JP3352580B2 - 入浴用昇降式車椅子 - Google Patents

入浴用昇降式車椅子

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JP3352580B2
JP3352580B2 JP35033395A JP35033395A JP3352580B2 JP 3352580 B2 JP3352580 B2 JP 3352580B2 JP 35033395 A JP35033395 A JP 35033395A JP 35033395 A JP35033395 A JP 35033395A JP 3352580 B2 JP3352580 B2 JP 3352580B2
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成雄 安斎
康幸 高岩
修市 武
和盛 辻
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オージー技研株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入浴姿勢にした身体障
害者や養護老人等を車椅子に乗せ洗浄、清拭の介助作業
を行なう際に用いる入浴用昇降式車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の特公平5−83254号公
報には、車輪と、走行台車と、椅子フレームと、支持軸
と、椅子本体と、背凭れと、着座部と、椅子基部と、足
載せ部と、軸と、椅子基部回動手段と、足載せ部増角回
動手段と、昇降手段と、X字状のリンクと、油圧シリン
ダとからなる車椅子が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来装置は、
第1に、走行台車は浴槽の底壁の下方の空間に潜り込む
方式ではないので浴槽に椅子基部を押し込む際、走行台
車が浴槽の横に残り邪魔になり、押し込み操作と引き出
し操作が行ないにくい。それ故に、押し込み操作と引き
出し操作に多くの労力が掛り、これらの操作が難しく椅
子基部が転倒する等の危険性が増すという欠点がある。
【0004】第2に、背凭れと着座部とが略直角に一体
となっているので、背凭れを後傾しても椅子基部を水平
にすることはできず、入浴者を横臥させることが困難で
あり、従って、尻部や腰部の洗浄、清拭の介助作業がや
りにくいという欠点がある。
【0005】本発明の目的は、上記欠点を解決したもの
であり、車椅子の操作がやり易く、洗浄、清拭の介助作
業がやり易い入浴用昇降式車椅子を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、移動自在
な台車部(1)と、人体を乗せる乗座部(2)と、台車
部(1)内に組み込まれる昇降体(4)とから車椅子
(29)が構成され、前記乗座部(2)は、台車部
(1)上に分離可能に載置され前記昇降体(4)の作動
により昇降可能であり、前記車椅子(29)を浴槽(3
0)に押し込むと、台車部(1)と乗座部(2)は分離
しながら、台車部(1)は浴槽(30)の底壁(31)
下方の空間に進入し、乗座部(2)は浴槽(30)内に
進入することを特徴とする入浴用昇降式車椅子である。
【0007】
【作用】車椅子29を構成する台車部1は自在に移動
し、乗座部2は人体を支持する。台車部1はその上に乗
座部2を分離可能に支持する。台車部1内に組み込まれ
る昇降体4は、乗座部2を昇降させる。前記車椅子29
を浴槽30に押し込むと、台車部1は浴槽30の底壁3
1の下方に進入し、乗座部2は浴槽30内に進入する。
【0008】
【実施例】図1、2、3に示す本発明の実施例は、移動
自在な台車部1と、入浴者を乗せる乗座部2と、台車部
1上に乗座部2を分離可能に支持するスペース連結体3
と、台車部1内に組み込まれる昇降体4とから構成され
る。
【0009】前記台車部1は、キャスター5と、キャス
ター5を取り付ける枠体6と、枠体6に取り付けられ昇
降体4を支持する支持枠7とからなる。前記台車部1内
には、昇降体4と、圧油を供給する油圧機構部8と、油
圧機構部8を作動させるペダル9が設けられる。
【0010】昇降体4は、Xフレーム10と、Xフレー
ム10で支持される上枠11と、Xフレーム10を作動
させる油圧シリンダー12とからなる。前記昇降体4の
作動により乗座部2が昇降される。尚、前記油圧シリン
ダー12をネジシャフト等に代えて昇降体4を実施して
もよい。
【0011】前記乗座部2は、背凭れ部13と、臀部載
部14と、足受部15と、手摺り16と、背凭れ部13
を後傾し足受部15を持ち上げるリクライニング機構1
7とからなる。背凭れ部13の裏部に設けられるリクラ
イニングハンドル18でリクライニング機構17が手動
操作される。乗座部2における背凭れ部13の上部背面
には車椅子1を移動させる取手19が設けられる。尚、
前記リクライニング機構17を、足受部15のみ持ち上
げる構成に変更してもよい。
【0012】スペース連結体3は、前・後支持アーム2
0・21でなる。前記乗座部2の基枠22には、複数個
の導入ローラー23と、突起でなる被連結ピン24と、
後支持アーム21が設けられる。
【0013】前記後支持アーム21は、その上部が基枠
22に後軸49で軸支され、基枠22から垂下方向にバ
ネ(図示省略)で付勢されて突出状態にあり、乗座部2
を支持している。前記後支持アーム21の下方先端には
ローラー26が取着され、後支持アーム21の上端には
該アーム21が垂下姿勢から右へ回動することを阻止す
る阻止具27が形成され、後支持アーム21の垂下方向
中央部には、後支持アーム21を回動させる後作動ガイ
ド28が取着される。前記阻止具27を、台車部1に設
けた後支持アーム止め47で受け止め、後支持アーム2
1の右回転を阻止している。
【0014】浴槽30の底壁31と床42との間には台
車部1が進入する所定空間がある。前記後作動ガイド2
8は、車椅子29を浴槽30へ押し込む時、底壁31に
当って動き、後支持アーム21を回動させるものであ
る。
【0015】前記基枠22には、後支持アーム21の左
回動を阻止するストッパー32が垂下状に軸支され、該
ストッパー32の上部は掛止片部33となって、後支持
アーム21の左回動を阻止するように後支持アーム21
に掛止され、又、該ストッパー32の下端部にはストッ
パー作動ガイド34が取着される。
【0016】前支持アーム20が台車部1上の前部に起
立状態に軸支され、前支持アーム20の上端部には被連
結ピン24に掛止される掛止鉤部35が形成される。前
支持アーム20の起立方向の中央部には底壁31に当っ
て動く前作動ガイド36が設けられる。前支持アーム2
0は、乗座部2の前部を支持している。尚、図示を省略
するが、スペース連結体3を削除して、直接に乗座部2
が台車部1に分離可能に載置される方式であってもよ
い。
【0017】台車部1上には、乗座部2の浮上離脱を防
止する浮上防止具37が、起立状にしてその基端が軸支
される。前記浮上防止具37の先端部には掛け爪38が
形成され掛止ピン39に掛り止められ、浮上防止具37
の起立方向中央部には、車椅子29を浴槽30へ押し込
んだ時、底壁31に当って動く浮上作動ガイド40が設
けられる。
【0018】台車部1上には、台車ロック(図示省略)
が設けられ、浴槽30に車椅子29を押し込んだ時、台
車部1が底壁31下の所定位置に至ると、前記台車ロッ
クは底壁31の裏に形成されたロック溝(図示省略)に
嵌まり、台車部1は固定される。
【0019】台車部1の後部には、前記後支持アーム2
1のローラー26が嵌合する被連結凹部41が形成さ
れ、該凹部41は乗座部2の後部の重量を受けると共に
乗座部2と台車部1を前述の嵌合により連結している。
【0020】尚、図1中、48は足受部15が下がって
いる時床42に当って車椅子29の前進を阻止するブレ
ーキ、図3中、43は台車止め、45は台車ガイド、4
6は進退スロープである。
【0021】実施例を使用するに際して、介助者は、入
浴者を乗座部2に乗せた車椅子29の昇降体4を作動さ
せて、入浴者を昇降させ高さ調節を行なう。介助者は入
浴者を洗浄、清拭の介助作業がやり易い高さに調節し、
その作業を実施する。
【0022】上昇操作は、介助者が足でペダル9を下方
へ繰返し踏んで行なう。下降操作はペダル9を上方へ蹴
り上げ維持し、自重で下降させる。リクライニングハン
ドル18を操作して背凭れ部13を後傾し、足受部15
を上昇回動させ、乗座部2を略水平状態にして、入浴者
を横臥姿勢に適宜変更して、尻や腰を十分洗浄する。
【0023】尚、図示を省略するが、前記Xフレーム1
0を構成する部材を一部変形して、昇降体4を上昇させ
ると、乗座部2の後部が下降傾斜状となるハーフリクラ
イニング姿勢になるようにしてもよい。このハーフリク
ライニング姿勢下では、介助者は入浴者の臀部の洗浄が
容易である。
【0024】洗浄が終わると、昇降体4を作動させて乗
座部2を下限位置まで下げる。次に、車椅子30を、扉
44を開けた浴槽30に、入浴者の足部から押し込む。
取手19を持って車椅子29を浴槽30に向けて押し込
むと、乗座部2は底壁31上に乗り上がって進入し、台
車部1は底壁31下に潜り込む。
【0025】乗座部2の前方の導入ローラー23が底壁
31の前部に当接しながら乗り上がり、乗座部2の前部
の重量が前支持アーム20から底壁31に移る。更に車
椅子29を押し浴槽30に進入させると、前支持アーム
20は軸25を中心に右回転して倒れ、該前支持アーム
20は台車部1に潜入収納される。
【0026】更に車椅子29を進入させると、浮上作動
ガイド40が底壁31の前部に当接しガイド軸51を中
心に右回転し、浮上防止具37は台車部1に収納され
る。続けて進入させると、後方の導入ローラー23が底
壁31に乗り移り、乗座部2の後部の重量が底壁31に
移る。
【0027】続けて進入させると、ストッパー作動ガイ
ド34が底壁31の前部に当接しストッパー32がスト
ッパー軸50を中心に左回転し、このストッパー32の
回動により掛止機能が解除され後支持アーム21は左回
転可能状態にされ、後支持アーム21は後作動ガイド2
8によって左回動し乗座部2に収納される。
【0028】この時、後支持アーム21は台車部1から
離脱し、乗座部2との連結が解除される。同時に、台車
ロック(図示省略)が底壁31の裏面を摺動していきロ
ック溝(図示省略)に嵌まり込み、台車部1を当該位置
に固定する。
【0029】次に、台車部1から離脱した乗座部2を更
に浴槽30内の所定位置にまでに押し込んで、車椅子2
9の浴槽30への押し込み作業を終了する。扉44を閉
め、浴槽30に湯移動装置(図示省略)を用いて湯を満
たし入浴を行う。
【0030】退浴時には、前記湯移動装置で浴槽30か
ら湯を排水し、扉44を開け、取手19を持って車椅子
29を引き出す。詳しくは、先ず、乗座部2が退出し、
バネ力で後支持アーム21が水平姿勢から垂下姿勢に移
行し、ローラー26が被連結凹部41に嵌入し、台車部
1に乗座部2が連結される。
【0031】更に、乗座部2が台車部1に連結した車椅
子29を退出させると、台車ロック(図示省略)がバネ
力に抗してロック溝(図示省略)から外れ、台車部1と
底壁31とのロックが外れる。次に、ストッパー32が
底壁31上から外れ、ストッパー32の掛止片部33が
後支持アーム21に掛り、後支持アーム21の回動を阻
止状態にする。
【0032】更に退出させると、浮上防止具37が底壁
31から出てき、該浮上防止具37がバネ(図示省略)
に付勢されて立ち上り、掛止ピン39に掛止される。
【0033】更に退出すると、底壁31から前支持アー
ム20が出、バネ力によって立ち上り、掛止鉤部35が
前方の被連結ピン24に掛止される。更に退出させる
と、前方の導入ローラー23が底壁31から外れ、乗座
部2の前部の重量は底壁31から前支持アーム20へ移
る。
【0034】この作業により車椅子29は浴槽30から
退出する。次に、昇降体4を作動して入浴者を適宜高さ
に上げ、清拭し、入浴を終了する。尚、洗浄、清拭時に
乗座部2を昇降させるが、入浴者を車椅子29に移乗さ
せる時にも、移乗介助を容易にする為に乗座部2の高さ
を適宜調節する。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明は、分離可能
に乗座部2を載設した台車部1に、乗座部2を昇降させ
る昇降体4を設けたものである。入浴者を浴槽30へ入
れるに際しては、浴槽30に車椅子29を押し込むと、
台車部1が浴槽30外に残ることなく浴槽30の底壁3
1下方に進入するから、介助者は浴槽30へ接近でき、
浴槽30へ乗座部2を押し込む作業が容易となり、好都
合である。
【0036】又、予洗に際しては、入浴者の高さを好適
位置に昇降調節でき、洗浄作業が容易となり、好都合で
ある。リクライニング姿勢に姿勢変更すれば、乗座部2
の上面が略水平になり、入浴者を、尻や腰を十分洗浄で
きる横臥姿勢に容易に変更でき介助作業が容易且つ十分
に行なえ、好都合である。
【0037】更に、乗座部2を上限位置に上昇させて浴
槽30へ移乗させるものではないから、上限高さを所定
の高さに合わせる必要がなく、洗浄等の介助作業時の高
さ調節範囲が広くとれ、好都合である。
【0038】更に又、乗座部2のみ浴槽30内に入り、
台車部1が湯中に入らないので、台車部1の構成部材が
湯垢で汚れることがなく、機器の損耗及び作動の不良化
を減らし、好都合である。又、台車部1の油圧機器が湯
を汚すということもなく、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における車椅子の側面図であ
る。
【図2】本発明の実施例における昇降体の左側断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例における車椅子及び浴槽の右側
断面図である。
【符号の説明】
1 車椅子 2 乗座部 3 スペース連結体 4 昇降体 29 車椅子 30 浴槽 31 底壁
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 33/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動自在な台車部(1)と、人体を乗せ
    る乗座部(2)と、台車部(1)内に組み込まれる昇降
    体(4)とから車椅子(29)が構成され、前記乗座部
    (2)は、台車部(1)上に分離可能に載置され前記昇
    降体(4)の作動により昇降可能であり、前記車椅子
    (29)を浴槽(30)に押し込むと、台車部(1)と
    乗座部(2)は分離しながら、台車部(1)は浴槽(3
    0)の底壁(31)下方の空間に進入し、乗座部(2)
    は浴槽(30)内に進入することを特徴とする入浴用昇
    降式車椅子。
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