JP3239386B2 - 殺菌装置 - Google Patents

殺菌装置

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JP3239386B2
JP3239386B2 JP25381991A JP25381991A JP3239386B2 JP 3239386 B2 JP3239386 B2 JP 3239386B2 JP 25381991 A JP25381991 A JP 25381991A JP 25381991 A JP25381991 A JP 25381991A JP 3239386 B2 JP3239386 B2 JP 3239386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゲ―ベルトップ
型と称される牛乳あるいはジュ―ス等の種々の液体用紙
容器に形成するカートンを殺菌し、この殺菌したカート
ンを液体充填装置に送出す殺菌装置に関する
【0002】
【従来の技術】一般に、液体飲料を収容する紙容器は、
紙を主材料とし、ポリエチレン、アルミ等を積層した積
層材料から形成される。このような紙容器を製造する場
合は、両端が開口した断面角形の筒状カートンを形成す
る。そして、このカートンを完全に殺菌した後、成形充
填装置でカートンの一端側を加熱、仮折り、シ―ルして
底部を平底状に成形する。この後、所要の液体飲料を充
填し、上端部を切り妻状に形成し、紙容器を完成させ
る。
【0003】このようなカートンの殺菌を行う殺菌装置
の例が特開平3-43330 号に記載されている。この従来の
殺菌装置は全体を密閉した無菌室内に配置される。この
無菌室内には殺菌液を収容した殺菌槽と洗浄用無菌水を
収容した洗浄槽とを互いに併置してあり、これらの殺菌
槽および洗浄槽内には、無菌室内上部の駆動スプロケッ
トに巻き掛けられかつこれから垂下した無端チェーンの
下端部が入込む。これらの無端チェーンの外周部には、
水平方向に対して僅かに傾斜した状態でカートンを保持
する多数のカートンホルダを装着してあり、駆動スプロ
ケットにより互いに同期して間欠的に回転される。
【0004】更に、これらの殺菌槽および洗浄槽の上側
には、カートンホルダの傾斜角度と等しい角度で配置さ
れて無端チェーンと同期して往復動し、無端チェーンが
停止したときにカートンの一端を係止して次の工程に送
る複数の爪部材を設けた搬送ロッドを配置してある。
【0005】殺菌槽の無端チェーンが回転されると、カ
ートンホルダに保持されたカートンが順次殺菌槽中に浸
漬されて内外面の全体を殺菌された後、これから引き上
げられる。殺菌を終えたカートンは無端チェーンが停止
しているときに、搬送ロッドの爪部材により一端側から
押圧されてカートンホルダから押出され、更に、洗浄槽
中を走行する無端チェーンのカートンホルダに装着され
る。同様に洗浄槽中に浸漬され、これから引き上げられ
たカートンは殺菌剤を洗い落とされる。
【0006】この従来の殺菌装置によると、各カートン
ホルダが水平方向に対して傾斜しているため、殺菌槽お
よび洗浄槽から引き上げられる際にカートン内部から殺
菌剤および無菌水が下端側から流れ落ち、洗浄槽への殺
菌剤の持ち込みを低減すると共に、カートンの水滴の除
去が容易となり、カートンの殺菌および殺菌剤の除去を
効率よく行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の殺
菌装置は、各無端チェーンのカートンホルダを水平方向
に対して傾斜して配置してあるため、搬送ロッドによる
カートンの搬送方向もこれに沿わせる必要があり、付属
装置類あるいは後工程の成形充填装置等との整合を図る
ために機械設計上および機械組立上大きな制約を受け
る。更に、各カートンはその長手方向に沿って搬送する
ため、この殺菌装置の搬送方向寸法が長くなり、殺菌装
置の全体が大きくなる。
【0008】本発明は上述に鑑みてなされたもので、カ
ートンの殺菌および殺菌剤の除去を効率よく行うと共
に、装置全体のスペースを小さくすることのできる殺菌
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決する殺菌
装置は、両端を開口させた液体用紙容器に形成するカー
トンを殺菌し、この殺菌したカートンを液体充填装置に
送出す殺菌装置であって、カートンを浸漬して殺菌する
殺菌槽と、この殺菌槽に併置され、カートンに付着した
殺菌剤を洗落す洗浄槽と、これらの殺菌槽と洗浄槽との
内部にそれぞれ配置され、カートンをその両開口端を上
下方向に向けて保持する複数のカートンホルダを周方向
に等間隔に有して互いに同期して間欠的に回転する槽内
ターレットと、これらの各槽内ターレットが停止したと
きに各槽内ターレットの1つのカートンホルダの上側に
同軸状に配置される少なくとも2つのカートンホルダを
持ち、各槽内ターレットと同期して間欠的に回転し、殺
菌槽の槽内ターレットからカートンを受取りかつこれを
洗浄槽の槽内ターレットにカートンを移送する移送ター
レットとを備えることを特徴とする。
【0010】この殺菌装置に、先端部に無菌空気噴出ノ
ズルを持つ複数の放射状配置のマンドレルを有しかつ上
下方向の平面内で前記各槽内ターレットと同期して間欠
的に回転する水滴除去装置を備え、前記複数のマンドレ
ルの1つは水滴除去装置の回転が停止しているときに洗
浄槽内の槽内ターレットのいずれか1のカートンホル
ダの上側に同軸状に配置され、洗浄槽内の槽内ターレッ
トから送られるカートンの内面に無菌空気を吹付けて水
滴を除去することもできる。
【0011】
【作用】本発明の殺菌装置によると、カートンは殺菌槽
に浸漬され、槽内ターレットによりその両開口端を上下
に配置した状態で回転されつつ全体が殺菌剤で殺菌され
る。カートンがこの上側の移送ターレットのカートンホ
ルダと同軸状に配置される位置に達すると、殺菌槽の槽
内ターレットのカートンホルダから移送ターレットのカ
ートンホルダに送られる。カートンは両開口端を上下方
向に向けた状態で送られ、この際に殺菌剤がカートンか
ら流れ落ちる。そして、移送ターレットが回転し、カー
トンを保持したカートンホルダが洗浄槽の槽内ターレッ
トのカートンホルダと同軸状に配置される位置に達する
と、移送ターレットから洗浄槽の槽内ターレットにカー
トンが送られる。殺菌槽と同様に、この洗浄槽内でもカ
ートンは槽内ターレットによりその両開口端を上下に配
置した状態で回転され、全体から殺菌剤を洗い落とされ
る。
【0012】更に、水滴除去装置を設けた殺菌装置にあ
っては、洗浄槽の槽内ターレットのカートンホルダの上
側でこれと同軸状に配置されたマンドレルに槽内ターレ
ットからカートンが送られ、このマンドレルにカートン
が装着される際にマンドレル先端の無菌空気噴出ノズル
から噴出される無菌空気により水滴が除去される。カー
トンを装着したマンドレルが所要位置に回転したとき
に、このマンドレルから次の工程に向けてカートンが送
り出される。
【0013】以下、本発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0014】
【実施例】図1及び図2は本発明の実施例の殺菌装置1
0の概略を示し、この殺菌装置10は例えば上述のゲ―
ベルトップ型容器を充填包装するアセプティック充填包
装機に用いられるものである。
【0015】殺菌装置10はハウジング12を備え、全
体がこのハウジング12内に形成された無菌室内に収容
される。飲料用紙容器に形成するカートン9は、図の右
方の供給ステ―ション14から供給され、殺菌ステ―シ
ョン16で殺菌された後、洗浄ステ―ション18で洗浄
され、水滴除去ステ―ション20で水滴と共に殺菌剤を
吹き飛ばされる。この殺菌装置10で殺菌されたカート
ンは、次の成形装置に搬出され、ここで一端側を加熱、
仮折り、シ―ルして底部を平底状に成形される。更に続
く包装装置で、所要の液体飲料を充填し、上端部を切り
妻状に形成し、紙容器として完成される。符号22はカ
ートン9を装着する複数のマンドレルを持つ底部成形装
置である。
【0016】図2は、殺菌装置10のハウジング12の
長手方向の片側に沿って配置した供給ステーション14
から水滴除去ステーション20までの一連の各ステーシ
ョンを示す。無菌装置10はこのような一連の各ステー
ションをハウジング12内に一対づつ併置した2連式の
構成としてもよく、各ステーションを無菌室内に1つず
つ配置した単連式殺菌装置、あるいは、各ステーション
を3以上併置した殺菌装置としてもよい。符号24は殺
菌剤除去ステーション20から底部成形装置22にカー
トン9を送る横送りチェーンである。
【0017】殺菌ステ―ション16には、例えば80℃程
度に加熱された35重量%の過酸化水素水を殺菌剤として
収容した殺菌槽26を配置してある。また、洗浄ステー
ション18には洗浄槽28を配置してあり、この洗浄槽
28内には、無菌フィルタによって完全に無菌化された
無菌水が洗浄液として収容される。この洗浄液は殺菌剤
の除去をより完全にするために、60℃以上80℃程度に保
持し、新・無菌温水を供給するまで殺菌剤の濃度を所定
値以下に保持するのが好ましい。
【0018】殺菌槽26内には供給ステーション14か
ら送られたカートン9を受取り、このカートンの両開口
端を上下方向に向けて保持した状態で殺菌槽26中を回
転する槽内ターレット30を配置してある。なお、洗浄
槽28内にも槽内ターレット70を配置してあるが、こ
の槽内ターレット70は殺菌槽26の槽内ターレット3
0と同様な構造を備えるため、殺菌槽26の槽内ターレ
ット30についてのみ説明する。
【0019】図3に示すように、槽内ターレット30は
ほぼ垂直方向に配置した駆動シャフト34を有し、この
駆動シャフト34の中間部のボス部36から等間隔で延
びる各旋回アーム38の先端にセルすなわちカートンホ
ルダ40を固定してある。
【0020】駆動シャフト32は、その下端を殺菌槽2
6の底壁に固定した軸受けブロック32で支えられてお
り、上端側はハウジング12(図1)を貫通して延長さ
れ、図示しない駆動機構により例えば30度づつ間欠的
に回転される。この駆動シャフト32の回転により、本
実施例では12本(図2参照)である旋回アーム38及
びこの先端のカートンホルダ40が殺菌槽26内で回転
する。
【0021】本実施例のカートンホルダ40は、カート
ン9よりも大きな横断面を有する中空の箱状に形成して
ある。カートン9が挿入されかつ送出される上端開口の
縁部は外方に広げられており、外周側の側壁には後述す
る送り機構との干渉を防止する縦方向溝42を形成して
ある。また、このカートンホルダ40の底部には略U字
状の落下防止板44を取付けてあり、側壁には適宜の窓
を形成してあり、この窓はカートンが入っていない部分
でのセルの液中抵抗を減じるものである。これにより、
カートンホルダ40は殺菌槽26中を回転されたとき
に、カートン9の四隅を強固に保持することにより扁平
状態に潰れるのを防止し、更に落下防止板44によりカ
ートン9の抜け落ちを防止する。
【0022】このカートンホルダ40にカートン9を供
給するため、カートン供給装置48をカートン供給ステ
ーション14に配置してある。
【0023】カートン供給装置48は、図3に示すよう
に扁平に折畳んだ状態の多数のカートン9を収容したホ
ッパー50と、このホッパー50に対して水平方向に進
退する吸引装置52とを備え、吸引装置52にはホッパ
ー50に対向して吸盤51を配置してある。この吸盤5
1は外部の真空圧源に接続されており、カートン9の側
壁に当接してこれを吸引することができる。
【0024】この供給装置48によりカートン9を供給
する場合は、吸引装置52を前進させ、吸盤51でカー
トン9の側壁を吸引する。この後、吸引装置52を後退
し、この側壁を吸引しつつカートン9をホッパーから引
出す。カートン9は、曲面形状を持つフォーミングプレ
ート54に沿って展開されつつ図3に示すようにカート
ンホルダ40の上側で同軸状に配置される位置まで引出
され、フォーミングプレート54の先端縁部に形成され
たレール部55及び断面L字状の案内レール56で保持
される。このとき、吸盤51は真空圧源から遮断され、
カートン9は案内レール56とレール部55とで支持さ
れた角形スリーブ状に形成される。そして、送り機構に
より、槽内ターレット30のカートンホルダ40に送出
される。
【0025】図4の(A)に示すように、送り機構58
は上下一対のスプロケット60,62にチェーン64を
巻き掛け、このチェーン64にカートン9を受け渡すた
めの鍵状に屈曲した爪部材66を取付けて形成してあ
る。駆動スプロケット62は連続的に回転し、チェーン
64及び爪部材66を図4の(B)に示すように矢印X
の方向に走行させる。爪部材66は図4の(B)に示す
ように、案内レール56とレール部55とで支持された
カートン9の上端部に当接し、このカートン9を下方に
摺動させてカートンホルダ40に送込み、殺菌槽26内
に浸漬する。
【0026】図5はこのような送り機構58の詳細を示
す。図5の(B)に示すように、爪部材66の基部66
aはピン63によりチェーン64に回動自在に取付けら
れている。この基部66aには後述する爪ガイド67に
摺接する脚部65,65が設けられ、この脚部65の反
対側から押圧部66bが鍵状に延設されている。この押
圧部66bの先端は湾曲面に形成され、カートン9から
外れる際に損傷を与えないようになっている。更に、図
5の(A)に示すように、チェーン64の走行路に沿っ
て案内板67を延設してある。この案内板67にはカー
トン9に近接する側のチェーン64の走行路に臨む部位
に切欠き部67aを設けてあり、この切欠き部67a内
にレール状の爪ガイド69を配置してある。この爪ガイ
ド69の上端部69aは先細に形成してあり、チェーン
64を挟んでこの上端部69aと対向する部位にはガイ
ドピン59を配置してある。このガイドピン59は爪部
材66の基端部に係合してこの爪部材66を直立させ
る。
【0027】したがって、チェーン64と共に爪部材6
6が移動され、その基端部がガイドピン59に当接する
と、この爪部材66が倒れて爪ガイド69に脚部65,
65が嵌合される。爪部材66はチェーン64に対して
直立した状態で案内されつつ、案内レール56とレール
部55とで支持された角形スリーブ状のカートン9を下
方のカートンホルダ40に送込む(図4)。この後、爪
ガイド69の下端に至ると、図5の(A)の下側に示す
ように爪部材66の先端が案内板67によりチェーン6
4側に倒され、カートン9との係合を解除される。爪部
材66は先端部を案内板67で案内されつつ更に移動さ
れ、上記サイクルを繰り返す。
【0028】この送り機構58では、チェーン64に爪
部材66を1つのみ取付け、このチェーン64を連続走
行させることにより、爪部材66がカートン9を押圧移
動する時間と、カートン9に係合してない空時間との比
率(すなわちカートン9の長さとスプロケット60,6
2間距離との比率)によって槽内ターレット30に対す
る走行タイミングを整合させることが容易である。
【0029】このような送り機構58により、カートン
9が供給ステーション14から槽内ターレット30のカ
ートンホルダ40に送込まれた後、図3に示すように供
給装置48は再度ホッパー50から新たにカートン9を
引出し、槽内ターレット30は例えば30度回転して停
止し、上記工程が繰返される。そして、カートン9が殺
菌槽26内を180度回転したところで殺菌工程が終了
する。
【0030】図1及び図2に示すように、ハウジング1
2内には殺菌槽26と洗浄槽28を跨ぐように移送ター
レット72を配置してある。
【0031】図6の(A)に示すように、この移送ター
レット72は槽内ターレット30,70の各々の1つの
カートンホルダ40の上側に同軸状に配置される少なく
とも2つのカートンホルダ72aを持ち、槽内ターレッ
ト30,70と同期して例えば180度づつ間欠的に回
転し、殺菌槽26の槽内ターレット30から洗浄槽28
の槽内ターレット70にカートン9を移送することがで
きる。この移送ターレット72のカートンホルダ72a
は図示のように、カートン9の四隅を摺動案内する断面
L字状の4本のガイドレールで形成することができる。
この他にも、槽内ターレット30のカートンホルダ40
と同様に形成することができるが、この場合には落下防
止板72(図3)は不要であり、下側端部を外方に広げ
てカートン9の挿脱を容易とする。いずれの場合にも、
カートンホルダ72a,72a間に所定の間隙を設け、
これらの間に配置された送り機構71a,71bと干渉
しないようにするのが望ましい。
【0032】図6の(B)は移送ターレット72のカー
トンホルダ72aにカートン9を送込む送り機構71a
を示す。この送り機構71aでは、爪部材73が2本の
ピンによりチェーン74に取付けられている。一方のピ
ンは爪部材73に形成した円弧状のガイド溝73a内を
案内され、爪部材73の先端がチェーン74の走行路か
ら突出する突出位置とチェーン74側に引込まれる引込
み位置との間を移動することができる。更に、カートン
9に近接するチェーン73の走行路に沿ってガイドレー
ル74を延設してある。そして、爪部材74がカートン
9の下端に臨む部位に至ると、このガイドレール74に
より爪部材73が突出位置に配置され、カートン9の移
動を終えると引込み位置に戻される。移送ターレット7
2のカートンホルダ72aから洗浄槽28の槽内ターレ
ット70にカートン9を送る送り機構71bもこれと同
様であり、その送り方向のみが異なる。
【0033】なお、上記移送ターレット72では、2つ
のカートンホルダ72aが設けられているが、このカー
トンホルダ72aは必要に応じて図2にしめすように4
つ、あるいは更に8つとしてもよく、4つのカートンホ
ルダ72aを配置した場合は90度、8つ配置した場合
は45度づつ間欠的に回転させるのが好ましい。
【0034】この送り機構71aにより、搬送ターレッ
ト30のカートンホルダ40に保持されたカートン9
が、殺菌槽26から垂直に引上げられた後、移送ターレ
ット72のカートンホルダ72aに送込まれるため、カ
ートン9に付着した殺菌剤のほとんどが殺菌槽26内に
流れ落ちる。
【0035】そして、移送ターレット72で保持された
カートン9が180度回転し、洗浄槽28の槽内ターレ
ット70のカートンホルダと同軸状に配置されたとき
に、上記送り機構71bで槽内ターレット70のカート
ンホルダに送込まれる。この槽内ターレット70が洗浄
槽28内を180度回転すると、殺菌剤の洗い落しを終
了し、この洗浄ステーション18から水滴除去ステーシ
ョン20に送られる。
【0036】この水滴除去ステーション20には、カー
トン9を装着する8本のマンドレル78を放射状に配置
した水滴除去装置76を配置してある。この水滴除去装
置76は図1に示すように上下方向の平面内で矢印Y方
向に沿い例えば45度づつ間欠的に回転し、この間欠回
転はハウジング12を長手方向に貫通するシャフトを経
て適宜の駆動機構により、洗浄槽28内の槽内ターレッ
ト70と同期して行われる。図1の符号74は貫通シャ
フトの支持機構である。そして、この水滴除去装置76
が停止したときは最下側のマンドレル78が洗浄を終え
たカートン9と同軸状に配置される。
【0037】図7に示すように、各マンドレル78の周
部には断面L字状の4本の案内レール84を配置してあ
り、これらの案内レール84によりカートン9が四隅を
案内されてマンドレル78に装着される。そして、図7
の(B)に示すように各マンドレル78の矩形に形成し
た先端部80の周部には無菌空気噴出ノズル82を設け
てあり、水滴除去装置76が回転を停止しているとき
に、この無菌空気噴出ノズル82から矢印ASで示すよう
にエアーナイフ状に噴出される無菌空気をカートン9の
内面に吹付ける。
【0038】また、図7の(A)に示すように、同軸状
に配置される槽内ターレット70のターレットホルダ4
0とマンドレル78との間には、カートン9を案内する
案内部材86を設けてある。この案内部材86には内方
に向けてエアーナイフ状に無菌空気を噴出するノズルを
設けてあり、槽内ターレット70のカートンホルダ40
からマンドレル78の送込まれるカートン9を案内しつ
つこのカートン9の外面に吹付ける無菌空気により、カ
ートン9の外面に付着した水滴を除去する。この槽内タ
ーレット70のカートンホルダ40からマンドレル78
へのカートン9の送込みは、図7の(A)に示す送り機
構88により行われる。
【0039】送り機構88は、上下一対のスプロケット
90,92にチェーン94を巻き掛け、このチェーン9
4に鍵状に湾曲した爪部材96を取付けて形成してあ
る。駆動スプロケット90は連続的に回転し、チェーン
94及び爪部材96を図7の(A)に示す矢印Zの方向
に走行させる。なお、この送り機構88は上記図5ある
いは図6の(B)に示すものと同様に形成してもよい。
【0040】この送り機構88によりカートン9が槽内
ターレット70から水滴除去装置76に送込まれる際、
案内部材86およびマンドレル78の先端部80から無
菌空気がカートン9の内外面に吹付けられ、カートン9
に付着した水滴が除去される。そして、カートン9がマ
ンドレル78に完全に送込まれると、水滴除去装置76
が再度例えば45度の角度分回転し、次ぎに槽内ターレ
ット70のカートンホルダ40と同軸状に配置されたマ
ンドレル78にカートン9が送込まれる。水滴除去装置
76の回転中は無菌空気の噴出が停止する。
【0041】水滴を除去されたカートン9が水平に配置
されたときに、図2に示す横送りチェーン24により底
部成形装置22に送り出される。
【0042】上記殺菌装置10によると、供給ステーシ
ョン14では扁平状態に折畳まれたホッパー50内のカ
ートン9が吸引装置52で1つづつ引出され、直立した
角形スリーブ状に展開される。この後、送り機構58に
より、殺菌槽26中に配置した槽内ターレット30のカ
ートンホルダ40に送込まれる。送り機構58は縦方向
に走行するチェーン64に1つの爪部材66のみを取付
けて形成され、間欠回転する槽内ターレット30とのタ
イミングを合わせつつ、これが停止したときに直下のカ
ートンホルダ40にカートン9を送込む。元の扁平状態
の戻ろうとするカートン9の力がカートンホルダ40の
側壁に作用して強固に保持されるため、槽内ターレット
30が殺菌槽26中で回転してもカートン9がカートン
ホルダ40から外れる虞がない。また、カートンホルダ
40の上下端が開口しており、側壁にも開口を形成して
あるため、カートン9は全体がむら無く殺菌される。
【0043】カートン9が殺菌槽26中を180度回転
すると殺菌が終了し、同様な送り機構により上方に配置
された移送ターレット72のカートンホルダに垂直に送
込まれ、この際カートン9からは殺菌剤が流れ落ち、続
く洗浄槽28に持込まれる殺菌剤量が極めてわずかとな
る。そして、移送ターレット72がカートン9を例えば
180度回転して、洗浄槽28に配置した槽内ターレッ
ト70のカートンホルダ40と同軸状に整合した位置に
達すると、送り機構により移送ターレット72から槽内
ターレット70のカートンホルダ40に向けて垂直方向
下方に送込む。この槽内ターレット70は上記槽内ター
レット30と同様にカートン9を垂直に保持しつつ洗浄
槽28中を回転し、殺菌剤を完全に洗い落し、例えば1
80度回転したときに洗浄を終了する。
【0044】洗浄を終えたカートン9は送り機構88に
より垂直方向上方に送り出され、水滴除去装置76のマ
ンドレル78に装着される。この際、案内部材86から
噴出される無菌空気でカートン9の外面の水滴が除去さ
れ、更にマンドレル78の先端部80に形成したノズル
82からの無菌空気でカートン9の内面の水滴が除去さ
れる。このようにその表面の全体から水滴と共に殺菌剤
も除去されたカートン9は、マンドレル78の回転によ
り水平に方向を変換された後、横送りチェーン24によ
り隣接する底部成形装置22に送出される。したがっ
て、この水滴除去装置76はカートン9の方向変換装置
としても作用する。
【0045】なお、上記実施例では槽内ターレット3
0,70にそれぞれ12のカートンホルダ40を設け、
水滴除去装置76には8本のマンドレル78を設けてあ
るが、これに限らず適宜の数とすることが可能なことは
明らかである。また、槽内ターレット30,70及び移
送ターレット72はそれぞれ180度回転したときにカ
ートン9を受渡すようにしたが、殺菌及び洗浄が充分行
われるかぎりこれ以外の位置でカートン9を受渡すよう
にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明の殺菌装置
によれば、殺菌槽及び洗浄槽中でカートンの両開口端を
上下方向に向けて浸漬しつつ回転することにより、カー
トンの殺菌およびカートンからの殺菌剤の洗落しを効率
よく行うことができると共に、移送ターレットと各槽内
ターレットとの間で各カートンを上下方向に受渡しが可
能となることにより装置全体の小型化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による殺菌装置の説明図であ
る。
【図2】図1の殺菌装置の長手方向一側の配置状態を示
す説明図である。
【図3】図1の殺菌装置のカートン供給装置と槽内ター
レットとの配置状態を示す説明図である。
【図4】図3のA−A線及びB−B線に沿う説明図であ
る。
【図5】図3のカートン供給装置の送り機構の説明図で
ある。
【図6】移送ターレット及び送り機構の説明図である。
【図7】槽内ターレットと水滴除去装置との配置状態及
び水滴除去装置のマンドレルの一部を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
9…カートン、10…殺菌装置、26…殺菌槽、28…
洗浄槽、30,70…槽内ターレット、40…カートン
ホルダ、58,88…送り機構、66,96…爪部材、
72…移送ターレット、76…水滴除去装置、78…マ
ンドレル、80…先端部、82…無菌空気噴出ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 博光 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 佐藤 博文 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (72)発明者 刑部 雅春 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−67225(JP,A) 特開 昭63−67230(JP,A) 特開 平2−98524(JP,A) 特開 平2−233334(JP,A) 実開 昭62−177610(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 55/04 - 55/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端を開口させた液体用紙容器に形成す
    るカートンを殺菌し、この殺菌したカートンを液体充填
    装置に送出す殺菌装置であって、カートンを浸漬して殺
    菌する殺菌槽と、この殺菌槽に併置され、カートンに付
    着した殺菌剤を洗落す洗浄槽と、これらの殺菌槽と洗浄
    槽との内部にそれぞれ配置され、カートンをその両開口
    端を上下方向に向けて保持する複数のカートンホルダを
    周方向に等間隔に有して互いに同期して間欠的に回転す
    る槽内ターレットと、これらの各槽内ターレットが停止
    したときに各槽内ターレットの1つのカートンホルダの
    上側に同軸状に配置される少なくとも2つのカートンホ
    ルダを持ち、各槽内ターレットと同期して間欠的に回転
    し、殺菌槽の槽内ターレットからカートンを受取りかつ
    これを洗浄槽の槽内ターレットにカートンを移送する移
    送ターレットとを備えることを特徴とする殺菌装置。
  2. 【請求項2】 先端部に無菌空気噴出ノズルを持つ複数
    の放射状配置のマンドレルを有し、上下方向の平面内で
    前記各槽内ターレットと同期して間欠的に回転する水滴
    除去装置を備え、前記複数のマンドレルの1つは水滴除
    去装置の回転が停止しているときに洗浄槽内の槽内ター
    レットのいずれか1のカートンホルダの上側に同軸状
    に配置され、洗浄槽内の槽内ターレットから送られるカ
    ートンの内面に無菌空気を吹付けて水滴を除去すること
    を特徴とする請求項1に記載の殺菌装置。
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