JP3800312B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、嵌合検知機能を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雄雌のコネクタハウジングの嵌合状態を検知するための検知部材を備えたコネクタとして、実開平1−166977号公報に記載されたものが知られている。このコネクタは、図17に示すように、互いに嵌合される雌雄のハウジング1,2のうち、雌ハウジング2には、雄ハウジング1に設けたロック部3に係止されるロックアーム4が設けられるとともに、このロックアーム4を左右から挟み込む一対の係止アーム5を備えた検知部材6が後方から取り付けられており、この検知部材6は、ロックアーム4に沿って前後に移動可能とされている。ロックアーム4の左右の側面には、図18に示すように、係止アーム5の先端に突き当て可能な係止突起7が一対設けられ、これにより検知部材6は、嵌合前の段階で前方への移動が規制されている。両ハウジング1,2が嵌合されるのに伴ってロックアーム4が撓んで、その後端部から左右に突設された係合部8が検知部材6に干渉可能な位置に変位されることで、嵌合途中における検知部材6の前方への移動が規制される。一方、雄ハウジング1側には、図17に示すように、解除アーム9が突設されており、この解除アーム9は、両ハウジング1,2が嵌合されるのに伴って、雌ハウジング2側の係止アーム5に係合してこれを撓み変形させて係止アーム5の係止突起7に対する突き当て状態が解除される。両ハウジング1,2が正規嵌合に至ると、復帰したロックアーム4の係合部8が検知部材6と非干渉の位置に配されて、検知部材6の移動動作が許容される。
【0003】
このように、検知部材6は両ハウジング1,2が正規嵌合されたときにだけその移動規制が解除されるから、検知部材6の移動の可否によって、両ハウジング1,2が正規嵌合に至ったかを検知することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した解除アーム9は、基端が雄ハウジング1の奥端面に連結されるとともに自由端が嵌合方向に沿って前方へ突出する片持ち状に形成されているため、強度的に問題があり、例えば嵌合前の状態で雄ハウジング1内に異物が侵入し、異物が解除アーム9に干渉した場合には、解除アーム9が変形したり、また場合によっては破損して、その機能を発揮できなくなるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、解除部の強度を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、前記係止アームと前記係止部とがそれぞれ一対ずつ設けられるとともに、前記解除部が一対設けられているものにおいて、一対の解除部または一対の係止アームのうちのいずれか一方の組における相手側に対する係合面が前記嵌合方向の前後に位置ずれして配設されることで、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記係止部から前記係止アームが解離されるタイミングに時差が生じる設定となっている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って前記一方のコネクタハウジングに摺接して嵌合動作を案内可能な案内リブが前記嵌合方向に沿って延出して設けられており、前記解除部がこの案内リブに前記嵌合方向に沿って連結されているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、前記係止アームと前記係止部とがそれぞれ一対ずつ設けられるとともに、前記解除部が一対設けられているものにおいて、一対の解除部または一対の係止アームのうちのいずれか一方の組における相手側に対する係合面が前記嵌合方向の前後に位置ずれして配設されることで、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記係止部から前記係止アームが解離されるタイミングに時差が生じる設定となっており、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って前記一方のコネクタハウジングに摺接して嵌合動作を案内可能な案内リブが前記嵌合方向に沿って延出して設けられており、前記解除部がこの案内リブに前記嵌合方向に沿って連結されているところに特徴を有する。
【0008】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
検知部材を待機位置に組み付けた一方のコネクタハウジングが他方のコネクタハウジングから離間した状態では、係止アームが係止部に係止して、検知部材は待機位置から検知位置へ移動するのが規制される。両コネクタハウジングを嵌合させると、ロックアームが弾性変形するとともに撓み空間内に進入して検知部材が検知位置へ移動されるのが規制される。そして、両コネクタハウジングが正規嵌合に至るとロックアームが復帰して撓み空間が開放される。これまでの間に解除部が係止アームに係合してこれを撓ませることで、係止部との係止状態が解除されているから、検知部材を検知位置へ移動させるのが許容される。このように、検知部材の移動動作の可否によって両コネクタハウジングの嵌合状態を検知することができる。
解除部は、他方のコネクタハウジングの壁面に対して嵌合方向に沿って連結されているから、その強度を高いものとすることができる。
しかも、両コネクタハウジングを嵌合させると、先に片方の解除部が対応する係止アームに係合してこの係止アームを係止部から解離するように撓ませた後にもう片方の解除部が対応する係止アームに係合してこれを係止部から解離させる。このように両コネクタハウジングの嵌合過程において係止アームを撓ませるのに必要な力を付与するタイミングをずらすことができるから、例えば両係止アームを解離させるタイミングが同時である場合と比べて、嵌合操作力が急に増幅するのを防ぐことができ、嵌合作業を円滑に行うことができる。
【0009】
<請求項2の発明>
検知部材を待機位置に組み付けた一方のコネクタハウジングが他方のコネクタハウジングから離間した状態では、係止アームが係止部に係止して、検知部材は待機位置から検知位置へ移動するのが規制される。両コネクタハウジングを嵌合させると、ロックアームが弾性変形するとともに撓み空間内に進入して検知部材が検知位置へ移動されるのが規制される。そして、両コネクタハウジングが正規嵌合に至るとロックアームが復帰して撓み空間が開放される。これまでの間に解除部が係止アームに係合してこれを撓ませることで、係止部との係止状態が解除されているから、検知部材を検知位置へ移動させるのが許容される。このように、検知部材の移動動作の可否によって両コネクタハウジングの嵌合状態を検知することができる。
解除部は、他方のコネクタハウジングの壁面に対して嵌合方向に沿って連結されているから、その強度を高いものとすることができる。
しかも、解除部が案内リブに対して嵌合方向に沿って連結されることで、解除部の強度をさらに高めることができる。
【0010】
<請求項3の発明>
検知部材を待機位置に組み付けた一方のコネクタハウジングが他方のコネクタハウジングから離間した状態では、係止アームが係止部に係止して、検知部材は待機位置から検知位置へ移動するのが規制される。両コネクタハウジングを嵌合させると、ロックアームが弾性変形するとともに撓み空間内に進入して検知部材が検知位置へ移動されるのが規制される。そして、両コネクタハウジングが正規嵌合に至るとロックアームが復帰して撓み空間が開放される。これまでの間に解除部が係止アームに係合してこれを撓ませることで、係止部との係止状態が解除されているから、検知部材を検知位置へ移動させるのが許容される。このように、検知部材の移動動作の可否によって両コネクタハウジングの嵌合状態を検知することができる。
解除部は、他方のコネクタハウジングの壁面に対して嵌合方向に沿って連結されているから、その強度を高いものとすることができる。
しかも、両コネクタハウジングを嵌合させると、先に片方の解除部が対応する係止アームに係合してこの係止アームを係止部から解離するように撓ませた後にもう片方の解除部が対応する係止アームに係合してこれを係止部から解離させる。このように両コネクタハウジングの嵌合過程において係止アームを撓ませるのに必要な力を付与するタイミングをずらすことができるから、例えば両係止アームを解離させるタイミングが同時である場合と比べて、嵌合操作力が急に増幅するのを防ぐことができ、嵌合作業を円滑に行うことができる。
さらには、解除部が案内リブに対して嵌合方向に沿って連結されることで、解除部の強度をさらに高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図1ないし図16によって説明する。本実施形態のコネクタは、図1に示すように、雄コネクタハウジング10(以下、単に雄ハウジング10という)に対してロックアーム25を備えた雌コネクタハウジング20(以下、単に雌ハウジング20という)が嵌合されるものであり、このうち雌ハウジング20側に検知部材40が組み付けられるようになっている。なお以下では両ハウジング10,20における嵌合面側を前方とする。
【0012】
雄ハウジング10は、機器と一体的に形成されるとともに、前方へ突出する筒状のフード部11を備えている。フード部11内の奥面(雄ハウジング10における嵌合面)からは、図3及び図4に示すように、前方へ突出するタブ状の雄端子金具12が幅方向に2本並んで設けられており、両雄端子金具12はフード部11内に嵌合される雌ハウジング20の雌端子金具21と接続されるようになっている。雄ハウジング10の嵌合面には、雄端子金具12を支持する一対の支持部13を残して略格子状のリーク防止溝部14が凹み形成されている。フード部11の上部における幅方向の中央には、図2及び図3に示すように、前壁15を残して後方へ開放するロック孔16が設けられており、このロック孔16の前端面に雌ハウジング20側のロックアーム25が係止可能とされている。フード部11の天井面におけるロック孔16の両側方には、図1及び図4に示すように、一対の案内リブ17が前後方向(両ハウジング10,20の嵌合方向)に沿ってレール状に延出して設けられている。両案内リブ17は、雌ハウジング20側のロックアーム25の幅寸法分の間隔を空けて配設されており、嵌合時にロックアーム25の外側面に摺接可能とされることで両ハウジング10,20の嵌合動作を案内できるようになっている。また、フード部11の上部の両側端部には、図1に示すように、一対の案内凹部18が形成されている。なお、フード部11は、上部の前端面のみが所定寸法引っ込んだ位置になるように部分的に切欠して形成されており、この切欠部分に嵌合される雌ハウジング20の後部が収容されるようになっている(図14参照)。
【0013】
雌ハウジング20は、図5に示すように、略ブロック状に形成されるとともに、内部には、図3に示すように、電線Wに接続された雌端子金具21を後方から挿入可能なキャビティ22が2室幅方向に並んで設けられている。キャビティ22の下面側には、収容された雌端子金具21に係止してこれを抜け止め保持可能な片持ち状のランス23が設けられている。キャビティ22の前壁からは、図3及び図5に示すように、略格子状のリーク防止筒部24が前方へ突出して設けられており、このリーク防止筒部24は両ハウジング10,20が嵌合されるのに伴って雄ハウジング10側のリーク防止溝部14内に嵌合されるようになっている(図14参照)。この嵌合状態では、幅方向に隣り合う雄雌両端子金具12,21の組同士がリーク防止筒部24によって仕切られるようになっている。
【0014】
雌ハウジング20の上面における幅方向の中央には、図5及び図6に示すように、片持ち状のロックアーム25が突設されている。ロックアーム25は、雌ハウジング20の上面から上方へ突出する基端部分からアーム部分が後方へ延出する構成となっており、図3に示すように、基端部分を中心にアーム部分が上下方向に沿って撓み変形可能とされている。ロックアーム25の下方には、撓み変形に伴ってアーム部分の自由端側が進入可能な撓み空間26が形成されている。ロックアーム25の上面における長さ方向の略中央には、ロック突部27が設けられており、このロック突部27は、両ハウジング10,20が正規に嵌合されると雄ハウジング10のロック孔16内に進入してその後端面がロック孔16の前端面に係止されるようになっている(図14参照)。なお、このロックアーム25は、ロック突部27の前側よりも後側の方が高くなるように形成されることで、ロック状態においてロックアーム25がロック孔16の前壁15によりやや下方へ撓んだ状態に保持されるようになっている。ロック突部27の前端面は、ロック孔16の前壁15に摺接してロックアーム25の撓み変形を案内できるように略円弧状に形成されている(図10参照)。
【0015】
ロックアーム25の上面の自由端両側縁からは、図3及び図5に示すように、チャンネル型の押圧操作部28が上方へ突出して設けられており、この押圧操作部28を上方から押圧操作することでロックアーム25を強制的に撓ませることが可能となっている。押圧操作部28の裏面側には、前方のロック突部27を成形する際に金型を型抜きするための型抜き孔29が前後に貫通して形成されている。押圧操作部28の左右側面からは、図6に示すように、両側方へ張り出す一対の張出部30が設けられている。また、ロックアーム25の上面における幅方向両側縁には、ロックアーム25のほぼ全長にわたって一対の補強リブ31が張り出して形成されており、この補強リブ31によりロックアーム25の破壊強度が高く保たれている。この補強リブ31は、ロック突部27の前後にわたる所定領域で後ろ上がり状に形成されている。
【0016】
ロックアーム25の両側方には、図5及び図6に示すように、所定間隔ずつ空けた位置に一対の保護壁32がそれぞれ突設されている。これら保護壁32は、図3に示すように、側方から視てロックアーム25をほぼ全域にわたって覆うように形成されている。保護壁32の後端部は、ロックアーム25の後端よりも後方へ突出して形成されるとともに、押圧操作部28よりも高くなるように形成されており、その上端部が押圧操作部28側に張り出して形成されている。これら保護壁32により、ロックアーム25の撓み空間26内に誤って電線Wが進入してロックアーム25を反転方向(上方)へ変形させる事態を防ぐことができるようになっている。また、雌ハウジング20の上面の両側端には、雄ハウジング10側の案内凹部18内に進入可能なレール状のガイドリブ33が一対突設されており、その後端部が連結補強部34により保護壁32の後端部と連結されている。そして、雌ハウジング20の上面における両保護壁32の間には、後方から検知部材40が組み付けられるようになっている。
【0017】
検知部材40は、両保護壁32間の距離とほぼ同じ幅寸法を有する平板状の本体部41を備えており、この本体部41が雌ハウジング20の上面に載った状態で両ハウジング10,20の嵌合方向に沿って前後に移動可能とされている。本体部41の両側縁には、一対の側壁42が立ち上げて設けられている。両側壁42の側面には、側方へ突出するガイドレール43がそれぞれ設けられており、これらガイドレール43が保護壁32の側面下部に凹み形成されたガイド溝35内に進入してその周面に摺接されることで、検知部材40の前後への移動動作を案内できるようになっている。
【0018】
本体部41の後端には、操作壁44が上方へ突出して設けられており、その上端面には、段付き状に後側が高くなる操作段部45が設けられている。検知部材40を移動させる際には、操作壁44の後端面または操作段部45を押圧して行う。操作壁44における所定の高さ位置には、本体部41と平行な板状をなす撓み規制突部46が前方へ突出して設けられている。この撓み規制突部46の高さ位置は、図14に示すように、両ハウジング10,20が正規嵌合されたときにやや撓んだロックアーム25の型抜き孔29に整合する位置に設定されている。各側壁42と操作壁44との間には、両者を連結する検知部47が一対設けられている。この検知部47の上面は、ロックアーム25の張出部30の下面と整合されるような略円弧状に形成されるとともに、両ハウジング10,20が正規嵌合されてロックアーム25がやや撓んだ状態における張出部30の下面より僅かに低い位置に設定されている。また、操作壁44の前面における撓み規制壁の上側には、外し操作用の治具(図示せず)を上方から挿入可能な外し操作溝48が凹み形成されている。
【0019】
この検知部材40は、後端部が雌ハウジング20の後端から後方外部へ突出する待機位置(図3参照)と、その後端面が保護壁32の後端面と面一状となる検知位置(図16参照)との間を移動されるようになっている。検知部材40が待機位置に配されたときは、図3に示すように、検知部47がロックアーム25の撓み空間26から後方へ退避した位置に配されて、張出部30とは非干渉となっている。このとき、撓み規制突部46についてもロックアーム25とは非干渉の位置に配されている。一方、検知部材40が検知位置に配されたときは、図16に示すように、検知部47がロックアーム25の張出部30の下方の撓み空間26内に進入して、張出部30と近接または当接する位置に配されるようになっている。このとき、撓み規制突部46がロックアーム25の型抜き孔29内に進入して、押圧操作部28の裏面に係合することでロックアーム25の撓み規制が可能となっている。
【0020】
本体部41の前端面の両側部からは、一対の抜け止めアーム49が前方へ延出して形成されており、両抜け止めアーム49は互いに接近するように雌ハウジング20の上面に沿って撓み変形可能とされている。抜け止めアーム49の側面前端部には、保護壁32のガイド溝35内に進入可能な抜け止め突起50が側方へ突出して設けられている。検知部材40を雌ハウジング20の後方から組み付ける際に、抜け止め突起50はガイド溝35の途中に突設されたストッパ突起36に係合可能とされる(図6参照)。これらの係合により抜け止めアーム49が一旦撓み変形され、検知部材40が待機位置に達すると、図2に示すように、抜け止めアーム49が復帰して抜け止め突起50の後端面がストッパ突起36の前端面に係止される。これにより、検知部材40が待機位置から後方へ移動するのが規制されるようになっている。
【0021】
両側壁42の前端上部には、図5に示すように、前方へ延出する係止アーム51がそれぞれ設けられており、これらの係止アーム51は、前端に上方へ突出するあご部52を備えた鈎状に形成されている。係止アーム51は、上記した抜け止めアーム49とほぼ同じ幅寸法に形成されるとともに、その前端位置が抜け止めアーム49よりも後側に引っ込んだ位置に設定されている。この係止アーム51は、下方の抜け止めアーム49との間にややスペースを空けた位置に配設されることで、下方へ撓み変形可能とされている。係止アーム51は、図2及び図3に示すように、検知部材40が雌ハウジング20に対して待機位置に組み付けられた状態で保護壁32に隣接して配されるとともに、その前端面(係止面53)が保護壁32の内面から内方へ突設された係止突部37に係止されるようになっている。これにより、検知部材40は待機位置から前方の検知位置側へ移動するのが規制されるようになっている。なお、待機位置において係止アーム51の前端面と係止突部37の後端面との間には、所定のクリアランスが確保されており、係止アーム51が下方へ撓んだときにその前端面が係止突部37に干渉するのが回避されるようになっている。
【0022】
係止突部37は、その突出幅が係止アーム51の幅寸法の約半分程度の大きさとされており、係止アーム51の前端面のうち外側の約半分が係止突部37に対する係止面53となっている。一方、係止アーム51の前端面のうち係止面53よりも内側部分には、前方へ突出する係合突起54が設けられている。この係合突起54の前面上部には、斜め上方を向いたテーパ状の係合面55が形成されている。また、係止アーム51とロックアーム25との間には、所定幅の隙間が確保されており、この隙間には両ハウジング10,20が嵌合されるのに伴って雄ハウジング10側の案内リブ17が進入可能となっている。
【0023】
さて、雄ハウジング10におけるフード部11の天井面には、図2及び図4に示すように、案内リブ17の外側に隣接する位置に一対の解除リブ60が下方へ張り出して設けられている。これらの解除リブ60は、両ハウジング10,20の嵌合方向に沿って所定長さにわたって前後に延出して形成されており、案内リブ17の前端よりも後側に引っ込んだ位置に形成されている。解除リブ60は、図3に示すように、両ハウジング10,20の嵌合方向に沿ってその上面の全域がフード部11の天井面に連結されるとともに、図2に示すように、その内側面の全域が案内リブ17の外側面に連結されている。言い換えると、解除リブ60は、嵌合方向に沿って延びる各面のうち、互いに交差する上面と内側面とが共に雄ハウジング10と一体的に繋げられることで、その強度が十分に高いものとなっている。解除リブ60は、図3に示すように、その下面位置が雌ハウジング20側の係止突部37の下面よりも僅かに低く設定されている。また、解除リブ60の下面位置は案内リブ17の下面位置よりも高く設定され、側方から視て案内リブ17と完全に重なるようになっている。
【0024】
解除リブ60は、図2に示すように、その幅寸法が検知部材40の係止アーム51の係合突起54の幅寸法とほぼ同じに設定されている。両ハウジング10,20を嵌合させると、案内リブ17がロックアーム25と係止アーム51の間の隙間に進入するとともに、その外側の解除リブ60が係止アーム51の係止突部37に係合されるようになっている。解除リブ60の前端面下部には、係合突起54の係合面55とほぼ同じ傾斜角を持つテーパ状の係合面61が斜め下方を向いて形成されており、両係合面55,61が当接されることで、係止アーム51が下方へ撓むように案内されるようになっている。このとき、係止アーム51の上面が解除リブ60の下面に当接する位置まで撓み変形することで、係止アーム51と係止突部37との係止状態が完全に解除されるようになっている(図11参照)。一方、検知部材40が待機位置から検知位置に移動されると、係止アーム51のあご部52が解除リブ60の後方の空間に達して、係止アーム51が弾性復帰されるとともに、あご部52の後端面56が解除リブ60の後端面である引掛け面62に係止されるようになっている(図15参照)。これにより、検知部材40が検知位置から後方の待機位置側へ移動するのが規制されるようになっている。なお、あご部52の後端面56は、緩やかなテーパ状に形成されているため、あご部52の後端面56と引掛け面62との係止状態は、検知部材40に所定以上の後ろ向きの力が作用した場合に解除される、いわゆるセミロックとなっている。
【0025】
ところで、両解除リブ60は、互いに前端面及び係合面61の位置を嵌合方向の前後にずらして形成されている。詳しくは、図2に示す手前側の解除リブ60Aの係合面61Aが前寄りの位置に配されているのに対して、奥側の解除リブ60Bの係合面61Bが後ろ寄りの位置に配されている。そして、両解除リブ60A,60Bが各係止アーム51を撓ませるタイミングは、先に手前側の解除リブ60Aが係止アーム51に係合して、係止突部37が係止面53から完全に解離して係止状態が解除される位置(係止アーム51の上面が解除リブ60Aの下面に当接する位置)まで係止アーム51を撓ませた後に、奥側の解除リブ60Bが係止アーム51に係合されるように設定されている(図9参照)。なお、両解除リブ60A,60Bの引掛け面62(後端面)の位置については、同じ位置に揃えられており、検知部材40が検知位置に達すると両係止アーム51が同時に復帰するようになっている。つまり、言い換えると互いに後端位置が揃えられた両解除リブ60のうち、手前側の解除リブ60Aの方が長めに形成されている。
【0026】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。図2及び図3に示すように、検知部材40を雌ハウジング20に対して待機位置に組み付けた状態で、雄雌両ハウジング10,20を嵌合させる。雌ハウジング20が雄ハウジング10のフード部11内に進入されると、図7に示すように、ガイドリブ33が案内凹部18に進入するとともに、ロックアーム25と係止アーム51の隙間に案内リブ17が進入して各周面が摺接されることで両ハウジング10,20は幅方向に振れることなく円滑に嵌合動作が案内される。
【0027】
図8に示すように、雄端子金具12が雌端子金具21に接触する直前の段階から、ロック孔16の前壁15がロックアーム25の補強リブ31に当接して緩やかにロックアーム25を撓ませた後、ロック突部27の前端面に当接されることで、図10に示すように、ロックアーム25が大きく下方へ撓み変形されて、自由端側が撓み空間26内に進入される。このとき、張出部30が撓み空間26内に進入するとともに検知部材40の検知部47と干渉可能な位置に配される。また、リーク防止筒部24がリーク防止溝部14内に進入される。
【0028】
このとき、図9に示すように、手前側の解除リブ60Aの係合面61Aが係止アーム51の係合突起54の係合面55に係合して、係止アーム51が下方へ撓まされている。そして、係止アーム51は、その上面が解除リブ60Aの下面に当接する位置まで撓み変形されることで、係止面53と係止突部37とが完全に解離してその係止状態が解除される。一方、奥側の解除リブ60Bは、係止アーム51と未だ非干渉とされており、この状態で仮に検知部材40を前方へ押圧した場合でも、奥側の係止アーム51と係止突部37とが係止されることで、移動動作が規制される。
【0029】
さらに嵌合作業が進むと、奥側の解除リブ60Bの係合面61Bが係止アーム51の係合突起54の係合面55に係合して係止アーム51を撓ませて、図11に示すように、両ハウジング10,20が正規嵌合に至る直前の段階になると、解除リブ60Bによって係止アーム51は、その係止面53が係止突部37から完全に解離する位置まで撓まされて係止状態が解除される。この段階で係止アーム51と係止突部37とによる検知部材40の移動規制状態が解除される。しかしながら、仮にこの段階で検知部材40を前方へ押し込んだとしても、図12に示すように、撓み空間26内に進入した張出部30が検知部47に干渉することで、検知部材40の移動動作が規制される。このように、検知部材40が前方へ移動できないことをもって両ハウジング10,20が未だ半嵌合であることが検知される。
【0030】
両ハウジング10,20が正規に嵌合されると、図13及び図14に示すように、両端子金具12,21が正規の接続状態に至るとともに、ロックアーム25が弾性復帰してロック孔16内に進入したロック突部27の後端面がロック孔16の前端面に係止されて、両ハウジング10,20は正規の嵌合状態から離間不能に保持される。このとき、ロック孔16の前壁15とロックアーム25の上面とが衝合するのに伴う衝合音が発生されるので、作業者は両ハウジング10,20が正規嵌合されたことを感得し易くなっている。このとき、ロックアーム25は自然状態まで復帰するのではなく、やや撓んだ姿勢に保たれており、この状態では、型抜き孔29が検知部材40の撓み規制突部46と整合され、且つ張出部30の下面が検知部47の上面よりも僅かに高い位置に配される。また、正規嵌合時には、リーク防止筒部24がリーク防止溝部14内に嵌合するとともに、支持部13を包み込むようにして配される。
【0031】
両ハウジング10,20が正規嵌合された状態で検知部材40を検知位置へ押し込むと、検知部材40は、ガイドレール43がガイド溝35の周面に摺接されることで案内されつつ雌ハウジング20の上面に沿って前進する。この過程では、撓んだ状態の両係止アーム51の上面が解除リブ60の下面に摺接される。そして、検知部材40が検知位置に至ると、図15に示すように、両係止アーム51のあご部52が解除リブ60の後方の空間に達すると共に、両係止アーム51が同時に弾性復帰して、あご部52の後端面56が解除リブ60の引掛け面62に係止される。これにより、検知部材40は検知位置から後方へ移動するのが規制され、検知位置にセミロック状態で保持される。このとき、ロックアーム25の型抜き孔29内には、図16に示すように、撓み規制突部46が進入して、押圧操作部28の裏面側に係合される。これにより、正規嵌合状態で誤ってロックアーム25が上方から押圧された場合に、ロックアーム25が撓み変形する事態を防ぐことができる。このとき、図15に示すように、張出部30の下面に検知部47が係合しているから、上記撓み規制突部46に加えてその両側方位置に配された両検知部47によってもロックアーム25の誤撓みを規制できる。言い換えると幅方向に並んだ3箇所でロックアーム25を支持することでその誤解除防止を確実に図ることができる。
【0032】
ところで、図16に示すように、両ハウジング10,20が正規嵌合された状態では、内部空間が結露することによって結露水が発生することがある。その場合でも、隣り合う組の雄雌両端子金具12,21がリーク防止筒部24によって仕切られることにより、手前側のキャビティ22から奥側のキャビティ22に至るまでの沿面距離をリーク防止筒部24の長さ寸法の2倍分強稼ぐことができるから、隣り合う組の雄雌両端子金具12,21同士が結露水によってリークされるのを防ぐことができる。
【0033】
一方、両ハウジング10,20を取り外す場合には、例えば検知部材40の外し操作溝48内に図示しない治具を挿入して、検知部材40を引き抜くべくてこ操作を行うと、あご部52の後端面56と引掛け面62とが係止したセミロック状態から係止アーム51が撓まされるとともにその係止状態が解除されて、検知部材40が検知位置から後方へ移動される。なお、この解除作業は、上記のような治具を用いずに、操作段部45に指を掛けて押圧操作することで行うようにしても良い。セミロック状態が解除されたら、操作段部45を押圧操作して、検知部材40を待機位置まで後退させる(図14参照)。これに伴って、撓み規制突部46が型抜き孔29から退避するとともに、検知部47が張出部30の後方へ退避して、撓み空間26が開放されるから、ロックアーム25の押圧操作部28を押圧操作してロックアーム25を撓み変形させ、両ハウジング10,20間のロック状態を解除しつつ、両ハウジング10,20を離間させる。
【0034】
以上説明したように本実施形態によれば、解除リブ60は、両ハウジング10,20の嵌合方向に沿って延びる上面がフード部11の天井面に連結されているから、その強度を高いものとすることができる。これにより、仮にフード部11内に異物が侵入して解除リブ60に干渉した場合でも、解除リブ60が変形したり破損し難くなる。しかも、解除リブ60は、その内側面が案内リブ17の外側面に連結されているから、その強度を一層高めることができる。
【0035】
さらには、手前側の解除リブ60Aと奥側の解除リブ60Bとでは、係止アーム51に係合される係合面61A,61Bの位置が両ハウジング10,20の嵌合方向の前後にずれて形成されているから、嵌合過程において手前側と奥側の係止アーム51を撓ませるタイミングをずらすことができる。これにより、係止アーム51を撓ませるために両ハウジング10,20に付与する力が急激に大きくなる事態を極力防ぐことができ、両ハウジング10,20の嵌合作業を円滑に行うことができる。
【0036】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、解除リブ側の係合面を前後に位置ずれして設けるようにした場合を示したが、逆に係止アーム側の係合面を前後に位置ずれして設けるようにしてもよい。具体的には、両係止アームにおける係合突起の突出寸法を変更することで係合面の位置を前後にずらすようにすればよい。
【0037】
(2)上記した(1)とは逆に、両解除リブの係合面を揃えるようにして、両係止アームを撓ませるタイミングを同時にしたものも特許請求の範囲に記載された請求項2の発明に含まれる。
(3)上記した実施形態では、奥側の解除リブが係止アームを撓ませるタイミングが両ハウジングが正規嵌合される直前とされる場合を示したが、このタイミングを正規嵌合時と同時にするようにしてもよく、そのようなものも本発明に含まれる。
【0038】
(4)上記した実施形態では、解除リブが案内リブの外側に隣接して配される場合について示したが、解除リブの配設位置は、案内リブの隣に限らず任意に設定することができる。また、雄ハウジングに案内リブが設けられていないものも特許請求の範囲に記載された請求項1の発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの分解斜視図
【図2】両ハウジングが離間した状態を示す平面図
【図3】両ハウジングが離間した状態を示す側断面図
【図4】雄ハウジングの正面図
【図5】雌ハウジングと検知部材の斜視図
【図6】雌ハウジングと検知部材の平面図
【図7】両ハウジングが嵌合される初期の状態を示す平断面図
【図8】両ハウジングが嵌合される初期の状態を示す側断面図
【図9】両ハウジングが嵌合される途中の状態を示す平断面図及びそのときの両解除リブと係止アームの関係を示す側断面図
【図10】両ハウジングが嵌合される途中でロックアームが撓んだ状態を示す側断面図
【図11】両ハウジングが正規嵌合に至る直前の状態を示す平断面図及びそのときの両解除リブと係止アームの関係を示す側断面図
【図12】両ハウジングが正規嵌合に至る直前の状態を示す側断面図
【図13】両ハウジングが正規嵌合された状態を示す平断面図
【図14】両ハウジングが正規嵌合されてロックアームが復帰した状態を示す側断面図
【図15】検知部材を検知位置に移動させた状態を示す平断面図及びそのときの両解除リブと係止アームの関係を示す側断面図
【図16】検知部材を検知位置に移動させた状態を示す側断面図
【図17】従来例の側断面図
【図18】従来例の斜視図
【符号の説明】
10…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
17…案内リブ
20…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
25…ロックアーム
26…撓み空間
37…係止突部(係止部)
40…検知部材
55…係合面
51…係止アーム
60(60A,60B)…解除リブ(解除部)
61(61A,61B)…係合面
Claims (3)
- 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、
前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、
且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、
前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、
前記係止アームと前記係止部とがそれぞれ一対ずつ設けられるとともに、前記解除部が一対設けられているものにおいて、
一対の解除部または一対の係止アームのうちのいずれか一方の組における相手側に対する係合面が前記嵌合方向の前後に位置ずれして配設されることで、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記係止部から前記係止アームが解離されるタイミングに時差が生じる設定となっていることを特徴とするコネクタ。 - 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、
前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、
且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、
前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、
前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って前記一方のコネクタハウジングに摺接して嵌合動作を案内可能な案内リブが前記嵌合方向に沿って延出して設けられており、前記解除部がこの案内リブに前記嵌合方向に沿って連結されていることを特徴とするコネクタ。 - 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングが嵌合される途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると、弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止して前記両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間を移動可能とされ、嵌合途中 では前記撓み空間内に前記ロックアームが進入することで移動動作が規制される検知部材が組み付けられており、
前記検知部材には、撓み変形可能な係止アームが設けられ、この係止アームが前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、少なくとも前記両コネクタハウジングが離間した状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置へ移動するのが規制されるようになっており、
且つ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って、前記係止アームに係合して前記係止部との係止状態を解除するように係止アームを撓み変形させる解除部が前記両コネクタハウジングの嵌合方向に沿って延出して設けられているものにおいて、
前記解除部は、前記他方のコネクタハウジングの壁面に前記嵌合方向に沿って連結されており、
前記係止アームと前記係止部とがそれぞれ一対ずつ設けられるとともに、前記解除部が一対設けられているものにおいて、
一対の解除部または一対の係止アームのうちのいずれか一方の組における相手側に対する係合面が前記嵌合方向の前後に位置ずれして配設されることで、前記両コネクタハウジングの嵌合過程で前記係止部から前記係止アームが解離されるタイミングに時差が生じる設定となっており、
前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されるのに伴って前記一方のコネクタハウジングに摺接して嵌合動作を案内可能な案内リブが前記嵌合方向に沿って延出して設けられており、前記解除部がこの案内リブに前記嵌合方向に沿って連結されていることを特徴とするコネクタ。
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