JPH053365A - 分布帰還型レーザ - Google Patents

分布帰還型レーザ

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JPH053365A
JPH053365A JP15355091A JP15355091A JPH053365A JP H053365 A JPH053365 A JP H053365A JP 15355091 A JP15355091 A JP 15355091A JP 15355091 A JP15355091 A JP 15355091A JP H053365 A JPH053365 A JP H053365A
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JP
Japan
Prior art keywords
distributed feedback
layer
feedback laser
current signal
laser
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15355091A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Ogata
孝昭 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Publication of JPH053365A publication Critical patent/JPH053365A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱的効果により伝送波形にジッタが生じるの
を抑圧すること。 【構成】 従来の分布帰還型レーザの主要な構成部であ
る活性層8、クラッド層7,9の両側に電流ブロック層
4,5をはさんで抵抗層10,11を備え、この抵抗層
部分に発光用の主信号Qの負論理信号Q- を注入する。 【効果】 データパターンの変化によるレーザ活性層の
温度変化をなくし、熱的効果による発振中心波長の変動
を抑圧であるという効果を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザに関し、特
に単一軸モード発振する分布帰還型レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分布帰還型レーザは図6に示すよ
うに、基板12の上に、クラッド層9活性層8、クラッ
ド層7、キャップ層6が作られ、上下に金属電極1,1
3が設けられている。また、クラッド層9には回折格子
14が作られ、両端面は反射防止膜15,16でコーテ
ィングされている。
【0003】金属電極1を負極に、金属電極13を正極
に接続すると、金属電極1から電子が、金属電極13か
らホールが注入され、電子は正極側へ、ホールは負極側
へ進む。
【0004】しかし電子は、活性層8とクラッド層9の
間の電位障壁のため、活性層8に閉じ込められ、ホール
も活性層8とクラッド層7の間の電位障壁のために活性
層8に閉じ込められる。こうして活性層8に閉じ込めら
れた電子とホールは再結合し光を発生する。また、活性
層8の屈折率nはクラッド層7,9より大きいため、発
生した光も活性層8に閉じ込められる。発生した光は格
子周期がΛの回折格子14で反射され、回折次数がmの
場合、下記の数式1の条件を満す波長λ0 の光のみが選
択的にレーザ発振する(半導体レーザと応用技術米津宏
雄著参照)。さらに、両端面の反射防止膜15,16
は、ファブリペローモードが発振するのを防ぐために、
両端面の反射率を低減させている。
【0005】
【数1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の分布帰還型
レーザを用いてデータ伝送を行なった場合の問題につい
て例を挙げて説明する。
【0007】図7はデータ伝送系の構成図である。分布
帰還型レーザにデータQを入力する。分布帰還型レーザ
20はデータに応じた光信号を出力し、その光信号は光
ファイバ18に入力され伝送されて、光受信機19にお
いて再生される。
【0008】この時、データQのマーク率が図8のよう
に時間的に変化するとする。マーク率が変化すると、レ
ーザに注入されるキャリアの時間的平均値が変化するこ
とになる。注入されるキャリアの数が多くなるとレーザ
の発熱量が多くなり、レーザチップの物理的寸法及び屈
折率が増加するため、数式1に従ってレーザの発振波長
λ0 は長波長側へシフトする。即ち、マーク率と発振波
長の関係は図9のように示され、マーク率の変動に従っ
て発振波長λ0 も変動する。このような光信号を光ファ
イバで伝送させると、光ファイバの波長分散の影響で、
光信号の群速度が発振波長の変動と共に変化し、図10
のように、(a)に示す光信号波長は(b)に示すよう
に位相ジッタを生じ、伝送特性が劣化するという問題点
があった。
【0009】本発明は従来のもののこのような問題点を
解決し、マーク率が時間的に変動する信号を波長分散を
有する光フィイバに伝送しても、位相ジッタの生じない
分布帰還型レーザを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の分布帰還型レー
ザは、単一軸モード発振する分布帰還型基板上にレーザ
発振する活性層と、この活性層にキャリアと光を閉じ込
めるクラッド層と、第1の電流信号を入力する第1の金
属電極と、該金属電極との接触抵抗を減少させるための
キャップ層と、活性層内で発生する光のうちある特定の
波長のみを選択する回折格子と、ファブリペローモード
の発振を抑える反射防止膜を両端面に有する分布帰還型
レーザにおいて、前記活性層、クラッド層、キャップ層
の両側の外方に、熱伝導性が比較的に良い電流ブロック
層及び第2の電流信号を流す抵抗層を外方に順に熱的に
密着して設け、さらに前記抵抗層に前記第2の副電流を
入力するための第2及び第3の金属電極を備えることを
特徴とする分布帰還型レーザが得られる。
【0011】また本発明によれば、第1の電流信号及び
第2のの電流信号の電流振幅を、該第1の電流信号によ
る分布帰還型レーザの発熱と該第2の電流信号による抵
抗層の発熱が信号の同じマーク率でほぼ等しくなるよう
に調整することを特徴とする、上記の分布帰還型レーザ
が得られる。
【0012】更に本発明によれば、第2の電流信号が第
1の主電流信号と負論理の関係にある事を特徴とする、
上記又はその前に記した分布帰還型レーザが得られる。
【0013】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は本発明の分布帰還型レーザの一実施
例の断面図である。基板12の上に、レーザ発振する活
性層8と、該活性層8にキャリアと光を閉じ込めるクラ
ッド層7,9と、電流信号Qを入力する金属電極2と、
金属電極2との接触抵抗を減らすためのキャップ層6
と、活性層8で発生した光のうち、ある波長のみを選択
する回折格子14が形成されている。
【0015】また前記各層の両側に、電流信号Qの負論
理データである電流信号Q- (通常はQの上部にバーを
配置するが、この印字が使用できないので右肩に配置す
る。図面では普通行われているように上部に記してあ
る。)を入力する金属電極1,3と、注入された電流に
よって熱を発生させるための抵抗層10,11と、電流
信号QとQ- を分離する電流ブロック層4,5が形成さ
れている。
【0016】更に基板12の下には、金属電極2と1,
3とに対する共通の金属電極13が形成され、レーザチ
ップの両端面にはファブリプローモードの発振を抑える
ために反射防止膜15,16が形成されている。
【0017】図2は本発明のレーザをデータ伝送系に用
いた場合の例である。本発明レーザ17において、伝送
する信号データQをQ入力に入力し、データQの負論理
データQ- をQ- 入力に入力する。データQは光信号に
変換され、光ファイバ18で伝送され、光受信機19で
再生させる。データQ- は抵抗対10,11を加熱する
だけでそれ以上の事はしない。
【0018】図3はデータQとデータQ- のマーク率の
時間的変化を表わしており、データQのマーク率が1/
2から1/3に変化しても、データQ- のマーク率が1
/2から2/3に変化するため、レーザに注入される電
流信号のマーク率は常に1となる。従って、データQと
データQ- の電流振幅を、データQによるレーザの熱の
発生がデータQ- による抵抗層10、11の熱の発生に
ほぼ等しくなるように調整することによって、マーク率
が変動しても本発明のレーザ17の温度は一定に保たれ
る。即ち、図4のように本発明のレーザ17の発振波長
はマーク率によらず一定となる。従って、本発明のレー
ザを用いてマーク率が時間的に変動するデータ信号を波
長分散を持つ光ファイバで伝送しても、図5に示すよう
に、(a)に示す光波形は伝送によって(b)に示す伝
送波形になり、位相ジッタが増加する事がなく、伝送特
性が劣化しない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来の分
布帰還型レーザの両側に抵抗層を設け、そこに、レーザ
発振領域に注入するデータ信号と一定の関係にあるデー
タ電流信号を注入すればマーク率が時間的に変動する信
号を波長分散を有する光ファイバで伝送しても、位相ジ
ッタを生じないという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分布帰還型レーザの正面及び側面図。
【図2】本発明のレーザの使用例を示す図。
【図3】図2で示した信号の信号波形図。
【図4】本発明のレーザの印加信号のマーク率と発振波
長の関係の一例を示す図。
【図5】図2における光ファイバ伝送前後の光波形を示
す図。
【図6】従来の分布帰還型レーザの正面及び側面図。
【図7】従来のレーザの使用例を示す図。
【図8】図7で示した信号の信号波形図。
【図9】従来のレーザの印加信号のマーク率と発振波長
の関係の一例を示す図。
【図10】図7における光ファイバ伝送前後の光波長図
である。
【符号の説明】
1,2,3 金属電極 4,5 電流ブロック層 6 キャップ層 7 クラッド層 8 活性層 9 クラッド層 10,11 抵抗層 12 基板 13 金属電極 14 回折格子 15,16 反射防止膜 17 分布帰還型レーザ 18 光ファイバ 19 光受信機 20 分布帰還型レーザ 21 位相ジッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、レーザ発振する活性層と、こ
    の活性層にキャリアと光を閉じ込めるクラッド層と、第
    1の電流信号を入力する第1の金属電極と、該金属電極
    との接触抵抗を減少させるためのキャップ層と、活性層
    内で発生する光のうちある特定の波長のみを選択する回
    折格子と、ファブリペローモードの発振を抑える反射防
    止膜を両端面に有する分布帰還型レーザにおいて、前記
    活性層、クラッド層、キャップ層の両側の外方に、熱伝
    導性が比較的に良い電流ブロック層及び第2の電流信号
    を流す抵抗層を外方に順に熱的に密着して設け、さらに
    前記抵抗層に前記第2の副電流を入力するための第2及
    び第3の金属電極を備えることを特徴とする分布帰還型
    レーザ。
  2. 【請求項2】 第1の電流信号及びの電流信号の電流振
    幅を、該第1の電流信号による分布帰還型レーザの発熱
    と該第2の電流信号による抵抗層の発熱が信号の同じマ
    ーク率でほぼ等しくなるように調整することを特徴とす
    る、請求項1の分布帰還型レーザ。
  3. 【請求項3】 第2の電流信号が第1の主電流信号と負
    論理の関係にある事を特徴とする、請求項1又は請求項
    2の分布帰還型レーザ。
JP15355091A 1991-06-25 1991-06-25 分布帰還型レーザ Withdrawn JPH053365A (ja)

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JP15355091A Withdrawn JPH053365A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 分布帰還型レーザ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5711368A (en) * 1995-07-06 1998-01-27 Nippondenso Co., Ltd. Air conditioning apparatus for a vehicle
US5755107A (en) * 1994-09-22 1998-05-26 Denso Corporation Automotive air conditioner

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5755107A (en) * 1994-09-22 1998-05-26 Denso Corporation Automotive air conditioner
US6834709B2 (en) 1994-09-22 2004-12-28 Denso Corporation Automotive air conditioner
US5711368A (en) * 1995-07-06 1998-01-27 Nippondenso Co., Ltd. Air conditioning apparatus for a vehicle

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Effective date: 19980903