JP3743100B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するもので、特に車両幅方向の両端部に設けられた吹出口から吹き出される空調風の温度調整に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置の全体概略構成を図7に示す。車両用空調装置100は、車室内に向かう流路をなす空調ケース101内に、エバポレータ102とヒータコア103とを車両幅方向に並ぶように配置し、エバポレータ102とヒータコア103とを車両幅方向に送風空気が流れるようになっている(一般的に横置ユニットと称され、以下横置ユニットと言う)。
【0003】
そして、ヒータコア103がエバポレータ102の下流側流路の一部に配置されていることから、空調ケース101内にはエバポレータ102を通過した冷風がヒータコア103をバイパスする冷風通路104と、ヒータコア103を通過した温風が流れる温風通路105とが形成されている。そして、温風通路105の下流部は、冷風通路側(車両後方側)に湾曲するように流路が形成されている。また、これら冷風通路104を通過する冷風と、温風通路105を通過する温風との風量割合は、エアミックスドア110にて調整される。
【0004】
冷風通路104と湾曲した温風通路105との空気下流側における空調ケース101には、乗員の上半身に向けて空調風を送風するためのフェイス用開口部107と、乗員の下半身に向けて空調風を送風するためのフット用開口部108と、車両窓ガラスの内面に向かって空調風を吹き出すためのデフロスタ用開口部109とが設けられている。
【0005】
そして、上記車両用空調装置におけるフェイス用開口部107は、車両制約上空調ケース101の車両前方側の壁面に開口しており、車両幅方向中央に設けられたセンターフェイス吹出口(図示しない)に空調風を送風するためのセンターフェイス用開口部107aと、車両幅方向の両端にそれぞれ設けられたサイドフェイス用開口部107bとサイドフェイス用開口部107cとから構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そして、このような横置ユニットにおいて、サイドフェイス用開口部107b、107cには、これら開口部から吹き出された送風空気を車室内に設置された吹出口に導くために延長ダクトにて連結されている。
詳しく説明するとサイドフェイス用開口部107bは、延長ダクトによって車両幅方向の一端側に設置された吹出口に連通しており、一方、サイドフェイス用開口部107cは、延長ダクトによって車両幅方向の他端側に設置された吹出口に連通している。
【0007】
従って、図に示すようにサイドフェイス用開口部107bと107cとは、それぞれ対応する吹出口の位置に合わせて車両幅方向に並ぶように形成すると、延長ダクトを複雑な形状とせずに、延長ダクトの取り回し(接続作業)を容易に行うことができる。
しかしながら、例えば上述した横置ユニットでは、その空調ケース101の形状から、温風通路105を流れた温風は矢印Xで示すように冷風通路104と温風通路105との併設方向(車両前後方向)のうち、冷風通路104側に湾曲するように流れる。
【0008】
一方、冷風通路104からの冷風は車両幅方向に流れ、湾曲して向きを変えた温風と直交するようにぶつかって混合されるのであるが、冷風と温風とを良好に混合することは難しく、冷風は矢印Yで示すように冷風通路104の下流側に位置するサイドフェイス用開口部107bに流れ込みやすく、湾曲するように流れる温風は矢印Xで示すように温風通路105の下流側に位置するサイドフェイス用開口部107cに流れ込みやすくなる。
【0009】
この結果、サイドフェイス用開口部107bと107cとに送風される空調風に温度差が生じるという問題がある。
つまり、上述した車両用空調装置において、矢印X、Yで示す流れを冷風通路104、温風通路105とすると、冷風通路104と温風通路105とは車両幅方向に並ぶように併設されていると考えられる。そして、この冷風通路104と温風通路105との併設方向と同じ方向にサイドフェイス用開口部107bとサイドフェイス用開口部107cが併設され、さらに冷風通路104の下流側にサイドフェイス用開口部107bが、温風通路105の下流側にサイドフェイス用開口部107cが設けられているので、サイドフェイス用開口部107bと107cとに送風される空調風に温度差が生じるのである。
【0010】
そこで、本発明者は、冷風通路104と温風通路105との併設方向に対して直交する方向にサイドフェイス用開口部107bと107cとを並ぶように形成すれば、一方の開口部に冷風が他方の開口部に温風が流れ込み易くなるといったことが無く、各開口部に同じ温度の空調風が送風でき、この結果上記温度差を低減できるのでないかと考えた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような考えにより、本発明では上記目的と達成するために請求項1ないし請求項3記載の発明では、空調ケース(2、3)内に空調風が車両幅方向へ送風されるように、車両幅方向に並ぶように冷却用熱交換器(4)と加熱用熱交換器(5)とを配置し、
空調ケース内(2、3)内にて車両後方側に、冷却用熱交換器を通過した冷風が加熱用熱交換器をバイパスする1つの冷風通路(6)を設け、
空調ケース(2、3)内にて冷風通路(6)の車両前方側に、加熱用熱交換器を通過した温風が流れる1つの温風通路(7)を併設し、かつ、温風通路(7)の下流部を車両後方側に湾曲するように形成し、
空調ケース(2、3)のうち、冷風通路(6)および温風通路(6)の空気下流側に、車両幅方向の一端側へ空調風を送風するための第1の上半身用送風路(22、24)と、車両幅方向の他端側へ空調風を送風するための第2の上半身用送風路(23)とを設ける車両用空調装置において、
第1の上半身用送風路(22、24)の空気取入部である第1の上半身用開口部(19a)と、第2の上半身用送風路(23)の空気取入部である第2の上半身用開口部(19b)を上下方向に並ぶように設け、
さらに、第1の上半身用送風路(22、24)は、車両幅方向の一端側に延びるように形成されており、第2の上半身用開口部(23)は、車両幅方向の他端側に延びるように形成されており、
第1の上半身用送風路(22、24)と第2の上半身用送風路(23)とは、空調ケース(3、4)のうち、冷風通路(6)および温風通路(7)の空気下流側に接続された分岐ダクト(13)にて構成されていることを特徴としている。
【0012】
これにより、冷風通路を流れる冷風もしくは温風通路を流れる温風が、第1の上半身用開口部と第2の上半身用開口部のうち一方に流れ込みやすくなるということが無くなり、第1の上半身用開口部と第2の上半身用開口部とに送風される空調風の温度差を低減することができる。
これに加え、第1の上半身用送風路は、車両幅方向の一端側に延び、第2の上半身用送風路は、車両幅方向の他端側に延び、これら第1の上半身用送風路と第2の上半身用送風路とは分岐ダクトにて構成されているので、これら送風路と対応する車室内の吹出口とを連通するダクトを、複雑な形状にしなくても済む。この結果、上記ダクトの取り回しを容易に行うことができる。
【0013】
また、請求項3記載の発明では、空調ケース(2、3)のうち、冷風通路(6)および温風通路(7)の空気下流側には、三方分岐ダクト(3)に空気を送風する吹出用開口部(9)が形成されており、
第1の上半身用開口部(19a)および第2の上半身用開口部(19b)は吹出用開口部(9)に常時開口するように構成され、
分岐ダクト(16)が前記空調ケース(3、4)に接続された状態では、吹出用開口部(9)から送風された空調風は、第1の上半身用開口部(19a)と第2の上半身用開口部(19b)とに分かれるように送風され、
さらに分岐ダクト(16)内には、中央送風路(20)を第1の上半身用送風路(22、24)および第2の上半身用送風路(23)に対して仕切る仕切部(17)が形成されており、
空調ケース(3、4)内には、中央送風路(20)を開閉するドア部材(11)が設けられており、
ドア部材(11)が中央送風路(20)を閉塞するときには、仕切部(17)と前記ドア部材(11)とが当接することで、ドア部材(11)と中央送風路(20)とをシールするように構成されていることを特徴としている。
【0014】
これにより、前記ドア部材にて前記中央送風路を閉塞するときには、上記仕切部にて、ドア部材と中央送風路とを容易にシールすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
図1に本実施形態における車両用空調装置の概略構成図を示す。なお、本実施形態における車両用空調装置は左ハンドル用のものである。
本実施形態における車両用空調装置1は、複数の空調ケースが結合されることで車室内に向かう空気流路を構成している。そして、空調ケースは大別して3つの空調ユニット部が結合されて構成されており、具体的には内外気送風ユニット部(図示しない)、クーラーユニット部2と、ヒータユニット部3とからなる。そして、これらユニット部は、図1に示すように車両幅方向で、車両右側から車両左側に順に並ぶように設置されている。
【0016】
内外気送風ユニット部は、図1中図示しないが最空気上流側に、内気導入口と外気導入口とが形成されており、これら導入口は、内外気切換ドアにて選択的に切り換えらえる。そして、内外気送風ユニット部内で、上記内外気切換ドアの空気下流側には、送風機が設置されており、この送風機が作動することにより、内外気切換ドアにて選択された空気(内気もしくは外気)をユニット内に吸引するようになっている。
【0017】
クーラユニット部2内には、冷凍サイクルの一構成部であるエバポレータ(冷却用熱交換器)4が、クーラーユニット部2内の流路を全面塞ぐように設置されている。なお、上記冷凍サイクルは、圧縮機と、凝縮器と、膨張手段と、上記エバポレータ4である蒸発器とを備える周知のものである。
ヒータユニット部3は、上記エバポレータ4を通過した空気を適度加熱する加熱部を構成するもので、内部にエンジン冷却水を熱源としたヒータコア5(加熱用熱交換器)が設置されている。そして、エバポレータ4とヒータコア5とは、図1に示すように車両幅方向に並ぶように設置されている。これにより、エバポレータ4およびヒータコア5を通過する空気は、車両幅方向に向かって流れるようになっている。
【0018】
そして、ヒータコア5が、図1に示すようにヒータユニット部3内の流路の一部に設置されていることから、ヒータユニット部3内には、上記エバポレータ4にて冷却された冷風が、ヒータコア5をバイパスする冷風通路6が設けられている。
ヒータコア5の下流側には、ヒータコア5を通過して加熱された温風が流れる温風通路7が設けられている。この温風通路7は、図1に示すように上記冷風通路6と車両前後方向に並ぶように併設されている。
【0019】
図1に示すように温風通路7の下流側は、冷風通路6と温風通路7との併設方向(車両前後方向)において、冷風通路6側(車両後方側)に向かって湾曲するように形成されている。
さらに、図1に示すようにヒータユニット部3内には、冷風通路6を流れる冷風と、温風通路7を流れる温風との風量割合を調節するエアミックスドア8が、図1中矢印aで示す範囲を回動可能に設けられている。そして、このエアミックスドア8の回動位置により、冷風通路6と温風通路7との風量割合が調節され、これらを冷風と温風とを混合させることで、所望の空調風を温度に調節される。なお、本実施形態では、このエアミックスドア8は、乗員によって手動にて切り換えるマニュアルタイプのものである。
【0020】
冷風通路6と温風通路7との空気下流側におけるヒータユニット部3には、車室内に設けられた吹出口(図示しない)に空調風を送風するための吹出開口部が形成されている。具体的には、乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出開口部9と、乗員の下半身に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出開口部(図1中紙面裏側、図示されていない)と、車両窓ガラス(図示しない)の内面に向かって空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出開口部10とが形成されている。
【0021】
フェイス吹出開口部9の空気下流側には、後述する三方分岐ダクト13が取り付けられるが、このフェイス吹出開口部9と三方分岐ダクト13との詳細は、後にする。
デフロスタ吹出開口部10は、図1に示すようにヒータユニット部3の上方に位置する壁面に形成されており、フット吹出開口部は、図1中図示されていないが丁度デフロスタ吹出開口部10とは反対側で、ヒータユニット部3の下方に位置する壁面に形成されている。これらフット吹出開口部とデフロスタ吹出開口部10とは、それぞれ図示しないフット用切換ドアとデフロスタ用切換ドアとにて開閉される。
【0022】
また、フェイス吹出開口部9は、図1に示すようにフェイス切換ドア11にて開閉される。そして、このフェイス切換ドア11は、回転軸12によりヒータユニット部3内を回動可能となっている。また、この回転軸12は、軸方向が天地方向(図1中紙面表裏方向)となるように、かつヒータユニット部3内で最も左側に設置されている。これにより、フェイス切換ドア11は、図1中矢印bで示す範囲を回動可能となっている。なお、本実施形態では、上記切換ドアは乗員により手動にて切り換えるマニュアルタイプのものである。
【0023】
次に、フェイス吹出開口部9の詳細を図2に基づいて説明する。なお、図2は三方分岐ダクト13をヒータユニット部3から取り外し、図1中矢印A方向から見た概略正面図である。
図2に示すようにフェイス吹出開口部9は、ヒータユニット部3の車両前方側(冷風通路6と湾曲した温風通路7との空気下流側)の壁面14に開口しており、本実施形態では略長方形状を呈している。また、本実施形態においては、この壁面14のうち、フェイス吹出開口部9は、図2中左側部分に形成されている。
【0024】
そして、ヒータユニット部3の壁面14には、フェイス吹出開口部9の開口縁の一部に沿って車両前方側(図2中紙面上方側)に突出するように取付部15が形成されている。取付部15は、図2に示すように略長方形状のフェイス吹出開口部9の開口縁の三辺を含み、図2中右側に延びるように略5角形状に形成されている。
【0025】
そして、このヒータユニット部3の壁面14には、上記フェイス吹出開口部9を覆うように三方分岐ダクト13が取付られるのであるが、以下図3および図4に基づきこの三方分岐ダクト13を説明する。
なお、図3は、三方分岐ダクト13をヒータユニット部3から図1中下方に取り外し、図1中矢印B方向から見た図であり、三方分岐ダクト13の単体図である。図4は図1中矢印A方向から見た概略透視図である。
【0026】
三方分岐ダクト13は、図3に示すようにポリプロピレン等の樹脂材にて上記取付部15に合わせて外形が約5角形状のダクトとなっている。そして、三方分岐ダクト13は、内部に取り入れられた空調風が3方に分岐するような流路を構成するものである。三方分岐ダクト13は、図3中紙面手前側(空気上流側)に位置する略五角形状の空気取入口16は、ほぼ同一平面状に開口している。
【0027】
三方分岐ダクト13内のほぼ中央部には、図3、4に示すように三方分岐ダクト13内を仕切るように略六角形状の仕切部17が一体形成されている。そして、この六角形状の仕切部17により、上記フェイス吹出開口部9から送風される空調風は、上記仕切部17を開口縁とした中央用吹出開口部18と、この中央用吹出開口部18のまわりに位置し、空気取入口16と仕切部17とで形成された側方用吹出開口部19とに分流される。
【0028】
側方用吹出開口部19は、図3に示すように丁度中央用吹出開口部18の周囲に沿って略環状に形成されているが、本実施形態では、仕切部17の一部が、図3中上方に延びるようにして環状の側方吹出開口部19の一部を仕切っている。これにより、側方用吹出開口部19は、その空気取入口の形状が略C字状になっている。
【0029】
次に、三方分岐ダクト13のヒータユニット部3への取付構造を図2および図3に基づき簡単に説明する。
このような三方分岐ダクト13は、三方分岐ダクト13の空気取入口16が、丁度ヒータユニット部3の壁面14と対向するように取り付けられる。なお、この三方分岐ダクト13は、例えばビス等の固定部材や、爪嵌合などでヒータユニット部3の壁面14に取り付られる。
【0030】
そして、この際、三方分岐ダクト13の空気取入口16の開口縁部は、丁度、ヒータユニット部3の壁面14から突出した取付部15に嵌合するようにはめ込まれる。具体的には、本実施形態では、ヒータユニット部3の取付部15は、先端部が薄肉状に形成されており、一方、空気取入口16の開口縁部は、取付部15の先端部がはまり込むように溝形状を呈している。
【0031】
さらに、三方分岐ダクト13の仕切部17と対向する壁面14には、図2に示すようにヒータユニット部3の壁面14から突出するように突出部220が形成されている。そして、この突出部220の形状も、先端部が薄肉形状に形成されており、上記仕切部17は、この突出部220の先端部がはまり込むように溝形状を呈している。
そして、図4に示すように三方分岐ダクト13がヒータユニット部3の壁面14に取り付けられた状態では、三方分岐ダクト13の仕切部17が壁面14の突出部220に嵌合する。また、仕切部17のうち、図4中左側半分は、丁度、壁面14に開口したフェイス吹出開口部9と対向配置されている。つまり、図4に示すように中央用吹出開口部18と側方用吹出開口部19との右側半分は、丁度、壁面14にて塞がれるようになっている。
【0032】
次に、三方分岐ダクト16内の空気流路について図3および図4に基づき説明する。
三方分岐ダクト16は、図3に示すように仕切部17によって中央用吹出開口部18から取り入れられた空調風が、上記側方用吹出開口部19から取り入れられた空調風と混ざらないように中央用流路20(中央用送風路)が形成されている。そして、この中央用流路20は、図3中矢印dで示すように車両前方側、かつ上方に向かって延びるように形成されている。
【0033】
そして、この中央用流路20の下流側の中央吹出部21は、図4に示すように略長方形状を呈している。中央吹出部21は、車両幅方向における車室内中央部設けられ、乗員の上半身に空調風を吹き出すためのセンターフェイス吹出口(図示しない)に連通している。つまり、中央用流路20は、車室内の車両幅方向のほぼ中央部から、乗員の上半身に向けて空調風を送風するためのものである。
【0034】
一方、側方用吹出開口部19に送風される空調風は、図4に示すように壁面14によって側方用吹出開口部19の半分が塞がれるように構成されているので、側方用吹出開口部19は、図3中上方に位置する第1の側方用吹出開口部19a(第1の上半身用開口部)と、図3中下方に位置する第2の側方用吹出開口部19b(第2の上半身用開口部)の2つに仕切られる。
【0035】
そして、第1の側方用吹出開口部19aから取り入れられた空調風は、流路22(第1の上半身用送風路)によって図3および図4中矢印eで示すように車室内のうち車両幅方向の一端側(右側)へ向かって送風される。なお、この流路22は、図5のように三方分岐ダクト13の壁面とヒータユニット部3の壁面14によって形成されている。
【0036】
流路22の空気下流側における三方分岐ダクト13には、右側用空気吹出部240が形成されており、この空気吹出部240は車室内の車両幅方向一端側(右側)に設置されたサイドフェイス用吹出口(図示しない)に連通している。
また、右側用空気吹出部240と上記サイドフェイス用吹出口とは、実際には延長ダクトにて連結されている。
【0037】
一方、第2の側方用吹出開口部19bから取り入れられた空調風は、図3および図4中矢印f、gで示すように送風される。つまり、矢印fで示すように流路23(第2の上半身用送風路)によって空調風は、下方から上方に流れたのちに、車両幅方向の他端側(左側)に向かって送風されるようになっている。
また、矢印gで示す空調風は、流路24(第1の上半身用送風路)によって下方から上方で車両幅方向一端側(右側)に向けて送風されるようになっている。
【0038】
なお、流路23は三方分岐ダクト13の内壁面と、三方分岐ダクト13に一体的に形成された側方ダクト部25によって形成され、流路23の空調風は矢印fで示すように車両幅方向の左側に位置する側方ダクト部25に送風されるようになっている。また、流路24は、三方分岐ダクト13の内壁面とヒータユニット部3の壁面14にて形成されている。また、流路24は上述の右側用空気吹出部240と連通している。
そして、図4に示すように側方ダクト部25の空気下流側には左側用空気吹出部26が形成されている。左側用空気吹出部26は、車室内で車両幅方向他端側(左側)に設置されたサイドフェイス用吹出口(図示しない)と連通している。また、この左側用空気吹出部26と上記サイドフェイス用開口部とは、実際には延長ダクトにて連通されている。
【0039】
ここで、右側用空気吹出部240には、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとの双方から空調風が送られるようにしたのは以下の理由からである。つまり、空調風は、図4中車両幅方向右側から左側に向かって送風されたのち、紙面上方側に湾曲するように流れる。
そして、右側用空気吹出部240に送風される空調風は、矢印e、gで示すように再度車両幅方向右側に戻るように流れるので通風抵抗が大きく、風量が出にくい。
【0040】
従って、右側用空気吹出部240には、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとの双方から空調風が送られるようにすることで、右側用空気吹出部240から吹き出される風量が減少することを防止すると共に、右側用空気吹出部240と左側用空気吹出部26とからほぼ等量の空調風が吹き出されるようにしてある。
【0041】
中央用吹出部21と、右側用空気吹出部240と、左側用空気吹出部26とは、ほぼ車両幅方向に並ぶように形成配置されている。また、中央吹出部21と右側用吹出部240とは、車両後方側に開口するように形成されており、残りの左側用用開口部26は、車両左側を向くように開口している。
ところで、図4に示すように回転軸12の軸方向におけるフェイス切換ドア11の長さは、上記フェイス吹出開口部9の長さより小さくなっている。これにより、フェイス切換ドア11が、図1中矢印hで示す回動位置(後述のフェイスモード以外)である場合にも、フェイス切換ドア11の軸方向(上下方向)の両端側に位置する、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bの一部がそれぞれフェイス吹出開口部9に開口(連通)するようになっている。
【0042】
つまり、本実施形態における車両用空調装置は、どのような吹出モードであっても、常時、フェイス吹出開口部9から第1および第2の側方用吹出開口部19a、19bに空調風が送風されるように構成されている。
以下、図4および図5に基づき、このフェイス切換ドア11が中央用吹出開口部18を閉塞している状態を説明する。なお、図5は、図4のE─E断面図である。
【0043】
後述するフェイスモード以外の吹出モードでは、中央用吹出開口部18はフェイス切換ドア11によって閉塞されるのであるが、この際フェイス切換ドア11は、図4に示すように中央吹出開口部18の仕切部17の端面と当接するとともに、ヒータユニット部3の壁面14の内壁部ととも当接する。
つまり、図4に示すように中央吹出開口部18の一部は、ヒータユニット部3の壁面14と対向配置されているので、フェイス切換ドア11が中央吹出開口部18の仕切部17全部と当接することはできない。そこで、本実施形態では、この壁面14の内壁部の一部をシール面として利用している。
【0044】
さらに、このフェイス切換ドア11は平板状を呈しているので、上記内壁部と上記仕切部17とを同一平面上となるように形成すると、シールが行い易くなる。そこで、本実施形態では、図5に示すようにフェイス吹出開口部9と対向する仕切部17は、ヒータユニット部3の壁面14と対向する仕切部17よりも、フェイス吹出開口部9内に突出するように形成されている。なお、図5中31はフェイス切換ドア11にはりつけられたシール部材で、例えば発泡樹脂材にて形成されたパッキンである。
【0045】
次に、本実施形態における吹出モードにおける空気の流れを説明する。
(フェイスモード)
フェイスモードでは、フェイス切換ドア11が図1中kで示す回動位置となり、フェイス吹出開口部9を全開する。また、フット切換ドアにてフット吹出開口部が全閉されると共に、デフロスタ用開口部10がデフロスタ切換ドアにて全閉される。これにより、エアッミクスドア8にて温調された空調風は、全てフェイス吹出開口部9に送風されることになる。そして、フェイス吹出開口部9から吹き出された空調風は、三方分岐ダクト13に形成された中央吹出開口部18と、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとに送風される。
【0046】
中央吹出開口部18に送風された空調風は、図3中矢印dに示すように流路20を通過して、中央用吹出部21から上記センタフェイス吹出口に送風される。第1の側方用開口部19aに送風された空調風は、図3中矢印eで示すように流路22を流れて右側用吹出部240に送風される。
一方、第2の側方用開口部19bに送風された空調風は、図3中矢印gで示すように中央吹出開口部18の仕切部17を回り込むようにして流路24を流れて右側用吹出部240に送風されると共に、図3中矢印fで示すように流路23を流れて左側用吹出部26に送風される。
【0047】
ところで、上記第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとは、図4に示すように中央用吹出開口部18を挟んで上下方向に並ぶように形成されている。この第1、第2の側方用吹出開口部19a、19bの上下方向の配置は冷風通路6と湾曲した温風通路7の下流部との併設方向(図4中車両幅方向)に対して直交する方向である。ここで、もし第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとを上記併設方向(図4中車両幅方向)に並ぶように形成すると、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとに送風される空調風に温度差が生じるという問題がある。
【0048】
しかしながら、本実施形態では、上記第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとは、上下方向に並ぶように形成したので、上記併設方向と直交する方向に並ぶ。そのため、これら開口部のいずれかに冷風もしくは温風が流れ込みやすくなるということは無い。この結果、上記第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとに送風される空調の温度差を低減することができる。
【0049】
さらに、本実施形態では、上述したように第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとを上下方向に並ぶように配置し、さらにこれら開口部を覆うように三方分岐ダクト13を接続した。
そして、三方分岐ダクト13内の流路22により、第1の側方用吹出開口部19aに送風された空調風を車両一端側(右側)に取り出した。また、三方分岐ダクト13内の流路23により、第2の側方用吹出開口部19aに送風された空調風を車両他端側(左側)に取り出した。
【0050】
そして、上述したように三方分岐ダクト13には、車室内の一対の図示しないサイドフェイス吹出口まで流路を延長する延長ダクトが取り付けられる。この延長ダクトは、例えばヒータユニット部3の下流側から車両幅方向一端側(右側)に延びるように配置されるものと、ヒータユニット部3の下流側から車両幅方向他端側(左側)に延びるように配置されるものとがある。
【0051】
従って、本実施形態のように三方分岐ダクト13に上記流路22、23、24を形成しておくことで、これら流路と対応する上記サイドフェイス吹出口とを連通する上記延長ダクトを複雑な形状とせずにすむ。この結果、、容易に延長ダクトの取り回しを行うことができ、延長ダクトの接続作業を容易に行うことができる。
【0052】
(バイレベルモード)
バイレベルモードでは、フェイス切換ドア11が図1中mの中間回動位置となり、フェイス吹出開口部9を開口するとと共に、フット切換ドアにてフット吹出開口部が開口し、デフロスタ吹出開口部10は、デフロスタ切換ドアにて全閉される。
【0053】
これにより、エアッミクスドアにて温調された空調風は、フェイス吹出開口部9とフット吹出開口部との双方に送風されることになる。そして、フェイス吹出開口部9から吹き出された空調風は、三方分岐ダクト13に形成された中央吹出開口部18と、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとに送風される。以後、空調風の流れは上記フェイスモードと同様なので、説明は省略する。
【0054】
(フットモード)
フットモードでは、フェイス切換ドア11が図1中hの回動位置となり、中央用吹出開口部18を全閉するとと共に、フット切換ドアにてフット吹出開口部が全開されると共に、デフロスタ吹出開口部10は、デフロスタ切換ドアにて若干開口される。
【0055】
これにより、エアッミクスドアにて温調された空調風は、大部分がフット吹出開口部に送風され、残りの一部はデフロスタ吹出開口部10に送風されることになる。この後、フェイス吹出開口部8から吹き出された空調風は、三方分岐ダクト13に形成された中央吹出開口部18と、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとに送風される。
【0056】
また、このフットモードにおいては、フェイス切換ドア11にて、第1の側方用吹出開口部19aの一部と、第2の側方用吹出開口部19bとの一部とを塞ぐので、上記フェイスモードに比べ、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとの開口面積は小さくなる。
このようにした理由としては、フェイスモード以外の吹出モードでは、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとから吹き出される空調風の風量は、それほぼ多くする必要はないからである。
【0057】
(フットデフモード)
フットデフモードでは、フェイス切換ドアが、図1中hで示す回動位置となり、中央用吹出開口部を全閉するとと共に、フット切換ドアにてフット吹出開口部が全開されると共に、デフロスタ吹出開口部10は、デフロスタ切換ドアにて開口される。
【0058】
また、中央用吹出開口部18と、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとににも空調風は送風されるが、これについては上記フットモードと同様であるので、説明は省略する。
(デフロスタモード)
デフロスタモードでも、フェイス切換ドア11が、図1中hで示す回動位置となり、中央用吹出開口部18を全閉するとと共に、フット切換ドアにてフット吹出開口部が全開し、デフロスタ吹出開口部10は、デフロスタ切換ドアにて全開される。
【0059】
これにより、エアッミクスドアにて温調された空調風は、デフロスタ吹出開口部10のみに送風されることになる。また、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとににも空調風は送風されるが、これについては上記フットモードと同様であるので、説明は省略する。
ところで、以上説明した実施形態では、どの吹出モードであっても、上記第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとが開口するようにし、さらに三方分岐ダクト13に仕切部17を形成し、この仕切部17をフェイス切換ドア11とのシール面として利用した。
【0060】
以下にこの理由を図6に基づき説明する。なお、図6はヒータユニット部3と三方分岐ダクト13とを模式的に表したものであり、上記図1ないし図5のものとは若干異なる。
つまり、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19aとがどの吹出モードであっても開口している車両用空調装置においても、必ず中央用吹出開口部18を閉塞する吹出モード(フットモード、フットデフモード、デフロスタモード)が存在する。
【0061】
従って、フェイス切換ドア11にて、中央用吹出開口部18を確実に閉塞するにはシール部が必要となる。そこで、図6に示すように例えばヒータユニット部3の壁面14に開口したフェイス吹出開口部9に仕切部30を形成することが考えられる。
しかしながら、この仕切部30とフェイス切換ドア11と当接させてシールを行ったとしても、図6に示すようにフェイスモード以外では、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとから、中央用吹出開口部18に空調風が漏れないようにシールしなければならない。従って、上記仕切部30と中央用吹出開口部18とを確実に連結しなければならなくなる。
【0062】
この結果、中央用吹出開口部18に空調風が入り込まないようにするには、例えば仕切部30と中央用吹出開口部18との間に、シール部材等を介在させたりする必要があり、組み付け工数の増加、作業性の悪化等の問題がある。
また、仕切部30と三方分岐ダクト13とを嵌合させるように構成することも考えられるが、構造的に複雑となり成形が困難になるという問題がある。
【0063】
従って、本実施形態のように、フェイス吹出開口部9には仕切部30を形成せず、三方分岐ダクト13内に仕切部17を形成し、フェイス切換ドア11にて中央流路20を閉塞するときには、上記仕切部17にて、フェイス切換ドア11と中央送風路20とを容易にシールすることができる。
この仕切部17をシール部として利用することで容易にシールすることができる。
【0064】
以上、本発明の実施形態を述べたが、本発明は以下に述べるような変形例に適用できる。
上記実施形態では、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとをヒータユニット部3の車両後方側に配置したが、例えばヒータユニット部3の上方部位に配置するようにしてもよい。そして、この場合、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとは車両幅方向に並ぶように形成すれば良い。
【0065】
また、この形成位置を図1にて模式的に説明すると、車両幅方向においてエアミックスドア8の回転軸200右側に並ぶように形成すると良い。なお、この場合、温風通路7を車両後方側に湾曲させる必要は必ずしも無い。
また、上記各実施形態において、例えばフェイス切換ドア11にて中央吹出開口部18を閉塞するとともに、第1の側方用吹出開口部19aと第2の側方用吹出開口部19bとも閉塞するようなものに適用してもよい。
【0066】
また、上記各実施形態において、中央吹出開口部18を挟むように、第1の側方用吹出開口部19aと、第2の側方用吹出開口部19bとを形成したが、この形成位置は任意に変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両用空調装置の概略構成図である。
【図2】上記実施の形態におけるヒータユニット部3から三方分岐ダクト13を取り外した状態における、図1中矢印A方向から見た図である。
【図3】上記実施の形態における三方分岐ダクト13の単体図であって、図1中B方向から見た図である。
【図4】上記実施の形態における図1中矢印A方向から見た概略透視図である。
【図5】上記実施の形態における図4中E─E断面図である。
【図6】ヒータユニット部3と三方分岐ダクト13とを示す概略構成図であり、比較例を示す図である。
【図7】従来の車両用空調装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2 クーラーユニット部
3 ヒータユニット部
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 冷風通路
7 温風通路
19a 第1の側方用吹出開口部
19b 第2の側方用吹出開口部
Claims (3)
- 空調ケース(2、3)内に空調風が車両幅方向へ送風されるように、車両幅方向に並ぶように冷却用熱交換器(4)と加熱用熱交換器(5)とを配置し、
前記空調ケース内(2、3)内にて車両後方側に設けられ、前記冷却用熱交換器を通過した冷風が前記加熱用熱交換器をバイパスする1つの冷風通路(6)と、
前記空調ケース(2、3)内にて前記冷風通路(6)の車両前方側に並ぶように併設され、かつ、その下流部が車両後方側に湾曲するように形成され、前記加熱用熱交換器を通過した温風が流れる1つの温風通路(7)と、
前記空調ケース(2、3)のうち、前記冷風通路(6)および前記温風通路(6)の空気下流側に設けられ、車室内のうち前記車両幅方向の一端側から乗員の上半身に向けて空調風を送風するための第1の上半身用送風路(22、24)と、
前記空調ケース(2、3)のうち、前記冷風通路および前記温風通路の空気下流側に設けられ、車室内のうち前記車両幅方向の他端側から乗員の上半身に向けて空調風を送風するための第2の上半身用送風路(23)とを有する車両用空調装置において、
前記第1の上半身用送風路(22、24)の空気取入部である第1の上半身用開口部(19a)と、前記第2の上半身用送風路(23)の空気取入部である第2の上半身用開口部(19b)は上下方向に並ぶように設けられており、
さらに前記第1の上半身用送風路(22、24)は、車両幅方向の一端側に延びるように形成されており、前記第2の上半身用送風路(23)は、車両幅方向の他端側に延びるように形成されており、
前記第1の上半身用送風路(22、24)と前記第2の上半身用送風路(23)とは、前記空調ケース(3、4)のうち、前記冷風通路(6)および前記温風通路(7)の空気下流側に接続された分岐ダクト(13)にて構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記分岐ダクト(13)は、前記車両幅方向のほぼ中央部から、乗員の上半身に向けて空調風を送風するための中央送風路(20)が形成された三方分岐ダクト(13)であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
- 前記空調ケース(2、3)のうち、前記冷風通路(6)および前記温風通路(7)の空気下流側には、前記三方分岐ダクト(3)に空気を送風する吹出用開口部(9)が形成されており、
前記第1の上半身用開口部(19a)および前記第2の上半身用開口部(19b)は前記吹出用開口部(9)に常時開口するように構成され、
前記分岐ダクト(16)が前記空調ケース(3、4)に接続された状態では、前記吹出用開口部(9)から送風された空調風は、前記第1の上半身用開口部(19a)と前記第2の上半身用開口部(19b)とに分かれるように送風され、
さらに前記分岐ダクト(16)内には、前記中央送風路(20)を前記第1の上半身用送風路(22、24)および前記第2の上半身用送風路(23)に対して仕切る仕切部(17)が形成されており、
前記空調ケース(3、4)内には、前記中央送風路(20)を開閉するドア部材(11)が設けられており、
前記ドア部材(11)が前記中央送風路(20)を閉塞するときには、前記仕切部(17)と前記ドア部材(11)とが当接することで、前記ドア部材(11)と前記中央送風路(20)とをシールするように構成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。
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