JP2004286377A - スターリング冷凍機 - Google Patents

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Hideyuki Inoue
英之 井上
Hiroshi Nishikawa
弘 西川
Fumihiko Kurita
文彦 栗田
Shinya Itabashi
真也 板橋
Takashi Inoue
貴至 井上
Takehiro Nishikawa
剛弘 西川
Setsu Hasegawa
説 長谷川
Tetsuya Kato
哲也 加藤
Kosuke Ogasawara
弘丞 小笠原
Daiki Shioaji
大輝 塩味
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Abstract

【課題】圧縮シリンダ及び膨張シリンダの内面研削作業のための工具や圧縮ピストン及び膨張ピストンを挿入しやすくして、組み付け作業の作業性を向上させる。
【解決手段】シリンダブロック15に形成されている圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁角部を面取りして下方に拡開した環状のテーパ面53を形成することにより、内面研削の際には工具が、又シリンダブロック15をハウジング2への組付ける作業の際には圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁部等に衝接しないようにする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スターリング冷凍機に関し、特にスターリング冷凍機のシリンダブロックのシリンダ開口に、シリンダ内面を研削する研削治具を挿入し易くするとともに、ハウジングに組み付ける際に、ハウジング側から突出するピストン及びピストンリングをシリンダ内に挿入し易くする形状のシリンダブロックに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題におけるフロン代替の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラ等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあらゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクトで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好となる冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びている。
【0003】
スターリング冷凍機では、その本体を構成し、クランク室やモータ室を有するハウジング内に、作動ガスが密閉状態で封入されている。一方、作動ガスが圧縮室(高温室)と膨張室(低温室)との間を流動し、この流路に沿って配設された冷却用熱交換器(低温側熱交換器)及び放熱用熱交換器(高温側熱交換器)により、夫々冷熱冷媒及び放熱用冷媒との熱交換が行われる。
【0004】
このような動作をするために、従来、スターリング冷凍機では、クランク室から突出する圧縮ピストン及び膨張ピストンを、シリンダブロックに形成された圧縮室及び膨張室を構成する圧縮シリンダ及び膨張シリンダに挿入するようにして、ハウジングにシリンダブロックを組み付けている(特許文献1参照。)。
【0005】
そして、シリンダブロックの圧縮シリンダ及び膨張シリンダと圧縮ピストン及び膨張ピストンの隙間から、オイルが漏れ出ないように、圧縮ピストン及び膨張ピストンにピストンリングが装着されて、圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内を圧縮ピストン及び膨張ピストンが摺動する構成を採用している。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−42580号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなスターリング冷凍機では、シリンダブロックの圧縮シリンダ及び膨張シリンダの内面は、ピストンリングとのなじみを良くしてガスのシール性を向上する為にも、凹凸をなくしてある程度の面精度を有するように、回転研磨器の研磨用治具を挿入して研磨をする必要がある。
【0008】
しかしながら、研磨用治具の外径は圧縮シリンダ及び膨張シリンダの内径にほぼ等しく、研磨用治具は回転しながら振れを生じているために、挿入する作業が難しく、研磨用治具が圧縮シリンダ及び膨張シリンダの開口下端近辺に衝接するとシリンダブロックに傷つけてしまうという問題が生じていた。
【0009】
さらに、シリンダブロックの圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内に圧縮ピストン及び膨張シリンダを挿入する場合、圧縮ピストン及び膨張ピストンを圧縮シリンダ及び膨張シリンダの下端開口への正確に位置決めすることは難しく、この挿入作業が煩わしいだけでなく、圧縮ピストン及び膨張ピストンの上部を圧縮シリンダ及び膨張シリンダの下端開口に衝接すると、圧縮ピストン及び膨張ピストン、又はシンリンダブロックを傷つけてしまうようなことが生じる。
【0010】
本発明では、このような従来、スターリング冷凍機のシリンダブロックのシリンダ内面の研磨及びシリンダブロックをハウジングに組み付ける際に生じる問題を解決することを目的とするものであり、シリンダブロックの圧縮シリンダ及び膨張シリンダ内に、研磨用治具、圧縮ピストン及び膨張シリンダを挿入し易い構造を実現し、作業性を向上させるとともに傷の発生を防止することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、モータ及びクランクを配設したハウジングと、上記ハウジングの頂部に固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピストンとを備えたスターリング冷凍機であって、上記シリンダの下端開口の周縁角部は面取りされた下方に拡開した環状のテーパ面が形成されていることをことを特徴とするスターリング冷凍機を提供する。
【0012】
上記シリンダは圧縮シリンダであり、上記ピストンは圧縮ピストンであることを特徴とする。
【0013】
上記シリンダは膨張シリンダであり、上記ピストンは膨張ピストンであることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して以下に説明する。図1〜図3は、本発明の適用されるスターリング冷凍機を説明する図であり、図1はスターリング冷凍機1の全体構成を説明する正面図である。図2はスターリング冷凍機1の要部を説明する図であり、図3は一部が断面の右側面図を示す図である。
【0015】
スターリング冷凍機1の鋳物で形成されたハウジング2は、その内部はHeが充填され、半密閉状態に保持されており、区画壁3を介して互いに連通するモータ室4とクランク室5とを有する。モータ室4には正逆回転可能なモータ6が配設されており、クランク室5には、モータ6で回転駆動されるクランクシャフト7、コンロッド8、9と、クロスガイドヘッド10、11等の駆動機構が配設されている。
【0016】
クランクシャフト7の二つのクランク部12、13は、モータ6の正転時にクランク部13がクランク部12より先行して移動するように、位相差を付けて形成されている。この位相差は、一般的には約90度の位相差が採用される。クランク部12、13には、コンロッド8、9が取り付けられ、さらにこのコンロッド8、9にクロスガイドヘッド10、11が取り付けられている。
【0017】
ハウジング2におけるクランク室5の上部には、座部14を介してシリンダブロック15がボルト16で取付られている。シリンダブロック15は、圧縮シリンダ17を形成するとともに、膨張シリンダ18の一部(下部)を形成している。
【0018】
圧縮シリンダ17内を往復動する圧縮ピストン19の上方空間(圧縮空間)が高温室20であり、この中で作動ガスであるHeは圧縮されて高温となる。圧縮ピストンロッド21は、圧縮ピストン19とクロスガイドヘッド10を連結し、クランク室5から圧縮シリンダ17へ伸びるように設けられている。オイルシールベローズ22が圧縮ピストンロッド21とハウジング2の上部の間に取り付けられ、圧縮シリンダ17とクランク室5の間をシールし、クランク室5からの油上がりを防止している。
【0019】
一方、膨張シリンダ18は、その下部は上述の通りシリンダブロック15で構成し、その上部は、後述する放熱用熱交換器29の内側シリンダ23と冷却用熱交換器の内筒24とから構成している。この膨張シリンダ18内を往復摺動するピストン25の上方空間(膨張空間)が低温室26であり、この中で作動ガスが膨張し低温となる。
【0020】
膨張ピストンロッド27は、膨張ピストン25とクロスガイドヘッド11とを連結し、クランク室5から膨張シリンダ18内に伸びている。オイルシールベローズ28が、膨張ピストンロッド27とハウジング2の上部の間に取り付けられ、膨張シリンダ18とクランク室5の間をシールしクランク室5からの油上がりを防止している。膨張ピストン25は、圧縮ピストン19より90度の位相だけ先行して移動する。
【0021】
膨張シリンダ18を囲むように、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29、再生器30及び冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31が互いに連通して環状に配設されている。放熱用熱交換器29の下端、かつ膨張シリンダ18の周囲に、マニホールド(作動ガス用の流路)32が形成されている。
【0022】
そして、圧縮シリンダ17の上端部には、高温室20とマニホールド32とを連通する連通孔33が形成されている。高温室20と低温室26は、連通孔33、マニホールド32、放熱用熱交換器29、再生器30及び冷却用熱交換器31を通して互いに順次連通するように構成されている。
【0023】
シリンダブロック15は、その上部に放熱用熱交換ハウジング34を有する。この放熱用熱交換ハウジング34と内側シリンダ23との間には、熱交換器筒37が嵌合し、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29を構成している。熱交換器筒37は、その内面には、作動ガスの流路を形成する細溝35を有し、外面に放熱フィン36を有する。
【0024】
作動ガスは細溝35を通り、放熱用熱交換ハウジング34と放熱フィン36との間の放熱路38は冷却水が流れこれにより、作動ガスの温熱が冷却水に放熱される。シリンダブロック15の左右両側面には、蓋板39が水密的に固定されており、この蓋板39とシリンダブロック15との間に冷却水路40を形成している。この冷却水路40は、入口41と通して放熱路38に連通するとともに、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を囲むように形成されている。
【0025】
放熱路38に冷却水の流入口42が設けられており、冷却水路40には流出口43が設けられ、流入口40と流出口43は、図示はしないが、冷却水循環路及び冷却水循環用ポンプを介して、冷却ファンを有する空冷の放熱器(ラジエータ)に接続されている。
【0026】
内筒24の下部は、内側シリンダ23と嵌合し膨張シリンダ18の一部を構成しているが、この内筒24の上部外周側に冷却用熱交換ハウジング44が配設され、シリンダブロック15に着脱可能に固着されている。冷却用熱交換ハウジング44は、その内面には複数の細溝45を有し、内筒24と嵌合して作動ガス流路46を形成し、その外面には冷却フィン47を有する。これにより、冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31を構成している。
【0027】
この冷却用熱交換器31は、本発明のスターリング冷凍機の冷熱を利用する冷熱利用機器の冷熱冷媒の冷却を行う。冷熱冷媒としては、空気、水、アルコール、HFE、PFC等が使用される。
【0028】
内筒24と冷却用熱交換ハウジング44との間の環状空間には、金属メッシュ等の蓄冷材から成る再生器30が配設されている。
【0029】
オイルシールベローズ28と膨張ピストン25との間の空間(オイルシールベローズ22と圧縮ピストン19との間の空間についても同じ)は、バッファ空間(バッファ室)48と呼ばれている。バッファ空間48は、管49によりバッファタンク51に接続され、バッファタンク51は、管50によりハウジング2のクランク室5(モータ室4でもよい。)に接続されている。
【0030】
図1において、クランク室5を含むハウジング2内には作動ガスであるHeが充填されており、ハウジング2はバッファタンク51を介してバッファ空間48とほぼ同圧の状態で密閉されている。
【0031】
本発明は、以上のような構成のスターリング冷凍機1において次のような構成を特徴とする。図4は、ハウジング2にシリンダブロック15を組み付ける状態を示す図である。
【0032】
シリンダブロック15の圧縮シリンダ17内に圧縮ピストン19を挿入する場合、圧縮ピストン19を圧縮シリンダ17の下端開口52内へ正確に位置決めすることは難しく、この挿入作業が煩わしいだけでなく、ピストン19の上部を圧縮シリンダ17の下端開口52の周縁部等に衝接してしまい、圧縮ピストン19又はシンリンダブロック15を傷つけてしまうようなことが生じる。
【0033】
本発明では、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17の下端開口52の周縁角部を面取りして下方に拡開したテーパ面53を形成することにより、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17内に圧縮ピストン19を挿入し易い構造としたことを特徴とする。
【0034】
なお、図4で示す組み付ける状態では、膨張ピストン25がすでにシリンダブロック15の膨張シリンダ18内に挿入されており、圧縮ピストン19はシリンダブロック15を下降させて圧縮シリンダ17内に挿入するところであるので、上記説明では圧縮シリンダ17の下端開口52の周縁角部にテーパ面53を設けた構成を説明したが、膨張シリンダ18の下端開口についても同様のテーパ面53が形成される。
【0035】
ところで、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の内面は、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が摺動する際に、ピストンリングとのなじみを良くしガスのシール性を向上する為にも、凹凸をなくして所定の面精度を確保する必要がある。このために、上記組み立て作業に先立ち、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の内面を、回転研磨器の研磨用治具としてスパロール治具により研削している。
【0036】
この場合、スパロール治具をシリンダブロック15の圧縮シリンダ内に挿入して内面を研削するのであるが、スパロール治具は、軸心から若干振れながら挿入されるので、スパロール治具がシリンダブロック15の圧縮シリンダ及び膨張シリンダの下端開口52の周縁部に振れて傷を付けるということが生じる。
【0037】
しかしながら、本発明では、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁角部を面取りして下方に拡開したテーパ面53を形成しているので、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18内にスパロール治具が挿入し易く、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁部等をスパロール治具で傷つけるようなことを防止できる。
【0038】
(作用)
次に、本発明の上記実施例のスターリング冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクランクシャフト7が正方向に回転し、クランク室5内のクランク部12、13が90度位相がずれて回転する。このクランク部12、13に連結されたコンロッド8、9、クロスガイドヘッド10、11、圧縮ピストンロッド21及び膨張ピストンロッド27を介して、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が、互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0039】
膨張ピストン25が90度先行して上死点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン19は中間付近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔33及びマニホールド32を通り放熱用熱交換器29の細溝35内に流入し、放熱路38を流れる冷却水に放熱する。さらに作動ガスは、再生器30に蓄熱された冷熱で冷却され、細溝45内を通って低温室26(膨張空間)内に流入する。
【0040】
圧縮ピストン19が上死点近辺でゆっくりと移動している時に膨張ピストン25は急激に下死点に向かって移動し、低温室26(膨張空間)に流入した作動ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより冷却用熱交換器31を含むヘッド部(コールドヘッドと言う。)48は冷却されて低温となる。
【0041】
そして、冷却用熱交換器31において、冷却フィン47に接する冷熱利用機器用の冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン25が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン19は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは低温室26より冷却用熱交換器の細溝45を通り再生器30に流入し作動ガスの有する冷熱を再生器30に蓄熱する。再生器30に蓄熱された冷熱は、上記のように高温室20から放熱用熱交換器29を通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再利用される。
【0042】
そして、冷却用熱交換器において冷却された冷熱冷媒は、流出パイプ64から各種の冷熱利用機器に送られ冷却に利用される。例えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷媒用配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作用を行う。そして冷熱利用機器から冷却用熱交換器31に流入パイプ65を通って循環して戻され、再度冷却される。
【0043】
放熱器(ラジエータ)から送られてくる冷却水は、流入口42から放熱用熱交換器38内に流入し、放熱路38を通過して作動ガスを冷却する。さらに、この冷却水は冷却水路40に流入し、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の周囲を流れる。これによって、シリンダブロック15の内側に形成されている圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を周囲から冷却する。この後、冷却水は、流出口43から流出して、放熱器において冷却ファンで冷却され、再度、放熱用熱交換器29へと循環する。
【0044】
バッファタンク51は、バッファ空間48とハウジング2を均等な圧力とし、バッファ空間48内の圧力変動を吸収するとともに、ハウジング2内の圧力変動を吸収し、バッファ空間にその影響を及ぼさないような緩衝機能を有する。
【0045】
本発明では、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁角部を面取りして下方に拡開したテーパ面53を形成したので、シリンダブロック15の圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の内面をスパロール治具で研磨する場合に、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18内にスパロール治具を挿入し易く、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の下端開口52の周縁部等をスパロール治具で傷つけるようなことが防止できる。
【0046】
さらに、シリンダブロック15をハウジング2に組み付ける際に、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18に、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25を挿入しやすいので組み付け作業の作業性が向上する。
【0047】
以上、本発明に係るスターリング冷凍機の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であるから、シリンダブロックの圧縮シリンダ及び膨張シリンダの内面の研削のために、スパロール治具を挿入し易くシリンダブロックの下端開口付近に衝接して傷をつけたりすることがなく、さらにシリンダブロックをハウジングに組み付ける際に、圧縮シリンダ及び膨張シリンダに、圧縮ピストン及び膨張ピストンを挿入しやすいので組み付け作業の作業性が向上するとともに、破損等の防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスターリング冷凍機の全体構成を説明するための正面図である。
【図2】図1のスターリング冷凍機の要部を示す図である。
【図3】本発明に係るスターリング冷凍機を説明する右側一部破断正面図である。
【図4】本発明に係るスターリング冷凍機の組み付け作業の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機
2 ハウジング
3 区画壁
4 モータ室
5 クランク室
6 モータ
7 クランクシャフト
8、9 コンロッド
10、11 クロスガイドヘッド
10’、11’ 連結ピン
12、13 クランク部
14 座部
15 シリンダブロック
16 ボルト
17 圧縮シリンダ
18 膨張シリンダ
19 圧縮ピストン
20 上方空間(圧縮空間)高温室
21 圧縮ピストンロッド
22 オイルシールベローズ
23 内側シリンダ
24 冷却用熱交換器の内筒
25 膨張ピストン
26 上方空間(膨張空間)が低温室
27 膨張ピストンロッド
28 オイルシールベローズ
29 放熱用熱交換器(高温側熱交換器)
30 再生器
31 冷却用熱交換器(低温側熱交換器)
32 マニホールド(作動ガス用の流路)
33 連通孔
34 放熱用熱交換ハウジング
35 熱交換器筒の内面の作動ガス流路用の細溝
36 放熱フィン
37 熱交換器筒
38 放熱用熱交換ハウジング放熱フィンとの間の放熱路
39 蓋板
40 冷却水路
41 入口
42 放熱路に冷却水の流入口
43 冷却水路の流出口
44 冷却用熱交換ハウジング
45 冷却用熱交換ハウジングの内面の複数の細溝
46 作動ガス流路
47 冷却フィン
48 バッファ空間(バッファ室)
49 管
51 バッファタンク
52 圧縮シリンダ(膨張シリンダ)の下端開口
53 テーパ面

Claims (3)

  1. モータ及びクランクを配設したハウジングと、上記ハウジングの頂部に固定されたシリンダと、上記シリンダ内を往復動するピストンとを備えたスターリング冷凍機であって、
    上記シリンダの下端開口の周縁角部は面取りされた下方に拡開した環状のテーパ面が形成されていることを特徴とするスターリング冷凍機。
  2. 上記シリンダは圧縮シリンダであり、上記ピストンは圧縮ピストンであることを特徴とする請求項1記載のスターリング冷凍機。
  3. 上記シリンダは膨張シリンダであり、上記ピストンは膨張ピストンであることを特徴とする請求項1記載のスターリング冷凍機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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