JP4310905B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の計器盤左右両端部に配置されたサイドフェイス吹出口を有する車両用空調装置における空気配風構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、例えば特開平10−166838号公報に開示された車両用空調装置がある。この車両用空調装置は、計器盤部のセンタフェイス吹出口に接続されるセンタフェイス開口部と、計器盤部のサイドフェイス吹出口に接続されるサイドフェイス開口部と、乗員足元のフット吹出口に接続されるフット開口部と、車両前面窓ガラスに向けて風を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部とを備えている。
【0003】
そして、空調ユニットの吹出モード切換機構簡素化のために、センタフェイス開口部とフット開口部とを隣接して設け、このセンタフェイス開口部とフット開口部への空気の流れを1枚のフットフェイス切換用ドアにより制御し、このセンタフェイス開口部とフット開口部の両方に通じるフットフェイス共通の空気通路とデフロスタ開口部への空気流れを1枚のデフロスタドアにより制御するとともに、デフロスタドアの回転軸の周囲に空間を形成し、この空間にサイドフェイス開口部を連通するようにした空調ユニットのレイアウト構成が考えられている。
【0004】
そして、このレイアウト構成では、空調ケースの上面部の各開口部の配置は図19に示すような構成が提案されている。図19において、10が空調ユニット、11が空調ケース、20がデフロスタ開口部、21aがデフロスタドアの回転軸、22がセンタフェイス開口部、30がサイドフェイス開口部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記車両用空調装置では、車両居住性向上のため、各開口部の並び方向と直交する方向(空調ユニットのデフロスタドア回転軸方向、図19中X−X方向)の小型化が求められた場合、各吹出口への風量確保のため、各開口部面積を確保することが困難となる。特に、センタフェイス開口部22の開口部面積を確保するために、センタフェイス開口部22を、前記直交方向(デフロスタドア回転軸方向、X−X方向)に縮小し、前記並び方向(デフロスタドア回転軸垂直方向、図19中Y−Y方向)に拡大すると、図示しないフットフェイス切換用ドアの回転軸垂直方向(Y−Y方向)の長さも延長する必要があり、フットフェイス切換用ドアの操作力が大きくなるという問題点がある。
【0006】
本発明の目的は、上記点に鑑み、センタフェイス開口部を開閉するドアの操作力を増加させることなく、空調ユニットのX−X方向の寸法縮小化のニーズに答えられる車両用空調装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、空調ケース(11)に、センタフェイス開口部(22)と、センタフェイス開口部(22)およびサイドフェイス開口部(30、31)以外の他の開口部(20)とを配設し、かつ温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に、吹出モード切換手段(21)を配置して、センタフェイス開口部(22)と、前記他の開口部(20)への空気流れを制御するようにし、サイドフェイス開口部(30、31)は、センタフェイス開口部(22)と他の開口部(20)との間に設けられ、かつ各開口部の並び方向と直交する方向においてセンタフェイス開口部(22)の幅内にあり、
吹出モード切換手段(21)は、センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とを選択的に開閉するように構成されるとともに、センタフェイス開口部(22)と他の開口部(20)との間に設けられた回転軸(21a)と、この回転軸(21a)に設けられた板部(21b)とを有し、サイドフェイス開口部(30、31)は、回転軸(21a)に対してセンタフェイス開口部(22)側および他の開口部(20)側の少なくとも一方に形成されており、かつ板部(21b)にサイドフェイス開口部(30、31)と連通する空気通過部(21c)が設けられていることを特徴としている。
【0008】
これによると、センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間にあり、各開口部の並び方向と直交する方向においてセンタフェイス開口部(22)の幅内のスペースに、サイドフェイス開口部(30、31)を配設することができる。それにより、空調ユニット(10)の各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)の小型化が求められた場合でも、センタフェイス開口部(22)を各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)に縮小し、各開口部の並び方向(Y−Y方向)に拡大する必要はなく、センタフェイス開口部を開閉するドア(25)の回転軸垂直方向(Y−Y方向)の長さも延長する必要がない。すなわち、センタフェイス開口部を開閉するドアの操作力を増加させることなく、空調ユニット(10)の各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられる。
また、吹出モード切換手段(21)が、センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と前記他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とのいずれかを閉じている場合およびいずれも開いている場合にも、サイドフェイス開口部(30、31)は温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に連通しており、サイドフェイス吹出口に空調空気を送ることができる。すなわち、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明では、空調ケース(11)に、センタフェイス開口部(22)と、センタフェイス開口部(22)およびサイドフェイス開口部(30、31)以外の他の開口部(20)とを配設し、かつ温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に、吹出モード切換手段(21)を配置して、センタフェイス開口部(22)と、前記他の開口部(20)への空気流れを制御するようにし、サイドフェイス開口部(30、31)は、センタフェイス開口部(22)と他の開口部(20)との間に設けられ、サイドフェイス開口部(30、31)の少なくとも一部は、前記各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅内にあり、
サイドフェイス開口部(30、31)の各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅内にある部分の面積が、サイドフェイス開口部(30、31)の各開口部の並び方向と直交する方向においてセンタフェイス開口部(22)の幅外にある部分の面積よりも大きく、
吹出モード切換手段(21)は、センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とを選択的に開閉するように構成されるとともに、センタフェイス開口部(22)と他の開口部(20)との間に設けられた回転軸(21a)と、この回転軸(21a)に設けられた板部(21b)とを有し、サイドフェイス開口部(30、31)は、回転軸(21a)に対してセンタフェイス開口部(22)側および他の開口部(20)側の少なくとも一方に形成されており、かつ板部(21b)にサイドフェイス開口部(30、31)と連通する空気通過部(21c)が設けられていることを特徴としている。
【0012】
これによると、センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間にあり、各開口部の並び方向と直交する方向においてセンタフェイス開口部(22)の幅内のスペースに、サイドフェイス開口部(30、31)の半分以上を配設することができる。それにより、空調ユニット(10)の各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)の小型化が求められた場合でも、センタフェイス開口部(22)を各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)に縮小し、各開口部の並び方向(Y−Y方向)に拡大する必要はなく、センタフェイス開口部を開閉するドア(25)の回転軸垂直方向(Y−Y方向)の長さも延長する必要がない。すなわち、センタフェイス開口部を開閉するドアの操作力を増加させることなく、空調ユニット(10)の各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられる。
【0014】
また、吹出モード切換手段(21)が、センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と前記他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とのいずれかを閉じている場合およびいずれも開いている場合にも、サイドフェイス開口部(30、31)は温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に連通しており、サイドフェイス吹出口に空調空気を送ることができる。すなわち、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の発明において、サイドフェイス開口部(30、31)は、回転軸(21a)に対してセンタフェイス開口部(22)側およびセンタフェイス開口部(22)とサイドフェイス開口部(30、31)以外の他の開口部(20)側の両方に形成されてことを特徴としている。
【0016】
これによると、吹出モード切換手段(21)がセンタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と前記他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とのいずれかを閉じている場合およびいずれも開いている場合にも、サイドフェイス開口部(30、31)は温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に連通しており、サイドフェイス吹出口に空調空気を送ることができる。しかも、サイドフェイス開口部(30、31)が、回転軸(21a)に対してセンタフェイス開口部(22)側および前記他の開口部(20)側の一方に形成されている場合に比べて、同量の空調空気の風量を確保するためには、吹出モード切換手段(21)の板部(21b)の空気通過部(21c)を小さくすることができ、空調ユニットを小型化することができる。
【0017】
すなわち、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができるばかりでなく、空調ユニット(10)の各開口部の並び方向と直交する方向(X−X方向)の更なる寸法縮小化のニーズに答えられる。
【0018】
また、請求項4に記載の発明では、空調ケース(11)は、各開口部の並び方向が車両前後方向となるように、車室内に配置されていることを特徴としている。
【0019】
これによると、センタフェイス開口部(22)の車両前後方向のスペースに、サイドフェイス開口部(30、31)を配設することができ、センタフェイス開口部を開閉するドアの操作力を増加させることなく、空調ユニット(10)の車両幅方向の寸法縮小化のニーズに答えられる。
【0032】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0034】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示すものであり、本実施形態の車両用空調装置の通風系は、大別して、空調ユニット10と図示しない送風機ユニットとの2つの部分に分かれている。送風機ユニット部は車室内の計器盤下方部のうち、中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のうち、左右方向の略中央部に配置されている。
【0035】
図示しない送風機ユニット部は周知のごとくは内気(車室内空気)と外気(車室外空気)とを切換導入する内外気切換箱と、この内外気切換箱から導入される空気を送風する送風機とから構成されている。この送風機は周知の遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて回転駆動するものである。空調ユニット10は、1つの共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ケース11はポリプロピレンのような、ある程度弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなり、図1の上下方向(車両上下方向)に分割面を有する左右2分割のケースからなる。この左右2分割のケースは、上記熱交換器12、13、後述のドア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等の締結手段により一体に結合されて空調ケース11を構成する。
【0036】
空調ユニット10は、車室内の計器盤下方部の略中央部に、車両の前後および上下方向に対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケース11の、最も車両前方部の部位には、空気流入口14が配設されており、この空気流入口14には、前述の送風機ユニットから送風される空調空気が流入する。この空気流入口14は助手席前方の部位に配置される送風機ユニットの空気出口部に接続するために、空調ケース11のうち、助手席側の側面に開口している。
【0037】
空調ケース11内において、空気流入口14直後の部位に蒸発器12が空気通路の全域を横切るように配置されている。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸収して、空調空気を冷却するものである。ここで、蒸発器12は図1に示すように、車両前後方向には薄型で、車両上下方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。
【0038】
また、蒸発器12は周知の積層型のものであって、アルミニウム等の金属薄板を2枚張り合わせて構成した偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が隣接配置されている。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風を再加熱するものであって、その内部に高温のエンジン冷却水(温水)が流れ、この冷却水を熱源として空気を加熱するものである。このヒータコア13も蒸発器12と同様に、車両前後方向には薄型で、車両上下方向に長手方向が向く形態で空調ケース11内に設置されている。
【0039】
また、ヒータコア13は周知のものであって、アルミニウム等の金属薄板を溶接等により断面偏平状に接合してなる偏平チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層配置し、一体ろう付けしたものである。また、空調ケース11内で、ヒータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバイパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15が形成されている。空調ケース11内で、ヒータコア13と蒸発器12との間には、ヒータコア13で加熱される温風とヒータコア13をバイパスする冷風(すなわち、冷風バイパス通路15を流れる冷風)との風量割合を調整する平板状のエアミックスドア16が配置されている。
【0040】
ここで、エアミックスドア16は、水平方向に配置された回転軸16aと一体に結合されており、この回転軸16aとともに車両上下方向に回動可能になっている。このエアミックスドア16は上記風量割合の調整により空気温度を調整する温度調整手段をなす。回転軸16aは、空調ケース11に回動自在に支持され、かつ回転軸16aの一端部は空調ケース11の外部に突出して、図示しないリンク機構に結合されて、空調装置の温度制御機構(サーボモータのようなアクチュエータ等)により回動操作されるようになっている。
【0041】
そして、空調ケース11内において、ヒータコア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる壁面17が空調ケース11に一体成形されている。この壁面17によりヒータコア13の直後から上方に向かう温風通路18が形成され、この温風通路18の下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷風バイパス通路15と合流し、冷風と温風の混合を行う冷温風混合空間19を形成している。
【0042】
空調ケース11の上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部20が開口している。このデフロスタ開口部20は冷温風混合空間19から温度制御された空調空気が第2入口穴である入口穴20aを通って流入するものであって、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、この吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
【0043】
空調ケース11内には、第1入口穴である入口穴23が形成され、この入口穴23の下流に形成された空間に、センタフェイス開口部22と、入口穴24aとが形成されている。また、入口穴24aの下流側にフット開口部24が設けられている。センタフェイス開口部22は、図示しないフェイスダクトを介して、計器盤左右方向の中央部上方側に配置されているセンタフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内中央部の乗員頭部に向けて風を吹き出す。また、フット開口部24は図示しないフットダクトを介してフット吹出口に接続され、このフット吹出口から乗員足元に温風を吹き出す。
【0044】
入口穴20aと入口穴23とは、デフロスタドア21によって選択的に開閉される。すなわち、デフロスタ開口部20と入口穴23はデフロスタドア21によって開閉される。このデフロスタドア21は、空調ケース11に回動可能に支持された回転軸21aと、この回転軸21aに設けられた板部21bとにより構成される。
【0045】
また、センタフェイス開口部22と入口穴24aとは、フットフェイス切換用ドア25によって選択的に開閉される。すなわち、センタフェイス開口部22とフット開口部24とはフットフェイス切換用ドア25によって開閉される。このフットフェイス切換用ドア25は、空調ケース11に回動可能に支持された回転軸25aと、この回転軸25aに設けられた板部25bとにより構成される。デフロスタドア21とフットフェイス切換用ドア25は、吹出モード切換用のドア手段であって、図示しないリンク機構に連結されて、吹出モード切換機構(サーボモータのようなアクチュエータ)により連動操作されるようになっている。
【0046】
ところで、回転軸21aの車両前後方向両側には図2に示すようにこの回転軸21aの両端近傍に、冷温風混合空間19から温度制御された空調空気が流入し得る入口穴30a、31aが形成されている。この入口穴30a、31aにサイドフェイス開口部30、31が連通している。
【0047】
このサイドフェイス開口部30、31は図示しないサイドフェイスダクトを介して、計器盤左右両端部の上方側に配置されているサイドフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内左右両側部の乗員頭部側または車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出す。サイドフェイス吹出口は周知なごとく手動操作される風向変更装置を備えており、この風向き変更装置の風向板の方向の調整により、吹出空気を車室内左右両側部の乗員頭部側または車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出すことが可能になっている。
【0048】
図3の図示形態から理解されるように、入口穴30a、31aに連通しているサイドフェイス開口部30、31は、車両前方側のデフロスタ開口部20と、車両後方側のセンタフェイス開口部22との間に設けられ、かつ各開口部の並び方向に直交する方向(X−X方向)においてセンタフェイス開口部22の幅内に配置されている。また、デフロスタドア21は、図4に示すように、板部21bの回転軸21a側両端に空気通過部である切欠21cを有する構造となっており、これによって、デフロスタドア21がいずれの位置にあっても、常にサイドフェイス開口部30、31の両方が開口するようになっている。
【0049】
なお、上述した各ドア16、21、25は、いずれも各回転軸16a、21a、25aおよび各回転軸16a、21a、25aと一体に結合された各板部16b、21b、25bを有する。この各回転軸16a、21a、25aは長さが略同一である。また各板部16b、21b、25bは、樹脂または金属製のドア基板を有し、この基板の表裏両面にウレタンフォームのような弾性シール材を貼着した構造である。
【0050】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明すると、車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置の出力信号により各ドア16、21、25の位置が制御される。
【0051】
図1はデフロスタ吹出モードが設定された状態を示しており、2枚のモードドア21、25によりデフロスタ開口部20のみが開放され、センタフェイス開口部22、フット開口部24はいずれも閉塞される。従って、図示しない送風機ユニットからの送風空気は主にデフロスタ開口部20を通って車両前面窓ガラスに向かって吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0052】
このとき、図5に示すように、デフロスタドア21は入口穴23を閉塞しているが、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30a、31aに流入し、そして、サイドフェイス開口部30、31を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から車両側面窓ガラスに向かって吹き出され、側面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0053】
図1のデフロスタ吹出モードでは、エアミックスドア16は最大暖房位置に操作された状態を示しているが、エアミックスドア16をこの最大暖房位置から最大冷房側へ回動操作することにより、吹出空気温度を任意に調整できる。
【0054】
次に、図6はバイレベル吹出モードの状態を示しており、デフロスタドア21は図6の実線位置(図1の1点鎖線位置21d)に操作されて、デフロスタ開口部20の入口穴20aを閉塞し、入口穴23を開放している。このとき、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通している。
【0055】
また、フットフェイス切換用ドア25は、センタフェイス開口部22とフット開口部24の入口穴24aとの中間位置(図1の1点鎖線25c)に操作されて、センタフェイス開口部22とフット開口部24の入口穴24aの両方をいずれも開放している。
【0056】
さらに、エアミックスドア16は最大冷房位置と最大暖房位置の中間位置16c(図1参照)に操作される。この状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に流入し、蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を流れる部分とヒータコア13で再加熱される部分とに振り分けられる。
【0057】
そして、ヒータコア13で加熱された温風は温風通路18を上昇した後に、冷温風混合空間19に向かう。冷温風混合空間19では、冷風バイパス通路15からの冷風と温風通路18からの温風とが混合されるが、冷風は主にフェイス開口部22、30、31側に流れ、温風は主にフット開口部24側に流れる。これにより、フット開口部24側へ向かう空気の温度よりも、フェイス開口部22、30、31へ向かう空気の温度が低くなる。その結果、乗員の頭部に吹き出される吹出空気温度が乗員の足元に吹き出される吹出空気温度より低くなり、頭寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
【0058】
次に、フェイス吹出モード時には、デフロスタドア21は図1の1点鎖線位置21dに操作されてデフロスタ開口部20を閉塞する。フットフェイス切換用ドア25は図1の実線位置のままであり、フット開口部24の入口穴24aを閉塞して、センタフェイス開口部22を開放する。また、バイレベル吹出モード時と同様に、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通している。従って、送風空気はセンタフェイス開口部22を通ってセンタフェイス吹出口から乗員頭部に向かって吹き出されるとともに、サイドフェイス開口部30、31を経由した風がサイドフェイス吹出口から吹き出す。
【0059】
次にフット吹出モード時には、フットフェイス切換用ドア25は図1の1点鎖線位置25dに操作されてセンタフェイス開口部22を閉塞する。一方、デフロスタドア21はデフロスタ開口部20の入口穴20aの開度を絞り、入口穴23の開度を大きくする図1の1点鎖線位置21eに操作される。これにより、デフロスタ開口部20とフット開口部24の入口穴24aがいずれも開放される。また、サイドフェイス開口部30、31の入口穴30a、31aは冷温風混合空間19に連通している。デフロスタドア21の上記操作位置21eにより、窓ガラスの曇り止めを行いながら、乗員足元への温風吹出による暖房作用を行うことができる。
【0060】
また、上記したフット吹出モードの状態からデフロスタドア21を所定量だけ時計方向に回動操作して、デフロスタ開口部20の入口穴20aの開度を大きくするとともに、入口穴23の開度を小さくすることにより、デフロスタ開口部20、サイドフェイス開口部30、31への吹出風量とフット開口部24への吹出風量をともに50%程度(同等の風量)に設定することができ、フットデフロスタ吹出モードが得られる。
【0061】
以上の第1の実施形態によると、センタフェイス開口部22を開閉するフットフェイス切換用ドア25の操作力を増加させることなく、空調ユニット10のセンタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられるばかりでなく、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができる。
【0062】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について図7および図8に基づいて説明する。
【0063】
上記したように、第1の実施形態では、サイドフェイス開口部30、31を、センタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20との間の各開口部の並び方向に直交する方向においてセンタフェイス開口部22の幅内に設け、かつデフロスタドア回転軸21aに対してセンタフェイス開口部22側およびデフロスタ開口部20側の両方に形成した構成としている。
【0064】
本第2の実施形態は、上記第1の実施形態と比較して、図7に示すように、サイドフェイス開口部30を、センタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20との間の各開口部の並び方向に直交する方向においてセンタフェイス開口部22の幅内に設け、かつデフロスタドア回転軸21aのセンタフェイス開口部22側に形成した構成としているものである。従ってサイドフェイス開口部31およびサイドフェイス開口部31に連通する入口穴31aは形成されていない。なお、第1の実施形態と同様の部分については、第1の実施形態と同じ符号をつけてその説明を省略する。
【0065】
まず、図8に示すように、デフロスタドア21が、センタフェイス開口部22とフット開口部24の両方に通じるフットフェイス共通の入口穴23を閉塞しているデフロスタ吹出モード時について説明する。
【0066】
このとき、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30aに流入し、そして、サイドフェイス開口部30を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から車両側面窓ガラスに向かって吹き出され、側面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0067】
次に、デフロスタドア21が図8の1点鎖線位置21dに操作されて、デフロスタ開口部20に通じる入口穴20aを閉塞しているバイレベル吹出モード時およびフェイス吹出モード時について説明する。
【0068】
このとき、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30aに流入し、そして、サイドフェイス開口部30を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から吹き出す。
【0069】
次に、デフロスタドア21がデフロスタ開口部20の入口穴20aの開度を絞り、入口穴23の開度を大きくする図8の1点鎖線位置21eに操作されるフット吹出モード時について説明する。
【0070】
このとき、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30aに流入し、そして、サイドフェイス開口部30を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から吹き出す。
【0071】
また、上記したフット吹出モードの状態からデフロスタドア21を所定量だけ時計方向に回動操作して、デフロスタ開口部20の入口穴20aの開度を大きくするとともに、入口穴23の開度を小さくするフットデフロスタ吹出モード時について説明する。
【0072】
このときも、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30aに流入し、そして、サイドフェイス開口部30を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から吹き出す。
【0073】
以上の第2の実施形態によると、センタフェイス開口部22を開閉するフットフェイス切換用ドア25の操作力を増加させることなく、空調ユニット10のセンタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられるばかりでなく、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができる。
【0074】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について図9に基づいて説明する。
【0075】
本第3の実施形態は、前記第1の実施形態と比較して、図9に示すように、センタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20との間の各開口部の並び方向に直交する方向において、サイドフェイス開口部30、31の一部をセンタフェイス開口部22の幅内に設け、かつデフロスタドア回転軸21aに対してセンタフェイス開口部22側およびデフロスタ開口部20側の両方に形成した構成としている。なお、第1の実施形態と同様の部分についてはその説明を省略する。
【0076】
図9に示すように、サイドフェイス開口部30、31は、センタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20との間に設けられ、各開口部の並び方向に直交する方向において、その一部をセンタフェイス開口部22の幅内に設けられている。そして、各開口部の並び方向に直交する方向において、サイドフェイス開口部30、31のセンタフェイス開口部22の幅内にある部分の面積が、サイドフェイス開口部30、31のセンタフェイス開口部22の幅外にある部分の面積よりも大きい位置に配置されている。
【0077】
以上の第3の実施形態によると、センタフェイス開口部22を開閉するフットフェイス切換用ドアの操作力を増加させることなく、センタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20との間の各開口部の並び方向に直交する方向(X−X方向)において、サイドフェイス開口部30、31をセンタフェイス開口部22の幅外に設けた場合と比較して、空調ユニット10のセンタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられる。
【0078】
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について図10ないし図15に基づいて説明する。
【0079】
本第4の実施形態は、前記第1の実施形態と比較して、図11に示すように、サイドフェイス開口部30、31とは別に、吹出モードに応じて開閉するサイドフェイス開口部301、311を形成した構成としている。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
【0080】
図10は、本発明の第4の実施形態の空調ユニット10の断面図(図11のA−A断面図)である。また、図12(a)から図14(a)は、図11の要部A−A断面図であり、図12(b)から図14(b)は、図11の要部B−B断面図である。
【0081】
空調ケース11の上面部において、車両前方側の部位にはデフロスタ開口部20が開口している。このデフロスタ開口部20は、図示しないデフロスタダクトを介してデフロスタ吹出口に接続され、この吹出口から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。図示しないデフロスタダクトは、吹出口までの距離が短く、通路面積を確保し易いため通風抵抗が小さい。すなわちデフロスタ開口部20の通風抵抗は小さい。
【0082】
図12(b)(図11の要部B−B断面図)に示すように、このデフロスタ開口部20の車両後方側に隣接してサイドフェイス開口部311が設けられ、冷温風混合空間19から温度制御された空調空気が入口穴311aを通って流入するものである。
【0083】
図10に示すように、空調ケース11内には、第1入口穴である入口穴23の下流に形成された空間に、センタフェイス開口部22、入口穴24aおよび入口穴301aが形成されている。入口穴24aの下流側には、フロントフット開口部241およびリヤフット開口部242が設けられている。
【0084】
センタフェイス開口部22は、図示しないフェイスダクトを介して、計器盤左右方向の中央部上方側に配置されているセンタフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内中央部の乗員頭部に向けて風を吹き出す。図示しないフェイスダクトは、吹出口までの距離が短く、通路面積を確保し易いため通風抵抗が小さい。すなわちセンタフェイス開口部22の通風抵抗は小さい。
【0085】
また、入口穴301aの下流側には、図12(b)(図11の要部B−B断面図)に示すように、サイドフェイス開口部301が設けられている。サイドフェイス開口部301、311が本実施形態における第2サイドフェイス開口部である。
【0086】
フロントフット開口部241は図示しないフロントフットダクトを介してフロントフット吹出口に接続され、このフロントフット吹出口から前席乗員足元に温風を吹き出す。リヤフット開口部242は図示しないリヤフットダクトを介してリヤフット吹出口に接続され、このリヤフット吹出口から後席乗員足元に温風を吹き出す。図示しない両フットダクトは、風向性を重視し、充分な開口面積を確保することが困難なため通風抵抗が大きい。すなわちフット開口部241、242の通風抵抗は大きい。
【0087】
入口穴20aおよび入口穴311aと入口穴23とは、デフロスタドア21によって選択的に開閉される。すなわち、デフロスタ開口部20およびサイドフェイス開口部311と入口穴23とはデフロスタドア21によって開閉される。
【0088】
また、センタフェイス開口部22および入口穴301aと入口穴24aとは、フットフェイス切換用ドア25によって選択的に開閉される。すなわち、センタフェイス開口部22およびサイドフェイス開口部301とフロントフット開口部241およびリヤフット開口部242とはフットフェイス切換用ドア25によって開閉される。
【0089】
ところで、回転軸21aの車両前後方向両側には、第1の実施形態と同様に、この回転軸21aの両端近傍に、冷温風混合空間19から温度制御された空調空気が流入し得る入口穴30a、31aが形成されている。この入口穴30a、31aにサイドフェイス開口部30、31が連通している。サイドフェイス開口部30、31が本実施形態における第1サイドフェイス開口部である。
【0090】
このサイドフェイス開口部30、31と前述のサイドフェイス開口部301、311とは図示しないサイドフェイスダクトを介して、計器盤左右両端部の上方側に配置されているサイドフェイス吹出口に接続され、この吹出口から車室内左右両側部の乗員頭部側または車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出す。
【0091】
図11の図示形態から理解されるように、入口穴30a、31a、301a、311aに連通しているサイドフェイス開口部30、31、301、311は、車両前方側のデフロスタ開口部20と、車両後方側のセンタフェイス開口部22との間に設けられ、かつ各開口部の並び方向に直交する方向(X−X方向)においてセンタフェイス開口部22の幅内に配置されている。
【0092】
また、デフロスタドア21は、第1の実施形態と同様に、板部21bの回転軸21a側両端に空気通過部である切欠21cを有する構造となっており、これによって、デフロスタドア21がいずれの位置にあっても、常にサイドフェイス開口部30、31の両方が開口するようになっている。ただし、本実施形態のデフロスタドア21には、図10に示すように、切欠21cの下端面に断面略L字形状の風向ガイド21fが一体的に設けられ、板部21bのデフロスタ開口部20側(車両前方側)に風向ガイド21gが一体的に設けられている。
【0093】
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明すると、車両用空調装置は、周知のように、空調操作パネルに設けられた各種操作部材からの操作信号および空調制御用の各種センサからのセンサ信号が入力される電子制御装置(図示せず)を備えており、この制御装置の出力信号により各ドア16、21、25の位置が制御される。
【0094】
図12はデフロスタ吹出モードが設定された状態を示しており、2枚のモードドア21、25によりデフロスタ開口部20およびサイドフェイス開口部311が開放され、センタフェイス開口部22、サイドフェイス開口部301、フロントフット開口部241およびリヤフット開口部242はいずれも閉塞される。従って、図示しない送風機ユニットからの送風空気は主にデフロスタ開口部20を通って車両前面窓ガラスに向かって吹き出され、前面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0095】
このとき、サイドフェイス開口部311が開放されているので、送風空気の一部は入口穴311aに流入する。また、デフロスタドア21は入口穴23を閉塞しているが、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通しているので、送風空気の一部は空間19から入口穴30a、31aに流入する。
【0096】
そして、サイドフェイス開口部30、31、311を通って、図示しないサイドフェイス吹出口から車両側面窓ガラスに向かって吹き出され、側面窓ガラスの曇り止めを行う。
【0097】
図12のデフロスタ吹出モードでは、エアミックスドア16は最大暖房位置に操作された状態を示しているが、エアミックスドア16をこの最大暖房位置から最大冷房側へ回動操作することにより、吹出空気温度を任意に調整できる。デフロスタ吹出モードは、本実施形態における第2吹出モードである。
【0098】
次に、バイレベル吹出モード時には、デフロスタドア21は図12の一点鎖線位置21dに操作されて、デフロスタ開口部20の入口穴20aおよびサイドフェイス開口部311の入口穴311aを閉塞し、入口穴23を開放している。このとき、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通している。
【0099】
また、フットフェイス切換用ドア25は、センタフェイス開口部22および入口穴301aとフット開口部24の入口穴24aとの中間位置(図12の1点鎖線25c)に操作されて、センタフェイス開口部22、入口穴301a、入口穴24aをいずれも開放している。
【0100】
さらに、エアミックスドア16は最大冷房位置と最大暖房位置の中間位置に操作される。この状態では、図示しない送風機ユニットからの送風空気が空気流入口14より空調ユニット10内に流入し、蒸発器12にて冷却されて冷風となる。そして、この冷風がエアミックスドア16により冷風バイパス通路15を流れる部分とヒータコア13で再加熱される部分とに振り分けられる。
【0101】
そして、ヒータコア13で加熱された温風は温風通路18を上昇した後に、冷温風混合空間19に向かう。冷温風混合空間19では、冷風バイパス通路15からの冷風と温風通路18からの温風とが混合されるが、冷風は主にフェイス開口部22、30、31、301側に流れ、温風は主にフット開口部241、242側に流れる。これにより、フット開口部241、242側へ向かう空気の温度よりも、フェイス開口部22、30、31、301へ向かう空気の温度が低くなる。その結果、乗員の頭部に吹き出される吹出空気温度が乗員の足元に吹き出される吹出空気温度より低くなり、頭寒足熱型の快適な温度分布が得られる。
【0102】
図13はフェイス吹出モードが設定された状態を示しており、デフロスタドア21は、デフロスタ開口部20およびサイドフェイス開口部311を閉塞する。フットフェイス切換用ドア25は、入口穴24aを閉塞して、センタフェイス開口部22およびサイドフェイス開口部301を開放する。また、バイレベル吹出モード時と同様に、サイドフェイス開口部30の入口穴30aは、冷温風混合空間19に連通しており、サイドフェイス開口部31の入口穴31aは、デフロスタドア21の切欠21cを通して冷温風混合空間19に連通している。
【0103】
従って、送風空気はセンタフェイス開口部22を通ってセンタフェイス吹出口から乗員頭部に向かって吹き出されるとともに、サイドフェイス開口部30、31、301を経由した風がサイドフェイス吹出口から吹き出す。フェイス吹出モードは、本実施形態における第2吹出モードである。
【0104】
図14はフット吹出モードが設定された状態を示しており、フットフェイス切換用ドア25は、センタフェイス開口部22および入口穴301aを閉塞する。一方、デフロスタドア21は入口穴20aおよび入口穴311aの開度を絞り、入口穴23の開度を大きくする位置に操作される。これにより、フット開口部241、242の入口穴24aが大きく開放されるとともに、デフロスタ開口部20とサイドフェイス開口部311がわずかに開放される。
【0105】
また、サイドフェイス開口部30、31の入口穴30a、31aは冷温風混合空間19に連通している。従って、窓ガラスの曇り止めを行いながら、乗員足元への温風吹出による暖房作用を行うことができる。なお、このとき、デフロスタドア21のデフロスタ開口部20側に風向ガイド21gが設けられていることにより、デフロスタ開口部20に流入する送風空気を少量に抑えることができる。また、デフロスタドア21の操作位置がわずかに入口穴20aを開く方向にずれたとしても、デフロスタ開口部20に流入する送風空気量が極端に増加することを防止できる。フット吹出モードは、本実施形態における第1吹出モードである。
【0106】
また、上記したフット吹出モードの状態からデフロスタドア21を所定量だけ時計方向に回動操作して、入口穴20aおよび入口穴311aの開度を大きくするとともに、入口穴23の開度を小さくすることにより、デフロスタ開口部20への吹出風量を増加して、フット開口部241、242への吹出風量を減少することができ、フットデフロスタ吹出モードが得られる。
【0107】
なお、フット吹出モード時およびフットデフロスタ吹出モード時には、デフロスタドア21に風向ガイド21fが設けられていることにより、温風通路18から冷温風混合空間19に流れ込んだ温風が、入口穴30a、31aからサイドフェイス開口部30、31に多量に流入することが防止でき、フット開口部241、242に流入させ易い。
【0108】
以上の第4の実施形態によると、センタフェイス開口部22を開閉するフットフェイス切換用ドア25の操作力を増加させることなく、空調ユニット10のセンタフェイス開口部22とデフロスタ開口部20の並び方向と直交する方向(X−X方向)の寸法縮小化のニーズに答えられるばかりでなく、全吹出モード時にサイドフェイス吹出口へ送風することができる。
【0109】
また、通風抵抗の大きなフット開口部241、242を開口するとともに、通風抵抗の小さなセンタフェイス開口部22を閉口するフット吹出モード時に対し、フット開口部241、242を閉口するとともに、センタフェイス開口部22を開口するフェイス吹出モード時には、サイドフェイス開口部301を開口して、サイドフェイス吹出口への風量割合が減少することを防止できる。
【0110】
さらに、通風抵抗の大きなフット開口部241、242を閉口するとともに、通風抵抗の小さなデフロスタ開口部20を開口するデフロスタ吹出モード時には、サイドフェイス開口部311を開口して、サイドフェイス吹出口への風量割合が極端に減少することを防止できる。
【0111】
図15に本実施形態による車両用空調装置のフェイス吹出モードM1、バイレベル吹出モードM2、フット吹出モードM3、フットデフロスタ吹出モードM4およびデフロスタ吹出モードM5における各吹出口の風量割合を示す。
【0112】
通風抵抗の大きなフット開口部241、242を開口するとともに、通風抵抗の小さなセンタフェイス開口部22を閉口するフット吹出モードM3時に対し、フット開口部241、242を閉口するとともに、センタフェイス開口部22を開口するフェイス吹出モードM1時には、サイドフェイス吹出口への風量割合が減少することが防止でき、45%の風量が確保できる。
【0113】
また、通風抵抗の大きなフット開口部241、242を閉口するとともに、通風抵抗の小さなデフロスタ開口部20を開口するデフロスタ吹出モード時には、サイドフェイス開口部311を開口して、フット吹出モード時に対し、サイドフェイス吹出口への風量割合が極端に減少することが防止でき、30%の風量が確保できる。ちなみに、本実施形態と同一の空調装置において、サイドフェイス開口部311を設けない場合には、サイドフェイス吹出口への風量割合が20%しか確保できないことを発明者らは確認している。
【0114】
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタ開口部20とセンタフェイス開口部22との間のスペースの設けたが、フット開口部24等の他の開口部とセンタフェイス開口部22との間のスペースに設けてもよい。
【0115】
上記各実施形態では、空調ケース11の上面部において、サイドフェイス開口部30、31をセンタフェイス開口部22の車両前方側に設けたが、サイドフェイス開口部30、31の両方あるいはいずれかをセンタフェイス開口部22の車両後方側に設けてもよい。
【0116】
また、上記各実施形態では、空調ユニット10の車両前後、左右、上下方向を規定したが、これに限らず、他の向きであってもよい。
【0117】
また,上記各実施形態では、左右のサイドフェイス開口部30、31のそれぞれの開口面積を略同一としたが、風量配分のためそれぞれの開口面積が異なる構成であってもよい。
【0118】
また、上記各実施形態では、デフロスタドア21の切欠21cは矩形であったが、これに限らず、空気が通過するものであれば三角形や丸穴等の他の形状であってもよい。
【0119】
また、上記各実施形態では、サイドフェイス開口部30、31はデフロスタドア21の回転軸21aの両端近傍に設け、デフロスタドア21の切欠21cは、サイドフェイス開口部30、31の入口穴30a、31aに対応するデフロスタドア21の板部21bの回転軸21a側両端の位置に設けたが、これに限らず、図16および図17に示すように、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア21の回転軸21aの略中央近傍に設け、デフロスタドア21の空気通過部21cは、サイドフェイス開口部30、31の入口穴30a、31aに対応するデフロスタドア21の板部21bの回転軸21a側略中央の位置に設けてもよい。
【0120】
また、上記第1の実施形態では、デフロスタドア21に切欠21cを設けているが、サイドフェイス開口部30、31の開口面積を増大でき、サイドフェイス吹出風量を確保できる場合は、切欠21cは廃止することも可能である。
【0121】
また、上記第2の実施形態では、デフロスタドア21に切欠21cを設けているが、デフロスタ吹出モード時にサイドフェイス吹出口からの風の吹出が不要であれば、切欠21cは廃止することも可能である。
【0122】
また、上記第3の実施形態では、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア回転軸21aに対してセンタフェイス開口部22側およびデフロスタ開口部20側の両方に形成した構成としているが、例えば図18に示すように、サイドフェイス開口部30をデフロスタドア回転軸21aに対して片側に形成してもよい。
【0123】
また、上記第4の実施形態では、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア回転軸21aに対してセンタフェイス開口部22側およびデフロスタ開口部20側の両方に形成した構成としているが、サイドフェイス吹出口への風量割合が確保できるのであれば、、サイドフェイス開口部30をデフロスタドア回転軸21aに対して片側のみに形成した構成でもよい。
【0124】
また、上記第4の実施形態では、デフロスタ吹出モード時に開口するサイドフェイス開口部311を設けたが、デフロスタ開口部20の通風抵抗がフット開口部241、242の通風抵抗と同様に大きい場合には、これを廃止した構成とすることができる。
【0125】
また、上記各実施形態では、各ドア16、21、25の操作をリンク機構を介してサーボモータのようなアクチュエータにより行う場合について説明したが、空調操作パネルに設けられた温度制御レバー、吹出モードレバー等の手動操作部材に加えられる手動操作力にて、操作ケーブル等を介して上記各ドアを操作するようにしてもよい。
【0126】
また、上記各実施形態では、空調ユニット10内に蒸発器(冷房用熱交換器)12を配設しないタイプの空調装置にも同様に本発明を適用できることはもちろんである。
【0127】
また、上記第1ないし第3の実施形態では、フット開口部24として、前席側への温風吹出用の他に後席用のフット開口部を追加設置して、車室内の後席側の乗員足元にも温風を吹き出すようにしてもよい。
【0128】
また、上記第4の実施形態では、フロントフット開口部241およびリヤフット開口部242を設けたが、前席側へのみ温風を吹き出すのであれば、リヤフット開口部を廃止した構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における空調ユニット部の断面図で、デフロスタ吹出モードの状態を示す。
【図2】図1の空調ユニット部のデフロスタ吹出モードの状態を示す要部斜視図である。
【図3】図1の空調ユニット部の上面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるデフロスタドアの正面図である。
【図5】図1のデフロスタドアがセンタフェイス開口部とフット開口部とに通じる共通の入口穴を閉塞した状態を示すA−A断面図である。
【図6】図1の空調ユニット部のバイレベル吹出モードの状態を示す要部断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における空調ユニットの上面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における空調ユニットの要部断面図で、デフロスタ吹出モードの状態を示す。
【図9】本発明の第3の実施形態における空調ユニットの上面図である。
【図10】本発明の第4の実施形態における空調ユニット部の断面図で、フェイス吹出モードの状態を示す。
【図11】本発明の第4の実施形態における空調ユニットの上面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態における空調ユニット部の要部断面図で、デフロスタ吹出モードの状態を示し、(a)は図11のA−A断面、(b)は図11のB−B断面を示す。
【図13】本発明の第4の実施形態における空調ユニット部の要部断面図で、フェイス吹出モードの状態を示し、(a)は図11のA−A断面、(b)は図11のB−B断面を示す。
【図14】本発明の第4の実施形態における空調ユニット部の要部断面図で、フット吹出モードの状態を示し、(a)は図11のA−A断面、(b)は図11のB−B断面を示す。
【図15】本発明の第4の実施形態における空調ユニットの各吹出モードにおける各吹出口の風量割合を示す。
【図16】本発明の他の実施形態において、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア21の回転軸21aの略中央近傍に設けた場合の空調ユニットの上面図である。
【図17】本発明の他の実施形態において、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア21の回転軸21aの略中央近傍に設けた場合のデフロスタドアの正面図である。
【図18】本発明の他の実施形態において、サイドフェイス開口部30、31をデフロスタドア回転軸21aに対して片側に形成した場合の空調ユニットの上面図である。
【図19】従来技術における空調ユニットの上面図である。
【符号の説明】
10 空調ユニット
11 空調ケース
12 蒸発器(冷房用熱交換器)
13 ヒータコア(暖房用熱交換器)
15 冷風バイパス通路
16 エアミックスドア(温度調整手段)
19 冷温風混合空間
20 デフロスタ開口部(他の開口部)
20a 入口穴(第2入口穴)
21 デフロスタドア(吹出モード切換手段、第2吹出モード切換手段)
21a 回転軸
21c 切欠(空気通過部)
22 センタフェイス開口部
23 入口穴(第1入口穴、空気入口穴)
24 フット開口部
25 フットフェイス切換用ドア(第1吹出モード切換手段)
30、31 サイドフェイス開口部(第1サイドフェイス開口部)
301 サイドフェイス開口部(第2サイドフェイス開口部、一方の第2サイドフェイス開口部)
311 サイドフェイス開口部(第2サイドフェイス開口部、他方の第2サイドフェイス開口部)
M1 フェイス吹出モード(第2吹出モード、一方の第2吹出モード)
M3 フット吹出モード(第1吹出モード)
M5 デフロスタ吹出モード(第2吹出モード、他方の第2吹出モード)

Claims (5)

  1. 空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    この暖房用熱交換器(13)による空調空気の加熱量を調整して空気温度を調整する温度調整手段(16)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車室内中央部から乗員頭部側に向けて風を吹き出すセンタフェイス吹出口に接続されるセンタフェイス開口部(22)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車室内左右両端部から乗員頭部側および車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出すことが可能なサイドフェイス吹出口に接続されるサイドフェイス開口部(30、31)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、前記センタフェイス開口部(22)および前記サイドフェイス開口部(30、31)以外の他の開口部(20)と、
    前記温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に配置され、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)とを選択的に開閉する吹出モード切換手段(21)とを備えた車両用空調装置において、
    前記サイドフェイス開口部(30、31)は、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間に設けられ、かつ前記各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅内にあり、
    前記吹出モード切換手段(21)は、前記センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と前記他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とを選択的に開閉するように構成されるとともに、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間に設けられた回転軸(21a)と、この回転軸(21a)に設けられた板部(21b)とを有し、前記サイドフェイス開口部(30、31)は、前記回転軸(21a)に対して前記センタフェイス開口部(22)側および前記他の開口部(20)側の少なくとも一方に形成されており、かつ前記板部(21b)に前記サイドフェイス開口部(30、31)と連通する空気通過部(21c)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に設けられ、空調空気を加熱する暖房用熱交換器(13)と、
    この暖房用熱交換器(13)による空調空気の加熱量を調整して空気温度を調整する温度調整手段(16)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車室内中央部から乗員頭部側に向けて風を吹き出すセンタフェイス吹出口に接続されるセンタフェイス開口部(22)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、車室内左右両端部から乗員頭部側および車両側面窓ガラスに向けて風を吹き出すことが可能なサイドフェイス吹出口に接続されるサイドフェイス開口部(30、31)と、
    前記空調ケース(11)に設けられ、前記センタフェイス開口部(22)および前記サイドフェイス開口部(30、31)以外の他の開口部(20)と、
    前記温度調整手段(16)により温度調整された後の空調空気が流れる部位に配置され、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)とを選択的に開閉する吹出モード切換手段(21)とを備えた車両用空調装置において、
    前記サイドフェイス開口部(30、31)は、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間に設けられ、前記サイドフェイス開口部(30、31)の少なくとも一部は、前記各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅内にあり、
    前記サイドフェイス開口部(30、31)の前記各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅内にある部分の面積が、前記サイドフェイス開口部(30、31)の前記各開口部の並び方向と直交する方向において前記センタフェイス開口部(22)の幅外にある部分の面積よりも大きく、
    前記吹出モード切換手段(21)は、前記センタフェイス開口部(22)に通じる第1入口穴(23)と前記他の開口部(20)に通じる第2入口穴(20a)とを選択的に開閉するように構成されるとともに、前記センタフェイス開口部(22)と前記他の開口部(20)との間に設けられた回転軸(21a)と、この回転軸(21a)に設けられた板部(21b)とを有し、前記サイドフェイス開口部(30、31)は、前記回転軸(21a)に対して前記センタフェイス開口部(22)側および前記他の開口部(20)側の少なくとも一方に形成されており、かつ前記板部(21b)に前記サイドフェイス開口部(30、31)と連通する空気通過部(21c)が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記サイドフェイス開口部(30、31)は、前記回転軸(21a)に対して前記センタフェイス開口部(22)側および前記他の開口部(20)側の両方に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調ケース(11)は、前記並び方向が車両前後方向となるように、車室内に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  5. 前記他の開口部は、車両前面窓ガラスに向けて風を吹き出すデフロスタ吹出口に接続されるデフロスタ開口部(20)と、車室内乗員の足元に向けて風を吹き出すフット吹出口に接続されるフット開口部(24)とを有し、
    前記空調ケース(11)内には、前記センタフェイス開口部(22)と前記フット開口部(24)の両方に共通する空気入口穴(23)が設けられ、前記吹出モード切換手段は、前記センタフェイス開口部(22)と前記フット開口部(24)とを開閉する第1吹出モード切換手段(25)と、前記デフロスタ開口部(20)と前記空気入口穴(23)とを開閉する第2吹出モード切換手段(21)とを備え、
    前記第1吹出モード切換手段(25)および前記第2吹出モード切換手段(21)はそれぞれ回転軸(25a、21a)と板部(25b、21b)とを有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両用空調装置。
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