する係止面25bとなっている。
本係止突起26Rは仮係止突起25よりも基端部側の位置に配されており、その本係止突起26Rと仮係止突起25との間は、ハウジング10の抜止め突起15Rを嵌合させるための仮係止用嵌合凹部27となっている。本係止突起26Rの自由端24a側(仮係止突起25と対向する側)の面は、リテーナ20の差込み方向に対して傾斜した誘導斜面26aとなっており、本係止突起26Rの基端側の面はリテーナ20の差込み方向に対して直交する係止面26bとなっている。さらに、本係止突起26Rよりも基端側には本係止面28が形成され、この本係止突起26Rと本係止面28との間は、抜止め突起15Rを嵌合させるための本係止用嵌合凹部29となっている。
【0022】
また、この第2弾性係止片24Rでは、本係止突起26Rの第2弾性係止片24Rの後縁からの突出寸法は、仮係止突起25の第2弾性係止片24Rの後縁からの突出寸法と同じ寸法に設定されている。したがって、本係止突起26Rの後端面と仮係止突起25の後端面とはリテーナ20の差込み方向と平行な方向において面一状に位置している。さらに、第2弾性係止片24Rの仮係止突起25の突出寸法は第1弾性係止片24Fの仮係止突起25の突出寸法と同じ寸法とされている。
【0023】
次に、本実施形態の作用を説明する。
コネクタの組付けに際しては、まず、リテーナ20を収容空間14に差し込んで仮係止位置に組み付ける。組付けの過程では、図3に示すように、両弾性係止片24F,24Rが互いに相手側に接近しつつ自由端24a同士を当接させるように弾性撓みすることで、仮係止突起25が抜止め突起15F,15Rを乗り越える。そして、仮係止突起25が抜止め突起15F,15Rを通過すると、弾性係止片24F,24Rが弾性復帰して仮係止突起25と本係止突起26F,26Rとの間の仮係止用嵌合凹部27が抜止め突起15F,15Rに嵌合され、もってリテーナ20が仮係止位置に保持される(図4を参照)。
【0024】
この状態で、各キャビティ12に端子金具30を挿入すると、挿入された端子金具30はランス13と一次係止部31との係止により抜止めされる。
端子金具30の挿入が済んだら、仮係止位置にあるリテーナ20を本係止位置へ押し込む。押込みの過程では、図5に示すように、両弾性係止片24F,24Rがその自由端24a同士を当接させるように弾性撓みしつつ、本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを乗り越える。そして、本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを通過すると、弾性係止片24F,24Rが弾性復帰して本係止突起26F,26Rと本係止面28との間の本係止用嵌合凹部29が抜止め突起15F,15Rに嵌合され、もってリテーナ20が本係止位置に保持される(図6を参照)。この状態では、リテーナ20の端子係止部23が端子金具30の二次係止部32に係止する。この端子係止部23と二次係止部32との係止と、ランス13と一次係止部31との係止による二重係止により、端子金具30は確実に抜止め状態に保持される。
【0025】
さて、この抜止め状態にある端子金具30をハウジング10外へ抜き取る際には、まず、本係止位置にあるリテーナ20を仮係止位置へ戻す。このとき、基部21の治具受け部21aに細長い治具(図示せず)の先端を引っ掛けてテコの作用を利用し、本係止突起26F,26Rと抜止め突起15F,15Rとの係止を解除してリテーナ20を移動させればよい。リテーナ20が仮係止位置へ移動する過程では。図5に示すように、両弾性係止片24F,24Rがその自由端24a同士を当接させるように弾性撓みしつつ本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを乗り越え、本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを通過すると、弾性係止片24F,24Rが弾性復帰して仮係止用嵌合凹部27が抜止め突起15F,15Rに嵌合され、もって、リテーナ20が仮係止位置に保持される。
【0026】
これにより、リテーナ20による端子金具30に対する二次係止が解除されるので、あとは、治具(図示せず)によりランス13を一次係止部31から解離させるように弾性撓みさせ、端子金具30を引き抜けばよい。
さて、本係止位置のリテーナ20を仮係止位置へ戻す作業に際しては、リテーナ20の差込み方向に対して直交する係止面15a,26b同士の係止によって確実な係止状態となっている本係止突起26F,26Rを抜止め突起15F,15Rから解離させ、しかも同時に弾性係止片24F,24Rをその弾力に抗して弾性撓みさせる必要があることから、リテーナ20には仮係止方向(ハウジング10からの外し方向)への過大な力が付与され、リテーナ20は勢い良く仮係止位置側へ移動することになる。そのため、本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを乗り越えて弾性係止片24F,24Rが弾性復帰した後も、勢い余って弾性係止片24F,24Rが再び弾性撓みしつつ仮係止突起25までもが抜止め突起15F,15Rを乗り越え、その結果、リテーナ20が仮係止位置で止まらずにハウジング10から抜けてしまうことが懸念される。
【0027】
しかしながら本実施形態では、仮係止位置のリテーナ20に対する抜け方向の力の付与に起因して仮係止突起25が抜止め突起15F,15Rから解離する方向へ弾性係止片24F,24Rが弾性撓みしたときに、仮係止突起25が抜止め突起15F,15Rに係止している状態で弾性係止片24F,24Rの自由端24aの変位を規制する規制手段19、即ち弾性係止片24F,24Rの自由端24a同士を直接当接させる構造がとられている(図7を参照)。この自由端24aの変位規制により、弾性係止片24F,24Rは、その基端における一端支持の状態から、基端と自由端24aとの2カ所による両端支持の状態となって見掛け上の弾力が増大するため、弾性撓みを生じ難くなる。これにより、弾性係止片24F,24Rの弾性撓みに伴って仮係止突起25が抜止め突起15F,15Rを乗り越える動作も規制され、リテーナ20は仮係止位置に保持されるようになっている。
【0028】
したがって、リテーナ20を本係止位置から仮係止位置側に向かって勢い良く移動させたときには、仮係止位置に到達した時点で、本係止突起26F,26Rが抜止め突起15F,15Rを乗り越えて弾性係止片24F,24Rが弾性復帰すると、その弾性係止片24F,24Rは弾性撓みを規制されるので、仮係止突起25は抜止め突起15F,15Rを乗り越えることができない。したがって、リテーナ20は、その本係止突起26F,26Rと仮係止突起25の間に抜止め突起15F,15Rを嵌合させた仮係止位置で確実に停止することになり、もってリテーナ20のハウジング10からの離脱が防止される。
【0029】
また、弾性係止片24F,24Rは片持ち状をなしていて傾動変位するようになっているため、仮係止突起と本係止突起の突出寸法が同じである場合には、自由端に近い仮係止突起が抜止め突起を乗り越えるときよりも、自由端から遠い本係止突起が抜止め突起を乗り越えるときの方が、弾性係止片の傾動量即ち弾性撓み量が大きくなる。このことは、仮係止位置のリテーナをハウジングから引き抜くのに要する力よりも、リテーナを本係止位置から仮係止位置へ移動させるのに要する力の方が大きくなることを意味するため、リテーナを仮係止位置と本係止位置との間で移動させるときの作業性と、リテーナをハウジングから外れ難くする機能とを勘案した場合に、あまり好ましくはない。
【0030】
その点、本実施形態では、第1弾性係止片24Fにおいて仮係止突起25よりも本係止突起26Fの突出寸法を小さくしているので、リテーナ20のハウジング10からの離脱防止機能を低下させることなく、リテーナ20を本係止位置と仮係止位置との間で移動させるのに要する力を低減して操作性の向上を実現している。
また、弾性係止片24F,24Rの自由端24aの変位を規制する手段は、弾性係止片24F,24Rの自由端24a同士を直接当接させるようになっていて、リテーナ20の弾性係止片24F,24Rのみで構成されている。したがって、ハウジング10側には規制手段を設ける必要がなく、ハウジング10側の形状の簡素化が図られている。
【0031】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では弾性係止片と抜止め突起を概ね対称に一対設けたが、本発明によれば、弾性係止片と抜止め突起を1つだけとしてもよい。この場合、弾性係止片の自由端の変位規制は、その自由端をハウジングに当接させることによって行われる。
【0032】
(2)上記実施形態では弾性係止片の自由端の変位を規制する手段としてその自由端同士を直接当接させる構成としたが、本発明によれば、ハウジングに両弾性係止片の間に位置するように受け部を形成し、この受け部に対して自由端を当接させることでその自由端の変位規制を行うようにしてもよい。
(3)上記実施形態では本係止突起の突出寸法を仮係止突起の突出寸法よりも小さくしたが、本発明によれば、本係止突起の突出寸法は、仮係止突起の突出寸法と同じ寸法か、それよりも大きい寸法とすることもできる。
【0033】
(4)上記実施形態では仮係止突起の突出寸法と本係止突起の突出寸法とを異ならせる構成は、一対のだけのうち一方の弾性係止片のみに適用したが、本発明によれば、一対の弾性係止片の双方に両突起の突出寸法を異ならせる構成を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のコネクタの分解斜視図
【図2】リテーナをハウジングから外した状態の水平断面図
【図3】リテーナをハウジングに組み付ける途中の状態をあらわす水平断面図
【図4】リテーナをハウジングに対して仮係止位置に組み付けた状態をあらわす水平断面図
【図5】リテーナを仮係止位置から本係止位置へ移動させる途中の状態をあらわす水平断面図
【図6】リテーナをハウジングに対して本係止位置に組み付けた状態をあらわす水平断面図
【図7】本係止位置のリテーナを仮係止位置まで移動させた直後の状態をあらわす水平断面図
【図8】リテーナの正面図
【図9】コネクタの正面図
【図10】図9のX−X断面図
【図11】リテーナの部分拡大平面図
【符号の説明】
10…ハウジング
15F,15R…抜止め突起
20…リテーナ
24a…自由端
24F…第1弾性係止片
24R…第2弾性係止片
25…仮係止突起
26F,26R…本係止突起
30…端子金具

Claims (2)

  1. リテーナが仮係止されているハウジングに端子金具を挿入した後、前記リテーナを仮係止位置から本係止位置へ押し込んで前記端子金具に係止させるようにしたものであり、
    前記リテーナには、仮係止位置から本係止位置への押込み方向と同方向へ片持ち状に延出する形態の弾性係止片が形成され、
    その弾性係止片の自由端側の位置には仮係止突起が形成されるとともに、この弾性係止片における前記仮係止突起よりも基端側には本係止突起が形成され、
    前記本係止突起の前記弾性係止片からの突出寸法が、前記仮係止突起の前記弾性係止片からの突出寸法よりも小さく設定されており、
    前記ハウジングには、前記仮係止突起と前記本係止突起とに係止可能な抜止め突起が形成され、
    仮係止位置にある前記リテーナは、前記抜止め突起が前記仮係止突起と前記本係止突起との間に嵌合することにより遊動規制され、
    本係止位置にある前記リテーナは、前記本係止突起が前記抜止め突起に対して奥側から係止することにより仮係止位置側への戻りを規制され、
    本係止位置の前記リテーナを仮係止位置まで戻す過程では、前記弾性係止片が弾性的に傾動しつつ前記本係止突起が前記抜止め突起から解離し、前記本係止突起が前記抜止め突起を乗り越えたところで前記弾性係止片が弾性復帰して前記抜止め突起が前記本係止突起と前記仮係止突起との間に嵌合されることで、前記リテーナが仮係止位置に保持されるようにしたコネクタにおいて、
    仮係止位置の前記リテーナに対する抜け方向の力の付与に起因して前記仮係止突起が前記抜止め突起から解離する方向へ前記弾性係止片が弾性撓みしたときに、前記仮係止突起が前記抜止め突起に係止している状態で前記弾性係止片の自由端の変位を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記弾性係止片と前記抜止め突起が概ね対称に一対設けられており、前記リテーナが仮係止位置にある状態において前記仮係止突起を前記抜止め突起から解離させる方向へ前記弾性係止片が弾性撓みしようとする際には、その弾性係止片の自由端同士が互いに当接することでその自由端の変位が規制される構成としたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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