JP3330910B2 - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

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JP3330910B2
JP3330910B2 JP28360399A JP28360399A JP3330910B2 JP 3330910 B2 JP3330910 B2 JP 3330910B2 JP 28360399 A JP28360399 A JP 28360399A JP 28360399 A JP28360399 A JP 28360399A JP 3330910 B2 JP3330910 B2 JP 3330910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブ型表示
装置例えばアクティブ型液晶表示装置に関するもので、
特にそれぞれの画素に相補型に2つの薄膜型絶縁ゲイト
電界効果トランジスタ(以下TFT という) をゲイト電極
配線を共通化して設けたものである。これを本発明では
変形トランスファゲイト(MTG,modified transfer
gate)構造の相補型薄膜トランジスタと称する。
【0002】
【従来の技術】従来、TFT を用いたアクティブ型の液晶
表示装置が知られている。この場合、TFT にはアモルフ
ァスまたは多結晶型の半導体を用い、1つの画素にPま
たはN型のいずれか一方の導電型のみのTFT を用いたも
のである。即ち、一般にはNチャネル型TFT(NTFTとい
う) を画素に直列に連結している。その代表例を第2図
に示す。
【0003】第2図において、液晶22を有し、それに直
列に連結してNTFT21が設けられている。これをマトリッ
クス配列せしめたものである。一般には640 ×480 また
は1260×960 と多くするが、この図面ではそれと同意味
で単純に2×2のマトリックス配列をさせた。このそれ
ぞれの画素に対し周辺回路26,27 より電圧を加え、所定
の画素を選択的にオンとし、他の画素をオフとした。す
るとこのTFT のオン、オフ特性が一般には良好な場合、
コントラストの大きい液晶表示装置を作ることができ
る。しかしながら、実際にかかる液晶表示装置を製造し
てみると、TFT の出力即ち液晶にとっての入力( 液晶電
位という) の電圧VLC20は、しばしば"1"(High) とする
べき時に"1"(High) にならず、また、逆に"0"(Low)とな
るべき時に"0"(Low)にならない場合がある。これは、画
素に信号を加えるスイッチング素子であるTFTがO
N、OFFの状態において、非対称な状態におかれるこ
とが原因である。
【0004】液晶12はその動作において本来絶縁性であ
り、また、TFT がオフの時に液晶電位(VLC) は浮いた状
態になる。そしてこの液晶22は等価的にキャパシタであ
るため、そこに蓄積された電荷によりVLCが決められ
る。この電荷は液晶がRLCで比較的小さい抵抗となった
り、ゴミ、イオン性不純物の存在によりリ−クしたり、
またTFT のゲイト絶縁膜のピンホ−ルによりRGS25が生
じた場合にはそこから電荷がもれ、VLCは中途半端な状
態になってしまう。このため1つのパネル中に20万〜50
万個の画素を有する液晶表示装置においては、高い歩留
まりを成就することができない。特に液晶22は一般には
TN( ツイステッドネマティック) 液晶が用いられる。そ
の液晶の配向のためにはそれぞれの電極上にラビングし
た配向膜を設ける。このラビング工程のため発生する静
電気により弱い絶縁破壊が起こり、隣の画素との間また
は隣の導線との間でリ−クしたり、またゲイト絶縁膜が
弱く、リ−クをしたりしてしまう。アクティブ型の液晶
表示装置においては、液晶電位を1フレ−ムの間はたえ
ず初期値と同じ値として所定のレベルを保つことがきわ
めて重要である。しかし実際は不良が多く、必ずしも成
就しないのが実情である。
【0005】また液晶材料が強誘電性液晶であると、注
入電流を大きくする必要がある。このためにはTFT を大
きくして電流マ−ジンを大きくとらなければならないと
いう欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は表示装置の各
画素を駆動する駆動素子のON、OFF時における状態
の非対称性に起因する問題、すなわち表示部分の電位
が"1","0" に十分安定して固定されず、1フレーム中に
そのレベルがドリフトしまうという問題を解決すること
を課題とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明は、基板上にマト
リックス構成を有する一対の信号線が設けられた液晶表
示装置において、それぞれの画素にPチャネル型薄膜ト
ランジスタとNチャネル型薄膜トランジスタとを相補型
に構成した相補型薄膜トランジスタを設け、該相補型薄
膜トランジスタの入出力側の一方を前記画素へ、他の一
方を前記マトリックス構成を有する一対の信号線の第1
の信号線へ接続し、かつ前記相補型薄膜トランジスタの
ゲートを前記マトリックスを構成する一対の信号線の第
2の信号線へ接続し、変形トランスファゲイト型C/T
FTとしたことを特徴とする表示装置である。
【0008】本発明における相補型薄膜トランジスタと
は、Nチャネル型薄膜トランジスタ( 以下(NTFT とい
う))の入出力部分の一方とPチャネル型薄膜トランジス
タ( 以下PTFTという) の入出力部分の一方とがそれぞれ
接続されており、かつ前記PおよびNチャネル型薄膜ト
ランジスタのゲート電極は互いに接続されており、これ
ら接続された部分が入出力であるソース, ドレイン及び
ゲート電極となる相補型薄膜トランジスタ (以下C/TFT
という) である。
【0009】本発明の代表例を図1に回路として示す。
図1に示される周辺回路19,19'によって駆動される2×
2のマトリックスの例において、PTFT11とNTFT12とのソ
ース、ドレイン電極部分13,14 の一方をマトリックス状
に設けられている信号線の一方VDDに接続し、他の一方
を画素電極(101の部分) へ接続し、ゲート15,16 を他の
もう一方の信号線であるVGGに接続したものである。こ
のような構成をとることによって、PTFT11とNTFT12とか
らなるC/TFT 17のON、OFF時における表示部分18の
電位を"1","0" に十分安定して固定させ、1フレーム中
にそのレベルがドリフトしてしまうことがない表示装置
を得ることができた。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
【実施例1】この実施例は図3、図4にその一部の作製
工程およびその上面図と断面図を示す。
【0012】まずPTFT11とNTFT12の作製工程を図3を用
いて説明する。図3において、ANガラス、パイレックス
ガラス等の約600 ℃の熱処理に耐え得るガラス基板30上
にマグネトロンRF( 高周波) スパッタ法を用いてブロッ
キング層としての酸化珪素膜31を1000〜3000Åの厚さに
作製した。プロセス条件は酸素100%雰囲気、成膜温度15
0 ℃、出力400 〜800W、圧力0.5Pa とした。タ−ゲット
に石英または単結晶シリコンを用いた成膜速度は30〜10
0 Å/分であった。さらにこの上にシリコン膜32をLPCV
D(減圧気相) 法、スパッタ法またはプラズマCVD 法によ
り形成し、公知のフォトリソ等のパターニング工程を経
て(A) の形状を得た。
【0013】このシリコン膜を減圧気相法で形成する場
合、結晶化温度よりも100 〜200 ℃低い450 〜550 ℃、
例えば530 ℃でジシラン(Si2H6) またはトリシラン(Si3
H8)をCVD 装置に供給して成膜した。反応炉内圧力は30
〜300 Paとした。成膜速度50〜250 Å/ 分であった。NT
ETとPTFTとのスレッシュホ−ルド電圧(Vth) を概略同一
に制御するため、ホウ素をジボランを用いて1×1014
1×1017cm-3の濃度として成膜中に添加してもよい。
【0014】またこのシリコン膜をスパッタ法によって
得る場合、スパッタ前の背圧を1×10-5Pa以下とし、単
結晶シリコンをタ−ゲットとし、アルゴンに水素を20〜
80%に混入した雰囲気で行った。例えばアルゴン20%、
水素80%とした。成膜温度は150 ℃、周波数は13.56MH
z、スパッタ出力400 〜800Wとした。圧力は0.5Pa であ
った。
【0015】またプラズマCVD 法によりこのシリコン膜
を得る場合、その温度は例えば300℃とし、モノシラン
(SiH4)またはジシラン(Si2H6) を用いた。これらをPCVD
装置内に導入し、13.56MHzの高周波電力を加えて成膜し
た。
【0016】これらの方法によって形成された被膜は、
酸素が7×1019cm-3以下、好ましくは1×1019cm-3以下
の濃度であることが好ましい。その代表的な結晶化をさ
せる場合、結晶化の程度を助長させ得るからである。例
えばSIMS( 二次イオン質量分析) 法における不純物とし
て酸素が8×1018cm-3、炭素3×1016cm-3を得た。また
水素は4×1020cm-3であり、珪素4×1022cm-3として比
較すると1原子%であった。
【0017】かくして、アモルファス状態の珪素膜を50
0 〜3000Å、例えば1500Åの厚さに作製の後、450 〜70
0 ℃の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲気にて中温の加
熱処理した。例えば窒素または水素雰囲気にて600 ℃の
温度で保持した。この珪素膜の下の基板表面にアモルフ
ァスの酸化珪素膜が形成されているため、この熱処理で
特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニ−ルされ
る。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また水素
は単に混入しているのみである。このアニ−ルにより、
珪素膜はアモルファス構造から秩序性の高い状態に移
り、その一部は結晶状態を呈する。特にシリコンの成膜
時に比較的秩序性の高い領域は特に結晶化をして結晶状
態となろうとする。しかしこれらの領域間に存在する珪
素により互いの結合がなされるため、珪素同志は互いに
ひっぱりあう。結晶としてもレ−ザラマン分光により測
定すると、単結晶の珪素のピ−ク522 cm-1より低周波側
にシフトしたピ−クが観察される。それの見掛け上の粒
径は半値巾から計算すると、50〜500 Åとマイクロクリ
スタルのようになっているが、実際はこの結晶性の高い
領域は多数あってクラスタ構造を有し、その各クラスタ
間は互いに珪素同志で結合( アンカリング) がされたセ
ミアモルファス構造の被膜を形成させることができた。
結果として、この被膜は実質的にグレインバウンダリ(G
B という) がないといってもよい状態を呈する。キャリ
アは各クラスタ間をアンカリングされた個所を通じ互い
に容易に移動し得るため、いわゆるGBの明確に存在する
多結晶珪素よりも高いキャリア移動度となる。即ちホ−
ル移動度(μh)=10〜200cm2/Vsec 、電子移動度(μ
e )=15〜300cm2/Vsec が得られる。
【0018】他方、上記の如く中温でのアニ−ルではな
く、900 〜1200℃の温度での高温アニ−ルにより被膜を
多結晶化をした、多結晶シリコン半導体であってもよ
い。この場合、核からの固相成長により被膜中の不純物
の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等の不純物が
多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GBでのバリア
(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を阻害してし
まう。そして結果としては10cm2/Vsec以上の移動度がな
かなか得られないのが実情である。この場合は炭素
(C)、窒素(N)又は酸素(O)等の不純物の濃度を
セミアモルファス半導体に比べて、さらに数分の一から
十数分の一とすることにより、30〜300cm2/Vsecと
いう高い移動度を得ることができる。
【0019】即ち、本発明の実施例ではかくの如く、セ
ミアモルファスまたはセミクリスタル構造を有するシリ
コン半導体を用いている。またこの上に酸化珪素膜をゲ
イト絶縁膜33として厚さは500 〜2000Å例えば1000Åに
形成した。これはブロッキング層としての酸化珪素膜31
の作製と同一条件とした。この成膜中に弗素を少量添加
させてもよい。さらにこの後、この上側にリンが1〜5
×1020cm-3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコ
ン膜とその上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi
2 またはWSi2との多層膜を形成した。これをフォトマス
クにてパタ−ニングし、ゲイト電極34を形成した。例え
ばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリンド−プ珪素
を0.2 μm、その上にモリブデンを0.3 μmの厚さに形
成し図3(B) の形状を得た。
【0020】図3(C) において、フォトレジストをフォ
トマスクを用いて形成し、PTFT用であればソ−ス35、ド
レイン37に対し、ホウ素を1×1015cm-2のド−ズ量でイ
オン注入法により添加した。さらにまた、リンを1×10
15cm-2の量、イオン注入法またはプラズマドーピング法
により添加することにより NTFT 用のソース、ドレイン
を形成することができる。本実施例においては図4に示
されるようにPTFT43とNTFT44が平行に並んでいるので、
それぞれのTFT を作製する際には片側のTFT をフォトレ
ジスト等でマスクをすればよい。これらはゲイト絶縁膜
33を通じて行った。しかし図3(B) において、ゲイト電
極34をマスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、
その後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入して
もよい。次に、600 ℃にて10〜50時間再び加熱アニ−ル
を行った。そして図4のNTFTのソ−ス35、ドレイン37、
PTFTのソ−ス35',ドレイン37' を不純物を活性化してN
+、P + 、として作製した。またゲイト電極34下にはチ
ャネル形成領域36を結晶性の高移動度半導体として形成
されている。
【0021】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、700 ℃以上にすべての温度を加えることがなく
第4図401 に示すC/TFT を作ることができる。そのた
め、基板材料として、石英等の高価な基板を用いなくて
もよく、本発明の大画素の液晶表示装置にきわめて適し
ているプロセスである。
【0022】熱アニ−ルは図3(A),(D) で2回行った。
しかし図3(A) のアニ−ルは求める特性により省略し、
双方を図3(D) のアニ−ルにより兼ねさせて製造時間の
短縮を図ってもよい。図3(E) において、層間絶縁物38
を前記したスパッタ法により酸化珪素膜の形成として行
った。この酸化珪素膜の形成はLPCVD 法、光CVD 法を用
いてもよい。例えば0.2 〜0.4 μmの厚さに形成した。
その後、フォトマスクを用いて電極用の窓39を形成し
た。さらにこれら全体をアルミニウムをスパッタ法によ
り形成し、リ−ド301 およびコンタクト302 をフォトマ
スクを用いて作製した。さらに図4(A) の401 に示す如
く、2つのTFT 43,44 を相補とし、かつその出力端を液
晶装置の一方の画素電極である透明電極に連結するた
め、スパッタ法によりITO(インジュ−ム・スズ酸化膜)
を形成した。それをフォトマスクによりエッチングし
て、画素電極41を構成させた。このITO は室温〜150 ℃
で成膜し、それを200 〜400 ℃の酸素または大気中のア
ニ−ルにより成就した。
【0023】かくの如くにしてPTFT43とNTFT44と透明導
電膜の電極41とを同一ガラス基板30上に作製した。かか
るTFT の特性を下記の表1に略記する。
【0024】
【表1】
【0025】かかる半導体を用いることにより、一般に
不可能とされていたTFT に大きな移動度を作ることがで
きた。そのため、初めて図1、図3、図4に示した液晶
等の表示装置用の相補型TFT、すなわちMTG型C/
TFTを構成させることができた。
【0026】図4において、X軸方向にVDD45、VDD ,4
6、VDD ,,47を有するX軸方向の配線( 以下X線ともい
う)を形成した。なおY軸方向はVGG48、VGG'49 とY
軸方向の配線(以下Y線ともいう)を形成した。図4
(A) は平面図であるが、そのA-A`の縦断面図を図4(B)
に示す。またB-B'の縦断面図を図4(C) に示す。NTFT44
とPTFT43はX線VDD45とY線VGG48との交差部に設けら
れC/TFT401を形成している。また他の画素にも図4(A)
に示すように同じ構成を有したC/TFT を用いたマトリッ
クス構成を有せしめた。C/TFT401を構成するNTFT44,PTF
T43 はソース, ドレインである35,37 、35,,37, がコン
タクト302,402(図3のリード301 に相当 )を介して画素
電極である透明導電膜41とマトリックス構成を有する一
方の信号線である45に連結している。他方、NTFT44,PTF
T43 のゲイト電極34はコンタクト404 を介して一方の信
号線である48のアルミニウム配線に連結されている。
【0027】かくして2本のX線45,46 Y線48,49 に挟
まれた間( 内側) に透明導電膜41とC/TFT401とにより1
つのピクセルを構成せしめた。かかる構造を左右、上下
に繰り返すことにより、2×2のマトリックスの1つの
例またはそれを拡大した640×480 、1280×960 といっ
た大画素の液晶表示装置を作ることが可能となった。
【0028】図4は液晶表示装置における液晶を挟持す
る一方の基板の構成を示すものである。図4にその構成
が示される基板上に設けられた液晶駆動装置の透明導電
膜(図5の51に相当)上に配向膜、配向処理を施し、さ
らにこの基板ともう一方の画素電極(図5の52に相当)
を有する基板との間に一定の間隔をあけて公知の方法に
より互いに配設した。そしてその間に液晶材料を注入し
て本実施例である液晶表示装置を完成させた。液晶材料
にTN液晶を用いるならば、基板間の間隔を約10μm 程度
とし、透明導電膜双方に配向膜をラビング処理して形成
する必要がある。
【0029】また液晶材料に強誘電性液晶を用いる場合
は、動作電圧を±20Vとし、また、セルの間隔を1.5 〜
3.5 μm 例えば2.3 μm とし、対抗電極(図5の52に相
当)上のみに配向膜を設けてラビング処理を施せばよ
い。分散型液晶またはポリマー型液晶を用いる場合に
は、配向膜は不要であり、スイッチング速度を大とする
ため、動作電圧は±10〜±15Vとし、セル間隔(液晶を
挟持する一対の基板の間隔)を1〜10μm と薄くした。
特に分散型液晶を用いる場合には、偏光板も不要のた
め、反射型としても、また透過型としても光量を大きく
することができる。そしてその液晶はスレッシュホール
ドがないため、本発明のC/TFT の特徴である明確なスレ
ッシュホールド電圧が規定される駆動素子(C/TFT) を用
いると大きなコントラスト得ることができ、またクロス
トーク(隣の画素との悪干渉)を除くことができた。
【0030】本実施例においては、素子の半導体として
高移動度半導体を用いた。しかし同じ目的であれば他の
結晶構造の半導体を用いてもよいことはいうまでもな
い。
【0031】また本実施例においては、表示装置として
液晶表示装置を用いているが画素電極に電圧を印加し、
そのことによって何らかの表示作用を行なおうとする表
示装置における画素を駆動する素子に本発明のMTG 型の
C/TFT が使用できることはいうまでもない。
【0032】本発明の特長は、1つの画素に2つのTFT
が相補構成をして設けられていること、また電極41は液
晶電位VLCを構成するが、それは、PTFTがオンでありNT
FTがオフか、またはPTFTがオフでありNTFTがオンか、の
いずれのレベルに固定されることである。
【0033】以下、図5,図6を用いて本実施例の動作
原理を説明する。図5には本実施例の動作原理を説明す
るために2×2のマトリックスの構成が示されている。
この図は図1と本質的には同質であるが、本実施例に合
わせるため図1の表示部分23を液晶50、液晶50に電圧を
印加する画素電極51(図4の41に対応する), 対抗電極
52が図5には示されている。なおその他の部分について
は図1と同一である。この図に示されている一対の信号
線SEG1,SEG2 とSEG1, SEG2, とに信号電圧を加えること
によって、図5の液晶50に電圧を印加し、公知の液晶表
示をさせるものである。図6にA点に存在する液晶に電
圧を印加するために信号線SEG1(45),SEG2(46) とSEG1,
(48), SEG2 ,(49)そして対抗電極52に加える信号電圧の
駆動波形チャートを示す。図6を見ればわかるように図
5に示されているのは2×2のマトリックスであるので
1フレームは2分割されている。またこの場合における
液晶50に実際に印加される電圧をブロックA電圧として
示す。図6に示されているのは単にON,OFFの状態のみで
あるが、階調表示をするためにはSEG1またはSEG2に加え
る信号電圧をその強弱に応じた信号電圧波形にすればよ
い。例えば図5の場合において、A点の液晶の透過率を
大きくとりたいのならば、図6のSEG1に液晶の透過率に
応じて高い電圧の信号電圧を加えればよく、逆に液晶の
透過率を小さくとりたいのならば低い電圧の信号電圧を
加えればよい。
【0034】SEG1, , SEG2, に加える信号電圧はC/TFT
のスレッシュホールド電圧Vthよりも大きくなければな
らない(VGG≫Vth )。さらに図6の61に示されるよう
に印加電圧に対して液晶が反応する電圧であるスレッシ
ュホールド電圧ともいえるV OFFSET電圧をマイナス電位
で対抗電極に印加することは、液晶の透過率と液晶への
印加電圧の関係を利用して階調表示をする場合に有用で
ある。
【0035】
【実施例2】本実施例は、図7(A) にその平面図を、図
7(B) にA−A, の断面図を、図7(C) にB−B, の断
面図を示す構成を有する液晶表示装置である。
【0036】本実施例は、実施例1においては最後に画
素電極である透明導電膜41を作製していたものをまず最
初に透明導電膜41を成膜し、パターニングすることによ
って画素電極41を得るものである。こうすることによっ
て、透明導電膜例えばITOをパターニングする際に下
部の素子破壊や、配線を断線させたりすることのない工
程で、本発明の構成を得ることができる。その他作製工
程等は実施例1と同様であるので省略する。
【0037】
【発明の効果】本発明の構成である相補型の絶縁ゲイト
型電界効果トランジスタを各画素に設けて、表示部分の
画素に加わる電圧を制御することによって、ON,OF
F特性の明確な表示装置を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を2×2のマトリックスに組ん
だ場合の説明図である。
【図2】 本発明を使用しない従来の例である。
【図3】 本実施例1の作製工程を示す。
【図4】 本実施例1の上面図並びに断面図を示す。
【図5】 本発明の動作原理を説明するための説明図で
ある。
【図6】 本発明の動作原理を説明するため説明図であ
る。
【図7】 本実施例2の上面図並びに断面図を示す。
【符号の説明】
11,43 Pチャネル型薄膜トランジスタ(PTFT) 12,44 Nチャネル型薄膜トランジスタ(NTFT) 13,14 ソース, ドレイン電極 15,16 ゲイト電極 101 画素電極部分 17 相補型薄膜トランジスタ(C/TFT) 18 表示部分 30 基板 31 酸化珪素膜 32 シリコン膜 33 ゲイト絶縁膜 34 NTFTのゲイト電極 37 NTFTのドレイン 35 NTFTのソース 37’ PTFTのドレイン 35’ PTFTのソース 34’ PTFTのゲイト電極 36 チャネル形成領域 38 層間絶縁物 39 電極用の窓 401 C/TFT 301 リード 302,402 コンタクト 41 画素電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−36767(JP,A) 特開 平1−241862(JP,A) 特開 昭63−283068(JP,A) 特開 昭63−96636(JP,A) 特開 平3−287235(JP,A) 特開 昭53−144297(JP,A) 特開 昭64−35959(JP,A) 特開 平4−67680(JP,A) 特開 平4−165679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周辺回路、第2の周辺回路からな
    る周辺回路、画素電極、第1の信号線、第2の信号線、
    Pチャネル型薄膜トランジスタおよびNチャネル型薄膜
    トランジスタを有し、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタと前記Nチャネル型
    薄膜トランジスタは、それぞれソース領域、ドレイン領
    域およびチャネル形成領域が設けられた半導体薄膜、ゲ
    ート絶縁膜およびゲート電極を有し、前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、前記第1の信号線は、前記第1の周辺回路に接続され、 前記第2の信号線は、前記第2の周辺回路に接続され、 前記ゲート絶縁膜は、フッ素を含む酸化珪素膜であるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1の周辺回路、第2の周辺回路からな
    る周辺回路、画素電極、第1の信号線、第2の信号線、
    Pチャネル型薄膜トランジスタおよびNチャネル型薄膜
    トランジスタを有し、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタと前記Nチャネル型
    薄膜トランジスタは、それぞれソース領域、ドレイン領
    域およびチャネル形成領域が設けられた半導体薄膜、ゲ
    ート絶縁膜およびゲート電極を有し、前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、前記第1の信号線は、前記第1の周辺回路に接続され、 前記第2の信号線は、前記第2の周辺回路に接続され、 前記ゲート絶縁膜は、フッ素を含む酸化珪素膜であり、 前記半導体薄膜は、7×1019cm-3以下の酸素を含ん
    でいることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1の周辺回路、第2の周辺回路からな
    る周辺回路、画素電極、第1の信号線、第2の信号線、
    Pチャネル型薄膜トランジスタおよびNチャネル型薄膜
    トランジスタを有し、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタと前記Nチャネル型
    薄膜トランジスタは、それぞれソース領域、ドレイン領
    域およびチャネル形成領域が設けられた半導体薄膜、ゲ
    ート絶縁膜およびゲート電極を有し、前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の一方は、前記画素電極と電気的に接続さ
    れ、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのソース領域または
    ドレイン領域の他方は、前記第2の信号線と電気的に接
    続され、 前記Pチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、 前記Nチャネル型薄膜トランジスタのゲート電極は、前
    記第1の信号線と電気的に接続され、前記第1の信号線は、前記第1の周辺回路に接続され、 前記第2の信号線は、前記第2の周辺回路に接続され、 前記ゲート絶縁膜は、フッ素を含む酸化珪素膜であり、 前記半導体薄膜は、7×1019cm-3以下の酸素を含ん
    でおり、 前記半導体薄膜は、1×1014cm-3〜1×1017cm
    -3のホウ素を含んでいることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項からのいずれか一項におい
    て、前記半導体薄膜は、多結晶シリコン薄膜であること
    を特徴とする半導体装置。
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