JP6860394B2 - 乗員保護装置 - Google Patents
乗員保護装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6860394B2 JP6860394B2 JP2017060291A JP2017060291A JP6860394B2 JP 6860394 B2 JP6860394 B2 JP 6860394B2 JP 2017060291 A JP2017060291 A JP 2017060291A JP 2017060291 A JP2017060291 A JP 2017060291A JP 6860394 B2 JP6860394 B2 JP 6860394B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- waist
- occupant
- seat
- deployed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 210000004705 lumbosacral region Anatomy 0.000 claims description 42
- 210000001624 hip Anatomy 0.000 description 107
- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 210000000689 upper leg Anatomy 0.000 description 5
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 210000001981 hip bone Anatomy 0.000 description 1
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 1
- 210000004417 patella Anatomy 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Air Bags (AREA)
Description
シートベルトは、一般的に三点式であり、シートに着座した乗員の腰周りのラップ部、および上体前にたすき掛けされるショルダ部を有する。そして、衝突前にリトラクタでシートベルトを巻き取って弛みを減らし、衝突時にシートベルトの送り出しを規制する。これにより、衝突時にシートから前へ移動しようとする乗員の身体をシートに着座した状態に保持するように作動できる。
フロントエアバッグは、乗員室においてシートの前に設けられるハンドルまたはダッシュボードに設けられ、シートへ向かって後向きに展開する。そして、衝突時に前へ倒れ込む乗員の上体を、展開したフロントエアバッグで支えて衝撃を吸収する。
たとえば前面衝突においても、衝突の衝撃によりシートに着座した乗員が前へ移動する可能性がある。そして、乗員の腰部がシートの着座位置から前へ滑って移動してしまうと、腰部を軸としてその周りで前へ倒れ込もうとする上体は、フロントエアバッグに近づいた状態から前へ倒れ込むことになる。この場合、フロントエアバッグと上体との接触状態は、腰部がシートの着座位置にある場合に想定していたものとは異なる。
しかしながら、たとえば腰部を前から押さえようとすると、腹部を前から押さえることになる。そして、人体において腹部には骨格が無い。仮にたとえば腹部の中央部分を前から押さえた場合、腹部の中央部分には部分的で局所的な圧力が作用してしまう。しかも、前から押さえたとしても乗員の腰部はシートの着座位置から前へ滑って移動し易い。
また、シートに着座した乗員の腰部の位置や範囲は、車体におけるシートの前後の調整位置、シートに着座している乗員の体形、乗員の着座姿勢などに応じて異なる。このため、腹部を適切な圧力で押さえることができるようにすることは容易でない。
しかも、衝突の際にシートに着座した乗員の上体が前などへ倒れようとすると、上体は上側エアバッグに倒れ込む。上側エアバッグは、倒れる上体の荷重が作用することにより変形し、腰前エアバッグを腰部へ向けて押し込む。
これらの作用により、衝突の際に乗員の上体、特に腰部は前などへ移動し難くなる。乗員の上体はたとえば前面衝突の際に着座位置に安定した腰部の周りで前側へ倒れるようになり、上体の挙動は所望のものに近づく。そして、着座位置にある腰部の周りで前などへ倒れる上体を、上側エアバッグなどにより支えて、衝撃を吸収することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る乗員保護装置10が適用可能な自動車1の説明図である。
図1には、シートベルト19、フロントエアバッグ16が図示されている。
シートベルト19は、一般的に三点式である。三点式のシートベルト19は、シート4に着座した乗員の腰周りのラップ部、および上体前にたすき掛けされるショルダ部を有する。そして、衝突前に図示外のリトラクタでシートベルト19を巻き取ってたるみを減らし、さらに衝突時にシートベルト19の送り出しを規制する。これにより、衝突時にシート4から前へ移動しようとする乗員の身体をシート4に着座した状態に保持するように作動できる。
フロントエアバッグ16は、乗員室2においてシート4の前に設けられるハンドルまたはダッシュボード6に設けられ、シート4へ向かって後向きに展開する。そして、衝突時に前へ倒れ込む乗員の上体を、展開したフロントエアバッグ16で支えて衝撃を吸収できる。
たとえば図2は、前面衝突における乗員の挙動の一例の説明図である。
乗員がシート4に着座した状態で前面衝突が起きると、図2(A)に示すように、衝突の衝撃によりシート4に着座した乗員には相対的に前へ移動しようとする力が作用する。
この際に乗員がシートベルト19により押さえられていないとすると、図2(B)に示すように、乗員の腰部はシート4の着座位置から前へ滑って移動する。
そして、乗員の腰部はたとえば膝頭がダッシュボード6に当たった状態で止まり、乗員の上体は、図2(C)に示すように、その位置の腰部を軸としてその周りで前へ倒れ込むことになる。
図2(C)でのフロントエアバッグ16に対する上体の接触状態は、図3と比較すれば明らかなように腰部が着座位置にある場合において想定したものとは異なる。乗員の上体は、フロントエアバッグ16に近づいた位置において前へ倒れ込む。展開したフロントエアバッグ16と上体との接触状態は、腰部がシート4の着座位置にあると想定した場合のものとは異なる。この場合、展開したフロントエアバッグ16により、適切に倒れ込んだ上体を支持して衝撃を吸収することができない可能性がある。
また、上体は腰部の移動が止まった後に短時間で急に前へ倒れることになる。
しかしながら、たとえば腰部を前から押さえようとすると、腹部を前から押さえることになる。そして、人体において腹部には骨格が無い。仮にたとえば腹部の中央部分を前から押さえた場合、腹部の中央部分には部分的で局所的な圧力が作用してしまう。しかも、前から押さえたとしても乗員の腰部はシート4の着座位置から前へ滑って移動し易い。
また、シート4に着座した乗員の腰部の位置や範囲は、車体におけるシート4の前後の調整位置、シート4に着座している乗員の体形、乗員の着座姿勢などに応じて異なる。このため、腹部を適切な圧力で押さえることができるようにすることは容易でない。
車外撮像センサ41は、たとえば車体3の前方を撮像する。これにより、たとえば走行中の車体3に対して前から近づく他の車体を画像として撮像することができる。
操舵アクチュエータ43は、ハンドルの替わりに、自動車1の操舵装置を駆動する。
ブレーキアクチュエータ44は、ブレーキペダルの替わりに、自動車1の制動装置を駆動する。
動力源45は、たとえばガソリンエンジン、電気モータである。
自動運転制御部42は、自動車1の走行を自動制御する。自動運転制御部42は、たとえば目的地までの走行経路情報にしたがって、操舵アクチュエータ43、ブレーキアクチュエータ44、および動力源45を制御する。また、自動運転制御部42は、車外撮像センサ41の画像に基づいて接近物を特定し、接近物との衝突を予想する。そして、接近物との衝突を予想した場合には、自動運転制御部42は、その衝突を回避するように操舵アクチュエータ43、ブレーキアクチュエータ44、および動力源45を制御する。
点火信号が入力されて腰前インフレータ22がガスを腰前エアバッグ21内へ放出することにより、腰前エアバッグ21は、シート4の座面から上へ離間した高さで外方向へ向かって展開する。
展開した腰前エアバッグ21は、シート4に着座した乗員の腰部の前において、左右方向に長い略円柱形状に展開する。腰前エアバッグ21は、シート4の左右幅に対応する長さで展開する。これにより、腰前エアバッグ21は、シート4に着座した乗員の腰部の内側から外側にかけて展開する。
点火信号が入力されて上側インフレータ32がガスを上側エアバッグ31内へ放出することにより、上側エアバッグ31は、シート4の座面から上へ離間した高さで内方向へ向かって展開する。
展開した上側エアバッグ31は、シート4に着座した乗員の腰部の前であって且つ腰前エアバッグ21の前上側において展開する。上側エアバッグ31は、腰前エアバッグ21より前寄りに展開する。
また、上側エアバッグ31は、腰前エアバッグ21より大きな略円柱形状で、腰前エアバッグ21より広い左右幅に展開する。
なお、乗員保護制御部14は、たとえば腰前エアバッグ21と上側エアバッグ31とを同じ方向へ展開する場合などにおいては、腰前インフレータ22および上側インフレータ32へ同時に点火信号を出力してもよい。
これにより、上側エアバッグ31より硬い状態に展開して変形し難い腰前エアバッグ21は、その原形を維持しようとしながら、シート4に着座した乗員の腰部を前から押すように腰部へ向けて押し込まれる。腰前エアバッグ21は、乗員の腰部を左右幅全体において前から押さえる。腰部の左右両側には腰骨がある。
乗員の腰部は、シート4に着座した位置に留まるように前から押さえられ、着座位置からずれて移動し難くなる。
しかも、衝突の際にシート4に着座した乗員の上体が前などへ倒れようとすると、上体は上側エアバッグ31に倒れ込む。上側エアバッグ31は、倒れる上体の荷重が作用することにより変形し、腰前エアバッグ21を腰部へ向けて押し込む。
これらの作用により、衝突の際に乗員の上体、特に腰部は前などへ移動し難くなる。乗員の上体はたとえば前面衝突の際に着座位置に安定した腰部の周りで前側へ倒れるようになり、上体の挙動は所望のものに近づく。そして、着座位置にある腰部の周りで前などへ倒れる上体を、上側エアバッグ31などにより支えて、衝撃を吸収することができる。
しかも、腰前エアバッグ21がシート4に着座した乗員の腰部に相当する左右幅、たとえばシート4の左右幅で展開するので、腰部を押す力を腰部の全体へ分散して作用させることができる。腰部の両側の骨格に対して押す力を作用させることができる。
これに対して、仮にたとえば腹部の中央部分を前から押さえた場合、腹部の中央部分には部分的で局所的な圧力が作用してしまう。しかも、前から押さえたとしても乗員の腰部はシート4の着座位置から前へ滑って移動し易い。本実施形態では、このような課題が生じ難い。
次に、第2実施形態に係る乗員保護装置10について説明する。以下の説明では、主に第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
腰前エアバッグ21は、直線状の円柱形状ではなく、湾曲した棒形状に展開する。そして、腰前エアバッグ21は、シート4に着座した乗員の腰部に対して、その中央部分より左右両側部分に対してより深く当たるように湾曲して展開する。
次に、第3実施形態に係る乗員保護装置10について説明する。以下の説明では、主に第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
右腰前エアバッグ51は、シート4の右側に配置された右腰前エアバッグ装置50から、直線状の円柱形状に展開する。
左腰前エアバッグ61は、シート4の左側に配置された左腰前エアバッグ装置60から、直線状の円柱形状に展開する。
そして、右腰前エアバッグ51および左腰前エアバッグ61は、シート4に着座した乗員の腰部についての左右両側部分の二カ所のみに前から当たるように展開する。
また、上側エアバッグ31は、右腰前エアバッグ51および左腰前エアバッグ61の前上側においてこれらに当たるように展開する。
この他にもたとえば、腰前エアバッグ21と上側エアバッグ31とを一体的に形成してもよい。この場合でも、腰前エアバッグ21が上側エアバッグ31より硬く展開することにより、上側エアバッグ31が優先的に変形して上側エアバッグ31により腰前エアバッグ21を後方向へ押し込むように機能させることが可能である。
Claims (2)
- 車両のシートに着座した乗員の腰部の前に展開する腰前エアバッグと、
前記腰前エアバッグの上側または前側に接触または接触可能に展開して、前記シートに着座した乗員についての倒れる上体の荷重が作用する上側エアバッグと、
を有し、
前記腰前エアバッグは、前記上側エアバッグより硬い状態に展開して、倒れる上体の荷重が作用することにより変形する前記上側エアバッグにより腰部へ向けて押し込まれ、前記シートに着座した乗員の腰部についての左右両側部分に当たるように湾曲して展開する、
乗員保護装置。 - 前記腰前エアバッグは、前記シートに着座した乗員の腰部についての左右両側から展開する右腰前エアバッグおよび左腰前エアバッグで構成され、
前記右腰前エアバッグおよび前記左腰前エアバッグは、乗員の腰部についての左右両側部分に当たるように展開する、
請求項1記載の乗員保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017060291A JP6860394B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 乗員保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017060291A JP6860394B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 乗員保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018161974A JP2018161974A (ja) | 2018-10-18 |
JP6860394B2 true JP6860394B2 (ja) | 2021-04-14 |
Family
ID=63860737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017060291A Active JP6860394B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 乗員保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6860394B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7280138B2 (ja) * | 2019-07-22 | 2023-05-23 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
US11364869B1 (en) * | 2021-02-19 | 2022-06-21 | GM Global Technology Operations LLC | Thorax and thigh airbag system for reclined passengers |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4925634A (ja) * | 1972-06-29 | 1974-03-07 | ||
JPH0717662U (ja) * | 1991-01-28 | 1995-03-31 | 日産自動車株式会社 | エアバッグ装置 |
JP5881375B2 (ja) * | 2011-11-04 | 2016-03-09 | 日本プラスト株式会社 | エアバッグ |
JP6347185B2 (ja) * | 2014-09-05 | 2018-06-27 | 豊田合成株式会社 | 助手席用エアバッグ装置 |
US10369951B2 (en) * | 2015-03-19 | 2019-08-06 | Autoliv Development Ab | Air bag device |
JP6314897B2 (ja) * | 2015-04-09 | 2018-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用運転席エアバッグ装置 |
-
2017
- 2017-03-27 JP JP2017060291A patent/JP6860394B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018161974A (ja) | 2018-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6601804B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP7040403B2 (ja) | 車両用乗員保護装置 | |
JP6784558B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6775274B2 (ja) | 車両構造 | |
JP6438996B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP2018161966A (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6623104B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6836449B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6784502B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6409038B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6826473B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6860394B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6960236B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP2011046308A (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6937145B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6839012B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6871787B2 (ja) | 車両の乗員保護装置 | |
JP6937144B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6860395B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6836438B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6537196B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6836437B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6842330B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6836436B2 (ja) | 乗員保護装置 | |
JP6845718B2 (ja) | 乗員保護装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201020 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210326 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6860394 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |