JP3060908B2 - プレス機械の均圧装置 - Google Patents

プレス機械の均圧装置

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JP3060908B2
JP3060908B2 JP7207113A JP20711395A JP3060908B2 JP 3060908 B2 JP3060908 B2 JP 3060908B2 JP 7207113 A JP7207113 A JP 7207113A JP 20711395 A JP20711395 A JP 20711395A JP 3060908 B2 JP3060908 B2 JP 3060908B2
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一成 桐井
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D24/00Special deep-drawing arrangements in, or in connection with, presses
    • B21D24/10Devices controlling or operating blank holders independently, or in conjunction with dies
    • B21D24/12Devices controlling or operating blank holders independently, or in conjunction with dies mechanically

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
  • Control Of Presses (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油室が互いに連通
させられた複数の油圧シリンダのピストンがそれぞれ中
立状態とされることにより荷重を均等に伝達するプレス
機械の均圧装置に係り、特に、作動油の油温やエアの混
入に影響されることなく均圧状態が得られる均圧装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】油室が互いに連通させられた複数の油圧
シリンダを備え、プレス加工時にその複数の油圧シリン
ダのピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされる
ことにより、その油圧シリンダを介して荷重を均等に伝
達するプレス機械の均圧装置が知られている。特開平5
−57362号公報に記載されている装置はその一例
で、(a)しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷重が
作用させられるクッションパッドと、(b)そのクッシ
ョンパッドに配設されるとともに油室が互いに連通させ
られた複数の油圧シリンダと、(c)その油圧シリンダ
上にそれぞれ配設されるとともに上端部でしわ押え型を
支持している複数のクッションピンとを備え、プレス加
工時に前記しわ押え荷重によって油圧シリンダの作動油
が弾性的に圧縮させられ、ピストンがそれぞれ追い込ま
れて中立状態とされることにより、その油圧シリンダを
介してしわ押え荷重を前記複数のクッションピンに均等
に伝達するようになっており、クッションピンの長さ寸
法のばらつきやクッションパッドの傾きなどに拘らず、
しわ押え荷重が略均等にしわ押え型に作用させられるよ
うになる。
【0003】ところで、上記のようにしわ押え荷重を均
等に分配するためには、クッションピンの長さ寸法のば
らつき等に拘らずプレス加工時に総ての油圧シリンダの
ピストンが中立状態となるように、言い換えればピスト
ンがシリンダ内へ追い込まれるとともにストローク端に
達することがないようにする必要がある。このため、、
例えば油圧シリンダの適正ピストン追込み寸法Xav、油
圧シリンダの受圧面積As、使用する作動油の体積弾性
係数K、油容積V、適正しわ押え荷重Fso、クッション
ピンの使用本数nに基づいて、油圧シリンダの適正初期
油圧Psso を次式(1)を満足するように算出し、プレ
ス加工前の初期油圧Pssがその適正初期油圧Psso とな
るように調整している。上記適正ピストン追込み寸法X
avは、総てのクッションピンをしわ押え型に当接させる
ためのピストン追込み寸法の平均値でクッションピンの
長さ寸法のばらつきやクッションパッドの傾きなどに拘
らず、総てのピストンがクッションピンによってシリン
ダ内に押し込まれるとともに、プレス加工時の衝撃など
に拘らずストローク端に達することがないように、クッ
ションピンの長さ寸法のばらつきや油圧シリンダのピス
トンの最大ストロークなどを考慮して定められる。油容
積Vは、総ての油圧シリンダのピストンが突き出し端に
位置させられた状態において、その油圧シリンダの油室
やその油室に連通している一連の油圧回路内の作動油の
全容積である。また、適正しわ押え荷重Fsoおよびクッ
ションピンの使用本数nは、適正なプレス品質が得られ
るように試し打ちなどによってプレス金型毎に予め設定
される。 Xav=(Fso−n・As・Psso )V/n2 ・As2 ・K ・・・(1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記作
動油の圧縮性すなわち体積弾性係数Kは温度やエアの混
入などで変化するため、上記(1)式に従って初期油圧
を調整しても、作動油の圧縮性の相違に起因して均圧状
態が得られないことがあった。従来の均圧装置は作動油
の圧縮性、すなわちエアの混入を前提としているため、
このような問題を生じることが避けられず、(1)式に
従って初期油圧を調整した後試し打ちを行い、必要に応
じて初期油圧を補正するようにしているのが実状であ
る。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、作動油の油温やエア
の混入に影響されることなく均圧状態が得られるように
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、しわ押え荷重付与手段によりしわ押
え荷重が作用させられるクッションパッドと、そのクッ
ションパッドに配設されるとともに油室が互いに連通さ
せられた複数の油圧シリンダと、その油圧シリンダ上に
それぞれ配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持
している複数のクッションピンとを備え、プレス加工時
ダイス型がプレス素材に当接して前記しわ押え型がそ
のダイス型と共に下降させられ、前記複数の油圧シリン
ダのピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされる
ことにより、その油圧シリンダを介して前記しわ押え
重を均等に前記しわ押え型に伝達するプレス機械の均圧
装置において、前記複数の油圧シリンダの油室に連通す
る一連の連通油路に接続され、プレス加工前にはその連
通油路から作動油が流出することを阻止して総ての油圧
シリンダのピストンを突出端に保持するが、プレス加工
時には前記油圧シリンダが中立状態になる予め定められ
た所定量だけその連通油路から作動油を流出させる流出
制御手段を有し、且つ、その流出制御手段は、プレス加
工前にはピストンを原位置に保持するが、プレス加工時
にはそのピストンが後退させられることにより、ピスト
ンの後退ストロークに対応する前記所定量だけ前記連通
油路から前記作動油が流入させられるシリンダ装置を備
えていることを特徴とする。
【0007】第2発明は、上記第1発明のプレス機械の
均圧装置において、前記シリンダ装置が、プレス加工前
にはピストンを弾性手段の付勢力に従って原位置に保持
するが、プレス加工時には前記作動油の油圧上昇により
そのピストンが弾性手段の付勢力に抗して後退させら
れ、そのピストンの後退ストロークに対応する前記所定
量だけ前記連通油路から前記作動油が流入させられるも
ので、その連通油路に複数並列に接続されていることを
特徴とする。第2発明は請求項1に記載の発明に相当す
る。
【0008】第3発明は、前記第1発明または第2発明
のプレス機械の均圧装置において、前記シリンダ装置
が、プレス加工前にはピストンを弾性手段の付勢力に従
って原位置に保持するが、プレス加工時には前記作動油
の油圧上昇によりそのピストンが弾性手段の付勢力に抗
して後退させられるとともに、その弾性手段の弾性変形
に伴って上昇する付勢力と前記荷重に対応する作動油の
油圧とが釣り合う位置で停止させられることにより、そ
のピストンの後退ストロークに対応する前記所定量だけ
前記連通油路から前記作動油が流入させられるバランス
シリンダであることを特徴とする。
【0009】第4発明は、上記第3発明のプレス機械の
均圧装置において、前記弾性手段からピストンに加えら
れる荷重と前記作動油からピストンに加えられる荷重と
の関係が異なる複数のバランスシリンダが、それぞれ開
閉手段を介して前記連通油路に並列に接続されているこ
とを特徴とする。第4発明は請求項2に記載の発明に相
当する。
【0010】第5発明は、前記第1発明のプレス機械の
均圧装置において、前記シリンダ装置は、(a−1)大
径部および小径部を有する段付ピストンと、(a−2)
その段付ピストンの大径部側に形成されて前記連通油路
に連通させられる第1室と、(a−3)前記段付ピスト
ンの小径部側に形成されて制御流体が充填される第2室
と、(a−4)前記段付ピストンが大径部側の移動端で
ある原位置に保持された状態では前記第2室と外部とを
連通させて前記制御流体の流通を許容するが、その段付
ピストンが原位置から予め定められた一定の後退ストロ
ークだけ前記小径部側へ後退させられると、その小径部
が嵌合されてその制御流体の流通を阻害する嵌合孔とを
有するものであり、(b)前記流出制御手段は、プレス
加工前には付勢力により前記嵌合孔から前記第2室内へ
前記制御流体を流入させて前記段付ピストンを前記原位
置に保持する一方、プレス加工時には前記作動油の油圧
上昇により前記付勢力に抗して前記段付ピストンが前記
原位置から後退させられるとともに前記第2室内の制御
流体が前記嵌合孔から外部へ流出することを許容する弾
性手段を含んで構成されていることを特徴とする。第5
発明は請求項3に記載の発明に相当する。
【0011】
【発明の効果】第1発明〜第5発明のプレス機械の均圧
装置においては、油圧シリンダが中立状態になる予め定
められた所定量だけ連通油路から作動油が流出させられ
ることによって、すなわち流出制御手段に備えられたシ
リンダ装置においてピストンが後退させられることによ
り、ピストンの後退ストロークに対応する前記所定量だ
け連通油路から作動油が流入させられることによって
圧シリンダのピストンが中立状態とされるため、作動油
の圧縮性は必要なく、例えば油温やエア混入量などに拘
らず圧縮性が略一定となる高圧とすることにより、或い
は僅かな容積変化で油圧が大きく変化するように作動油
の初期容積を小さくすることにより、油温やエア混入量
などに影響されることなく均圧状態が得られるようにな
る。
【0012】第2発明〜第5発明では、何れも弾性手段
の付勢力に基づいて作動油が自動的に連通油路に対して
流出入させられるため、制御を含めて装置が簡単且つ安
価に構成される。また、第2発明の均圧装置の場合は、
小さなピストンストロークのシリンダ装置を用いて流出
制御手段をコンパクトに構成することが可能となる。第
3発明および第5発明の均圧装置の場合は、プレス加工
時における油圧の脈動や急激な変化が抑制され、その油
圧変動に伴う荷重変化でプレス品質を損なうことが良好
に回避される。第4発明の均圧装置の場合は、開閉手段
を切り換えるだけで容易に複数種類のプレス加工条件に
対処できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、第1発明のプレス機械の
均圧装置においては、プレス加工前の初期油圧調整時等
には連通油路から作動油が流出することが阻止されてい
るため、油温やエア混入量などに拘らず圧縮性が略一定
となる高圧で作動油を充填しておく一方、プレス加工時
には総ての油圧シリンダのピストンが追い込まれて中立
状態となるように予め定められた所定量だけ流出制御手
段によって作動油を流出させることにより、油温やエア
混入量などに影響されることなく常に均圧状態でプレス
加工を行うことができるようになる。すなわち、従来は
エアの混入を前提とした作動油の圧縮性を利用して油圧
シリンダのピストンが中立状態となるようにしていたた
め、初期油圧は混入エアの存在で体積弾性係数が比較的
小さい低圧に設定する必要があり、エアの混入量の相違
などによって圧縮性がばらつくとともに、その圧縮性の
ばらつきでピストンの中立状態すなわち均圧状態が得ら
れなくなる恐れがあったが、本発明は作動油を流出させ
て油圧シリンダのピストンが中立状態となるようにした
ので、作動油の圧縮性は必要なく、油温やエア混入量な
どに拘らず圧縮性が略一定となる高圧とすることによ
り、それ等の油温やエア混入量などに影響されることな
く均圧状態を得ることができるようになるのである。
【0014】具体的に説明すると、例えば、初期油圧を
プレス加工時における油圧シリンダのしわ押え荷重に対
応する油圧(プレス加工時の油圧)と略同じにしておけ
ば、初期状態とプレス加工時とで油圧変化が殆ど無いた
め体積変化を無視でき、総ての油圧シリンダのピストン
が中立状態となるのに必要な流量だけ作動油を流出させ
るようにすれば、作動油の圧縮性とは無関係に均圧状態
を得ることができる。また、例えば初期油圧を80×
9.8×104 Pa(80kgf/cm2 )程度以上と
すれば、混入しているエアは作動油内に略完全に溶け込
んだ状態になるとともに、体積弾性係数は約16000
程度で略非圧縮性流体と見做すことができるようになる
ため、プレス加工時の油圧より初期油圧が低くても、上
記と同様に体積変化すなわち圧縮性を無視して作動油の
流出量を設定することができる。油圧変化に伴って作動
油の体積が変化しても、上記のように体積弾性係数は極
めて高く、その体積変化は極僅かである一方、均圧状態
が得られる油圧シリンダの平均ピストン追込み寸法は所
定の範囲を有するため、作動油の体積変化を無視しても
十分に均圧状態が得られるのである。但し、初期油圧と
プレス加工時の油圧との差圧が大きくなると、それに伴
って体積変化も大きくなるため、必要に応じて作動油の
圧縮性を考慮して流出量を設定するようにしても良い。
80×9.8×104 Pa程度以上の高圧では混入エア
量や油温に拘らず圧縮性は略一定であるため、圧縮性を
考慮することにより一層高い精度で流出量を求めること
ができる。
【0015】一方、作動油の初期容積を小さくすれば、
容積変化すなわち油圧シリンダのピストンストロークに
対する油圧変化の割合が高くなるため、油温やエア混入
量などに起因して作動油の圧縮性がばらついても、僅か
なピストンストロークの変化で所定のしわ押え荷重が得
られるようになり、油圧シリンダの胴突きが良好に回避
されて均圧状態が得られる。すなわち、上記のように初
期油圧を高圧とすることは必ずしも必要でなく、連通油
路から所定量だけ作動油が流出させられた後、油温やエ
ア混入量などに起因する作動油の圧縮性のばらつきに拘
らず油圧シリンダが胴突きすることなく所定のしわ押え
荷重に達するように、連通油路を含む作動油の初期容積
を小さめに設定するのである。この場合は、上記作動油
の圧縮性と同様に初期油圧についても多少のばらつきが
許容されるため、1回のプレス毎に初期油圧を極め細か
く調整することは必ずしも必要でない。なお、作動油の
初期容積が小さい場合は、初期油圧を高圧に設定した場
合でもその初期油圧を厳密に管理する必要はない。
【0016】また、例えばエアシリンダによって付与さ
れるしわ押え荷重を複数の油圧シリンダによって均等に
分配する場合、そのエアシリンダのストローク(クッシ
ョンストローク)の増加に伴ってしわ押え荷重が増加す
るため、そのしわ押え荷重の増加に対応して油圧シリン
ダ内の油圧が上昇し、油圧シリンダのピストンストロー
クが大きくなるが、上記のように作動油の初期容積が小
さい場合にはしわ押え荷重の増加に逆比例する作動油の
容積収縮は小さい。このため、油圧シリンダのピストン
ストロークの変化量は微小で、胴付きを防止しつつ油圧
シリンダをコンパクトに構成できる。
【0017】この第1発明の流出制御手段としては、プ
レス加工時の作動油の油圧上昇により弾性手段の付勢力
に抗してピストンが後退させられるとともに、弾性手段
の弾性変形に伴って上昇する付勢力としわ押え荷重に対
応する作動油の油圧とが釣り合う位置でピストンが停止
し、その後退ストロークに対応する量だけ連通油路内の
作動油が流入させられるバランスシリンダが好適に用い
られるが、送りねじなどでピストンを後退させて所定量
だけ流出させたりするものなど、種々の手段を採用でき
る。作動油を流出させるタイミングも、初期油圧調整な
どで一旦総ての油圧シリンダのピストンを突出端に保持
した後プレス加工時までの間であれば何時でも良く、例
えばプレス加工に先立って所定量の作動油を流出させる
ようにしても差し支えない。
【0018】第2発明のプレス機械の均圧装置において
は、流出制御手段がシリンダ装置によって構成され、プ
レス加工前の初期油圧調整時等には弾性手段の付勢力に
従ってピストンが原位置に保持されることにより作動油
の流出が阻止される一方、プレス加工時には弾性手段の
付勢力に抗してピストンが後退させられることにより、
その後退ストロークに対応する量だけ連通油路内の作動
油が流入させられ、これにより油圧シリンダのピストン
が中立状態になるとともにその油圧シリンダを介して
わ押え荷重が均等に伝達される。その場合に、上記シリ
ンダ装置は複数並列に連通油路に接続されているため、
各シリンダ装置のピストンの後退ストロークは小さくな
り、1本のシリンダ装置で流出制御手段を構成する場合
に比較して、シリンダ装置の配設形態の自由度が高くな
り、狭いスペースにコンパクトに配置できるようにな
る。すなわち、上記シリンダ装置は、小さな付勢力でピ
ストンを原位置に保持する上で連通油路側のピストン受
圧面積を小さくすることが望ましいが、所定流量の作動
油を連通油路から流出させるためには後退ストロークを
大きくする必要があり、1本の場合にはピストンストロ
ークの大きなシリンダ装置が必要となる一方、2本用い
ればピストンストロークは1/2、3本用いればピスト
ンストロークは1/3となり、複数配設することにより
小さなピストンストロークのシリンダ装置を用いてコン
パクトに構成することが可能となるのである。ピストン
受圧面積を大きくすればピストンストロークを短くでき
るが、ピストンやシリンダハウジングに作用する荷重が
大きくなるため、シリンダ装置に要求される機械的強度
の点からもピストン受圧面積を大きくすることには限界
がある。
【0019】ここで、上記シリンダ装置の弾性手段は、
スプリングやゴムブロックなどの弾性部材、或いは圧力
エアなどの圧力ガス、体積弾性係数が比較的小さいゲル
等で、その付勢力は、初期油圧調整時等のプレス加工前
には作動油の油圧に抗してピストンを原位置に保持する
が、プレス加工時にしわ押え荷重が油圧シリンダに作用
するようになって油圧が上昇すると、その油圧によって
ピストンが後退することを許容するように設定される。
弾性手段の初期の付勢力は、弾性部材の弾性変形量を変
更したり圧力ガスのガス圧を変更したりする付勢力調整
手段によって調整できるようにすることが望ましい。作
動油の初期油圧は、しわ押え荷重に対応するプレス加工
時の油圧より低い油圧、例えば80×9.8×104
a程度の油圧に設定され、ポンプや圧力調整弁、逆止弁
などを備えた油圧調整手段によって調圧されるようにす
ることが望ましい。この初期油圧は、作動油の初期容積
が小さい場合は大気圧より少し高い程度の低圧であって
も良く、作動油の初期容積が小さい場合は初期油圧が高
圧であるか低圧であるかに拘らずその初期油圧を厳密に
管理する必要はない。また、ピストンの後退ストローク
は、送りねじなどによって位置調整できるストッパなど
で規定することもできるが、ピストンの後退に伴う弾性
手段の弾性変形に応じて上昇する付勢力としわ押え荷重
に対応する作動油の油圧とが釣り合う位置でピストンが
停止するバランスシリンダを用いることも可能である。
ストッパによって規定される場合は、前記弾性手段の初
期付勢力を厳密に管理する必要がない。
【0020】なお、複数のシリンダ装置は、少なくとも
連通油路側がそれぞれ連通油路に接続されておれば良
く、電気の並列接続のように連通油路と反対側まで互い
に接続する必要はないが、連通油路と反対側に圧力ガス
が充填されているシリンダ装置の場合には、ガス室を互
いに連通させることによりガス圧調整が容易となる。
【0021】第3発明のプレス機械の均圧装置において
は、流出制御手段がバランスシリンダによって構成さ
れ、プレス加工前の初期油圧調整時等には弾性手段の付
勢力に従ってピストンが原位置に保持されることにより
作動油の流出が阻止される一方、プレス加工時には弾性
手段の付勢力に抗してピストンが後退させられるととも
に、その弾性手段の弾性変形に伴って上昇する付勢力と
しわ押え荷重に対応する作動油の油圧とが釣り合う位置
で停止させられることにより、その後退ストロークに対
応する量だけ連通油路内の作動油が流入させられ、これ
により油圧シリンダのピストンが中立状態になるととも
にその油圧シリンダを介してしわ押え荷重が均等に伝達
される。その場合に、油圧シリンダ内の作動油は、しわ
押え荷重に対応する油圧に達するまでバランスシリンダ
のピストンを後退させながら連通油路から流出させられ
るため、例えばピストンが予め設定された位置でストッ
パなどにより停止させられる場合などに比較して、油圧
の脈動や急激な変化が抑制され、その油圧変動に伴う
わ押え荷重変化でプレス品質を損なうことが良好に回避
される。
【0022】ここで、上記バランスシリンダの弾性手段
は、前記シリンダ装置の場合と同様に、スプリングやゴ
ムブロックなどの弾性部材、或いは圧力エアなどの圧力
ガス、体積弾性係数が比較的小さいゲル等で、その付勢
力は、初期油圧調整時等のプレス加工前には作動油の油
圧に抗してピストンを原位置に保持するが、プレス加工
時にしわ押え荷重が油圧シリンダに作用するようになっ
て油圧が上昇すると、その油圧によってピストンが後退
させられるとともに、弾性手段の弾性変形に伴って上昇
する付勢力としわ押え荷重に対応する作動油の油圧とが
釣り合う位置で停止させられることにより、油圧シリン
ダのピストンが中立状態となるように、油圧シリンダの
受圧面積や使用数、油容積、初期油圧、適正ピストン追
込み寸法、バランスシリンダの作動油側受圧面積、弾性
手段の弾性係数、弾性手段の初期付勢力、しわ押え荷重
などをパラメータとする演算式などによって設定され
る。弾性手段の初期付勢力や作動油の初期油圧は、前記
付勢力調整手段や油圧調整手段によって調整できるよう
にすることが望ましいが、作動油の初期油圧について
は、作動油の初期容積が小さい場合は、初期油圧が高圧
であるか低圧であるかに拘らず厳密に管理する必要はな
い。
【0023】第4発明のプレス機械の均圧装置において
は、弾性手段からピストンに加えられる荷重と作動油か
らピストンに加えられる荷重との関係が異なる複数のバ
ランスシリンダが、それぞれ開閉手段を介して連通油路
に接続されているため、開閉手段を切り換えて複数のバ
ランスシリンダを使い分けることにより、連通油路から
の作動油の流出量(バランスシリンダ内への流入量)に
対する油圧の変化特性を変更できる。これにより、例え
ばプレス加工時の油圧すなわちしわ押え荷重の変更に拘
らず作動油の流出量を略一定に維持して、油圧シリンダ
のピストンが中立状態となるようにしたり、プレス加工
に使用する油圧シリンダの数の変更により油圧シリンダ
のピストンを中立状態とする流出量が変化しても、プレ
ス加工時にしわ押え荷重に対応する油圧が得られるよう
にしたりするなど、開閉手段を切り換えるだけで容易に
複数種類のプレス加工条件に対処できるようになる。
【0024】ここで、弾性手段からピストンに加えられ
る荷重と作動油からピストンに加えられる荷重との関係
が異なるバランスシリンダとは、例えば弾性手段が圧力
ガスの場合には、そのピストンの作動油側および圧力ガ
ス側の受圧面積比が異なる場合、各バランスシリンダの
ガス室に封入されている圧力ガスの初期ガス圧、初期ガ
ス容積が異なる場合などで、弾性手段がスプリングなど
の弾性部材の場合には、作動油側の受圧面積が異なる場
合、弾性部材の弾性係数が異なる場合、弾性部材の初期
変形量が異なる場合などである。また、開閉手段は、バ
ランスシリンダと連通油路との間を連通およびその連通
を遮断するもので、電磁開閉弁などが好適に用いられ
る。
【0025】一方、この第4発明の均圧装置とは異なる
が、ピストンの後退ストロークがストッパなどで規定さ
れている複数のシリンダ装置をそれぞれ開閉手段を介し
て連通油路に接続した場合には、その開閉手段を切り換
えることにより連通油路からの作動油の流出量を変更で
きるため、油圧シリンダの使用数を変更した場合に対処
できる。
【0026】第5発明のプレス機械の均圧装置において
は、プレス加工前には弾性手段の付勢力に従って段付ピ
ストンが原位置に保持されることにより作動油の流出が
阻止される一方、プレス加工時には、連通油路内の作動
油の油圧上昇により弾性手段の付勢力に抗して段付ピス
トンが後退させられ、その連通油路内の作動油が第1室
内へ流入することが許容される。段付ピストンが一定の
後退ストロークだけ後退させられると、その小径部が嵌
合孔に嵌合されて第2室が閉鎖されるため、その第2室
内の制御流体の圧力上昇によってそれ以上の段付ピスト
ンの後退が制限され、それに伴って連通油路内の作動油
の流出すなわち第1室内への流入が阻止される。このよ
うに連通油路内の作動油が所定量だけ流出させられるこ
とにより、油圧シリンダのピストンが中立状態とされ、
その油圧シリンダを介してしわ押え荷重が均等に伝達さ
れる。その場合に、シリンダ装置の段付ピストンは、第
2室内の制御流体の圧力上昇によって後退が阻止され、
連通油路内の作動油の流出を停止するため、例えばピス
トンが予め設定された位置でストッパなどにより停止さ
せられる場合などに比較して、油圧の脈動や急激な変化
が抑制され、その油圧変動に伴うしわ押え荷重変化でプ
レス品質を損なうことが良好に回避される。第3発明の
バランスシリンダに比較して段付ピストンの振動は小さ
く、油圧の脈動が一層効果的に抑制される。
【0027】ここで、上記弾性手段は、スプリングやゴ
ムブロックなどの弾性部材、或いは圧力エアなどの圧力
ガス、体積弾性係数が比較的小さいゲル等によってピス
トンが往復移動させられることにより第2室に対して制
御流体を流出入させる第2のシリンダ装置等によって構
成される。制御流体は、連通油路と同じ作動油であって
も良いが、他の液体や気体などを用いることもできる。
また、弾性手段の初期付勢力や作動油の初期油圧は、前
記付勢力調整手段や油圧調整手段によって調整できるよ
うにすることが望ましいが、弾性手段の初期付勢力は、
プレス加工時に段付ピストンの小径部が嵌合孔に嵌入す
る位置まで後退することを許容するものであれば良いた
め、厳密に管理する必要はない。作動油の初期油圧につ
いても、作動油の初期容積が小さい場合は、初期油圧が
高圧であるか低圧であるかに拘らず厳密に管理する必要
がない。
【0028】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1のプレス機械10において、ポンチ
型12が取り付けられるボルスタ14はベッド16上の
所定位置に位置決め固定される一方、ダイス型18が取
り付けられるスライドプレート20は図示しない昇降駆
動手段により上下移動させられるようになっている。ボ
ルスタ14には、クッションピン24を配設するために
多数の貫通孔26が設けられており、ボルスタ14の下
方には、それ等のクッションピン24を支持するクッシ
ョンパッド28が配設されている。クッションピン24
は、上記ポンチ型12と共に配設されるしわ押え型30
を支持するもので、そのしわ押え型30の形状等に応じ
て予め定められた所定の位置に任意の数だけ配設され
る。上記ポンチ型12,ダイス型18,およびしわ押え
型30によってプレス金型が構成されており、プレス機
械10に着脱可能に取り付けられて使用され、ダイス型
18およびしわ押え型30によってプレス素材29の周
縁部をしわ押えしつつ、ポンチ型12およびダイス型1
8によって絞り加工が行われる。
【0029】上記クッションパッド28は、貫通孔26
に対応して多数の油圧シリンダ32を備えており、クッ
ションピン24の下端部はそれぞれ油圧シリンダ32の
ピストンロッド上に載置されるようになっている。ま
た、クッションパッド28は図示しないガイドに案内さ
れつつ上下方向へ移動できるようになっているととも
に、しわ押え荷重付与手段として機能するエアシリンダ
34によって常時上方へ付勢されており、プレス加工時
にダイス型18がプレス素材29に当接してしわ押え型
30がダイス型18と共に下降させられるようになる
と、エアシリンダ34のエア室36の受圧面積およびエ
ア圧に応じた大きさのしわ押え荷重がクッションパッド
28からクッションピン24を介してしわ押え型30に
作用させられる。エア室36に連通する一連のエア容積
は一定で、エア室36内のエア圧はしわ押え荷重に応じ
て調圧されるようになっている。
【0030】上記多数の油圧シリンダ32は図2に示す
均圧装置40の一構成要素で、その油室は連通油路42
を介して互いに連通させられており、プレス加工に関与
する総ての油圧シリンダ32、すなわちクッションピン
24が配置された総ての油圧シリンダ32のピストン
が、それぞれプレス加工時に追い込まれて中立状態とさ
れることにより、その油圧シリンダ32を介して各クッ
ションピン24へ前記しわ押え荷重が均等に伝達され
る。連通油路42には、ポンプ等の油圧源44から逆止
弁46を介して作動油が供給されるようになっており、
油圧センサ48により油圧を検出しつつ電磁開閉弁50
が開閉制御されて作動油がタンク等へ流出させられるこ
とにより、連通油路42や油圧シリンダ32の油室内の
初期油圧、すなわちプレス加工前の油圧が調整される。
上記油圧源44および電磁開閉弁50等により油圧調整
手段52が構成されており、それ等はマイクロコンピュ
ータなどから成るコントローラ54によって制御される
とともに、そのコントローラ54には上記油圧センサ4
8から油圧を表す信号が供給される。
【0031】上記連通油路42にはまた、流出制御手段
として機能するバランスシリンダ56が接続されてい
る。バランスシリンダ56は、連通油路42の油圧が作
用させられる第1受圧面58およびその反対向きでエア
室60内のエア圧が作用させられる第2受圧面62を有
するピストン64を備えており、プレス加工前に前記油
圧シリンダ32の初期油圧を調整する際にはピストン6
4はエア室60内のエア圧によって原位置、すなわち図
の右方向の移動端に保持されるが、プレス加工時にエア
シリンダ34によりしわ押え荷重が油圧シリンダ32に
作用させられるようになって作動油の油圧が上昇する
と、ピストン64がエア圧に抗してエア室60側へ後退
させられるとともに、エア室60の容積減少に伴って上
昇するエア圧と前記しわ押え荷重に対応する作動油の油
圧とが釣り合う位置で停止させられることにより、ピス
トン64の後退ストロークに対応する量だけ連通油路4
2からバランスシリンダ56内へ作動油が流入させら
れ、プレス加工に関与する総ての油圧シリンダ32のピ
ストンが中立状態となるように、エア室60内のエア圧
は予め調整されている。
【0032】上記エア室60は配管66を介してエアタ
ンク68に連通させられているとともに、そのエアタン
ク68にはポンプ等のエア源70から逆止弁72を介し
て圧力エアが供給されるようになっており、エア圧セン
サ74によりエア圧を検出しつつ電磁開閉弁76が開閉
制御されてエアが流出させられることにより、エアタン
ク68やエア室60内の初期エア圧、すなわちプレス加
工前のエア圧が調整される。上記エア源70および電磁
開閉弁76等によりエア圧、すなわち弾性手段としての
圧力エアによる付勢力を調整する付勢力調整手段78が
構成されており、それ等は前記コントローラ54によっ
て制御されるとともに、そのコントローラ54には上記
エア圧センサ74からエア圧を表す信号が供給される。
【0033】ここで、前記油圧シリンダ32のピストン
が中立状態となるバランスシリンダ56のエア圧につい
て具体的に説明する。先ず、エアシリンダ34の受圧面
積をAa、エア室36の初期エア圧をPas、プレス下死
点でのエア圧をPax、プレス下死点までのクッションス
トロークをSt、エア室36に連通する一連の初期エア
容積をVa、クッションパッド28の重量をWp、クッ
ションピン24の使用本数をn、油圧シリンダ32の受
圧面積をAs、油圧シリンダ32の初期油圧をPss、プ
レス下死点での油圧をPsx、油圧シリンダ32の適正ピ
ストン追込み寸法をXav、バランスシリンダ56の第1
受圧面58の受圧面積をAvs、第2受圧面62の受圧面
積をAva、エア室60の初期エア圧をPvs、プレス下死
点でのエア圧をPvx、エア室60に連通する一連の初期
エア容積をVv、プレス下死点でのピストン64の後退
ストロークをSrとすると、以下の(2)式〜(5)式
が成立する。(2)式はバランスシリンダ56のエア圧
変化によるもので、(3)式はプレス下死点におけるバ
ランスシリンダ56の釣り合いによるもので、(4)式
はプレス下死点でのエアシリンダ34と油圧シリンダ3
2との釣り合いによるもので、(5)式はエアシリンダ
34のエア圧変化によるものである。 Pvs・Vv=Pvx(Vv−Ava・Sr) ・・・(2) Pvx・Ava=Psx・Avs ・・・(3) Aa・Pax−Wp=n・As・Psx ・・・(4) Pas・Va=Pax(Va−Aa・St) ・・・(5)
【0034】そして、上記(2)式〜(5)式から次式
(6)が得られるとともに、油圧シリンダ32の作動油
の初期油圧Pssが例えば80×9.8×104 Pa程度
の高圧で非圧縮性流体であると仮定すれば、連通油路4
2からの作動油の流出量とバランスシリンダ56内への
作動油の流入量は同じであることから次式(7)が成立
し、これ等の(6)式および(7)式から次式(8)が
得られる。かかる(8)式において、各部の受圧面積A
va,Avs,Aa,As、容積Vv,Va、重量Wp、適
正ピストン追込み寸法Xavはプレス機械10によって設
定され、クッションピン使用本数n、クッションストロ
ークSt、初期エア圧Pasはしわ押え荷重などのプレス
加工条件として予め設定されるため、かかる(8)式か
らバランスシリンダ56の初期エア圧Pvsを算出でき
る。なお、油圧シリンダ32の作動油の初期油圧Pss
は、プレス加工前の初期状態ではバランスシリンダ56
のピストン64が原位置に保持されるようにPvs・Ava
>Pss・Avsを満足する範囲で適宜設定される。
【数1】
【0035】このように本実施例の均圧装置40は、プ
レス加工時に連通油路42内の作動油がバランスシリン
ダ56内へ流動させられることにより油圧シリンダ32
のピストンが中立状態とされるため、作動油の初期油圧
PssはPvs・Ava>Pss・Avsを満足する範囲で適宜設
定でき、油温やエア混入量などに拘らず略非圧縮性流体
と見做すことが可能な高圧、例えば80×9.8×10
4 Pa程度の油圧に設定すれば、油温やエア混入量など
に影響されることなく常に均圧状態でプレス加工を行う
ことができるようになる。すなわち、従来はエアの混入
を前提とした作動油の圧縮性を利用して油圧シリンダ3
2のピストンが中立状態となるようにしていたため、初
期油圧Pssは混入エアの存在で体積弾性係数が比較的小
さい低圧に設定する必要があり、エアの混入量の相違な
どによって圧縮性がばらつくとともに、その圧縮性のば
らつきでピストンの中立状態すなわち均圧状態が得られ
なくなる恐れがあったが、本実施例では作動油を流出さ
せて油圧シリンダ32のピストンが中立状態となるよう
にしたので、作動油の圧縮性は必要なく、油温やエア混
入量などに拘らず圧縮性が略一定となる高圧とすること
により、それ等の油温やエア混入量などに影響されるこ
となく均圧状態を得ることができるようになるのであ
る。
【0036】また、本実施例では流出制御手段としてバ
ランスシリンダ56が用いられ、プレス加工時にはエア
室60内のエア圧に抗してピストン64が後退させられ
るとともに、前記(3)式を満足する位置で停止させら
れることにより、その後退ストロークに対応する量だけ
作動油が連通油路42から流入させられ、油圧シリンダ
32のピストンを中立状態とするようになっているた
め、例えば初期エア圧を前記(8)式から求められるエ
ア圧Pvsよりも低圧とし、ピストン64が予め定められ
た位置、具体的には前記(7)式に従って求められる後
退ストロークSrでストッパなどにより停止させられる
場合に比較して、油圧シリンダ32の油圧の急激な変化
や脈動が抑制され、その油圧変動に伴うしわ押え荷重変
化でプレス品質を損なうことが良好に回避される。
【0037】また、エア室60内のエア圧と連通油路4
2内の油圧とのバランスでピストン64が移動させら
れ、連通油路42に対して作動油が自動的に流出入させ
られるため、ピストン64を強制的に往復移動させて作
動油の流出入を制御する場合に比較し、制御系統を含め
て均圧装置40が簡単且つ安価に構成される。また、本
実施例ではエア式(ガス式)のバランスシリンダ56が
用いられているため、初期エア圧Pvsを変更するだけで
種々のプレス加工条件やプレス機械10に容易に対処で
き、高い汎用性が得られる。
【0038】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通す
る部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0039】図3は流出制御手段の別の態様を示す図
で、(a)は弾性手段としてスプリング80を用いたバ
ランスシリンダ82である。スプリング80のばね定数
をk、初期圧縮変形量をloとすると、下死点でのばね
力と油圧との釣り合いから次式(9)が成立し、これと
前記(4)式および(5)式から次式(10)が得られ
る。また、この(10) 式および前記(7)式から次式
(11)が得られ、かかる(11)式を満足するようにばね
定数k,初期圧縮変形量loを設定すれば、前記第1実
施例と同様の作用効果が得られる。なお、初期油圧Pss
は、Avs・Pss<k・loを満足する範囲で適宜設定さ
れる。
【数2】
【0040】図3の(b)は、ストッパねじ84により
ピストン64の後退ストロークを規定したシリンダ装置
86によって流出制御手段を構成した場合で、前記
(7)式に従って後退ストロークSrを設定すれば良
い。初期油圧Pssの調整時にピストン64を原位置に保
持するため、前記(8)式から求められる初期エア圧P
vsと同じかそれよりも低圧の圧力エアをエア室60に充
填したり、スプリングなどの弾性部材をエア室60内に
配設したりすることが望ましいが、ストッパねじ84を
ねじ込んでピストン64を原位置に位置決めした状態で
初期油圧Pssを調整し、その後プレス加工を行う前にス
トッパねじ84を後退ストロークSrだけ戻すようにし
ても良い。
【0041】図4の均圧装置90は、前記第1実施例の
均圧装置40に比較して、流出制御手段としてガス式の
バランスシリンダ92を複数並列に接続した点が異な
る。この場合、バランスシリンダ92の数がmで各部の
寸法が互いに同じであれば、前記(2)式は次式(12)
となり、各バランスシリンダ92のピストンの後退スト
ロークSrは次式(13)で表され、1本の場合に比較し
て1/mになる。なお、適正ピストン追込み寸法Xavは
前記(8)式で表され、後退ストロークSr以外は前記
第1実施例と同じになる。
【数3】
【0042】このように本実施例の均圧装置90におい
ては、バランスシリンダ92のピストンの後退ストロー
クSrがバランスシリンダ92の配設数に応じて小さく
なり、バランスシリンダ92の軸方向長さを短くできる
ため、第1実施例のように1本のバランスシリンダ56
で流出制御手段を構成する場合に比較して、バランスシ
リンダ92の配設形態の自由度が高く、例えば図4のよ
うに略水平に並べて配置することにより高さ寸法を小さ
くできるなど、狭いスペースにコンパクトに配置できる
ようになる。すなわち、上記バランスシリンダ92は、
小さな付勢力でピストンを原位置に保持する上で連通油
路42側のピストン受圧面積を小さくすることが望まし
いが、所定流量の作動油を連通油路42から流出させる
ためには後退ストロークSrを大きくする必要があり、
1本の場合にはピストンストロークの大きなバランスシ
リンダが必要となるのに対し、本実施例のように複数並
列に接続すれば小さなピストンストロークのバランスシ
リンダ92を用いてコンパクトに構成することが可能と
なるのである。ピストン受圧面積Avsを大きくすればピ
ストンストロークを短くできるが、ピストンやシリンダ
ハウジングに作用する荷重が大きくなるため、バランス
シリンダに要求される機械的強度の点からもピストン受
圧面積Avsを大きくすることには限界がある。
【0043】また、本実施例ではエア式のバランスシリ
ンダ92が用いられているとともに、各エア室が配管6
6を介して互いに連通させられているため、初期エア圧
Pvsを第1実施例の場合と同様に容易且つ迅速に調整で
きる。
【0044】図5の均圧装置100は、上記図4の均圧
装置90における複数のバランスシリンダ92を、それ
ぞれ電磁開閉弁102,104を介して連通油路42,
配管66に接続した場合であり、各電磁開閉弁102,
104はそれぞれ独立にコントローラ54によって開閉
制御されるようになっている。配管66側の電磁開閉弁
104が独立に開閉させられることにより、各バランス
シリンダ92の初期エア圧Pvsをそれぞれ異なるエア圧
に調整することが可能であり、連通油路42側の電磁開
閉弁102が独立に開閉制御されることにより、使用す
るバランスシリンダ92の組み合わせを適宜変更するこ
とができる。これにより、複数のプレス加工条件に対し
ても、電磁開閉弁102により使用するバランスシリン
ダ92を切り換えるだけで容易に均圧状態が得られるよ
うになる。連通油路42側の電磁開閉弁102は請求項
の開閉手段に相当する。
【0045】ここで、例えば2本のバランスシリンダ9
2を用いた場合について具体的に説明する。2本のバラ
ンスシリンダ92をそれぞれ第1バランスシリンダ,第
2バランスシリンダとし、初期エア圧をPvs1 ,Pvs2
、後退ストロークをSr1,Sr2とすると、第1バラン
スシリンダ92のみ使用時の後退ストロークSr1,適正
ピストン追込み寸法Xavはそれぞれ次式(14),(15)
で表され、第2バランスシリンダ92のみ使用時の後退
ストロークSr2,適正ピストン追込み寸法Xavはそれぞ
れ次式(16),(17)で表される。また、第1および第
2バランスシリンダ92を共に使用した場合の後退スト
ロークSr1,Sr2,適正ピストン追込み寸法Xavはそれ
ぞれ次式(18),(19),(20)で表される。なお、こ
の場合の初期エア容積Vvは、バランスシリンダ92の
エア室から電磁開閉弁104までの容積であり、この場
合にはエアタンク68は必ずしも必要ない一方、必要に
応じてバランスシリンダ92のエア室と電磁開閉弁10
4との間に所定の容積のエアタンクを配設することがで
きる。
【数4】
【0046】上記(15)式,(17)式,(20)式から明
らかなように、適正ピストン追込み寸法Xavは初期エア
圧Pvs1 ,Pvs2 が異なる2本のバランスシリンダ92
の組み合わせによりそれぞれ異なる3つの式が表され
る。したがって、例えばクッションピン24の使用本数
nやしわ押え荷重に対応するエアシリンダ34の初期エ
ア圧Pasなどのプレス加工条件が異なる3種類のプレス
品をプレス加工する場合に、プレス品1では第1バラン
スシリンダ92のみを使用し、プレス品2では第2バラ
ンスシリンダ92のみを使用し、プレス品3では第1お
よび第2バランスシリンダ92を使用することにより、
それぞれ適正プレス追込み寸法Xavとなるように初期エ
ア圧Pvs1 ,Pvs2 を設定しておけば、使用するバラン
スシリンダ92を電磁開閉弁102によって切り換える
だけで容易に均圧状態が得られる。
【0047】このように、本実施例の均圧装置100に
おいては、複数のバランスシリンダ92の少なくとも一
部の初期エア圧Pvsを異なるエア圧に設定しておく一
方、クッションピン24の使用本数nなどのプレス加工
条件に応じて電磁開閉弁102により複数のバランスシ
リンダ92を使い分けることにより、連通油路42から
の作動油の流出量に対する油圧の変化特性を変更して、
プレス加工条件の相違に拘らず均圧状態を得られるよう
にすることができる。例えばしわ押え荷重の変更すなわ
ちプレス加工時の油圧Psxの変化に拘らず作動油の流出
量を略一定に維持して、油圧シリンダ32のピストンが
中立状態となるようにしたり、プレス加工に使用する油
圧シリンダ32の数すなわちクッションピン使用本数n
の変更により油圧シリンダ32のピストンを中立状態と
する流出量が変化しても、プレス加工時にしわ押え荷重
に対応する油圧Psxが得られるようにしたりするなど、
電磁開閉弁102を切り換えるだけで容易に複数種類の
プレス加工条件に対処できるようになる。
【0048】図6の均圧装置110は、前記連通油路4
2にフリーピストンシリンダ112を連結するととも
に、そのフリーピストンシリンダ112に配管114を
介して油気圧シリンダ116を連結したもので、それ等
のフリーピストンシリンダ112および油気圧シリンダ
116を含んで流出制御手段118が構成されている。
フリーピストンシリンダ112および油気圧シリンダ1
16は、前記多数の油圧シリンダ32と共にクッション
パッド28に配設されており、油圧シリンダ32および
連通油路42内の作動油の初期容積は小さく、僅かな容
積変化で油圧が大きく変化するようになっている。すな
わち、作動油の初期容積をVs、その変化量をΔVs、
容積変化に伴う油圧変化量をΔPs、作動油の体積弾性
係数をKとすると、油圧変化量ΔPsは次式(21)で表
され、容積の変化量ΔVsが同じであれば初期容積Vs
が小さい程油圧変化量ΔPsは大きくなり、僅かな容積
変化で油圧が大きく変化するのである。そして、このよ
うに容積変化量ΔVsに対する油圧変化量ΔPsの割合
が高くなると、油温やエア混入量などに起因して作動油
の圧縮性すなわち体積弾性係数Kがばらついても、僅か
な容積変化量ΔVsで所定の油圧Psxが得られるように
なり、体積弾性係数Kのばらつきの影響が小さくなる。 ΔPs=K・ΔVs/Vs ・・・(21)
【0049】上記フリーピストンシリンダ112は請求
項3のシリンダ装置に相当するもので、図7に具体的に
示すように、大径部120および小径部122を有して
シリンダ本体124内に摺動可能に嵌合された段付ピス
トン126と、その段付ピストン126の大径部120
側に形成されて前記連通油路42に連通させられる第1
室128と、段付ピストン126の小径部122側に形
成されて嵌合孔130を介して前記配管114に連通さ
せられる第2室132とを備えている。段付ピストン1
26が大径部120側の移動端である原位置に保持され
た状態では、第2室132と配管114とが連通させら
れ、油圧源134から逆止弁136を経て供給される制
御流体としての作動油がその第2室132と配管114
との間で流通することが許容されるが、段付ピストン1
26が原位置から予め定められた一定の後退ストローク
Sfeだけ小径部122側へ後退させられると、その小径
部122が嵌合孔130内に嵌合されて上記第2室13
2と配管114との間の作動油の流通が阻止される。段
付ピストン126には、シリンダ本体124や嵌合孔1
30との間を液密にシールするシール部材138,14
0,142が設けられており、上記後退ストロークSfe
はシール部材142によって嵌合孔130と小径部12
2との間がシールされ、第2室132内の作動油が配管
114側へ流出できないように第2室132が密閉され
るまでのストロークである。なお、図7に一点鎖線で示
すように第1室128と第2室132とを連通するオリ
フィス機能付きのバイパス通路150を設ければ、作動
油を封入する際の作業が容易になる。
【0050】上記後退ストロークSfeは、段付ピストン
126の大径部120の受圧面積をAfeとすると、前記
(7)式と同様な次式(22)を満足するように設定され
ており、プレス加工前に総ての油圧シリンダ32のピス
トンが突出端に位置させられた状態から、プレス加工時
の連通油路42内の作動油の油圧上昇によって段付ピス
トン126が上記後退ストロークSfeだけ後退させられ
ると、クッションピン24が配設された各油圧シリンダ
32は適正ピストン追込み寸法Xavだけ追い込まれて中
立状態とされる。連通油路42内の作動油の初期油圧P
ssが、前記各実施例と同様に高圧であればプレス下死点
においても油圧シリンダ32のピストンの追込み寸法は
上記適正ピストン追込み寸法Xavに維持されるが、本実
施例では連通油路42内の作動油の初期容積Vsが小さ
く、僅かな容積変化で油圧が大きく変化するため、初期
油圧Pssが大気圧程度の低圧であっても、しわ押え荷重
に対応する油圧Psxとなるまでの容積変化は極僅かで、
油圧シリンダ32のピストンの追込み寸法は略上記適正
ピストン追込み寸法Xavに維持される。密閉された第2
室132内の作動油の容積も小さいため、連通油路42
の油圧が大きく変化しても段付ピストン126は後退ス
トロークSfeの位置に維持され、連通油路42内の作動
油がフリーピストンシリンダ112内に流入して油圧シ
リンダ32のピストンの追込み寸法が大きくなることも
ない。本実施例では、初期油圧Pssは、しわ押え型30
を持ち上げて総ての油圧シリンダ32のピストンを突出
端に保持できる範囲で比較的低圧、例えば大気圧より少
し高い油圧に調圧されるが、この初期油圧Pssが多少ば
らついても追込み寸法には殆ど影響がないため、初期油
圧Pssを1回のプレス毎に厳しく管理する必要はない。
なお、油圧変化に伴う容積変化を考慮して、後退ストロ
ークSfeを小さめに設定することも可能である。 n・As・Xav=Afe・Sfe ・・・(22)
【0051】油気圧シリンダ116は請求項3の弾性手
段に相当するもので、ピストン144の両側に形成され
た油室146およびガス室148を備えており、油室1
46は上記配管114に接続されている一方、ガス室1
48には所定圧力の気体(実施例では窒素ガス)が密封
されている。この気体のガス圧は、プレス加工前におい
てピストン144を油室146側へ付勢することによ
り、前記嵌合孔130から第2室132内へ作動油を流
入させて前記段付ピストン126を原位置に保持する
が、プレス加工時に連通油路42内の作動油の油圧が上
昇すると、ピストン144が配管114内の圧力でガス
室148側へ移動させられることにより、段付ピストン
126が原位置から後退させられるとともに第2室13
2内の作動油が嵌合孔130から配管114内へ流出す
ることを許容するように定められている。
【0052】ここで、ガス室148の初期容積をVgs、
初期ガス圧をPgs、プレス加工時の容積をVgx、ガス圧
をPgxとすると、PV=一定であるため次式(23)の関
係が得られる。配管114および第2室132内の作動
油の初期容積が小さく、その圧力変化に伴う容積変化を
無視すると、プレス加工時のガス室容積Vgxは、段付ピ
ストン126の大径部120の受圧面積Afeおよび前記
後退ストロークSfeを用いて次式(24)で表され、(2
3)式は(25)式に書き換えることができる。一方、プ
レス加工前には段付ピストン126を原位置に保持する
必要があるため、初期ガス圧Pgsは次式(26)を満足す
る必要があるとともに、プレス加工時に段付ピストン1
26が後退ストロークSfeだけ後退することを許容する
ためには、プレス加工時のガス圧Pgxは次式(27)の関
係を満足する必要があり、このガス圧Pgxに(25)式を
代入すると(28)式が得られる。すなわち、初期ガス圧
Pgsは、初期油圧Pssよりも高く且つ初期容積Vgsとの
関係で(28)式を満足するように設定されれば良いので
あるが、初期油圧Pssが低圧であれば初期ガス圧Pgsの
設定許容範囲は大きくなるため、必ずしも1回のプレス
毎に厳密に管理する必要はない。なお、配管114内の
作動油の初期油圧は初期油圧Pssより高圧で、例えば初
期ガス圧Pgsと同じに設定される。 Pgs・Vgs=Pgx・Vgx ・・・(23) Vgx=Vgs−Sfe・Afe ・・・(24) Pgs・Vgs=Pgx(Vgs−Sfe・Afe) ・・・(25) Pgs>Pss ・・・(26) Psx>Pgx ・・・(27) Psx>Pgs・Vgs/(Vgs−Sfe・Afe) ・・・(28)
【0053】このような均圧装置110においては、油
圧シリンダ32および連通油路42内の作動油の初期容
積Vsが小さく、僅かな容積変化で油圧が大きく変化す
るようになっているため、油温やエア混入量などに起因
して作動油の圧縮性すなわち体積弾性係数Kがばらつい
ても、僅かな容積変化量ΔVsで所定の油圧Psxが得ら
れるようになり、体積弾性係数Kのばらつきによって均
圧状態が損なわれることがない。
【0054】また、このように連通油路42内の作動油
の初期容積Vsが小さく、僅かな容積変化で油圧が大き
く変化するようになっていることから、その作動油の初
期油圧Pssを1回のプレス毎に厳密に管理する必要がな
いとともに、初期油圧Pssを大気圧程度の低圧に設定す
ることができる。しわ押え荷重が異なる複数種類のプレ
ス加工にも、初期油圧Pssや初期ガス圧Pgsなどを変更
することなくそのまま対応できる。
【0055】また、油圧シリンダ32の油圧がエアシリ
ンダ34の初期エア圧Pasと釣り合うまで油圧シリンダ
32のピストンが追い込まれることにより、しわ押え荷
重が均等に分配されるようになるが、その後もエアシリ
ンダ34のクッションストロークの増加に伴ってしわ押
え荷重は増加し、そのしわ押え荷重の増加に対応して油
圧シリンダ32内の油圧が上昇する。これにより、油圧
シリンダ32のピストンストロークが大きくなるが、上
記のように作動油の初期容積Vsが小さい場合にはしわ
押え荷重の増加に逆比例する作動油の容積収縮は小さい
ため、油圧シリンダ32のピストンストロークの変化量
は微小で、胴付きを防止しつつ油圧シリンダ32をコン
パクトに構成できる。
【0056】また、流出制御手段118のフリーピスト
ンシリンダ112および油気圧シリンダ116が、多数
の油圧シリンダ32と共にクッションパッド28に配設
されているため、プレス機械が全体としてコンパクトに
構成されるとともに、プレス加工に伴う作動油の移動量
が短くなるため、移動抵抗による発熱が抑制される。
【0057】また、フリーピストンシリンダ112の段
付ピストン126の後退ストロークは、第2室132内
に密閉された作動油の圧力上昇によって一定の後退スト
ロークSfeに制御され、連通油路42内の作動油の流出
を停止するようになっているため、第1実施例のバラン
スシリンダ56を用いる場合よりも段付ピストン126
の振動は少なく、油圧の脈動が一層効果的に抑制され
る。
【0058】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0059】例えば、前記図4,図5の実施例では、各
部の寸法が互いに等しい複数のバランスシリンダ92を
用いているが、作動油側とエア側とのピストン断面積比
や初期エア容積Vvなどが異なる複数種類のバランスシ
リンダを用いることも可能である。図5の場合には、各
バランスシリンダ92の断面積比や初期エア容積Vvを
プレス加工条件に応じて予め設定しておけば、初期エア
圧Pvsの設定と合わせてより広いプレス加工条件で均圧
状態が得られるようになる。
【0060】また、図4,図5の実施例ではガス式のバ
ランスシリンダ92が用いられていたが、図3に示すバ
ランスシリンダ82やシリンダ装置86を用いることも
可能である。バランスシリンダ82の場合は、スプリン
グ80の初期圧縮変形量loをねじ軸などで調整できる
ようにしておくことが望ましい。
【0061】また、前記実施例では初期エア圧Pvsを演
算式で求める場合について説明したが、初期エア圧Pvs
以外の物理量を予め設定,調整した後、初期エア圧Pvs
を変更しながら試し打ちを行って均圧状態が得られる初
期エア圧Pvsを設定するようにしても良い。プレス下死
点で停止させ、エア圧Pvxを変更しながら油圧Psx,後
退ストロークSrなどにより均圧状態か否かを判断し、
均圧状態となるエア圧Pvxに調整するようにしても良
い。
【0062】また、前記実施例ではコントローラ54に
より自動で初期油圧Pssや初期エア圧Pvsが調整される
ようになっているが、手動開閉弁や起動停止スイッチな
どを用いて作業者が手動操作でそれ等の初期油圧Pssや
初期エア圧Pvsを調整するようになっていても良い。電
磁開閉弁102や104についても、手動開閉弁を用い
ることができる。
【0063】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である均圧装置を備えたプレ
ス機械の基本構成を説明する断面図である。
【図2】図1のプレス機械の均圧装置を説明するための
油・エア回路を示す図である。
【図3】図2の均圧装置に流出制御手段として用いられ
る他の例を説明する図である。
【図4】本発明の他の実施例を説明するための油・エア
回路を示す図である。
【図5】本発明の更に別の実施例を説明するための油・
エア回路を示す図である。
【図6】本発明の更に別の実施例を説明するための油圧
回路を示す図である。
【図7】図6の実施例のフリーピストンシリンダを具体
的に示す断面図である。
【符号の説明】
10:プレス機械18:ダイス型 24:クッションピン 28:クッションパッド 29:プレス素材 30:しわ押え型 32:油圧シリンダ34:エアシリンダ(しわ押え荷重付与手段) 40,90,100,110:均圧装置 42:連通油路 56,82,92:バランスシリンダ(流出制御手段) 80:スプリング(弾性手段) 86:シリンダ装置(流出制御手段) 102:電磁開閉弁(開閉手段) 112:フリーピストンシリンダ(シリンダ装置) 116:油気圧シリンダ(弾性手段) 118:流出制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−285554(JP,A) 特開 平8−24960(JP,A) 特開 平6−335734(JP,A) 特開 平5−57362(JP,A) 特公 昭54−30903(JP,B2) 米国特許4056965(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 15/02 B21D 24/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷
    重が作用させられるクッションパッドと、該クッション
    パッドに配設されるとともに油室が互いに連通させられ
    た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
    配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
    複数のクッションピンとを備え、プレス加工時にダイス
    型がプレス素材に当接して前記しわ押え型が該ダイス型
    と共に下降させられ、前記複数の油圧シリンダのピスト
    ンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされることによ
    り、該油圧シリンダを介して前記しわ押え荷重を均等に
    前記しわ押え型に伝達するプレス機械の均圧装置におい
    て、 前記複数の油圧シリンダの油室に連通する一連の連通油
    路に接続され、プレス加工前には該連通油路から作動油
    が流出することを阻止して総ての油圧シリンダのピスト
    ンを突出端に保持するが、プレス加工時には前記油圧シ
    リンダが中立状態になる予め定められた所定量だけ該連
    通油路から作動油を流出させる流出制御手段を有し、 且つ、該流出制御手段は、プレス加工前にはピストンを
    弾性手段の付勢力に従って原位置に保持するが、プレス
    加工時には前記作動油の油圧上昇により該ピストンが該
    弾性手段の付勢力に抗して後退させられ、該ピストンの
    後退ストロークに対応する前記所定量だけ前記連通油路
    から前記作動油が流入させられるように、該連通油路に
    並列に接続されている複数のシリンダ装置を備えている
    ことを特徴とするプレス機械の均圧装置。
  2. 【請求項2】 しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷
    重が作用させられるクッションパッドと、該クッション
    パッドに配設されるとともに油室が互いに連通させられ
    た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
    配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
    複数のクッションピンとを備え、プレス加工時にダイス
    型がプレス素材に当接して前記しわ押え型が該ダイス型
    と共に下降させられ、前記複数の油圧シリンダのピスト
    ンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされることによ
    り、該油圧シリンダを介して前記しわ押え荷重を均等に
    前記しわ押え型に伝達するプレス機械の均圧装置におい
    て、 前記複数の油圧シリンダの油室に連通する一連の連通油
    路に接続され、プレス 加工前には該連通油路から作動油
    が流出することを阻止して総ての油圧シリンダのピスト
    ンを突出端に保持するが、プレス加工時には前記油圧シ
    リンダが中立状態になる予め定められた所定量だけ該連
    通油路から作動油を流出させる流出制御手段を有し、 且つ、該流出制御手段は、プレス加工前にはピストンを
    弾性手段の付勢力に従って原位置に保持するが、プレス
    加工時には前記作動油の油圧上昇により該ピストンが該
    弾性手段の付勢力に抗して後退させられるとともに、該
    弾性手段の弾性変形に伴って上昇する付勢力と前記しわ
    押え荷重に対応する作動油の油圧とが釣り合う位置で停
    止させられることにより、該ピストンの後退ストローク
    に対応する前記所定量だけ前記連通油路から前記作動油
    が流入させられるバランスシリンダであり、 前記弾性手段からピストンに加えられる荷重と前記作動
    油からピストンに加えられる荷重との関係が異なる複数
    のバランスシリンダが、それぞれ開閉手段を介して前記
    連通油路に並列に接続されていることを特徴とするプレ
    ス機械の均圧装置。
  3. 【請求項3】 しわ押え荷重付与手段によりしわ押え荷
    重が作用させられるクッションパッドと、該クッション
    パッドに配設されるとともに油室が互いに連通させられ
    た複数の油圧シリンダと、該油圧シリンダ上にそれぞれ
    配設されるとともに上端部でしわ押え型を支持している
    複数のクッションピンとを備え、プレス加工時にダイス
    型がプレス素材に当接して前記しわ押え型が該ダイス型
    と共に下降させられ、前記複数の油圧シリンダのピスト
    ンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされることによ
    り、該油圧シリンダを介して前記しわ押え荷重を均等に
    前記しわ押え型に伝達するプレス機械の均圧装置におい
    て、 前記複数の油圧シリンダの油室に連通する一連の連通油
    路に接続され、プレス加工前には該連通油路から作動油
    が流出することを阻止して総ての油圧シリンダのピスト
    ンを突出端に保持するが、プレス加工時には前記油圧シ
    リンダが中立状態になる予め定められた所定量だけ該連
    通油路から作動油を流出させる流出制御手段を有し、 且つ、該流出制御手段は、プレス加工前にはピストンを
    原位置に保持するが、 プレス加工時には該ピストンが後
    退させられることにより、該ピストンの後退ストローク
    に対応する前記所定量だけ前記連通油路から前記作動油
    が流入させられるシリンダ装置を備え、 シリンダ装置は、 大径部および小径部を有する段付ピストンと、 該段付ピストンの大径部側に形成されて前記連通油路に
    連通させられる第1室と、 前記段付ピストンの小径部側に形成されて制御流体が充
    填される第2室と、 前記段付ピストンが大径部側の移動端である原位置に保
    持された状態では前記第2室と外部とを連通させて前記
    制御流体の流通を許容するが、該段付ピストンが該原位
    置から予め定められた一定の後退ストロークだけ前記小
    径部側へ後退させられると、該小径部が嵌合されて該制
    御流体の流通を阻害する嵌合孔とを有するものであり、 前記流出制御手段は、プレス加工前には付勢力により前
    記嵌合孔から前記第2室内へ前記制御流体を流入させて
    前記段付ピストンを前記原位置に保持する一方、プレス
    加工時には前記作動油の油圧上昇により前記付勢力に抗
    して前記段付ピストンが前記原位置から後退させられる
    とともに前記第2室内の制御流体が前記嵌合孔から外部
    へ流出することを許容する弾性手段を含んで構成されて
    いることを特徴とするプレス機械の均圧装置。
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