JP3329068B2 - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JP3329068B2
JP3329068B2 JP11429194A JP11429194A JP3329068B2 JP 3329068 B2 JP3329068 B2 JP 3329068B2 JP 11429194 A JP11429194 A JP 11429194A JP 11429194 A JP11429194 A JP 11429194A JP 3329068 B2 JP3329068 B2 JP 3329068B2
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洋一 持田
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友保 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の角速度を検出
する角速度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】ここで、図10および図11に異なった
2種類の従来技術による角速度センサを示し説明する。
【0003】まず、一般的な第1の従来技術による角速
度センサを図10に示す。
【0004】図中、1は第1の従来技術による角速度セ
ンサ、2は略Y字状の音叉型振動子を示し、該音叉型振
動子2は対向して上方に向けて延びる一対の板状振動板
2A,2Bと、該板状振動板2A,2Bを連結する肉厚
の底部2Cと、該底部2Cから音叉軸(Z軸)となる柱
2Dを介して支持する固定板2Eとから構成されてい
る。
【0005】3A,3Bは音叉型振動子2の板状振動板
2A,2Bの外側にそれぞれ固着された駆動用圧電素子
を示し、該駆動用圧電素子3A,3BはPZT等の材料
により薄膜状に形成されている。
【0006】4は底部2Cの側面に突設された検出部を
示し、該検出部4の両側面にはマグネットまたは電極等
によって形成された振動変位検出手段(図示せず)が設
けられている。
【0007】なお、便宜上、前述した角速度センサ1に
おいて、検出部4の突設された方向をX軸、板状振動板
2A,2Bの音叉振動する方向(矢示A1 ,A2 )をY
軸、柱2Dの延びる方向をZ軸とし、前記音叉型振動子
2の板状振動板2A,2BはZ軸を音叉軸(中心軸)と
するY軸方向の振動を起すようになっている。
【0008】このように構成される第1の従来技術によ
る角速度センサ1では、駆動用圧電素子3A,3Bに振
動駆動信号を印加すると、前記板状振動板2A,2Bは
矢示A1 ,A2 方向に同じ大きさ,周期で広がるように
音叉振動し、この状態でZ軸(音叉軸)周りに音叉型振
動子2を角速度ωで回転させると、互いに逆向きのX軸
方向にF1 ,F2 というコリオリ力(慣性力)が発生す
る。このコリオリ力F1 ,F2 によるトルクが音叉型振
動子2に作用して、該音叉振動子2は捩れ振動を起す。
この捩れ振動の大きさを検出部4により検出することに
より、角速度ωを検出するようになっている。
【0009】しかし、この第1の従来技術による角速度
センサは、機械加工によって製造されているため、微細
加工を行うことができず、大型となってしまうという欠
点がある。
【0010】この欠点を解決したものとして、図11に
示す第2の従来技術による角加速度センサも知られてい
る。なお、この角速度センサはシリコン基板等の半導体
基板を用いることにより半導体微細加工技術を利用して
製造されている。
【0011】図中、11は第2の従来技術による角速度
センサを示し、該角速度センサ11は、高抵抗を有する
シリコン材料によって形成された基板12と、該基板1
2上にはポリシリコン材料を加工することによって、後
述する角速度検出部が形成されている。
【0012】13,13は支持部を示し、該各支持部1
3は前記基板12上の前後方向に離間して設けられ、該
各支持部13には前後方向に向けて伸長する4本の支持
梁14,14,…が一体形成されている。
【0013】15は各支持梁14を介して支持された枠
状の音叉振動子を示し、該音叉振動子15は、左右方向
に離間して設けられた一対の振動板16,16と、該各
振動板16の左右側面に形成され、左右方向に伸長する
複数枚の電極板17A,17A,…を有する振動側くし
状電極17,17と、前記各振動板16から前後方向両
側に向けて伸長する8本の第1の腕部18,18,…
と、それぞれ同じ方向に伸びた4本の該各第1の腕部1
8と前記支持梁14とを連結する左右方向に伸びる第2
の腕部19,19とからなる。
【0014】20,21,21は基板12上に固着され
た固定電極を示し、該固定電極20は前記振動板16の
間(即ち中央部)に位置して設けられ、各固定電極21
は基板12の左右両側に位置して設けられている。ま
た、中央部に位置した該固定電極20の左右側面には、
前記各振動板16の振動側くし状電極17に対向するよ
うに、複数枚の電極板22A,22A,…を有する固定
側くし状電極22,22が形成されている。さらに、左
右両側に位置した各固定電極21の内側側面には、前記
各振動板16の振動側くし状電極17に対向するよう
に、複数枚の電極板23A,23A,…を有する固定側
くし状電極23が形成されている。
【0015】24,24は固定電極20を挟んで左右の
振動板16,16との間に設けられた振動発生手段とし
ての振動発生部を示し、該各振動発生部24はくし状電
極17と22とから構成されている。そして、各くし状
電極17と22とに、振動駆動信号を与えることによ
り、これらの間の静電力によって各振動板16を矢示A
1 ,A2 方向に駆動させる。
【0016】一方、25,25は振動板16,16を挟
んで固定電極21,21との間に設けられた振動発生手
段としての振動発生部を示し、該各振動発生部25はく
し状電極17と23とから構成されている。そして、各
くし状電極17と23とに、振動駆動信号を与えること
により、これらの間の静電力によって各振動板16を矢
示A1 ,A2 方向に振動させる。
【0017】さらに、26,26,…は各振動板16の
上下方向に貫通するスルホールを示す。
【0018】このように構成される第2の従来技術によ
る角速度センサにおいては、各支持部13,各支持梁1
4および音叉振動子15をポリシリコンによって一体形
成することによって、各支持梁14および音叉振動子1
5を基板12上に浮遊した状態で支持しているから、支
持梁14および各腕部18,19の張力により、各振動
板16は左右方向と上下方向に振動可能となっている。
【0019】次に、音叉軸(各振動板16が音叉振動す
る中心軸)となるY軸回りの角速度ωの検出動作につい
て説明するが、コリオリ力を利用して検出するという基
本的な作用においては変わるところはない。
【0020】まず、各振動発生部24,25に振動駆動
信号を印加すると、各振動板16が図中の矢示A1 ,A
2 のように互いに逆方向に同じ大きさで振動し、この状
態でY軸(音叉軸)回りに角速度ωで回転すると、各振
動板16にはY軸に直交する方向にコリオリ力F1 ,F
2 (慣性力)が発生する。また、このコリオリ力F1,
F2 によって振動板16に捩れ振動が生じ、この捩れ振
動の振幅変化を基板12と各振動板16間に対向配設し
た振動変位検出手段としての電極板(図示せず)によっ
て、静電容量の変化として検出し、これを角速度の検出
信号として出力するようになっている。
【0021】この第2の従来技術においては、半導体微
細加工技術を用いて製造することができるため、第1の
従来技術に比べて非常に加工精度よく小型化できるとい
う利点がある。
【0022】一方、角速度センサを半導体(シリコンま
たはポリシリコン)の加工技術を用いて製造した場合に
は、半導体の機械特性から共振時のQ値が高い角速度セ
ンサを製造することが可能となる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
2の従来技術においては、音叉振動子15の各振動板1
6は、該各振動板16の各角部から前後方向に伸長する
各第1の腕部18と、該各第1の腕部18に連結される
左右方向に伸長する第2の腕部19とを介して各支持梁
14(各支持部13)に支持されている。このため、各
振動板16に発生するコリオリ力F1 ,F2 による捩れ
振動によって各角部と第1の腕部18との間に大きな歪
みが生じ、捩れ振動を起す振動エネルギの大部分が第1
の腕部18,第2の腕部19,支持梁14および支持部
13を介して基板12に外部伝播され、該基板12から
外部に漏れて消費されてしまうという問題がある。
【0024】この結果、音叉振動子15の各振動板16
のQ値が低くなり、該各振動板16におけるコリオリ力
F1 ,F2 の捩れ振動が小さくなり、検出感度を低下さ
せるという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は捩れ振動する音叉振動子の各振
動板を高い共振状態とすることにより、高感度の角速度
の検出を行うことのできる角速度センサを提供すること
を目的としている。
【0026】
【0027】
【課題を解決するための手段】 上述した課題を解決する
ために、 請求項の発明が採用する角速度センサの構成
は、基板と、該基板上に形成された支持枠と、音叉軸を
軸中心とする音叉振動を行う一対の振動板を有し、該各
振動板を保持する腕部によって前記支持枠よりも小形な
枠状に形成された音叉振動子と、該音叉振動子を前記基
板に対して前記支持枠を介して支持するため音叉軸上に
設けられた支持梁と、前記音叉振動子の音叉軸を回動軸
中心とする角速度が加わったときに、各振動板に生じる
コリオリ力による捩れを伝達すべく、前記音叉振動子と
支持枠との間に位置して連結された中形な枠状に形成さ
れた検出用捩れ振動子と、該検出用捩れ振動子の振動変
位を音叉軸回りの角速度として検出する振動変位検出手
段とを備え、前記音叉振動子の各振動板から生じる音叉
振動の節となる部分を前記支持梁で固定したことにあ
る。
【0028】また、請求項の発明が採用する角速度セ
ンサの構成は、基板と、該基板上に形成された支持枠
と、音叉軸を軸中心とする音叉振動を行う一対の振動板
を有し、該各振動板を保持する腕部によって前記支持枠
よりも小形な枠状に形成された音叉振動子と、該音叉振
動子を前記基板に対して前記支持枠を介して支持するた
め音叉軸上に設けられた支持梁と、前記音叉振動子の音
叉軸を回動軸中心とする角速度が加わったときに、各振
動板に生じるコリオリ力による捩れを伝達すべく、前記
音叉振動子内に位置して音叉軸上に連結された板状の検
出用捩れ振動子と、該検出用捩れ振動子の振動変位を音
叉軸回りの角速度として検出する振動変位検出手段とを
備え、前記音叉振動子の各振動板から生じる音叉振動の
節となる部分を前記支持梁で固定したことにある。
【0029】一方、請求項の発明では、前記基板を単
結晶のシリコン材料によって形成し、前記支持枠、支持
梁、音叉振動子および検出用捩れ振動子をポリシリコン
材料によって形成することができる。
【0030】また、請求項の発明では、検出用捩れ振
動子の外側には、緩衝用捩れ振動子を設けることができ
る。
【0031】
【0032】
【作用】 請求項の発明のように、支持枠を大形、検出
用捩れ振動子を中形、音叉振動子を小形となる枠状に形
成することにより、該支持枠、検出用捩れ振動子、音叉
振動子および支持梁を同一平面に形成することができ
る。また、音叉振動子の不動点となる節の部分を支持梁
で固定することにより、この節は音叉振動の不動点とな
るから、支持梁および支持枠を介して基板に漏れる振動
エネルギを低減することができ、各振動板をQ値が高い
共振状態に保持することができる。
【0033】さらに、請求項の発明のように、支持枠
を大形、音叉振動子を中形となる枠状に形成し、検出用
捩れ振動子を音叉振動子内に位置した板状に形成し、該
支持枠、音叉振動子、検出用捩れ振動子および支持梁を
同一平面に形成することができる。また、音叉振動子の
不動点となる節の部分を支持梁で固定することにより、
各振動板をQ値が高い共振状態に保持することができ
る。
【0034】一方、請求項の発明のように、シリコン
材料による基板上にポリシリコン材料を膜形成し、該ポ
リシリコンの膜をエッチング等を行うことにより、容易
に支持枠、音叉振動子および検出用捩れ振動子を形成で
きる。
【0035】また、請求項の発明のように、音叉振動
子と検出用捩れ振動子との間に緩衝用捩れ振動子を設け
ることにより、検出用捩れ振動子から外部に伝播される
捩れ振動を緩衝用捩れ振動子によって緩和することがで
き、支持梁および支持枠を介して外部に漏れる振動エネ
ルギを極めて少なくすることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づき説明する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略する
ものとする。
【0037】まず、図1ないし図3に本発明の第1の実
施例を示す。
【0038】図中、31は本実施例による角速度セン
サ、32は単結晶のシリコン材料によって板状に形成さ
れた基板をそれぞれ示す。
【0039】33は基板32上に固着され、ポリシリコ
ン材料によって大形の枠状に形成された支持枠を示し、
該支持枠33には後述する音叉軸となる支持梁34,3
4が音叉軸となるY軸方向内側に向けて突出形成されて
いる。
【0040】ここで、前記各支持梁34,34は、支持
枠33と後述する検出用捩れ振動子40とを連結する第
1の支持梁部35,35と、前記検出用捩れ振動子40
と音叉振動子37とを連結する第2の支持梁部36,3
6とからなり、該各第2の支持梁部36は支持枠33の
中心部に向けてY軸方向に伸長する棒状支持梁部36
A,36Aと、該各棒状支持梁部36Aに連結され、先
端部36B1 ,36B1を有する略コ字状に形成された
コ字状支持梁部36B,36Bとからなる。また、該各
コ字状支持梁部36Bの各先端部36B1 には音叉振動
子37の各腕部39がそれぞれ連結されている。
【0041】37は基板32上に位置し、小形の枠状に
ポリシリコン材料によって形成された音叉振動子を示
し、該音叉振動子37は、Y軸に平行な位置に設けられ
た一対の振動板38,38と、該各振動板38に連結さ
れ、当該音叉振動子37を枠状に形成する略コ字状の腕
部39,39とからなる。また、該音叉振動子37は前
記各腕部39に支持梁34を介して支持枠33に連結さ
れているから、該音叉振動子37は基板32上に浮遊し
た状態で支持されている。
【0042】なお、前記音叉振動子37においては、各
振動板38が音叉振動したときの、音叉振動の節(音叉
振動の不動点)となる部分Pは腕部39,39上に存在
し、この節となる部分Pの位置に前記コ字状支持梁部3
6Bの各先端部36B1 を連結することにより、音叉振
動子37の節となる部分Pを支持梁34によって固定す
るようになっている。
【0043】40は支持枠33と音叉振動子37との間
に位置して連結された検出用捩れ振動子を示し、該検出
用捩れ振動子40は各第1の支持梁部35と各第2の支
持梁部36とによって保持され、ポリシリコン材料によ
って中形な枠状に形成され、前記音叉振動子37に発生
するコリオリ力による捩れ振動が伝達されるものであ
る。
【0044】41は固定電極を示し、該固定電極41は
前記基板32の中央部に位置して固着されている。
【0045】42,42は固定電極41を挟んで左右の
振動板38,38との間に設けられた振動発生手段とし
ての振動発生部を示し、該各振動発生部42はそれぞれ
対向する振動板38の側面38Aと固定電極41の側面
41Aとから構成されている。そして各側面38A,4
1Aとに、振動駆動信号を与えることにより、これらの
間に静電力を発生させ、この静電力により該各振動板3
8は矢示A1 ,A2 のように互いに逆方向に同じ大きさ
で振動し、当該音叉振動子37は音叉軸(Y軸)を中心
軸とする音叉振動を発生する。
【0046】43は角速度センサ31をカバーするガラ
ス基板を示し、該ガラス基板43の中央部には矩形状の
凹溝43Aが形成され、陽極接合、接着剤等によって支
持枠33上に接合されている。なお、カバーはガラス基
板43だけでなく、他の絶縁材料(例えば、セラミッ
ク、樹脂等)でもよい。
【0047】44,44,…は振動変位検出手段として
の検出用電極を示し、該各検出用電極44は検出用捩れ
振動子40の上面と、この面に対向するガラス基板43
の凹溝43A内にアルミニウム薄膜等によって着膜形成
されている。なお、検出用捩れ振動子40に設けられた
検出用電極44は、酸化シリコン等の絶縁膜(図示せ
ず)を介して着膜形成されている。
【0048】なお、基板32は高抵抗なシリコン板によ
って形成され、支持枠33、各支持梁34、音叉振動子
37および検出用捩れ振動子40はボロン等を拡散させ
て低抵抗なポリシリコン膜によって形成されている。
【0049】本実施例による角速度センサ31は、上述
した如く構成されるが、次に検出動作について説明す
る。
【0050】まず、各振動発生部42に振動駆動信号が
入力されると、固定電極41と音叉振動子37の各振動
板38との間に静電力が発生し、音叉振動子37の各振
動板38は矢示A1 ,A2 方向のような反対向きに音叉
軸(Y軸)を中心軸とする音叉振動を行う。この状態に
あるときに、音叉軸回りに角速度ωの回転力が作用する
と、各振動板38には音叉軸および音叉振動方向に直交
する方向のコリオリ力F1 ,F2 が発生する。このコリ
オリ力F1 ,F2 により音叉軸回りのトルクが第2の支
持梁部36を介して検出用捩れ振動子40に作用し、該
検出用捩れ振動子40では捩れ振動が発生する。
【0051】そして、この検出用捩れ振動子40の捩れ
振動の振幅変化を各検出用電極44により静電容量の変
化として検出し、角速度に対応した検出信号として外部
に導出するようになっている。
【0052】また、本実施例による角速度センサ31で
は、物が振動するときに必ず存在する振幅のない不動点
(節)に着目し、音叉振動子37における音叉振動の節
となる部分Pを、支持梁34を構成するコ字状支持梁部
36Bの各先端部36B1 で音叉振動子37の各腕部3
9を固定するようにしたから、音叉振動子37からの音
叉振動による振動エネルギが該音叉振動子37を支持す
る支持梁34を介して外部に伝達されるのを低減でき
る。そして、各振動板38を矢示A1 ,A2 方向に大き
く変位させ、Q値が高い共振状態にすることができる。
【0053】この結果、音叉軸(Y軸)回りに加わる角
速度ωに対するコリオリ力F1 ,F2 を大きくすること
ができ、検出用捩れ振動子40の捩れ振動を大きくして
当該角速度センサ31の検出感度を著しく向上させるこ
とができる。
【0054】さらに、音叉振動子37の音叉振動におけ
る節となる部分Pを、支持梁34を構成するコ字状支持
梁部36Bの各先端部36B1 で固定することにより、
該各先端部36B1 等が振動エネルギによって振動する
のを防止し、支持梁34等の振動を実質的になくすこと
ができ、支持梁34等の各連結部における耐久性を向上
させ、当該角速度センサ31のセンサ寿命を確実に延ば
すことができる。
【0055】一方、本実施例における角速度センサ31
では、基板32をシリコン板によって形成し、支持枠3
3、各支持梁34、音叉振動子37および検出用捩れ振
動子40を同一平面のポリシリコン材料によって薄膜状
に一体形成している。このため、角速度センサ31の製
造時においては、基板32上に全面にポリシリコン膜を
形成し、このポリシリコン膜に支持枠33、各支持梁3
4、音叉振動子37および検出用捩れ振動子40をパタ
ーン形成する。これにより、小型の角速度センサ31の
製造を容易に行うと共に、シリコンウエハの状態での多
数個取りが可能となるから、角速度センサ31の生産性
を向上させることができる。
【0056】次に、図4ないし図6に本発明による第2
の実施例を示すに、本実施例の特徴は、検出用捩れ振動
子を当該角速度センサの中心部に位置した一枚の板状に
形成したことにある。なお、本実施例では前述した第1
の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0057】図中、51は本実施例による角速度セン
サ、52は単結晶のシリコン材料によって板状に形成さ
れた基板をそれぞれ示す。
【0058】53は基板52上に固着され、ポリシリコ
ン材料によって大形の枠状に形成された支持枠を示し、
該支持枠53には音叉軸となるY軸方向内側に向けて伸
長する支持梁54,54が突出形成されている。
【0059】ここで、前記各支持梁54,54は、支持
枠53と後述する音叉振動子57とを連結すべくY軸方
向内側に向けてに伸長する棒状支持梁部55,55と、
該各棒状支持梁部55に連結され、先端部56A,56
Aを有する略コ字状に形成されたコ字状支持梁部56,
56とからなる。また、該各コ字状支持梁部56の各先
端部56Aには音叉振動子57の腕部59が連結されて
いる。
【0060】57は基板52上に位置し、中形の枠状に
ポリシリコン材料によって形成された音叉振動子を示
し、該音叉振動子57は、Y軸に平行となるように設け
られた一対の振動板58,58と、該各振動板58と連
結して当該音叉振動子57を枠状に形成する略コ字状の
腕部59,59とからなる。また、該音叉振動子57は
前記各腕部59を支持梁54を介して支持枠53に連結
されているから、該音叉振動子57は基板52に浮遊し
た状態で支持されている。
【0061】なお、前記音叉振動子57においては、各
振動板58が音叉振動したときの、音叉振動の節(音叉
振動の不動点)となる部分Pは腕部59,59上に存在
し、この節となる部分Pはコ字状支持梁部56の各先端
部56Aと一致するようになっている。
【0062】60,60は振動板58の外側に面した側
面に形成され、複数枚(例えば4枚)の電極板60A,
60A,…を有する振動側くし状電極を示し、該各振動
側くし状電極60は後述する固定側くし状電極63の各
電極板63Aに対向するように配設されている。
【0063】61は音叉振動子57の各腕部59に連結
され、当該角速度センサ51の中心部に位置した板状の
検出用捩れ振動子を示し、該検出用捩れ振動子61は、
音叉振動子57からの振動変位が伝達される検出用振動
板61Aと、該検出用振動板61Aを保持すべくY軸方
向に向けて伸長する棒状の棒状腕部61B,61Bと、
該各棒状腕部61Bの先端側に略コ字状に形成され、先
端の接続部が前記コ字状支持梁部56の先端部56A,
56Aと一致する位置で音叉振動子57に連結されるコ
字状腕部61C,61Cとからなる。
【0064】62,62は基板52の左右に位置して固
着された固定電極を示し、該各固定電極62には、それ
ぞれ内側に位置した各振動板58に向けて突出形成され
た複数枚(例えば4枚)の電極板63A,63A,…を
有する固定側くし状電極63,63が形成されている。
ここで、くし状電極60,63間に振動駆動信号が入力
されると、該固定電極62と各振動板58との間には静
電力が発生し、この静電力により該各振動板58は矢示
A1 ,A2 のように互いに逆方向に同じ大きさで振動
し、当該音叉振動子57は音叉軸(Y軸)を中心軸とす
る音叉振動を発生する。
【0065】64,64は振動板58,58と固定電極
62,62との間に設けられた振動発生手段としての振
動発生部を示し、該各振動発生部64はくし状電極60
と63とから構成されている。そして、各くし状電極6
0と63とに、振動駆動信号を与えることにより、これ
らの間の静電力によって各振動板58を矢示A1 ,A2
方向に振動させる。
【0066】65は支持枠53に接合されたカバーとし
てのガラス基板を示し、該ガラス基板65の中央部には
矩形状の凹溝65Aが形成されている。
【0067】66,66は振動変位検出手段としての検
出用電極を示し、該各検出用電極66は検出用捩れ振動
子61の上面と、この面に対向するガラス基板65の凹
溝65A内とにアルミニウム薄膜等によって着膜形成さ
れている。なお、検出用捩れ振動子61に設けられた検
出用電極66は、酸化シリコン等の絶縁膜(図示せず)
を介して着膜形成されている。
【0068】このように構成される本実施例による角速
度センサ51においても、その検出動作においては上述
した第1の実施例による角速度センサ31と変わるとこ
ろはない。
【0069】然るに、本実施例による角速度センサ51
では、音叉振動子57の音叉振動の振幅のない節となる
部分Pを、コ字状支持梁部56の各先端部56Aで固定
するようにしたから、音叉振動子57からの音叉振動に
よる振動エネルギが該音叉振動子57を支持する支持梁
54を介して外部に伝達されるのを低減する。
【0070】これにより、各振動板58を矢示A1 ,A
2 方向に大きく変位させ、Q値が高い共振状態に保持す
ることができる。この結果、音叉軸(Y軸)回りに加わ
る角速度ωに対するコリオリ力F1 ,F2 を大きくする
ことができ、角速度センサ51の検出感度を著しく向上
させることができる。
【0071】また、コ字状支持梁部56の各先端部56
Aを音叉振動子57の音叉振動における節となる位置P
で連結することにより、該各先端部56Aが振動エネル
ギによって振動するのを防止し、支持梁54等の振動を
実質的になくすことができ、各連結部における耐久性を
確実に向上し、当該角速度センサ51の寿命を効果的に
延ばすことができる。
【0072】さらに、本実施例においては、音叉振動子
57の各振動板58を振動側くし状電極60で形成する
と共に、該振動側くし状電極60に対向する固定電極6
2も固定側くし状電極63で形成したから、振動側くし
状電極60の各電極板60Aと固定側くし状電極63の
各電極板63Aとの間の有効面積を大きくすることがで
きる。そして、各電極板60A,63A間に振動駆動信
号を印加したときの静電力を大きくすることができ、各
振動板58の矢示A1,A2 方向の振動を大きくし、角
速度センサ51の検出感度を一層高めることができる。
【0073】さらに、図7ないし図9に本発明による第
3の実施例を示すに、本実施例の特徴は、第1の実施例
による角速度センサ31の支持枠33と検出用捩れ振動
子40との間に緩衝用捩れ振動子を形成したことにあ
る。なお、本実施例では前述した第1の実施例と同一の
構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するもの
とする。
【0074】図中、71は本実施例による角速度セン
サ、72は単結晶のシリコン材料によって板状に形成さ
れた基板、73は該基板72上に固着された大形の枠状
にポリシリコン材料によって形成された支持枠をそれぞ
れ示す。
【0075】74,74は支持枠73から音叉軸となる
Y軸方向内側に向けて突出形成された支持梁を示し、該
各支持梁74,74は、支持枠73と後述する緩衝用捩
れ振動子82とを連結する第1の支持梁部75,75
と、前記緩衝用捩れ振動子82と検出用捩れ振動子81
とを連結する第2の支持梁部76,76と、前記検出用
捩れ振動子81と音叉振動子78とを連結する第3の支
持梁部77,77とからなる。そして、該各第3の支持
梁部77は支持枠73からY軸方向内側に向けて伸長す
る棒状支持梁部77A,77Aと、該各棒状支持梁部7
7Aの先端に連結され、先端部77B1 ,77B1 を有
する略コ字状のコ字状支持梁部77B,77Bとからな
り、該各コ字状支持梁部77Bの各先端部77B1 には
音叉振動子78の腕部80が連結されている。
【0076】78は基板72上に位置し、小形の枠状に
ポリシリコン材料によって形成された音叉振動子を示
し、該音叉振動子78は、Y軸と平行に設けられた一対
の振動板79,79と、該各振動板79と連結して当該
音叉振動子78を小形な枠状に形成する略コ字状の腕部
80,80とからなる。また、該音叉振動子78は各腕
部80に支持梁74を介して支持枠73に連結されてい
るから、該音叉振動子78は基板72に浮遊した状態で
支持されている。
【0077】なお、前記音叉振動子78においては、各
振動板79が音叉振動したときの、音叉振動の節(音叉
振動の不動点)となる部分Pは腕部80,80上に存在
し、この節となる部分Pの位置でコ字状支持梁部77B
の各先端部77B1 が音叉振動子78を固定するように
なっている。
【0078】81は緩衝用捩れ振動子82と音叉振動子
78との間に位置し、各第2の支持梁部76と各第3の
支持梁部77とによって保持された検出用捩れ振動子を
示し、該検出用捩れ振動子81はポリシリコン材料によ
って中形な枠状に形成され、前記音叉振動子78の各振
動板79から生じるコリオリ力による捩れ振動が伝達さ
れるものである。
【0079】82は支持枠73と検出用捩れ振動子81
との間に位置し、各第1の支持梁部75と各第2の支持
梁部76とによって保持された緩衝用捩れ振動子を示
し、該緩衝用捩れ振動子82は前記検出用捩れ振動子8
1よりも大形に形成され、該検出用捩れ振動子81から
漏れる振動エネルギを吸収するようになっている。
【0080】83は固定電極を示し、該固定電極83は
前記基板72の中央部に位置して固着されている。
【0081】84,84は振動板79,79と固定電極
83との間に設けられた振動発生手段としての振動発生
部を示し、該各振動発生部84は振動板79の側面79
Aと固定電極83の側面83A,83Aとから構成され
ている。そして、各側面79Aと83Aとに、振動駆動
信号を与えることにより、これらの間の静電力によって
各振動板79を矢示A1 ,A間に静電力を発生させ、こ
の静電力により該各振動板79は矢示A1 ,A2 のよう
に互いに逆方向に同じ大きさで振動し、当該音叉振動子
37は音叉軸(Y軸)を中心軸とする音叉振動を発生す
る。
【0082】85は角速度センサ71をカバーするガラ
ス基板を示し、該ガラス基板85の中央部には矩形状の
凹溝85Aが形成されている。なお、カバーはガラス基
板85だけでなく、他の絶縁材料(例えば、セラミッ
ク、樹脂等)でもよい。
【0083】86,86,…は振動変位検出手段として
の検出用電極を示し、該各検出用電極86は検出用捩れ
振動子81の上面と、この面に対向するガラス基板85
の凹溝85A内にアルミニウム薄膜等によって着膜形成
されている。なお、検出用捩れ振動子81に設けられた
検出用電極86は、酸化シリコン等の絶縁膜(図示せ
ず)を介して着膜形成されている。
【0084】このように構成される本実施例による角速
度センサ71においては、その検出動作においては、前
述した第1の実施例による角速度センサ31と同様であ
るために、その説明は省略する。
【0085】然るに、本実施例の角速度センサ71にお
いても、音叉振動子78の音叉振動による節となる部分
Pを第3の支持梁部77で固定するようにしたから、捩
れ振動が支持梁74および支持枠73を介して外部に損
失されるのを低減することができ、音叉振動子78の各
振動板79の音叉振動による振幅を大きくすることがで
き、当該角速度センサ71の検出感度を向上させること
ができる。
【0086】しかし、上述した如くに、音叉振動子78
の節となる部分Pを支持梁74で固定するようにして
も、微妙な位置ずれによる振動エネルギの漏れを防止す
ることはできず、このため、第1,第2の実施例による
角速度センサ31,51では微小な振動エネルギが損失
されている。そこで、本実施例の角速度センサ71のよ
うに、支持枠73と検出用捩れ振動子81との間に緩衝
用捩れ振動子82を設けることにより、微小な振動エネ
ルギも緩和させて外部に伝達することができる。この結
果、検出捩れ振動子81の捩れ振動も大きくなり、当該
角速度センサ71の検出感度をより向上させることがで
きる。
【0087】なお、前記第3の実施例では、緩衝用捩れ
振動子82を検出用捩れ振動子81の外側に1重のみを
設けた場合を説明したが、本発明はこれに限らず、2
重,3重,…に形成してもよい。
【0088】また、前記各実施例では、音叉振動子3
7,57,78の各振動板38,58,79に音叉振動
を発生させるために、静電力を利用したが、本発明はこ
れに限らず、第1の従来技術による圧電体等を用いて音
叉振動を発生させるようにしてもよい。
【0089】さらに、前記各実施例では音叉振動子3
7,57,78に発生する音叉振動の節となる部分Pを
単数とした場合について述べたが、本発明は支持梁とな
る部分Pが複数個ある場合には、その位置に対応した部
分を固定するように支持梁を形成して固定するようにす
ればよい。
【0090】さらにまた、前記各実施例で音叉振動
7,57,78と、検出用捩れ振動子40,61,81
の各共振周波数に一致させることにより、検出感度の向
上をより得られる。
【0091】
【0092】
【発明の効果】 以上詳述した如く、 請求項の発明で
は、支持枠、検出用捩れ振動子、音叉振動子をそれぞれ
枠状に形成し、各部材を支持梁で連結するようにしたか
ら、該支持枠、検出用捩れ振動子、音叉振動子および支
持梁を同一平面に形成でき、製造を容易にできる。ま
た、音叉振動子を音叉振動の節となる部分で支持梁を介
して固定することにより、音叉振動子からの捩れ振動に
よる振動エネルギが支持梁および支持枠を介して外部に
漏れるのを低減し、音叉振動子の各振動板をQ値が高い
共振状態で保持することができ、各振動板の振動を大き
くして音叉軸方向の角速度の検出感度を大幅に向上させ
ることができる。
【0093】さらに、請求項の発明では、支持枠およ
び音叉振動子をそれぞれ枠状に形成し、検出用捩れ振動
子を板状に形成し、各部材を支持梁で連結するようにし
たから、該支持枠、検出用捩れ振動子、音叉振動子およ
び支持梁を同一平面に形成でき、製造を容易にできる。
また、音叉振動子を音叉振動の節となる部分で支持梁を
介して固定することにより、各振動板の振動を大きくし
て音叉軸方向の角速度の検出感度を大幅に向上させるこ
とができる。
【0094】一方、請求項の発明では、基板を単結晶
のシリコン材料によって形成し、支持枠、支持梁、音叉
振動子および検出用捩れ振動子をポリシリコン材料によ
って形成することにより、該ポリシリコン材料は基板上
に薄膜形成し、該薄膜をエッチング等によってパターン
ニングすれば容易に支持枠、支持梁、音叉振動子および
検出用捩れ振動子を形成でき、角速度センサの生産性を
著しく向上できる。
【0095】一方、請求項の発明では、検出用捩れ振
動子の外側に緩衝用捩れ振動子を設けたから、該検出用
捩れ振動子からの漏れる捩れ振動を緩和することがで
き、検出捩れ振動子における捩れ振動の低減を抑え、検
出感度を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による角速度センサをカ
バーの一部を破断にして示す斜視図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた縦断面図であ
る。
【図3】図1中の角速度センサを上側からみた上面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施例による角速度センサをカ
バーの一部を破断にして示す斜視図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみた縦断面図であ
る。
【図6】図4中の角速度センサを上側からみた上面図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施例による角速度センサをカ
バーの一部を破断にして示す斜視図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた縦断面図
である。
【図9】図7中の角速度センサを上側からみた上面図で
ある。
【図10】第1の従来技術による角速度センサを示す斜
視図である。
【図11】第2の従来技術による角速度センサを示す斜
視図である。
【符号の説明】
31,51,71 角速度センサ 32,52,72 基板 33,53,73 支持枠 34,54,74 支持梁 37,57,78 音叉振動子 38,58,79 振動板 39,59,80 腕部 40,61,81 検出用捩れ振動子 44,66,86 検出用電極(振動変位検出手段) 82 緩衝用捩れ振動子 P 節となる部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克彦 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 審査官 有家 秀郎 (56)参考文献 特開 平3−122518(JP,A) 特開 昭60−140114(JP,A) 特開 昭51−33491(JP,A) 特開 昭63−172915(JP,A) 特開 昭60−73414(JP,A) 特許3123301(JP,B2) 国際公開93/5401(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 19/56 G01P 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に形成された支持枠
    と、音叉軸を軸中心とする音叉振動を行う一対の振動板
    を有し、該各振動板を保持する腕部によって前記支持枠
    よりも小形な枠状に形成された音叉振動子と、該音叉振
    動子を前記基板に対して前記支持枠を介して支持するた
    め音叉軸上に設けられた支持梁と、前記音叉振動子の音
    叉軸を回動軸中心とする角速度が加わったときに、各振
    動板に生じるコリオリ力による捩れを伝達すべく、前記
    音叉振動子と支持枠との間に位置して連結された中形な
    枠状に形成された検出用捩れ振動子と、該検出用捩れ振
    動子の振動変位を音叉軸回りの角速度として検出する振
    動変位検出手段とを備え、前記音叉振動子の各振動板か
    ら生じる音叉振動の節となる部分を前記支持梁で固定し
    てなる角速度センサ。
  2. 【請求項2】 基板と、該基板上に形成された支持枠
    と、音叉軸を軸中心とする音叉振動を行う一対の振動板
    を有し、該各振動板を保持する腕部によって前記支持枠
    よりも小形な枠状に形成された音叉振動子と、該音叉振
    動子を前記基板に対して前記支持枠を介して支持するた
    め音叉軸上に設けられた支持梁と、前記音叉振動子の音
    叉軸を回動軸中心とする角速度が加わったときに、各振
    動板に生じるコリオリ力による捩れを伝達すべく、前記
    音叉振動子内に位置して音叉軸上に連結された板状の検
    出用捩れ振動子と、該検出用捩れ振動子の振動変位を音
    叉軸回りの角速度として検出する振動変位検出手段とを
    備え、前記音叉振動子の各振動板から生じる音叉振動の
    節となる部分を前記支持梁で固定してなる角速度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記基板を単結晶のシリコン材料によっ
    て形成し、前記支持枠、支持梁、音叉振動子および検出
    用捩れ振動子をポリシリコン材料によって形成してなる
    請求項1または記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記検出用捩れ振動子の外側には、緩衝
    用捩れ振動子を設けてなる請求項1または記載の角速
    度センサ。
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