JP3422136B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JP3422136B2
JP3422136B2 JP17097095A JP17097095A JP3422136B2 JP 3422136 B2 JP3422136 B2 JP 3422136B2 JP 17097095 A JP17097095 A JP 17097095A JP 17097095 A JP17097095 A JP 17097095A JP 3422136 B2 JP3422136 B2 JP 3422136B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用空調装置に関す
るもので、特に送風機からの送風空気を下部より導入す
る空調用熱交換器を略水平に近い角度で設置したエアコ
ンユニットの配置レイアウトに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車室内スペースの拡大という要請
に応えるため、自動車用エアコンユニットの小型化への
要求が強まっている。このエアコンユニットの小型化の
うち、車両幅方向(車両左右方向)の小型化としては、
クーラ用エバポレータとヒータコアを車両前後方向に配
置して一体化したエアコンユニットを車両中央部に設置
し、送風機のみを車両中央部から幅方向にオフセットし
て配置したセンタ置きタイプの構造も考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このセンタ置きタイプ
のレイアウトによれば、クーラ用エバポレータとヒータ
コアを車両中央部に集中して設置しているので、インス
トルメントパネル内でのスペース確保が容易となるが、
その反面、車両前後方向の狭いスペース内に空調用熱交
換器(エバポレータ、ヒータコア)をほぼ垂直に立てて
配置しているため、エバポレータの車両前方側に送風機
からの送風空気を導入する送風ダクト部を設置する必要
が生じる。同様に、ヒータコアの車両後方側にも、ヒー
タコアを通過した送風空気が流れる送風ダクト部が必要
となる。
【0004】このように、エバポレータとヒータコアの
前後に送風ダクト部が必要となるため、車両前後方向の
寸法が大きくなってしまうという問題がある。また、車
両前後方向の寸法が大きくなってしまうため、ヒータコ
アの車両後方側に、吹出モードを切り換える吹出モード
切替部を設置することがスペース的に困難となることが
多い。そのため、吹出モード切替部をヒータコアの上方
部に設置する配置レイアウトを採用する場合があるが、
この場合には、垂直に立てたヒータコア22の上方部へ
さらに吹出モード切替部を設置しているので、高さ方向
の寸法が大になってしまうという問題も生じる。
【0005】以上のことから、センタ置きタイプのレイ
アウトにおいても、自動車用エアコンユニットの小型化
への要求を充分満たすものということができない。この
ため、本出願人においては、先に、特願平6−2275
92号、および特願平6−240362号の出願におい
て、エバポレータおよびヒータコアをともに略水平方向
に配置して、上下方向に重ねるレイアウトにして、上下
方向の熱交換器部スペースを非常に小さくでき、その結
果従来のセンタ置きユニットよりも高さ寸法を充分小さ
くすることができるようにした自動車用空調装置を提案
している。
【0006】ところが、上記先願のエアコンユニットで
は、ヒータコアを略水平方向に配置して、ヒータコア下
方から上方に向けて、空気を送風するので、ヒータコア
で加熱された温風が一旦、エアコンユニット上部に向か
い、このエアコンユニット上部から温風を乗員足元部に
開口するフット吹出口へ導く必要がある。そのため、エ
アコンユニット上部から乗員足元部のフット吹出口へ温
風を導くように、フット吹出ダクトをエアコンユニット
上部から下方に向かって配設するときに、フット吹出ダ
クトと送風機のスクロールケーシングとが干渉するの
で、フット吹出ダクトを送風機のスクロールケーシング
を回避しながら屈折した形態で配設しなければならな
い。
【0007】その結果、このフット吹出ダクトの設置に
よりエアコンユニットの小型化が阻害されるのみなら
ず、送風抵抗の増大を招くという問題が生じる。なお、
実公平5−3365号公報において、エバポレータおよ
びヒータコアをともに略水平方向に配置して、上下方向
に重ねるレイアウトにした建設車両用空調装置が提案さ
れているが、この公報記載の装置では、エバポレータお
よびヒータコアを内蔵する空調装置本体に対して、送風
装置本体を別体で形成し、この送風装置本体の吸入口と
吹出口とを、冷房時と暖房時とで、空調装置本体に逆方
向に接続して、冷房時には空調装置本体内を下方から上
方に向けて空気を送風し、逆に暖房時には空調装置本体
内を上方から下方に向けて空気を送風させるようにして
いる。
【0008】それ故、冷房時と暖房時とで空調装置本体
に対する送風装置本体の吸入口、吹出口の接続方向を逆
転させるという極めて煩雑な、手作業による脱着作業が
必要になるので、空調装置の使用操作性が著しく阻害さ
れ、乗用車等の車両には適用できないという問題があ
る。そこで、本発明は上記点に鑑み、空調用熱交換器、
少なくとも加熱用熱交換器(ヒータコア)を略水平方向
に配置して、この加熱用熱交換器の下方から上方に向け
て、空気を送風するようにした自動車用空調装置におい
て、フット吹出ダクトの配置レイアウトを改善すること
により、エアコンユニットの小型化および送風抵抗の低
減を簡潔な構成で、より一層効果的に実現することを目
的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、空調空気を送風する送風機(14)と、略
水平方向に配置され、前記送風機(14)により送風さ
れる送風空気が下側から導入され、この送風空気を加熱
して上方へ導出する加熱用熱交換器(22)と、乗員足
元部に開口して空調空気を乗員足元部に吹き出すフット
吹出口(26A、26B)と、前記加熱用熱交換器(2
2)で加熱された空調空気を、前記加熱用熱交換器(2
2)の上方部から前記フット吹出口(26A、26B)
に導くフット吹出ダクト(27、27A、27B)とを
備え、このフット吹出ダクト(27、27A、27B)
に、前記送風機(14)の吹出側流路(17a)を貫通
して形成された通路部(27D〜27G)が設けられて
いる自動車用空調装置を特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明では、空調空気を送風
する送風機(14)と、車室内インストルメントパネル
部(P)に略水平に配置され、前記送風機(14)によ
り送風される送風空気が下側から導入され、この送風空
気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交換器(21)
と、この冷却用熱交換器(21)の上部において、略水
平に配置され、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器
(22)と、この加熱用熱交換器(22)の空気下流側
に配置され、この加熱用熱交換器(22)で加熱されて
温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード
切替部(23)と、乗員足元部に開口して空調空気を乗
員足元部に吹き出すフット吹出口(26A、26B)
と、前記吹出モード切替部(23)で吹出方向を切り替
えられた空調空気を前記フット吹出口(26A、26
B)に導くフット吹出ダクト(27、27A、27B)
とを備え、このフット吹出ダクト(27、27A、27
B)に、前記送風機(14)の吹出側流路(17a)を
貫通して形成された通路部(27D〜27G)が設けら
れている自動車用空調装置を特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の自動車用空調装置において、前記送風機(1
4)は、遠心式ファン(15)と、この遠心式ファンを
内蔵するスクロールケーシング(17)とを備え、前記
フット吹出ダクト(27、27A、27B)に、前記ス
クロールケーシング(17)の吹出側流路(17a)を
貫通して形成された通路部(27D〜27G)が設けら
れていることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3のいずれか1つに記載の自動車用空調装置において、
前記フット吹出ダクトの前記通路部(27D〜27G)
が前記送風機(14)の送風空気の流れに沿った流線形
状を持った断面形状に成形されていることを特徴とす
る。請求項5記載の発明では、請求項3または4に記載
の自動車用空調装置において、前記フット吹出ダクトの
前記通路部(27D〜27G)が前記スクロールケーシ
ング(17)の舌部(17b′)となる断面形状に成形
されていることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1ないし
5のいずれか1つに記載の自動車用空調装置において、
前記フット吹出ダクトの前記通路部(27D〜27G)
が少なくとも2重のダクト構造(290a、290b、
291a)に成形されており、この少なくとも2重のダ
クト構造の中間部に断熱空気層(290c)が形成され
ていることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
6のいずれか1つに記載の自動車用空調装置において、
前記フット吹出ダクト(27、27A、27B)が少な
くとも2以上に分岐して形成されており、この2以上に
分岐したフット吹出ダクトの1つ(27B)に、前記送
風機(14)の吹出側流路(17a)を貫通して形成さ
れた通路部(27D〜27G)が設けられていることを
特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明では、請求項2ないし
7のいずれか1つに記載の自動車用空調装置において、
前記送風機(14)が、車室内インストルメントパネル
部(P)の車両幅方向の中央部から車両幅方向にオフセ
ット配置されており、前記冷却用熱交換器(21)、前
記加熱用熱交換器(22)および前記吹出モード切替部
(23)が車室内インストルメントパネル部の車両幅方
向の中央部に配置されていることを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明では、請求項8に記載
の自動車用空調装置において、前記送風機(14)の上
部には、車室内空気および車室外空気を切替導入する内
外気切替箱(11)が配置され、前記送風機(14)
は、前記内外気切替箱(11)の下部に空気吸入口(1
8)を設けたスクロールケーシング(17)を有し、こ
のスクロールケーシング(17)は略水平方向に配置さ
れ、このスクロールケーシング(17)内に前記内外気
切替箱(11)から前記空気吸入口(18)を通して吸
入された空気を略水平方向に送風する遠心式ファン(1
5)が内蔵されており、前記スクロールケーシング(1
7)の吹出部が前記冷却用熱交換器(21)の下側の空
気流路に接続されていることを特徴とする。
【0017】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0018】
【発明の作用効果】請求項1〜9記載の発明によれば、
加熱用熱交換器を略水平方向に配置(請求項2では冷却
用熱交換器も水平方向に配置)して、これらの下方から
送風空気が導入され、上方へ空気を導出するようにして
いるから、エアコンユニットの車両前後方向に送風ダク
ト部を必要とせず、エアコンユニットの車両前後方向寸
法を大幅に縮小できる。
【0019】また、上下方向の熱交換器部スペースも同
時に小さくできるので、エアコンユニットの車両への搭
載が容易となる。さらに、加熱用熱交換器で加熱された
空調空気を、加熱用熱交換器の上方部から下方のフット
吹出口に導くフット吹出ダクトを備え、このフット吹出
ダクトに、送風機の吹出側流路を貫通して形成された通
路部を設けているから、加熱用熱交換器の上方部から下
方に向かって垂下するフット吹出ダクトを送風機の吹出
側流路を迂回して配設する必要がなく、フット吹出ダク
トをほぼ真下方向に向けて配設することができる。その
結果、フット吹出ダクトの通風抵抗増大を最小限に抑制
できる。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、加熱
用熱交換器の上方に、この加熱用熱交換器で加熱されて
温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード
切替部を配置しているから、実公平5−3365号公報
記載の装置のごとく、極めて煩雑な、手作業による脱着
作業を必要とすることなく、空気吹出方向を容易に切り
替えることができ、しかも、上記のごとく上下方向の熱
交換器部スペースを非常に小さくできるため、加熱用熱
交換器の上方に吹出モード切替部を配置しても、空調装
置全体としての上下方向寸法を小さく抑えることができ
る。
【0021】また、請求項4記載の発明では、フット吹
出ダクトの前記通路部を送風機の送風空気の流れに沿っ
た流線形状を持った断面形状に成形しているから、前記
通路部の貫通による通風抵抗の増大を抑えて、スムーズ
に送風空気を流すことができる。また、請求項5記載の
発明では、フット吹出ダクトの前記通路部をスクロール
ケーシングの舌部となる断面形状に成形しているから、
この通路部の断面形状による舌部の追加により動圧をよ
り一層良好に静圧成分に変換することができ、そのた
め、スクロールケーシングの吹出側流路における急拡大
損失を抑制して送風性能への悪影響を最小限にすること
ができる。
【0022】また、請求項6記載の発明では、フット吹
出ダクトの前記通路部を少なくとも2重のダクト構造に
成形して、この少なくとも2重のダクト構造の中間部に
断熱空気層を形成しているから、前記通路部のダクト壁
での熱伝達率を低下させて、前記通路部を流れる温風と
スクロールケーシング吹出側流路を流れる低温空気との
熱交換量を僅少に抑えることができ、そのため乗員足元
へ吹き出す温風の温度低下を抑制できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 (第1実施例)図1〜図12は第1実施例を示すもの
で、図1、2において、自動車のエンジンルームAと車
室Bは、仕切り板C(一般にファイヤウォールと称さ
れ、鉄板製である)にて区画されている。そして、空調
装置の送風機ユニット1は車室B内のインストルメント
パネルPの中央部から車両幅方向Wにオフセット(右ハ
ンドル車では車両幅方向Wの左側にオフセット)して配
置されている。なお、図中、Lは車両前後方向を示し、
Hは車両高さ方向を示し、M(図3、4参照)は車両幅
方向Wの中心位置を示す。図1の矢印Lの上側は車両前
方(エンジンルーム)側で、矢印Lの下側は車両後方側
である。
【0024】上記送風機ユニット1は、その上方部に車
室内空気と車室外空気とを切替導入する内外気切替箱1
1を有し、この内外気切替箱11には外気導入口12と
内気導入口13が開口しており、その内部にはこれら両
導入口12、13を開閉する内外気切替ドア(図示せ
ず)が設置されている。また、内外気切替箱11内には
外気導入口12と内気導入口13から導入される空気中
の塵埃等を除去するフィルタ部材11a(図4参照)が
内蔵されている。
【0025】内外気切替箱11の下方には、図4、6に
示すように、送風機14が配置されており、この送風機
14は遠心式多翼ファン(シロッコファン)15、ファ
ン駆動用モータ16、およびスクロールケーシング17
から構成されている。このスクロールケーシング17に
は図6に示すように上蓋部17cが組付られ、この上蓋
部17cにベルマウス状吸入口18が設けられている。
【0026】ファン15の回転軸16a(図6)は略上
下方向に向くように配置され、このファン15の回転に
より内外気切替箱11からフィルタ部材11aを通して
スクロールケーシング17上部のベルマウス状吸入口1
8を通して空気が吸入され、この空気はスクロールケー
シング17の出口に向かって略水平方向に(図1から理
解されるように車室Bの左側から右側へ向かって)送風
されるようになっている。
【0027】一方、後述の空調用熱交換器を内蔵するエ
アコンユニット2は車室B内のインストルメントパネル
Pの車両幅方向Wの中央部に配置されている。このエア
コンユニット2において、冷凍サイクルのエバポレータ
(冷却用熱交換器)21は略水平状態に設置して、その
下側より前記送風機ユニット1からの送風空気が流入す
るようにしてある。
【0028】そして、エバポレータ21の空気下流側
(車室内上側)へ略水平状態にしてヒータコア(加熱用
熱交換器)22が設置してあり、このヒータコア22
は、エンジン冷却水(温水)を熱源とするものである。
そして、ヒータコア22の車室内上方部(空気下流側)
に吹出モード切替部23が配置してある。ここで、本例
では、空調の温度制御手段として、ヒータコア22への
温水流量を制御する温水制御弁24(図6参照)を有し
ており、この温水制御弁24によりヒータコア22への
温水流量を制御して、ヒータコア22による空気加熱量
を調整して車室内への吹出空気温度を制御するようにし
てある。
【0029】前記吹出モード切替部23は車室内への吹
出モードを切り替えるためのもので、車室内の乗員頭部
に向けて空気を吹き出すフェイス(上方)吹出口(図示
せず)に連通するフェイス吹出ダクト25と、フット吹
出ダクト27と、窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフ
ロスタ吹出口(図示せず)に連通するデフロスタ吹出ダ
クト28とを有している。
【0030】ここで、フット吹出ダクト27は吹出モー
ド切替部23の上部で、かつ車両前方側(エンジンルー
ム側)の部位に位置し、その車両幅方向Wの両端部で、
下方へ垂下する2つのダクト、すなわち運転席側フット
吹出ダクト27Aと助手席側フット吹出ダクト27Bに
分岐しており、その下端部に車室内の乗員足元に向けて
空気を吹き出す運転席側フット(足元)吹出口26A
と、助手席側フット(足元)吹出口26Bが開口してい
る。
【0031】そして、吹出モード切替部23は、これら
の複数の吹出ダクト25、27、28をドア手段(板状
ドア、円弧状外周面を持つロータリドア、フィルム状ド
ア)により切替開閉するものである。この吹出モード切
替部23は公知の構成でよいので、詳細な説明は省略す
るが、本例では、図5、図8〜12に示すように、吹出
モード切替部23は、エアコンユニット2の樹脂製上ケ
ース29c(図5、6参照)上部を断面円弧状となるよ
うに成形して、その内部にロータリドア23aを回転可
能に設置したものである。このロータリドア23aは、
円弧状外周面に空気通路開口23bを開けた形状に樹脂
等により成形されており、軸部23cを中心として回転
するようになっている。この軸部23cはエアコンユニ
ット2の樹脂製上ケース29cに設けられた軸受穴(図
示せず)に回転可能に支持されている。
【0032】そして、このロータリドア23aの回転位
置の選択により前記複数の吹出ダクト25、27、28
を切替開閉して、周知の図8に示すフェイス(FAC
E)吹出モード、図9に示すバイレベル(B/L)吹出
モード、図10に示すフット(FOOT)吹出モード、
図11に示すフット・デフロスタ併用(F/D)吹出モ
ード、図12に示すデフロスタ(DEF)吹出モード、
等の複数の吹出モードを選択できるようにしてある。
【0033】本例では、上記した吹出モード切替部23
の上部に配設されたフット吹出ダクト27の車両幅方向
Wの両端部から下方へ垂下する運転席側フット吹出ダク
ト27Aと助手席側フット吹出ダクト27Bのうち、助
手席側フット吹出ダクト27Bの具体的配置形態につい
て、さらに以下のごとき特徴を有している。すなわち、
助手席側フット吹出ダクト27Bはその下方へ垂下する
途中において断面積が徐々に拡大するテーパ状拡大部2
7Cを有している。このテーパ状拡大部27Cはその下
方部において、複数(本例では3個)の通路部27D、
27E、27Fに分岐し、この通路部27D、27E、
27Fの各先端部に、前述した助手席側フット(足元)
吹出口26Bが開口している。
【0034】上記テーパ状拡大部27Cは図7(a)に
拡大図示するように、その下端部は3つの開口部27
C′、27C′、27C′を有する閉塞面となってお
り、この3つの開口部27C′、27C′、27C′に
上記通路部27D、27E、27Fの上端部が連通する
(図5参照)ようになっている。そして、上記各通路部
27D、27E、27Fは図3、5、図7(b)に示す
ように送風機14のスクロールケーシング17の吹出側
流路17aを貫通して配設されている。ここで、各通路
部27D、27E、27Fはスクロールケーシング17
の吹出側流路17aを流れる空気に沿った流線形状を持
った断面形状に成形されている。
【0035】スクロールケーシング17は、図3に示す
ように、その舌部(ノーズ部)17bを起点とした対数
螺旋形状に成形されており、この対数螺旋形状が形成さ
れている範囲(舌部17bから対数螺旋形状の終了する
部位17dまでの巻き角範囲)は240°〜270°に
設定されている。舌部17bは対数螺旋形状の基準円か
ら所定角度だけ広がった部位に位置しており、舌部17
bと遠心ファン15の外径との間には、微小量の間隙t
が設けられており、この微小間隙tは通常、遠心ファン
15の外径の10%程度の大きさである。遠心ファン1
5としては静圧成分の高い、ラジアル型またはターボ型
の遠心ファンを用いており、15aはその断面略円弧状
の翼を示す。
【0036】ここで、スクロールケーシング17の対数
螺旋形状は下記の数式1による半径rを持った形状で表
される。
【0037】
【数1】r=r0 ・exp(n・θ) 但し、r0 :遠心ファン15の半径 n:対数螺旋形状の拡大率(拡がり角) θ:対数螺旋形状の基準円からの所定巻き角 スクロールケーシング17の対数螺旋形状が上記の半径
rを持った形状で表されることにより、スクロールケー
シング17の吹出側流路17aは車両前後方向Lに拡大
した形状とすることができ、その結果図3に示すよう
に、車両前後方向Lの長さが送風機14に比して十分大
きくなっているエバポレータ21の入口側空気流路に対
しても、スクロールケーシング17の吹出側流路17a
をスムーズに接続できる。
【0038】ところで、エバポレータ21には、その流
入冷媒を減圧し膨張させる減圧手段としての温度作動式
膨張弁21a(図6)が配設されている。また、エバポ
レータ21は、その冷却作用により発生する凝縮水の排
出性を良好にするため、水平面より若干傾斜して配置し
てある。すなわち、図4に示すように、エバポレータ2
1の下側に前記送風機14により送風される送風空気の
送風前方側(図4の右方向)に向かって、エバポレータ
21が下方へ傾斜するように配置されている。
【0039】ここで、エバポレータ21の傾斜角度α
(図4)は、10〜30°の範囲、好ましくは10°程
度として、エバポレータ21自身の保水量が少なくなる
ようにするのがよい。なお、エバポレータ21のチュー
ブ(図示せず)は、上記した送風空気の送風方向(図4
の左側から右側に向かう方向)と同一方向に延びるよう
に配置され、これにより凝縮水がチューブの表面上を送
風空気に押圧されてスムーズに傾斜前進端(図4の右側
端部)へ移行するようにしてある。
【0040】ここで、エバポレータ21で発生した凝縮
水はエバポレータ21の下側(空気上流側)において、
エバポレータ21の傾斜前進端の下方部位に設けた凝縮
水排出パイプ21cから排水されるようにしてあり、こ
のパイプ21cは樹脂製の下ケース29a(図6参照)
の最底部に一体成形されている。図6は本実施例装置の
組付構造を示すもので、送風機14のファン15はモー
タ16の回転軸16aに一体に結合された後、樹脂製の
下ケース29aに一体成形されたスクロールケーシング
17内に配置され、そしてモータ16はそのフランジ部
16bにてスクロールケーシング17に取り付けられ固
定されている。
【0041】エバポレータ21は下ケース29aの取付
面の上に載置され、その上方から樹脂製の中ケース29
bで挟み込むことによりこの両ケース29a、29bの
間に固定されるようになっている。中ケース29bに一
体成形されたスクロールケーシング17の上蓋部17c
には前述したベルマウス状吸入口18が開口しており、
そしてこのベルマウス状吸入口18の上方に内外気切替
箱11が配置され、一体に取り付けられる。
【0042】ヒータコア22と温水制御弁24は、中ケ
ース29bの取付面の上に載置され、その上方から樹脂
製の上ケース29cで挟み込むことによりこの両ケース
29b、29cの間に固定されるようになっている。上
ケース29cには、前述した吹出モード切替部23が設
けられ、さらにロータリドア23aが内蔵されている。
また、上ケース29cには別体で成形された樹脂製のフ
ット吹出ダクト27が結合される。同様に、図6には図
示しないが、別体で成形された樹脂製のフェイス吹出ダ
クト25およびデフロスタ吹出ダクト28が上ケース2
9cに結合される。
【0043】前記各ケース29a、29b、29c、吹
出ダクト25、27、28および内外気切替箱11の結
合は、周知の弾力性を持った金属クリップ、あるいはね
じ等を使用して、脱着可能になっている。なお、図4、
6において、D1 は下ケース29aと中ケース29bと
の間のケース分割面であり、D2 は中ケース29bと上
ケース29cとの間のケース分割面である。
【0044】次に、上記構成において本実施例の作動を
説明する。図2において内外気切替箱11から流入した
空気(図4矢印a)は送風機ファン15によってスクロ
ールケーシング17内を略水平方向(図3、4の矢印
b、b1 〜b4 )に流れ、スクロールケーシング17の
吹出側流路17aにおいて助手席側ヒータ吹出ダクト2
7Bの3個の通路部27D、27E、27Fの間を通過
して、図4の矢印cのようにエバポレータ21の下部へ
流入する。そして、送風空気はエバポレータ21で除湿
・冷却された後、さらに上方(矢印d)へ流れ、ヒータ
コア22へ導入され、ここで加熱される。
【0045】本例の場合には、空調温度制御手段とし
て、ヒータコア22への温水量を制御する温水制御弁2
4を用いており、この温水制御弁24にて温水流量を調
節することによって所望の吹出空気温度を得るいわゆる
流調リヒート方式を採用している。そして、ヒータコア
22で所望温度まで再加熱された空調空気は矢印eに示
すように上ケース29c部の吹出モード切替部23に流
入し、ここでロータリドア23aによって図8〜図12
に示すように所定の吹出ダクト(25、27、28)へ
分配される。
【0046】ヒータ吹出ダクト27に流入した空気は、
矢印f1 、矢印f2 に示す車両幅方向Wへの2つの流れ
に分岐され、一方の流れf1 は運転席側フット吹出ダク
ト27Aを通って運転席側フット吹出口26Aより矢印
1 のように運転席足元へ吹き出す。また、他方の流れ
2 は助手席側フット吹出ダクト27B、テーパ状拡大
部27C、さらに3個の通路部27D、27E、27F
を通って、助手席側フット吹出口26Bより矢印g2
ように助手席足元へ吹き出す。
【0047】本実施例では、前述した構成により上記作
動を行うものであるから、次のような効果を発揮でき
る。 エバポレータ21およびヒータコア22をともに略水
平方向に配置して、上下方向に重ねるレイアウトにし
て、これら熱交換器の下側から送風空気を導入し、上側
へ空気を導出するようにしているため、エアコンユニッ
ト2の車両前後方向Lに送風ダクト部を必要とせず、エ
アコンユニット2の車両前後方向Lの寸法を大幅に縮小
できる。
【0048】また、上下方向の熱交換器部スペースも同
時に小さくできるので、エアコンユニット2の車両への
搭載が容易となる。 図6に示すように、空調装置のほとんどの部品が上下
方向組付けの形状となっているので、量産時には下から
上へ積み上げる、一方向組付によって空調装置の組付け
が可能となり、組付けの工数が低減できる。
【0049】エバポレータ21をその下方へ送風され
てくる送風空気の送風方向の前方側へ向かって下方に傾
斜しており、またエバポレータ21のチューブも前記送
風方向(図3、4の左右方向)に配列してあるので、こ
のチューブの表面上を凝縮水が送風空気に押圧されて、
スムーズにエバポレータ21の傾斜前進端(図4の右側
端)に集まり、落下する。
【0050】そして、エバポレータ21の傾斜前進端の
下方に位置する凝縮水排出パイプ21cから外部へ凝縮
水が排出される。そのため、凝縮水をエバポレータ21
からスムーズに排出できる。 エバポレータ21の凝縮水が下方の空気上流側へ流れ
落ちるので、その落下凝縮水は冷却前の温度の高い送風
空気で温められる。従って、下ケース29aの外表面温
度はさほど低下しないので、この下ケース29aへの露
付きが大幅に減少するか、あるいは露付きがなくなるの
で、通常はケース内側へ装着されるべきインシュレータ
(断熱材)を廃止することができ、一層のコストダウン
を図ることができる。
【0051】さらに、ヒータ吹出ダクト系の具体的配
置形態の工夫により次の効果を発揮できる。本例によれ
ば、助手席側フット吹出ダクト27Bを、テーパ状拡大
部27Cを経て3個の通路部27D、27E、27Fに
分岐し、この通路部27D、27E、27Fの各先端部
に、助手席側フット(足元)吹出口26Bを開口すると
ともに、上記各通路部27D、27E、27Fを送風機
14のスクロールケーシング17の吹出側流路17aを
貫通して配設しているから、助手席側フット吹出ダクト
27Bを吹出モード切替部23の上部に配設されたフッ
ト吹出ダクト27の端部からほぼ真下方向に向けて配設
することができる。
【0052】その結果、助手席側フット吹出ダクト27
Bの通風抵抗を運転席側フット吹出ダクト27Aと同様
に小さくできる。しかも、上記各通路部27D、27
E、27Fをスクロールケーシング17の吹出側流路1
7aを流れる空気に沿った流線形状を持った断面形状に
成形しているから、上記各通路部27D、27E、27
Fの貫通による流路17aの通風抵抗の増大を最小限に
抑制できる。
【0053】さらに、3つに分割した上記各通路部27
D、27E、27Fの間隔をエバポレータ21への流入
空気の風量割合がほぼ均等となるように設定することに
より、エバポレータ21全面への流入空気の均一化を図
って、エバポレータ21の冷却能力を向上できる。 (第2実施例)図13は第1実施例の図3に対応する図
であり、第2実施例では、助手席側フット吹出ダクト2
7Bの途中に設けられたテーパ状拡大部27Cに連通さ
せる通路部として、1つの通路部27Gを設けている。
この1つの通路部27Gはスクロールケーシング17の
吹出側流路17aを貫通して配設されているもので、そ
の先端(下端)部に、助手席側フット(足元)吹出口2
6Bが開口している。
【0054】本例では、この通路部27Gの断面形状を
吹出側流路17aを流れる空気に沿った流線形状を持っ
た断面形状に成形するとともに、この通路部27Gをス
クロールケーシング17のスクロール舌部の機能を果た
す断面形状に成形している。つまり、通路部27Gの空
気上流側の先端部の形状を、舌部17bの曲率半径Rと
同一半径Rを持った円弧形状にするとともに、通路部2
7Gのうち遠心ファン15の外周面に対向する面27H
をスクロールケーシング17と同一の対数螺旋形状(す
なわち、前述の数式1で表された半径rを持った螺旋形
状)に形成してある。
【0055】このように、通路部27Gを形成すること
により、通路部27Gの先端部が第2の舌部17b′と
して作用するので、遠心ファン15から吐出された動圧
成分の多い送風空気は、スクロールケーシング17の吹
出側流路17aにおいて、第2の舌部17b′の存在に
より動圧をより一層良好に静圧成分に変換することがで
きる。そのため、スクロールケーシング17の吹出側流
路17aにおける急拡大損失を抑制して送風性能への悪
影響を最小限にすることができる。 (第3実施例)第1、第2実施例では、送風機14のス
クロールケーシング17の吹出側流路17aを貫通して
通路部27D、27E、27F、27Gが配設されてい
るので、ヒータコア22で加熱された温風が通路部27
D、27E、27F、27Gを流れるとき、吹出側流路
17aを流れる低温空気と熱交換して温度が低下し、そ
の結果、低外気温時には助手席側フット吹出口26Bよ
り吹き出す温風の温度が暖房フィーリング上好ましい温
度より低下してしまう場合が生じる。
【0056】この不具合は、吹出側流路17aを貫通す
る通路部27D、27E、27F、27Gのダクト壁が
厚さ2mm程度の樹脂薄肉の一重構造で構成されている
ため、生じるのである。そこで、第3実施例では、この
点に鑑みて、通路部27D、27E、27F、27Gの
ダクト壁を少なくとも2重のダクト構造に成形して、こ
の2重のダクト構造の中間部に断熱空気層を形成するこ
とより、このダクト壁での熱伝達率を低下させて、前記
温風と低温空気との熱交換量を僅少に抑えるようにした
ものである。
【0057】すなわち、第3実施例では、図6に示した
樹脂製下ケース29bを図14に示すように上側の第1
ケース290と下側の第2ケース291とに分割し、上
側の第1ケース290を2重の多重断面形状に成形し
て、下側の第2ケース291上に接合するようにしてい
る。この構成とすることにより、上側の第1ケース29
0の外周壁290aと内周壁290bとの間に断熱空気
層290cを形成している。この断熱空気層290cの
存在により、通路部27D〜27Gのダクト壁における
熱伝達率を低下させて、前記温風と低温空気との熱交換
量を僅少に抑えることができる。
【0058】本発明者の実験、検討によれば、外気温が
−10°Cという低温時には、通路部27D〜27Gの
ダクト壁が厚さ2mm程度の樹脂薄肉の一重構造で構成
されているときは車室内への温風吹出温度が4〜5°C
も低下するが、本例では2mm程度の壁面厚さを持った
内外2重壁290a、290bを設け、その間に断熱空
気層290cを形成することにより、温風吹出温度の低
下を1°C以内に抑えることができた。 (第4実施例)第4実施例は、上記第3実施例を変形し
たものであり、図15に示すように、上記第3実施例に
おける上側の第1ケース290の外周壁290aと内周
壁290bとの間を連結する複数のリブ290dを一体
成形し、このリブ290dの追加により上側の第1ケー
ス290の剛性アップを図って、通路部27D〜27G
の形状(内外壁290a、290b間の間隔)の安定化
を図るようにしたものである。 (第5実施例)第5実施例は、上記第3実施例を変形し
たものであり、図16に示すように、上記第3実施例に
おける外周壁290aに相当する外周壁291aを下側
の第2ケース291上に成形して、この外周壁291a
と上側の第1ケース290の内周壁290bとの間に断
熱空気層290cを形成している。 (第6実施例)第6実施例は、上記第5実施例を変形し
たものであり、図17に示すように、上側の第1ケース
290の内周壁290bに外周側へ突出する複数のリブ
290eを一体成形し、このリブ290eの追加により
内外壁290a、290b間の間隔の安定化を図るよう
にしたものである。
【0059】なお、本発明は上述した図示の実施例以外
にも種々の態様で実施なものであり、例えば、助手席側
フット吹出ダクト27Bの通路部27D〜27Gを前述
の例ではいずれも下ケース29aに形成しているが、こ
の通路部27D〜27Gを下ケース29aと中ケース2
9bの両方で形成するようにしてもよい。同様に、図1
4〜図17に示す通路部27D〜27Gの2重ダクト壁
構造を下ケース29aと中ケース29bの両方で形成す
るようにしてもよい。また、通路部27D〜27Gを3
重以上の多重ダクト壁構造としてもよいことはいうまで
もない。
【0060】また、温水制御弁24を用いた流調リヒー
ト方式のかわりに、温度制御手段としてエアミックスド
アを用い、また吹出モード切替部23の通路切替手段と
して、ロータリドア23aの代わりに板ドアを用いるこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例装置を車両に搭載した状態
を示す概略平面図である。
【図2】第1実施例装置を車両に搭載した状態を示す概
略斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例の平面図である。
【図4】図1の正面図で、一部は破断図示している。
【図5】図4のTーT断面図である。
【図6】第1実施例装置の組付方法を示す分解図であ
る。
【図7】第1実施例装置の要部の斜視図である。
【図8】第1実施例のフェイス吹出モード状態を示すモ
ード切替部断面図である。
【図9】第1実施例のバイレベル吹出モード状態を示す
モード切替部断面図である。
【図10】第1実施例のフット吹出モード状態を示すモ
ード切替部断面図である。
【図11】第1実施例のフット・デフロスタ吹出モード
状態を示すモード切替部断面図である。
【図12】第1実施例のデフロスタ吹出モード状態を示
すモード切替部断面図である。
【図13】本発明の第2実施例を示す平面図である。
【図14】(a)は本発明の第3実施例を示す要部断面
図、(b)は(a)のU−U断面図である。
【図15】(a)は本発明の第4実施例を示す要部断面
図、(b)は(a)のV−V断面図である。
【図16】(a)は本発明の第5実施例を示す要部断面
図、(b)は(a)のX−X断面図である。
【図17】(a)は本発明の第6実施例を示す要部断面
図、(b)は(a)のY−Y断面図である。
【符号の説明】
11…内外気切替箱、14…送風機、15…遠心ファ
ン、17…スクロールケーシング、17a…吹出側流
路、17b、17b′…舌部、21…エバポレータ、2
2…ヒータコア、23…吹出モード切替部、27…フッ
ト吹出ダクト、27A…運転席側フット吹出ダクト、2
7B…助手席側フット吹出ダクト、27C…助手席側フ
ット吹出ダクトのテーパ状拡大部、27D〜27G…助
手席側フット吹出ダクトの通路部、26A…運転席側フ
ット吹出口、26B…助手席側フット吹出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 雄一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 宮田 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−96205(JP,A) 特開 平7−149135(JP,A) 特開 平7−25223(JP,A) 特開 平6−320935(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調空気を送風する送風機と、 略水平方向に配置され、前記送風機により送風される送
    風空気が下側から導入され、この送風空気を加熱して上
    方へ導出する加熱用熱交換器と、 乗員足元部に開口して空調空気を乗員足元部に吹き出す
    フット吹出口と、 前記加熱用熱交換器で加熱された空調空気を、前記加熱
    用熱交換器の上方部から前記フット吹出口に導くフット
    吹出ダクトとを備え、 このフット吹出ダクトに、前記送風機の吹出側流路を貫
    通して形成された通路部が設けられていることを特徴と
    する自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 空調空気を送風する送風機と、 車室内インストルメントパネル部に略水平に配置され、
    前記送風機により送風される送風空気が下側から導入さ
    れ、この送風空気を冷却して上方へ導出する冷却用熱交
    換器と、 この冷却用熱交換器の上方において、略水平に配置さ
    れ、前記送風空気を加熱する加熱用熱交換器と、 この加熱用熱交換器の空気下流側に配置され、この加熱
    用熱交換器で加熱されて温度調整された空気の吹出方向
    を切り替える吹出モード切替部と、 乗員足元部に開口して空調空気を乗員足元部に吹き出す
    フット吹出口と、 前記吹出モード切替部で吹出方向を切り替えられた空調
    空気を前記フット吹出口に導くフット吹出ダクトとを備
    え、 このフット吹出ダクトに、前記送風機の吹出側流路を貫
    通して形成された通路部が設けられていることを特徴と
    する自動車用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記送風機は、遠心式ファンと、この遠
    心式ファンを内蔵するスクロールケーシングとを備え、 前記フット吹出ダクトに、前記スクロールケーシングの
    吹出側流路を貫通して形成された通路部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車用
    空調装置。
  4. 【請求項4】 前記フット吹出ダクトの前記通路部が前
    記送風機の送風空気の流れに沿った流線形状を持った断
    面形状に成形されていることを特徴とする請求項1ない
    し3のいずれか1つに記載の自動車用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記フット吹出ダクトの前記通路部が前
    記スクロールケーシングの舌部となる断面形状に成形さ
    れていることを特徴とする請求項3または4に記載の自
    動車用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記フット吹出ダクトの前記通路部が少
    なくとも2重のダクト構造に成形されており、この少な
    くとも2重のダクト構造の中間部に断熱空気層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1つに記載の自動車用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記フット吹出ダクトが少なくとも2以
    上に分岐して形成されており、 この2以上に分岐したフット吹出ダクトの1つに、前記
    送風機の吹出側流路を貫通して形成された通路部が設け
    られていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1つに記載の自動車用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記送風機が、車室内インストルメント
    パネル部の車両幅方向の中央部から車両幅方向にオフセ
    ット配置されており、 前記冷却用熱交換器、前記加熱用熱交換器および前記吹
    出モード切替部が車室内インストルメントパネル部の車
    両幅方向の中央部に配置されていることを特徴とする請
    求項2ないし7のいずれか1つに記載の自動車用空調装
    置。
  9. 【請求項9】 前記送風機の上部には、車室内空気およ
    び車室外空気を切替導入する内外気切替箱が配置され、 前記送風機は、前記内外気切替箱の下部に空気吸入口を
    設けたスクロールケーシングを有し、このスクロールケ
    ーシングは略水平方向に配置され、 このスクロールケーシング内に前記内外気切替箱から前
    記空気吸入口を通して吸入された空気を略水平方向に送
    風する遠心式ファンが内蔵されており、 前記スクロールケーシングの吹出部が前記冷却用熱交換
    器の下側の空気流路に接続されていることを特徴とする
    請求項8に記載の自動車用空調装置。
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