JP3755663B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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JP3755663B2
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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、DLL(ディレイロックドループ)用の位相比較回路を含む半導体集積回路に関し、特に、シリアル伝送されるディジタル信号の復調に用いられる多相クロック信号を発生する機能を有するDLL用の位相比較回路を含む半導体集積回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の高速シリアル伝送データの受信回路においては、受信データの復調に際し、シリアル化された1キャラクタのデータに含まれるシンボルビット数と同じかそれ以上の数の多相クロック信号を用いてシリアルデータをサンプリングする方式が一般に採用されている。これらの多相クロック信号は、シリアル化された1キャラクタのデータに対応して伝送される伝送クロック信号に同期し、シリアル化された1キャラクタのデータに含まれるシンボルビットの間隔に対応する等間隔の位相差を有する必要がある。
【0003】
このような受信回路においては、等間隔の位相差を有する多相クロック信号を発生する為に、電圧制御発振器と位相比較回路とを組み合わせたPLL(フェーズロックドループ)や、電圧制御遅延素子と位相比較回路とを組み合わせたDLL(ディレイロックドループ)が用いられている。
【0004】
現実の高速シリアルディジタル伝送においては、送信回路における電源電圧の変動や伝送線路への外乱等により、シリアル伝送データおよび伝送クロック信号に、ジッターと呼ばれる短い周期の周波数変動が発生する。高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路においては、受信データのサンプリングに用いる多相クロック信号を、このジッターによる周波数変動に追随させる必要がある。一般に、DLLを用いた受信回路は、伝送クロック信号のジッターによって生じる周波数変動への追随性が良いことから、高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路において多相クロック信号を発生するために望ましい回路方式である。
【0005】
DLLを用いた受信回路においては、DLLを構成する位相比較回路の回路方式とその性能とによって決定されるDLL全体の位相検出特性が、シリアル伝送データに対する多相クロック信号の位相誤差を決定することになる。そのため、高速シリアルディジタル伝送の受信回路に適用されるDLL用の位相比較回路には、高精度の位相検出特性が得られる回路方式が求められる。
【0006】
通常、位相比較回路は、基準クロック信号と比較クロック信号の2つの入力クロック信号の位相を比較し、基準クロック信号に対して比較クロック信号の位相が進んでいるか遅れているかを判断する。また、位相比較回路は、入力クロック信号間の位相差を、(n−1)πよりも大きく(n+1)πよりも小さい範囲(ここで、nは自然数)、又は、2(n−1)πよりも大きく2(n+1)πよりも小さい範囲で検出するように動作するのが一般的であり、入力クロック信号間の位相差に比例した制御電圧を発生することにより電圧制御遅延素子に負帰還をかけて系を制御する。この系は、入力クロック信号間の位相差がちょうど2nπのときに位相比較回路から出力される制御電圧が基準値(例えば、0V)となって安定するように設計され、入力クロック信号間の位相差が2nπとなって系が安定するときにDLLがロックしたという。
【0007】
例えば、高速シリアルディジタル伝送において、シリアル化された1キャラクタのデータがN個のシンボルビットを含む場合に、シリアル伝送データを受信する受信回路は、第1番目〜第(N+1)番目のクロック信号を含む多相クロック信号を発生する。ここで、第1番目のクロック信号と第(N+1)番目のクロック信号とは、理想的には2πの位相差を有する。従って、実質的に異なる位相を有するクロック信号の数はN個であり、これらのクロック信号をN相クロック信号という。
【0008】
DLLを用いた受信回路においては、第1番目のクロック信号の位相と第(N+1)番目のクロック信号の位相とを比較することにより、多相クロック信号に含まれるそれぞれのクロック信号間の位相差が正確に伝送クロック信号の周期の1/N倍となってロックするように、多相クロック信号の遅延時間が制御される。
【0009】
伝送クロック信号の周波数帯域が広い場合には、受信回路によって発生されるクロック信号の位相の可変範囲も同様に広げなければならないが、クロック信号の位相の可変範囲が広がると、位相比較するクロック信号間に4π以上の位相差が生ずることがあるので、位相比較回路が2π以外の2mπ(ここで、mは2以上の整数)の位相差でロックする不具合(フォールスロック:false lockと呼ばれる)を避ける工夫が必要になる。
【0010】
このような不具合を避けるために、図1に示すような受信回路が用いられている。図1は、サンプリング方式により高速シリアル伝送データを受信する従来の受信回路を示すブロック図である。ここでは、シリアル化された1キャラクタのデータに含まれるシンボルビット数を8ビットとしているので、受信回路は、多相クロック信号として8相のクロック信号を発生する。
【0011】
DLL100は、入力された伝送クロック信号に基づいて多相クロック信号φ〜φを出力する電圧制御ディレイライン103と、多相クロック信号φ〜φに基づいて位相比較用の2種類のクロック信号φ04及びφ48を発生する比較クロック信号発生回路106と、クロック信号φ04及びφ48に基づいて伝送クロック信号の位相と多相クロック信号の位相とを比較する位相比較回路107と、位相比較回路107の出力信号が入力されるフィルタ回路109とを含んでいる。
【0012】
フィルタ回路109の出力信号は、遅延制御電圧として電圧制御ディレイライン103に印加され、ネガティブフィードバックの制御系が構成される。この遅延制御電圧によって、電圧制御ディレイライン103における信号遅延時間が制御される。ここで、フィルタ回路109は、DLLの応答特性を調整する為のものであり、一般には、信号線と接地電位との間に接続された容量(キャパシタ)が用いられる。
【0013】
図1に示すDLL100においては、多相クロック信号に含まれるそれぞれのクロック信号間の位相差が正確に伝送クロック信号の周期の1/8倍となってロックするように、比較クロック信号発生回路106が位相比較用の2種類のクロック信号φ04及びφ48を発生し、位相比較回路107がこれらのクロック信号に基づいて伝送クロック信号の位相と多相クロック信号の位相とを比較する。
【0014】
シリアルパラレル変換回路110は、このようにして発生された多相クロック信号φ〜φを用いてシリアルデータをサンプリングした後、サンプリングされたシリアルデータを復号することにより、入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換する。
【0015】
図2は、図1に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路を示す図である。図2に示すように、位相比較回路107は、位相比較用のクロック信号φ04及びφ48の論理積を求めるNAND回路301と、クロック信号φ04及びφ48の論理和を求めるNOR回路302と、NAND回路301から出力される位相比較信号UPバーとNOR回路302から出力される位相比較信号DNとに基づいて出力信号を作成し、この出力信号を出力端子108に供給する出力回路303とを含んでいる。
【0016】
図3は、図1に示す受信回路における多相クロック信号及び位相比較用クロック信号の波形と、位相比較用のクロック信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。図3に示すように、位相比較用のクロック信号φ04は、多相クロック信号に含まれているクロック信号φ〜φに基づいて発生され、位相比較用のクロック信号φ48は、多相クロック信号に含まれているクロック信号φ〜φに基づいて発生される。
【0017】
クロック信号φ04とクロック信号φ48との両方がハイレベルであるときには、NAND回路301の出力信号がローレベルとなり、出力端子108の電位が上昇する。また、クロック信号φ04とクロック信号φ48との両方がローレベルであるときには、NOR回路302の出力信号がハイレベルとなり、出力端子108の電位が下降する。
【0018】
図4Aは、図1に示す受信回路において、多相クロック信号に含まれているクロック信号φの位相が図3に示す状態よりも遅れた場合における位相比較用クロック信号及び位相比較信号の波形を示す図であり、図4Bは、クロック信号φの位相が図3に示す状態よりも進んだ場合における位相比較用クロック信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【0019】
図4Aに示すように、多相クロック信号に含まれているクロック信号φとクロック信号φとの位相差が2π(360°)よりも大きくなった場合には、位相比較回路の出力端子108に接続されているフィルタ回路109のキャパシタが充電され、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン103における信号遅延時間が短くなるように制御される。
【0020】
一方、図4Bに示すように、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2π(360°)よりも小さくなった場合には、位相比較回路の出力端子108に接続されているフィルタ回路109のキャパシタの電荷が放電され、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン103における信号遅延時間が長くなるように制御される。これにより、多相クロック信号に含まれるそれぞれのクロック信号間の位相差が正確に伝送クロック信号の周期の1/8倍となってロックすることになる。
【0021】
以上の説明から分るように、図1から図4Bに示す従来の高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路に用いられている位相比較回路107は、電圧制御ディレイライン103で発生される多相クロック信号に含まれているクロック信号φ及びφの位相を直接比較するのではなく、比較クロック信号発生回路106がクロック信号φ及びφに基づいて発生した位相比較用のクロック信号φ04及びφ48の位相を比較している。
【0022】
その結果、クロック信号φ及びφの位相を直接比較するのに比べて、比較クロック信号発生回路106において生じる位相誤差が位相比較回路107において生じる比較誤差に重畳されるので、DLL全体の位相検出特性が劣化するという問題があった。また、NAND回路301とNOR回路302という異なる種類のゲートを用いているので、ゲートの動作におけるタイミング誤差が発生し、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2πの近傍にあって遅延制御電圧のレベルが小さい場合には、タイミング誤差の影響が無視できないという問題があった。
【0023】
ところで、特許文献1には、高速高精度PLLを実現するための位相比較回路が開示されている。図5は、このPLL用の位相比較回路の構成を示す図である。図5に示すように、位相比較回路500は、2つのダイナミック型Dラッチ回路501及び502と、Dラッチ回路501及び502にデータを供給するNOR回路503と、Dラッチ回路501及び502の出力信号をそれぞれ反転するインバータ504及び505とを含んでいる。Dラッチ回路501及び502の各々は、図6に示すように構成されている。
【0024】
再び図5を参照すると、リセット信号RSがローレベルのときに、Dラッチ回路501
は基準クロック信号φREFに同期してローレベルの信号をラッチし、Dラッチ回路50
2はVCO(電圧制御発振器)から出力されるVCOクロック信号φVCOに同期してローレベルの信号をラッチする。Dラッチ回路501の出力信号UPバー及びDラッチ回路502の出力信号DNバーがローレベルになると、NOR回路503から出力されるリセット信号RSがハイレベルとなり、Dラッチ回路501及び502がリセットされる。Dラッチ回路501の出力信号UPバー及びDラッチ回路502の出力信号DNバーは、それぞれ反転回路504及び505によって反転されて、位相比較信号UP及びDNとして出力される。
【0025】
図7は、図5に示す位相比較回路の動作を示す波形図である。ここでは、VCOクロック信号φVCOの位相が基準クロック信号φREFの位相に対して2πから4πまでずれた場合におけるリセット信号RSと位相比較信号UP及びDNの波形が示されている。図7に示すように、この位相比較回路によれば、VCOクロック信号φVCOと基準クロック信号φREFとの位相差が2πの整数倍である場合には、それらを区別することができない。このような検出特性を有する位相比較回路は、入力クロック信号間の位相差をゼロよりも大きく4πよりも小さい範囲で検出するPLL用には有効であるが、これよりも広い範囲で位相差を検出する必要があるDLL用としては使用することができない。
【特許文献1】
米国特許第6,157,263号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
そこで、上記の点に鑑み、本発明の目的は、シリアルディジタル伝送信号を受信する受信回路におけるDLL用の位相比較回路を含む半導体集積回路において、フォールスロックを防止しつつ位相比較回路の位相検出特性を向上させることにより、DLL全体の応答速度及びロック精度を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
以上の課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る半導体集積回路は、伝送クロック信号に同期してN相のクロック信号を発生する半導体集積回路であって、(a)印加される電圧に従って遅延時間が制御される直列接続された複数の遅延素子を含む遅延回路と、(b)遅延回路における第m番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第1のラッチ回路と、第(m+N)番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第2のラッチ回路と、第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて第1のラッチ回路の入力信号を作成する第1の論理回路と、比較制御信号が活性化されているときに第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて第2のラッチ回路の入力信号を作成すると共に、比較制御信号が非活性化されているときに第2のラッチ回路に一定電圧を入力する第2の論理回路と、第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて信号を出力する出力回路とを含み、第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて比較制御信号が活性化されているときに第m番目のクロック信号と第(m+N)番目のクロック信号との位相差に対応するデューティを有する信号出力すると共に、第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて比較制御信号が非活性化されているときに所定の信号を出力する位相比較回路と、(c)遅延回路におけるN相のクロック信号の内から選択された複数のクロック信号の論理和と論理積と反転との組合せによる論理演算のみに基づいて、該位相差が所定の範囲を超えた場合に位相比較回路が遅延回路における遅延時間を短くする信号を出力するように比較制御信号発生する比較制御信号発生回路と、(d)位相比較回路から出力される信号をフィルタリングすることにより複数の遅延素子に印加すべき電圧を発生するフィルタ回路とを具備する。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、多相クロック信号に含まれている2つのクロック信号の位相差を位相比較回路によって直接比較すると共に、位相差が4π以上のときに発生し易いフォールスロックを制御回路によって防止するので、DLL全体の応答速度及びロック精度を改善することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の利点及び特徴は、以下の詳細な説明と図面とを関連させて考察すれば明らかになる。これらの図面において、同じ参照番号は同じ構成要素を指している。
【0030】
図8は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に含まれている高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路を示すブロック図である。この受信回路は、伝送クロック信号に基づいて第1番目〜第(N+1)番目のクロック信号を含む多相クロック信号を発生するDLL800と、これらの多相クロック信号を用いてシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアルパラレル変換回路810とを有している。
【0031】
DLL800は、第1番目のクロック信号の位相と第(N+1)番目のクロック信号の位相とを比較することにより、多相クロック信号に含まれるそれぞれのクロック信号間の位相差が正確に伝送クロック信号の周期の1/N倍となってロックするように、多相クロック信号の遅延時間を制御する。ここでは、シリアル化された1キャラクタのデータに含まれるシンボルビット数を8ビットとしているので、受信回路は、多相クロック信号として8相のクロック信号を発生する。
【0032】
DLL800は、入力される伝送クロック信号に基づいて等しい位相差を有する多相クロック信号φ0〜φ8を発生する電圧制御ディレイライン803と、第1番目のクロック信号φ0の位相と第9番目のクロック信号φ8の位相とを比較する位相比較回路807と、位相比較回路807の比較動作を制御する比較制御信号発生回路806と、位相比較回路807の出力信号が入力されるフィルタ回路809とを含んでいる。
【0033】
フィルタ回路809の出力信号は、電圧制御ディレイライン803に遅延制御電圧として供給され、ネガティブフィードバックの制御系が構成される。この遅延制御電圧によって、電圧制御ディレイライン803における信号遅延時間が制御される。ここで、フィルタ回路809は、DLLの応答特性を調整する為のものであり、例えば、信号線と接地電位との間に接続された容量(キャパシタ)が用いられる。
【0034】
比較制御信号発生回路806は、多相クロック信号φ0〜φ8に基づいて比較制御信号を発生し、クロック信号φ0とクロック信号φNとの位相差が所定の範囲を超えたときに位相比較回路807の動作を制御している。これにより、フォールスロックが回避される。
【0035】
シリアルパラレル変換回路810は、このようにして発生された多相クロック信号φ〜φを用いてシリアルデータをサンプリングした後、サンプリングされたシリアルデータを復号することにより、入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換する。
【0036】
図9は、図8に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路の構成を示す図である。この位相比較回路は、2つのダイナミック型Dラッチ回路901及び902と、Dラッチ回路901及び902にデータをそれぞれ供給する第1の論理回路903及び第2の論理回路904と、Dラッチ回路902の出力データDNバーを反転して反転データ(位相比較信号)DNを出力するインバータ905と、Dラッチ回路901の出力データ(位相比較信号)UPバーがゲートに供給されるPチャネルトランジスタ907と、インバータ905から出力される位相比較信号DNがゲートに供給されるNチャネルトランジスタ908と、トランジスタ907及び908に電流を供給する電流源906及び909とを含んでいる。
【0037】
図10は、図9に示す位相比較回路に用いられるダイナミック型Dラッチ回路の構成を示す図である。このように、ダイナミック型Dラッチ回路901及び902の各々は、トランジスタ6個による簡単な構成となっているので、高速に動作することができる。また、図9に示す位相比較回路807は、同じ構成の2つのダイナミック型Dラッチ回路901及び902を用いることにより、高精度な動作を行うことができる。
【0038】
図9に示すように、第1の論理回路903は、NOR回路で構成されており、Dラッチ回路901の出力データUPバー又はDラッチ回路902の出力データDNバーがハイレベルであるときに、ローレベルのデータをDラッチ回路901に供給する。Dラッチ回路901は、入力データがローレベルであるときに第1番目のクロック信号φが立ち上ると、出力データをローレベルにセットする。その後、入力データがハイレベルになると、Dラッチ回路901がリセットされて、出力データがハイレベルとなる。
【0039】
第2の論理回路904は、OR回路とNAND回路とが結合されたものであり、各入力信号が通過するトランジスタの数が、第1の論理回路903におけるのと等しくなるように設計されている。従って、各入力信号に加えられる遅延時間も、第1の論理回路903におけるのとほぼ等しくなる。
【0040】
第2の論理回路904は、比較制御信号Sがハイレベルであり、かつ、Dラッチ回路901の出力データUPバー又はDラッチ回路902の出力データDNバーがハイレベルであるときに、ローレベルのデータをDラッチ回路902に供給する。Dラッチ回路902は、入力データがローレベルであるときに第9番目のクロック信号φが立ち上ると、出力データをローレベルにセットする。その後、入力データがハイレベルになると、Dラッチ回路902がリセットされて、出力データがハイレベルとなる。
【0041】
さらに、第2の論理回路904は、比較制御信号Sに従って、Dラッチ回路902を独自に制御することができる。即ち、第2の論理回路904は、比較制御信号Sがローレベルであるときに、出力信号をハイレベルとする。これにより、Dラッチ回路902がリセットされて出力データがハイレベルを維持し、インバータ905から出力される位相比較信号DNはローレベルを維持する。それと共に、ダイナミック型Dラッチ回路901がリセットされなくなって、出力データUPバーがローレベルを維持する。
【0042】
図11は、図8に示す受信回路における多相クロック信号、比較制御信号及び位相比較信号の波形と、比較制御信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。位相比較信号UPバーは、クロック信号φの立上がりにおいて一旦ローレベルにセットされるが、第1の論理回路903の出力信号がすぐにハイレベルとなるので、リセットされて再びハイレベルとなる。また、位相比較信号DNは、クロック信号φの立上がりにおいて一旦ハイレベルにセットされるが、第2の論理回路904の出力信号がすぐにハイレベルとなるので、リセットされて再びローレベルとなる。
【0043】
比較制御信号Sは、多相クロック信号に含まれているクロック信号φ〜φに基づいて発生される。図11に示すように、多相クロック信号に含まれているクロック信号φとφとの位相差が2π(360°)近傍である場合には、比較制御信号Sは、位相比較回路の動作に影響を及ぼさない。
【0044】
図12Aは、図8に示す受信回路において、多相クロック信号に含まれているクロック信号φの位相が図11に示す状態よりも遅れた場合における比較制御信号及び位相比較信号の波形を示す図であり、図12Bは、クロック信号φの位相が図11に示す状態よりも進んだ場合における比較制御信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【0045】
図12Aに示すように、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2π(360°)より大きくなって所定の範囲にある場合には、比較制御信号Sがローレベルとなる。これにより、位相比較信号DNは常にローレベルとなり、位相比較信号UPバーもリセットされずにローレベルを維持する。従って、図9に示すトランジスタ907がオン状態となり、トランジスタ908がオフ状態となって、出力端子808の電圧が上昇し、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン803(図8)における信号遅延時間が短くなるように制御される。
【0046】
図5に示す位相比較回路においては、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が4πになると、実際の位相差よりも2π小さい位相差が検出されていた。しかしながら、本実施形態においては、クロック信号φとφとの位相差が4π以上になっても、位相比較信号UPバー及びDNがローレベルを維持するので、位相差を減少させるように制御系が働く。
【0047】
図12Bに示すように、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2π(360°)より小さい場合には、従来と同様に、クロック信号φの立上がりにおいて位相比較信号DNがハイレベルにセットされ、クロック信号φの立上がりの直後において位相比較信号DNがローレベルにリセットされる。位相比較信号UPバー及びDNがハイレベルである期間においては、図9に示すトランジスタ907がオフ状態となり、トランジスタ908がオン状態となって、出力端子808の電圧が下降し、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン803(図8)における信号遅延時間が長くなるように制御される。なお、電圧制御ディレイライン803における信号遅延時間がゼロになることは通常は有り得ないので、クロック信号φとクロック信号φとの位相差がゼロとなってフォールスロックする心配はない。
【0048】
以上述べたように、本実施形態においては、クロック信号φの立上がりエッジとクロック信号φの立上がりエッジとを直接比較することにより、多相クロック信号に含まれるそれぞれのクロック信号間の位相差が正確に伝送クロック信号の周期の1/N倍となるようにDLLをロックすることができる。従って、従来問題であった比較クロック信号発生回路の位相誤差が位相比較回路の比較誤差に重畳されることがなく、DLL全体の位相検出特性を向上させることが可能となる。
【0049】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路に含まれている高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路を示すブロック図である。本実施形態においては、比較制御信号発生回路826が、第1の比較制御信号S1及び第2の比較制御信号S2を発生し、位相比較回路827が、第1の比較制御信号S1及び第2の比較制御信号S2に従って、クロック信号φの位相とクロック信号φの位相とを比較する。その他に関しては、第1の実施形態と同様である。
【0050】
図14は、図13に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路の構成を示す図である。この位相比較回路は、2つのダイナミック型Dラッチ回路901及び902と、Dラッチ回路901及び902をそれぞれリセットする第1の論理回路923及び第2の論理回路904と、Dラッチ回路902の出力信号DNバーを反転して反転信号(位相比較信号)DNを出力するインバータ905と、Dラッチ回路901の出力信号(位相比較信号)UPバーがゲートに供給されるPチャネルトランジスタ907と、インバータ905から出力される位相比較信号DNがゲートに供給されるNチャネルトランジスタ908と、トランジスタ907及び908に電流を供給する電流源906及び909とを含んでいる。
【0051】
第1の論理回路923は、第2の論理回路904と同様に、OR回路とNAND回路とが結合されたものである。第1の論理回路923は、第1の比較制御信号S1がハイレベルであり、かつ、位相比較信号UPバー又は位相比較信号DNバーがハイレベルであるときに、ローレベルのデータをDラッチ回路901に供給する。Dラッチ回路901は、入力データがローレベルであるときに第1番目のクロック信号φが立ち上ると、出力データをローレベルにセットする。その後、入力データがハイレベルになると、Dラッチ回路901がリセットされて、出力データがハイレベルとなる。
【0052】
第2の論理回路904は、第2の比較制御信号S2がハイレベルであり、かつ、位相比較信号UPバー又は位相比較信号DNバーがハイレベルであるときに、ローレベルのデータをDラッチ回路902に供給する。Dラッチ回路902は、入力データがローレベルであるときに第9番目のクロック信号φが立ち上ると、出力データをローレベルにセットする。その後、入力データがハイレベルになると、Dラッチ回路902がリセットされて、出力データがハイレベルとなる。
【0053】
さらに、第1の論理回路923及び第2の論理回路904は、第1及び第2の比較制御信号S1及びS2に従って、ダイナミック型Dラッチ回路901及び902をそれぞれ独自に制御することができる。
【0054】
クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2πより小さくなって第1の所定の範囲にある場合には、第1の比較制御信号S1がローレベルとなり、第1の論理回路923は、出力信号をハイレベルとする。これにより、Dラッチ回路901から出力される位相比較信号UPバーがリセットされてハイレベルを維持する。また、Dラッチ回路902の出力信号DNバーがリセットされずにローレベルを維持し、インバータ905から出力される位相比較信号DNはハイレベルを維持する。従って、図14に示すトランジスタ907がオフ状態となり、トランジスタ908がオン状態となって、出力端子808の電圧が下降し、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン803(図13)における信号遅延時間が長くなるように制御される。
【0055】
一方、クロック信号φとクロック信号φとの位相差が2πより大きくなって第2の所定の範囲にある場合には、第2の比較制御信号S2がローレベルとなり、第2の論理回路903は、出力信号をハイレベルとする。これにより、Dラッチ回路902から出力される位相比較信号DNバーがリセットされてハイレベルを維持し、インバータ905から出力される位相比較信号DNはローレベルを維持する。また、Dラッチ回路901から出力される位相比較信号UPバーがリセットされずにローレベルを維持する。従って、図14に示すトランジスタ907がオン状態となり、トランジスタ908がオフ状態となって、出力端子808の電圧が上昇し、位相差がちょうど2πになるまで電圧制御ディレイライン803(図13)における信号遅延時間が短くなるように制御される。
【0056】
図15は、図13に示す受信回路における多相クロック信号及び比較制御信号の波形と、比較制御信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。第1の比較制御信号S1は、多相クロック信号に含まれているクロック信号φ〜φに基づいて発生される。また、第2の比較制御信号S2は、多相クロック信号に含まれているクロック信号φ〜φに基づいて発生される。図15に示すように、多相クロック信号に含まれているクロック信号φとφとの位相差が2π近傍である場合には、第1の比較制御信号S1及び第2の比較制御信号S2は、位相比較回路の動作に影響を及ぼさない。
【0057】
図13−15に示す本発明の第2の実施形態においては、比較制御信号を用いて位相比較動作の制御を行う範囲を、クロック信号φとφとの位相差が大きくなる方向(位相遅れ側)に加えて、位相差が小さくなる方向(位相進み側)にも設けているので、位相差が小さくなる方向にフォールスロックが発生する可能性のある受信回路においても、フォールスロックを確実に防止することができる。
【0058】
本発明に係る半導体集積回路を用いることにより、高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路において、送信回路の電源電圧の変動や伝送線路への外乱等により伝送クロック信号にジッターが発生した場合においてもジッターへの追随性が良い多相クロック信号発生回路を実現することが可能であり、DLL全体の位相検出特性を大幅に向上させることができる。
【0059】
以上、本発明は実施形態に基づいて説明されたが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載される範囲内で自由に変形・変更可能である。例えば、位相比較回路を構成するダイナミック型Dラッチ回路に関して特定の回路を示して本発明の有効性を説明しているが、本発明は、同様の動作を行う他のダイナミック型Dラッチ回路を用いた場合においても有効且つ実現可能である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、シリアル伝送されるディジタル信号の復調に用いられる多相クロック信号を発生するDLLにおいて利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】従来の受信回路を示すブロック図である。
【図2】図1に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路を示す図である。
【図3】図1に示す受信回路における多相クロック信号及び位相比較用クロック信号の波形と、位相比較用のクロック信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。
【図4A】図1に示す受信回路において、クロック信号の位相が遅れた場合における位相比較用クロック信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【図4B】クロック信号の位相が進んだ場合における位相比較用クロック信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【図5】従来のPLL用の位相比較回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す位相比較回路に用いられるダイナミック型Dラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図7】図5に示す位相比較回路の動作を示す波形図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に含まれている高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路を示すブロック図である。
【図9】図8に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路の構成を示す図である。
【図10】図9に示す位相比較回路に用いられるダイナミック型Dラッチ回路の構成を示す回路図である。
【図11】図8に示す受信回路における多相クロック信号、比較制御信号及び位相比較信号の波形と、比較制御信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。
【図12A】図8に示す受信回路において、クロック信号の位相が遅れた場合における比較制御信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【図12B】クロック信号の位相が進んだ場合における比較制御信号及び位相比較信号の波形を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路に含まれている高速シリアルディジタル伝送信号の受信回路を示すブロック図である。
【図14】図13に示す受信回路におけるDLL用の位相比較回路の構成を示す図である。
【図15】図13に示す受信回路における多相クロック信号及び比較制御信号の波形と、比較制御信号を発生するために用いられる論理式とを示す図である。
【符号の説明】
【0062】
800 DLL
803 電圧制御ディレイライン
806、826 比較制御信号発生回路
807、827 位相比較回路
809 フィルタ回路
810 シリアルパラレル変換回路
901、902 Dラッチ回路
903、923 第1の論理回路
904 第2の論理回路
905 インバータ
906、909 電流源
907、908 トランジスタ

Claims (8)

  1. 伝送クロック信号に同期してN相のクロック信号を発生する半導体集積回路であって、
    印加される電圧に従って遅延時間が制御される直列接続された複数の遅延素子を含む遅延回路と、
    前記遅延回路における第m番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第1のラッチ回路と、第(m+N)番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第2のラッチ回路と、前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて前記第1のラッチ回路の入力信号を作成する第1の論理回路と、比較制御信号が活性化されているときに前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて前記第2のラッチ回路の入力信号を作成すると共に、比較制御信号が非活性化されているときに前記第2のラッチ回路に一定電圧を入力する第2の論理回路と、前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて信号を出力する出力回路とを含み、前記第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて比較制御信号が活性化されているときに第m番目のクロック信号と第(m+N)番目のクロック信号との位相差に対応するデューティを有する信号出力すると共に、前記第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて比較制御信号が非活性化されているときに所定の信号を出力する位相比較回路と、
    前記遅延回路におけるN相のクロック信号の内から選択された複数のクロック信号の論理和と論理積と反転との組合せによる論理演算のみに基づいて、該位相差が所定の範囲を超えた場合に前記位相比較回路が前記遅延回路における遅延時間を短くする信号を出力するように比較制御信号発生する比較制御信号発生回路と、
    前記位相比較回路から出力される信号をフィルタリングすることにより前記複数の遅延素子に印加すべき電圧を発生するフィルタ回路と、
    を具備する半導体集積回路。
  2. 前記第1の論理回路が、前記第1のラッチ回路の出力信号又は前記第2のラッチ回路の出力信号が第1のレベルであるときに、前記第1のラッチ回路の入力信号を第2のレベルとし、
    前記第2の論理回路が、比較制御信号が活性化されているときに前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号が第1のレベルであるときに、前記第2のラッチ回路の入力信号を第2のレベルとすると共に、比較制御信号が非活性化されているときに、前記第2のラッチ回路の入力信号を第1のレベルとする、請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記比較制御信号発生回路が、少なくとも該位相差が4πである場合に前記位相比較回路が前記遅延回路における遅延時間を短くする信号出力するように比較制御信号発生する、請求項1記載の半導体集積回路。
  4. N=8である場合に、前記比較制御信号発生回路が、第3番目のクロック信号と第5番目のクロック信号の反転信号との論理積と、第4番目のクロック信号と第6番目のクロック信号の反転信号との論理積と、第5番目のクロック信号と第7番目のクロック信号の反転信号との論理積とを求め、さらに、これら3つの論理積の論理和を求めることにより比較制御信号を発生する、請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 伝送クロック信号に同期してN相のクロック信号を発生する半導体集積回路であって、
    印加される電圧に従って遅延時間が制御される直列接続された複数の遅延素子を含む遅延回路と、
    前記遅延回路における第m番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第1のラッチ回路と、第(m+N)番目のクロック信号に同期してラッチ動作を行う第2のラッチ回路と、第1の比較制御信号が活性化されているときに前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて前記第1のラッチ回路の入力信号を作成すると共に、第1の比較制御信号が非活性化されているときに前記第1のラッチ回路に一定電圧を入力する第1の論理回路と、第2の比較制御信号が活性化されているときに前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて前記第2のラッチ回路の入力信号を作成すると共に、第2の比較制御信 号が非活性化されているときに前記第2のラッチ回路に一定電圧を入力する第2の論理回路と、前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号に基づいて信号を出力する出力回路とを含み、前記第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて第1及び第2の比較制御信号がそれぞれ活性化されているときに第m番目のクロック信号と第(m+N)番目のクロック信号との位相差に対応するデューティを有する信号を出力すると共に、前記第1及び第2のラッチ回路のラッチタイミングにおいて第1及び第2の比較制御信号がそれぞれ非活性化されているときに所定の信号を出力する位相比較回路と、
    前記遅延回路におけるN相のクロック信号の内から選択された複数のクロック信号の論理和と論理積と反転との組合せによる論理演算のみに基づいて、該位相差が所定の範囲を超えた場合に前記位相比較回路が前記遅延回路における遅延時間を短くする信号を出力するように第1及び第2の比較制御信号を発生する比較制御信号発生回路と、
    前記位相比較回路から出力される信号をフィルタリングすることにより、前記複数の遅延素子に印加すべき電圧を発生するフィルタ回路と、
    を具備する半導体集積回路。
  6. 前記第1の論理回路が、第1の比較制御信号が活性化されているときに前記第1のラッチ回路の出力信号又は前記第2のラッチ回路の出力信号が第1のレベルであるときに、前記第1のラッチ回路の入力信号を第2のレベルとすると共に、第1の比較制御信号が非活性化されているときに、前記第2のラッチ回路の入力信号を第1のレベルとし、
    前記第2の論理回路が、第2の比較制御信号が活性化されているときに前記第1及び第2のラッチ回路の出力信号が第1のレベルであるときに、前記第2のラッチ回路の入力信号を第2のレベルとすると共に、第2の比較制御信号が非活性化されているときに、前記第2のラッチ回路の入力信号を第1のレベルとする、請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 前記比較制御信号発生回路が、少なくとも該位相差が4πである場合に前記位相比較回路が前記遅延回路における遅延時間を短くする信号を出力するように第1及び第2の比較制御信号を発生する、請求項5記載の半導体集積回路。
  8. N=8である場合に、前記比較制御信号発生回路が、第4番目のクロック信号と第5番目のクロック信号と第6番目のクロック信号との論理和を求めることにより第1の比較制御信号を発生すると共に、第3番目のクロック信号と第5番目のクロック信号の反転信号との論理積と、第4番目のクロック信号と第6番目のクロック信号の反転信号との論理積と、第5番目のクロック信号と第7番目のクロック信号の反転信号との論理積とを求め、さらに、これら3つの論理積の論理和を求めることにより第2の比較制御信号を発生する、請求項5記載の半導体集積回路。
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