JP3473413B2 - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JP3473413B2
JP3473413B2 JP17334998A JP17334998A JP3473413B2 JP 3473413 B2 JP3473413 B2 JP 3473413B2 JP 17334998 A JP17334998 A JP 17334998A JP 17334998 A JP17334998 A JP 17334998A JP 3473413 B2 JP3473413 B2 JP 3473413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粗同調回路を用い
た位相同期回路に関し、特に高速な粗同調が可能な位相
同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の粗同調回路を用いた位相同期回路
は位相同期が外れている状態では粗同調回路により、電
圧制御発振器の発振周波数が上限周波数よりも高い場合
には前記発振周波数を下げるような制御信号を電圧制御
発振器に供給し、一方、電圧制御発振器の発振周波数が
下限周波数よりも低い場合には前記発振周波数を上げる
ような制御信号を電圧制御発振器に供給する。これによ
り、電圧制御発振器の発振周波数を同期可能な範囲まで
制御できるので短い時間での位相同期が可能になる。
【0003】図3はこのような従来の位相同期回路の一
例を示す構成ブロック図であり、本願出願人の出願に係
る「特願平3−43642」に記載されたものである。
図3において1は位相比較器、2は加算器、3はループ
フィルタ、4は電圧制御発振器、5は周波数変換器、6
は粗同調回路、100は参照信号入力、101は出力信
号、102は周波数信号、103は粗同調回路6の出力
である制御信号である。
【0004】参照信号入力100は位相比較器1の一方
の入力端子に接続され、位相比較器1の出力は加算器2
の一方の入力端子に接続される。加算器2の出力はルー
プフィルタ3を介して電圧制御発振器4に接続される。
電圧制御発振器4は出力信号101を出力すると共に出
力信号101は周波数変換器5及び粗同調回路6に接続
される。
【0005】また、周波数変換器5の出力である周波数
信号102は位相比較器1の他方の入力端子に接続さ
れ、粗同調回路6の出力である制御信号103は加算器
2の他方の入力端子に接続される。
【0006】ここで、図3に示す従来例の動作を簡単に
説明する。電圧制御発振器4の出力信号101は周波数
変換器5で周波数変換されて位相比較器1で参照信号入
力100と比較される。位相比較器1の出力は加算器2
で粗同調回路6の制御信号103と加算され、ループフ
ィルタ3を介して電圧制御発振器4の制御入力となる。
【0007】粗同調回路6により電圧制御発振器4の出
力信号101の周波数は同期可能な周波数範囲(キャプ
チャレンジ)に調整される。この結果、電圧制御発振器
4の出力信号101の周波数は参照信号入力100の周
波数に対して周波数変換器5の分周比等で決まる所定の
周波数に制御される。
【0008】図3に示す位相同期回路において、位相同
期が行われると周波数変換器5の出力である周波数信号
102は参照信号入力100の周波数に等しくなる。こ
の場合、粗同調回路6の制御信号103は”0”にな
り、位相比較器1の出力がそのままループフィルタ3を
介して電圧制御発振器4に入力される。
【0009】一方、位相同期が外れている状態におい
て、電圧制御発振器4の発振周波数が上限周波数よりも
高い場合には発振周波数を下げるような制御信号103
を電圧制御発振器4に供給し、一方、電圧制御発振器4
の発振周波数が下限周波数よりも低い場合には発振周波
数を上げるような制御信号103を電圧制御発振器4に
供給する。
【0010】また、ここで、粗同調回路6の詳細を説明
する。図4は「特願平3−43642」に記載された粗
同調回路の一例を示す構成ブロック図である。図4にお
いて101及び103は図3と同一符号を付してあり、
7はカウンタ、8はレジスタ、9及び10はデータセレ
クタ、11はゲート発生回路、12,18,19,2
0,21,22及び23はスイッチ回路、13及び14
はディジタルコンパレータ、15及び16はAND回
路、17は切換回路である。
【0011】出力信号101はカウンタ7のクロック端
子に接続され、カウンタ7の出力はレジスタ8に接続さ
れ、レジスタ8の出力はディジタルコンパレータ13及
び14の一方の入力端子”A”にそれぞれ接続される。
【0012】データセレクタ9の出力はディジタルコン
パレータ13の他方の入力端子”B”に接続され、デー
タセレクタ10の出力はディジタルコンパレータ14の
他方の入力端子”B”に接続される。
【0013】ディジタルコンパレータ13の”A<B”
の出力はAND回路15の一方の入力端子及び切換回路
17の入力端子に接続され、ディジタルコンパレータ1
3の”A≧B”の出力はAND回路16の一方の入力端
子及び切換回路17の入力端子に接続される。
【0014】また、ディジタルコンパレータ14の”A
>B”の出力はAND回路16の他方の入力端子及び切
換回路17の入力端子に接続され、ディジタルコンパレ
ータ14の”A≦B”の出力はAND回路15の他方の
入力端子及び切換回路17の入力端子に接続される。
【0015】AND回路15及び16の出力はスイッチ
回路18及び19の入力端子に接続され、スイッチ回路
18の一方の出力はスイッチ回路20の制御端子に接続
され、スイッチ回路18の他方の出力はスイッチ回路2
2の制御端子に接続される。また、スイッチ回路19の
一方の出力はスイッチ回路21の制御端子に接続され、
スイッチ回路19の他方の出力はスイッチ回路23の制
御端子に接続される。
【0016】スイッチ回路20の一端には第1の正電圧
源に接続され、スイッチ回路21の一端には第1の負電
圧源に接続される。また、スイッチ回路22の一端には
第2の正電圧源に接続され、スイッチ回路23の一端に
は第2の負電圧源に接続され、スイッチ回路20,2
1,22及び23の他端は制御信号103を出力する。
【0017】ゲート発生回路11の第1及び第2のゲー
ト信号はスイッチ回路12の2つの入力端子にそれぞれ
接続され、スイッチ回路12の出力はカウンタ7のクリ
ア端子とレジスタ8のクロック端子にそれぞれ接続され
る。また、切換回路17の出力はデータセレクタ9及び
10のセレクト端子、スイッチ回路12,18及び19
の制御端子にそれぞれ接続される。
【0018】ここで、図4に示す粗同調回路の動作を図
5及び図6を用いて説明する。図5はキャプチャレンジ
と制御信号103との関係を示す説明図、図6は粗同調
回路の動作を説明するタイミング図である。
【0019】新たな周波数設定により電圧制御発振器4
の出力信号101の発振周波数”fvco”を変化させ
ると切換回路17は粗同調回路6を速い粗同調モードに
切り換える。
【0020】この時、ゲート発生回路11の2つのゲー
ト信号のうち速いゲート信号の”T1”がスイッチ回路
12により選択されカウンタ7等に供給され、データセ
レクタ9及び10において周波数データ”D1”及び”
D3”が選択される。また、スイッチ回路18及び19
により図4中”a”側の出力端子が選択される。
【0021】ここで、キャプチャレンジを”fc”、目
標周波数を”ft”、図5中”W1”及び”W2”に示
すウィンドウ幅の比を”N”とすると、下限データ”D
1”と上限データ”D3”は、 D1=(ft−N・fc)・T1 (1) D3=(ft+N・fc)・T1 (2) となる。
【0022】また、カウンタ7における計数値”Qvc
o”は、 Qvco=fvco・T1 (3) となるので、 fvco<ft−N・fc (4) の場合には、ディジタルコンパレータ13及び14の”
A<B”と”A≦B”が”1”、”A≧B”と”A>
B”とが”0”になり、スイッチ回路20が”ON”に
なり、制御信号103として第1の正電圧源の電圧値”
+V1”が出力される。
【0023】このため、図5に示すように電圧制御発振
器4には”+V1”が加算された電圧が供給されるので
出力信号101の周波数”fvco”が上昇する。
【0024】同様に、 fvco>ft+N・fc (5) の場合にはディジタルコンパレータ13及び14の”A
≧B”と”A>B”が”1”、”A<B”と”A≦B”
とが”0”になり、スイッチ回路21が”ON”にな
り、制御信号103として第1の負電圧源の電圧値”−
V1”が出力される。
【0025】このため、図5及び図6に示すように電圧
制御発振器4には”−V1”が加算された電圧が供給さ
れるので出力信号101の周波数”fvco”が下が
る。
【0026】そして、 ft−N・fc≦fvco≦ft+N・fc (6) の場合には切換回路17は粗同調動作を高分解能の粗同
調モードに切り換える。すなわち、ゲート発生回路11
の2つのゲート信号のうち”T1”より長い”T2”が
スイッチ回路12により選択されカウンタ7等に供給さ
れ、データセレクタ9及び10において周波数データ”
D2”及び”D4”が選択される。また、スイッチ回路
18及び19により図4中”b”側の出力端子が選択さ
れる。
【0027】ここで、下限データ”D2”と上限デー
タ”D4”は、 D2=(ft−fc)・T1 (7) D4=(ft+fc)・T1 (8) となる。
【0028】また、カウンタ7における計数値”Qvc
o”は、 Qvco=fvco・T2 (9) となるので、 fvco<ft−fc (10) の場合には、ディジタルコンパレータ13及び14の”
A<B”と”A≦B”が”1”、”A≧B”と”A>
B”とが”0”になり、スイッチ回路22が”ON”に
なり、制御信号103として第2の正電圧源の電圧値”
+V2”が出力される。
【0029】このため、図5に示すように電圧制御発振
器4には”+V2”が加算された電圧が供給されるので
出力信号101の周波数”fvco”が上昇する。
【0030】同様に、 fvco>ft+fc (11) の場合にはディジタルコンパレータ13及び14の”A
≧B”と”A>B”が”1”、”A<B”と”A≦B”
とが”0”になり、スイッチ回路23が”ON”にな
り、制御信号103として第2の負電圧源の電圧値”−
V2”が出力される。
【0031】このため、図5及び図6に示すように電圧
制御発振器4には”−V2”が加算された電圧が供給さ
れるので出力信号101の周波数”fvco”が下が
る。
【0032】そして、最終的に、 ft−fc≦fvco≦ft+fc (12) になると粗同調回路6は動作を終了する。
【0033】この結果、粗同調動作を2段階にして電圧
制御発振器4の発振周波数がキャプチャレンジから離れ
ている場合には短い計数時間で粗同調し、キャプチャレ
ンジに近づいた場合には長い計数時間で高分解能で粗同
調させることにより、粗同調時間を短縮することが可能
になる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示す従
来の粗同調回路では電圧制御発振器4の出力信号101
の発振周波数”fvco”が目標周波数”ft”から大
きくかけ離れている場合には、前述のようにゲート信
号”T1”で”ft−N・fc≦fvco≦ft+N・
fc”となるまで粗同調することになるので、発振周波
数”fvco”が目標周波数”ft”に近い場合にと比
較して粗同調時間が長くなると言った問題点があった。
【0035】また、図5中”W2”に相当する高分解能
の粗同調時のウィンドウ幅はキャプチャレンジ以内に設
定しなければならず、前述のウィンドウ幅の比”N”も
安定動作をさせるためには一意的に決まってしまうの
で、このため、キャプチャレンジが非常に狭い場合には
図5中”W1”に相当する速い粗同調時のウィンドウ幅
も狭くなる。
【0036】このように、ウィンドウ幅が狭い場合に電
圧制御発振器4の発振周波数”fvco”を高速で大き
く変化させた場合、粗同調動作の遅れにより発振周波
数”fvco”が目標周波数”ft”付近で振動してし
まう恐れがあるので、発振周波数”fvco”をゆっく
りと変化させる必要がありこのため粗同調時間が長くな
ってしまうと言った課題があった。従って本発明が解決
しようとする課題は、高速な粗同調が可能な位相同期回
路を実現することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、粗同調
回路により電圧制御発振器の発振周波数を同期可能な範
囲まで制御する位相同期回路において、前記粗同調回路
が、前記電圧制御発振器の発振周波数を計数するカウン
タと、このカウンタに2種類以上の計数時間を与えるゲ
ート発生回路と、前記各計数時間に対応して異なる上下
限周波数データと前記カウンタの計数値を比較するディ
ジタルコンパレータと、このディジタルコンパレータの
出力に基づき前記各計数時間に対応して異なる大きさの
第1の制御信号を発生する出力回路と、この第1の制御
信号を平滑するフィルタ回路と、このフィルタ回路の出
力に出力を加算して第2の制御信号を発生させるD/A
変換器と、前記ディジタルコンパレータ出力に対応して
前記ゲート発生回路の計数時間及び前記出力回路の制御
信号を切り換える切換回路とを備え、前記D/A変換器
の出力により第1の粗同調し、短い計数時間で第2の粗
同調し、長い計数時間で高分解能の第3の粗同調を行う
ことにより、キャプチャレンジが狭く、発振周波数”f
vco”が目標周波数”ft”から大きくかけ離れてい
る場合であっても粗同調時間を短縮することが可能にな
る。
【0038】請求項2記載の発明は、粗同調回路により
電圧制御発振器の発振周波数を同期可能な範囲まで制御
する位相同期回路において、前記粗同調回路が、前記電
圧制御発振器の発振周波数を計数するカウンタと、この
カウンタに長い計数時間を与えるゲート発生回路と、上
下限周波数データと前記カウンタの計数値を比較するデ
ィジタルコンパレータと、このディジタルコンパレータ
の出力に基づき第1の制御信号を発生する出力回路と、
この第1の制御信号を平滑するフィルタ回路と、このフ
ィルタ回路の出力に出力を加算して第2の制御信号を発
生させるD/A変換器と、前記ディジタルコンパレータ
出力に対応して前記出力回路の制御信号を切り換える切
換回路とを備え、前記D/A変換器の出力により第1の
粗同調し、長い計数時間で高分解能の第2の粗同調を行
うことにより、キャプチャレンジが狭く、発振周波数”
fvco”が目標周波数”ft”から大きくかけ離れて
いる場合であっても粗同調時間を短縮することが可能に
なる。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項1及び請求
項2記載の発明である位相同期回路において、調整検査
時に位相同期ループを切断してD/A変換器の出力を直
接前記電圧制御発振器に供給することにより、発振周波
数の調整検査を容易に行うことが可能になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係る位相同期回路の粗同調回
路部分の一実施例を示す構成ブロック図である。図1に
おいて7〜23,101及び103は図4と同一符号を
付してあり、24はフィルタ回路、25,26及び27
はスイッチ回路、28は増幅器、29はD/A変換器、
104は制御信号である。また、7〜23は従来の粗同
調回路50を、25〜27はスイッチ手段51、15,
16,18〜23は出力回路52をそれぞれ構成してい
る。
【0041】粗同調回路50の接続関係については図4
に示す従来例と同様であるので説明は省略する。粗同調
回路50の出力である制御信号103はフィルタ回路2
4を介してスイッチ回路25の出力端子及びスイッチ回
路26の入力端子にそれぞれ接続され、スイッチ回路2
6の出力はスイッチ回路27の出力端子及び電圧制御発
振器(図示せず。)に接続される。また、D/A変換器
29の出力は増幅器28を介してスイッチ回路25及び
27の入力端子に接続される。さらに、切換回路17の
ロック検出信号はスイッチ回路25の制御端子に接続さ
れる。
【0042】ここで、図1に示す実施例の動作を図2を
用いて説明する。図2は図1に示す粗同調回路の動作を
示すタイミング図である。但し、従来の粗同調回路50
の動作に関しての説明は省略する。
【0043】通常状態ではスイッチ回路26及び27
は”ON”及び”OFF”であり、電圧制御発振器4の
発振周波数”fvco”が目標周波数”ft”から大き
く離れている場合にはスイッチ回路25が”ON”にな
る。この時、D/A変換器29からの出力が増幅器28
を介してフィルタ回路24の出力に加算されて制御信号
104として出力される。
【0044】フィルタ回路24の出力は制御信号103
が平滑された信号であり、この信号にD/A変換器29
の出力が加算されることにより、第1の粗同調が行われ
る。すなわち、電圧制御発振器4の発振周波数”fvc
o”が粗同調回路50の速い粗同調モード時に選択され
る図5中”W1”に示すウィンドウ幅の外側になるよう
に適当な値がD/A変換器29に設定される。
【0045】すなわち、 fvco<<ft (13) の場合には、 fvco<ft−N・fc (14) となるような値を設定し、同様に、 fvco>>ft (15) の場合には、 fvco>ft+N・fc (16) となるような値を設定する。
【0046】例えば、図2中”T001”において発振
周波数”fvco”は目標周波数”ft”よりも極めて
高い(fvco>>ft)ので、図2中”T002”に
示す時点でスイッチ回路25が”ON”になり、その設
定値を”Vda”とすればD/A変換器29の出力が”
Vda”となり、フィルタ回路24の出力と加算されて
制御信号104として電圧制御発振器に供給されるので
電圧制御発振器の発振周波数”fvco”が下がる。こ
のため、式(15)及び式(16)から分かるように発
振周波数”fvco”は”fvco>ft+N・fc”
なる状態に変化する。
【0047】そして、従来例と同様に図2中”T00
3”の時点で制御信号103の出力が”−V1”にな
り、第2の粗同調が行われる。例えば、D/A変換器2
9の出力と加算されて制御信号104は図2中”SL0
1”に示すようにフィルタ回路24の時定数にしたがっ
て減少して図2中”T004”の時点で”V2nd”と
なる。
【0048】同様に、図2中”T005”の時点で制御
信号103の出力が”−V2”になり、第3の粗同調が
行われる。例えば、D/A変換器29の出力と加算され
て制御信号104は図2中”SL02”に示すようにフ
ィルタ回路24の時定数にしたがって減少して図2中”
T006”の時点で”V3rd”となる。
【0049】この時点で電圧制御発振器の発振周波数”
fvco”はキャプチャレンジに入るので3段階の粗同
調動作が完了し、スイッチ回路25はノイズの影響を低
減するため切換回路17のロック検出信号により”OF
F”になる。
【0050】すなわち、第1にD/A変換器29の出力
を加算して、図5中”W1”に示す速い粗同調時のウィ
ンドウ幅の近傍まで発振周波数”fvco”を粗同調
し、第2に短い計数時間で粗同調し、第3にキャプチャ
レンジに近づいた場合には長い計数時間で高分解能で粗
同調させることにより、キャプチャレンジが狭く、発振
周波数”fvco”が目標周波数”ft”から大きくか
け離れている場合であっても粗同調時間を短縮すること
が可能になる。
【0051】この結果、3段階のステップで粗同調を行
うことにより、キャプチャレンジが狭く、発振周波数”
fvco”が目標周波数”ft”から大きくかけ離れて
いる場合であっても粗同調時間を短縮することが可能に
なる。
【0052】なお、図1の説明に際してはD/A変換器
29は電圧制御発振器4の発振周波数”fvco”が粗
同調回路50の速い粗同調モード時に選択されるウィン
ドウ幅の外側になるように適当な値が設定されたが、粗
同調回路50の速い粗同調モード時に選択されるウィン
ドウ幅の内側、言い換えれば、粗同調回路50の高分解
能に選択される図5中”W2”に示すウィンドウ幅の外
側になるように適当な値を設定しても構わない。
【0053】この場合には、D/A変換器29による第
1の粗同調と、キャプチャレンジに近づいた場合には長
い計数時間で高分解能で粗同調させる第2の粗同調によ
り粗同調動作が完了して速い粗同調動作が省略されるの
で粗同調時間が更に短縮され、キャプチャレンジが狭
く、発振周波数”fvco”が目標周波数”ft”から
大きくかけ離れている場合であっても粗同調時間を短縮
することが可能になる。
【0054】また、電圧制御発振器の単体調整検査時に
はスイッチ回路25及び26を”OFF”、スイッチ回
路27を”ON”にすることにより位相同期ループが切
断され、D/A変換器29の出力が直接電圧制御発振器
に供給されるので、D/A変換器29に適当な値を設定
することにより発振周波数の調整検査を容易に行うこと
が可能になる。
【0055】また、スイッチ回路25に関しては外部制
御信号により”ON/OFF”するスイッチ回路ではな
く、ダイオードの閾値による”ON/OFF”をするス
イッチ回路を用いることが可能である。
【0056】すなわち、図1中のスイッチ回路25とし
て極性を逆向きに並列接続したダイオードにより構成す
る。この時、ダイオードの閾値を”Vth”とし、電圧
制御発振器4の発振周波数”fvco”が目標周波数”
ft”に一致した場合のフィルタ回路24の出力が、増
幅器28の”±Vth”の範囲内になるようにD/A変
換器29にデータを設定する。
【0057】この結果、第1の粗同調終了時点でフィル
タ回路24の出力は増幅器28の出力から”Vth”分
だけ離れた値となり、第2若しくは第3の粗同調終了時
点ではフィルタ回路24の出力が増幅器28の出力の”
±Vth”の範囲に入るのでスイッチ回路25を構成す
るダイオードは”OFF”になる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1の発明
によれば、3段階のステップで粗同調を行うことによ
り、キャプチャレンジが狭く、発振周波数”fvco”
が目標周波数”ft”から大きくかけ離れている場合で
あっても粗同調時間を短縮することが可能になる。
【0059】また、請求項2の発明によれば、D/A変
換器による第1の粗同調と、キャプチャレンジに近づい
た場合には長い計数時間で高分解能で粗同調させる第2
の粗同調により粗同調動作が完了することにより、キャ
プチャレンジが狭く、発振周波数”fvco”が目標周
波数”ft”から大きくかけ離れている場合であっても
粗同調時間を短縮することが可能になる。
【0060】また、請求項3の発明によれば、調整検査
時に位相同期ループを切断してD/A変換器の出力を直
接電圧制御発振器に供給することにより、発振周波数の
調整検査を容易に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相同期回路の粗同調回路部分の
一実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】図1に示す粗同調回路の動作を示すタイミング
図である。
【図3】従来の位相同期回路の一例を示す構成ブロック
図である。
【図4】粗同調回路の一例を示す構成ブロック図であ
る。
【図5】キャプチャレンジと制御信号103との関係を
示す説明図である。
【図6】粗同調回路の動作を説明するタイミング図であ
る。
【符号の説明】
1 位相比較器 2 加算器 3 ループフィルタ 4 電圧制御発振器 5 周波数変換器 6 粗同調回路 7 カウンタ 8 レジスタ 9,10 データセレクタ 11 ゲート発生回路 12,18,19,20,21,22,23,25,2
6,27 スイッチ回路 13,14 ディジタルコンパレータ 15,16 AND回路 17 切換回路 24 フィルタ回路 28 増幅器 29 D/A変換器 50 粗同調回路 51 スイッチ手段 52 出力回路 100 参照信号入力 101 出力信号 102 周波数信号 103,104 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−83125(JP,A) 特開 平5−308282(JP,A) 特開 平8−51360(JP,A) 特開 平6−61852(JP,A) 特開 平5−90962(JP,A) 特開 昭59−231924(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/00 - 7/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粗同調回路により電圧制御発振器の発振周
    波数を同期可能な範囲まで制御する位相同期回路におい
    て、 前記粗同調回路が、 前記電圧制御発振器の発振周波数を計数するカウンタ
    と、このカウンタに2種類以上の計数時間を与えるゲー
    ト発生回路と、前記各計数時間に対応して異なる上下限
    周波数データと前記カウンタの計数値を比較するディジ
    タルコンパレータと、このディジタルコンパレータの出
    力に基づき前記各計数時間に対応して異なる大きさの第
    1の制御信号を発生する出力回路と、この第1の制御信
    号を平滑するフィルタ回路と、このフィルタ回路の出力
    に出力を加算して第2の制御信号を発生させるD/A変
    換器と、前記ディジタルコンパレータ出力に対応して前
    記ゲート発生回路の計数時間及び前記出力回路の制御信
    号を切り換える切換回路とを備え、 前記D/A変換器の出力により第1の粗同調し、短い計
    数時間で第2の粗同調し、長い計数時間で高分解能の第
    3の粗同調を行うことを特徴とする位相同期回路。
  2. 【請求項2】粗同調回路により電圧制御発振器の発振周
    波数を同期可能な範囲まで制御する位相同期回路におい
    て、 前記粗同調回路が、 前記電圧制御発振器の発振周波数を計数するカウンタ
    と、このカウンタに長い計数時間を与えるゲート発生回
    路と、上下限周波数データと前記カウンタの計数値を比
    較するディジタルコンパレータと、このディジタルコン
    パレータの出力に基づき第1の制御信号を発生する出力
    回路と、この第1の制御信号を平滑するフィルタ回路
    と、このフィルタ回路の出力に出力を加算して第2の制
    御信号を発生させるD/A変換器と、前記ディジタルコ
    ンパレータ出力に対応して前記出力回路の制御信号を切
    り換える切換回路とを備え、 前記D/A変換器の出力により第1の粗同調し、長い計
    数時間で高分解能の第2の粗同調を行うことを特徴とす
    る位相同期回路。
  3. 【請求項3】調整検査時に位相同期ループを切断してD
    /A変換器の出力を直接前記電圧制御発振器に供給する
    ことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の位相同期
    回路。
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