JPH08206898A - プレス機械の均圧装置 - Google Patents

プレス機械の均圧装置

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JPH08206898A
JPH08206898A JP7017704A JP1770495A JPH08206898A JP H08206898 A JPH08206898 A JP H08206898A JP 7017704 A JP7017704 A JP 7017704A JP 1770495 A JP1770495 A JP 1770495A JP H08206898 A JPH08206898 A JP H08206898A
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pressure
oil
hydraulic pressure
cylinder
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Norihisa Hirao
典久 平尾
Kazunari Kirii
一成 桐井
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス加工時に均圧用油圧シリンダ内の油圧
が油圧変動で一時的に低下し、必要以上の作動油が逆止
弁を通って流入するポンピング現象を、装置の耐久性を
損なうことなく防止する。 【構成】 ストローク信号SSがOFFの非プレス加工
時には、比例電磁式リリーフ減圧弁46によって第1油
圧P1 に調圧された作動油を逆止弁48に供給し、油圧
シリンダ32のシリンダ油圧Pを所定の初期油圧とする
一方、ストローク信号SSがONとなるプレス加工時に
は、比例電磁式リリーフ減圧弁46によって上記第1油
圧P1 より低い第2油圧P2 に調圧された作動油を逆止
弁48に作用させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス機械の均圧装置に
係り、特に、プレス加工時に均圧用油圧シリンダ内の油
圧が一時的に低下して必要以上の作動油が逆止弁を通っ
て流入するポンピング現象を防止する技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】
(a)油室が互いに連通させられた複数の油圧シリンダ
と、(b)給油油路を介して前記複数の油圧シリンダに
連結され、その油圧シリンダに所定の給油圧で作動油を
供給する給油手段と、(c)前記給油油路に配設され、
前記給油手段側から前記油圧シリンダ側への作動油の流
れを許容するとともに逆方向の流れを阻止する逆止弁と
を備え、プレス加工に先立って前記油圧シリンダ内のシ
リンダ油圧が前記給油圧以下の所定の初期油圧とされ、
プレス加工時に前記複数の油圧シリンダのピストンがそ
れぞれ追い込まれて中立状態とされることにより、その
複数の油圧シリンダを介して荷重を均等に分配するプレ
ス機械の均圧装置が知られている。特開平5−5736
3号公報に記載されている装置はその一例で、上記複数
の油圧シリンダは、しわ押え荷重付与手段によってしわ
押え荷重が作用させられるクッションパッド上に配設さ
れるとともに、その油圧シリンダ上にはそれぞれクッシ
ョンピンが配設されてしわ押え型を支持するようになっ
ており、プレス加工時に前記しわ押え荷重によって油圧
シリンダの作動油が弾性的に圧縮させられ、ピストンが
それぞれ追い込まれて中立状態とされることにより、そ
の油圧シリンダを介してしわ押え荷重を複数のクッショ
ンピンに均等に伝達する。これにより、クッションピン
の長さ寸法のばらつきやクッションパッドの傾きなどに
拘らず、各クッションピンからしわ押え型に均等にしわ
押え荷重が伝達され、クッションピンの分布に応じた荷
重分布でしわ押えが行われる。
【0003】前記油圧シリンダの初期油圧は、上記のよ
うにクッションピンの長さ寸法のばらつき等に拘らずプ
レス加工時に総ての油圧シリンダのピストンが中立状態
となるように、言い換えればピストンがシリンダ内へ追
い込まれるとともにストローク端に達することがないよ
うに、演算式に従って求めたり試し打ちを行ったりして
定められる。また、逆止弁は、プレス加工時に油圧シリ
ンダ内の油圧が高圧となっても作動油が給油手段側へ逆
流することがなく、且つ油圧シリンダの油漏れ等に拘ら
ずプレス加工前には常に油圧シリンダ内の油圧が上記初
期油圧となるようにするためのものである。かかる逆止
弁は、弁体を閉弁側へ付勢するばねなどの付勢手段を備
えているのが普通で、その付勢手段の付勢力に抗して弁
を開いて油圧シリンダ側へ作動油が流れるため、付勢手
段の付勢力に応じた油圧降下を生じ、プレス加工前の油
圧シリンダ内のシリンダ油圧(初期油圧)はその油圧降
下分だけ給油手段の給油圧より低圧となる。例えば給油
手段の給油圧をP0 、シリンダ油圧をP、付勢手段の付
勢力による油圧降下量をPS とすると、次式(1)を満
足する場合に釣り合い、左辺が小さいと逆止弁を通って
作動油が油圧シリンダ側へ流れる。 P=P0 −PS ・・・(1)
【0004】ところで、プレス加工時にはピストンが追
い込まれることによってシリンダ油圧は高くなるが、プ
レス加工初期には可動型の衝突に伴う衝撃で急激な油圧
の上下変動が起こり、一時的に逆止弁を通して油圧シリ
ンダ側へ作動油が流入するポンピング現象を生じること
があった。すなわち、上記(1)式における左辺のシリ
ンダ油圧Pが一時的に低下し、右辺の油圧(P0
S )よりも低くなるのであり、これは付勢手段を備え
ていない逆止弁についても同様に生じる。そして、この
ようなポンピング現象がプレス加工毎に繰り返される
と、プレス加工前におけるシリンダ油圧すなわち初期油
圧が次第に高くなり、荷重を均等に分配する均圧状態が
得られなくなるなどの不具合を生じる。このため、前記
特開平5−57363号公報に記載の装置は、油圧シリ
ンダと逆止弁との間に電磁開閉弁を設け、可動型の衝突
時には弁を閉じて両者間の油路を遮断することにより上
記ポンピング現象の発生を防止し、可動型が下死点に達
したら電磁開閉弁を開くようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記油
圧シリンダ側の油圧は、プレス加工時の衝撃で例えば4
00×9.8×104 Pa(400kgf/cm2 )程
度の極めて高い圧力に達するため、電磁開閉弁の耐久性
が十分に得られないという問題があった。また、この電
磁開閉弁の開閉制御は1ショット(1回のプレス加工)
毎に行う必要があるため、上記のように油圧が高いプレ
ス加工の過程で電磁開閉弁の開制御を行うと、弁体の摩
耗などで耐久性が一層低下し、装置の信頼性が損なわれ
る。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、十分な耐久性を維持
しつつポンピング現象を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、前記(a)複数の油圧シリン
ダと、(b)給油手段と、(c)逆止弁とを備え、プレ
ス加工に先立って前記油圧シリンダ内のシリンダ油圧が
前記給油圧以下の所定の初期油圧とされ、プレス加工時
に前記複数の油圧シリンダのピストンがそれぞれ追い込
まれて中立状態とされることにより、その複数の油圧シ
リンダを介して荷重を均等に分配するプレス機械の均圧
装置において、(d)前記逆止弁よりも前記給油手段側
に配設され、前記シリンダ油圧が前記初期油圧より低下
してもその逆止弁を通してその給油手段側から作動油が
流入することを防止する流入防止手段と、(e)プレス
加工前には前記流入防止手段の機能を停止させ、前記シ
リンダ油圧が前記初期油圧に調圧されることを許容する
が、少なくともプレス加工初期にはその流入防止手段を
作動させる流入防止制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】このようなプレス機械の均圧装置においては、
プレス加工前には給油手段から逆止弁を通って油圧シリ
ンダ側へ作動油が供給されることにより、給油手段の給
油圧に基づいてシリンダ油圧が所定の初期油圧に調圧さ
れる。すなわち、逆止弁が弁体を閉弁側へ付勢する付勢
手段を備えていなければ、初期油圧は給油圧と略同じ油
圧に調圧され、付勢手段を備えている場合には前記
(1)式のように付勢力による油圧降下分だけ低い油圧
に調圧される。これにより、プレス加工時には複数の油
圧シリンダのピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態
とされ、その複数の油圧シリンダを介して荷重が均等に
分配される均圧状態が得られる。
【0009】一方、少なくともプレス加工初期には、流
入防止制御手段によって流入防止手段が作動させられ、
シリンダ油圧が初期油圧より低下しても逆止弁を通して
給油手段側から油圧シリンダ側へ作動油が流入するポン
ピングが防止される。プレス加工時にはピストンが追い
込まれることによってシリンダ油圧は高くなるが、プレ
ス加工初期には可動型の衝突に伴う衝撃で急激な油圧の
上下変動が起こり、一時的にシリンダ油圧が初期油圧よ
り低くなることがあるのに対し、本発明ではシリンダ油
圧が初期油圧より低くなっても上記流入防止手段によっ
て油圧シリンダ側への作動油の流入が防止されるのであ
る。
【0010】また、本発明では上記流入防止手段が逆止
弁よりも給油手段側に配設されているため、油圧シリン
ダ側のような大きな油圧が作用することがなく、高い耐
久性が得られるようになる。流入防止手段が逆止弁より
も給油手段側に配設されることにより、逆止弁に油圧シ
リンダ側の大きな油圧が作用するようになるが、逆止弁
はボールやポペット等の弁体が弁座に着座して逆流を阻
止するものであるため、電磁開閉弁に比べて構造が簡単
で高圧に対しても十分な耐久性が得られ、装置全体とし
て優れた耐久性が得られる。
【0011】以上が本発明特有の作用であるが、上記流
入防止手段としては、給油手段側の油圧を前記給油圧よ
り低くする減圧弁や、給油油路を連結,遮断するととも
に遮断時には逆止弁側の作動油をドレーンさせる電磁切
換弁などの減圧手段が好適に用いられるが、給油油路を
単に連結,遮断するだけの電磁開閉弁などを採用するこ
ともできる。
【0012】
【第1発明の効果】このように、本発明では可動型の衝
突に伴う衝撃などでプレス加工初期に急激な油圧の上下
変動が起こり、一時的にシリンダ油圧が初期油圧より低
くなっても、給油手段側から油圧シリンダ側へ作動油が
流入するポンピングが防止されるため、その作動油の流
入に伴う初期油圧の増加が回避され、均圧状態が安定し
て得られるようになる。また、流入防止手段が逆止弁よ
りも給油手段側に配設されているため、装置全体として
優れた耐久性が得られるようになり、上記のように均圧
状態が安定して得られることと相まって装置の信頼性が
向上する。
【0013】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明のプレス機械の均圧装置において、前記流入防
止手段が、前記逆止弁よりも前記給油手段側の油圧を低
下させる減圧手段を有するものであることを特徴とす
る。
【0014】
【作用および第2発明の効果】この第2発明は、逆止弁
よりも給油手段側の油圧を前記給油圧より低くする減圧
弁や、給油油路を連結,遮断するとともに遮断時には逆
止弁側の作動油をドレーンさせる電磁切換弁などの減圧
手段を含んで前記流入防止手段を構成したのであり、こ
のようにすれば油圧シリンダ側への作動油の流入をより
確実に防止できるようになる。すなわち、例えば電磁開
閉弁によって給油油路を単に連結,遮断するだけの場合
には、電磁開閉弁と逆止弁との間が給油圧に維持される
ため、シリンダ油圧が初期油圧より低くなった場合に僅
かではあるが油圧シリンダ側へ作動油が流入してしまう
のである。流入量が油圧シリンダ等の油漏れ量より少な
ければ問題ないが、油漏れ量より多いと初期油圧が徐々
に高くなって好ましくない。
【0015】
【課題を解決するための第3の手段】第3発明は、上記
第2発明のプレス機械の均圧装置において、前記流入防
止手段が、(d−1)前記給油油路に並列に接続された
並列油路と、(d−2)その並列油路に設けられて前記
給油圧よりも低い油圧に減圧する減圧手段とを有するも
ので、前記流入防止制御手段は、前記逆止弁に前記給油
油路から作動油を供給する状態と前記並列油路から作動
油を供給する状態とに切り換える切換手段を有し、プレ
ス加工前にはその給油油路から作動油が供給される一
方、プレス加工初期にはその並列油路から作動油が供給
されるようにその切換手段を制御するものであることを
特徴とする。
【0016】
【作用および第3発明の効果】このようなプレス機械の
均圧装置においては、プレス加工前には給油油路から逆
止弁へ作動油が供給されるように切換手段が切り換えら
れ、給油手段の給油圧に基づいてシリンダ油圧が所定の
初期油圧に調圧される一方、プレス加工初期には並列油
路から逆止弁へ作動油が供給されるように切換手段が切
り換えられ、並列油路に設けられた減圧手段によって給
油圧よりも低圧とされた油圧が逆止弁に作用させられ
る。したがって、前記第2発明と同様にプレス加工初期
の油圧変動に起因する油圧シリンダ側への作動油の流入
がより確実に防止される。しかも、本発明では切換手段
によって油路を切り換えるだけで良いため、例えば比例
電磁式リリーフ減圧弁を給油油路に設けて油圧制御を行
う場合に比較し、油圧を速やかに変化させることが可能
で優れた応答性が得られるとともに、装置を安価に構成
できる利点がある。
【0017】以上が第3発明特有の作用効果であるが、
第1発明や第2発明の実施に際しては上記比例電磁式リ
リーフ減圧弁を流入防止手段として給油油路に介在させ
ることも可能で、その場合には吐出圧(二次油圧)を任
意に変更できるため、プレス加工前には前記給油圧とな
るように減圧させ、プレス加工初期には給油圧より低い
油圧となるように吐出圧を変更すれば良い。すなわち、
比例電磁式リリーフ減圧弁が、所定の給油圧で作動油を
供給する給油手段の一部を兼ねるのであり、給油手段を
含む油圧回路の構成を簡略化できる。
【0018】
【課題を解決するための第4の手段】第4発明は、前記
(a)複数の油圧シリンダと、(b)給油手段と、
(c)逆止弁とを備え、プレス加工に先立って前記油圧
シリンダ内のシリンダ油圧が前記給油圧以下の所定の初
期油圧とされ、プレス加工時に前記複数の油圧シリンダ
のピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態とされるこ
とにより、その複数の油圧シリンダを介して荷重を均等
に分配するプレス機械の均圧装置において、(f)前記
逆止弁による油圧降下量を、前記シリンダ油圧を初期油
圧に調圧する調圧時よりも大きくする油圧降下増大手段
と、(g)プレス加工前には前記油圧降下増大手段によ
る油圧降下量の増大を禁止し、前記シリンダ油圧が前記
初期油圧に調圧されることを許容するが、少なくともプ
レス加工初期にはその油圧降下増大手段によって油圧降
下量を増大させる油圧降下制御手段とを有することを特
徴とする。
【0019】
【作用】このようなプレス機械の均圧装置においては、
プレス加工前には給油手段から逆止弁を通って油圧シリ
ンダ側へ作動油が供給されることにより、給油手段の給
油圧に基づいてシリンダ油圧が所定の初期油圧に調圧さ
れ、これによりプレス加工時には複数の油圧シリンダの
ピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態となる均圧状
態が得られる。一方、少なくともプレス加工初期には、
油圧降下制御手段によって油圧降下増大手段が作動させ
られ、逆止弁による油圧降下量が増大させられる。すな
わち、前記(1)式における油圧降下量PS が大きくさ
れるのであり、その増大分をΔPS とすると、給油圧P
0 から油圧降下量(PS +ΔPS )を引いた油圧(P0
−PS −ΔPS )よりもシリンダ油圧Pが低くなった場
合に油圧シリンダ側へ作動油が流入する。言い換えれ
ば、プレス加工前の調圧時のシリンダ油圧(初期油圧)
P=P0 −PS よりも油圧降下量の増大分ΔPS だけ更
にシリンダ油圧Pが低下しないと、逆止弁を通って油圧
シリンダ側へ作動油が流入することはないのであり、プ
レス加工初期に一時的にシリンダ油圧Pが初期油圧(P
0 −PS )より低くなっても、更に上記油圧降下量の増
大分ΔPS 以上油圧が低下しない限り、油圧シリンダ側
へ作動油が流入するポンピング現象は起こらない。
【0020】また、本発明は油圧降下増大手段によって
逆止弁の油圧降下量を増大させるものであるため、逆止
弁よりも油圧シリンダ側に電磁開閉弁を設ける場合に比
較して耐久性が向上する。逆止弁は電磁開閉弁に比べて
構造が簡単で高圧に対しても十分な耐久性が得られるこ
とから、油圧シリンダ側の高い油圧が逆止弁に直接作用
するようになっても、装置全体として優れた耐久性が得
られる。また、減圧弁により油圧を低下させてポンピン
グを防止する場合に比較して、装置を安価に構成するこ
とが可能である。
【0021】以上が本発明特有の作用であるが、上記油
圧降下増大手段としては、例えば逆止弁の弁体を閉弁側
へ付勢するばねなどの付勢手段の付勢力(予荷重)を増
大させる付勢力増大手段や、付勢力が異なる付勢手段を
有する複数の逆止弁を並列に接続するとともに電磁切換
弁で油路の接続状態を切り換えるものなど、種々の態様
を採用できる。シリンダ油圧を初期油圧に調圧するプレ
ス加工前の調圧時には逆止弁の油圧降下量が略零で、プ
レス加工初期には付勢手段により弁体を付勢して油圧降
下を生じさせるものでも良い。
【0022】
【第4発明の効果】このように、本発明ではプレス加工
初期に油圧降下増大手段によって逆止弁の油圧降下量が
増大させられるため、シリンダ油圧が初期油圧より低く
なっても更に油圧降下量の増大分だけ油圧が低下しない
限り、油圧シリンダ側へ作動油が流入することはなく、
その作動油の流入に伴う初期油圧の増加が回避され、均
圧状態が安定して得られるようになる。また、油圧降下
増大手段によって逆止弁の油圧降下量を増大させるだけ
であるため、装置全体として高い耐久性が得られるよう
になり、上記のように均圧状態が安定して得られること
と相まって装置の信頼性が向上する。更に、減圧弁で油
圧を低下させる場合に比較して装置を安価に構成できる
利点がある。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1のプレス機械10において、ポンチ型
12が取り付けられるボルスタ14はベッド16上の所
定位置に位置決め固定される一方、ダイス型18が取り
付けられるスライドプレート20は図示しない昇降駆動
手段により上下移動させられるようになっている。ボル
スタ14には、クッションピン24を配設するために多
数の貫通孔26が設けられており、ボルスタ14の下方
には、それ等のクッションピン24を支持するクッショ
ンパッド28が配設されている。クッションピン24
は、上記ポンチ型12と共に配設されるしわ押え型30
を支持するもので、そのしわ押え型30の形状等に応じ
て予め定められた所定の位置に任意の数だけ配設され
る。上記ポンチ型12,ダイス型18,およびしわ押え
型30によってプレス金型が構成されており、ダイス型
18は可動型でポンチ型12は固定型に相当する。そし
て、ダイス型18およびしわ押え型30によってプレス
素材29の周縁部をしわ押えしつつ、ポンチ型12およ
びダイス型18によって絞り加工が行われる。
【0024】上記クッションパッド28は、貫通孔26
に対応して多数の油圧シリンダ32を備えており、クッ
ションピン24の下端部はそれぞれ油圧シリンダ32の
ピストンロッド上に載置されるようになっている。ま
た、クッションパッド28は図示しないガイドに案内さ
れつつ上下方向へ移動できるようになっているととも
に、しわ押え荷重付与手段として機能するエアシリンダ
34によって常時上方へ付勢されており、プレス加工時
にダイス型18がプレス素材29に当接してしわ押え型
30がダイス型18と共に下降させられるようになる
と、エアシリンダ34のエア室36の受圧面積およびエ
ア圧に応じた大きさのしわ押え荷重がクッションパッド
28からクッションピン24を介してしわ押え型30に
作用させられる。エア室36内のエア圧はしわ押え荷重
に応じて調圧されるようになっている。
【0025】上記多数の油圧シリンダ32は均圧装置4
0の一構成要素で、その油室は互いに連通させられてお
り、プレス加工に関与する総ての油圧シリンダ32、す
なわちクッションピン24が配置された総ての油圧シリ
ンダ32のピストンが、それぞれプレス加工時に追い込
まれて中立状態とされることにより、その油圧シリンダ
32を介して各クッションピン24へ前記しわ押え荷重
が均等に伝達される。油圧シリンダ32は、給油油路4
2を介してポンプ等の油圧源44に連結されており、吐
出圧(二次油圧)を制御可能な比例電磁式リリーフ減圧
弁46および逆止弁48を介して作動油が供給されると
ともに、比例電磁式リリーフ減圧弁46の吐出圧に応じ
て油圧シリンダ32内のシリンダ油圧Pが調整される。
逆止弁48は、ボールやポペットなどの弁体を閉弁側へ
付勢する付勢手段としてスプリング50を備えているた
め、そのスプリング50のばね力に対応する油圧降下を
伴い、その油圧降下量をPS とすると、シリンダ油圧P
は比例電磁式リリーフ減圧弁46の吐出圧からその油圧
降下量PS を差し引いた油圧となる。
【0026】上記比例電磁式リリーフ減圧弁46の吐出
圧は、マイクロコンピュータ等を有するコントローラ5
2によって制御される。コントローラ52にはリミット
スイッチなどのプレスストローク検知手段54が接続さ
れており、プレス機械10の可動型すなわちダイス型1
8がプレス素材29に当接するプレス開始位置より少し
手前の位置でONとなり、下死点まで到達した後再び同
じ高さ位置に達するとOFFとなるストローク信号SS
が供給される。そして、コントローラ52は、図2に示
すステップを所定のサイクルタイムで繰り返し実行する
ようになっており、先ずステップS1でストローク信号
SSがONか否かを判断し、OFFの時にはステップS
3で第1油圧P1 を吐出圧とする一方、ストローク信号
SSがONの時にはステップS2で第2油圧P2 を吐出
圧とし、何れの場合も逆止弁48側の油圧がその吐出圧
となるように比例電磁式リリーフ減圧弁46の励磁電流
を制御する。必要に応じて給油油路42に油圧センサを
配設し、目的とする油圧値となるように比例電磁式リリ
ーフ減圧弁46をフィードバック制御することも可能で
ある。
【0027】上記第1油圧P1 は、プレス加工前のシリ
ンダ油圧すなわち初期油圧が第1油圧P1 より前記逆止
弁48のスプリング50による油圧降下量PS だけ低い
油圧(P1 −PS )に調圧されることにより、プレス加
工時にはプレス加工に関与する総ての油圧シリンダ32
のピストンがクッションピン24の長さ寸法のばらつき
やクッションパッド28の傾きなどに拘らず中立状態と
なるように、クッションピン24の使用本数やしわ押え
荷重などのプレス加工条件に応じて、演算式に従って求
めたり試し打ちを行ったりして定められる。また、第2
油圧P2 は、プレス加工初期にダイス型18がプレス素
材29を挟んでしわ押え型30に衝突した際の衝撃でシ
リンダ油圧Pが急激に上下変動した場合でも、逆止弁4
8を通って油圧シリンダ32側へ作動油が流入するポン
ピング現象が生じないように、上記第1油圧P1 よりも
所定の油圧だけ低い油圧、或いは十分に低い予め定めら
れた一定油圧などが設定される。コントローラ52は、
それ等の第1油圧P1 ,第2油圧P2 を記憶する記憶手
段を備えているとともに、その油圧P1 ,P2 を入力す
る入力操作手段、或いは入力されたプレス加工条件など
に応じてそれ等の油圧P1 ,P2 を演算する演算手段な
どを備えている。なお、上記第1油圧P1 は、前記
(1)式における給油圧P0 に相当する。
【0028】このような均圧装置40においては、プレ
スストローク検知手段54のストローク信号SSがOF
Fの非プレス加工時には、比例電磁式リリーフ減圧弁4
6の吐出圧が第1油圧P1 とされ、その第1油圧P1
応じてシリンダ油圧Pが所定の初期油圧(P1 −PS
に調圧される。これにより、プレス加工時にはプレス加
工に関与する油圧シリンダ32のピストンがそれぞれ追
い込まれて中立状態とされ、クッションピン24の長さ
寸法のばらつきやクッションパッド28の傾きなどに拘
らず、その油圧シリンダ32を介して各クッションピン
24へしわ押え荷重が均等に伝達される。
【0029】一方、プレスストローク検知手段54のス
トローク信号SSがONとなるプレス加工時には、比例
電磁式リリーフ減圧弁46の吐出圧が第1油圧P1 より
も低い第2油圧P2 とされ、比例電磁式リリーフ減圧弁
46と逆止弁48との間の油圧がその第2油圧P2 に調
圧される。プレス加工時にはピストンが追い込まれるこ
とによってシリンダ油圧Pは高くなるが、プレス加工初
期にはダイス型18の衝突に伴う衝撃で急激な油圧の上
下変動が起こり、一時的にシリンダ油圧Pがプレス加工
前の初期油圧(P1 −PS )より低くなることがあるの
に対し、本実施例では上記のように逆止弁48と比例電
磁式リリーフ減圧弁46との間の油圧が第1油圧P1
り低い第2油圧P2 に調圧されるため、シリンダ油圧P
が初期油圧(P1 −PS )より低くなっても、逆止弁4
8を通って油圧シリンダ32側へ作動油が流入するポン
ピング現象の発生が防止される。特に、本実施例では逆
止弁48と比例電磁式リリーフ減圧弁46との間の油圧
を低下させるようにしているため、電磁開閉弁で油路を
遮断するだけの場合に比べてポンピングがより確実に防
止されるようになり、具体的にはシリンダ油圧Pが油圧
(P2 −PS )より低くならない限りポンピングは生じ
ない。
【0030】また、本実施例ではポンピングを防止する
ための比例電磁式リリーフ減圧弁46が逆止弁48より
も油圧源44側に配設されているため、油圧シリンダ3
2側のような大きな油圧が作用することがなく、油圧シ
リンダ32と逆止弁48との間に電磁開閉弁を配設した
従来装置に比較して高い耐久性が得られるようになる。
逆止弁48には油圧シリンダ32側の大きな油圧が直接
作用するようになるが、逆止弁48はボールやポペット
等の弁体が弁座に着座して逆流を阻止するものであるた
め、電磁開閉弁に比べて構造が簡単で高圧に対しても十
分な耐久性が得られ、装置全体として優れた耐久性が得
られる。
【0031】このように、本実施例ではダイス型18の
衝突に伴う衝撃などでプレス加工初期に急激な油圧の上
下変動が起こり、一時的にシリンダ油圧Pが初期油圧
(P1−PS )より低くなっても、逆止弁48を通って
油圧シリンダ32側へ作動油が流入するポンピングが防
止されるため、その作動油の流入に伴う初期油圧の増加
が回避され、均圧状態が安定して得られるようになる。
また、比例電磁式リリーフ減圧弁46が逆止弁48より
も油圧源44側に配設されているため、装置全体として
優れた耐久性が得られるようになり、上記のように均圧
状態が安定して得られることと相まって装置の信頼性が
向上する。
【0032】一方、本実施例では比例電磁式リリーフ減
圧弁46を用いて、プレス機械10の作動タイミングに
応じて第1油圧P1 ,第2油圧P2 に調圧することによ
り、均圧状態を得るとともにポンピングを防止している
ため、油圧回路の構成が大幅に簡略化され、コンパクト
に配設できる利点がある。
【0033】本実施例は請求項2に記載の発明の一例
で、比例電磁式リリーフ減圧弁46は流入防止手段とし
ての減圧手段に相当するとともに、この比例電磁式リリ
ーフ減圧弁46および油圧源44によって給油手段が構
成されており、第1油圧P1 は給油手段の給油圧に相当
する。また、コントローラ52およびプレスストローク
検知手段54によって流入防止制御手段が構成されてい
る。
【0034】次に、他の実施例を説明する。なお、以下
の実施例において上記第1実施例と実質的に共通する部
分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
【0035】図3の均圧装置60は、前記比例電磁式リ
リーフ減圧弁46の代わりに、給油油路42のうち逆止
弁48と油圧源44との間の部分42aに設けられた第
1減圧弁62と、その給油油路42aに並列に接続され
た並列油路64に設けられた第2減圧弁66とを有する
もので、それ等の油路42a,64と逆止弁48との接
続状態は、逆止弁48の近傍に設けられた電磁切換弁6
8によって切り換えられるようになっている。第1減圧
弁62および第2減圧弁66は、何れも吐出圧を手動で
調整できるようになっており、第1減圧弁62の吐出圧
は前記第1油圧P1 に調整され、第2減圧弁66の吐出
圧は前記第2油圧P2 に調整される。また、電磁切換弁
68を制御するコントローラ70は、前記ストローク信
号SSがOFFの場合には駆動信号の出力を停止して給
油油路42aを逆止弁48に接続し、ストローク信号S
SがONの場合には駆動信号を出力して並列油路64を
逆止弁48に接続する。図3ではストローク信号SSが
ONであるため、電磁切換弁68についても作動状態、
すなわち並列油路64を逆止弁48に接続している状態
を示してある。以後の他の図についても同様である。
【0036】本実施例の均圧装置60においては、プレ
スストローク検知手段54のストローク信号SSがOF
Fの非プレス加工時には、第1減圧弁62によって調圧
された第1油圧P1 に応じてシリンダ油圧Pが所定の初
期油圧(P1 −PS )とされ、これによりプレス加工時
にはプレス加工に関与する油圧シリンダ32のピストン
がそれぞれ追い込まれて中立状態となる均圧状態が得ら
れる。一方、プレスストローク検知手段54のストロー
ク信号SSがONとなるプレス加工時には、第2減圧弁
66によって調圧された第2油圧P2 が逆止弁48に作
用させられるようになり、前記実施例と同様にシリンダ
油圧Pが初期油圧(P1 −PS )より低くなっても、油
圧(P2 −PS )より低くならない限り逆止弁48を通
って油圧シリンダ32側へ作動油が流入するポンピング
現象を生じることはない。本実施例においても逆止弁4
8を挟んで油圧シリンダ32側と反対側の油圧を低下さ
せるようにしているため、ポンピングをより確実に防止
することができる。また、ポンピングを防止するための
第2減圧弁66や電磁切換弁68は逆止弁48よりも油
圧源44側に配設されているため、油圧シリンダ32側
のような大きな油圧が作用することがなく、油圧シリン
ダ32と逆止弁48との間に電磁開閉弁を配設した従来
装置に比較して、装置全体として優れた耐久性が得られ
る。
【0037】このように、本実施例においても、装置の
耐久性を損なうことなくポンピングを良好に防止できる
点で前記第1実施例と同様の効果が得られる一方、本実
施例では安価な減圧弁62,66を用いて圧力を変更す
るようになっているため、前記第1実施例のように高価
な比例電磁式リリーフ減圧弁46を用いる場合に比較し
て、油圧回路は多少複雑になるものの装置が安価に構成
される。コントローラ70もストローク信号SSのO
N,OFFに従って電磁切換弁68を切り換えるだけで
良いため、第1油圧P1 ,第2油圧P2 を記憶する記憶
手段などが不要で、この点でも装置が安価となる。
【0038】また、電磁切換弁68によって油路を切り
換えるだけで良いことから、油圧を速やかに変化させる
ことが可能で優れた応答性が得られ、ダイス型18がプ
レス素材29を挟んでしわ押え型30に衝突する直前に
電磁切換弁68を切り換えても、逆止弁48に作用する
油圧が直ちに低下させられてポンピングが良好に防止さ
れる。応答が速いことから、第2油圧P2 すなわち第2
減圧弁66の吐出圧を十分に低い油圧に設定することも
可能で、ポンピングを一層確実に防止できるとともに、
ストローク信号SSがOFFとなった場合にも直ちに第
1油圧P1 に変化するため、第1油圧P1 によって初期
油圧を調整する調整時間に余裕ができる。これに対し、
比例電磁式リリーフ減圧弁46によって油圧を変化させ
る場合には、実際に油圧が変化するまでに時間が掛か
り、ポンピングを確実に防止するためにはその遅れ時間
を考慮してプレスストローク検知手段54によるストロ
ーク検出位置を上方側に設定する必要があり、第1油圧
1 によって初期油圧を調整する調整時間が短くなると
ともに、第2油圧P2 をあまり低くすることができない
のである。
【0039】本実施例は請求項3に記載の発明の一例
で、第1減圧弁62は油圧源44と共に給油手段を構成
しており、並列油路64および減圧手段としての第2減
圧弁66によって流入防止手段が構成されている。ま
た、切換手段である電磁切換弁68,コントローラ70
およびプレスストローク検知手段54によって流入防止
制御手段が構成されている。
【0040】図4の均圧装置74は、前記図3の均圧装
置60に比較して、第2減圧弁66を第1減圧弁62と
油圧源44との間に第1減圧弁62と直列に設けるとと
もに、その第2減圧弁66と並列に設けた並列油路76
に電磁開閉弁78を配設し、コントローラ70によって
その電磁開閉弁78を開閉制御するようにしたものであ
る。コントローラ70は、前記ストローク信号SSがO
FFの場合には電磁開閉弁78を開いて並列油路76を
連通させ、油圧源44から供給される作動油を直接第1
減圧弁62まで導く一方、ストローク信号SSがONの
場合には図のように電磁開閉弁78を閉じて並列油路7
6を遮断し、第2減圧弁66によって第2油圧P2 まで
減圧された作動油を第1減圧弁62へ供給する。
【0041】本実施例の均圧装置74においても、プレ
スストローク検知手段54のストローク信号SSがOF
Fの非プレス加工時には、第1減圧弁62によって調圧
された第1油圧P1 に応じてシリンダ油圧Pが所定の初
期油圧(P1 −PS )とされ、これによりプレス加工時
にはプレス加工に関与する油圧シリンダ32のピストン
がそれぞれ追い込まれて中立状態となる均圧状態が得ら
れる。一方、プレスストローク検知手段54のストロー
ク信号SSがONとなるプレス加工時には、第2減圧弁
66が機能するようになって第2油圧P2 まで減圧され
た作動油が第1減圧弁62へ供給されるため、シリンダ
油圧Pが初期油圧(P1 −PS )より低くなっても、逆
止弁48を通って油圧シリンダ32側へ作動油が流入す
るポンピング現象の発生が防止される。また、ポンピン
グを防止するための第2減圧弁66は逆止弁48よりも
油圧源44側に配設されているため、油圧シリンダ32
側のような大きな油圧が作用することがなく、油圧シリ
ンダ32と逆止弁48との間に電磁開閉弁を配設した従
来装置に比較して、装置全体として優れた耐久性が得ら
れる。
【0042】このように、本実施例においても、前記各
実施例と同様に装置の耐久性を損なうことなくポンピン
グを良好に防止できる。また、安価な減圧弁62,66
を用いて圧力を変更するようになっているため、前記第
1実施例のように高価な比例電磁式リリーフ減圧弁46
を用いる場合に比較して、油圧回路は多少複雑になるも
のの装置が安価に構成されるとともに、優れた応答性が
得られる。コントローラ70もストローク信号SSのO
N,OFFに従って電磁開閉弁78を開閉するだけで良
いため、第1油圧P1 ,第2油圧P2 を記憶する記憶手
段などが不要で、この点でも装置が安価となる。
【0043】本実施例は請求項2に記載の発明の一例
で、第1減圧弁62は油圧源44と共に給油手段を構成
しており、減圧手段としての第2減圧弁66によって流
入防止手段が構成されている。また、電磁開閉弁78,
コントローラ70およびプレスストローク検知手段54
によって流入防止制御手段が構成されている。
【0044】図5の均圧装置80は、油圧源44から供
給される作動油を予め定められた一定の給油圧P0 に調
圧して常時出力する油圧調整手段82と、その油圧調整
手段82と逆止弁48との間に配設された電磁切換弁8
4とを備えて構成されている。油圧調整手段82は、例
えば前記比例電磁式リリーフ減圧弁46や第1減圧弁6
2、或いは開閉弁,リリーフ弁,油圧センサなどを備え
て構成され、上記給油圧P0 は前記第1油圧P1 と同様
にして設定される。電磁切換弁84を切換制御するコン
トローラ70は、前記ストローク信号SSがOFFの場
合には電磁切換弁84によって給油油路42を連通さ
せ、油圧調整手段82によって給油圧P0に調圧された
作動油を逆止弁48に作用させる一方、ストローク信号
SSがONの場合には図のように給油油路42を遮断す
るとともに、電磁切換弁84よりも逆止弁48側の作動
油をドレーンさせる。
【0045】本実施例の均圧装置80においても、プレ
スストローク検知手段54のストローク信号SSがOF
Fの非プレス加工時には、油圧調整手段82によって調
圧された給油圧P0 に応じてシリンダ油圧Pが所定の初
期油圧(P0 −PS )とされ、これによりプレス加工時
にはプレス加工に関与する油圧シリンダ32のピストン
がそれぞれ追い込まれて中立状態となる均圧状態が得ら
れる。一方、プレスストローク検知手段54のストロー
ク信号SSがONとなるプレス加工時には、電磁切換弁
84が切り換えられて逆止弁48と油圧調整手段82と
の間の油路が遮断されるとともに、逆止弁48側の作動
油がドレーンされるため、シリンダ油圧Pが初期油圧
(P0 −PS )より低くなっても、逆止弁48を通って
油圧シリンダ32側へ作動油が流入するポンピング現象
を生じる恐れがない。本実施例では逆止弁48側の作動
油がドレーンされるため、ポンピングが確実に防止され
る。また、ポンピングを防止するための電磁切換弁84
は逆止弁48と油圧調整手段82との間に配設されてい
るため、油圧シリンダ32側のような大きな油圧が作用
することがなく、油圧シリンダ32と逆止弁48との間
に電磁開閉弁を配設した従来装置に比較して、装置全体
として優れた耐久性が得られる。
【0046】このように、本実施例においても、前記各
実施例と同様に装置の耐久性を損なうことなくポンピン
グを良好に防止できる。また、電磁切換弁84によって
油路を切り換えるだけで良いため、前記第1実施例のよ
うに高価な比例電磁式リリーフ減圧弁46を用いる場合
に比較して、装置が安価に構成され得る。コントローラ
70もストローク信号SSのON,OFFに従って電磁
切換弁84を切り換えるだけで良いため、第1油圧
1 ,第2油圧P2 を記憶する記憶手段などが不要で、
この点でも装置が安価となる。更に、電磁切換弁84に
よって油路が切り換えられると、逆止弁48の近傍(油
圧シリンダ32と反対側)の油圧が速やかに変化させら
れるため、前記図3の均圧装置60と同様に優れた応答
性が得られ、給油圧P0 で初期油圧を調整する調整時間
に余裕ができる。
【0047】本実施例は請求項2に記載の発明の一例
で、油圧調整手段82は油圧源44と共に給油手段を構
成しており、減圧手段としての電磁切換弁84は流入防
止手段に相当する。また、コントローラ70およびプレ
スストローク検知手段54によって流入防止制御手段が
構成されている。
【0048】図6の均圧装置90は、油圧調整手段82
と油圧シリンダ32との間の給油油路42にばね圧(予
荷重)が可変の逆止弁92を配設するとともに、その逆
止弁92のばね圧をコントローラ94によって変更する
ようにしたもので、逆止弁92は例えば図7に示すよう
に構成される。図7において、ハウジング96には油圧
調整手段82側の油路に接続される第1ポート98、お
よび油圧シリンダ32側の油路に接続される第2ポート
100を備えており、付勢手段としての圧縮コイルスプ
リング102によって弁体104を第1ポート98に付
勢している。したがって、第2ポート100側から第1
ポート98側への作動油の流れは阻止される一方、第1
ポート98側から第2ポート100側への作動油の流れ
は、圧縮コイルスプリング102のばね力に抗して弁体
104を押し下げることによって許容されるが、その圧
縮コイルスプリング102のばね力に応じた油圧降下を
生じ、第1ポート98側の油圧を前記給油圧P0 、圧縮
コイルスプリング102のばね力に基づく油圧降下量を
前記油圧降下量PS と同じとすると、第2ポート100
側の油圧すなわちシリンダ油圧Pは(P0 −PS )で釣
り合い、シリンダ油圧Pがその油圧(P0 −PS )より
低くなった場合に逆止弁92を通って油圧シリンダ32
側へ作動油が流入する。
【0049】前記圧縮コイルスプリング102の後端を
支持するばね受け106は、弁体104の移動方向すな
わち図の左右方向へ移動可能で、付勢力増大手段として
機能する電動モータ108が回転駆動されることにより
送りねじ110を介して一定寸法だけ弁体104側へ接
近させられるようになっている。図7は、ばね受け10
6が弁体104から離間した第1位置に保持されている
場合で、そこから一定寸法だけ右方向へ移動した第2位
置との間を往復移動させられるのであり、第1位置に保
持された場合の油圧降下量が前記PS である。ばね受け
106が第2位置へ移動して弁体104に接近させられ
ると、圧縮コイルスプリング102のばね力が大きくな
るとともに、そのばね力の増大に伴って油圧降下量が増
加するが、その増加量をΔPS とするとシリンダ油圧P
は(P0 −PS −ΔPS )で釣り合うようになり、シリ
ンダ油圧Pがその油圧(P0 −PS −ΔPS )より低く
なった場合に逆止弁92を通って油圧シリンダ32側へ
作動油が流入する。コントローラ94は、前記ストロー
ク信号SSがOFFの場合にはばね受け106を第1位
置に保持する一方、ストローク信号SSがONの場合に
はばね受け106を第2位置に保持するように、前記電
動モータ108を駆動するもので、ストローク信号SS
が切り換わる毎にその信号のON,OFFに応じて互い
に反対方向へ例えば予め定められた一定時間だけ回転さ
せたり、一定回転数だけ回転させたりするようになって
いる。
【0050】このような均圧装置90においては、プレ
スストローク検知手段54のストローク信号SSがOF
Fの非プレス加工時には、逆止弁92による油圧降下量
がP S で、油圧調整手段82によって調圧された給油圧
0 から油圧降下量PS を引き算した初期油圧(P0
S )にシリンダ油圧Pが調圧され、これによりプレス
加工時にはプレス加工に関与する油圧シリンダ32のピ
ストンがそれぞれ追い込まれて中立状態となる均圧状態
が得られる。一方、プレスストローク検知手段54のス
トローク信号SSがONのプレス加工時には、逆止弁9
2のばね受け106が第2位置まで移動させられること
により油圧降下量がΔPS だけ増大させられ、給油圧P
0 から油圧降下量(PS +ΔPS )を引いた油圧(P0
−PS −ΔPS )よりもシリンダ油圧Pが低くなった場
合に油圧シリンダ32側へ作動油が流入する。言い換え
れば、プレス加工前の調圧時のシリンダ油圧(初期油
圧)P=P0 −PS よりも油圧降下量の増大分ΔPS
け更にシリンダ油圧Pが低下しないと、逆止弁92を通
って油圧シリンダ32側へ作動油が流入することはない
のであり、プレス加工初期に一時的にシリンダ油圧Pが
初期油圧(P0 −PS)より低くなっても、更に上記油
圧降下量の増大分ΔPS 以上油圧が低下しない限り、油
圧シリンダ32側へ作動油が流入するポンピング現象は
起こらない。
【0051】また、本実施例では逆止弁92による油圧
降下量を増大させてポンピングを防止するようになって
いるため、逆止弁92よりも油圧シリンダ32側に電磁
開閉弁を設ける場合に比較して耐久性が向上する。逆止
弁92は電磁開閉弁に比べて構造が簡単で高圧に対して
も十分な耐久性が得られることから、油圧シリンダ32
側の高い油圧が逆止弁92に作用しても、装置全体とし
て優れた耐久性が得られる。
【0052】このように、本実施例においても、前記各
実施例と同様に装置の耐久性を損なうことなくポンピン
グを良好に防止できる。また、前記比例電磁式リリーフ
減圧弁46や第2減圧弁66などにより油圧を低下させ
てポンピングを防止する場合に比較して、装置が安価に
構成される。
【0053】本実施例は請求項4に記載の発明の一例
で、油圧調整手段82および油圧源44によって給油手
段が構成されており、逆止弁92に設けられてばね受け
106を移動させる電動モータ108は油圧降下増大手
段に相当する。また、コントローラ94およびプレスス
トローク検知手段54によって油圧降下制御手段が構成
されている。
【0054】図8の均圧装置114は、油圧シリンダ3
2と油圧調整手段82との間の給油油路42に、前記逆
止弁48と、その逆止弁48のスプリング50よりもば
ね力が大きなスプリング116によって弁体が閉弁側へ
付勢され、油圧降下量が逆止弁48よりも前記ΔPS
け大きい逆止弁118とを並列に配設し、逆止弁48が
設けられた部分の給油油路42b、および逆止弁118
が設けられた並列油路120と、油圧調整手段82との
接続状態を電磁切換弁122によって切り換えるように
したものである。電磁切換弁122を制御するコントロ
ーラ70は、前記ストローク信号SSがOFFの場合に
は駆動信号の出力を停止して給油油路42bを油圧調整
手段82に接続し、ストローク信号SSがONの場合に
は図のように駆動信号を出力して並列油路120を油圧
調整手段82に接続するようになっている。
【0055】本実施例においては、プレスストローク検
知手段54のストローク信号SSがOFFの非プレス加
工時には、逆止弁48に給油圧P0 の作動油が作用させ
られ、給油圧P0 から油圧降下量PS を引き算した初期
油圧(P0 −PS )にシリンダ油圧Pが調圧され、これ
によりプレス加工時にはプレス加工に関与する油圧シリ
ンダ32のピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態と
なる均圧状態が得られる。一方、プレスストローク検知
手段54のストローク信号SSがONのプレス加工時に
は、電磁切換弁122が切り換えられて給油圧P0 の作
動油が逆止弁118に作用させられるようになり、油圧
降下量がΔPS だけ増大させられる。このため、プレス
加工初期の油圧変動でシリンダ油圧Pが初期油圧(P0
−PS )より低くなっても、更に上記油圧降下量の増大
分ΔPS だけ低い油圧(P0 −P S −ΔPS )より低く
ならない限り、油圧シリンダ32側へ作動油が流入する
ポンピング現象は起こらない。また、本実施例では逆止
弁48と並列に油圧降下量の大きな逆止弁118を配設
し、それ等を電磁切換弁122で切り換えて油圧降下量
を変化させることによりポンピングを防止するようにな
っているため、前記図6の実施例と同様に装置全体とし
て優れた耐久性が得られる。
【0056】このように、本実施例においても、前記各
実施例と同様に装置の耐久性を損なうことなくポンピン
グを良好に防止できる。また、前記比例電磁式リリーフ
減圧弁46や第2減圧弁66などにより油圧を低下させ
てポンピングを防止する場合に比較して、装置が安価に
構成される。更に、本実施例では電磁切換弁122によ
って逆止弁48と118とを切り換えるだけで良いため
優れた応答性が得られ、初期油圧を調整する調整時間に
余裕ができるとともに、逆止弁118として油圧降下量
が十分に大きなものを採用することによりポンピングを
一層確実に防止することができるなど、前記図3の実施
例と同様の効果が得られる。すなわち、図6の実施例の
ようにばね受け106を移動して油圧降下量(ばね力)
を変更する場合には、実際に油圧降下量が変化するまで
に時間が掛かり、ポンピングを確実に防止するためには
その遅れ時間を考慮してプレスストローク検知手段54
によるストローク検出位置を上方側に設定する必要があ
り、初期油圧を調整する調整時間が短くなるとともに、
油圧降下量を大きく変化させることは困難である。
【0057】本実施例は請求項4に記載の発明の一例
で、油圧調整手段82および油圧源44によって給油手
段が構成されており、逆止弁118が油圧降下増大手段
に相当する。また、電磁切換弁122,コントローラ7
0およびプレスストローク検知手段54によって油圧降
下制御手段が構成されている。
【0058】図9の均圧装置130は、逆止弁48と油
圧調整手段82との間の給油油路42に逆止弁48と直
列に逆止弁132を配設するとともに、その逆止弁13
2と並列に設けた並列油路134に電磁開閉弁136を
配設し、コントローラ70によってその電磁開閉弁13
6を開閉制御するようにしたものである。コントローラ
70は、前記ストローク信号SSがOFFの場合には電
磁開閉弁136を開いて並列油路134を連通させ、油
圧調整手段82から供給される給油圧P0 の作動油を直
接逆止弁48へ導く一方、ストローク信号SSがONの
場合には図のように電磁開閉弁136を閉じて並列油路
134を遮断し、逆止弁132を通して逆止弁48へ作
動油が供給されるようにする。逆止弁132は、逆止弁
48と同様に弁体を閉弁側へ付勢する付勢手段としてス
プリング138を備えており、そのばね力に応じた油圧
降下を生じるようになっている。この油圧降下量をΔP
Sとすると、逆止弁48および132が直列に接続され
た状態、すなわち電磁開閉弁136が閉じられて並列油
路134が遮断された状態においては、全体の油圧降下
量が(PS +ΔPS )となり、シリンダ油圧Pが油圧
(P0 −PS −ΔPS)より低くなった場合に、それ等
の逆止弁48および132を通して油圧シリンダ32側
へ作動油が流入する。
【0059】本実施例においては、プレスストローク検
知手段54のストローク信号SSがOFFの非プレス加
工時には、給油圧P0 の作動油が電磁開閉弁136を経
て逆止弁48に供給されるため、給油圧P0 から油圧降
下量PS を引き算した初期油圧(P0 −PS )にシリン
ダ油圧Pが調圧され、これによりプレス加工時にはプレ
ス加工に関与する油圧シリンダ32のピストンがそれぞ
れ追い込まれて中立状態となる均圧状態が得られる。一
方、プレスストローク検知手段54のストローク信号S
SがONのプレス加工時には、電磁開閉弁136が閉じ
られて並列油路134が遮断されるため、逆止弁132
の油圧降下量ΔPS だけ全体の油圧降下量が増大する。
このため、プレス加工初期の油圧変動でシリンダ油圧P
が初期油圧(P0 −PS )より低くなっても、更に上記
油圧降下量の増大分ΔPS だけ低い油圧(P0 −PS
ΔPS )より低くならない限り、油圧シリンダ32側へ
作動油が流入するポンピング現象は起こらない。また、
本実施例では逆止弁48と油圧調整手段82との間に逆
止弁132および電磁開閉弁136を配設して油圧降下
量を変化させるものであるため、それ等に油圧シリンダ
32側のような大きな油圧が作用することがなく、油圧
シリンダ32と逆止弁48との間に電磁開閉弁を配設し
た従来装置に比較して、装置全体として優れた耐久性が
得られる。
【0060】このように、本実施例においても、前記各
実施例と同様に装置の耐久性を損なうことなくポンピン
グを良好に防止できる。また、前記比例電磁式リリーフ
減圧弁46や第2減圧弁66などにより油圧を低下させ
てポンピングを防止する場合に比較して、装置が安価に
構成されるとともに、図6の実施例に比較して優れた応
答性が得られる。
【0061】本実施例は請求項4に記載の発明の一例
で、油圧調整手段82および油圧源44によって給油手
段が構成されており、逆止弁132が油圧降下増大手段
に相当する。また、電磁開閉弁136,コントローラ7
0およびプレスストローク検知手段54によって油圧降
下制御手段が構成されている。なお、この実施例を請求
項1に記載の発明の一例と見做すこともでき、その場合
には、逆止弁132が流入防止手段に相当し、電磁開閉
弁136,コントローラ70およびプレスストローク検
知手段54が流入防止制御手段に相当する。
【0062】以上、本発明の幾つかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施する
こともできる。
【0063】例えば、前記実施例では単一のプレススト
ローク検知手段54のストローク信号SSのONで油圧
を低下させたり油圧降下量を増大させるとともに、スト
ローク信号SSのOFFで元に戻すようになっていた
が、プレスストロークの下死点などを検知する復帰用の
プレスストローク検知手段を別に設け、下死点など別の
タイミングで元に戻すようにするなど、油圧や油圧降下
量を変化させるタイミングは適宜変更できる。
【0064】また、前記実施例のプレスストローク検知
手段54はスライドプレート20の位置を検知するよう
になっていたが、クランク角度など別の作動部材の動き
などによってプレスストロークを検知したり、上死点な
どの基準位置からの経過時間によってプレスストローク
を検知したりすることもできる。
【0065】また、前記実施例では逆止弁48が弁体を
閉弁側へ付勢するスプリング50を備えていたが、その
ような付勢手段を備えていない逆止弁を採用することも
可能である。
【0066】また、前記図3の実施例では第1減圧弁6
2が第2減圧弁66と並列に配設されていたが、並列回
路部分よりも油圧源44側に第1減圧弁62を配設して
も良い。電磁切換弁68を、減圧弁62,66よりも油
圧源44側の接続部位に配設することもできる。
【0067】また、前記図5の実施例では給油油路42
の遮断時に逆止弁48側の作動油をドレーンさせる電磁
切換弁84が用いられていたが、給油油路42を単に連
通,遮断するだけの電磁開閉弁を電磁切換弁84の代わ
りに設けることも可能である。その場合は請求項1に記
載の発明の一実施例となる。
【0068】また、前記図7の逆止弁92は電動モータ
108および送りねじ110によりばね受け106を移
動させて予荷重すなわち油圧降下量を変更するようにな
っていたが、エアシリンダや油圧シリンダなどを用いて
ばね受け106を移動させたり、弁体104を直接エア
圧で付勢するとともにそのエア圧を変更するものなど、
他の種々の付勢力増大手段を採用できる。
【0069】また、前記図8の実施例では並列油路12
0に単一の逆止弁118が設けられていたが、それぞれ
付勢手段を備えた複数の逆止弁を直列に配設するように
しても良い。図9の実施例においても、逆止弁132と
直列に1〜複数の逆止弁を追加して設けることができ
る。
【0070】また、前記実施例ではシングルアクション
型のプレス機械のしわ押え荷重を均圧化する均圧装置に
ついて説明したが、ダブルアクション型のプレス機械の
しわ押え荷重(アウタ荷重)を均圧化する均圧装置や、
成形荷重など他の荷重を均圧化する均圧装置にも本発明
は同様に適用され得る。
【0071】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の一実施例を説明する構成図である。
【図2】図1の均圧装置におけるコントローラの作動を
説明するフローチャートである。
【図3】請求項1に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の別の実施例を説明する構成図である。
【図4】請求項1に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の更に別の実施例を説明する構成図である。
【図5】請求項1に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の更に別の実施例を説明する構成図である。
【図6】請求項4に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の一実施例を説明する構成図である。
【図7】図6の均圧装置における逆止弁の基本構造を説
明する断面図である。
【図8】請求項4に記載の発明を基本とするプレス機械
の均圧装置の別の実施例を説明する構成図である。
【図9】請求項1および4に記載の発明の一実施例であ
るプレス機械の均圧装置を説明する構成図である。
【符号の説明】
10:プレス機械 32:油圧シリンダ 40,60,74,80,90,114,130:均圧
装置 42,42a,42b:給油油路 44:油圧源(給油手段) 46:比例電磁式リリーフ減圧弁(給油手段,流入防止
手段,減圧手段) 48,92:逆止弁 52:コントローラ(流入防止制御手段) 54:プレスストローク検知手段(流入防止制御手段,
油圧降下制御手段) 62:第1減圧弁(給油手段) 64:並列油路(流入防止手段) 66:第2減圧弁(流入防止手段,減圧手段) 68:電磁切換弁(流入防止制御手段,切換手段) 70:コントローラ(流入防止制御手段,油圧降下制御
手段) 78:電磁開閉弁(流入防止制御手段) 82:油圧調整手段(給油手段) 84:電磁切換弁(流入防止手段,減圧手段) 94:コントローラ(油圧降下制御手段) 108:電動モータ(油圧降下増大手段) 118:逆止弁(油圧降下増大手段) 122:電磁切換弁(油圧降下制御手段) 132:逆止弁(流入防止手段,油圧降下増大手段) 136:電磁開閉弁(流入防止制御手段,油圧降下制御
手段) P:シリンダ油圧 P0 ,P1 :給油圧 ΔPS :油圧降下の増大量

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油室が互いに連通させられた複数の油圧
    シリンダと、 給油油路を介して前記複数の油圧シリンダに連結され、
    該油圧シリンダに所定の給油圧で作動油を供給する給油
    手段と、 前記給油油路に配設され、前記給油手段側から前記油圧
    シリンダ側への作動油の流れを許容するとともに逆方向
    の流れを阻止する逆止弁とを備え、プレス加工に先立っ
    て前記油圧シリンダ内のシリンダ油圧が前記給油圧以下
    の所定の初期油圧とされ、プレス加工時に前記複数の油
    圧シリンダのピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態
    とされることにより、該複数の油圧シリンダを介して荷
    重を均等に分配するプレス機械の均圧装置において、 前記逆止弁よりも前記給油手段側に配設され、前記シリ
    ンダ油圧が前記初期油圧より低下しても該逆止弁を通し
    て該給油手段側から作動油が流入することを防止する流
    入防止手段と、 プレス加工前には前記流入防止手段の機能を停止させ、
    前記シリンダ油圧が前記初期油圧に調圧されることを許
    容するが、少なくともプレス加工初期には該流入防止手
    段を作動させる流入防止制御手段とを有することを特徴
    とするプレス機械の均圧装置。
  2. 【請求項2】 前記流入防止手段は、前記逆止弁よりも
    前記給油手段側の油圧を低下させる減圧手段を有するも
    のである請求項1に記載のプレス機械の均圧装置。
  3. 【請求項3】 前記流入防止手段は、前記給油油路に並
    列に接続された並列油路と、該並列油路に設けられて前
    記給油圧よりも低い油圧に減圧する減圧手段とを有する
    もので、前記流入防止制御手段は、前記逆止弁に前記給
    油油路から作動油を供給する状態と前記並列油路から作
    動油を供給する状態とに切り換える切換手段を有し、プ
    レス加工前には該給油油路から作動油が供給される一
    方、プレス加工初期には該並列油路から作動油が供給さ
    れるように該切換手段を制御するものである請求項1に
    記載のプレス機械の均圧装置。
  4. 【請求項4】 油室が互いに連通させられた複数の油圧
    シリンダと、 給油油路を介して前記複数の油圧シリンダに連結され、
    該油圧シリンダに所定の給油圧で作動油を供給する給油
    手段と、 前記給油油路に配設され、前記給油手段側から前記油圧
    シリンダ側への作動油の流れを許容するとともに逆方向
    の流れを阻止する逆止弁とを備え、プレス加工に先立っ
    て前記油圧シリンダ内のシリンダ油圧が前記給油圧以下
    の所定の初期油圧とされ、プレス加工時に前記複数の油
    圧シリンダのピストンがそれぞれ追い込まれて中立状態
    とされることにより、該複数の油圧シリンダを介して荷
    重を均等に分配するプレス機械の均圧装置において、 前記逆止弁による油圧降下量を、前記シリンダ油圧を初
    期油圧に調圧する調圧時よりも大きくする油圧降下増大
    手段と、 プレス加工前には前記油圧降下増大手段による油圧降下
    量の増大を禁止し、前記シリンダ油圧が前記初期油圧に
    調圧されることを許容するが、少なくともプレス加工初
    期には該油圧降下増大手段によって油圧降下量を増大さ
    せる油圧降下制御手段とを有することを特徴とするプレ
    ス機械の均圧装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102310579A (zh) * 2010-07-08 2012-01-11 南通锻压设备股份有限公司 一种机械压力机压力垫装置
CN105251806A (zh) * 2015-11-13 2016-01-20 武汉工程大学 配气阀板矫平机

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CN102310579A (zh) * 2010-07-08 2012-01-11 南通锻压设备股份有限公司 一种机械压力机压力垫装置
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