JP3690204B2 - 車両の衝撃緩和構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の衝撃緩和構造に関し、とりわけ乗員の足で操作するアクセルペダルやブレーキペダル等の車両用のペダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車等の車両の衝撃緩和構造、とりわけ乗員の足で操作するアクセルペダルやブレーキペダルに関するものとしては、例えば図20に示すようなものが知られている(特開平10−305740号公報参照)。
【0003】
この従来例は、ペダル4aの裏側にエアバッグ6を設けて、車両の衝突時に該エアバッグ6を車幅方向(乗員から見て左右方向)に膨出,展開させることにより、ペダル4aに乗せた乗員の足aが、車両の衝突による衝撃や慣性により動いたとしても、車体フロア1上に落ちることなく、前記エアバッグ6によって保護されるようにしたものである。
【0004】
また、エアバッグ6のエネルギー吸収効果により車体パネル(トーボード)2等から足裏に入る衝撃を緩和するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来の構造によれば、車両の衝突時に膨出,展開するエアバッグ6は、乗員の足aとは反対方向(ペダル裏側)に向かってペダル4aの裏側から展開するようになっているため、例えば図21に示すように、車両の前面衝突時等にその前方に配置されるブレーキのマスターバック等が車両後方へ移動するのに伴って車体パネル(トーボード)2が後方へ変形移動し、該車体パネル(トーボード)2とペダルアーム4bとが直接干渉すると、せっかくエアバッグ6が膨出,展開してもペダルアーム4bを介して乗員の足裏へ衝撃が伝わってしまうので、衝撃緩和効果が期待することができないという問題があった。そのため、ペダルアーム4bの配設レイアウト等に手段を講じる必要があった。
【0006】
また、足先aがペダル4aから滑り落ちると、エアバッグ6に支えられるものの、該エアバッグ6の弾力性により足首が捻転する可能性もあり、該エアバッグ6自体にも注意をはらったチューニングが必要であった。
【0007】
そこで、本発明は車両の衝突時に車体パネルとペダルとの干渉形態に関わらず衝撃緩和効果の期待できる車両の衝撃緩和構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、乗員の足元に配置され、足で操作するペダルにおいて、前記ペダルは乗員側に面した第1プレートとその裏側に配置される第2プレートとの少なくとも2枚からなる複数のプレート部材で構成されると共に、これら複数のプレートの間にエアバッグを挟持して、車両の衝突時に前記エアバッグが膨張または展開することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載のペダルは乗員の足裏全体を略覆う大きさに形成されると共に、その下端を該ペダル下方の車体フロアに回動可能に取り付けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明にあっては、請求項1,2に記載のエアバッグを膨張または展開させるインフレータを前記ペダルの第2プレートの裏側に設けると共に、前記第2プレートにその裏側から貫通した孔部を設け、該インフレータから噴出されるガスを前記エアバッグに注入する噴出口を前記第2プレートの孔部を介して前記エアバッグに取り付けたことを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明にあっては、請求項1,2に記載の第1プレートを第2プレートよりも幅広に形成し、前記エアバッグを第2プレートよりも露出させてこれら第1プレートと第2プレートとの間に配置すると共に、前記インフレータのガスを注入する前記噴出口をこのエアバッグの露出した部分に取り付けたことを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明にあっては、請求項1〜4に記載のペダルの第1プレート側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してアクセル操作するようにしたことを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明にあっては、請求項1〜4に記載のペダルの第2プレート側に、乗員の踏み込み操作をブレーキ装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してブレーキを作動させるようにしたことを特徴としている。
【0014】
請求項7の発明にあっては、請求項1〜6に記載のエアバッグは乗員の踵側で大きく膨張または展開するようにしたことを特徴としている。
【0015】
請求項8の発明にあっては、請求項1〜7に記載のエアバッグはペダル正面から見て該ペダルよりも広範囲に膨張または展開するようにしたことを特徴としている。
【0016】
請求項9の発明にあっては、請求項1〜8に記載のペダルの第1プレートと第2プレートとを、前記エアバッグが膨張または展開した際に、両者ともに可動するように設けると共に、第2プレートの可動量が第1プレートの可動量よりも小さくなるようにストッパを設けたことを特徴としている。
【0017】
請求項10の発明にあっては、請求項1〜9に記載の第2プレートには、エアバッグの容積の一部だけに展開を許すようなリリーフ孔が設けられていることを特徴としている。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ペダルは乗員側に面した第1プレートとその裏側に配置される第2プレートとの少なくとも2枚からなる複数のプレート部材で構成されると共に、これら複数のプレートの間にエアバッグを挟持して、車両の衝突時に前記エアバッグが膨張または展開するようにしてあるため、車両の衝突時にはペダルが第1プレートと第2プレートとに分離してその間からエアバッグが膨張または展開することにより、乗員の足裏への衝撃力を吸収緩和することができる。
【0019】
しかも、車両の衝突時にペダル下方の車体パネルが変形,後退してきても、乗員の足裏と該車体パネルとの間に、常に前記エアバッグを存在させるので、ペダルと車体パネルの干渉形態に関わらず衝撃緩和効果を期待することができる。
【0020】
その上、乗員の足裏は第1プレートを介してエアバッグ上に載せられているので、エアバッグからの反力を前記第1プレートによって分散させることができるので、衝撃緩和効果をさらに期待することができる。
【0021】
また、このように乗員の足先が第1プレート上にあるため、多少偏心した荷重が足先に加わっても足首が捻転する可能性を小さくすることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、前記ペダルは乗員の足裏全体を略覆う大きさに形成されると共に、その下端を該ペダル下方の車体フロアに回動可能に取り付けられているため、車両の衝突時の衝撃や慣性により足先の位置が多少動いたとしても、前記ペダルから足先が滑り落ちる心配がない。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の効果に加えて、前記エアバッグを膨張または展開させるインフレータを前記ペダルの第2プレートの裏側に設けると共に、前記第2プレートにその裏側から貫通した孔部を設け、該インフレータから噴出されるガスを前記エアバッグに注入する噴出口を前記第2プレートの孔部を介して前記エアバッグに取り付けてあるため、簡単な構造で確実、かつ均一にエアバッグを膨張または展開させることができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1,2の効果に加えて、前記第1プレートを第2プレートよりも幅広に形成し、前記エアバッグを第2プレートよりも露出させてこれら第1プレートと第2プレートとの間に配置すると共に、前記インフレータのガスを注入する前記噴出口をこのエアバッグの露出した部分に取り付けてあるため、衝突時に前記エアバッグが膨張または展開する際、先ずこの第2プレートよりもはみ出した部分から展開するので、これによりエアバッグの展開初期における圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の効果に加えて、前記ペダルの第1プレート側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してアクセル操作するようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグが展開すると、該エアバッグの展開力が第1プレートに対してペダル踏み込み方向とは反対の方向に作用するので、乗員が衝突に気付かない場合や、何らかの原因によりペダルを踏み込みんでいたとしても、このペダル踏み込み操作に対抗してアクセル操作を解除し、衝突後の車両の前方移動を抑えることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜4の効果に加えて、前記ペダルの第2プレート側に、乗員の踏み込み操作をブレーキ装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してブレーキを作動させるようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグが展開すると、乗員がペダルを踏み込んでいる場合は、該エアバッグの展開力が第2プレートに対してペダル踏み込み方向に作用するので、乗員がペダルを一杯に踏み込んでいる場合は該ペダル踏力を保持すると共に、該ペダル踏力が不足している場合でもこれを補助することにより、衝突後の車両の前方移動を抑えることができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6の効果に加えて、前記エアバッグは乗員の踵側で大きく膨張または展開するようにしてあるため、乗員の足首の反り返りを抑えることができる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜7の効果に加えて、前記エアバッグはペダル正面から見て該ペダルよりも広範囲に膨張または展開するようにしてあるため、ペダルからはみ出した部分であっても衝撃を緩和することができる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1〜8の効果に加えて、前記ペダルの第1プレートと第2プレートとを、前記エアバッグが膨張または展開した際に、両者ともに可動するように設けると共に、第2プレートの可動量が第1プレートの可動量よりも小さくなるようにストッパを設けてあるため、衝突時に前記エアバッグが膨張または展開する際、第1プレートが乗員により踏み込まれている場合は、先ず第2プレート側がストッパによって規制されるまで移動するので、エアバッグの展開初期における圧力をこの第2プレートの可動により吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1〜9の効果に加えて、前記第2プレートには、エアバッグの容積の一部だけに展開を許すようなリリーフ孔が設けられているため、衝突時に前記エアバッグが膨張または展開する際、先ずこのリリーフ孔相当部分からエアバッグが展開するので、該リリーフ孔相当部分でエアバッグの展開初期における圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面と共に詳述する。
【0032】
図1,2は、本発明を適用した自動車の衝撃緩和構造の一実施形態を示しており、特にこの第1実施形態は自動車の運転席の足元に配置されるブレーキペダルに対して本発明を適用したものである。
【0033】
図1は本実施形態のペダルの構造を示した斜視図であり、101は乗員側に面した第1プレート101aとその裏側に配置される第2プレート101bとから構成されるペダルで、これら第1プレート101aと第2プレート101bとの間にエアバッグ102を挟持してある。
【0034】
なお、前述の第1プレート101aと第2プレート101bとの内側の面は、前記エアバッグ102の表面(布地)に接着剤等により接着されて、一体になっている。また、この状態においてこれら第1プレート101aの縁部と第2プレート101bの縁部は接着剤等により接着されており、ある程度の引っ張り力が両者間に働くことにより分離するようになっている。
【0035】
第2プレート101bの裏側には、車両の衝突時に前記エアバッグ102を膨張または展開させるインフレータが取り付けられている。
【0036】
また、前記第2プレート101bにはその裏側から貫通した孔部113を設け、前記インフレータ103から噴出されるガスを前記エアバッグ102に注入する噴出口103aを前記第2プレート101bの該孔部113を介して前記エアバッグ102に取り付けてある。
【0037】
前記ペダル101は乗員の足裏全体を略覆う大きさに形成されると共に、その下端104を該ペダル下方の車体フロア105に回動可能に取り付けられており、乗員がブレーキ操作をする際には、図2に示すように蝶番104を支点として、ペダル101が踏み込まれるようになっている。
【0038】
106は車両の衝突を減速度波形として検知するセンサーで、該センサー106は車両の衝突時に変形が及ばないような車体部位に設置されている。センサー106で検出した車両減速度波形はコントローラ107へ送られて処理され、車両の衝突により乗員の足元の車体パネル108が変形,後退すると予測された場合には前記エアバッグ102を展開させる信号を前記インフレータ103に送るようになっている。
【0039】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0040】
第3図は車両が前面衝突した際に乗員の足元付近が変形した様子を示している。
【0041】
衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、図3(a)に示すようにペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは前述のように接着剤により一体に接合されている。
【0042】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、同図(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0043】
以上の実施形態の構造によれば、ペダル101は乗員側に面した第1プレート01aとその裏側に配置される第2プレート101bとの2枚から構成されると共に、これら複数のプレート101a,101bの間にエアバッグ102を挟持して、車両の衝突時に前記エアバッグ102が膨張または展開するようにしてあるため、車両の衝突時にはペダル101が第1プレート101aと第2プレートと101bとに分離してその間からエアバッグ102が膨張または展開することにより、乗員の足裏への衝撃力を吸収緩和することができる。
【0044】
しかも、車両の衝突時にペダル下方の車体パネル108が変形,後退してきても乗員の足裏と該車体パネル108との間に、常に前記エアバッグ102を存在させるので、ペダル101と車体パネル108の干渉形態に関わらず衝撃緩和効果を期待することができる。
【0045】
その上、乗員の足裏は第1プレート101aを介してエアバッグ102上に載せられているので、エアバッグ102からの反力を前記第1プレート101aによって分散させることができるので、衝撃緩和効果をさらに期待することができる。
【0046】
また、図4(a)に示すように、乗員の足が直接エアバッグ102に拘束されるとかかる荷重の方向によっては足首が捻転する恐れがあるが、同図(b)に示す本実施形態のように、乗員の足先が第1プレート101a上にあるため、多少偏心した荷重が足先に加わっても足首が捻転する可能性を小さくすることができる。
【0047】
特にこの実施形態によれば、これらの効果に加えて、前記ペダル101は乗員の足裏全体を略覆う大きさに形成されると共に、その下端を該ペダル下方の車体フロア108に蝶番104によって回動可能に取り付けられているため、車両の衝突時の衝撃や慣性により足先の位置が多少動いたとしても、前記ペダル101から足先が滑り落ちる心配がない。
【0048】
また、前記エアバッグ102を膨張または展開させるインフレータ103を前記ペダル101の第2プレート101bの裏側に設けると共に、前記第2プレート101bにその裏側から貫通した孔部113を設け、該インフレータ103から噴出されるガスを前記エアバッグ102に注入する噴出口103aを前記第2プレート102の孔部113を介して前記エアバッグ102に取り付けてあるため、簡単な構造で確実、かつ均一にエアバッグ102を膨張または展開させることができる。
【0049】
図5は本発明の第2実施形態を示しており、本実施形態においてもペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されているなど、基本的構成は前記第1実施形態と同様である。
【0050】
特にこの第2実施形態では、図5に示すように、前記ペダル101の第2プレート101b側に、乗員の踏み込み操作を図外のブレーキ装置に伝達するリンク部材109を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材109を介してブレーキを作動させるようにしてある。
【0051】
しかも、この第2実施形態では、前記第1実施形態と異なり、ペダル101は蝶番104ではなく、第2プレート101b側に連結されたリンク部材109を介して車両計器パネル110内側に配置されたブラケット110aを介して該車両計器パネル110に懸架されており、同図(b)に示すように乗員がブレーキ操作を行う場合は、前記ブラケット110aを支点としてペダル101が踏み込まれるようになっている。
【0052】
これは、自動車、特に乗用車のブレーキペダルに多く用いられている懸架方式であり、もちろんペダル101が一杯に踏み込まれた状態でもフロアパネル105や、車体パネル108と干渉しないように十分なスペースが確保されていることは言うまでもない。
【0053】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0054】
衝突後の作用は前記第1実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、図5(a),(b)に示すようにペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0055】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、同図(c)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0056】
以上の第2実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和される等、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれは、前記ペダル101の第2プレート101b側に、乗員の踏み込み操作を図外のブレーキ装置に伝達するリンク部材109を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材109を介してブレーキを作動させるようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグ102が展開すると、該エアバッグ102の展開力が第2プレート101bに対してペダル踏み込み方向に作用するので、乗員がペダル101を踏み込んでいる場合は該ペダル踏力を保持すると共に、該ペダル踏力が不足している場合はこれを補助することにより、衝突後の車両の前方移動を抑えることができる。
【0057】
図6は本発明の第3実施形態を示しており、本実施形態においてもペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されているなど、基本的構成は前記第1実施形態と同様であり、さらに、ペダル101をその下端で蝶番104によって回動可能に固定されている点においても前記第1実施形態と同様の構造をとっている。
【0058】
また、前記第2実施形態と同様に、前記ペダル101の第2プレート101b側に、乗員の踏み込み操作を図外のブレーキ装置に伝達するリンク部材109を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材109を介してブレーキを作動させるようにしてある。
【0059】
即ち、この第3実施形態は 前記第2実施形態の変形例で、ペダル101の下端を前記第1実施形態と同様に蝶番104によって車体フロア105に回動可能に固定した構造である。
【0060】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0061】
衝突後の作用は前記第1,2実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、図7(a)に示すようにペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0062】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、同図(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0063】
以上の第3実施形態の構造によれば、前記第1,2実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和される等、同等の効果が得られるのに加え、前記第2実施形態同様、前記ペダル101の第2プレート101b側に、乗員の踏み込み操作を図外のブレーキ装置に伝達するリンク部材109を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材109を介してブレーキを作動させるようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグ102が展開すると、該エアバッグ102の展開力が第2プレート101bに対してペダル踏み込み方向に作用するので、乗員がペダル101を踏み込んでいる場合は該ペダル踏力を保持すると共に、該ペダル踏力が不足している場合はこれを補助することにより、衝突後の車両の前方移動を抑えることができる。
【0064】
しかも、この第3実施形態ではペダル101の下端を蝶番104によって車体フロア105に回動可能に固定してあるため、この蝶番104部分が支点として働くのでさらにペダル踏力を補助することができる。
【0065】
図8は本発明の第4実施形態を示している。
【0066】
本実施形態の基本的構成は前記第1実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されていると共に、該ペダル101の第2プレート101b側の下端を蝶番104によって車体フロア105に回動可能に取り付けてある。
【0067】
特にこの第4実施形態では、図8(a),(b)に示すように、前記ペダル101の第1プレート101a側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置であるエンジンのスロットル弁等に伝達し作動させるためのリンク部材111を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材111を介してアクセル操作するようにしてある。
【0068】
即ち、乗員がペダル101を踏み込むと、前記リンク部材111が引っ張られることによりアクセルが開いてエンジンの回転が上昇する仕組みになっているのである。
【0069】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0070】
衝突後の作用は前記第1実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、図9(a)に示すようにペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0071】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、同図(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0072】
以上の第4実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和される等、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記ペダル101の第1プレート101a側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置に伝達するリンク部材111を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材111を介してアクセル操作するようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグ102が展開すると、図9(b)に示すように該エアバッグ102の展開力が第1プレート101aに対してペダル踏み込み方向とは反対の方向に作用するので、乗員が衝突に気付かない場合や、何らかの原因によりペダル101を踏み込みんでいたとしても、このペダル踏み込み操作に対抗してアクセル操作を解除し、エンジンの回転数を落とすので、衝突後の車両の前方移動を抑えることができる。
【0073】
図10は本発明の第5実施形態を示している。
【0074】
本実施形態の基本的構成は前記第4実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されると共に、該ペダル101の第2プレート101b側の下端を蝶番104によって車体フロア105に回動可能に取り付けてある。
【0075】
また、前記ペダル101の第1プレート101a側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置であるエンジンのスロットル弁等に伝達し作動させるためのリンク部材111を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材111を介してアクセル操作するようにしてある。
【0076】
特にこの第5実施形態では、図10に示すように前記エアバッグ102は乗員の踵側で大きく膨張または展開するようにしてある。
【0077】
図11は、踵側の展開量を大きくするための例を示している。
【0078】
同図(a)ではエアバッグ102の足先側内部に釣り糸114を張って展開量を規制している。
【0079】
一方、同図(b)ではエアバッグ102の布地自体を踵側で容積が広くなるように裁断したものである。
【0080】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0081】
衝突後の作用は前記第1実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0082】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、図10に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。しかも、本実施形態では前述のように、前記エアバッグ102は乗員の踵側で大きく膨張または展開する。
【0083】
以上の第5実施形態の構造によれば、前記第1実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和されると共に、前記第4実施形態同様、前記ペダル101の第1プレート101a側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置に伝達するリンク部材111を連結し、該ペダル101を踏み込むことにより該リンク部材111を介してアクセル操作するようにしてあるため、車両の衝突時に前記エアバッグ102が展開すると、該エアバッグ102の展開力が第1プレート101aに対してペダル踏み込み方向とは反対の方向に作用するので、乗員が衝突に気付かない場合や、何らかの原因によりペダル101を踏み込みんでいたとしても、このペダル踏み込み操作に対抗してアクセル操作を解除し、エンジンの回転数を落とすので、衝突後の車両の前方移動を抑えることができるという、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記エアバッグ102は乗員の踵側で大きく膨張または展開するようにしてあるため、乗員の足首の反り返りを抑えることができる。
【0084】
なお、この第5実施形態では、前記第4実施形態の構造に図10に示すような前記エアバッグ102は乗員の踵側で大きく膨張または展開する構造を付加した構造を示したが、前述の第1〜第3実施形態の構造に用いても良いことは言うまでもない。
【0085】
図12は本発明の第6実施形態を示している。
【0086】
本実施形態の基本的構成は前述の第1〜5実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されている。
【0087】
特にこの第6実施形態では、図12に示すように前記エアバッグ102がペダル101正面から見て該ペダル101よりも広範囲に膨張または展開するようにしてある。
【0088】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0089】
衝突後の作用は前記第1〜5実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0090】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、図10に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0091】
以上の第6実施形態の構造によれば、前記第1〜5実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和されるという、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記エアバッグ102はペダル101正面から見て該ペダル101よりも広範囲に膨張または展開するようにしてあるため、ペダル101からはみ出した部分であっても衝撃を緩和することができる。
【0092】
即ち、乗員の緊急回避操作では必ずしも足全体がペダル101上にあるとは限らない。しかし、このようにエアバッグ102が該ペダル101よりも広範囲に展開または膨張するようにしてあるため、該ペダル101からはみ出した部分であっても、該エアバッグ102を車体パネル108と足との間に存在させることによって、足先に伝わる衝撃を緩和することができる。
【0093】
図13は本発明の第7実施形態を示している。
【0094】
本実施形態の基本的構成は前述の第1〜6実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されている。
【0095】
特にこの第7実施形態では、図13に示すように前記第1プレート101aを第2プレート101bよりも幅広に形成し、前記エアバッグ102を第2プレート101bより露出させてこれら第1プレート101aと第2プレート101bとの間に配置すると共に、前記インフレータ103のガスを注入する前記噴出口103bをこのエアバッグ102の露出した部分に取り付けるようにしてある。
【0096】
ここで、車両の衝突時の作用について説明する。
【0097】
衝突後の作用は前記第1〜6実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0098】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、図14(a),(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0099】
以上の第7実施形態の構造によれば、前記第1〜6実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和されるという、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記第1プレート101aを第2プレート101bよりも幅広に形成し、前記エアバッグ102を第2プレート101bよりも露出させてこれら第1プレート101aと第2プレート101bとの間に配置すると共に、前記インフレータ103のガスを注入する前記噴出口103bをこのエアバッグ102の露出した部分に取り付けてあるため、衝突時に前記エアバッグ102が膨張または展開する際、先ずこの第2プレート101bよりもはみ出した部分から展開するので、これによりエアバッグ102の展開初期における圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0100】
もう少し具体的に説明すると、エアバッグ102は前述のように第1プレート101aと第2プレート101bとの間に挟持され、かつ、これら第1プレート101aと第2プレート101bとは接着剤によって一体に接合されている。そのため、エアバッグ102の展開開始時にはこれら第1プレート101aと第2プレート101bとを分離させるためにある程度高いガス圧力が必要となる。また、一般的なガス式のインフレータの特性としても、初期のガス圧力は急激に立ち上がる傾向があり、このため展開初期に乗員の足裏にガス圧力による衝撃が加わる可能性がある。
【0101】
従って、このように衝突時に前記エアバッグ102が膨張または展開する際、先ずこの第2プレート101bよりもはみ出した部分から展開するので、これによりエアバッグ102の展開初期における圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができるのである。
【0102】
図15は本発明の第8実施形態を示している。
【0103】
本実施形態の基本的構成は前述の第1〜6実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されている。さらに、この実施形態では前記実施形態同様ペダル101の下端を車体フロア105に蝶番104で回転可能に固定してある。
【0104】
特にこの第8実施形態では、図15に示すように前記ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとを、前記エアバッグ102が膨張または展開した際に、両者101a,101bともに可動するように設けると共に、第2プレート101bの可動量が第1プレート101aの可動量よりも小さくなるようにストッパ112を設けてある。
【0105】
具体的に例えば、図15に示したように第2プレート101bに易曲折部115を設けて、エアバッグ102が展開すると、同図(c)に示すように該第2プレート101bがこの易曲折部115で変形することにより、蝶番104で車体フロア105に固定された状態でも第2プレート101bが若干量だけ可動するようになっている。
【0106】
該第2プレート101bの背後にはストッパ112が設けられており、該ストッパ112によって第2プレート101bの可動量は第1プレート101aの可動量よりは小さくなるように設定してある。
【0107】
ここで、車両の衝突時の作用について図16と共に説明する。
【0108】
衝突後の作用は前記第1〜6実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0109】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、図14(a),(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0110】
この時、エアバッグ102から第1プレート101aと第2プレート101bの両方に互いに反対方向に圧力が加わる。
【0111】
しかし第1プレート101aは乗員によって踏み込まれているために、最初に第2プレート101bが易曲折部115で変形しながら動き出す。そして第2プレート101bはわずかに動いた後、ストッパ112で動きが規制されると今度は第1プレート101aが動きだしエアバッグ102が展開する。
【0112】
以上の第8実施形態の構造によれば、前記第1〜6実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和されるという、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとを、前記エアバッグ102が膨張または展開した際に、両者ともに可動するように設けると共に、第2プレート101bの可動量が第1プレート101aの可動量よりも小さくなるようにストッパ112を設けてあるため、衝突時に前記エアバッグ102が膨張または展開する際、第1プレート101aが乗員により踏み込まれている場合は、先ず第2プレート側101bがストッパ112によって規制されるまで移動するので、エアバッグ102の展開初期における圧力をこの第2プレート101bの可動により吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0113】
つまり、この第8実施形態も前記第7実施形態と同様に、エアバッグ102の展開開始時に第1プレート101aと第2プレート101bとを分離させるために必要な高いガス圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができるのである。
【0114】
図17は本発明の第9実施形態を示している。
【0115】
本実施形態の基本的構成は前述の第1〜6実施形態と同様であり、ペダル101は第1プレート101aと第2プレート101bとからなり、その間にエアバッグ102が挟持されている。さらに、この実施形態では前記実施形態同様ペダル101の下端を車体フロア105に蝶番104で回転可能に固定してある。
【0116】
特にこの第9実施形態では、図17に示すように、第2プレート101bには、エアバッグ102の容積の一部だけに展開を許すようなリリーフ孔116を設けてある。
【0117】
しかもインフレータ103からのガスをこの部分のエアバッグ102bに優先的に流れるようにバイパスが設けてある。
【0118】
ここで、車両の衝突時の作用について図18,19と共に説明する。
【0119】
衝突後の作用は前記第1〜6実施形態と同様で、衝突が起こるまで、即ち常態にあっては、ペダル101の第1プレート101aと第2プレート101bとは一体に接合されている。
【0120】
そして、車両が衝突すると、前記コントローラ107からの指令によりインフレータ103からエアバッグ102にガスが注入され、図14(a),(b)に示すように、エアバッグ102が膨張または展開する。
【0121】
この時、まず、エアバッグ102のリリーフ孔116相当部分102bにインフレータ103からガスが注入され、前記リリーフ孔116の部分から展開する。
【0122】
がしかし、このリリーフ孔116の径は大きくないため、該リリーフ孔116に相当するエアバッグ102bがある程度展開した後は、第1プレート101aが足裏方向に移動しながらエアバッグ102の本体部分が展開する。
【0123】
以上の第9実施形態の構造によれば、前記第1〜6実施形態と同様に足裏への衝撃が緩和されるという、同等の効果が得られるのに加え、さらにこの実施形態によれば、前記第2プレート101bには、エアバッグ102の容積の一部だけに展開を許すようなリリーフ孔116が設けられているため、衝突時に前記エアバッグ102が膨張または展開する際、先ずこのリリーフ孔116相当部分102bからエアバッグ102が展開するので、該リリーフ孔116相当部分102bでエアバッグ102の展開初期における圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができる。
【0124】
つまり、この第9実施形態も前記第7,8実施形態と同様に、エアバッグ102の展開開始時に第1プレート101aと第2プレート101bとを分離させるために必要な高いガス圧力を吸収し、乗員の足裏への衝撃入力を小さく抑えることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるペダル部分の分解斜視図。
【図2】同実施形態における通常使用時の状態を示す説明図。
【図3】同実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図4】エアバッグに直接拘束される場合(a)プレートを介して拘束される場合(b)とを比較した図。
【図5】本発明の第2実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図6】本発明の第3実施形態における構成を示す、斜視図(a)およびペダル部分の分解斜視図(b)。
【図7】本発明の第3実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図8】本発明の第4実施形態における構成を示す、斜視図(a)およびペダル部分の分解斜視図(b)。
【図9】本発明の第4実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図10】本発明の第5実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図11】本発明の第5実施形態におけるエアバッグの具体例を示す斜視図。
【図12】本発明の第6実施形態における車両衝突時のエアバッグ展開の様子を示す斜視図。
【図13】本発明の第7実施形態における構成を示す斜視図。
【図14】本発明の第7実施形態における車両衝突時のエアバッグ展開の様子を示す斜視図。
【図15】本発明の第8実施形態における構成を示す斜視図。
【図16】本発明の第8実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図17】本発明の第9実施形態における構成を示す斜視図。
【図18】本発明の第9実施形態における車両衝突時のエアバッグ展開の様子を示す斜視図。
【図19】本発明の第9実施形態における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【図20】従来の構造における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図およびペダル部分を示す斜視図。
【図21】従来の構造における車両衝突時の衝撃緩和構造の作動説明図。
【符号の説明】
101 ペダル
101a 第1プレート
101b 第2プレート
102 エアバッグ
103 インフレータ
103a,103b 噴出口
105 車体フロア
109 リンク部材(ブレーキ)
111 リンク部材(アクセル)
112 ストッパ
113 孔部
116 リリーフ孔

Claims (10)

  1. 乗員の足元に配置され、足で操作するペダルにおいて、
    前記ペダルは乗員側に面した第1プレートとその裏側に配置される第2プレートとの少なくとも2枚からなる複数のプレート部材で構成されると共に、これら複数のプレートの間にエアバッグを挟持して、車両の衝突時に前記エアバッグが膨張または展開することを特徴とした車両の衝撃緩和構造。
  2. 前記ペダルは乗員の足裏全体を略覆う大きさに形成されると共に、その下端を該ペダル下方の車体フロアに回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両の衝撃緩和構造。
  3. 前記エアバッグを膨張または展開させるインフレータを前記ペダルの第2プレートの裏側に設けると共に、前記第2プレートにその裏側から貫通した孔部を設け、該インフレータから噴出されるガスを前記エアバッグに注入する噴出口を前記第2プレートの孔部を介して前記エアバッグに取り付けたことを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  4. 前記第1プレートを第2プレートよりも幅広に形成し、前記エアバッグを第2プレートより露出させてこれら第1プレートと第2プレートとの間に配置すると共に、前記インフレータのガスを注入する前記噴出口をこのエアバッグの露出した部分に取り付けたことを特徴とする請求項1,2の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  5. 前記ペダルの第1プレート側に、乗員の踏み込み操作を動力制御装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してアクセル操作するようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  6. 前記ペダルの第2プレート側に、乗員の踏み込み操作をブレーキ装置に伝達するリンク部材を連結し、該ペダルを踏み込むことにより該リンク部材を介してブレーキを作動させるようにしたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  7. 前記エアバッグは乗員の踵側で大きく膨張または展開するようにしたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  8. 前記エアバッグはペダル正面から見て該ペダルよりも広範囲に膨張または展開するようにしたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  9. 前記ペダルの第1プレートと第2プレートとを、前記エアバッグが膨張または展開した際に、両者ともに可動するように設けると共に、第2プレートの可動量が第1プレートの可動量よりも小さくなるようにストッパを設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
  10. 前記第2プレートには、エアバッグの容積の一部だけに展開を許すようなリリーフ孔が設けられていることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の車両の衝撃緩和構造。
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