JP2001091265A - 半導体力学量センサ - Google Patents
半導体力学量センサInfo
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Abstract
子の振動を阻害することなく回転剛性を高めた梁部の構
成を実現する。 【解決手段】 角速度センサ100は半導体基板を加工
することにより形成され、矩形枠状の基部10と、この
基部10と検出用梁部31を介して連結された検出用振
動子30と、この検出用振動子30と駆動用梁部21を
介して連結された駆動用振動子20とを備える。各梁部
21、31は、それぞれが、平行に離間して配置された
コの字形状をなす一対の梁22、23、32、33と、
これら一対の梁を連結する連結部24、34とから構成
されている。
Description
ボット等の運動体の運動状態を測定するのに用いられ
る、加速度センサや角速度センサ等の半導体よりなる振
動子を用いた半導体力学量センサに関する。
は、シリコン基板等の半導体基板をエッチング等のマイ
クロマシン加工技術を用いて加工することにより形成さ
れ、基部と、所定方向に振動する振動子と、該振動子及
び該基部を連結する複数個の梁部とを備え、該振動子の
振動に基づいて力学量(角速度、加速度等)を検出する
ようにしている。
を所定方向に駆動振動させ、角速度が印加されたとき、
コリオリ力によって駆動振動の方向及び角速度の回転軸
に直交する方向へ発生する振動(検出振動)に基づい
て、当該角速度を検出する。また、加速度センサにあっ
ては、振動子に加速度が印加されたときに発生する所定
方向への振動(検出振動)に基づいて、当該加速度を検
出する。
半導体力学量センサにおいては、センサの加工誤差(例
えばエッチングの際の加工誤差)が生じることは避けが
たい。この加工誤差により、振動子には、上記の駆動振
動や検出振動といった正規の振動に対して、当該正規の
振動以外の不要振動が発生するため、これが測定誤差の
原因となっている。
基部とを連結する複数個の梁部に原因があるのではない
かと考えた。つまり、従来の半導体力学量センサにおい
ては、例えば特開平6−123631号公報に記載され
ているように、複数個の梁部の各々が1本の棒状梁より
なる構成であるため、回転剛性が弱く、振動子の振動中
に各梁にねじれ等が発生しやすく、そのねじれ等が不要
振動を引き起こすと考えられる。
ンサにおいて、振動子の振動を阻害することなく回転剛
性を高めた梁部の構成を実現することを目的とする。
め、請求項1記載の発明では、半導体基板を加工するこ
とにより形成され、基部(10)と、所定方向に振動す
る振動子(20、30)と、この振動子及び該基部を連
結する複数個の梁部(21、31)とを備える半導体力
学量センサにおいて、該複数個の梁部のそれぞれを、平
行に離間して配置された一対の梁(22、23、32、
33)と、これら一対の梁を連結する連結部(24、3
4)とから構成したことを特徴としている。
太いものとすればよいが、それだけでは、センサとして
必要な変位をとることが困難となり振動子の振動を阻害
してしまう。本発明によれば、梁部の構成を、平行に離
間配置して連結された一対の梁構成としているから、振
動子の振動を阻害することなく回転剛性を高めた梁部の
構成を実現することができる。
の梁を、コの字形状をなす第1の梁(22、32)と、
この第1の梁の外周側にて該第1の梁に対して相似形に
配置されたコの字形状をなす第2の梁(23、33)と
から構成するとともに、これらコの字形状をなす第1及
び第2の梁における互いに平行な一対の平行棒部(22
a、23a、32a、33a)を該振動子の振動方向に
たわむようにし、該平行棒部の一端を接続する接続棒部
(22b、23b、32b、33b)同士を連結部(2
4、34)にて連結させたことを特徴としている。
たコの字形状をなす第1及び第2の梁において、振動子
の振動方向に撓む部分である平行棒部で連結せず、振動
子の振動に関与しない接続棒部同士にて連結しているか
ら、より効果的に振動子の振動を阻害しない梁部の構成
を実現できる。
の梁(22、32)と第2の梁(23、33)との間隔
において、接続棒部(22b、23b、32b、33
b)同士の間隔を平行棒部(22a、23a、32a、
33a)同士の間隔よりも大きくしている。第1の梁の
平行棒部と第2の梁の平行棒部とは長さが異なるため変
位に差が生じるが、本発明によれば連結部を充分に長く
できるから、そのような変位の相違を吸収しやすくで
き、より効果的に振動を阻害しないようにできる。
部(24、34)を、一対の梁部(22、23、32、
33)と略同一の幅を有する梁形状としたことを特徴と
している。連結部が太すぎると連結部による一対の梁部
の固定が強すぎて、振動を阻害する恐れがあり、また、
センサの加工上、連結部が細すぎると加工しにくくなる
ため、連結部を、一対の梁部と略同一の幅とすることが
好ましい。
棒部(22b、23b、32b、33b)同士の間隔
(W1)と平行棒部(22a、23a、32a、33
a)同士の間隔(W2)との比(W1/W2)が5以上
であることを特徴としている。これは、接続棒部同士の
間隔即ち連結部(24、34)の長さについて、検討し
た結果、得られたもので、上記比(W1/W2)が5以
上であれば、不要振動の低減効果を最大限に発揮させる
ことができる。
板を加工することにより形成され、基部(10)と、所
定方向に振動する振動子(20、30)と、この振動子
及び基部を連結する複数個の梁部(21、31)とを備
え、該振動子の振動に基づいて力学量を検出するように
した半導体力学量センサにおいて、該複数個の梁部が、
互いに平行に配置された第1、第2の梁(22、23、
32、33)から構成され、この第1、第2の梁は折り
返し部(22b、23b、32b、33b)を備え、こ
の折り返し部において、第1、第2の梁を連結する連結
棒(24、34)を有し、この連結棒により第1の梁と
第2の梁との間に2つのL字状の空間が形成され、ま
た、L字状の空間が該連結棒に対して対称的に配置され
るものであることを特徴としている。
により、振動子の振動を阻害することなく回転剛性を高
めた梁部の構成を実現することができ、不要振動を大幅
に低減することができる。
項6記載の半導体力学量センサについて、本発明者等が
検討した結果によれば、請求項7記載の発明のように、
折り返し部(22b、23b、32b、33b)におい
て、第1、第2の梁(22、23、32、33)のそれ
ぞれの梁幅をほぼ同じとすることが好ましい。
棒(24、34)を、第1の梁(22、32)から第2
の梁(23、33)に渡ってほぼ同じ幅とすることが好
ましい。更には、請求項9記載の発明のように、請求項
7の発明と請求項8の発明とを組み合わせたものとする
ことが好ましい。
存在すると、連結部や折り返し部の質量が増加し、この
影響が不要振動に影響すると考えられるが、その点、上
記請求項7〜請求項9の発明によれば、そのような肉厚
部を低減することができるため、不要振動が低減される
と考えられる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
について説明する。図1は、本発明の半導体力学量セン
サとしての角速度センサ100の一実施形態を示す平面
図であり、図2は、図1中のA−A断面を含む一部断面
斜視図である。角速度センサ100は、シリコン基板等
の半導体基板にエッチング加工を施すことにより溝を形
成し、当該基板を矩形枠状の基部10と、この基部10
における枠内に位置して可動する可動部とに区画してい
る。
動用振動子20と、駆動用振動子20を取り囲む矩形枠
状の検出用振動子30と、駆動用振動子20及び検出用
振動子30を連結する複数個(図示例では4個)の駆動
用梁部21と、検出用振動子30及びその外周の基部1
0を連結する複数個(図示例では4個)の検出用梁部3
1と、を備えている。
0及び検出用振動子30は本発明でいう振動子である。
駆動用振動子20は、駆動用梁部21を介して検出用振
動子30と一体化されており、さらに言うならば、駆動
用振動子20は検出用振動子30及び検出用梁部31を
介在させてはいるが、駆動用梁部21を介して基部10
に連結されている。よって、駆動用梁部21及び検出用
梁部31は共に、本発明でいう梁部に相当するものであ
る。
す第1の梁22と、この第1の梁22の外周側にて第1
の梁22に対して相似形に配置されたコの字形状をなす
第2の梁23とよりなる一対の梁を備えている。そし
て、これら一対の梁22、23は、平行に離間して配置
されており、一対の梁22、23の一端側が駆動用振動
子20に接続され、他端側が検出用振動子30における
枠内周面に接続されている。
第2の梁23においては、上記コの字形状における互い
に平行な一対の平行棒部22a及び23aが、その長手
方向と直交する方向にたわむようになっているため、駆
動用振動子20は図1中の矢印X方向に振動可能となっ
ている。そして、第1の梁22及び第2の梁23のうち
平行棒部22a、23aの一端を接続する接続棒部22
b、23b同士が、梁形状の連結部24により連結され
ている。
状をなす第1の梁32と、この第1の梁32の外周側に
て第1の梁32に対して相似形に配置されたコの字形状
をなす第2の梁33とよりなる一対の梁を備えている。
そして、これら一対の梁32、33は、平行に離間して
配置されており、一対の梁32、33の一端側が検出用
振動子30に接続され、他端側が基部10における枠内
周面から突出した突出部に接続されている。
第2の梁33においては、上記コの字形状における互い
に平行な一対の平行棒部32a及び33aが、その長手
方向と直交する方向にたわむようになっているため、検
出用振動子30は、上記基板平面内にて駆動用振動子2
0の振動方向と略直交する方向(図1中の矢印Y方向)
に振動可能となっている。そして、第1の梁32及び第
2の梁33のうち平行棒部32a、33aの一端を接続
する接続棒部32b、33b同士が、梁形状の連結部3
4により連結されている。
部31の寸法説明図である。両梁部21、31のいずれ
においても、第1の梁22、32と第2の梁23、33
との間隔において、接続棒部22b、23b、32b、
33b同士の間隔W1は平行棒部22a、23a、32
a、33a同士の間隔W2よりも大きくなっている。ま
た、梁形状をなす連結部24、34の幅は上記一対の梁
と略同一の幅を有することが好ましい。例えば、上記間
隔W1は50μm、上記間隔W2は10μm、また、各
梁22、23、32、33及び連結部24、34の幅W
3は10μmとできる。
の外周部と対向する基部10の内周部に向かって突出す
る櫛歯状の突起部35が形成されており、この突起部3
5とかみ合うように当該基部10の内周部からも櫛歯状
の突起部11が形成されており、両方の突起部11、3
5により、本センサ100の検出電極部が構成されてい
る。
作動について述べる。まず、図示しないが電磁駆動もし
くは容量駆動等により、駆動用振動子20を図1に示す
矢印X方向に振動(駆動振動)させる。この駆動振動の
もと、図1に示す様に、紙面垂直方向の軸周りに角速度
Ωがセンサ100に印加されると、駆動用振動子20に
駆動振動方向と直交する矢印Y方向にコリオリ力が発生
する。
用振動子30に伝わり、検出用振動子30と駆動用振動
子20とが図1に示す矢印Y方向に一体に振動(検出振
動)する。そして、この検出振動により、上記両突起部
11、35間の距離が変化する。この距離変化を基部1
0に形成された図示しない配線部等を介して、当該両突
起部11、35間の容量変化として検出することによ
り、上記角速度Ωが検出されるのである。
1、31の構成を、平行に離間配置して連結された一対
の梁構成としているから、各振動子20、30の振動を
阻害することなく回転剛性を高めた梁部の構成を実現す
ることができる。ちなみに、回転剛性を高めるだけなら
ば、梁部を単に太いものとすればよいが、それだけで
は、センサとして必要な変位をとることが困難となり、
振動子の振動を阻害してしまう。
行配置されたコの字形状をなす第1及び第2の梁22、
23、32、33において、各振動子20、30の振動
方向に撓む部分である平行棒部22a、23a、32
a、33aで連結せず、振動子の振動に関与しない接続
棒部22b、23b、32b、33b同士にて連結して
いるから、より効果的に振動子20、30の振動を阻害
しない梁部の構成を実現できる。
4の作用説明図を用いて説明する。図4中の左右方向が
振動子における狙いの振動方向である。従来のセンサに
おいては、駆動用振動子20と検出用振動子30とを連
結する梁部J1が1本のコの字形状のものであり、回転
剛性が弱く、駆動用振動子20は振動狙いの振動方向よ
りも、やや斜め(図中では斜め上方)方向に振動してし
まい、これが不要振動となる。
性を高め、且つ、振動子の振動を阻害しないようにして
いるから、駆動用振動子20は狙いの方向に振動する。
よって、本実施形態によれば、不要振動を低減できるた
め、角速度が0の状態でも出力が発生するオフセットを
抑制し、測定精度の高い角速度センサを提供することが
できる。
説明する。図5(a)には、梁形状を4種類用意し、こ
れらの梁による不要振動を角速度として算出したデータ
を示す。梁形状はコンベンショナルな梁である。梁形
状は”A Precision Yaw Rate
Sensor in Silicon Microma
chining”(TRANSDUCERS’97 p
p.847−850,1997IEEE)に掲載された
Fig.8に類似した2重梁構造のものである。
り、連結部の長さを変えたものである。梁形状の方が
梁形状よりも長くなっている。図5(a)から、コン
ベンショナルな梁形状に比べ、梁形状、、の方
が不要振動を大きく低減できることがわかる。
1が、互いに平行に配置された第1の梁22、32、第
2の梁23、33から構成され、この第1、第2の梁は
折り返し部としての接続棒部22b、23b、32b、
33bを備え、この折り返し部において、第1、第2の
梁を連結する連結棒としての連結部24、34を有し、
この連結棒により第1の梁と第2の梁との間に2つのL
字状の空間が形成され、また、L字状の空間が該連結棒
に対して対称的に配置されているものとなっている。
を採用することにより、振動子20、30の振動を阻害
することなく回転剛性を高めた梁部の構成を実現するこ
とができ、図5(a)に示す様に、不要振動を大幅に低
減することができる。
、による効果の違いをより厳密に見たものであり、
梁形状に比べ、連結部を有する梁形状、の方が不
要振動を抑制する効果が大きく、さらに梁形状に比
べ、連結部の長い梁形状の方が効果が大きい。
1、31における第1の梁22、32と第2の梁23、
33との間隔において、接続棒部同士の間隔W1を平行
棒部同士の間隔W2よりも大きくしているため、連結部
24、34を充分に長くでき、結果的に、第1の梁の平
行棒部と第2の梁の平行棒部とに生じる変位の相違を吸
収しやすくでき、より効果的に振動を阻害しないように
できる。
した結果を図6に示す。この図6は、連結部24、34
の長さW1と平行棒部22a、23a、32a、33a
同士の間隔(梁間隔)W2との比W1/W2に対する不
要振動出力を調べたものである。長さW1は、上記図3
に示した接続棒部22b、23b、32b、33b同士
の間隔W1に相当するものである。
に対して、W1とW2との比が5以上になると、その効
果が大きいといえる。そして、比W1/W2が5あたり
で効果は飽和しており、比W1/W2が5以上あれば十
分と言える。つまり、接続棒部22b、23b、32
b、33b同士の間隔W1と平行棒部22a、23a、
32a、33a同士の間隔W2との比W1/W2が、5
以上であることが好ましく、それにより、不要振動の低
減効果が最大限に発揮される。
対の梁部の固定が強すぎて、振動を阻害する恐れがあ
り、更に、センサの加工上、連結部が細すぎると加工し
にくくなるため、連結部24、34の幅を、一対の梁部
22、23、32、33と略同一の幅とすることが好ま
しい。
を示す。図7の梁形状、は両方とも本実施形態のも
のである。梁形状は、外側の梁と内側の梁とが連結部
にて接続される領域(つまり、接続棒部)においても、
同様の梁幅となっている(さらに、連結部も梁と同様の
梁幅となっている)が、梁形状は、外側の梁が連結部
にて接続される領域(接続棒部)において、内側の梁よ
りもその幅が大きくなっているものである。
4にて連結される領域(接続棒部、折り返し部)22
b、23b、32b、33bにおいて、外側の梁(第2
の梁)23、33と内側の梁(第1の梁)22、32と
の梁幅は同等であることが好ましいと言える。
側の梁(第1の梁)22、32に連結する部位から外側
の梁(第2の梁)23、33に連結する部位に渡ってほ
ぼ同じ幅であることが好ましいといえる。これは、連結
部や梁部の折り返し部に肉厚の部分が存在すると、連結
部や折り返し部の質量が増加し、この影響が不要振動に
影響すると考えられるためである。
に示す。図8は、本角速度センサ100と従来の角速度
センサとの梁部の加工誤差に対する不要振動振幅の度合
を調べた一例である。本角速度センサ100において
は、梁部の各寸法W1〜W3を、上記の図3を参照して
述べた具体的寸法とした。また、従来のものにおいて
は、図4に示したような1本の梁よりなる梁部J1を持
つものとし、梁部J1の幅を15μmとした。図8から
わかるように、本実施形態(破線)によれば加工誤差が
あっても従来(実線)に比べて不要振動を大幅に低減で
きている。
及び検出用梁部31共に、平行に離間配置して連結され
た一対の梁構成としているが、当該構成を、これら各梁
部21、31のうちどちらか一方のみに適用したもので
あっても良い。即ち、駆動用梁部21のみを本発明でい
う梁部としても良いし、検出用梁部31のみを本発明で
いう梁部としても良い。また、本発明は、角速度センサ
以外にも、加速度センサ等の半導体力学量センサに適用
可能である。
平面図である。
る。
明図である。
出したデータを示す図である。
の比W1/W2に対する不要振動出力を調べた結果を示
す図である。
べた結果を示す図である。
の梁部の加工誤差に対する不要振動振幅の度合示すグラ
フである。
22…駆動用梁部の第1の梁、23…駆動用梁部の第2
の梁、24…駆動用梁部の連結部、30…検出用振動
子、31…検出用梁部、32…検出用梁部の第1の梁、
33…検出用梁部の第2の梁、34…検出用梁部の連結
部、22a、23a、32a、33a…平行棒部、22
b、23b、32b、33b…接続棒部。
Claims (9)
- 【請求項1】 半導体基板を加工することにより形成さ
れ、 基部(10)と、所定方向に振動する振動子(20、3
0)と、この振動子及び前記基部を連結する複数個の梁
部(21、31)とを備え、 前記振動子の振動に基づいて力学量を検出するようにし
た半導体力学量センサにおいて、 前記複数個の梁部は、それぞれが、平行に離間して配置
された一対の梁(22、23、32、33)と、これら
一対の梁を連結する連結部(24、34)とから構成さ
れていることを特徴とする半導体力学量センサ。 - 【請求項2】 前記一対の梁は、コの字形状をなす第1
の梁(22、32)と、この第1の梁の外周側にて前記
第1の梁に対して相似形に配置されたコの字形状をなす
第2の梁(23、33)とから構成され、 前記第1及び第2の梁のうち前記コの字形状における互
いに平行な一対の平行棒部(22a、23a、32a、
33a)が、前記振動子の振動方向にたわむようになっ
ており、 前記連結部(24、34)は、前記第1及び第2の梁の
うち前記コの字形状における前記平行棒部の一端を接続
する接続棒部(22b、23b、32b、33b)同士
を連結していることを特徴とする請求項1に記載の半導
体力学量センサ。 - 【請求項3】 前記第1の梁(22、32)と前記第2
の梁(23、33)との間隔において、前記接続棒部
(22b、23b、32b、33b)同士の間隔は前記
平行棒部(22a、23a、32a、33a)同士の間
隔よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の半導
体力学量センサ。 - 【請求項4】 前記連結部(24、34)は、前記一対
の梁部(22、23、32、33)と略同一の幅を有す
る梁形状であることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれか1つに半導体力学量センサ。 - 【請求項5】 前記接続棒部(22b、23b、32
b、33b)同士の間隔と前記平行棒部(22a、23
a、32a、33a)同士の間隔との比が、5以上であ
ることを特徴とする請求項3に記載の半導体力学量セン
サ。 - 【請求項6】 半導体基板を加工することにより形成さ
れ、 基部(10)と、所定方向に振動する振動子(20、3
0)と、この振動子及び前記基部を連結する複数個の梁
部(21、31)とを備え、 前記振動子の振動に基づいて力学量を検出するようにし
た半導体力学量センサにおいて、 前記複数個の梁部は、互いに平行に配置された第1、第
2の梁(22、23、32、33)から構成され、この
第1、第2の梁は折り返し部(22b、23b、32
b、33b)を備え、この折り返し部において、前記第
1、第2の梁を連結する連結棒(24、34)を有し、
この連結棒により前記第1の梁と前記第2の梁との間に
2つのL字状の空間が形成され、また、前記L字状の空
間が前記連結棒に対して対称的に配置されるものである
ことを特徴とする半導体力学量センサ。 - 【請求項7】 前記折り返し部(22b、23b、32
b、33b)において、前記第1、第2の梁(22、2
3、32、33)のそれぞれの梁幅は、ほぼ同じである
ことを特徴とする請求項6に記載の半導体力学量セン
サ。 - 【請求項8】 前記連結棒(24、34)は、前記第1
の梁(22、32)から前記第2の梁(23、33)に
渡ってほぼ同じ幅であることを特徴とする請求項6に記
載の半導体力学量センサ。 - 【請求項9】 前記折り返し部(22b、23b、32
b、33b)において、前記第1、第2の梁(22、2
3、32、33)のそれぞれの梁幅は、ほぼ同じであ
り、 また、前記連結棒(24、34)は、前記第1の梁(2
2、32)から前記第2の梁(23、33)に渡ってほ
ぼ同じ幅であることを特徴とする請求項6に記載の半導
体力学量センサ。
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-
2000
- 2000-07-21 JP JP2000220922A patent/JP4427876B2/ja not_active Expired - Fee Related
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