以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのプリンタ100の構成例を示している。
このプリンタ100は、CPU101と、メモリ102と、液晶表示パネル103と、操作キー部104と、画像データインタフェース105と、プリント制御ブロック106と、ヘッドドライバ111と、印刷ヘッド112と、プラテン113と、モータドライブ114,115と、モータ116,117と、キャプスタン118と、ピンチローラ119と、マークセンサ120と、インクリボン121と、印画紙124とを有している。
CPU101は、プリンタ100の各部の動作を制御する。メモリ102は、CPU101に接続されており、例えばROMおよびRAMにより構成されている。ROMには、CPU101の動作プログラム等が記憶されている。RAMは、CPU101のワークエリア等として使用される。また、RAMには、後述する画像データインタフェース105を通じて入力された画像データが記憶される。CPU101は、ROMから動作プログラムを読み出してRAM上で展開することで、制御動作を実行する。
液晶表示パネル103および操作キー部104は、ユーザインタフェースを構成し、CPU101に接続されている。ユーザは、操作キー部104を操作することで、種々の操作入力を行うことができる。液晶表示パネル103には、印画すべき画像、ユーザの操作内容、プリンタ100の動作状態、などが表示される。
画像データインタフェース105は、印画すべき画像を入力するためのインタフェースであり、CPU101に接続されている。この画像データインタフェース105により、USB、カードメモリ、イーサネット(登録商標)、ICタグ、IrDA等から、印刷データとしての画像データを入力することができる。入力された画像データはCPU101を通じて、メモリ102のRAMに保持される。
CPU101は、DSP101aを備えている。すなわち、CPU101、画像データインタフェース105を通じて入力される入力画像データがJPEG等の圧縮画像データである場合には、DSP101aにより、当該入力画像データに対して伸長処理を施し、非圧縮画像データを得る。
また、CPU101は、入力画像データを予めプリントサイズに編集する。例えば、プリンタの分解能が300DPI×300DPIで、4インチ×6インチ(はがきサイズ)のプリントの場合、CPU101は、入力画像データを1200ドット×1800ドットに伸縮する。
さらに、CPU101は、入力画像データの色成分を、イエロー成分のデータと、マゼンタ成分のデータと、シアン成分のデータに分解する。画像をプリントする場合、イエロー成分のデータに基づいてイエローの画像がプリントされ、マゼンタ成分のデータによりマゼンタの画像がプリントされ、シアン成分のデータによりシアンの画像がプリントされる。
イエロー、マゼンタ、シアンは、減色混合の3原色なので、白い印画紙(プリント用紙)に、当該3原色の画像が重ねられることによって、元のカラー画像が再現される。3原色を印画紙に転写する方法には種々ある。この実施の形態におけるプリンタ100は、3原色のインクが塗布されたインクリボンのインクを印画紙に熱エネルギーによって転写する熱転写型プリンタである。
熱転写型プリンタについてさらに説明する。熱転写型プリンタとは、サーマルヘッドの発熱素子がジュール熱で発熱し、その発熱によってインクリボンに塗布されたインクがインクリボンのベースフィルムから離れ、印画紙の受容層に吸収されることで転写される。
印画紙に転写されるインクの量は、サーマルヘッドの発熱量に正比例して増減する。サーマルヘッドの発熱量が大きいと印画紙に転写されるインク量が多くなるためその色は濃く形成される。逆に、サーマルヘッドの発熱量が小さいと転写されるインク量が少なくなるためその色は淡く形成される。従って、熱転写型プリンタにおいては、サーマルヘッドの発熱素子のジュール熱をコントロールすることで濃淡表現が可能となる。
画像を2次元で表現するには、例えば、サーマルヘッドの発熱素子を1直線上に1200個配置して1列分同時に発熱させて1列分の画像を形成し、インクリボンと印画紙をサーマルヘッドの発熱素子の並びと直交する方向に動かしながら、1列分移動する毎にその列に見合った画像を形成する。1800列分おこなうことで、上述の1200ドット×1800ドットのはがきサイズに画像をプリントできる。
上述したように、熱転写型プリンタにおいては、サーマルヘッドの発熱素子のジュール熱をコントロールすることで濃淡表現を可能にしている。ジュール熱は、下記の(1)式で求められる。
ジュール熱[J]=電力[w]×通電時間[sec] ・・・(1)
(1)式により、濃淡表現に応じて電力または通電時間をコントロールすることになるが、レスポンスを考えると通電時間制御が望ましい。したがって、図2に示すように、一列分の時間内でサーマルヘッド個々の濃淡表現に応じた通電時間のコントロールを行なう。図2(a)は一列の移動時間を示すラインパルスを示し、図2(b)はヘッド通電時間を示している。通電時間の制御方法としては、「省電力」「高画質」「効率的な制御」などの特徴をもった様々な方法が提案されている。
図1に戻って、プリント制御ブロック106は、CPU101の制御のもと、インクリボン121を走行させるインクリボン走行部の動作、印刷ヘッド112の動作などを制御する。ヘッドドライバ111は、プリント制御ブロック106の制御により、印刷ヘッド112を駆動する。印刷ヘッド112は、発熱素子が一直線上に配置されたライン型サーマルヘッドである。
プラテン113は、印刷ヘッド112の発熱素子の配置位置と対向する位置に配置される。このプラテン113は、印刷ヘッド112の発熱素子の発熱によって、インクリボン121のインクを確実に印画紙124に転写し得るように、インクリボン121と印画紙124とを圧着させる。
インクリボン121は、プリンタ100の、インクリボン装着部PLIに装着されている。このインクリボン121は、供給側ボビン123から引き出され、巻き取り側ボビン122で巻き取られる。モータドライブ114は、プリント制御ブロック106の制御のもと、モータ116を駆動する。モータ116は、正回転で、巻き取りボビン122を回転させ、インクリボン121の巻き取り動作を行う。また、モータ116は、逆回転で、プラテン113の開閉動作を行う。ここで、モータドライブ114、モータ116、巻き取りボビン122は、インクリボンを走行させるインクリボン走行部を構成している。
モータドライブ115は、プリント制御ブロック106の制御のもと、モータ117を駆動する。モータ117は、キャプスタン118を制御する。キャプスタン118はピンチローラ119と共に、印画紙124を移動させる印画紙移動部を構成している。
詳細は後述するが、インクリボン121は、ベースフィルム上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のインク層領域、あるいは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)のインク層領域が、繰り返し配設された構成となっている。そして、各色のインク層領域の間に、当該各色のインク層領域の先頭を検出するためのセンサマークが形成されている。マークセンサ120は、インクリボン121の上述したセンサマークを検出する。この検出出力は、プリント制御ブロック106に、制御情報として供給される。
マークセンサ120は、インクリボン121を挟んで互いに対向して配置された発光素子120Aおよび受光素子120Bにより構成されている。インクリボン121およびマークセンサ120の詳細については後述する。
次に、図1に示すプリンタ100の動作を、図3のフローチャートを参照して説明する。なお、この例は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の画像プリントの他に、ラミネートのプリントも行うようにした例である。
まず、ユーザが操作キー部104を操作してプリントを指示すると、プリント制御ブロック106は、ステップST1において、プリント動作を開始し、ステップST2において、印画紙124の給紙を行う。次に、プリント制御ブロック106は、ステップST3において、画像形成動作を行う。その後、プリント制御ブロック106は、ステップST4において、印画紙124を排紙し、その後に、ステップST5において、プリント動作を終了する。
ステップST3の画像形成動作は、以下の通りである。すなわち、プリント制御ブロック106は、ステップST11において、画像形成動作を開始する。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST12においてイエローの画像をプリントし、ステップST13において、マゼンタの画像をプリントし、ステップST14において、シアンの画像をプリントし、さらにステップST15において、ラミネートをプリントする。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST16において、画像形成動作を終了して、リターンする。
また、ステップST12のイエローの画像のプリント動作は、以下の通りである。すなわち、ステップST21において、プリント制御ブロック106は、イエローの画像プリント動作を開始する。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST22において、インクリボン121のイエローインク層領域の頭出しを行う。
次に、プリント制御ブロック106は、ステップST23において、モータ117を駆動し、キャプスタン118をプリント方向に回転させ、ステップST24において、モータ116を駆動し、巻き取りボビン122を巻き取り方向に回転させる。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST25において、イエローの画像データに基づいて、ヘッドドライバ111により印刷ヘッド112を駆動し、印画紙124にイエローの画像をプリントする。
プリント制御ブロック106は、イエローの画像のプリントが終了すると、ステップST26において、キャプスタン118の回転を停止し、ステップST27において、巻き取りボビン122の回転を停止する。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST28において、キャプスタン118をプリント方向とは逆方向に回転させ、印画紙124を印画ポジションまで戻し、その後、ステップST29において、イエローの画像のプリント動作を終了する。
図4のフローチャートは、ステップST22のイエローインク層領域の頭出し動作を示している。プリント制御ブロック106は、ステップST31において、頭出し動作を開始する。そして、プリント制御ブロック106は、ステップST32において、インクリボン121の巻き取りを開始し、その後、ステップST33の処理に移る。このステップST33において、プリント制御ブロック106は、マークセンサ120でイエローのインク層領域の先頭位置にあるセンサマーク(イエローのセンサマーク)を検知したか否かを判定する。
イエローのセンサマークを検知していないとき、プリント制御ブロック106は、ステップST36において、タイムアウトとなったか否かを判定する。ここで、イエローのセンサマークを検知できているはずの時間が経過したときは、タイムアウトと判定する。タイムアウトでないとき、プリント制御ブロック106は、ステップST33に戻る。一方、タイムアウトとなったとき、「リボンエンド」、「リボン不良」または「モータ不良」が予想されるので、プリント制御ブロック106は、ステップST37において、エラー動作を行う。
一方、ステップST33でイエローのセンサマークを検知したとき、プリント制御ブロック33は、ステップST34において、インクリボン121の巻き取りを停止し、ステップST35において、リターンする。
図3のマゼンタの画像のプリント、シアンの画像のプリント、ラミネートのプリントも、上述したイエローの画像のプリントと同様の動作となる。なお、図3に示すプリント動作はイエロー、マゼンタ、シアン、ラミネートの4色の場合を示したが、3色の場合には、ラミネートのプリント動作がないことになる。
次に、インクリボン121とマークセンサ120について説明する。
インクリボンとしては、例えば、図5(a)に示すような3色塗布型のものと、図5(b)に示すような4色塗布型のものとが考えられる。3色塗布型のものは、長尺状に形成されたベースフィルム201の上に、このベースフィルム201の長手方向に、イエロー(Y)のインク層領域202Y、マゼンタ(M)のインク層領域202M、シアン(C)のインク層領域202Cが、所定の間隔をもって並んで配設されている。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の一組のインク層領域202Y,202M,202Cにより、1画像分のインク層領域が形成されている。
また、4色塗布型のものは、長尺状に形成されたベースフィルム201の上に、このベースフィルム201の長手方向に、イエロー(Y)のインク層領域202Y、マゼンタ(M)のインク層領域202M、シアン(C)のインク層領域202C、ラミネート(L)のインク層領域202Lが、所定の間隔をもって並んで配設されている。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の一組のインク層領域202Y,202M,202C,202Lにより、1画像分のインク層が形成されている。
また、各色の塗布順としては、プリント特性によって、様々な順番が考えられている。図6(a)〜(f)は、3色塗布型の場合の塗布順を示している。図6(a)では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が配設されている。図6(b)では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)の順に各色のインク層領域が配設されている。図6(c)では、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)の順に各色のインク層領域が配設されている。
図6(d)では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色のインク層領域が配設されている。図6(e)では、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が配設されている。図6(f)では、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の順に各色のインク層領域が配設されている。
また、図7(a)〜(f)は、4色塗布型の場合の塗布順を示している。図7(a)では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。図7(b)では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。図7(c)では、シアン(C)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。
図7(d)では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。図7(e)では、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。図7(f)では、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が配設されている。
この実施の形態において、インクリボン121は、上述したように、ベースフィルム201上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のインク層領域、あるいは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)のインク層領域が、繰り返し配設された構成となっている。そして、各色のインク層領域の間に、当該各色のインク層領域の先頭を検出するためのセンサマークが形成されている。
センサマークは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)から選択された色のインク層で構成される。インクリボン121においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のインク層領域202Y,202M,202Cの一組が1画像分となっている。あるいは、インクリボン121においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)のインク層領域202Y,202M,202C,202Lの一組が1画像分となっている。各組のインク層領域の先頭に位置するセンサマークは、第1の色のインク層および第2の色のインク層で構成される。
第1の色のインク層および第2の色のインク層が、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置される場合(縦配置の場合)、マークセンサ120は、図8(a)に示すように、第1の色のインク層および第2の色のインク層の配置に対応して、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、第1の色センサおよび第2の色センサにより構成される。
一方、第1の色のインク層および第2の色のインク層が、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置される場合(横配置の場合)、マークセンサ120は、図8(b)に示すように、第1の色のインク層および第2の色のインク層の配置に対応して、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、第1の色センサおよび第2の色センサにより構成される。
以下に、インクリボン121の構成例と、その場合のマークセンサ120の構成例について説明する。まず、インクリボン121が3色塗布型である場合について説明する。図9(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cとイエロー(Y)のインク層130Yとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSM、およびシアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図9(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、シアン(C)のセンサ120Cと、イエロー(Y)のセンサ120Yとから構成されている。センサ120Cとセンサ120Yの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cとイエロー(Y)のインク層130Yの間隔とほぼ等しくされる。
ここで、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク層と、それらを検出するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のセンサについて説明する。
図10(a)は、インクリボン121におけるイエローのインク層の透過特性の一例を示している。図10(b)は、インクリボン121におけるマゼンタのインク層の透過特性の一例を示している。図10(c)は、インクリボン121におけるシアンのインク層の透過特性の一例を示している。
また、図11は、発光素子としての白色LED(Light Emitting Diode)の発光スペクトルの一例を示している。また、図12の曲線aは、受光素子としての青色センサの受光感度の一例を示している。図12の曲線bは、受光素子としての緑色センサの受光感度の一例を示している。図12の曲線cは、受光素子としての赤色センサの受光感度の一例を示している。
以上から、図13(a)に示すように、白色LEDと色センサとをインクリボンを介して対向させて配置した場合、インクリボンのイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の各色のインク層に対して、赤色、緑色、青色の各色センサの出力は、図13(b)に示すように得られる。
図14(a),(b)は、インクリボン121のイエローのインク層を検出するためのイエローセンサの構成例を示している。図14(a)は、発光素子としての白色(可視光)LEDと、受光素子としての青色センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。
白色LEDの発光スペクトルは、図11に示すように、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の波長成分を持っている。しかし、イエローのインク層は、図10(a)に透過特性を示すように、青色(B)の波長成分を通さない。したがって、イエローのインク層にあっては、青色センサに青色(B)の波長成分は入射されない。そのため、当該青色センサの検出出力は、イエローのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図14(b)は、発光素子としての青色LEDと、受光素子としての可視光センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。青色LEDの発光スペクトルは青色(B)の波長成分を持っている。しかし、イエローのインク層は、図10(a)に透過特性を示すように、青色(B)の波長成分を通さない。したがって、イエローのインク層にあっては、可視光センサに青色(B)の波長成分は入射されない。そのため、当該可視光センサの検出出力は、イエローのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図15(a),(b)は、インクリボン121のマゼンタのインク層を検出するためのマゼンタセンサの構成例を示している。図15(a)は、発光素子としての白色(可視光)LEDと、受光素子としての緑色センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。
白色LEDの発光スペクトルは、図11に示すように、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の波長成分を持っている。しかし、マゼンタのインク層は、図10(b)に透過特性を示すように、緑色(G)の波長成分を通さない。したがって、マゼンタのインク層にあっては、緑色センサに緑色(G)の波長成分は入射されない。そのため、当該緑色センサの検出出力は、マゼンタのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図15(b)は、発光素子としての緑色LEDと、受光素子としての可視光センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。緑色LEDの発光スペクトルは緑色(G)の波長成分を持っている。しかし、マゼンタのインク層は、図10(b)に透過特性を示すように、緑色(G)の波長成分を通さない。したがって、マゼンタのインク層にあっては、可視光センサに緑色(G)の波長成分は入射されない。そのため、当該可視光センサの検出出力は、マゼンタのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図16(a),(b)は、インクリボン121のシアンのインク層を検出するためのシアンセンサの構成例を示している。図16(a)は、発光素子としての白色(可視光)LEDと、受光素子としての赤色センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。
白色LEDの発光スペクトルは、図11に示すように、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の波長成分を持っている。しかし、シアンのインク層は、図10(c)に透過特性を示すように、赤色(R)の波長成分を通さない。したがって、シアンのインク層にあっては、赤色センサに赤色(R)の波長成分は入射されない。そのため、当該赤色センサの検出出力は、シアンのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図16(b)は、発光素子としての赤色LEDと、受光素子としての可視光センサとが、インクリボン121を介して、対向配置された構成とされている。赤色LEDの発光スペクトルは赤色(R)の波長成分を持っている。しかし、シアンのインク層は10(c)に透過特性を示すように、赤色(R)の波長成分を通さない。したがって、シアンのインク層にあっては、可視光センサに赤色(R)の波長成分は入射されない。そのため、当該可視光センサの検出出力は、シアンのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
また、図9(b)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSM、およびシアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図9(b)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図17(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSM、およびシアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図17(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
この図17(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図17(b)に示すように、イエロー(Y)のインク層領域202Yと、マゼンタ(M)の先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアンのインク層130Cとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔より長くされる。
また、図18(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cとマゼンタ(M)のインク層130Mとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図18(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、シアン(C)のセンサ120Cと、マゼンタ(M)のセンサ120Mとから構成されている。センサ120Cとセンサ120Mの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cとマゼンタ(M)のインク層130Mの間隔とほぼ等しくされる。
また、図18(b)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図18(b)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図19(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。
図19(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
この図19(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図19(b)に示すように、マゼンタ(M)のインク層領域202Mと、シアン(C)の先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアンのインク層130Cとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔より長くされる。
また、図20(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図20(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、マゼンタ(M)のセンサ120Mとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Mの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔とほぼ等しくされる。
この図20(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図20(b)に示すように、イエロー(Y)のインク層領域202Yと、マゼンタ(M)のインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔より長くされる。
また、図20(c)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図20(c)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、イエロー(Y)のセンサ120Yとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Yの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図21(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図21(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、イエロー(Y)のセンサ120Yとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Yの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとイエロー(Y)のインク層130Yとの間隔とほぼ等しくされる。
この図21(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図21(b)に示すように、マゼンタ(M)のインク層領域202Mと、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとの間隔より長くされる。
次に、インクリボン121が4色塗布型である場合について説明する。図22(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cと、イエロー(Y)のインク層130Yとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。また、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図22(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、シアン(C)のセンサ120Cと、イエロー(Y)のセンサ120Yとから構成されている。センサ120Cとセンサ120Yの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cと、イエロー(Y)のインク層130Yとの間隔とほぼ等しくされる。
この図22(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図22(b)に示すように、シアン(C)のインク層領域202Cと、ラミネート(L)のインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cと、イエロー(Y)のインク層130Yとの間隔より長くされる。
また、図22(c)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図22(c)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図23(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネート(L)のインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図23(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yとシアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
この図23(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図23(b)に示すように、イエロー(Y)のインク層領域202Yと、マゼンタ(M)のインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔より長くされる。
また、図24(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、シアン(C)のインク層130Cと、マゼンタ(M)のインク層130Mとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。
図24(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、シアン(C)のセンサ120Cと、マゼンタ(M)のセンサ120Mとから構成されている。センサ120Cとセンサ120Mの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔とほぼ等しくされる。
この図24(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図24(b)に示すように、シアン(C)のインク層領域202Cと、ラミネート(L)のインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔より長くされる。
また、図24(c)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。
図24(c)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図25(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはシアン(C)のインク層130Cにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネート(L)のインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。
図25(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、シアン(C)のセンサ120Cとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Cの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとシアン(C)のインク層130Cとの間隔とほぼ等しくされる。
この図25(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図25(b)に示すように、マゼンタ(M)のインク層領域202Mと、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMを構成するシアン(C)のインク層130Cとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、シアン(C)のインク層130Cとの間隔より長くされる。
また、図26(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。また、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。
図26(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、マゼンタ(M)のセンサ120Mとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Mの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔とほぼ等しくされる。
この図26(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図26(b)に示すように、イエロー(Y)のインク層領域202Yと、マゼンタ(M)のインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔より長くされる。
また、図26(c)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、イエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとが横配置、つまりベースフィルム201の短手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアンのインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネートのインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。
図26(c)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の短手方向に並べて配置された、イエロー(Y)のセンサ120Yと、マゼンタ(M)のセンサ120Mとから構成されている。センサ120Yとセンサ120Mの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yと、マゼンタ(M)のインク層130Mとの間隔とほぼ等しくされる。
また、図27(a)は、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L)の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例である。
このインクリボン121において、各組のインク層領域の先頭、つまりイエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMは、マゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとが縦配置、つまりベースフィルム201の長手方向に並べて配置されて構成されている。また、このインクリボン121において、マゼンタのインク層領域202Mの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。また、このインクリボン121において、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMはイエロー(Y)のインク層130Yにより構成されている。また、このインクリボン121において、ラミネート(L)のインク層領域202Lの先頭を検出するセンサマークSMはマゼンタ(M)のインク層130Mにより構成されている。
図27(a)に示すインクリボン121に対して、マークセンサ120は、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された、マゼンタ(M)のセンサ120Mと、イエロー(Y)のセンサ120Yとから構成されている。センサ120Mとセンサ120Yの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mとイエロー(Y)のインク層130Yとの間隔とほぼ等しくされる。
この図27(a)に示すインクリボン121およびマークセンサ120の構成において、マークセンサ120の検出出力は、その位置が破線位置となった場合にも、その位置が実線位置(イエロー(Y)のインク層領域202Yの先頭位置)にある場合と同じくなり、破線位置を実線位置であるとする誤検出につながる。
このような誤検出を防止するために、図27(b)に示すように、マゼンタ(M)のインク層領域202Mと、シアン(C)のインク層領域202Cの先頭を検出するセンサマークSMを構成するイエロー(Y)のインク層130Yとの間隔は、イエローのインク層領域202Yの先頭を検出するセンサマークSMを構成するマゼンタ(M)のインク層130Mと、イエロー(Y)のインク層130Yとの間隔より長くされる。
なお、上述のインクリボン121およびマークセンサ120の構成例においては、ベースフィルム201上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)(あるいは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ラミネート(L))の順に各色のインク層領域が繰り返し配設されたインクリボン121の例を示した。詳細説明は省略するが、各色の順番が上述とは異なるものにあっても(図6、図7参照)、同様に構成できる。
図28は、例えば、図9(a)に示すマークセンサ120の構成例を示している。このマークセンサ120は、発光素子としての白色LED181と、導光板182と、赤色センサ183と、導光板184と、青色センサ185とを有している。
白色LED181、導光板182および赤色センサ183は、シアンセンサを構成している(図16(a)参照)。すなわち、白色LED181からの赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の波長成分は、導光板182により赤色センサ183に導かれる。この場合、導光板182と赤色センサ183との間にインクリボン121のシアン(C)のインク層があるとき、赤色(R)の波長成分は赤色センサ183に到達しない。そのため、赤色センサ183の検出出力は、シアンのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
また、白色LED181、導光板184および青色センサ185は、イエローセンサを構成している(図14(a)参照)。すなわち、白色LED181からの赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の波長成分は、導光板184により青色センサ185に導かれる。この場合、導光板184と青色センサ185との間にインクリボン121のイエロー(Y)のインク層があるとき、青色(B)の波長成分は青色センサ185に到達しない。そのため、青色センサ185の検出出力は、イエローのインク層にあっては“L”となり、その他の色のインク層にあっては“H”となる。
図28に示すマークセンサ120においては、導光板182、184を用いることで、発光素子が1個の白色LEDだけで済み、小型化、低コスト化を図ることができる。なお、他の色センサから構成されるマークセンサ120においても、図28に示すマークセンサ120と同様に構成できることは勿論である。
次に、図1に示すプリンタ100において、インクリボン121およびマークセンサ120が上述したように構成されている場合の、1画像分を構成する一組のインク層領域の先頭を検出する動作、すなわち、一色目の頭出し動作について説明する。ここでは、インクリボン121およびマークセンサ120が、図29(a)に示すように構成されている場合について説明する。この図29(a)は、上述した図9(b)と同じものである。
図30のフローチャートは、マークセンサ120の検出出力に基づく、一色目(イエロー(Y)のインク層領域202Y)の頭出しの動作概要を示している。
まず、ステップST51において、プリント制御ブロック106は、一色目の頭出しの動作を開始する。そして、ステップST52において、プリント制御ブロック106は、イエロー(Y)およびシアン(C)の2色が同時に検出されるまで待つ。ステップST52で2色同時に検出されたとき、プリント制御ブロック106は、ステップST53において、一色目の頭出し動作を終了する。
ステップST52の動作は、以下の通りである。すなわち、プリント制御ブロック106は、ステップST61において2色同時検出待ちの動作を開始し、その後、ステップST62の処理に移る。このステップST62において、プリント制御ブロック106は、イエローセンサの検出出力に基づいて、イエロー(Y)のインク層130Yが検出されたか否かを判断する。
プリント制御ブロック106は、イエロー(Y)のインク層130Yが検出されていなとき、ステップST63において、テークアップモータ116をスタートさせ、その後、ステップST62の処理に戻る。一方、ステップST62でイエロー(Y)のインク層130Yが検出されたとき、プリント制御ブロック106は、ステップST64の処理に移る。
このステップST64において、プリント制御ブロック106は、シアンセンサの検出出力に基づいて、シアン(C)のインク層130Cが検出されたか否かを判断する。プリント制御ブロック106は、シアン(C)のインク層130Cが検出されていなとき、ステップST63において、テークアップモータ116をスタートさせ、その後、ステップST62の処理に戻る。
一方、ステップSTステップST64でシアン(C)のインク層130Cが検出されたとき、プリント制御ブロック106は、ステップST65において、テークアップモータ116を停止し、その後、ステップST66において、2色同時検出待ちの動作を終了する。
因みに、図29(b)は、従来の黒マーク203が形成されたインクリボン200Aおよびマークセンサ204を示している。図31のフローチャートは、従来のプリンタのプリント制御ブロックにおける、マークセンサ204の検出出力に基づく、一色目(イエロー(Y)のインク層領域202Y)の頭出しの動作概要を示している。
まず、ステップST71において、プリント制御ブロックは、一色目の頭出しの動作を開始する。そして、ステップST72において、プリント制御ブロックは、テークアップモータをスタートさせ、その後に、ステップST73の処理に移る。このステップST73において、プリント制御ブロックは、黒マーク203を2本連続して検出できるまで待つ。
プリント制御ブロックは、このステップST73において、黒マーク203が2本連続して検出されたとき、ステップST74の処理に移る。このステップST74において、プリント制御ブロックは、テークアップモータを停止し、その後、ステップST75において、一色目の頭出し動作を終了する。
ステップST73の動作は、以下の通りである。すなわち、プリント制御ブロックは、ステップST81において黒マーク2本連続検出待ちの動作を開始し、ステップST82において、タイマーAをリセットし、その後に、ステップST83の処理に移る。このステップST83において、プリント制御ブロックは、マークセンサ204の検出出力に基づいて、黒マーク203が検出されたか否かを判断する。
プリント制御ブロックは、ステップST83で黒マーク203が検出されたとき、ステップST84において、マークセンサ204の検出出力に基づいて、黒マーク203を通過したか否かを判断する。プリント制御ブロックは、ステップST84で黒マーク203が通過したとき、ステップST85において、タイマーAをスタートさせ、その後に、ステップST86の処理に移る。
このステップST86において、プリント制御ブロックは、マークセンサ204の検出出力に基づいて、黒マーク203が検出されたか否かを判断する。プリント制御ブロックは、ステップST86で黒マーク203が検出されたとき、ステップST87において、タイマーAの時間が連続相当であるか否かを判断する。
タイマーAの時間が連続相当でないとき、プリント制御ブロックは、一色目の頭出し位置ではないと判断し、ステップST82の処理に戻る。一方、ステップST87でタイマーAの時間が連続相当であるとき、プリント制御ブロックは、ステップST88において、黒マーク2本連続検出待ちの動作を終了する。
以上説明したように、図1に示すプリンタ100で使用されるインクリボン121は、ベースフィルム201上の各色のインク層領域の間に形成される、各色のインク層領域の先頭を検出するためのセンサマークSMは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)から選択された色のインク層で形成される。そのため、インクリボン121を製造する際に、黒インクの塗布は不要となり、製造工程の削減によるインクリボン121の低廉化を図ることができる。
また、図1に示すプリンタ100で使用されるインクリボン121において、所定のインク層領域およびそれに続くセンサマークSMを構成するインク層の並びが、一色目の頭出し位置のセンサマークSMを構成する縦配置の第1の色のインク層と第2の色のインク層の並びと同じ色の並びとなる場合には、所定のインク層領域およびそれに続くセンサマークSMを構成するインク層との間隔が、一色目の頭出し位置のセンサマークSMを構成する縦配置の第1の色のインク層と第2の色のインク層との間隔より長くされるため、一色目の頭出し位置の誤検出を良好に防止できる。
なお、図1に示すプリンタ100において、例えば、図32(a)に示すインクリボン121を使用する場合、マークセンサ120は、同図に示すように、シアン(C)のセンサ120Cと、イエロー(Y)のセンサ120Yが、ベースフィルム201の長手方向に並べて配置された構成とされる。
この場合、センサ120Cとセンサ120Yの間隔dが、図32(b)に示す従来のインクリボン200Aにおける、一色目の頭出しに使用する2本の黒マーク203,203の間隔とほぼ等しくされていれば、上述のマークセンサ120を持つプリンタ100において、従来のインクリボン200Aの使用が可能になる。
この場合、一色目(イエロー)の頭出しに関しては、図32(a)に示すインクリボン121においても、図32(b)に示すインクリボン200Aにおいても、シアンセンサ120Cおよびイエローセンサ120Yの検出出力が共に“L”となることを利用して行うことができる。また、2色目(マゼンタ)および3色目(シアン)の頭出しに関しては、図32(a)に示すインクリボン121においても、図32(b)に示すインクリボン200Aにおいても、シアンセンサ120Cの検出出力が“L”となることを利用して行うことができる。
なお、図1に示すプリンタ100においては、印画紙124に画像を印刷する例であるが、この発明は、文字、図形などを印刷するプリンタにも同様に適用できることは勿論である。
100・・・プリンタ、101・・・CPU、101a・・・DSP、102・・・メモリ、103・・・液晶表示パネル、104・・・操作キー部、105・・・画像データインタフェース、106・・・プリント制御ブロック、111・・・ヘッドドライブ、112・・・印刷ヘッド、113・・・プラテン、114,115・・・モータドライブ、116,117・・・モータ、118・・・キャプスタン、119・・・ピンチローラ、120・・・マークセンサ、120A・・・発光素子、120B・・・受光素子、121・・・インクリボン、122・・・巻き取り側ボビン、123・・・供給側ボビン、124・・・印画紙、120Y・・・イエローセンサ、120M・・・マゼンタセンサ、120C・・・シアンセンサ、130Y・・・イエローのインク層、130M・・・マゼンタのインク層、130C・・・シアンのインク層、181・・・白色LED、182,184・・・導光板、183・・・赤色センサ、185・・・青色センサ、201・・・ベースフィルム、202Y・・・イエローのインク層領域、202M・・・マゼンタのインク層領域、202C・・・シアンのインク層領域