JP3707425B2 - インクジェット式プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷媒体に対してインクジェット方式で画像を印刷するインクジェット式プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式プリンタは、液状のインクを用紙に吹き付けて印刷を行うものであって、装置の小型化が可能であり、しかも高品質の印刷ができるという利点を有している。インクジェット式プリンタとしては、搬送されている用紙に対して、用紙の搬送方向と垂直な方向に沿って往復動する印刷ヘッドからインクが吐出されて画像が印刷されるものが知られている。また、特に用紙としてロール紙が用いられる場合には、用紙の印刷面の平面性を確保するために吸着方式が採用されることが多い。
【0003】
ここで、吸着方式のインクジェット式プリンタには、印刷ヘッドに対向配置された用紙の搬送面と実質的に同じ高さであって、多数の吸着孔が形成された吸着プレートと、吸着プレートの吸着孔を介して用紙を吸着プレートの表面に吸着させるための吸着ファンとを有しているものがある。かかるインクジェット式プリンタでは、印刷ヘッドに対向する用紙が吸着プレートの表面に密着するため、用紙の印刷面の平面性を確保することができる。従って、用紙の印刷面の平面性が確保されないことに起因して、用紙に印刷される画像が悪化するのが抑制される。なお、吸着プレートの幅とほぼ同じ幅の用紙に対して印刷が行われる場合でも用紙の印刷面の平面性が確保できるように、吸着プレートにはその全幅にわたって吸着孔が形成されていることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、その全幅にわたって吸着孔が形成されている吸着プレートを有するインクジェット式プリンタにおいて、比較的狭い幅の用紙に対して印刷が行われる場合には、多数の吸着孔のうち用紙の幅方向両端の内側の部分に対応する吸着孔は、用紙が密着することによって閉塞されるが、用紙の幅方向両端からはみ出した部分に対応する吸着孔は、用紙が密着しないので閉塞されない。従って、閉塞されない吸着孔からは吸着プレートの表面(印刷ヘッド側)から吸着ファンの配置された吸着プレートの裏面に向かって多量の空気が流れ込んでしまう。
【0005】
かかる場合には、プリント中に発生するインクミストおよび印刷ヘッドに配置されている吐出ノズルの目詰まりを解消するために行われる印刷ヘッドのフラッシング動作時に発生するインクミストが、上述の空気の流れによって、吸着プレートの表面に付着するため、吸着プレート上を搬送される用紙の裏面が汚れてしまう。また、上述の空気の流れによって、吸着プレートの裏面側に吸い込まれたインクミストが吸着ファンの故障の原因になったり、そのインクミストがプリンタ庫内に拡散されることによって、電気部品の故障を引き起こす場合がある。また、比較的狭い幅の用紙に対して印刷が行われるときの閉塞されない吸着孔からの空気の吸い込み量を考慮して、必要以上に大型の吸着ファンを用いなければならなくなり、部品コストアップ、消費電力アップ、発熱および騒音の増加などのさまざまな問題が発生してしまう。
【0006】
そこで、本発明の主な目的は、印刷媒体の幅に拘わらず、吸着孔から空気が流れ込まないようにすることができるインクジェット式プリンタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のインクジェット式プリンタは、印刷媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される印刷媒体に対してインクジェット方式でインクを吐出するインク吐出部と、インク吐出部と対向配置された印刷媒体の搬送面と実質的に同じ高さであって、少なくとも1つの吸着孔が形成された補助部材と、前記補助部材の吸着孔を介して印刷媒体を前記補助部材の表面に吸着させるための吸着手段と、印刷媒体が前記補助部材の表面に吸着される場合に、前記補助部材の印刷媒体が接触する領域に対応する吸着孔は閉塞させないで、前記補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔を閉塞させるために前記補助部材の吸着孔のそれぞれに設けられた弾性的に動作可能な閉鎖機構と、前記吸着手段による吸着力を制御する制御手段とを備えており、印刷媒体が前記補助部材の表面に吸着される場合に、前記補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔に設けられた前記閉鎖機構に含まれる1または複数の非通気性部材が、前記吸着手段により発生させられる空気の流れによって移動することにより吸着孔を閉塞させるように構成されていると共に、前記制御手段は、印刷媒体が前記補助部材の表面に載置された状態で、印刷媒体を前記補助部材の表面に吸着させるために必要な通常の吸着力よりも大きな吸着力を発生し、その後、前記通常の吸着力が発生されるように、前記吸着手段を制御することを特徴とするものである。
【0008】
請求項1によると、印刷媒体が補助部材の表面に吸着される場合には、閉塞手段によって、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔だけが閉塞されるため、印刷媒体を補助部材の表面に密着させて印刷媒体の印刷面の平面性を確保しつつ、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔から空気が流れ込むのを防止することができる。従って、プリント中に発生するインクミストなどが補助部材の表面に付着することによって、印刷媒体が汚れるのを抑制することができる。また、インクミストが補助部材の裏面側に吸い込まれることにより、吸着手段などの電気部品の故障を引き起こすのを防止することができる。また、補助部材の閉塞されない吸着孔からの空気の吸い込み量を考慮して、必要以上に大型の吸着手段を用いる必要がなくなるため、プリンタの大型化、部品コストアップ、消費電力アップ、発熱および騒音の増加などの問題が発生するのを抑制することができる。
【0009】
また、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔に設けられた閉鎖機構に含まれる非通気性部材が、吸着手段により発生させられる空気の流れによって自動的に吸着孔を閉塞させるため、非通気性部材を移動させるための別途の装置を必要としない。従って、インクジェット式プリンタの構造が簡略化されるとともに、その製造コストが増加するのを抑制することができる。また、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔が非通気性部材によって閉塞させるため、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔から空気が流れ込むことがない。
【0010】
また、プリント開始時において、印刷媒体を補助部材の表面に吸着させ始めるときには、吸着手段による吸着力は、一旦通常の吸着力(印刷媒体を吸着させるために必要な吸着力)よりも大きくなるように調整される。そして、印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔が、それに設けられた閉鎖機構に含まれる非通気性部材によって完全に閉塞された後で、吸着手段による吸着力が通常の吸着力に調整される。これにより、非通気性部材が、吸着孔を閉塞する位置と吸着孔を開放する位置との間で行き来する(ばたつく)ことによって、プリント開始時に、印刷媒体が補助部材の表面に適正に吸着されなくなるのを抑制することができる。
【0011】
ここで、「補助部材の印刷媒体が接触する領域に対応する吸着孔」とは、印刷媒体が密着することにより閉塞される吸着孔のことを示し、「補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔」とは、印刷媒体により閉塞されない吸着孔のことを示している。
【0012】
また、請求項2のインクジェット式プリンタは、前記閉鎖機構が、1つの板状の弾性を有する非通気性部材により構成されていることを特徴とするものである。請求項2によると、閉鎖機構に含まれる非通気性部材が、板状の弾性を有する部材であるため、非通気性部材を弾性的に動作させるための別途の機構を設ける必要がない。従って、閉鎖機構の構造を簡略化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの概略構成を示す図である。図2は、図1のインクジェット式プリンタのインクジェット印刷ユニット近傍の概略構成を示す図である。図3は、吸着孔に配置された逆止弁の動作を説明するための図である。図4は、図2のIV−IV線における断面図である。図5は、逆止弁の構成のその他の例を示す図である。
【0014】
図1に示すインクジェット式プリンタ1は、略直方体の筐体30内に、搬送ローラユニット5と、インクジェット印刷ユニット6と、圧着ローラユニット7と、切断ユニット8と、排出ローラユニット9とを有している。筐体30内には、ロール状に巻回された巻回部2aが形成された長尺の用紙2が配置されており、用紙2の巻回部2aは軸中心の回りに回転可能とされたドラム3に保持されている。また、後述するように、インクジェット式プリンタ1の各部分の動作は、筐体30内に配置されたコントローラ20によって制御される。
【0015】
搬送ローラユニット5は、コントローラ20により制御されたモータ21によって駆動される駆動ローラ対であり、用紙2を巻回部2aから巻きほどいて、インクジェット印刷ユニット6に供給するためのものである。
【0016】
インクジェット印刷ユニット6は、印刷ヘッド11と、印刷ヘッド11を保持するキャリッジ12と、吸着プレート13と、吸着ファン14とを有している。印刷ヘッド11は、イエロー(黄色)、マゼンタ(赤紫)、シアン(青緑)、黒色などのカラーインクをそれぞれ吐出することができる多数の吐出ノズル(図示しない)を備えている。従って、印刷ヘッド11は、コントローラ20からの信号に基づいて、搬送されてきた用紙2の表面(図1では上面)に向かって、多数の吐出ノズルからカラーインクをそれぞれ吐出することによって所望のカラー画像を印刷することができる。なお、吐出ノズルの数および配置は任意に変更することができる。また、印刷ヘッド11は、黒色のインクだけを吐出する吐出ノズルを有するものであって、白黒の画像を印刷するものであってもよい。
【0017】
なお、インクジェット印刷ユニット6は、ノズルから液状のインクをドットごとに吹き出して用紙2に印刷を施すものであって、ピエゾジェット方式、サーマルジェット方式或いはその他の方式のいずれを採用したものであってもよい。
【0018】
キャリッジ12は、用紙2の搬送方向に垂直な方向に印刷ヘッド11とともに往復動可能である。従って、印刷ヘッド11は、用紙2の搬送方向に垂直な方向に往復動しつつ、用紙2の表面に向かってインクを吐出することになる。
【0019】
吸着プレート13は、図2に示すように、用紙2の搬送面と同じ高さの用紙支持面を有しており、印刷ヘッド11と対向配置される用紙2を支持するためのものである。また、吸着プレート13には、その全幅にわたって、多数の円形の吸着孔15が形成されている。なお、吸着孔15の数、形状および配置は任意に変更することができる。ここで、用紙2は、その幅方向中心位置が吸着プレート13の幅方向中心位置と一致するように(吸着プレート13に対してセンター合わせで)搬送される。
【0020】
ここで、吸着プレート13に形成された吸着孔15は、図3に示すように、吸着プレート13の表面側(搬送面側)に配置された大径の空隙部15aと、吸着プレート13の裏面側に配置された小径の空隙部15bとから構成されている。従って、吸着孔15内の空隙部15aと空隙部15bとの境界部分には、段部16が形成される。そして、吸着孔15内の段部16上には、弾性を有する樹脂、ゴムなどで形成された逆止弁18が設けられている。
【0021】
逆止弁18は、固定部18aと、固定部18aから延びる可動部18bとから構成された側面から見て略「く」の字形状で、上面から見て矩形の板状の部材である。つまり、固定部18aと可動部18bとの間に所定角度(例えば角度150度)を有するように形成されている。また、逆止弁18は、弾性を有する材料により形成され、非通気性の部材である。そして、固定部18aは、可動部18bとの境界部分が空隙15bの上端部近傍に配置されるように、段部16上に固設されている。また、可動部18bは、空隙15bの大きさよりも十分に大きく、空隙15bに覆い被さるように上方斜め方向に配置されている。
【0022】
ここで、逆止弁18は、上述したように、弾性を有する材料により形成されているため、可動部18bは、固定部18aとの境界部分を支点として揺動することができる。つまり、可動部18bは、空隙15bを開放する位置(固定部18aとの間に所定角度を有する位置:図3(a)参照)と、空隙15bを閉塞する位置(固定部18aと同一平面上に配置される位置:図3(c)参照)との間で移動することができる。
【0023】
吸着ファン14は、用紙2の搬送経路を挟んで印刷ヘッド11と対向する位置に配置されており、吸着プレート13に形成された吸着孔15を介して吸着プレート13上の用紙2を吸着させるためのものである。従って、印刷ヘッド11に対向する用紙2は、用紙2の裏面(図1では下面)側に配置された吸着ファン14に吸引されることにより吸着プレート13に密着して搬送され、印刷ヘッド11との間隔が一定になるようになっている。これは、用紙2がカールしている場合に、用紙2の一部分が吸着プレート13から大きく離れることによって、印刷ヘッド11との間隔が変化することによる印刷の不具合の発生を抑制するためである。
【0024】
圧着ローラユニット7は、インクジェット印刷ユニット6と切断ユニット8との間を搬送される用紙2を挟持するためのものである。なお、インクジェット印刷ユニット6と切断ユニット8との間に圧着ローラユニット7が配置されることによって、インクジェット印刷ユニット6による画像の印刷および切断ユニット8による用紙2の切断を適正に行うことが可能となる。
【0025】
切断ユニット8は、用紙2に対してインクジェット印刷ユニット6と同じ側に配置された移動刃8aと、用紙2を挟んで移動刃8aと対向するように配置された固定刃8bとを有している。移動刃8aおよび固定刃8bは、ともに、用紙2の幅よりも若干大きな幅を有する矩形刃である。移動刃8aは、コントローラ20により制御されるモータ22によって、固定刃8bに向かって近接または離隔することができるようになっており、搬送経路を上流側から搬送されてきた印刷済みの用紙2を、固定刃8bとの相互作用によって幅方向に沿って切断することができる。このように切断されることにより所定の長さに印刷済みの用紙2が分割される。
【0026】
排出ローラユニット9は、コントローラ20により制御されたモータ23によって駆動される駆動ローラ対であり、切断ユニット8で切断された後の印刷済みの用紙2を搬送し、排出口30aより排出させる。
【0027】
また、コントローラ20は、図示しない入力インターフェイスから供給された画像信号に所定の処理を施して、印刷される画像に対応する画像データを含む印刷信号をインクジェット印刷ユニット6に供給する。また、コントローラ20は、モータ21、22、23に駆動信号を供給する。
【0028】
次に、本実施の形態に係るインクジェット式プリンタ1に含まれる逆止弁18の動作について、図3および図4を参照して説明する。
【0029】
まず、印刷を行っていない初期状態(吸着ファン14の停止時)では、図3(a)に示すように、逆止弁18の可動部18bは、空隙15bを開放する位置に配置されている。そして、吸着ファン14の運転が開始されると、図3(b)に示すように、吸着孔15の上端部から下端部へ向かって空気が吸い込まれることにより、吸着孔15内において発生させられる空気の流れ(図3(b)において点線の矢印で示している)によって、可動部18bは、固定部18aとの境界部分を支点として空隙15bを閉塞する位置に向かって(図3(b)において実線の矢印の方向に)揺動し始める。その後、可動部18bは、図3(c)に示すように、空隙15bを閉塞する位置まで揺動して、吸着ファン14の運転が停止されるまで、空隙15bを閉塞する位置に保持される。
【0030】
つまり、吸着ファン14が運転されている間は、吸着ファン14により発生させられる負圧によって、可動部18bが、空隙15bを開放する位置から空隙15bを閉塞する位置に向かって引っ張られるため、空隙15bを閉塞する位置に移動した後、その位置に保持される。一方、吸着ファン14が停止されると、吸着ファン14により発生させられる負圧が解除されるため、可動部18bは、逆止弁18が形成される材料の弾性力によって、空隙15bを閉塞する位置から空隙15bを開放する位置に向かって付勢されて、初期状態の位置である空隙15bを開放する位置に移動する。
【0031】
ここで、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15に設けられた逆止弁18は、上述したように、吸着ファン14の運転および停止に対応して、吸着孔15を閉塞したり、吸着孔15を開放したりすることができる。なお、逆止弁18は、上述したように、非通気性の部材であるため、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15が、逆止弁18によって閉塞されると、その吸着孔15から空気が流れ込むことはない。
【0032】
一方、吸着プレート13の用紙2が接触する領域に対応する吸着孔15は、図3(d)に示すように、吸着孔15の(空隙15a)の上端部は、用紙2が密着することによって閉塞されているため、吸着孔15の上端部から下端部に向かって空気が吸い込まれないので、吸着孔15内において空気の流れがほとんど発生しない。従って、吸着プレート13の用紙2が接触する領域に対応する吸着孔15に設けられた逆止弁18の可動部18bが、空隙15bを開放する位置から空隙15bを閉塞する位置に向かって移動させるような力は生じないため、初期状態(図3(a)参照)において、吸着ファン14の運転が開始されても、可動部18bは空隙15bを開放する位置に保持される。つまり、吸着プレート13の用紙2が接触する領域に対応する吸着孔15に設けられた逆止弁18は、吸着ファン14の運転および停止に拘わらず、吸着孔15を開放している。なお、この場合には、吸着ファン14により発生させられる負圧は、用紙2を吸着孔15に向かって引っ張ることによって、吸着孔15の上端部に密着させる。
【0033】
このように、本実施の形態に係るインクジェット式プリンタ1において、異なる幅を有する用紙2に対して印刷が行われる場合には、吸着プレート13の吸着孔15に設けられた逆止弁18は、用紙2の幅に対応して、吸着孔15を閉塞する状態のものと、吸着孔15を開放する状態のものとに自動的に分かれる。
【0034】
つまり、吸着プレート13の幅とほぼ同じ幅の用紙2が用いられる場合には、図4(a)に示すように、吸着プレート13の全ての吸着孔15は、用紙2が接触する領域に対応するため、全ての吸着孔15に設けられた逆止弁18は、吸着孔15を開放する状態に保持される。
【0035】
一方、例えば吸着プレート13の幅のほぼ半分の幅の用紙2が用いられる場合には、図4(b)に示すように、吸着プレート13の幅方向中央部近傍に形成された吸着孔15は、用紙2が接触する領域に対応するため、それらの吸着孔15に設けられた逆止弁18は、吸着孔15を開放する状態に保持されるが、吸着プレート13の幅方向端部近傍、すなわち、吸着プレート13の用紙2の幅方向両端部からはみ出した領域に形成された吸着孔15は、用紙2が接触しない領域に対応するため、それらの吸着孔15に設けられた逆止弁18は、吸着孔15を閉塞する状態に保持される。
【0036】
なお、本実施の形態では、プリント開始時において、用紙2を吸着プレート13の表面に吸着させ始めるときには、吸着ファン14による吸着力は、一旦通常の吸着力(用紙2を吸着させるために必要な吸着力)よりも大きくなるように調整される。そして、用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15が、それに設けられた逆止弁18によって完全に閉塞された後で(逆止弁18の可動部18bが空隙15bを閉塞する位置に保持された後で)、吸着ファン14による吸着力が通常の吸着力に調整される。これにより、逆止弁18の可動部18bが、空隙15bを閉塞する位置と空隙15bを開放する位置との間で行き来する(ばたつく)ことによって、プリント開始時に、逆止弁18が吸着孔15を閉塞させる状態と吸着孔15を開放させる状態とで切り換わって、用紙2が吸着プレート13の表面に適正に吸着されなくなるのを抑制することができる。
【0037】
また、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合に、それぞれの吸着孔15の一部が吸着プレート13の用紙2が接触する領域に対応し、且つ、残りの部分が吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する場合には、それらの吸着孔15は、逆止弁18によって閉塞させられることが好ましいが、必ずしも逆止弁18によって閉塞させられなくてもよい。つまり、例えば吸着プレート13上に吸着された用紙2の幅方向端部が、ある吸着孔15のほぼ中心位置近傍にある場合には、吸着孔15の用紙2側の約半分の部分が用紙2に接触する領域に対応し、吸着孔15の残りの(用紙2と反対側の)約半分の部分が用紙2が接触しない領域に対応することになる。なお、一般的には、吸着孔15が用紙2の搬送方向に沿って列を形成するように配置されている場合には、その列に対応する複数の吸着孔15が同時に上述のような状態になることが多い。
【0038】
以上のように、本実施の形態のインクジェット式プリンタ1によると、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合には、逆止弁18によって、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15だけが閉塞されるため、用紙2を吸着プレート13の表面に密着させて用紙2の印刷面の平面性を確保しつつ、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15から空気が流れ込むのを防止することができる。従って、プリント中に発生するインクミストなどが吸着プレート13の表面に付着することによって、用紙2が汚れるのを抑制することができる。また、インクミストが吸着プレート13の裏面側に吸い込まれることにより、吸着ファン14などの電気部品の故障を引き起こすのを防止することができる。また、吸着プレート13の閉塞されない吸着孔15からの空気の吸い込み量を考慮して、必要以上に大型の吸着ファンを用いる必要がなくなるため、プリンタの大型化、部品コストアップ、消費電力アップ、発熱および騒音の増加などの問題が発生するのを抑制することができる。
【0039】
また、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15に設けられた逆止弁18は、吸着ファン14により発生させられる空気の流れによって自動的に吸着孔15を閉塞させるため、逆止弁18を駆動するための別途の装置を必要としない。従って、インクジェット式プリンタ1の構造が簡略化されるとともに、その製造コストが増加するのを抑制することができる。
【0040】
また、逆止弁18は、1つの板状の弾性を有する非通気性部材によって形成されているため、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15から空気が流れ込むことがない。
【0041】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、弾性を有する板状の略「く」の字形状の部材である逆止弁が用いられている場合について説明しているが、逆止弁の形状は、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合に、吸着ファン14により発生させられる空気の流れによって移動することにより、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15を閉塞させるような構成であれば、任意に変更することができる。
【0042】
従って、図5に示すように、吸着プレート13の吸着孔15内に形成された段部16が全て同一平面上にない場合には、弾性を有する平面状の板状の逆止弁58が用いられてもよい。この場合には、初期状態(吸着ファン14の停止時)では、図5(a)に示すように、逆止弁58の可動部58bは、固定部58aと同一平面上の位置に配置されて、空隙15bを開放する位置に保持される。そして、吸着ファン14の運転が開始されると、吸着孔15の上端部から下端部に向かって空気が吸い込まれることにより、吸着孔15内において発生させられる空気の流れによって、可動部58bは、空隙15bを閉塞する位置に向かって(図5(a)において実線の矢印の方向に)、固定部58aとの境界部分を支点として揺動し始める。その後、可動部58bは、図5(b)に示すように、空隙15bを閉塞する位置まで揺動して、吸着ファン14の運転が停止されるまで、空隙15bを閉塞する位置に保持される。
【0043】
また、上述の実施の形態では、閉塞手段として、吸着プレート13の吸着孔15のそれぞれに設けられた逆止弁18を有している場合について説明しているが、これに限らず、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合に、吸着プレート13の用紙2が接触する領域に対応する吸着孔18は閉塞しないで、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔18を閉塞するように構成されているものであれば、どのようなものであってもよい。従って、例えば、インクジェット印刷ユニット6が、吸着プレート13の複数の吸着孔15を一度に閉塞することができる大きさを有し、吸着プレート13の裏面に接触するように配置された板状部材と、板状部材を移動させるための駆動機構とを有しており、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合に、用紙2の幅に合わせて、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔18だけを閉塞するように板状部材が移動させられるものであってもよい。
【0044】
また、上述の実施の形態では、逆止弁18が吸着孔15内の空気の流れによって自動的に、吸着孔15を閉塞する状態と開放する状態とに切り換わる場合について説明しているが、これに限らず、逆止弁18のそれぞれの状態を吸着孔15を閉塞する状態と開放する状態とに手動で切り換えてもよい。また、インクジェット印刷ユニット6が、上述したような板状部材を有している場合には、手動により駆動手段を駆動することによって板状部材の位置を変更するものであってもよい。また、インクジェット印刷ユニット6が、駆動手段は有していないで、板状部材だけを有しており、板状部材の位置が手動により変更されてもよい。
【0045】
また、上述の実施の形態では、閉鎖機構が、1つの板状の弾性を有する非通気性部材である逆止弁18により構成されている場合について説明しているが、これに限らず、閉鎖機構は、用紙2が吸着プレート13の表面に吸着される場合に、吸着プレート13の用紙2が接触しない領域に対応する吸着孔15を閉塞させるように、吸着ファン14により発生させられる空気の流れによって移動可能な1または複数の非通気性部材を含んでいるものであれば、どのような構成のものであってもよい。従って、閉鎖機構は、弾性を有しない非通気性部材と、非通気性部材を弾性的に動作させるための別途の機構とを有していてもよい。
【0046】
また、本発明のインクジェット式プリンタにおける印刷媒体としては、紙以外に薄手のプラスティックなども用いることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、印刷媒体が補助部材の表面に吸着される場合には、閉塞手段によって、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔だけが閉塞されるため、印刷媒体を補助部材の表面に密着させて印刷媒体の印刷面の平面性を確保しつつ、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔から空気が流れ込むのを防止することができる。従って、プリント中に発生するインクミストなどが補助部材の表面に付着することによって、印刷媒体が汚れるのを抑制することができる。また、インクミストが補助部材の裏面側に吸い込まれることにより、吸着手段などの電気部品の故障を引き起こすのを防止することができる。また、補助部材の閉塞されない吸着孔からの空気の吸い込み量を考慮して、必要以上に大型の吸着手段を用いる必要がなくなるため、プリンタの大型化、部品コストアップ、消費電力アップ、発熱および騒音の増加などの問題が発生するのを抑制することができる。
【0048】
また、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔に設けられた閉鎖機構に含まれる非通気性部材が、吸着手段により発生させられる空気の流れによって自動的に吸着孔を閉塞させるため、非通気性部材を移動させるための別途の装置を必要としない。従って、インクジェット式プリンタの構造が簡略化されるとともに、その製造コストが増加するのを抑制することができる。また、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔が非通気性部材によって閉塞させるため、補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔から空気が流れ込むことがない。
【0049】
また、プリント開始時において、印刷媒体を補助部材の表面に吸着させ始めるときには、吸着手段による吸着力は、一旦通常の吸着力(印刷媒体を吸着させるために必要な吸着力)よりも大きくなるように調整される。そして、印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔が、それに設けられた閉鎖機構に含まれる非通気性部材によって完全に閉塞された後で、吸着手段による吸着力が通常の吸着力に調整される。これにより、非通気性部材が、吸着孔を閉塞する位置と吸着孔を開放する位置との間で行き来する(ばたつく)ことによって、プリント開始時に、印刷媒体が補助部材の表面に適正に吸着されなくなるのを抑制することができる。
【0050】
請求項2によると、閉鎖機構に含まれる非通気性部材が、板状の弾性を有する部材であるため、非通気性部材を弾性的に動作させるための別途の機構を設ける必要がない。従って、閉鎖機構の構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの概略構成を示す図である。
【図2】 図1のインクジェット式プリンタのインクジェット印刷ユニット近傍の概略構成を示す図である。
【図3】 吸着孔に配置された逆止弁の動作を説明するための図である。
【図4】 図2のIV−IV線における断面図である。
【図5】 逆止弁の構成のその他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式プリンタ
2 用紙(印刷媒体)
6 インクジェット印刷ユニット
8 搬送ローラユニット(搬送手段)
11 印刷ヘッド(インク吐出部)
13 吸着プレート(補助部材)
14 吸着ファン(吸着手段)
18、58 逆止弁(閉鎖機構)
Claims (2)
- 印刷媒体を搬送するための搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される印刷媒体に対してインクジェット方式でインクを吐出するインク吐出部と、
インク吐出部と対向配置された印刷媒体の搬送面と実質的に同じ高さであって、少なくとも1つの吸着孔が形成された補助部材と、
前記補助部材の吸着孔を介して印刷媒体を前記補助部材の表面に吸着させるための吸着手段と、
印刷媒体が前記補助部材の表面に吸着される場合に、前記補助部材の印刷媒体が接触する領域に対応する吸着孔は閉塞させないで、前記補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔を閉塞させるために前記補助部材の吸着孔のそれぞれに設けられた弾性的に動作可能な閉鎖機構と、
前記吸着手段による吸着力を制御する制御手段とを備えており、
印刷媒体が前記補助部材の表面に吸着される場合に、前記補助部材の印刷媒体が接触しない領域に対応する吸着孔に設けられた前記閉鎖機構に含まれる1または複数の非通気性部材が、前記吸着手段により発生させられる空気の流れによって移動することにより吸着孔を閉塞させるように構成されていると共に、
前記制御手段は、印刷媒体が前記補助部材の表面に載置された状態で、印刷媒体を前記補助部材の表面に吸着させるために必要な通常の吸着力よりも大きな吸着力を発生し、その後、前記通常の吸着力が発生されるように、前記吸着手段を制御することを特徴とするインクジェット式プリンタ。 - 前記閉鎖機構は、1つの板状の弾性を有する非通気性部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット式プリンタ。
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