JP2004286374A - 冷却装置 - Google Patents

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JP2004286374A JP2003081121A JP2003081121A JP2004286374A JP 2004286374 A JP2004286374 A JP 2004286374A JP 2003081121 A JP2003081121 A JP 2003081121A JP 2003081121 A JP2003081121 A JP 2003081121A JP 2004286374 A JP2004286374 A JP 2004286374A
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Takashi Inoue
貴至 井上
Hiroshi Nishikawa
弘 西川
Fumihiko Kurita
文彦 栗田
Hideyuki Inoue
英之 井上
Shinya Itabashi
真也 板橋
Takehiro Nishikawa
剛弘 西川
Tetsuya Kato
哲也 加藤
Setsu Hasegawa
説 長谷川
Kosuke Ogasawara
弘丞 小笠原
Daiki Shioaji
大輝 塩味
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Abstract

【課題】冷却装置全体の横幅が小さ、その設置面積が小さくて済み、クリーンルーム等の壁の側方に対して冷却装置の側方に通風エリアを設けずに設置可能とする。
【解決手段】スターリング冷凍機1の放熱用熱交換器31の入口と出口に、冷却水用の冷却水配管の途中に設けた冷却水用ポンプ58を介して放熱器54が接続されており、放熱器54の水熱交換器55と、放熱器54のファン56と、スターリング冷凍機1と、冷熱冷媒用ポンプ57及び冷却水用ポンプ58とを、冷却装置52の前方から後方に向けて全体として直線的に配置されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却装置に関する発明であり、特に、食品流通、環境試験、医療、バイオ産業、半導体製造等の産業用又は家庭用機器等のあるゆる産業分野に使用できる、きわめて汎用性の高いスターリング冷凍機を使用したスターリング冷却装置の2次冷媒を循環させる冷却液回路に特徴を有する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、業務用、家庭用の冷熱関連機器の冷凍装置としては、フロン(単一、二元あるいは混合冷媒等)を冷媒として使用したシステムが知られている。そして地球環境問題を背景とした昨今のフロン規制に対しては、HCFC、HFCを使用した冷凍装置が知られている。
【0003】
しかしながら、地球環境問題に対する国際的な取組みの本格化を背景として、今後、特定フロン及び代替フロンを含めフロン使用の一層の規制が求められる方向にあり、又、従来の冷媒としてフロンを使用した冷却装置は、そのシステムの特性から使用温度領域が狭く、特に、昨今の各産業分野における技術発展に伴い求められている超低温領域の実現には、さらなる開発が必要である。
【0004】
これらの従来の冷却装置の問題を解決するために、フロンを使用せずに、従来の冷却装置より使用温度が広範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラ等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあらゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパクトで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好となるスターリング冷却装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
ここで従来のスターリング冷凍機を利用した冷却装置63の概要を図6で説明する。この冷却装置63は、スターリング冷凍機64を有し、スターリング冷凍機64は冷却ヘッド65を有する。冷却ヘッド65には二次(冷熱)冷媒管路66が接続されており、冷熱冷媒管路66で送られてくる冷熱冷媒を冷却ヘッド65で冷却する。
【0006】
この冷熱冷媒管路66の両端は、冷凍庫等の冷熱利用機器67の冷熱冷媒配管に接続される。これによって、冷却ヘッド65、冷熱冷媒管路66及び冷熱利用機器67から成る冷熱冷媒が循環する循環路が構成されている。
【0007】
冷熱冷媒管路66の途中には冷熱冷媒用ポンプ68が配設されており、冷熱冷媒を冷熱冷媒管路66中を循環させている。これにより、冷却ヘッド65で冷却された冷熱冷媒は、冷熱冷媒管路66によって、冷熱利用機器67に送られる。
【0008】
スターリング冷凍機65は、その本体を構成するクランク室やモータ室を有するハウジング70内に、作動ガスが密閉状態で封入されている。一方、作動ガスが圧縮室(高温室)71と膨張室(低温室)72との間を流動し、この流路に沿って配設された冷却用熱交換器73(低温側熱交換器)及び放熱用熱交換器74(高温側熱交換器)により、夫々冷熱冷媒及び放熱用冷媒との熱交換が行われる。
【0009】
この放熱用熱交換器では外部の放熱器75(ラジエータ)からの冷却水をホース76で流入口から導入して放熱用熱交換器74内に熱交換を行い、熱交換された冷却水を流出口からホース76及び冷却水用ポンプ77で放熱器75へ送り出される。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−146340号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
スターリング冷凍機は、上述のとおり、その環境適合性、コンパクト性、高い成績係数及びエネルギー効率が着目され、家庭用及び産業用の各種の冷熱利用機器に適用可能であるが、特に、近年クリーンルーム内での半導体製造装置に適用に注目されている。
【0012】
ところで、クリーンルームは、除塵のために必要な設備の維持コストが高く、クリーンルームのスペースの大きさに応じてかなり高くなる。よって、クリーンルーム内に設置される冷却装置のスペースも制限され、一層のコンパクト性が求められる。しかも放熱器を通過して冷却装置から送り出す空気の流れのための通風エリアのためのスペースも必要である。しかし、従来のスターリング冷凍機を利用した冷却装置は、特にこのような点迄は考慮されていなかった。
【0013】
本発明は、このような従来のスターリング冷凍機を利用した冷却装置の問題を解決することを目的とし、スターリング冷凍機を利用した冷却装置を構成する各機器の配置を工夫することで、全体的に幅の狭い、コンパクトで、クリーンルームの空気の流れにも適合した冷却装置を実現するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、冷凍機と、該冷凍機で冷熱が付与された冷熱冷媒を該冷凍機と冷熱冷熱利用機器の間を循環させる冷熱冷媒循環用の循環配管と、該循環配管の途中に設けた冷熱冷媒用ポンプとを備えた冷却装置において、上記冷凍機の放熱用熱交換器の入口と出口に、冷却水用の冷却水配管の途中に設けた冷却水用ポンプを介して放熱器が接続されており、上記放熱器の水熱交換器と、該放熱器のファンと、上記冷凍機と、上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプとを、冷却装置の前方から後方に向けて全体として直線的に配置されていることを特徴とする冷却装置を提供する。
【0015】
上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプは、前後方向に対して左右に配置されている構成としてもよい。
【0016】
上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプは、上下方向に重なるように配置されている構成としてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して以下に説明する。図1〜図3は、本発明の適用されるスターリング冷凍機を説明する図であり、図1はスターリング冷凍機1の全体構成を説明する正面図である。図2はスターリング冷凍機1の要部を説明する図であり、図3は一部が断面の右側面図を示す図である。
【0018】
スターリング冷凍機1の鋳物で形成されたハウジング2は、その内部はHeが充填され、半密閉状態に保持されており、区画壁3を介して互いに連通するモータ室4とクランク室5とを有する。モータ室4には正逆回転可能なモータ6が配設されており、クランク室5には、モータ6で回転駆動されるクランクシャフト7、コンロッド8、9と、クロスガイドヘッド10、11等の駆動機構が配設されている。
【0019】
クランクシャフト7の二つのクランク部12、13は、モータ6の正転時にクランク部13がクランク部12より先行して移動するように、位相差を付けて形成されている。この位相差は、一般的には約90度の位相差が採用される。クランク部12、13には、コンロッド8、9が取り付けられ、さらにこのコンロッド8、9にクロスガイドヘッド10、11が取り付けられている。
【0020】
ハウジング2におけるクランク室5の上部には、座部14を介してシリンダブロック15がボルト16で取付られている。シリンダブロック15は、圧縮シリンダ17を形成するとともに、膨張シリンダ18の一部(下部)を形成している。
【0021】
圧縮シリンダ17内を往復動する圧縮ピストン19の上方空間(圧縮空間)が高温室20であり、この中で作動ガスであるHeは圧縮されて高温となる。圧縮ピストンロッド21は、圧縮ピストン19とクロスガイドヘッド10を連結し、クランク室5から圧縮シリンダ17へ伸びるように設けられている。オイルシールベローズ22が圧縮ピストンロッド21とハウジング2の上部の間に取り付けられ、圧縮シリンダ17とクランク室5の間をシールし、クランク室5からの油上がりを防止している。
【0022】
一方、膨張シリンダ18は、その下部は上述の通りシリンダブロック15で構成し、その上部は、後述する放熱用熱交換器29の内側シリンダ23と冷却用熱交換器の内筒24とから構成している。この膨張シリンダ18内を往復摺動するピストン25の上方空間(膨張空間)が低温室26であり、この中で作動ガスが膨張し低温となる。
【0023】
膨張ピストンロッド27は、膨張ピストン25とクロスガイドヘッド11とを連結し、クランク室5から膨張シリンダ18内に伸びている。オイルシールベローズ28が、膨張ピストンロッド27とハウジング2の上部の間に取り付けられ、膨張シリンダ18とクランク室5の間をシールしクランク室5からの油上がりを防止している。膨張ピストン25は、圧縮ピストン19より90度の位相だけ先行して移動する。
【0024】
膨張シリンダ18を囲むように、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29、再生器30及び冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31が互いに連通して環状に配設されている。放熱用熱交換器29の下端、かつ膨張シリンダ18の周囲に、マニホールド(作動ガス用の流路)32が形成されている。
【0025】
そして、圧縮シリンダ17の上端部には、高温室20とマニホールド32とを連通する連通孔33が形成されている。高温室20と低温室26は、連通孔33、マニホールド32、放熱用熱交換器29、再生器30及び冷却用熱交換器31を通して互いに順次連通するように構成されている。
【0026】
シリンダブロック15は、その上部に放熱用熱交換ハウジング34を有する。この放熱用熱交換ハウジング34と内側シリンダ23との間には、熱交換器筒37が嵌合し、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)29を構成している。熱交換器筒37は、その内面には、作動ガスの流路を形成する細溝35を有し、外面に放熱フィン36を有する。
【0027】
作動ガスは細溝35を通り、放熱用熱交換ハウジング34と放熱フィン36との間の放熱路38は冷却水が流れこれにより、作動ガスの温熱が冷却水に放熱される。シリンダブロック15の左右両側面には、蓋板39が水密的に固定されており、この蓋板39とシリンダブロック15との間に冷却水路40を形成している。この冷却水路40は、入口41と通して放熱路38に連通するとともに、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を囲むように形成されている。
【0028】
放熱路38に冷却水の流入口42が設けられており、冷却水路40には流出口43が設けられ、流入口40と流出口43は、後述する冷却水の循環配管59及び冷却水用ポンプ68を介して、冷却ファン56を有する空冷の放熱器54(ラジエータ)に接続されている。
【0029】
内筒24の下部は、内側シリンダ23と嵌合し膨張シリンダ18の一部を構成しているが、この内筒24の上部外周側に冷却用熱交換ハウジング44が配設され、シリンダブロック15に着脱可能に固着されている。冷却用熱交換ハウジング44は、その内面には複数の細溝45を有し、内筒24と嵌合して作動ガス流路46を形成し、その外面には冷却フィン47を有する。これにより、冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31を構成している。
【0030】
この冷却用熱交換器31は、本発明のスターリング冷凍機の冷熱を利用する冷熱利用機器の冷熱冷媒の冷却を行う。冷熱冷媒としては、空気、水、アルコール、HFE、PFC等が使用される。冷却用熱交換器と冷熱利用機器の間に冷熱冷媒用の循環配管が設けられており、この循環配管の途中に冷熱冷媒用ポンプが配置されている。この冷熱冷媒用ポンプにより冷熱冷媒は循環配管内を循環する。
【0031】
内筒24と冷却用熱交換ハウジング44との間の環状空間には、金属メッシュ等の蓄冷材から成る再生器30が配設されている。
【0032】
オイルシールベローズ28と膨張ピストン25との間の空間(オイルシールベローズ22と圧縮ピストン19との間の空間についても同じ)は、バッファ空間(バッファ室)48と呼ばれている。バッファ空間48は、管49によりバッファタンク51に接続され、バッファタンク51は、管50によりハウジング2のクランク室5(モータ室4でもよい。)に接続されている。図1において、クランク室5を含むハウジング2内には作動ガスであるHeが充填されており、ハウジング2はバッファタンク51を介してバッファ空間48とほぼ同圧の状態で密閉されている。
【0033】
本発明は、以上のような構成のスターリング冷凍機1を利用した冷却装置において、冷却装置を構成する各機器の配置構造を特徴とするものである。その実施態様を図4(a)で説明する。本発明の冷却装置52では、冷却装置52のケース53内において、前部に放熱器54(ラジエター)の水熱交換器55とファン56を配置し、その後方に冷凍機1を配置し、さらにその後方左に冷熱冷媒用ポンプ57、後方右に冷却水用ポンプ58を、全体として図4(a)中に左右方向に直線的に配置している。
【0034】
そして、スターリング冷凍機1の放熱用熱交換器29の流出口43、冷却水用ポンプ58、放熱器54の水熱交換器55及びスターリング冷凍機1が循環配管59で接続されている。冷却水は、冷却水用ポンプ58によって、循環配管59を通して放熱用熱交換器29と放熱器54の間で矢印a方向に循環して流される。一方、冷熱冷媒は、冷熱冷媒用ポンプ57によって、冷熱冷媒用管路57’を通して冷却用熱交換器(低温側熱交換器)31と冷熱利用機器(図示せず)との間を、矢印b方向に循環して流される。
【0035】
このような配置構造を採用した本発明に係る冷却装置52では、その構成する機器を全体的に図4(a)中左右方向に直線方向に配置したので、冷却装置52全体の横幅wが小さくなり、その設置面積が小さくて済む。例えば、冷却装置52の横幅wが小さいと、後述するが、クリーンルーム内で冷却装置52を利用する場合等では、クリーンルーム内での冷却装置52の設置面積を小さくでき、クリーンルーム自体を小さくできるので、建設費、維持費のコスト低減ともなる。
【0036】
そして、図4(b)のクリーンルーム60の空気の流れsに沿うように冷却装置52の前後方向(図4(a)、(b)の左右方向)を揃えて配置することで、冷却装置を52を通過する空気は、放熱器54から後方左右に配置された冷熱冷媒用ポンプ57及び冷却水用ポンプ58方向に、一方向に流れるから、クリーンルーム60内に設置する場合は、通風エリアとして冷却装置52の前後方向(図4(b)の左右方向)のスペースを空けておけばよく、側方は、クリーンルーム60の壁61に近接又は当接して配置してもよい。
【0037】
図5(a)は、本発明に係るスターリング冷凍機を利用した冷却装置の各機器の配置構造の別の実施態様を示す平面図であり、図5(b)は側面を示す図である。図5に示す冷却装置62は、図4に示す冷却装置52とほぼ同じであるが、異なる構成は次の通りである。即ち、図5に示す冷却装置62では、冷却水用ポンプ58の上方に冷熱冷媒用ポンプ57を配置する2層構造を採用することで、上下方向のスペースを有効に活用するものである。
【0038】
(作用)
次に、本発明の上記実施例のスターリング冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクランクシャフト7が回転し、クランク室5内のクランク部12、13が90度位相がずれて回転する。このクランク部12、13に連結されたコンロッド8、9、クロスガイドヘッド10、11、圧縮ピストンロッド21及び膨張ピストンロッド27を介して、圧縮ピストン19及び膨張ピストン25が、互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0039】
膨張ピストン25が90度先行して上死点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン19は中間付近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔33及びマニホールド32を通り放熱用熱交換器29の細溝35内に流入し、放熱路38を流れる冷却水に放熱する。さらに作動ガスは、再生器30に蓄熱された冷熱で冷却され、細溝45内を通って低温室26(膨張空間)内に流入する。
【0040】
圧縮ピストン19が上死点近辺でゆっくりと移動している時に膨張ピストン25は急激に下死点に向かって移動し、低温室26(膨張空間)に流入した作動ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより冷却用熱交換器31を含むヘッド部(コールドヘッドと言う。)48は冷却されて低温となる。
【0041】
そして、冷却用熱交換器31において、冷却フィン47に接する冷熱利用機器用の冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン25が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン19は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは低温室26より冷却用熱交換器の細溝45を通り再生器30に流入し作動ガスの有する冷熱を再生器30に蓄熱する。再生器30に蓄熱された冷熱は、上記のように高温室20から放熱用熱交換器29を通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するために再利用される。
【0042】そして、冷却用熱交換器において冷却された冷熱冷媒は、流出パイプ64から各種の冷熱利用機器に送られ冷却に利用される。例えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷媒用配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作用を行う。そして冷熱利用機器から冷却用熱交換器31に流入パイプ65を通って循環して戻され、再度冷却される。
【0043】
放熱器54(ラジエータ)から送られてくる冷却水は、流入口42から放熱用熱交換器38内に流入し、放熱路38を通過して作動ガスを冷却する。さらに、この冷却水は冷却水路40に流入し、圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18の周囲を流れる。これによって、シリンダブロック15の内側に形成されている圧縮シリンダ17及び膨張シリンダ18を周囲から冷却する。この後、冷却水は、流出口43から流出して、放熱器54において冷却ファン56で冷却され、再度、放熱用熱交換器29へ循環する。
【0044】
バッファタンク51は、バッファ空間48とハウジング2を均等な圧力とし、バッファ空間48内の圧力変動を吸収するとともに、ハウジング2内の圧力変動を吸収し、バッファ空間にその影響を及ぼさないような緩衝機能を有する。
【0045】
ところで、本発明に係る冷却装置52では、冷却装置のケース53内において、前方に放熱器54の水熱交換器55とファン56を配置し、その後方にスターリング冷凍機1を配置し、さらにその後方左に冷熱冷媒用ポンプ57、後方右に冷却水用ポンプ58を、冷却装置52を構成する機器を全体として直線的に配置しているから、冷却装置52全体の横幅wが小さくなり、その設置面積が小さくて済む。
【0046】
図7はクリーンルーム60内における冷却装置52(チラー)の設置態様の一例を示す図である。クリーンルーム60内において、二列の通路60’、60’の間のスペースに、冷却装置52と冷熱利用機器の一例であるプローバ69(半導体製造工程で利用される計測装置)の組合せが、複数左右方向に配列されている。冷却装置52は、図7のように設置されるために、冷却装置52の横幅wが小さいと設置面積が小さくなり、クリーンルーム内における冷却装置が占める面積が小さくなり、クリーンルーム自体の面積も小さくすることが可能であり建設コスト及びメインテナンスの価格を低くすることができる。
【0047】
さらに、本発明に係る別の実施例である冷却装置62(図5)では、後方に配置した冷熱冷媒用ポンプ57及び冷却水用ポンプ58を上下方向に2層に配置することで、上下方向のスペースをより一層、有効に活用することができるものである。
【0048】
ファン56により空気が前方に配置した放熱器54に向けて流れ込み、冷却装置52、62内を前後方向に向けて流れ、後方に配置した冷熱冷媒用ポンプ57及び冷却水用ポンプ58の周囲を通過して冷却装置52、62の後方から流れ出る。
【0049】
要するに、本発明に係る冷却装置52、62は、空気の流れは、冷却装置52、62の前後方向に一方向に流れることの可能な構造である。従って、この冷却装置52、62のケース53の側面をクリーンルーム60の壁61に対して近接又は当接し配置し、壁61の側方に対して冷却装置52、62の側方に通風エリアを設けずに設置することができる。
【0050】
以上、本発明に係る冷却装置の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であるから、冷却装置全体の横幅が小さくなり、その設置面積が小さくて済み、特に面積当たり維持費が高くなるクリーンルームに設置する冷却装置としては最適である。さらに、冷熱冷媒用ポンプ及び冷却水用ポンプを上下方向に2層に配置すれば、上下方向のスペースをより一層、有効に活用することができる。
【0052】
又、前方に配置した放熱器から後方に配置した冷熱冷媒用ポンプ及び冷却水用ポンプに向けて一方向に流れることの可能な構造であるから、冷却装置のケース側面をクリーンルームの壁に対して近接又は当接し配置しても、即ちクリーンルームの壁の側方に対して冷却装置の側方に通風エリアを設けずに設置してもよいので、クリーンルーム内のスペースの有効利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却装置に使用するスターリング冷凍機の全体構成を説明するための正面図である。
【図2】図1のスターリング冷凍機の要部を示す図である。
【図3】図1のスターリング冷凍機を説明する右側一部破断正面図である。
【図4】本発明に係る冷却装置の特徴的な構成を説明するための図である。
【図5】本発明に係る冷却装置の別の態様の特徴的な構成を説明するための図である。
【図6】従来例を説明するための図である。
【図7】本発明に係る冷却装置の利用例を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷凍機
2 ハウジング
3 区画壁
4 モータ室
5 クランク室
6 モータ
7 クランクシャフト
8、9 コンロッド
10、11 クロスガイドヘッド
10’、11’ 連結ピン
12、13 クランク部
14 座部
15 シリンダブロック
16 ボルト
17 圧縮シリンダ
18 膨張シリンダ
19 圧縮ピストン
20 上方空間(圧縮空間)高温室
21 圧縮ピストンロッド
22 オイルシールベローズ
23 内側シリンダ
24 冷却用熱交換器の内筒
25 膨張ピストン
26 上方空間(膨張空間)が低温室
27 膨張ピストンロッド
28 オイルシールベローズ
29 放熱用熱交換器(高温側熱交換器)
30 再生器
31 冷却用熱交換器(低温側熱交換器)
32 マニホールド(作動ガス用の流路)
33 連通孔
34 放熱用熱交換ハウジング
35 熱交換器筒の内面の作動ガス流路用の細溝
36 放熱フィン
37 熱交換器筒
38 放熱用熱交換ハウジング放熱フィンとの間の放熱路
39 蓋板
40 冷却水路
41 入口
42 放熱路に冷却水の流入口
43 冷却水路の流出口
44 冷却用熱交換ハウジング
45 冷却用熱交換ハウジングの内面の複数の細溝
46 作動ガス流路
47 冷却フィン
48 バッファ空間(バッファ室)
49 管
51 バッファタンク
52 冷却装置
53 冷却装置のケース
54 放熱器(ラジエター)
55 水熱交換器
56 ファン
57 冷熱冷媒用ポンプ
68 冷却水用ポンプ
59 循環配管
60 クリーンルーム
60’ クリーンルーム内の通路
61 クリーンルームの壁
62 冷却装置
63 冷却装置
64 スターリング冷凍機
65 冷却ヘッド
66 冷熱冷媒管路
67 冷熱利用機器
68 冷熱冷媒用ポンプ
69 冷熱利用機器の一例であるプローバ
70 ハウジング
71 圧縮室(高温室)
72 膨張室(低温室)
73 冷却用熱交換器(低温側熱交換器)
74 放熱用熱交換器(高温側熱交換器)
75 放熱器
76 ホース
77 冷却水用ポンプ

Claims (3)

  1. 冷凍機と、該冷凍機で冷熱が付与された冷熱冷媒を該冷凍機と冷熱冷熱利用機器の間を循環させる冷熱冷媒循環用の循環配管と、該循環配管の途中に設けた冷熱冷媒用ポンプとを備えた冷却装置において、
    上記冷凍機の放熱用熱交換器の入口と出口に、冷却水用の冷却水配管の途中に設けた冷却水用ポンプを介して放熱器が接続されており、
    上記放熱器の水熱交換器と、該放熱器のファンと、上記冷凍機と、上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプとを、冷却装置の前方から後方に向けて全体として直線的に配置されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプは、前後方向に対して左右に配置されていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
  3. 上記冷熱冷媒用ポンプ及び上記冷却水用ポンプは、上下方向に重なるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の冷却装置。
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