JP3386524B2 - インクリボン - Google Patents
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- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J31/00—Ink ribbons; Renovating or testing ink ribbons
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- B41J35/16—Multicolour arrangements
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- B41J33/00—Apparatus or arrangements for feeding ink ribbons or like character-size impression-transfer material
- B41J33/14—Ribbon-feed devices or mechanisms
Landscapes
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術（図３）
発明が解決しようとする課題（図３）
課題を解決するための手段（図１及び図２）
作用（図１及び図２）
実施例（図１及び図２）
発明の効果
【０００２】
【産業上の利用分野】本発明はインクリボンに関し、例
えば染料熱転写方式でカード状印刷媒体にカラー画像を
印刷するカード印刷装置に用いるものに適用し得る。 【０００３】 【従来の技術】従来、カード印刷装置として、カラー写
真等から光学的に読み取つたカラー画像情報や、ビデオ
カメラで撮影したカラー画像情報に基づいて、インクリ
ボンに等間隔で塗布されているイエロー、マゼンタ、シ
アン等の染料でなる複数の印刷用色材を熱転写ヘツドに
よつてカード状印刷媒体（以下カードと呼ぶ）上に順次
重ねて熱転写して、カード上にカラー画像を印刷するも
のがある（特開昭62-11370号公報）。 【０００４】ここで、図３に示すように、カード印刷装
置に用いられるインクリボン１では１頁分の印刷単位の
染料としてイエロー色染料Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シア
ン色染料Ｃがそれぞれ所定の長さで塗布されている。こ
の１頁分印刷単位の先頭部分、すなわちイエロー色染料
Ｙの先頭に、インクリボン１のリボン幅でかつ所定長さ
Ｈ1 を有する頁先頭マークＰＨが塗布されている。また
それぞれシアン色染料Ｍ及びマゼンタ色染料Ｃの先頭に
は、それぞれインクリボン１の長手方向の中心部分より
一端側にリボン幅の半分で、かつ所定長さＨ2 、Ｈ3 を
有するＭ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨが塗布されてい
る。 【０００５】一方カード印刷装置のインクリボン駆動系
には、リボン幅の半分の部分にそれぞれ対応する第１及
び第２のセンサ２Ａ及び２Ｂが配置されている。これに
よりインクリボン駆動系では、第１及び第２のセンサ２
Ａ及び２Ｂが同時にマークを感知したとき、インクリボ
ン１の１頁分の先頭と判断し、その後第１のセンサ２Ａ
のみがマークを感知したとき、各色の先頭と判断する。
このようにして複数の印刷用色材を位置決めする際に
も、リボン長やすべり等に影響されずに、確実に位置決
めして高品質に印刷し得るようになされている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】ところでかかるカード
印刷装置においては、３色の色染料Ｙ、Ｍ、Ｃによるカ
ラー印刷に加えて特に黒文字のみを印刷したり、赤外線
センサ構成のバーコード読取り装置で読み取れるような
バーコードを印刷したい場合があり、イエロー色染料
Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃに続いて黒色染
料が塗布されたインクリボンが用いられる。 【０００７】このようなインクリボンでは、黒色染料の
先頭にも黒色マークが塗布されるが、上述したように２
つのセンサ２Ａ、２Ｂがマークを感知したタイミングを
利用するのみの簡易な構成では、黒色染料と頁先頭マー
クＰＨとの区別ができなくなる問題がある。このため２
つのセンサより得られるセンサ出力を、マークや色染料
Ｙ、Ｍ、Ｃの幅等に基づいて演算して頭出し処理すれば
良いと考えられるが、このようにするとその分インクリ
ボン駆動系や演算回路が複雑になり、簡易かつ小型化の
点で未だ不十分であつた。 【０００８】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で確実に印刷単位の先頭や各色インク領
域の先頭を頭出しして高品質で印刷し得るインクリボン
を提案しようとするものである。 【０００９】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、リボンの長手方向に当該リボンの
全幅で順次形成された少なくとも３色の色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋを印刷単位にして、所定の印刷媒体１８
上に印刷するインクリボン１０において、リボンの各色
インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋごとに、当該各色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ間のリボンの長手方向に隣接する隙間内
で、リボンの幅方向中心から当該幅方向一端側に色頭出
しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨを形成すると共に、リボンの
印刷単位の先頭ごとに、隙間内においてリボンの幅方向
中心から当該幅方向他端側に、色頭出しマークＭＨ、Ｃ
Ｈ、ＫＨとリボンの長手方向に連続してずれた位置関係
を有する印刷単位頭出しマークＰＨ１を形成するように
した。 【００１０】 【作用】リボンの各色インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋごと
に、当該各色インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ間のリボンの長
手方向に隣接する隙間内で、リボンの幅方向中心から当
該幅方向一端側に色頭出しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨを形
成すると共に、リボンの印刷単位の先頭ごとに、隙間内
においてリボンの幅方向中心から当該幅方向他端側に、
色頭出しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨとリボンの長手方向に
連続してずれた位置関係を有する印刷単位頭出しマーク
ＰＨ１を形成するようにしたことにより、リボンの幅方
向で印刷単位頭出しマークＰＨ１及び色頭出しマークＭ
Ｈ、ＣＨ、ＫＨに対応するように配された２つのセンサ
２Ａ、２Ｂの出力に応じて、印刷単位及び色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋを確実に頭出しし得る。 【００１１】 【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。 【００１２】図３との対応部分に同一部分を付して示す
図１において、１０は全体として本発明によるインクリ
ボンを示し、１頁分の染料としてイエロー色染料Ｙ、マ
ゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃ及び黒色染料Ｋがそれ
ぞれ所定の長さで塗布されている。この１頁分の先頭部
分にはインクリボン１０の幅方向の中心部分より一端側
にリボン幅の半分でかつ所定長さＨａを有する頁先頭マ
ークＰＨ１が塗布され、続いて中心部分より他端側にリ
ボン幅の半分でかつ所定長さＨｂを有するＹ色マークＹ
Ｈが塗布されている。 【００１３】またそれぞれの色染料Ｍ、Ｃ、Ｋの先頭に
もＹ色マークＹＨと同様の位置にリボン幅の半分でかつ
所定長さＨc 、Ｈd 、Ｈe を有するＭ色マークＭＨ、Ｃ
色マークＣＨ、黒色マークＫＨが塗布されている。なお
この黒色染料Ｋ、頁先頭マークＰＨ１、Ｙ色マークＹ
Ｈ、Ｍ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨは、他の色染料
Ｙ、Ｍ、Ｃと異なり、光と透過しない染料で塗布されて
いる。 【００１４】以上の構成において、このインクリボン１
０を駆動するインクリボン駆動系では、第１及び第２の
センサ２Ａ及び２Ｂのうち、第２のセンサ２Ｂがマーク
を感知したとき、インクリボン１０の１頁分の先頭と判
断し、その後第１のセンサ２Ａのみがマークを感知した
とき、それぞれ色染料Ｙ、Ｍ、Ｃ及びＫの先頭と判断す
る。 【００１５】このようにして、インクリボン１０として
各色のマークＹＨ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨと同じ色の黒色染
料Ｋが塗布された場合でも、１頁分及び各色を頭出しし
て位置決めする際に、リボン長やすべり等に影響されず
に、確実に位置決めして高品質に印刷し得るようになさ
れている。なおこの実施例のインクリボン１０の場合、
Ｙ色マークＹＨは巻径検出用マークと兼用されている。 【００１６】実際上このインクリボン１０は、例えば図
２に示すようなインク駆動系１１で駆動される。すなわ
ちインク駆動系１１においては、供給側リール１２に巻
かれたインクリボン１０が、リボンガイド１４、１５に
架け渡されて巻取側リール１６に巻取られる。この図で
は印画時の状態を表し、熱転写ヘツド１７がダウン状態
で所定の重量及び力Ｗでインクリボン１０を搬送中のカ
ード１８に接圧するようになされている。 【００１７】この供給側リール１２にはトルクリミツタ
１９が配置され、一定のトルクでインクリボン１０にバ
ツクテンシヨンＦbtを与えようになされている。また巻
取側リール１６は直流（ＤＣ）モータ２０でダイレクト
に駆動制御されると共に、光学センサ構成でなる巻径検
出用エンコーダ２１及びセンサ２２が配置されている。 【００１８】インクリボン駆動系１１においては、Ｙ色
マークＹＨ、Ｍ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨ、黒色マ
ークＫＨに対応する位置に各色の頭出し用として第１の
センサ２Ａが配置され、頁先頭マークＰＨ1 に対応する
位置に頁頭出し用の第２のセンサ２Ｂが配置されてい
る。第１及び第２のセンサ２Ａ及び２Ｂは光学センサ構
成でなり、このうち第１のセンサ２Ａは各色のマークＹ
Ｈ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨが通過したタイミングで立ち上が
る第１のセンサ出力を送出し、第２のセンサ２Ｂは頁先
頭マークＰＨ1 が通過したタイミングで立ち上がる第２
のセンサ出力を送出する。 【００１９】このような構成で、各頁分を頭出しするた
めにインクリボン１０を搬送する際には、まずインクリ
ボン１０上の各頁毎に先頭に形成された巻径検出用マー
クすなわち長さＨb でなるＹ色マークＹＨが、第１のセ
ンサ２Ａを通過する期間に、巻径検出用エンコーダ２１
のセンサ２２より送出されるエンコーダ出力のパルスの
数をカウントする。 【００２０】続いてこのカウント値に応じて、巻取側リ
ール１６に巻かれたインクリボン１０の巻径を検出し、
この巻径に応じてＤＣモータ２０の巻取りトルクを制御
する。これにより巻取側リール１６による引つ張り力と
供給側リール１２によるバツクテンシヨンとの力差をほ
ぼ一定に制御して、高品質な印刷を実現し得るようにな
されている。 【００２１】以上の構成によれば、イエロー色染料Ｙ、
マゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃ及び黒色染料Ｋの先
頭に、リボン幅の半分でかつ長手方向に所定長さＨa を
有する頁頭出しマークＰＨ1 を形成すると共に、各色染
料Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの先頭に、それぞれ頁頭出しマークＰ
Ｈ1 と重なり合わないリボン幅の半分で、かつ長手方向
に所定長さＨb 、Ｈc 、Ｈd 、Ｈe を有する色頭出しマ
ークＹＨ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨをそれぞれ形成するように
したことにより、リボンの幅方向に配置された２つのセ
ンサ２Ａ及び２Ｂの出力に応じて、１頁分及び各色を確
実に頭出しすることができ、かくして簡易な構成で高品
質に印刷し得るインクリボン１０を実現できる。 【００２２】さらに上述の構成によれば、イエロー色染
料Ｙの色頭出しマークＹＨを巻径検出用マークと兼用
し、この結果得られる巻取側リール１６の巻径に応じ
て、巻取側リール１６を駆動するＤＣモータ２０の巻取
りトルクを制御して、巻取側リール１６による引つ張り
力と供給側リール１２によるバツクテンシヨンとの力差
をほぼ一定に制御するようにしたことにより、高品質な
印刷を実現することができる。 【００２３】なお上述の実施例においては、イエロー色
染料Ｙの色頭出しマークＹＨを巻径検出用マークと兼用
した場合について述べたが、巻径による巻取りトルクの
制御を行わない場合には、イエロー色染料Ｙの色頭出し
マークＹＨ自体を、頁頭出しマークＰＨ1 と兼用して省
略するようにしても良い。 【００２４】また上述の実施例においては、頁頭出しマ
ークＰＨ1 に続けてイエロー色染料Ｙの色頭出しマーク
ＹＨを形成した場合について述べたが、これに限らず、
所定の間隔を有するように配置しても上述の実施例と同
様の効果を実現できる。 【００２５】また上述の実施例においては、１頁分の染
料としてイエロー色染料Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シアン
色染料Ｃ及び黒色染料Ｋをそれぞれ塗布した場合につい
て述べたが、これに限らず、イエロー色染料Ｙ、マゼン
タ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃを１頁分の染料として用い
る場合にも適用し得、また頁頭出しマークや色頭出しマ
ークは黒色染料と同じ染料に限らず、他の色を用いるよ
うにしても良い。 【００２６】また上述の実施例においては、頁頭出しマ
ーク及び各色頭出しマークをリボンの幅方向にリボン幅
の半分で形成したが、各マークの形状はこれに限らず、
要はリボンの幅方向で、頁頭出しマークと各色頭出しマ
ークが重なり合わないようにすれば、上述の実施例と同
様の効果を実現できる。 【００２７】また上述の実施例においては、１頁分の頭
出しとして、４色の色染料の先頭に頁頭出しマークを配
した場合について述べたが、これに代え、所定印刷単位
の先頭に印刷単位頭出しマークを配するようにしても良
い。 【００２８】また上述の実施例においては、インクリボ
ン駆動系の巻径検出用エンコーダを巻取側リールに設け
た場合について述べたが、巻径検出用エンコーダは巻取
側リールに限らず、供給側リールに設けるようにしても
良く、この場合も上述の実施例と同様の制御で、インク
リボンを引つ張る力とバツクテンシヨンの力差を所定範
囲内にすることができ、同様の効果を得ることができ
る。 【００２９】また上述の実施例においては、インクリボ
ン駆動系の巻径検出用エンコーダを光センサで構成した
場合について述べたが、これに限らず、インクリボン上
の巻径検出用マークの長さに応じた回転角が検出できれ
ば、例えばＭＲ素子等を用いた周波数発電機等を用いる
ようにしても良い。 【００３０】さらに上述の実施例においては、本発明を
カード上に画像データをカラー印画するカード印刷装置
に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、紙や他の印刷媒体に印画するものや、熱転写印刷に
限らず、熱昇華型の印刷装置等、要はインクリボンを用
いて印刷する印刷装置に広く適用し得る。 【００３１】 【発明の効果】上述のように本発明によれば、リボンの
各色インク領域ごとに、当該各色インク領域間のリボン
の長手方向に隣接する隙間内で、リボンの幅方向中心か
ら当該幅方向一端側に色頭出しマークを形成すると共
に、リボンの印刷単位の先頭ごとに、隙間内においてリ
ボンの幅方向中心から当該幅方向他端側に、色頭出しマ
ークとリボンの長手方向に連続してずれた位置関係を有
する印刷単位頭出しマークを形成するようにしたことに
より、リボンの幅方向で印刷単位頭出しマーク及び色頭
出しマークに対応するように配された２つのセンサの出
力に応じて、印刷単位及び色インク領域を確実に頭出し
し得、かくして簡易な構成で高品質で印刷し得るインク
リボンを実現できる。
えば染料熱転写方式でカード状印刷媒体にカラー画像を
印刷するカード印刷装置に用いるものに適用し得る。 【０００３】 【従来の技術】従来、カード印刷装置として、カラー写
真等から光学的に読み取つたカラー画像情報や、ビデオ
カメラで撮影したカラー画像情報に基づいて、インクリ
ボンに等間隔で塗布されているイエロー、マゼンタ、シ
アン等の染料でなる複数の印刷用色材を熱転写ヘツドに
よつてカード状印刷媒体（以下カードと呼ぶ）上に順次
重ねて熱転写して、カード上にカラー画像を印刷するも
のがある（特開昭62-11370号公報）。 【０００４】ここで、図３に示すように、カード印刷装
置に用いられるインクリボン１では１頁分の印刷単位の
染料としてイエロー色染料Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シア
ン色染料Ｃがそれぞれ所定の長さで塗布されている。こ
の１頁分印刷単位の先頭部分、すなわちイエロー色染料
Ｙの先頭に、インクリボン１のリボン幅でかつ所定長さ
Ｈ1 を有する頁先頭マークＰＨが塗布されている。また
それぞれシアン色染料Ｍ及びマゼンタ色染料Ｃの先頭に
は、それぞれインクリボン１の長手方向の中心部分より
一端側にリボン幅の半分で、かつ所定長さＨ2 、Ｈ3 を
有するＭ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨが塗布されてい
る。 【０００５】一方カード印刷装置のインクリボン駆動系
には、リボン幅の半分の部分にそれぞれ対応する第１及
び第２のセンサ２Ａ及び２Ｂが配置されている。これに
よりインクリボン駆動系では、第１及び第２のセンサ２
Ａ及び２Ｂが同時にマークを感知したとき、インクリボ
ン１の１頁分の先頭と判断し、その後第１のセンサ２Ａ
のみがマークを感知したとき、各色の先頭と判断する。
このようにして複数の印刷用色材を位置決めする際に
も、リボン長やすべり等に影響されずに、確実に位置決
めして高品質に印刷し得るようになされている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】ところでかかるカード
印刷装置においては、３色の色染料Ｙ、Ｍ、Ｃによるカ
ラー印刷に加えて特に黒文字のみを印刷したり、赤外線
センサ構成のバーコード読取り装置で読み取れるような
バーコードを印刷したい場合があり、イエロー色染料
Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃに続いて黒色染
料が塗布されたインクリボンが用いられる。 【０００７】このようなインクリボンでは、黒色染料の
先頭にも黒色マークが塗布されるが、上述したように２
つのセンサ２Ａ、２Ｂがマークを感知したタイミングを
利用するのみの簡易な構成では、黒色染料と頁先頭マー
クＰＨとの区別ができなくなる問題がある。このため２
つのセンサより得られるセンサ出力を、マークや色染料
Ｙ、Ｍ、Ｃの幅等に基づいて演算して頭出し処理すれば
良いと考えられるが、このようにするとその分インクリ
ボン駆動系や演算回路が複雑になり、簡易かつ小型化の
点で未だ不十分であつた。 【０００８】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で確実に印刷単位の先頭や各色インク領
域の先頭を頭出しして高品質で印刷し得るインクリボン
を提案しようとするものである。 【０００９】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、リボンの長手方向に当該リボンの
全幅で順次形成された少なくとも３色の色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋを印刷単位にして、所定の印刷媒体１８
上に印刷するインクリボン１０において、リボンの各色
インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋごとに、当該各色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ間のリボンの長手方向に隣接する隙間内
で、リボンの幅方向中心から当該幅方向一端側に色頭出
しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨを形成すると共に、リボンの
印刷単位の先頭ごとに、隙間内においてリボンの幅方向
中心から当該幅方向他端側に、色頭出しマークＭＨ、Ｃ
Ｈ、ＫＨとリボンの長手方向に連続してずれた位置関係
を有する印刷単位頭出しマークＰＨ１を形成するように
した。 【００１０】 【作用】リボンの各色インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋごと
に、当該各色インク領域Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋ間のリボンの長
手方向に隣接する隙間内で、リボンの幅方向中心から当
該幅方向一端側に色頭出しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨを形
成すると共に、リボンの印刷単位の先頭ごとに、隙間内
においてリボンの幅方向中心から当該幅方向他端側に、
色頭出しマークＭＨ、ＣＨ、ＫＨとリボンの長手方向に
連続してずれた位置関係を有する印刷単位頭出しマーク
ＰＨ１を形成するようにしたことにより、リボンの幅方
向で印刷単位頭出しマークＰＨ１及び色頭出しマークＭ
Ｈ、ＣＨ、ＫＨに対応するように配された２つのセンサ
２Ａ、２Ｂの出力に応じて、印刷単位及び色インク領域
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋを確実に頭出しし得る。 【００１１】 【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。 【００１２】図３との対応部分に同一部分を付して示す
図１において、１０は全体として本発明によるインクリ
ボンを示し、１頁分の染料としてイエロー色染料Ｙ、マ
ゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃ及び黒色染料Ｋがそれ
ぞれ所定の長さで塗布されている。この１頁分の先頭部
分にはインクリボン１０の幅方向の中心部分より一端側
にリボン幅の半分でかつ所定長さＨａを有する頁先頭マ
ークＰＨ１が塗布され、続いて中心部分より他端側にリ
ボン幅の半分でかつ所定長さＨｂを有するＹ色マークＹ
Ｈが塗布されている。 【００１３】またそれぞれの色染料Ｍ、Ｃ、Ｋの先頭に
もＹ色マークＹＨと同様の位置にリボン幅の半分でかつ
所定長さＨc 、Ｈd 、Ｈe を有するＭ色マークＭＨ、Ｃ
色マークＣＨ、黒色マークＫＨが塗布されている。なお
この黒色染料Ｋ、頁先頭マークＰＨ１、Ｙ色マークＹ
Ｈ、Ｍ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨは、他の色染料
Ｙ、Ｍ、Ｃと異なり、光と透過しない染料で塗布されて
いる。 【００１４】以上の構成において、このインクリボン１
０を駆動するインクリボン駆動系では、第１及び第２の
センサ２Ａ及び２Ｂのうち、第２のセンサ２Ｂがマーク
を感知したとき、インクリボン１０の１頁分の先頭と判
断し、その後第１のセンサ２Ａのみがマークを感知した
とき、それぞれ色染料Ｙ、Ｍ、Ｃ及びＫの先頭と判断す
る。 【００１５】このようにして、インクリボン１０として
各色のマークＹＨ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨと同じ色の黒色染
料Ｋが塗布された場合でも、１頁分及び各色を頭出しし
て位置決めする際に、リボン長やすべり等に影響されず
に、確実に位置決めして高品質に印刷し得るようになさ
れている。なおこの実施例のインクリボン１０の場合、
Ｙ色マークＹＨは巻径検出用マークと兼用されている。 【００１６】実際上このインクリボン１０は、例えば図
２に示すようなインク駆動系１１で駆動される。すなわ
ちインク駆動系１１においては、供給側リール１２に巻
かれたインクリボン１０が、リボンガイド１４、１５に
架け渡されて巻取側リール１６に巻取られる。この図で
は印画時の状態を表し、熱転写ヘツド１７がダウン状態
で所定の重量及び力Ｗでインクリボン１０を搬送中のカ
ード１８に接圧するようになされている。 【００１７】この供給側リール１２にはトルクリミツタ
１９が配置され、一定のトルクでインクリボン１０にバ
ツクテンシヨンＦbtを与えようになされている。また巻
取側リール１６は直流（ＤＣ）モータ２０でダイレクト
に駆動制御されると共に、光学センサ構成でなる巻径検
出用エンコーダ２１及びセンサ２２が配置されている。 【００１８】インクリボン駆動系１１においては、Ｙ色
マークＹＨ、Ｍ色マークＭＨ、Ｃ色マークＣＨ、黒色マ
ークＫＨに対応する位置に各色の頭出し用として第１の
センサ２Ａが配置され、頁先頭マークＰＨ1 に対応する
位置に頁頭出し用の第２のセンサ２Ｂが配置されてい
る。第１及び第２のセンサ２Ａ及び２Ｂは光学センサ構
成でなり、このうち第１のセンサ２Ａは各色のマークＹ
Ｈ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨが通過したタイミングで立ち上が
る第１のセンサ出力を送出し、第２のセンサ２Ｂは頁先
頭マークＰＨ1 が通過したタイミングで立ち上がる第２
のセンサ出力を送出する。 【００１９】このような構成で、各頁分を頭出しするた
めにインクリボン１０を搬送する際には、まずインクリ
ボン１０上の各頁毎に先頭に形成された巻径検出用マー
クすなわち長さＨb でなるＹ色マークＹＨが、第１のセ
ンサ２Ａを通過する期間に、巻径検出用エンコーダ２１
のセンサ２２より送出されるエンコーダ出力のパルスの
数をカウントする。 【００２０】続いてこのカウント値に応じて、巻取側リ
ール１６に巻かれたインクリボン１０の巻径を検出し、
この巻径に応じてＤＣモータ２０の巻取りトルクを制御
する。これにより巻取側リール１６による引つ張り力と
供給側リール１２によるバツクテンシヨンとの力差をほ
ぼ一定に制御して、高品質な印刷を実現し得るようにな
されている。 【００２１】以上の構成によれば、イエロー色染料Ｙ、
マゼンタ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃ及び黒色染料Ｋの先
頭に、リボン幅の半分でかつ長手方向に所定長さＨa を
有する頁頭出しマークＰＨ1 を形成すると共に、各色染
料Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの先頭に、それぞれ頁頭出しマークＰ
Ｈ1 と重なり合わないリボン幅の半分で、かつ長手方向
に所定長さＨb 、Ｈc 、Ｈd 、Ｈe を有する色頭出しマ
ークＹＨ、ＭＨ、ＣＨ、ＫＨをそれぞれ形成するように
したことにより、リボンの幅方向に配置された２つのセ
ンサ２Ａ及び２Ｂの出力に応じて、１頁分及び各色を確
実に頭出しすることができ、かくして簡易な構成で高品
質に印刷し得るインクリボン１０を実現できる。 【００２２】さらに上述の構成によれば、イエロー色染
料Ｙの色頭出しマークＹＨを巻径検出用マークと兼用
し、この結果得られる巻取側リール１６の巻径に応じ
て、巻取側リール１６を駆動するＤＣモータ２０の巻取
りトルクを制御して、巻取側リール１６による引つ張り
力と供給側リール１２によるバツクテンシヨンとの力差
をほぼ一定に制御するようにしたことにより、高品質な
印刷を実現することができる。 【００２３】なお上述の実施例においては、イエロー色
染料Ｙの色頭出しマークＹＨを巻径検出用マークと兼用
した場合について述べたが、巻径による巻取りトルクの
制御を行わない場合には、イエロー色染料Ｙの色頭出し
マークＹＨ自体を、頁頭出しマークＰＨ1 と兼用して省
略するようにしても良い。 【００２４】また上述の実施例においては、頁頭出しマ
ークＰＨ1 に続けてイエロー色染料Ｙの色頭出しマーク
ＹＨを形成した場合について述べたが、これに限らず、
所定の間隔を有するように配置しても上述の実施例と同
様の効果を実現できる。 【００２５】また上述の実施例においては、１頁分の染
料としてイエロー色染料Ｙ、マゼンタ色染料Ｍ、シアン
色染料Ｃ及び黒色染料Ｋをそれぞれ塗布した場合につい
て述べたが、これに限らず、イエロー色染料Ｙ、マゼン
タ色染料Ｍ、シアン色染料Ｃを１頁分の染料として用い
る場合にも適用し得、また頁頭出しマークや色頭出しマ
ークは黒色染料と同じ染料に限らず、他の色を用いるよ
うにしても良い。 【００２６】また上述の実施例においては、頁頭出しマ
ーク及び各色頭出しマークをリボンの幅方向にリボン幅
の半分で形成したが、各マークの形状はこれに限らず、
要はリボンの幅方向で、頁頭出しマークと各色頭出しマ
ークが重なり合わないようにすれば、上述の実施例と同
様の効果を実現できる。 【００２７】また上述の実施例においては、１頁分の頭
出しとして、４色の色染料の先頭に頁頭出しマークを配
した場合について述べたが、これに代え、所定印刷単位
の先頭に印刷単位頭出しマークを配するようにしても良
い。 【００２８】また上述の実施例においては、インクリボ
ン駆動系の巻径検出用エンコーダを巻取側リールに設け
た場合について述べたが、巻径検出用エンコーダは巻取
側リールに限らず、供給側リールに設けるようにしても
良く、この場合も上述の実施例と同様の制御で、インク
リボンを引つ張る力とバツクテンシヨンの力差を所定範
囲内にすることができ、同様の効果を得ることができ
る。 【００２９】また上述の実施例においては、インクリボ
ン駆動系の巻径検出用エンコーダを光センサで構成した
場合について述べたが、これに限らず、インクリボン上
の巻径検出用マークの長さに応じた回転角が検出できれ
ば、例えばＭＲ素子等を用いた周波数発電機等を用いる
ようにしても良い。 【００３０】さらに上述の実施例においては、本発明を
カード上に画像データをカラー印画するカード印刷装置
に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、紙や他の印刷媒体に印画するものや、熱転写印刷に
限らず、熱昇華型の印刷装置等、要はインクリボンを用
いて印刷する印刷装置に広く適用し得る。 【００３１】 【発明の効果】上述のように本発明によれば、リボンの
各色インク領域ごとに、当該各色インク領域間のリボン
の長手方向に隣接する隙間内で、リボンの幅方向中心か
ら当該幅方向一端側に色頭出しマークを形成すると共
に、リボンの印刷単位の先頭ごとに、隙間内においてリ
ボンの幅方向中心から当該幅方向他端側に、色頭出しマ
ークとリボンの長手方向に連続してずれた位置関係を有
する印刷単位頭出しマークを形成するようにしたことに
より、リボンの幅方向で印刷単位頭出しマーク及び色頭
出しマークに対応するように配された２つのセンサの出
力に応じて、印刷単位及び色インク領域を確実に頭出し
し得、かくして簡易な構成で高品質で印刷し得るインク
リボンを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるインクリボンの一実施例を示す略
線的平面図である。 【図２】図１のインクリボンが用いられるインクリボン
駆動系を示す略線図である。 【図３】従来のインクリボンの説明に供する略線的平面
図である。 【符号の説明】 １、１０……インクリボン、２Ａ、２Ｂ……センサ、１
１……インクリボン駆動系、１２……供給側リール、１
４、１５……リボンガイド、１６……巻取側リール、１
７……熱転写ヘツド、１８……カード、１９……トルク
リミツタ、２０……ＤＣモータ、２１……巻径検出用エ
ンコーダ、２２……センサ。
線的平面図である。 【図２】図１のインクリボンが用いられるインクリボン
駆動系を示す略線図である。 【図３】従来のインクリボンの説明に供する略線的平面
図である。 【符号の説明】 １、１０……インクリボン、２Ａ、２Ｂ……センサ、１
１……インクリボン駆動系、１２……供給側リール、１
４、１５……リボンガイド、１６……巻取側リール、１
７……熱転写ヘツド、１８……カード、１９……トルク
リミツタ、２０……ＤＣモータ、２１……巻径検出用エ
ンコーダ、２２……センサ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B41J 31/00
B41J 17/02
B41J 17/36
B41J 35/16
B41J 35/36
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】リボンの長手方向に当該リボンの全幅で順
次形成された少なくとも３色の色インク領域を印刷単位
にして、所定の印刷媒体上に印刷するインクリボンにお
いて、 上記リボンの各上記色インク領域ごとに、当該各色イン
ク領域間の上記リボンの長手方向に隣接する隙間内で、
上記リボンの幅方向中心から当該幅方向一端側に形成さ
れた色頭出しマークと、 上記リボンの上記印刷単位の先頭ごとに、上記隙間内に
おいて上記リボンの幅方向中心から当該幅方向他端側に
形成され、上記色頭出しマークと上記リボンの長手方向
に連続してずれた位置関係を有する印刷単位頭出しマー
クと を具えることを特徴とするインクリボン。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20848393A JP3386524B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | インクリボン |
| KR1019940017105A KR100289880B1 (ko) | 1993-07-30 | 1994-07-15 | 잉크리본 |
| US08/279,872 US5501537A (en) | 1993-07-30 | 1994-07-25 | Ink ribbon |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20848393A JP3386524B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | インクリボン |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740637A JPH0740637A (ja) | 1995-02-10 |
| JP3386524B2 true JP3386524B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=16556917
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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| JPS5945184A (ja) * | 1982-09-09 | 1984-03-13 | Sony Corp | 熱昇華型感熱転写記録インクリボン |
| JPS59171662A (ja) * | 1983-03-18 | 1984-09-28 | Seiko Epson Corp | 印写装置 |
| JPS6073889A (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-26 | Toshiba Corp | プリンタ装置 |
| JPH0614666B2 (ja) * | 1985-07-09 | 1994-02-23 | 日本電信電話株式会社 | カラ−記録装置 |
| JPS6244466A (ja) * | 1985-08-22 | 1987-02-26 | Fuji Xerox Co Ltd | プリンタ |
| JPS62132654A (ja) * | 1985-12-05 | 1987-06-15 | Hitachi Ltd | 熱転写記録装置 |
| JPS641086A (en) * | 1987-03-05 | 1989-01-05 | Ricoh Co Ltd | Character segmenting method |
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| JPH02231184A (ja) * | 1989-03-06 | 1990-09-13 | Tokyo Electric Co Ltd | カラーインクリボンの色判別装置 |
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| US5080512A (en) * | 1990-02-21 | 1992-01-14 | Datacard Corporation | Apparatus and method for printing including slide mechanism |
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| JPH05116438A (ja) * | 1991-10-30 | 1993-05-14 | Sony Corp | カラープリンタ用インクリボンおよびカラープリンタ |
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1993
- 1993-07-30 JP JP20848393A patent/JP3386524B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-07-15 KR KR1019940017105A patent/KR100289880B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1994-07-25 US US08/279,872 patent/US5501537A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| KR950003009A (ko) | 1995-02-16 |
| US5501537A (en) | 1996-03-26 |
| JPH0740637A (ja) | 1995-02-10 |
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