JP3717812B2 - スターリング冷凍機のオイルシールベローズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スターリング冷凍機に関し、特にスターリング冷凍機のクランク室から圧縮シリンダや膨張シリンダ内への油上がりを防止するオイルシーズベローズに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題におけるフロン代替の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラ等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあらゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクトで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好となる冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びている。
【0003】
とろで、スターリング冷凍機では、ピストンロッドに沿ってクランク室から油やオイルミストが上昇する、いわゆる油上がりという問題がある。この油上がりは、油やオイルミストがシリンダに入るとその内面に付着し、ピストンリングのシール性に影響を与え、耐久性、信頼性を著しく低減させるだけでなく、圧縮された気体とともに油が送気先の圧縮気体利用装置内に入り込み、圧縮気体利用装置やその装置で処理される各種の部品等に悪い影響を及ぼす。
【0004】
この油上がりの問題を解決するために、従来、ピストンロッドは、オイルリングシールによりシールされている。このオイルリングシールは、一般的にはゴム製であり、構造及び材料面でいろいろな開発が行われているが、必ずしもシール性能、耐久性において十分とはいえない。
【0005】
そこで、本発明者らは、スターリング冷凍機のロッドシールとして、オイルシール用のベローズ(特願平10−365371号参照。)をすで提案している。この特願平10−365371号に係る発明では、スターリング冷凍機のハウジング内の空間と、圧縮シリンダ及び膨張シリンダとの間に、オイルシール用の金属ベローズを設け、ピストンロッドの表面に沿ってクランク室から圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内に流入する油上がりを防止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、スターリング冷凍機において、上記のようなオイルシールベローズを装着し、さらにオイルシールベローズの寿命を向上させる構成を開発していたが、オイルシールベローズを所定のストローク往復動させる場合に、圧縮方向及び伸張方向に繰り返し動作させると必ずしも繰り返し疲労軽減のためには好ましくないという知見を得た。
【0007】
本発明の目的は、スターリング冷凍機の油上がりを防止し、密封性にすぐれかつ長寿命なオイルシールベローズ実現し、スターリング冷凍機の性能向上を図り、信頼性、耐久性の向上を図ることである。そこで、本発明は、上記知見を基にオイルシールベローズの寿命向上を図るべきオイルシールベローズの構成を実現することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は上記課題を解決するために、モータ及びクランクを配設したハウジングと、上記ハウジングの頂部に固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピストンと、上記クランクと連動し、上記ピストンに一端が連結され上記ハウジングを貫通するピストンロッドと、上記ハウジングと上記シリンダの間をシールするオイルシールベローズを備えたスターリング冷凍機であって、上記オイルシールベローズは、その先端が上記シリンダ内において上記ピストン又は上記ピストンロッドに気密的に固定され、その基端が上記ハウジングに取付られており、上記オイルシールベローズは、その先端部が自由長の位置から圧縮側に圧縮され、再び自由長の位置に戻すストロークの往復動を行うように取り付けられていることを特徴とするスターリング冷凍機を提供する。
【0009】
上記オイルシールベローズ、ハウジングと、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの両方又はいずれか一つに適用される。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して以下に説明する。図1〜図3は、本発明の適用されるスターリング冷凍機を説明する図であり、図1はスターリング冷凍機1の全体構成を説明する正面図である。図2はスターリング冷凍機1の要部を説明する図であり、図3は一部が断面の右側面図である。
【0011】
スターリング冷凍機1の本体をなすハウジング2は、鋳物で形成され、その内部は密閉状態に保持され、作動ガスが封入されている。このハウジング2内には、区画壁3を介して互いに連通するモータ室4とクランク室5とを有する。このモータ室4には正逆回転可能なモータ6が配設されており、又クランク室5には、モータ6で回転駆動されるクランクシャフト7、コンロッド8、9と、クロスガイドヘッド10、11等の駆動機構が配設されている。
【0012】
クランクシャフト7の二つのクランク部12、13は、モータ6の正転時にクランク部13がクランク部12より先行して移動するように、位相差を付けて形成されている。この位相差は、一般的には約90度の位相差が採用される。クランク部12、13には、コンロッド8、9が取り付けられ、さらにこのコンロッド8、9にクロスガイドヘッド10、11が取り付けられている。
【0013】
ハウジング2におけるクランク室5の上部には、座部14を介してシリンダブロック15がボルト16で取付られている。シリンダブロック15は、圧縮シリンダ17を形成するとともに、膨張シリンダ18の一部(下部)を形成している。
【0014】
圧縮シリンダ17内では圧縮ピストン19が往復動する。圧縮シリンダ17内の圧縮ピストン19の上方空間(圧縮空間)が高温室20であり、この中で作動ガスは圧縮されて高温となる。圧縮ピストンロッド21は、圧縮ピストン19とクロスガイドヘッド10を連結し、クランク室5から圧縮シリンダ17へ伸びるように設けられている。オイルシールベローズ22が圧縮ピストンロッド21とハウジング2の上部の間に取り付けられ、圧縮シリンダ17とクランク室5の間をシールし、クランク室5からの油上がりを防止している。
【0015】
一方、膨張シリンダ18は、その下部は上述の通りシリンダブロック15で構成し、その上部は、後述する放熱用熱交換器29の内側シリンダ23と冷却用熱交換器の内筒24とから構成している。この膨張シリンダ18内を膨張ピストン25が往復摺動しており、膨張シリンダ18における膨張ピストン25の上方空間(膨張空間)が低温室26であり、この中で作動ガスが膨張し低温となる。
【0016】
膨張ピストンロッド27は、膨張ピストン25とクロスガイドヘッド11とを連結し、クランク室5から膨張シリンダ18内に伸びている。オイルシールベローズ28が、膨張ピストンロッド27とハウジング2の上部の間に取り付けられ、膨張シリンダ18とクランク室5の間をシールしクランク室5からの油上がりを防止している。膨張ピストン25は、圧縮ピストン19より90度の位相だけ先行して移動する。
【0017】
膨張シリンダ18を囲むように、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29、再生器30及び冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31が互いに連通して環状に配設されている。放熱用熱交換器29の下端、かつ膨張シリンダ18の周囲に、マニホールド(作動ガス用の流路)32が形成されている。
【0018】
そして、圧縮シリンダ17の上端部には、高温室20とマニホールド32とを連通する連通孔33が形成されている。高温室20と低温室26は、連通孔33、マニホールド32、放熱用熱交換器29、再生器30及び冷却用熱交換器31を通して互いに順次連通するように構成されている。
【0019】
シリンダブロック15は、その上部に放熱用熱交換ハウジング34を有する。この放熱用熱交換ハウジング34と内側シリンダ23との間には、熱交換器筒37が嵌合し、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29を構成している。熱交換器筒37は、その内面には、作動ガスの流路を形成する細溝35を有し、外面に放熱フィン36を有する。
【0020】
作動ガスは細溝35を通り、放熱用熱交換ハウジング34と放熱フィン36との間の放熱路38は冷却水が流れこれにより、作動ガスの温熱が冷却水に放熱される。シリンダブロック15の左右両側面には、蓋板39が水密的に固定されており、この蓋板39とシリンダブロック15との間に冷却水路40を形成している。この冷却水路40は、入口41と通して放熱路38に連通するとともに、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を囲むように形成されている。
【0021】
放熱路38に冷却水の流入口42が設けられており、冷却水路40には流出口43が設けられ、流入口40と流出口43は、図示はしないが、冷却水循環路及び冷却水循環用ポンプを介して、冷却ファンを有する空冷の放熱器(ラジエータ)に接続されている。
【0022】
内筒24の下部は、内側シリンダ23と嵌合し膨張シリンダ18の一部を構成しているが、この内筒24の上部外周側に冷却用熱交換ハウジング44が配設され、シリンダブロック15に着脱可能に固着されている。冷却用熱交換ハウジング44は、その内面には複数の細溝45を有し、内筒24と嵌合して作動ガス流路46を形成し、その外面には冷却フィン47を有する。これにより、冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31を構成している。
【0023】
この冷却用熱交換器31は、本発明のスターリング冷凍機の冷熱を利用する冷熱利用機器の冷熱冷媒の冷却を行う。冷熱冷媒としては、空気、水、アルコール、HFE、PFC等が使用される。
【0024】
内筒24と冷却用熱交換ハウジング44との間の環状空間には、金属メッシュ等の蓄冷材から成る再生器30が配設されている。
【0025】
オイルシールベローズ28と膨張ピストン25との間の空間(オイルシールベローズ25と圧縮ピストン15との間の空間についても同じ)は、バファ空間(バッファ室)48と呼ばれている。バッファ空間48は、管49によりバッファタンク51に接続され、バッファタンク51は、管50によりハウジング2のクランク室5(モータ室4でもよい。)に接続されている。
【0026】
本発明は、以上のような構成のスターリング冷凍機において次に説明する構成を採用したことを特徴とする。本発明に係るスターリング冷凍機では、図2に示すように取り付けた圧縮側及び膨張側のオイルシールベローズ22、28について特徴的な構成を採用している。図4は、スターリング冷凍機におけるオイルシールベローズについて、本発明を従来技術と対比して説明するものであり、図4(a)は本発明を示し、図4(b)は従来技術を示す。
【0027】
本発明に使用するオイルシールベローズ22、28の材料は、SUS材を溶着して形成した金属ベローズであってもよいし、又は樹脂材から一体に形成した樹脂ベローズであってもよい。
【0028】
図2に示すように、圧縮側オイルシールベローズ22は、その下端部52はオイルシールベローズ固定板(以下「固定板」という。)53に溶着されており、その上端部54はオイルシールベローズ取付板(以下「取付板」という。)55に溶着されている。オイルシールベローズ固定板53は、座部14によりハウジング2の上面に固定されている。取付板55は圧縮ピストン19にナットで固定されている。
【0029】
又、図2に示すように、膨張側オイルシールベローズ28は、圧縮側オイルシールベローズ22と同様に、その下端部56は固定板53に溶着されており、その上端部57は取付板55に溶着されている。オイルシールベローズ固定板53は、座部14によりハウジング2の上面に固定されている。取付板55は膨張ピストンロッド27の大径部58にスリーブ59を介してナットで固定されている。
【0030】
圧縮側オイルシールベローズ22及び膨張側オイルシールベローズ28は、圧縮ピストン19及び膨張ピストン18の往復動のストロークに応じて、夫々のストロークで往復動する。圧縮側及び膨張側オイルシールベローズ22、28は、夫々直径、自由長及びストローク等は互いに必ずしも同じとは限らないが、図4(a)に示すように、これらを自由長L、ストロークSとして、その往復動及びストロークを概念的に示す。なお、ここでは、単に図面を分かりやすくするために、自由長L及びストロークSは、固定板53、取付板55の厚みも含めている。
【0031】
図4(b)は従来技術を示す。従来技術では、往復動する総ストロークSは本発明に係る総ストロークSと同じであるが、自由長L’が本発明に係る自由長Lより短いベローズを利用する。これにより、自由長L’の位置から、圧縮側にストロークS1、伸張側にストロークS2だけ移動して、全体として総ストロークSだけ往復動する。
【0032】
ところで、本発明者等は、スターリング冷凍機の研究開発の過程で、このオイルシールベローズの往復動作を繰り返し行っているが、同じ総ストロークの往復動をするにしても、オイルシールベローズを図4(b)のように、自由長の位置を中心にして、圧縮側ストロークS1の圧縮と、伸張側へのストロークS2の伸張とを繰り返して往復動作を行う場合の方が、図4(a)のように、圧縮側ストロークSへの圧縮と自由長への戻しによる往復動作を行う場合に比べて、疲労が大きいという知見を得た。この理由は、圧縮と伸縮を繰り返す場合のほうが、単に圧縮するだけの場合よりもオイルシールベローズに繰り返し疲労を生じる力が大きく作用するものと考えられる。
【0033】
このような知見に基づいて、本発明では、図4(a)に示すように、自由長Lの位置から圧縮側へのみ総ストロークSの往復動作を行うことができるような長さのオイルシールベローズを、圧縮側オイルシールベローズ22及び膨張側オイルシールベローズ28として夫々用意して、本発明に係るスターリング冷凍機1に図2に示すように夫々取り付けた。
【0034】
(作用)
次に、本発明の上記実施例のスターリング冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクランクシャフト7が正方向に回転し、クランク室5内のクランク部10、11が90度位相がずれて回転する。このクランク部10、11に連結されたコンロッド8、9、クロスガイドヘッド19、11、圧縮ピストンロッド17及び膨張ピストンロッド23を介して、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が、互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0035】
膨張ピストン25が90度先行して上死点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン19は中間付近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔33及びマニホールド32を通り放熱用熱交換器29の細溝35内に流入し、放熱路38を流れる冷却水に放熱する。さらに作動ガスは、再生器30に蓄熱された冷熱で冷却され、細溝45内を通って低温室26(膨張空間)内に流入する。
【0036】
圧縮ピストン19が上死点近辺でゆっくりと移動している時に膨張ピストン25は急激に下死点に向かって移動し、低温室26(膨張空間)に流入した作動ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより冷却用熱交換器31を含むヘッド部(コールドヘッドと言う。)48は冷却されて低温となる。
【0037】
そして、冷却用熱交換器31において、冷却フィン47に接する冷熱利用機器用の冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン25が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン19は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは低温室26より冷却用熱交換器の細溝45を通り再生器30に流入し作動ガスの有する冷熱を再生器30に蓄熱する。再生器30に蓄熱された冷熱は、上記のように高温室20から放熱用熱交換器29を通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再利用される。
【0038
そして、冷却用熱交換器において冷却された冷熱冷媒は、流出パイプ60から各種の冷熱利用機器に送られ冷却に利用される。例えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷媒用配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作用を行う。そして冷熱利用機器から冷却用熱交換器61に流入パイプ63を通って循環して戻され、再度冷却される。
【0039】
放熱器(ラジエータ)から送られてくる冷却水は、流入口42から放熱用熱交換器38内に流入し、放熱路38を通過して作動ガスを冷却する。さらに、この冷却水は冷却水路40に流入し、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の周囲を流れる。これによって、シリンダブロック15の内側に形成されている圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を周囲から冷却する。この後、冷却水は、流出口43から流出して、放熱器において冷却ファンで冷却され、再度、放熱用熱交換器29へと循環する。
【0040】
バッファタンク51は、バッファ空間48とハウジング2を均等な圧力とし、バッファ空間48内の圧力変動を吸収するとともに、ハウジング2内の圧力変動を吸収し、バッファ空間にその影響を及ぼさないような緩衝機能を有する。
【0041】
本発明に係るスターリング冷凍機1では、図4(a)のように、圧縮側ストロークSへの圧縮と自由長への戻しによる往復動作を行うようにして、オイルシールベローズに作用する繰り返し疲労を少なくした。
【0042】
以上、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上の構成であるから、圧縮側及び膨張オイルシールベローズは、圧縮側へのストロークと自由長への戻しによる往復動作を行うようにして、オイルシールベローズに加わる破壊する力を小さくすることができ繰り返し疲労が少ななり、スターリング冷凍機の油上がりを防止するととも、オイルシールベローズの寿命が向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスターリング冷凍機を全体を説明する正面図である。
【図2】図1のスターリング冷凍機の要部を示す図である。
【図3】図1のスターリング冷凍機の一部断面の右側面図である。
【図4】本発明に係るスターリング冷凍機のオイルシールベローズを従来技術と比較して説明する図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機
2 ハウジング
4 モータ室
5 クランク室
6 モータ
7 クランクシャフト
14 座部
15 シリンダブロック
17 圧縮シリンダ
18 膨張シリンダ
19 圧縮ピストン
20 高温室
21 圧縮ピストンロッド
22 (圧縮側)オイルシールベローズ
25 膨張ピストン
26 低温室
27 膨張ピストンロッド
28 (膨張側)オイルシールベローズ
29 放熱用熱交換器
30 再生器
31 冷却用熱交換器
34 (シリンダブロックの)放熱用熱交換ハウジング
40 冷却水路
48 バッファ室
51 バッファタンク
52 (圧縮側)オイルシールベローズの下端部
53 オイルシールベローズ固定板
54 (圧縮側)オイルシールベローズの上端部
55 オイルシールベローズ取付板
56 (膨張側)オイルシールベローズの下端部
57 (膨張側)オイルシールベローズの上端部
58 膨張ピストンロッドの大径部
59 スリーブ

Claims (2)

  1. モータ及びクランクを配設したハウジングと、上記ハウジングの頂部に固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピストンと、上記クランクと連動し、上記ピストンに一端が連結され上記ハウジングを貫通するピストンロッドと、上記ハウジングと上記シリンダの間をシールするオイルシールベローズを備えたスターリング冷凍機であって、
    上記オイルシールベローズは、その先端が上記シリンダ内において上記ピストン又は上記ピストンロッドに気密的に固定され、その基端が上記ハウジングに取付られており、
    上記オイルシールベローズは、その先端部が自由長の位置から圧縮側に圧縮され、再び自由長の位置に戻すストロークの往復動を行うように取り付けられていることを特徴とするスターリング冷凍機。
  2. 上記オイルシールベローズは、圧縮シリンダ及び膨張シリンダの両方又はいずれか一つについて適用されることを特徴とする請求項1記載のスターリング冷凍機。
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