JP3609768B2 - 透明固形石鹸組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形後における熟成過程が不必要な透明固形石鹸組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、透明固形石鹸は枠練り法により、次のような配合成分と工程により製造されてきた。即ち、まず、脂肪酸または油脂をエタノール等の低級アルコールに溶解する。これに水酸化ナトリウムを添加して中和乃至鹸化した後、砂糖、ソルビトール、グリセリン等の保湿剤を添加し、さらに必要に応じて色素、香料、薬剤、植物エキス等を添加して溶解する。これを所定の枠に流し込み、冷却固化後に切断成形する。次いで、この成形物中の揮発成分が揮発して成形物がある程度の量となるまで熟成する、という工程によるものであった。この熟成物に対しては、さらに整形し包装することにより製品化されている。
【0003】
この従来の製造方法における熟成工程を経ることにより、成形物は適度な硬さのものが得られる。また、高温多湿の過酷な条件下で保管された場合でも、表面に液状物が汗のように流出する発汗状態とならない点で保存安定性に優れ、さらに使用途中でも、白濁化することが少ない等の性状が得られるという長所がある。
【0004】
しかし、上記した従来の製造方法における熟成のための期間は、成形物の重量により異なるが、例えば、100gの成形物について、60日程度の期間を要するというように、長期間であると共に、熟成のための広大なスペースが必要となる。このように熟成工程に長期間を要するために、能率的な生産を妨げていたし、製品としての透明固形石鹸の価格についてもが比較的に高価なものとなっていた。
【0005】
このような長期間を要していた製造時の熟成期間に対して、その期間を短縮化する試みが従来なされてきた。例えば、特開昭63−275700号公報には、熟成時の揮発成分である低級アルコールを使用せずに、透明固形石鹸を連続的に製造する方法が開示されている。また、特開平11−106307号公報には、中和剤として配合したトリエタノールアミンの保存安定性を向上させるため、還元剤として亜硫酸塩等を配合する改良方法が開示されている。その他、特開平11−124958号公報には、機械練り法により、生産効率のよい透明固形石鹸組成物が開示されている。
【0006】
しかしながら、特開昭63−275700号公報に開示されている製造方法では、中和剤としてトリエタノールアミンが使用されているため、長期間に亘り保存された場合、トリエタノールアミンが酸化されて劣化するため、商品価値を著しく損なうことになるし、特に保管条件が高温多湿であるような過酷な環境条件下で保管される場合、前記したような発汗や白濁化してしまうという問題点があった。
【0007】
還元剤として亜硫酸塩等を配合する特開平11−106307号公報の方法では、上記したような問題点を解消するには不十分である。
【0008】
また、特開平11−124958号公報に開示されている透明固形石鹸組成物の機械練り法による製造方法では、透明性について良好なものは得られない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来の製造方法におけるような熟成工程を必要とせず高い生産効率で製造できる、透明性、保存安定性、硬度に優れ、高温多湿の条件下でも発汗が生じるようなことなく、しかも使用途中に白濁化することのない透明固形石鹸を透明固形石鹸組成物を提供することを目的とした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明は以下の通りである。
(1) ナトリウム/カリウム比(モル比)が10/0〜7/3である、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩と、
下記の化学式(A)〜(C)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1つの両性界面活性剤と、
ノニオン界面活性剤と、
ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルおよびポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1つのグリセリン誘導体と、
を含有することを特徴とする透明固形石鹸組成物。
【0012】
【化4】
Figure 0003609768
【0013】
[式中、Rは、炭素原子数7〜21のアルキル基またはアルケニル基を表し、nおよびmは、同一または相異なって、1〜3の整数を表し、Zは、水素原子または(CHCOOY(ここで、pは1〜3の整数であり、Yは、アルカリ金属、アルカリ土類金属または有機アミンである。)を表す。]、
【0014】
【化5】
Figure 0003609768
【0015】
[式中、Rは、炭素原子数7〜21のアルキル基またはアルケニル基を表し、RおよびRは、同一または相異なって、低級アルキル基を表し、Aは、低級アルキレン基を表す。]、および
【0016】
【化6】
Figure 0003609768
【0017】
[式中、R5は、炭素原子数8〜22のアルキル基またはアルケニル基を表し、R6およびR7は、同一または相異なって、低級アルキル基を表す。]。
(2) 脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩が20〜40重量%、両性界面活性剤が2〜10重量%、ノニオン界面活性剤が2〜15重量%およびグリセリン誘導体が1〜10重量%である、上記(1)の透明固形石鹸組成物
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の透明固形石鹸組成物は、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩と、両性界面活性剤と、ノニオン界面活性剤と、グリセリン誘導体を含有する。
【0019】
本発明の透明固形石鹸組成物で使用される、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩における脂肪酸としては、炭素原子数が好ましくは8〜20、より好ましくは12〜18の、飽和または不飽和の脂肪酸であり、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよい。具体例としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等や、それらの混合物である牛脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸等が挙げられる。
【0020】
脂肪酸ナトリウムの具体例としては、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸ナトリウム等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2つ以上を混合して使用してもよい。上記の脂肪酸ナトリウムの中でも、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウムが好適に使用できる。
【0021】
脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩の具体例としては、ラウリン酸ナトリウム/カリウム、ミリスチン酸ナトリウム/カリウム、パルミチン酸ナトリウム/カリウム、ステアリン酸ナトリウム/カリウム、オレイン酸ナトリウム/カリウム、イソステアリン酸ナトリウム/カリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム/カリウム、ヤシ油脂肪酸ナトリウム/カリウム、パーム核油脂肪酸ナトリウム/カリウム等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2つ以上を混合して使用してもよい。上記の脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩の中でも、ラウリン酸ナトリウム/カリウム、ミリスチン酸ナトリウム/カリウム、パルミチン酸ナトリウム/カリウム、ステアリン酸ナトリウム/カリウム、オレイン酸ナトリウム/カリウム、イソステアリン酸ナトリウム/カリウムが好適に使用できる。
【0022】
本発明の透明固形石鹸組成物における、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩の含有量は、20〜40重量%、特に25〜35重量%であることが好ましい。この含有量が20重量%未満であると、凝固点が低くなるため、長期保存すると表面が溶融して、商品価値を損なうおそれがある。逆に、40重量%を超えると、透明性が低下したり、使用後につっぱり感が生じるおそれがある。
【0023】
また、脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩においては、その塩を構成するナトリウムとカリウムとのモル比(ナトリウム/カリウム比)が、10/0(即ち、脂肪酸ナトリウム)〜7/3、特に9/1〜8/2であることが好ましい。このナトリウム/カリウム比が7/3を超えてカリウムの割合が多くなると、凝固点が低くなるため、長期保存すると表面が溶融して、商品価値を損なうおそれがある。また、硬度が低下したり、使用時の溶け減りが大きくなったり、高温多湿の条件下で発汗が生じたり、使用途中に表面が白濁化するおそれがある。
【0024】
本発明の透明固形石鹸組成物で使用される両性界面活性剤としては、上記化学式(A)〜(C)で表される両性界面活性剤が挙げられる。
【0025】
化学式(A)において、Rの「炭素原子数7〜21のアルキル基」は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、炭素原子数は好ましくは7〜17である。また、Rの「炭素原子数7〜21のアルケニル基」は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、炭素原子数は好ましくは7〜17である。また、Yの「アルカリ金属」としては、ナトリウム、カリウム等が挙げられ、「アルカリ土類金属」としては、カルシウム、マグネシウム等が挙げられ、「有機アミン」としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
【0026】
化学式(A)で表される両性界面活性剤の具体例としては、イミダゾリニウムベタイン型、例えば、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン(ラウリン酸より合成されたもの、以下、便宜上「ラウロイルイミダゾリニウムベタイン」ともいう)、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン(ステアリン酸より合成されたもの)、ヤシ油脂肪酸より合成された2−アルキルまたはアルケニル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン(RがC〜C17の混合物、以下、便宜上、「ココイルイミダゾリニウムベタイン」ともいう)等が挙げられる。
【0027】
化学式(B)において、Rの「炭素原子数7〜21のアルキル基」および「炭素原子数7〜21のアルケニル基」は、化学式(A)のRと同様である。また、R、Rの「低級アルキル基」は、直鎖状または分岐鎖状の、好ましくは炭素原子数が1〜3のアルキル基である。さらに、Aの「低級アルキレン基」は、直鎖状または分岐鎖状の、好ましくは炭素原子数が3〜5のアルキレン基である。
【0028】
化学式(B)で表される両性界面活性剤(アミドアルキルベタイン型)の具体例としては、アミドプロピルベタイン型、例えば、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(RがC〜C17の混合物)等が挙げられる。
【0029】
化学式(C)において、Rの「炭素原子数8〜22のアルキル基」は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、炭素原子数は好ましくは8〜18である。また、Rの「炭素原子数8〜22のアルケニル基」は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、炭素原子数は好ましくは8〜18である。さらに、R、Rの「低級アルキル基」は、化学式(B)のR、Rと同様である。
【0030】
化学式(C)で表される両性界面活性剤(アルキルベタイン型)の具体例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸より合成されたアルキルまたはアルケニルジメチルアミノ酢酸ベタイン(RがC〜C18の混合物)等が挙げられる。
【0031】
本発明においては、上記化学式(A)〜(C)で表される両性界面活性剤からなる群より少なくとも1つが選択されて使用される。複数使用する場合、上記化学式(A)で表される両性界面活性剤を複数使用しても、上記化学式(B)で表される両性界面活性剤を複数使用しても、上記化学式(C)で表される両性界面活性剤を複数使用してもよい。
【0032】
上記の両性界面活性剤の中でも、上記化学式(A)で表される両性界面活性剤のうちのイミダゾリニウムベタイン型、特にココイルイミダゾリニウムベタインが特に好適に使用される。
【0033】
本発明の透明固形石鹸組成物においては、上記の両性界面活性剤を配合することにより、脂肪酸石鹸(脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩)と両性界面活性剤が複合塩を形成し、透明性が向上し、また硬度が向上して溶け減り度合いが低くなる等の作用が発揮される。
【0034】
本発明の透明固形石鹸組成物における上記の両性界面活性剤の含有量は、2〜10重量%、特に4〜8重量%が好ましい。この含有量が2重量%未満であると、凝固点が低くなるため、長期保存すると表面が溶融して、商品価値を損なうおそれがある。また、硬度が低下したり、使用時の溶け減りが大きくなるおそれがある。さらに、透明性も低下するおそれがある。逆に、10重量%を超えると、使用後にベタツキ感を生じ、また、長期保存すると表面が褐色に変質して商品価値を損なうおそれがある。
【0035】
本発明の透明固形石鹸組成物で使用されるノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、POEともいう)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン2−オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、プロピレンオキシドエチレンオキシド共重合ブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレン変性シリコン(例えば、ポリオキシエチレンアルキル変性ジメチルシリコン)、ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルグルコシド等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2つ以上を混合して使用してもよい。上記のノニオン界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、プロピレンオキシドエチレンオキシド共重合ブロックポリマーが好適に使用できる。
【0036】
本発明の透明固形石鹸組成物においては、ノニオン界面活性剤を配合することにより、透明性が向上する作用が発揮される。
【0037】
本発明の透明固形石鹸組成物におけるノニオン界面活性剤の含有量は、2〜15重量%、特に6〜12重量%が好ましい。この含有量が2重量%未満であると、透明性が低下したり、使用後につっぱり感が生じるおそれがある。逆に、15重量%を超えると、凝固点が低くなるため、長期保存すると表面が溶融して、商品価値を損なうおそれがある。また、硬度が低下したり、使用時の溶け減りが大きくなるおそれがある。さらに、使用後にベタツキ感が生じるおそれがある。
【0038】
本発明の透明固形石鹸組成物で使用されるグリセリン誘導体としては、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル等が好適に使用できる、これらは、単独で使用してもよいし、2つ以上を混合して使用してもよい。これらの中でも、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレン(7)グリセリルエーテルが特に好適に使用できる。
【0039】
本発明の透明固形石鹸組成物におけるグリセリン誘導体の含有量は、1〜10重量%、特に4〜8重量%が好ましい。この含有量が1重量%未満であると、凝固点が低くなるため、長期保存すると表面が溶融して、商品価値を損なうおそれがある。また、高温多湿の条件下で発汗が生じるおそれがある。逆に10重量%を超えると、透明性が低下したり、硬度が高くなりすぎたり、使用後にベタツキ感が生じるおそれがある。
【0040】
本発明の透明固形石鹸組成物においては、グリセリン誘導体を配合することにより、製造工程において、石鹸膠の凝固点を高まると共に吸湿性を低下させる作用が発揮される。
【0041】
本発明の透明固形石鹸組成物には、上記した作用を損なわない範囲内で、次のような成分を任意に配合することができる。この任意成分としては、トリクロロカルバニリド、ヒノキチオール等の殺菌剤;マルチトール、ソルビトール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、砂糖、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ポリオキシエチレンアルキルグルコシドエーテル等の保湿剤;油分;香料;色素;エデト酸3ナトリウム2水和物等のキレート剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;グリチルリチン酸ジカリウム、オオバコエキス、レシチン、サポニン、アロエ、オオバク、カミツレ等の天然抽出物;非イオン性、カチオン性あるいはアニオン性の水溶性高分子;乳酸エステル等の使用性向上剤;アルキルエーテルカルボン酸ナトリウム、アルキルスルホコハク酸ジナトリウム、アルキルイセチオン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム、アシルメチルタウリン、アシルグルタミン酸ナトリウム、アシルサルコシン酸ナトリウム等の起泡性向上剤;等である。
【0042】
本発明の透明固形石鹸組成物の製造方法については、上記した各成分の混合物に枠練り法、機械練り法等の一般的な方法を適用することができる。
【0043】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】
実施例1〜5
まず、表1に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸ナトリウムを得た。
【0045】
【表1】
Figure 0003609768
【0046】
次に、表2に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、混合脂肪酸ナトリウムの配合量が異なる実施例1〜5の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0047】
【表2】
Figure 0003609768
【0048】
即ち、上記した混合脂肪酸ナトリウム、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(14)ジグリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油およびイオン交換水の残部と香料を添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0049】
これら実施例1〜5の透明固形石鹸組成物を試料として、表3に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0050】
【表3】
Figure 0003609768
【0051】
表3の試験事項については以下のように行った。
【0052】
1.凝固点
凝固点は、石鹸膠を樹脂製のコップに流し込んだ後、石鹸膠を水銀温度計を用いてゆっくりと攪拌し、温度の低下によりその攪拌が困難なるまで固化した時点の温度を測定し、その温度を凝固点とした。
【0053】
2.透明性
透明性は、目視観察により次の基準で判断した。極めて均一な透明性状であるとき◎、均一な透明性状であるとき○、濁りが生じたが極く僅かであるとき△、濁りが生じたとき×とした。
【0054】
3.硬度
硬度は、カードメーター(飯尾電気株式会社製)を用い、25℃下、針太さ1mmφに800gの荷重を試料に作用させることにより測定した。
【0055】
4.発汗テスト
発汗テストは、40℃、75%RHの人工気象器中に、試料を1週間放置して後、試料を人工気象器から取り出し、これを25℃下で、12時間乾燥させた後、目視により次の基準で判断した。試料表面に変化がないとき◎、極く僅かに発汗が生じたとき○、発汗が生じているとき△、かなりの発汗が生じて、試料表面がふやけた状態となっているとき×とした。
【0056】
5.密閉保管テスト(使用途中の表面の白濁化)
密閉保管テストは、試料の表面を28〜32℃の温水で軽く濡らし、これを両手で泡立てた。次いで、生じた試料表面の泡を水で軽く洗い落とし、さらに軽く2〜3回水切りを行なった後、図1に示すトレイ1内に収容した。この操作を毎週5日間、朝夕1日2回繰り返し、合計40日間に亘り試験した。
【0057】
トレイ1は、図1に示すように、受器2と密閉蓋7とからなり、受器2の底部には薄く貯留水3が張ってある。受器2に対しては、その周縁部で支持される状態で、受け皿4が設けられている。この受け皿4の底部には、透孔5と突起6が形成されている。試料Aは受け皿4面に載設され、密閉蓋7で密閉された状態でトレイ1内に収容される。この収容状態において、透孔5と突起6とによって試料Aから水吐けが行なわれると共に、透孔5を介して貯留水3からの水蒸気により試料Aが加湿されるようになっている。
【0058】
試料Aを収容したトレイ1を、温度30℃、湿度70%RHの環境条件が維持されるように換気扇等でコントロールした室内で合計40日間に亘り保管した。なお、室内温度が10℃以下、あるいは湿度が50%RH以下となった場合は、室内の浴槽に温湯または常温水を貯留して、室内の環境条件をコントロールした。この保管開始から40日経過後に、目視観察により、試料Aの表面の白濁化の有無およびふやけ状態から密閉保管テストの結果を、次の基準で判断した。試料表面に全く変化がないとき◎、極く僅かなふやけが生じたとき○、極く僅かな白濁が生じたとき△、ふやけと白濁が生じたとき×とした。
【0059】
6.摩擦溶解度
摩擦溶解度は、JIS K 3304に従って測定し、次の基準で判断した。摩擦溶解度が、30未満のとき◎、30以上40未満のとき○、40以上50未満のとき△、50以上のとき×とした。
【0060】
7.溶出率
溶出率は、予め重量を測定した試料を針金の先端に取り付け、これを20℃の水中に漬浸し、1時間後に取り出してその重量を測定し、その測定値から次式より算出した。溶出率が、10%未満のとき◎、10%以上20%未満のとき○、20%以上30%未満のとき△、30%以上のとき×とした。
溶出率(%)=100×(W−W)/W
(W:漬浸前の試料重量(g)、W:漬浸後の試料重量(g))。
【0061】
8.起泡性
起泡性は、試料の表面を28〜32℃の温水で軽く濡らし、これを両手で包むようにして20〜30回擦り合わせて泡立てた。この場合の泡立ち状態を判断し、極めて良好なとき◎、良好なとき○、やや良好なとき△、不良であるとき×とした。
【0062】
9.使用性
使用性は、女性パネラー(20〜30才代)20名により、通常の洗顔時の態様で試料を手に取り、泡立て手洗顔させ、洗顔後の状態により次の基準で判断した。しっとり感が極めて高いとき◎、しっとり感が得られたとき○、しっとり感が普通のとき△、ベタツキ感または突っ張り感が生じたとき×とした。
【0063】
10.45℃状態安定性
45℃状態安定性は、試料を樹脂フィルムで密封包装して、45℃の条件下で1ヶ月間放置後、試料の表面状態を目視観察し、次の基準で判断した。試料の表面に変化がないとき◎、極く僅かに溶融しているとき○、溶融しているとき△、溶融して柔らかい状態となっているとき×とした。
【0064】
11.45℃外観安定性
45℃外観安定性は、試料を樹脂フィルムで密封包装して、45℃の条件下で1ヶ月間放置後、試料の表面状態を目視観察し、次の基準で判断した。試料表面に変化がないとき◎、極く僅かに褐色の変化が生じたとき○、僅かに褐色の変化が生じたとき△、かなり褐色に変化したとき×とした。
【0065】
表3の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例1〜5の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0066】
実施例6〜8
まず、表4に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸ナトリウムを得た。
【0067】
【表4】
Figure 0003609768
【0068】
次に、表5に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、ココイルイミダゾリニウムベタインの配合量が異なる実施例6〜8の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0069】
【表5】
Figure 0003609768
【0070】
即ち、上記した混合脂肪酸ナトリウム、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(8)グリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油およびイオン交換水の残部と香料を添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0071】
これら実施例6〜8の透明固形石鹸組成物を試料として、表6に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0072】
【表6】
Figure 0003609768
【0073】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1の場合と同じである。
【0074】
表6の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例6〜8の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0075】
実施例9〜12
まず、表7に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸ナトリウムを得た。
【0076】
【表7】
Figure 0003609768
【0077】
次に、表8に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、ポリオキシエチレン(35)ポリオキシプロピレン(40)グリコールの配合量が異なる実施例9〜12の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0078】
【表8】
Figure 0003609768
【0079】
即ち、上記した混合脂肪酸ナトリウム、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(35)ポリオキシプロピレン(40)グリコールおよびイオン交換水の残部と香料を添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0080】
これら実施例9〜12の透明固形石鹸組成物を試料として、表9に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0081】
【表9】
Figure 0003609768
【0082】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1等の場合と同じである。
【0083】
表9の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例9〜12の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0084】
実施例13〜15および比較例1〜3
まず、表10に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸ナトリウムを得た。
【0085】
【表10】
Figure 0003609768
【0086】
次に、表11に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、ポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテルの配合量が異なる実施例13〜15の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0087】
【表11】
Figure 0003609768
【0088】
即ち、上記した混合脂肪酸ナトリウム、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテルおよびイオン交換水の残部と、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコールおよび香料とを添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0089】
なお、比較例1〜3はグリセリン誘導体であるポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテルを配合しない場合であり、上記同様の製造工程により透明固形石鹸組成物を得たものである。
【0090】
これら実施例13〜15および比較例1〜3の透明固形石鹸組成物を試料として、表12に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0091】
【表12】
Figure 0003609768
【0092】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1の場合と同じである。
【0093】
表12の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例13〜15の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0094】
これに対し、比較例1〜3の試料の結果から、ポリオキシプロピレン(10)グリセリルエーテルが配合されていない場合、次のことがわかる。即ち、凝固点が52℃以下となるので、表面が溶融状態となり易く、透明固形石鹸の製品として好ましくない。また、硬度が低くなり、摩擦溶解度および溶出率が大きくなるから、使用時の溶け減りが大きくなり、また、高温多湿の条件下で発汗状態になり易い。しかも、使用途中に表面が白濁化する。
【0095】
実施例16〜19
まず、前記した表1に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を、水酸化ナトリウム水溶液、またはナトリウム/カリウムのモル比が9/1〜7/3の水酸化ナトリウム/カリウム混合水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸塩をそれぞれ得た。
【0096】
次に、表13に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、混合脂肪酸塩のナトリウム/カリウムのモル比が異なる実施例16〜19の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0097】
【表13】
Figure 0003609768
【0098】
即ち、上記した混合脂肪酸塩、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)テトラグリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(12)ラウリルエーテルおよびイオン交換水の残部と香料とを添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0099】
これら実施例16〜19の透明固形石鹸組成物を試料として、表14に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0100】
【表14】
Figure 0003609768
【0101】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1の場合と同じである。
【0102】
表14の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例16〜19の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0103】
実施例20〜22
まず、前記した表1に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を、ナトリウム/カリウムのモル比が9/1の水酸化ナトリウム/カリウム混合水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸塩を得た。
【0104】
次に、表15に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、両性界面活性剤の種類が異なる実施例20〜22の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0105】
【表15】
Figure 0003609768
【0106】
即ち、上記した混合脂肪酸塩、グリセリン、ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(70)グリセリルエーテルを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、両性界面活性剤、ポリオキシエチレン(5)グリセリンモノステアレートおよびイオン交換水の残部と香料とを添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0107】
これら実施例20〜22の透明固形石鹸組成物を試料として、表16に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0108】
【表16】
Figure 0003609768
【0109】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1の場合と同じである。
【0110】
表16の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例20〜22の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0111】
また、両性界面活性剤の種類については、実施例20と実施例21および22との対比から、透明性、硬度、高温多湿の条件下での発汗性、使用途中の表面の白濁化、起泡性等の点で、特に、イミダゾリニウムベタイン型が好ましいことが分かる。
【0112】
実施例23〜27および比較例4〜5
まず、前記した表1に示す混合成分および混合量の混合脂肪酸を、ナトリウム/カリウムのモル比が9/1の水酸化ナトリウム/カリウム混合水溶液で中和した後、これを乾燥して混合脂肪酸塩を得た。
【0113】
次に、表17に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、グリセリン誘導体の種類が異なる実施例23〜27の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0114】
【表17】
Figure 0003609768
【0115】
即ち、上記した混合脂肪酸塩、グリセリン、ソルビトールおよびグリセリン誘導体a〜eを75〜85℃の温度条件で溶解させた。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、砂糖、ココイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(10)メチルグルコシド及びイオン交換水の残部と香料とを添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0116】
なお、比較例4は、グリセリン誘導体に代えて、非グリセリン誘導体fを配合し、また、比較例5は、グリセリン誘導体に代えて、非グリセリン誘導体gを配合して、上記同様の製造工程により透明固形石鹸組成物を得たものである。
【0117】
グリセリン誘導体a〜eおよび非グリセリン誘導体fおよびgは、表18に示すとおりである。
【0118】
【表18】
Figure 0003609768
【0119】
これら実施例23〜27および比較例4〜5の透明固形石鹸組成物を試料として、表19に示す試験事項についてそれぞれ試験した。
【0120】
【表19】
Figure 0003609768
【0121】
なお、凝固点等の試験事項の方法および判断基準については、前記した実施例1の場合と同じである。
【0122】
表19の結果から、熟成工程を経ないで得られた透明固形石鹸組成物について、実施例23〜27の試料は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0123】
これに対し、比較例4および5の試料の結果から、グリセリン誘導体ではなく、非グリセリン誘導体を配合した場合、次のことがわかる。即ち、凝固点が52℃以下となるので、表面が溶融状態となり易く、透明固形石鹸の製品として好ましくない。また、硬度が低くなり、摩擦溶解度および溶出率が大きくなるから、使用時の溶け減りが大きく、また、高温多湿の条件下で発汗状態になり易い。しかも、使用途中で表面が白濁化する。
【0124】
このように、グリセリン誘導体を配合したものでは、その種類を問わず、透明固形石鹸組成物として優れた性能を有するものが得られることが分かるが、実施例23および24と実施例25〜27との対比から、グリセリン誘導体としては、特に、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテルあるいはポリオキシプロピレン(7)グリセリルエーテルであることが好ましいことが分かる。
【0125】
実施例28
表20に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、実施例28の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0126】
【表20】
Figure 0003609768
【0127】
即ち、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびイソステアリン酸と、グリセリン、70%ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(7)グリセリルエーテルを65〜75℃の温度で溶解させた。これに48%苛性ソーダと48%苛性カリを加えて中和し、これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、75〜85℃の温度で、砂糖、ラウロイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレン(5)グリセリンモノステアレートおよびイオン交換水の残部と、香料、赤色227号およびグリチルリチン酸ジカリウムとを添加して石鹸膠とした。この石鹸膠を直径70mmφのパイプからなる枠内に流し込んだ。この枠を温水で30℃に保ちながら2時間冷却固化して、固化物を切断して100gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0128】
この熟成工程を経ないで得られた実施例28の透明固形石鹸組成物は、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。
【0129】
実施例29
表21に示す配合成分および配合量により、次の製造工程で、実施例29の透明固形石鹸組成物を製造した。
【0130】
【表21】
Figure 0003609768
【0131】
即ち、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸と、グリセリン、70%ソルビトールおよびポリオキシプロピレン(4)グリセリルエーテルを65〜75℃の温度で溶解し、これに48%苛性ソーダと48%苛性カリを加えて中和した。これにイオン交換水の一部にエデト酸3ナトリウム2水和物を溶解した溶液を注加し、さらに、75〜85℃の温度で、砂糖、ラウロイルイミダゾリニウムベタイン、ポリオキシエチレンアルキル変性ジメチルシリコンおよびイオン交換水の残部と、香料、赤色201号およびオオバクエキスとを添加して均一に溶解させた。これを、底部にゴム栓を有し、中間部にエストラマー製の人形をセットしたパイプ(直径50mmφ、高さ40mmで、PET製)内に流し込んで、これを室温下で冷却し固化させた。次いで、前記したゴム栓を外して、パイプ内から固化物を抜き取り、固化物の中に前記の人形を保持した300gの透明固形石鹸組成物を得た。
【0132】
この熟成工程を経ないで得られた実施例29の透明固形石鹸組成物は、凝固点が57℃であり、透明性、硬度等の性状についていずれも良好なものであり、45℃の過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも表面の溶融や色変化等の変質がなく、高温多湿の条件下での発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないものであった。また、透明性が良好であるため、内部の人形が視覚により明確に確認され、今までにないような新規な外観を呈するものであった。
【0133】
【発明の効果】
本発明の透明固形石鹸組成物は次のような効果が発揮される。まず、本発明の透明固形石鹸組成物によれば、従来必須とされていた熟成工程が不要であるから、迅速かつ大量に、しかも経済的に透明固形石鹸の製品を市場に提供することができる。
【0134】
また、本発明の透明固形石鹸組成物は、透明性、硬度、保存安定性に優れ、過酷な環境条件下で長期間に亘り保管された場合でも、表面の溶融や色変化等の変質や発汗がなく、使用途中の表面の白濁化が生じないという、従来の熟成工程を経て製造されてきた透明固形石鹸組成物と比較しても同等以上の性能を有する。従って、透明固形石鹸組成物として有効に使用できると共に製品価値も高い。
【0135】
上記した効果は、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩が20〜40重量%、両性界面活性剤が2〜10重量%、ノニオン界面活性剤が2〜15重量%およびグリセリン誘導体が1〜10重量%の組成であること、脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩における、ナトリウムとカリウムとのモル比が10/0〜7/3であること、さらには、特定のグリセリン誘導体を配合することにより、特に有効に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉保管テストに使用したトレイの縦断正面図である。
【符号の説明】
1 トレイ
2 受器
3 貯留水
4 受け皿
5 透孔
6 突起
7 密閉蓋
A 試料

Claims (2)

  1. ナトリウム/カリウム比(モル比)が10/0〜7/3である、脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩と、
    下記の化学式(A)〜(C)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1つの両性界面活性剤と、
    ノニオン界面活性剤と、
    ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルおよびポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1つのグリセリン誘導体と、
    を含有することを特徴とする透明固形石鹸組成物。
    Figure 0003609768
    [式中、R1は、炭素原子数7〜21のアルキル基またはアルケニル基を表し、nおよびmは、同一または相異なって、1〜3の整数を表し、Zは、水素原子または(CH2pCOOY(ここで、pは1〜3の整数であり、Yは、アルカリ金属、アルカリ土類金属または有機アミンである。)を表す。]、
    Figure 0003609768
    [式中、R2は、炭素原子数7〜21のアルキル基またはアルケニル基を表し、R3およびR4は、同一または相異なって、低級アルキル基を表し、Aは、低級アルキレン基を表す。]、および
    Figure 0003609768
    [式中、R5は、炭素原子数8〜22のアルキル基またはアルケニル基を表し、R6およびR7は、同一または相異なって、低級アルキル基を表す。]。
  2. 脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸のナトリウム/カリウムの混合塩が20〜40重量%、両性界面活性剤が2〜10重量%、ノニオン界面活性剤が2〜15重量%およびグリセリン誘導体が1〜10重量%である、請求項1記載の透明固形石鹸組成物。
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