JP3634650B2 - 熱機関用シリンダブロック - Google Patents

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    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2243/00Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes
    • F02G2243/30Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes having their pistons and displacers each in separate cylinders

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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品流通、環境試験、医療、バイオ産業、半導体製造等の産業用、あるいは家庭用機器等のあるゆる産業分野の冷凍、冷却に使用できるスターリング冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題におけるフロン代替の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラー等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあらゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクトで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好となる冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びている。
【0003】
ところで、スターリング冷凍機では、作動ガスが圧縮室(高温室)と膨張室(低温室)との間を流動し、この流路に沿って配設された吸熱用熱交換器(低温側熱交換器)及び放熱用熱交換器(高温側熱交換器)により、夫々冷熱冷媒及び放熱用冷媒との熱交換が行なわれる。従来、熱交換器としては、例えば、シェルアンドチューブ式熱交換器やプレートフィン式熱交換器等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
スターリング冷凍機における熱交換器は、熱交換性能、信頼性を向上させるために、作動ガスの流れが部分的に阻害されるようなことなく均一に流れる流路や、厚肉が均一な精密に形成されたフィン等が要求され、さらに、低コスト化を実現するために熱交換器自体の加工性に優れ、しかもスターリング冷凍機の全体構造を簡単にする構成が要求される。
【0005】
シェルアンドチューブ式熱交換器は組立に手間がかかり低コスト化では問題があり、プレートフィン式熱交換器も、同様にコスト面で問題があった。本発明は、上記問題を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、頂壁及び側壁を有する円筒状の頂部熱交換ハウジングと、該頂部熱交換ハウジング内に配設され、熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダとを有するシリンダブロックであって、上記頂部熱交換ハウジングの先端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の細溝が形成されており、上記頂部熱交換ハウジングの基端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガスの再生器用の流路を形成する環状の凹部が形成されており、上記頂部熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロックを提供する。
【0007】
そして、本発明は、上記課題を解決するために、熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダを有するシリンダブロックであって、上記内側シリンダの外側には、円筒状の環状熱交換ハウジングとその内側に挿入固定された熱交換器本体とから成る熱交換器が配設されており、上記熱交換器本体は、その外周面には、熱交換用のフィンが形成されており、その内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の細溝が形成されており、上記環状熱交換ハウジングと上記熱交換器本体との間の空間が冷媒通路とされ、該冷媒通路が連通するように、環状熱交換ハウジングは冷媒入口及び冷媒出口が形成されており、上記環状熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造又は鋳鉄により形成され、熱交換器本体は、ロストワックス鋳造により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロックを提供する。
【0008】
さらに、本発明は、上記課題を解決するために、頂壁及び側壁を有する円筒状の頂部熱交換ハウジングと、該頂部熱交換ハウジング内に配設され、熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダとを有するシリンダブロックであって、上記頂部熱交換ハウジングの先端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の細溝が形成されており、上記頂部熱交換ハウジングの基端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガスの再生器用の流路を形成する環状の凹部が形成されており、上記内側シリンダの外側には、円筒状の環状熱交換ハウジングとその内側に挿入固定された熱交換器本体とから成る熱交換器が配設されており、上記熱交換器本体は、その外周面には、熱交換用のフィンが形成されており、その内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の細溝が形成されており、上記環状熱交換ハウジングと上記熱交換器本体との間の空間が冷媒通路とされ、該冷媒通路が連通するように、上記環状熱交換ハウジングに冷媒入口及び冷媒出口が形成されており、上記頂部熱交換ハウジング及び上記熱交換器本体は、夫々ロストワックス鋳造により、又環状熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造又は鋳鉄により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロックを提供する。
【0009】
上記頂部熱交換ハウジングは、その先端側外周面に上記頂部熱交換ハウジングと一体に形成されたフィン、又は別体に形成され後付けされたフィンを有する。
【0010】
上記熱機関が、スターリングサイクル機器、ヴィルミエサイクル機器又はクーク・ヤーボロフサイクル機器等である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して以下に説明する。図1〜図5は、本発明に係る熱機関用シリンダブロックの実施例を説明する図であり、図1は、本発明に係る熱機関用シリンダブロックが適用される熱機関の一例であるスターリング冷凍機1を説明する全体図である。スターリング冷凍機1のハウジング2は、鋳物で形成され、その内部は半密閉状態に保持される。このハウジング2内は、区画壁3によってモータ室4とクランク室5とに区画されている。
【0012】
このモータ室4には正逆回転可能なモータ6が配設されており、又クランク室5には、モータ6の回転動作を往復動に変換するクランクシャフト7と、コンロッド8と、クロスガイドヘッド9が配設され、スターリング冷凍機1の駆動手段として機能している。
【0013】
クランクシャフト7の二つのクランク部10、11は、モータ6の正転時にクランク部11がクランク部10より先行して移動するように、位相差を付けて形成されている。この位相差は、一般的には約90度の位相差が採用される。
【0014】
クランク室5の上部には、圧縮シリンダ12と、圧縮シリンダ12の若干上方に伸びて位置した膨張シリンダ13とが配設されている。圧縮シリンダ12と膨張シリンダ13、並びにハウジング2内には、作動ガスとして、例えば、ヘリウム、水素、窒素等が封入されている。圧縮シリンダ12は、ハウジング2にボルト等によって固定される圧縮シリンダブロック14を有し、この圧縮シリンダブロック14の空間内を圧縮ピストン15が往復する。この空間の上部(圧縮空間)が高温室16であり、この中の作動ガスは圧縮されて高温となる。
【0015】
圧縮ピストンロッド17は、圧縮ピストン15とクロスガイドヘッド9を連結し、圧縮シリンダ12とクランク室5の間をオイルシール19を通って伸びている。往復動する圧縮ピストン15は上死点及び下死点で摺動方向が反転するため、速度がゼロになり、上死点及び下死点付近では速度が遅く単位時間当たりの容積の変化量も小さく、下死点から上死点及び上死点から下死点に向かって移動するときの夫々の中間点で最高速度になり、単位時間当たりの圧縮ピストン15の移動による容積の変化量も最大となる。
【0016】
一方、膨張シリンダ13は、ハウジング2にボルト等によって固定される膨張シリンダブロック20を有し、この膨張シリンダブロック20の空間内を膨張ピストン21が往復摺動して、この空間の上部(膨張空間)が低温室22であり、この中の作動ガスが膨張し低温となる。膨張ピストンロッド23は、膨張ピストン21とクロスガイドヘッド18とを連結し、膨張シリンダ13とクランク室5との間をオイルシール25を通って伸びている。膨張ピストン21は、圧縮ピストン15より90度の位相だけ先行して移動する。
【0017】
膨張シリンダブロック20には、圧縮シリンダ12の圧縮空間に作動ガスが流入流出するマニホールド26が連通するように設けられており、さらに放熱用熱交換器(高温側熱交換器)27、再生器28及び冷却用熱交換器(低温側熱交換器)29が互いに順次連通して環状に配設されている。
【0018】
圧縮シリンダブロック14の上端部近くには、高温室16とマニホールド26を連通する連通孔30が形成されており、これにより、高温室16と低温室22は、連通孔30、マニホールド26、放熱用熱交換器27、再生器28及び冷却用熱交換器29を介して互いに順次連通するように構成されている。
【0019】
本発明に係る熱機関用シリンダブロックを、その一例として、上記膨張シリンダブロック20により、図2〜図5により詳細に説明する。図2において、膨張シリンダブロック20は、内側シリンダ31と、内側シリンダ31の下部外側に同心的に配設された、放熱用熱交換器27及びその上に配設された低温側熱交換ハウジング(頂部熱交換ハウジング)32とから構成される。内側シリンダ31は、膨張ピストン21の往復するシリンダ空間を形成しており、上部33及び下部34がOリング24を介して組み合わされて構成さるれか、又は一体に製造してもよい。
【0020】
図3(a)は低温側熱交換ハウジング32を示しており、図3(b)は図3(a)のA−A切断平面であり、図3(c)は要部拡大図である。図2及び図3において、低温側熱交換ハウジング32は、円筒状をしており、頂壁35、側壁36及び下端フランジ部37とから構成される。側壁36の先端側(図中上側)外周面にはフィン38及び中間フランジ38’が形成されている。頂壁35は、フランジ頂壁部35’と中央頂壁部35”とから構成され、中央頂壁部35”は、図2中のWで示すように、側壁36の頂端内面に溶着されて一体化される。又、頂壁35は、側壁36とともに後記するロストワックス鋳造によって一体に形成してもよい。
【0021】
側壁36の先端側内周面には、内側シリンダ31の外面と密着するとともに、長軸方向の細溝39が円周方向に間隔をおいて多数本形成されている。細溝39と内側シリンダ31の外面とにより作動ガスの流路が形成される。このようにして低温側熱交換ハウジング32の頂部(コールドヘッド40)は、冷却用熱交換器(低温側熱交換器)29を形成している。このコールドヘッド40は、空気、水、アルコールその他の冷熱冷媒と接触して、冷熱冷媒の冷却を行う。
【0022】
低温側熱交換ハウジング32の中央部の内周面には環状の凹部41が形成され、内側シリンダ31とともに環状空間42を形成し、その内部に金属メッシュ等の再生器材料が充填され再生器28が形成されている。低温側熱交換ハウジング32の下端のフランジ部37は放熱用熱交換器27の上端のフランジ部43に載置される。
【0023】
本発明の低温側熱交換ハウジング32は、SUS系等の材料によりロストワックス法により鋳造される。即ち、本発明の低温側熱交換ハウジング32は、外周面に冷却フィン38が、内周面に作動ガスの流路用の細溝39が形成されるように、ロストワックス鋳造により一体に製作されたものである構成を特徴とする。
【0024】
このようにロストワックッス鋳造で製作された低温側熱交換ハウジング32は、その外面に形成される冷却フィン38が細かい襞状に精密に鋳造されるから、きわめて放熱性能に優れており、又内面に形成される軸方向の細溝39も精密に鋳造されるから、作動ガスの流れを部分的に阻害することなく均一に流れるようにすることができ、冷凍性能を向上させる。
【0025】
図4(b)は、図4(a)のB−B切断平面であり、図4(c)は要部の拡大図である。図2及び図4において、放熱用熱交換器27は、図2及び図4に示されるようなアニュラータイプの熱交換器であり、この放熱用熱交換器27は、高温側熱交換ハウジング(環状熱交換ハウジング)44とその中に同心的に挿入された熱交換器本体45とを有し、高温側熱交換ハウジング44と熱交換器本体45の間に冷却水等の熱交換媒体用の流路46が形成され、上下端はシール47に封止されている。この流路46に連通するように、流入口48及び流出口49が形成されている。
【0026】
この流路46に面して熱交換器本体45の外周壁に多数の放熱フィン50が形成されており、熱交換器本体45の内周壁面には、軸方向に沿って細溝51が多数円周方向に一定間隔をおいて形成され、内側シリンダ31との間でヘリウム等の熱交換流体の流路を構成している。
【0027】
図1において、放熱用熱交換器27は冷却水循環管路52及び冷却水用ポンプP1を介して放熱器(ラジエータ)53と接続しており、冷却水を循環している。放熱用熱交換器27で熱交換され加熱された冷却水は放熱器53の冷却ファン54より冷却される。冷却水循環管路52は、リザーババルブ55を介して、リザーバタンク56が接続されている。又、放熱器53には、エアー抜き57が接続されていると共に、ドレーンバルブ58が接続されている。
【0028】
本発明の放熱用熱交換器27の熱交換器本体45は、SUS、銅、アルミニウム、又はその他の材料により、ロストワックス法により鋳造されており、熱交換器本体45の外面に形成される放熱フィン50は細かい襞状に精密に鋳造されるのできわめて放熱性能に優れている。又、内面に形成される軸方向の細溝51も精密に一体的に鋳造されるので作動ガスの流れを部分的に阻害することなく均一に流れることができ、冷凍性能を向上させる。高温側熱交換ハウジング44は、上記のようにロストワックス鋳造で形成してもよいし、通常の鋳鉄により製作してもよい。
【0029】
図5は、本発明に係る膨張シリンダブロック20の低温側熱交換ハウジングの変形例を説明する図である。図5(a)は、第1の変形例である低温側熱交換ハウジング32’を示し、この低温側熱交換ハウジング32’は、その外周面にフィンやフランジがロストワックス鋳造により一体に形成されていないものである。この第1の変形例では、フィン等が付設されない状態(図5(a)の状態。)で使用され、その周面に接する空気などの冷媒と熱交換が行われるか、あるいは、その外周面に熱交換される冷媒等を流す熱交換用チューブを巻き付けて(図示せず。)使用されたり、その周面に後付けで外部フィン及びフランジを形成して使用されたりする。
【0030】
この後付けで外部フィン及びフランジを形成したものを第2の変形例として図5(b)において示す。第2の変形例である低温側熱交換ハウジング32”は、その周面に、Cu、Al、SUS等の材料で円環状に製造された外部フィン59及びハウジングと同一材料のフランジ60、61を溶着等により取り付けて構成される。このような外部フィンは、螺旋状その他の形状でもよい。
【0031】
次に、本発明の上記実施例のスターリング冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクランクシャフト7が正方向に回転し、クランク室5内のクランク部10、11が90度位相がずれて回転する。このクランク部10、11に回動自在に連結されたコンロッド8、8’を介して、クロスガイドヘッド9、18が往復動する。クロスガイドヘッド9、18の夫々に圧縮ピストンロッド17及び膨張ピストンロッド23を介して連結された圧縮ピストン15及び膨張ピストン21が、互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0032】
膨張ピストン21が90度先行して上死点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン15は中間付近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作を行なう。圧縮された作動ガスは、連通孔30及びマニホールド26を通り放熱用熱交換器27の細溝51内に流入する。放熱用熱交換器27内で冷却水に放熱した作動ガスは、再生器28で冷却され、冷却用熱交換器29の溝内を通って低温室22(膨張空間)内に流入する。
【0033】
圧縮ピストン15が上死点近辺でゆっくりと移動している時に膨張ピストン21は急激に下死点に向かって移動し低温室22(膨張空間)に流入した作動ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これによりコールドヘッド40は冷却され低温となる。
【0034】
そして、コールドヘッド40において、冷却フィン38に接する冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン21が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン15は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは低温室22よりコールドヘッド40の細溝39を通り再生器28に流入し作動ガスの有する冷熱を再生器28に蓄熱する。再生器28に蓄熱された冷熱は、上記のように高温室16から放熱用熱交換器27を通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再利用される。
【0035】
そして、コールドヘッド40において冷却された冷熱冷媒は、各種の冷熱利用機器を冷却する。例えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷媒配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作用を行なう。コールドヘッド40に循環して戻され、再度冷却される。
【0036】
放熱用熱交換器27で熱交換された冷却水は、冷却水循環管路52から放熱器に流れ、そこで冷却ファンにより冷却され、再度放熱用熱交換器27へと循環する。
【0037】
なお、上記実施例では2ピストン型のスターリング冷凍機1を使用したが、ディスプレーサ型等他の形式のスターリング冷凍機1を使用してもよいことはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】
本発明のスターリング冷却装置によると、次のような効果を奏することができる。
(1)膨張シリンダーブロックを構成する頂部熱交換ハウジングに、その内面に作動ガス流路を一体に形成し、又はこの内面の作動ガス流路に加えて外面に冷熱冷媒冷却用のフィンを一体に形成することで、特にロストワックス鋳造により精密に形成することにより、加工性が改善され、スターリング冷凍機自体の構造が極めて簡単化し低価格化するとともに、溝内の作動ガスの流れが部分的に阻害されるようなことなく均一に流れ、均一な肉厚を有し、精密に形成されたフィンにより熱交換性能、信頼性が向上する。
【0039】
(2)放熱熱交換器の環状熱交換ハウジング及び熱交換器本体も、夫々一体に形成したので、特にロストワックス鋳造により精密に形成することにより、加工性が改善され、低価格を実現し、溝内の作動ガスの流れが部分的に阻害されるようなことなく均一に流れるようにして、熱交換性能、信頼性が向上する。
【0040】
(3)フロン以外の冷媒としてエチルアルコール、窒素、ヘリウム等の低融点の冷媒を作動ガスとして使用することにより、環境性のすぐれたフロン代替冷凍機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスターリング冷凍機を説明する全体図である。
【図2】本発明に係る熱機関用シリンダブロックの実施例として、膨張シリンダブロックを説明する図であり、その断面図である。
【図3】図2の膨張シリンダブロックの低温側熱交換ハウジング(頂部熱交換ハウジング)を説明する断面図及び平面図である。
【図4】図2の膨張シリンダブロックの高温側熱交換ハウジング(環状熱交換ハウジング)を説明する断面図及び平面図である。
【図5】本発明の実施例である膨張シリンダブロックの低温側熱交換ハウジングの第1及び第2の変形例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機
2 ハウジング
6 モータ
14 圧縮シリンダブロック
15 圧縮ピストン
20 膨張シリンダブロック
21 膨張ピストン
27 放熱用熱交換器
28 再生器
29 冷却用熱交換器
32、32’、32” 低温側熱交換ハウジング(頂部熱交換ハウジング)
38 冷却フィン
38’ 中間フランジ
39、51 細溝
41 再生器用の環状の凹部
44 高温側熱交換ハウジング(環状熱交換ハウジング)
45 熱交換器本体
50 放熱用フィン
53 放熱器
59 別体後付けの冷却フィン
60、61 別体後付けのフランジ

Claims (5)

  1. 頂壁及び側壁を有する円筒状の頂部熱交換ハウジングと、該頂部熱交換ハウジング内に配設され、熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダとを有するシリンダブロックであって、
    上記頂部熱交換ハウジングの頂部は、冷熱冷媒と接触して冷却を行うものであり、該頂部熱交換ハウジングの先端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の複数の細溝が円周方向に間隔をおいて形成されており、
    上記頂部熱交換ハウジングの基端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガスの再生器用の流路を形成する環状の凹部が形成されており、
    上記頂部熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロック。
  2. 熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダを有するシリンダブロックであって、
    上記内側シリンダの外側には、円筒状の環状熱交換ハウジングとその内側に挿入固定された熱交換器本体とから成る熱交換器が配設されており、
    上記熱交換器本体は、その外周面には、熱交換用の放熱フィンが形成されており、その内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の複数の細溝が円周方向に間隔をおいて形成されており、
    上記環状熱交換ハウジングと上記熱交換器本体との間の空間が冷媒通路とされ、該冷媒通路が連通するように、上記環状熱交換ハウジングに冷媒入口及び冷媒出口が形成されており、
    上記環状熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造又は鋳鉄により、又上記熱交換器本体は、ロストワックス鋳造により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロック。
  3. 頂壁及び側壁を有する円筒状の頂部熱交換ハウジングと、該頂部熱交換ハウジング内に配設され、熱機関のピストン又はディスプレーサが摺動する内側シリンダとを有するシリンダブロックであって、
    上記頂部熱交換ハウジングの頂部は、冷熱冷媒と接触して冷却を行うものであり、該頂部熱交換ハウジングの先端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の複数の細溝が円周方向に間隔をおいて形成されており、
    上記頂部熱交換ハウジングの基端側の内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガスの再生器用の流路を形成する環状の凹部が形成されており、
    上記内側シリンダの外側には、円筒状の環状熱交換ハウジングとその内側に挿入固定された熱交換器本体とから成る熱交換器が配設されており、
    上記熱交換器本体は、その外周面には、熱交換用の放熱フィンが形成されており、その内周面には、上記内側シリンダの外周面とともに作動ガス用の流路を形成する軸方向の直線状の複数の細溝が円周方向に間隔をおいて形成されており、
    上記環状熱交換ハウジングと上記熱交換器本体との間の空間が冷媒通路とされ、該冷媒通路が連通するように、上記環状熱交換ハウジングに冷媒入口及び冷媒出口が形成されており、
    上記頂部熱交換ハウジング及び上記熱交換器本体はロストワックス鋳造により、環状熱交換ハウジングは、ロストワックス鋳造又は鋳鉄により形成された構成であることを特徴とする熱機関用のシリンダブロック。
  4. 上記頂部熱交換ハウジングは、その先端側外周面に、上記頂部熱交換ハウジングと一体に形成されたフィン、又は別体に形成され後付けされたフィンを有することを特徴とする、請求項1又は3記載の熱機関用のシリンダブロック。
  5. 熱機関が、スターリングサイクル機器、ヴィルミエサイクル機器又はクーク・ヤーボロフサイクル機器であることを特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の熱機関用のシリンダブロック。
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