JP3602378B2

JP3602378B2 - 複数の電気負荷用の安全装置及び複数の電気負荷の給電遮断方法

Info

Publication number: JP3602378B2
Application number: JP23860299A
Authority: JP
Inventors: ライヒェルトヴァルター; ルッツユルゲン
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1998-08-27
Filing date: 1999-08-25
Publication date: 2004-12-15
Anticipated expiration: 2019-08-25
Also published as: DE19838958A1; DE19838958B4; JP2000092690A; US6381111B1; FR2782854A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の電気磁石弁用の安全装置及び複数の電気磁石弁の給電遮断方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ＡＢＳ，ＡＲＳ（トラクションコントロール），ＦＤＲ（Ｆａｈｒｄｙｎａｍｉｋｒｅｇｅｌｕｎｇ；走行−ないしビークルダイナミックスコントロール）制御装置では、磁石弁はそれぞれの操作量の調整セッティングのために用いられる。安全上の理由から、磁石弁を２つの遮断経路を介して遮断し得ることが必要である。第１の遮断経路―これは、通常作動モード中多数、大量の磁石弁の個々の磁石弁の個別的制御ないし遮断を可能にするーでは、ローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）−ドライバが制御素子として用いられる。磁石弁に対する第２の遮断経路としては、通常ハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路（給電線路）中に設けるべき磁気的リレー又は半導体スイッチ素子が使用される。これにより、磁石弁（負荷）が、ローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）−ドライバ（制御）の非可逆の欠陥の場合にも安全上クリティカルな状態の回避のため遮断し得ることが確保される。
【０００３】
その種の回路において欠点と見なされるのは、安全の確保のためには、複雑な保護構造を必要とする半導体構造ないしスペースを要する機械的リレーを使用しなければならないことである。
【０００４】
ＤＥ２９３５１９６Ｃ２からは、電流通電検出機構及び電流―断続器に対する制御装置を有する自動車における電気的負荷用の安全装置が公知であり、この安全装置では、負荷を流れる電流通電がＲＣ素子を用いて検出され、制御装置は限界値スイッチを有し、この限界値スイッチにはＲＣ素子の出力信号が供給され、ＲＣ素子の出力信号により電流断続器スイッチが制御される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の基礎を成す課題とするところは、複数の電気的負荷、殊に、磁石弁の安全上の理由から必要な第２の遮断経路を簡単且つ安価に実現し得る回路を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、制御装置か、又は各ドライバが、各ドライバ又は磁石弁の不可逆的欠陥を識別する監視ロジックにより構成されており、監視ロジックにより少なくとも１つのドライバ及び／又は磁石弁の欠陥障害が識別された場合に、欠陥のない残りの磁石弁のうちの少なくとも１つが、制御装置により、欠陥のない付属ドライバを用いて制御され、それにより、共通の給電線路内に設けられた電流保護手段が応動し、共通の給電線路の切断が行われるようにすることにより解決される。
【０００７】
本発明によれば、従来使用されていたスペースを要する機械的リレーないしそれの保護構造を含めて高価な半導体スイッチを節減することが可能である。ドライバの欠陥が非可逆的なものであるので、給電線路の継続的切断、切り離しをすれば事足りる。電子的又は電磁リレーを用いての給電線路内における付加的スイッチング機能を、欠陥を甘受することなく省き得る。
【０００８】
殊に、相応のドライバを用いての、例えばすべての負荷の所期の制御（これは異常の作動状態を表す）により、保護手段を応動させるような電流の強さないし強度を給電線路中に生じさせ得る。またそのような場合において、操作部の他の残りのドライバの一部のみを制御することも同様に可能である。ただ留意しさえすればよいことは、保護手段の応動に充分な電流の強さが生ぜしめられることである。ドライバのそれぞれの制御を適当な制御装置を用いて行わせ得、この適当な制御装置はドライバの欠陥を識別する監視ロジックにより構成される（その種の監視ロジックは欠陥を識別するが、欠陥を取り除くことはできない）。
【０００９】
本発明の有利な実施形態が引用請求項に特定している。
【００１０】
本発明の１実施形態によれば、負荷はハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路とローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）経路との間に接続されており、ここで、ドライバは、ローサイド経路に設けられ、保護手段はハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路に設けられているのである。これにより、特に簡単且つ信頼性のある安全装置が創出される。従来の安全装置と異なって所定数の負荷の制御によりハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路にて比較的高い電流が生ぜしめられ得るという事項を活用するものである。その種の電流を用いて、相応に選定された保護手段を適当な要領で応動させ得る。ある１つの負荷の制御における欠陥を例えば、ローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）経路内に設けられたドライバの監視ロジックないし制御ＩＣにより認識し得る。
【００１１】
有利には、保護手段は、保護ヒューズである。その種の保護ヒューズは、多数の量、ないしパワー領域内で安価に利用可能である。保護手段は、亦適当な導体路の幾何学的特性形状の選定によって実現し得る。
【００１２】
有利には、負荷は、例えば、ＡＢＳ，ＡＳＲ―又はＦＤＲシステムにおいて使用可能な磁石弁である。本発明の安全装置を用いて、その種の磁石弁を簡単且つ確実に作動し得る。
【００１３】
【実施例】
本発明の有利な実施例を図１を用いて詳述する。図１は本発明の安全装置の有利な実施例の回路略図を示す。
【００１４】
図１に示す複数の（並列接続された）磁石弁１に対する安全装置は、ハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路２ａとローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）経路２ｂとを有する、給電電圧Ｕｂａｔの加わる給電線路２を有する。磁石弁１の各々に対して１つの個別に制御可能なドライバ３が設けられている。ハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路２ａ中には保護ヒューズ４が設けられている。
【００１５】
通常作動モード中、例えばＡＢＳ，ＡＳＲ又はＦＤＲシステムの制御のため、磁石弁１は個別に、ドライバ３を用いて制御装置５により制御される。磁石弁１の制御上の欠陥は、制御ＩＣないしドライバ３の監視ロジック（図示せず）により識別される。この場合すべての磁石弁の所期の制御により保護ヒューズ４が応動せしめられ、従って、すべての磁石弁１への給電が遮断される。
【００１６】
【発明の効果】
複数の電気的負荷、殊に、磁石弁の安全上の理由から必要な第２の遮断経路を簡単且つ安価に実現し得る回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の有利な実施例の回路略図。
【符号の説明】
１磁石弁
２給電線路
２ａハイサイド（Ｈｉｇｈ―Ｓｉｄｅ）経路
２ｂローサイド（Ｌｏｗ―Ｓｉｄｅ）経路
３ドライバ
４保護ヒューズ
５制御装置

Claims

複数の電気磁石弁用の安全装置であって、前記電気磁石弁は共通の給電線路（２）に接続されており、制御装置（５）により、個々にドライバ（３）を用いて制御可能である当該の安全装置において、
制御装置（５）か、又は各ドライバ（３）が、各ドライバ（３）又は磁石弁（１）の不可逆的欠陥を識別する監視ロジックにより構成されており、
監視ロジックにより少なくとも１つのドライバ（３）及び／又は磁石弁（１）の欠陥障害が識別された場合、欠陥のない残りの磁石弁（１）のうちの少なくとも１つが、制御装置（５）により、欠陥のない付属ドライバ（３）を用いて制御され、それにより、共通の給電線路（２）内に設けられた電流保護手段（４）が応動し、共通の給電線路（２）の切断が行われることを特徴とする複数の電気負荷用の安全装置。
監視ロジックにより少なくとも１つのドライバ（３）及び／又は少なくとも１つの磁石弁（１）の欠陥障害が識別された場合、欠陥のない残りのすべての磁石弁（１）が、制御装置（５）により、欠陥のない残りのすべての付属ドライバを用いて制御され、それにより、共通の給電線路（２）内に設けられた電流保護手段（４）が応動し、共通の給電線路（２）の切断を行うことを特徴とする請求項１記載の装置。
磁石弁（１）は共通の給電線路（２）内のハイサイド（Ｈｉｇｈ−Ｓｉｄｅ）経路（２ａ）とローサイド（Ｌｏｗ−Ｓｉｄｅ）経路（２ｂ）との間に接続されており、ここで、ドライバ（３）は、ローサイド経路（２ｂ）上に設けられ、電流保護手段（４）はハイサイド（Ｈｉｇｈ−Ｓｉｄｅ）経路（２ａ）上に設けられていることを特徴とする請求項１記載の装置。
前記電流保護手段（４）は保護ヒューズであることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項記載の装置。
前記磁石弁は、ＡＢＳ−，ＡＳＲ（トラクションコントロール）−又はＦＤＲ（Ｆａｈｒｄｙｎａｍｉｋｒｅｇｅｌｕｎｇ；走行−ないしビークルダイナミックスコントロール）システムにおいて使用可能であることを特徴とする請求項１から４のいずれか１項記載の装置。
給電線路（２）に接続されている複数の磁石弁の給電遮断方法であって、前記磁石弁は、通常作動モード中、制御装置（５）により、共通の給電線路（２）内に設けられたドライバ（３）を用いて個々に制御可能であるようにした当該の給電遮断方法において、
制御装置（５）内又は各ドライバ（３）内に形成された監視ロジックが、ドライバ（３）又は磁石弁の欠陥の発生を監視し、
１つのドライバ又は１つの磁石弁の欠陥障害の場合に、欠陥のない残りの磁石弁のうちの少なくとも１つが、制御装置（５）により、欠陥のない付属ドライバを用いて制御され、それにより、共通の給電線路（２）内に設けられた電流保護手段（４）が応動し、共通の給電線路に加わる給電電圧Ｕｂａｔからすべての磁石弁を切り離すため、共通の給電線路（２）の切断を行うことを特徴とする複数の磁石弁の給電遮断方法。
監視ロジックにより少なくとも１つのドライバ又は少なくとも１つの磁石弁（１）の欠陥が識別された場合、欠陥のない残りのすべての磁石弁（１）が、制御装置（５）により、欠陥のない残りのすべての付属ドライバを用いて制御され、それにより、給電線路（２）内に設けられた電流保護手段（４）が応動し、共通の給電線路（２）の切断を行うことを特徴とする請求項６記載の方法。
磁石弁（１）は共通の給電線路（２）内のハイサイド（Ｈｉｇｈ−Ｓｉｄｅ）経路（２ａ）とローサイド（Ｌｏｗ−Ｓｉｄｅ）経路（２ｂ）との間に接続されており、ここで、ドライバ（３）は、ローサイド経路（２ｂ）上に設けられ、電流保護手段（４）はハイサイド（Ｈｉｇｈ−Ｓｉｄｅ）経路（２ａ）上に設けられていることを特徴とする請求項６又は７記載の方法。