JP3022139B2 - 対向液圧成形装置 - Google Patents

対向液圧成形装置

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JP3022139B2
JP3022139B2 JP6054265A JP5426594A JP3022139B2 JP 3022139 B2 JP3022139 B2 JP 3022139B2 JP 6054265 A JP6054265 A JP 6054265A JP 5426594 A JP5426594 A JP 5426594A JP 3022139 B2 JP3022139 B2 JP 3022139B2
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pressure
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襄介 河内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複雑な形状を少ない工
程で深絞りプレス加工可能な単動式の対向液圧成形装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、対向液圧成形装置は、(1)製品
の成形限界が向上し、対向液圧を用いない慣用絞り加工
では複数回の工程が必要な深絞り加工が、一工程で行え
ること、(2)対向液圧により、ブランク材がプレス用
ポンチに押し付けられるため、製品の形状精度がよい、
(3)複雑な形状品でも、雄型または雌型の片方のみで
成形可能であり、コストが低減できる、などの特徴があ
るため、自動車のパネルなどに多く採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記対向液圧
成形装置は、慣用絞り加工に対して、液圧室に発生する
発生圧力により、プレス用ポンチのポンチ荷重が増大し
て、大きいポンチの駆動力が必要となるという問題があ
った。本発明は、上記問題点を解決して、小さいプレス
用ポンチの駆動力で成形が可能な対向液圧成形装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の第1の手段は、フレームの一端側に液圧室
を形成するシリンダ筒を設けるとともに、このシリンダ
筒の開口部にダイを配置し、フレームの他端側に、ダイ
上に配置したブランク材の周囲を押圧して保持するブラ
ンクホルダー装置を設けるとともに、プレス軸を介して
プレス用ポンチをダイ側に駆動してブランク材を液圧室
内に突出し成形するプレス用シリンダ装置を設けた単動
式の対向液圧成形装置において、液圧室に連通するシリ
ンダ孔に摺動自在に嵌合する液圧調整ピストンと、この
液圧調整ピストンを駆動する液圧調整シリンダとを具備
した液圧調整装置を設け、プレス軸に形成された大径の
ピストン軸部と、このピストン軸部にスライド自在に外
嵌するシリンダケースとを有する付加圧用シリンダ装置
を設け、このシリンダケース内でピストン軸部に作用し
てプレス軸を成形方向に駆動する付加液圧室と前記液圧
室とを接続する付加油圧管を設け、プレス用シリンダ装
置の圧縮室に接続された分岐油圧管を、この付加油圧管
の付加液圧室側に接続する付加圧用切換弁を設け、前記
付加油圧管に液の排出手段を設けたものである。
【0005】また、第2の手段は、フレームの一端側に
液圧室を形成するシリンダ筒を設けるとともに、このシ
リンダ筒の開口部にダイを配置し、フレームの他端側
に、ダイ上に配置したブランク材の周囲を押圧して保持
するブランクホルダー装置を設けるとともに、プレス軸
を介してプレス用ポンチをダイ側に駆動してブランク材
を液圧室内に突出し成形するプレス用シリンダ装置を設
けた単動式の対向液圧成形装置において、液圧室に連通
する二次加圧シリンダ孔に摺動自在に嵌合する二次加圧
ピストンと、この二次加圧ピストンを駆動する二次加圧
シリンダとを具備した二次加圧装置を設け、前記液圧室
に連通された一次加圧用油圧管を、プレス用シリンダ装
置の圧縮室側に接続されたプレス用油圧管一次加圧用
切換弁を介して接続し、前記液圧室側の一次加圧用油圧
途中に排出用切換弁を介して接続された油圧排出管
に、液圧室の液圧を制御可能な圧力制御弁を設けたもの
である。
【0006】さらに第3の手段は、フレームの一端側に
液圧室を形成するシリンダ筒を設けるとともに、このシ
リンダ筒の開口部にダイを配置し、フレームの他端側
に、ダイ上に配置したブランク材の周囲を押圧して保持
するブランクホルダー装置を設けるとともに、プレス軸
を介してプレス用ポンチをダイ側に駆動してブランク材
を液圧室内に突出し成形するプレス用シリンダ装置を設
けた単動式の対向液圧成形装置において、プレス軸をプ
レス用シリンダ装置側の駆動プレス軸とプレス用ポンチ
側の受動プレス軸に分離し、この駆動プレス軸の端部に
設けられた駆動ピストン部と、受動プレス軸の端部に設
けた受動ピストン部と、これら駆動ピストン部および受
動ピストン部に摺動自在に外嵌するシリンダケースとを
備えた付加圧用シリンダ装置を設け、このシリンダケー
ス内で受動ピストン部に作用して受動プレス軸を成形方
向に駆動する付加液圧室と前記液圧室とを接続する付加
油圧管を設け、プレス用シリンダ装置の圧縮室に接続さ
れた分岐油圧管を、この付加液圧管の付加液圧室側に接
続する付加圧用切換弁を設け、前記付加油圧管の途中に
排出用切換弁を介して接続された排出用油圧管に、液圧
室の液圧を制御可能な圧力制御弁を設けたものである。
【0007】さらに、第4の手段は、第3の手段に加え
て、ブランクホルダー装置を、フレームの他端側に設け
られたホールドシリンダと、このホールドシリンダによ
り駆動されてブランク材を押圧する保持部材とで構成
し、前記ホールドシリンダ(9a)の加圧油室(9d)に接続す
ホールド用油圧管(51A)ホールド用切換弁(55)を介
在させ、このホールド用切換弁(55)を介して、付加液圧
室(42b)側に接続された付加油圧管(12)とホールド用油
圧管(51A)とを接続可能に構成したものである。
【0008】
【作用】上記第1の構成において、プレス用ポンチをブ
ランク材に当接するまでは、プレス用シリンダ装置の圧
縮室に供給される油圧を分岐油圧管を介して付加用シリ
ンダ装置の付加液圧室に供給する。そして加圧成形が開
始されると、プレス用ポンチにより加圧される液圧室の
液圧を付加油圧管を介して付加用シリンダ装置に供給す
ることにより、発生液圧をピストン軸部に作用させてプ
レス軸の負荷を軽減する。液圧室の対向液圧を上昇させ
る場合には、液圧調整シリンダにより液圧調整ピストン
を駆動して対向液圧を上昇させることができる。したが
って、プレス用ポンチの加圧力を大幅に軽減することが
できる。
【0009】また、第2の構成によれば、プレス用ポン
チをブランク材に当接するまでは、プレス用シリンダ装
を駆動し、プレス用ポンチがブランク材に当接すると
一次加圧用切換弁を操作して、プレス用ポンチにより加
圧された液圧室の液圧のみを一次加圧用油圧管を介して
プレス用シリンダ装置の圧縮室に導入し、調整ピストン
により加圧される液圧室の液圧をプレス用シリンダ装置
のピストンに作用させることにより、プレス用ポンチの
押込断面積とピストンの面積差で、プレス軸を駆動して
プレス用ポンチをさらに押込み絞り成形することができ
る。したがって、液圧室の液圧がプレス用シリンダ装置
に導入されることにより、プレス用シリンダ装置による
プレス用ポンチの加圧力を慣用絞り加工なみに低くする
ことができる。
【0010】また第3の構成によれば、プレス用ポンチ
をブランク材に当接するまでは、プレス用シリンダ装置
の圧縮室に供給される油圧を分岐油圧管を介して付加用
シリンダ装置の付加液圧室に供給する。そして加圧成形
が開始されると、付加圧用切換弁が操作されて、プレス
用ポンチにより加圧された液圧室の液圧が付加油圧管を
介して付加圧用シリンダ装置に流入され、発生液圧を受
動ピストン部に作用させてプレス軸の負荷を軽減する。
プレス用シリンダ装置により駆動ピストン部を駆動して
付加液圧室の液体を加圧することにより、プレス用ポン
チの押込断面積とピストンの面積差で、プレス軸を駆動
してプレス用ポンチを押込み絞り成形することができ
る。したがって、液圧室の液圧が付加圧用シリンダ装置
に導入されることにより、プレス用シリンダ装置による
プレス用ポンチの加圧力を、慣用絞り加工なみに低くす
ることができ、第1の構成に必要な液圧調整シリンダが
不要になる。
【0011】さらに第4の構成によれば、絞り成形時に
ホールド用切換弁切り換えることにより、下液圧室
油圧をホールドシリンダの加圧油室に供給し、ホールド
シリンダの加圧力を液圧室の油圧と連動させて、保持部
材の押圧力を絞り抵抗FR に近似した曲線に沿って変化
させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る対向液圧成形装置の第1
実施例を図1に基づいて説明する。この実施例は単動式
(ダイ固定式)の対向液圧成形装置において、液圧室に
発生する対向液圧をポンチのプレス力として付加するこ
とにより、少ない加圧力で絞り加工を実現するものであ
る。
【0013】すなわち、フレーム1のベッド部1aに
は、液圧室2を形成するシリンダ筒3が立設固定され、
シリンダ筒3上にダイ4が配置されている。この液圧室
2はプレス加工時に発生する金属屑などの混入を避ける
ために、分離ピストン5によりダイ4に臨み液体たとえ
ば水が収容される上液圧室2aと、下部で油が収容され
る下液圧室2bとに分離されている。また液圧室2の底
部には、液圧調整手段の一例である液圧調整装置6が設
けられており、この液圧調整装置6は下液圧室2bに連
通する液圧調整シリンダ孔6aと、この液圧調整シリン
ダ孔6aにスライド自在に嵌合する液圧調整ピストン6
bと、ベッド部1aに固定されてピストンロッド6cを
介して液圧調整ピストン6bを駆動する液圧調整シリン
ダ6dとで構成されている。液圧調整シリンダ6dに
は、調整油圧ポンプ21から調整用切換弁22が介在さ
れた調整油圧管23を介して油圧が給排出され駆動され
る。
【0014】フレーム1のクラウン部1bには、プレス
用ポンチ7を昇降自在に支持するプレス用シリンダ装置
8が配置されるとともに、ブランク材Wの周縁をホール
ドシリンダ9aにより保持部材9bを介して押圧保持す
るブランクホルダー装置9が設けられている。そして、
プレス用ポンチ7のプレス軸10には、本発明に係る
加圧用シリンダ装置11が設けられている。
【0015】この付加圧用シリンダ装置11は、プレス
軸10の中間部に大径のピストン軸部10aが形成され
るとともに、その上部にスライド軸部10bが形成され
ており、これらピストン軸部10aとスライド軸部10
bに外嵌されるシリンダケース11aがクラウン部1b
に固定されている。そしてシリンダケース11aの上端
面および下端面に形成されたスライド孔11b,11c
にそれぞれピストン軸部10aおよびスライド軸部10
bがスライド自在に嵌合されて内部に付加液圧室11d
が形成されている。
【0016】一方、前記下液圧室2bに接続された付加
油圧管12が付加圧用切換弁13を介して付加圧用シリ
ンダ装置11の付加液圧室11dに接続されている。し
たがって、下液圧室2bの油圧が付加油圧管12を介し
て付加液圧室11dに供給されると、この油圧がピスト
ン軸部10aの受圧面(ピストン軸部10aの断面積−
スライド軸部10bの断面積)に作用してプレス軸10
をプレス方向に付勢することができる。
【0017】14A,14Bは、プレス駆動油圧ポンプ
15により発生された油圧をプレス用切換弁16を介し
てプレス用油圧をプレス用シリンダ装置8に供給する一
対のプレス用油圧管で、プレス用シリンダ装置8の圧縮
室8aに接続されるプレス用油圧管14Aから途中で分
岐された分岐油圧管14aが付加圧用切換弁13および
付加油圧管12を介して接続され、プレス用油圧管14
Aおよび付加圧用切換弁13を介して付加液圧室11d
に油圧を供給可能に構成され、液圧室2を圧縮しない時
のプレス用ポンチ7の下降用油圧を補給することができ
る。また付加油圧管12には排出用油圧管17が排出用
切換弁(液の排出手段)18を介して接続され、プレス
用ポンチ7の復帰時(上昇時)における付加液圧室11
d内の余分な油を排出するように構成されている。
【0018】上記構成における成形手順を説明する。 (1)ブランク材Wをダイ4上にセットする。 (2)ブランクホルダー装置9のホールドシリンダ9a
を進展して保持部材9bによりブランク材Wの周囲を押
圧しダイ4上に保持する。 (3)プレス用切換弁16をB位置からA位置に切り換
えてプレス駆動油圧ポンプ15の油圧をプレス用シリン
ダ装置8の圧縮室8aに供給するとともに、分岐油圧管
14aから付加圧用切換弁13を介して付加圧用シリン
ダ装置11の付加液圧室11dに油圧を供給し、プレス
用ポンチ7を下降してブランク材Wに当接させる。
【0019】(4)付加圧用切換弁13をB位置からA
位置に切り換え、プレス用ポンチ7をさらに駆動してブ
ランク材Wの成形を開始し、プレス用ポンチ7がブラン
ク材Wと共に上液圧室2a内に突入される。これによ
り、圧縮された下液圧室2bの油圧を、付加油圧管12
を介して付加液圧室11dに導入し、その液圧をピスト
ン軸部10aの受圧面に作用させて、液圧室2に発生す
る発生液圧をプレス用ポンチ7に付加する。
【0020】(5)この時、プレス用ポンチ7によるブ
ランク材Wの液圧室2への押込断面積と、ピストン軸部
10aの受圧面積とが同じに設定されていると、上下液
圧室2a,2bと付加液圧室11dの容積の和は変化し
ないため、液圧室2に発生する対向液圧は0かまたは極
めて小さい。そのため、調整圧切換弁22をB位置から
A位置に切り換えて液圧調整シリンダ6dの圧縮室に油
圧を供給し、液圧調整ピストン6bを上昇させて成形に
必要な対向液圧を発生させる。なお、製品形状によりプ
レス位置での押込断面積が変化するが、プレス用ポンチ
7による押込断面積とピストン軸部10aの受圧面積と
を同じに設定する必要はなく、プレス用ポンチ7による
押込断面積が変化して、ピストン軸部10aの受圧面積
より小さい状態から大きく変化する場合には、液圧室2
の液圧が減圧状態から加圧状態に変化することになる
が、これは液圧調整装置6を作動することにより、液圧
室2の液圧を適正な液圧に制御することができる。
【0021】この時、図6に示すような深く複雑な形状
の製品たとえばオイルパンW′を絞り成形する場合、最
初から高い対向液圧を付加すると、逆張出現象が生じ
て、その影響で肉余りの状態となり、段部にしわが生じ
るため、これを防止するために、初期成形時の対向液圧
を低くする必要がある。この時には、液圧調整ピストン
6bの位置を制御することにより、発生液圧を吸収して
対向液圧を容易に制御することができる。
【0022】(6)成形が完了すると、まず調整用切換
弁22をA位置からB位置に切り換えて調整油圧ポンプ
21を無負荷状態とし、液圧室2の液圧を0とする。そ
して、ホールドシリンダ9aを収縮して保持部材9bを
持ち上げ、ブランク材Wを解放する。そして、プレス用
切換弁16をA位置からC位置に切り換えてプレス用シ
リンダ装置8の収縮室8bに油圧を供給し、プレス用ポ
ンチ7と共にピストン軸部10aを上昇させることによ
り、付加液圧室11dの油を付加油圧管12を介して下
液圧室2bに流入させる。この時のブランク材Wは押上
られるが、液量が元に戻らないブランク材Wの突出成形
分は、液圧調整用ピストン6bの下降により吸収され
る。分離ピストン5が上昇して、液圧室2内の液量が元
に戻るプレス用ポンチ7のブランク材W当接位置に達
すると、排出用切換弁18をB位置からA位置に切り換
えて、付加液圧室11dの油を排出用油圧管17から排
出する。
【0023】(7)上昇が完了すると、プレス用切換弁
16をC位置からB位置に切り換えてプレス用ポンチ7
を停止する。そしてブランク材Wを取り出した後、液圧
調整ピストン6bを上昇させて元の位置に復帰させ、上
液圧室2aの液面を元の位置に戻す。上記構成におい
て、 ・プレス用ポンチ7に作用する力:絞り抵抗(絞り荷重)FR ・ 同上 :液圧による付加荷重 FP ・プレス用ポンチ7に加える力 :プレス用シリンダ装置8による加圧力FO ・ 同上 :付加圧用シリンダ装置11による付加力FA とすると ここで、 ・プレス用ポンチ7の押込断面積:AP (プレス用ポン
チ7の断面積+ブランク材Wの板厚) ・付加圧用シリンダ装置11のピストン軸部10aの受
圧面積:AA・液圧室2に発生する液圧:Pとし、 FP =AP ・P AP ≒AA と設定すると、 FA =AA ・P≒AP ・P これを式に代入すると、 FO ≒FR となり、プレス用シリンダ装置8による加圧力FO ≒F
R :絞り抵抗となって、慣用絞り加工(対向液圧プレス
でない通常プレス加工)とほぼ同じとなる。
【0024】このようにAP ≒AA と設定した時、上液
圧室2aと下液圧室2bと付加液圧室11dは付加油圧
管12を介して閉回路を構成するため、液体体積は変化
せず、プレス用ポンチ7を液圧室2内に押し込むだけで
は、液圧室2に液圧が発生しない。そのために、液圧調
整装置6の液圧調整ピストン6bを作動することによ
り、液圧室2内の液圧を増大することができる。
【0025】すなわち、 ・プレス用ポンチ7の移動量:δP ・液圧調整ピストン6bの移動量:δC ・液圧調整ピストン6bの断面積:AC ・液体の圧縮量(液圧を発生させるのに必要な圧縮体
積:ΔVとすると、 ΔV=AP ・δP +AC ・δC −AA ・δP ∴AC ・δC =ΔV+(AA −AP )・δP したがって、AP ≒AA のとき、AC ・δC ≒ΔV と
なり、絞り加工に必要な対向液圧分だけ圧縮すればよ
く、液圧調整ピストン6bの断面積AC および移動量δ
C も小さくてよい。
【0026】上記実施例によれば、プレス用ポンチ7を
ブランク材Wと共に上液圧室2a内に突入されて上昇し
た液圧を、分離ピストン5を介して下液圧室2bに伝達
し、下液圧室2bの油圧を付加油圧管12を介して付加
液圧室11dに流入させて、液圧をピストン軸部10a
の受圧面に作用させることができるので、プレス用シリ
ンダ装置8によるプレス用ポンチ7の加圧力を、慣用絞
り加工とほぼ同じとすることができ、プレス用ポンチ7
の加圧力を大幅に低減することができる。
【0027】図2は第1実施例における付加圧用シリン
ダ装置11の機能をプレス用シリンダ装置8に兼用させ
るとともに、プレス用シリンダ装置8によるプレス用ポ
ンチ7の押込加圧を液圧調整装置6(本実施例では二次
加圧装置36という)により行う第2実施例を示す。な
お、第1実施例と同一構成部材は同一符号を付し、説明
は省略する。
【0028】液圧室2の底部には、二次加圧手段の一例
である二次加圧装置36(第1実施例の液圧調整装置6
と同一構成)が設けられており、この二次加圧装置36
は、下液圧室2bに連通する二次加圧シリンダ孔36a
と、この二次加圧シリンダ孔36aにスライド自在に嵌
合する二次加圧ピストン36bと、ベッド部1aに固定
されてピストンロッド36cを介して二次加圧ピストン
36bを駆動する二次加圧シリンダ36dとで構成され
ている。二次加圧シリンダ36dには、二次加圧用油圧
ポンプ37から二次加圧用切換弁38が介在された二次
加圧用油圧管39を介して油圧が給排出され駆動され
る。
【0029】第1実施例においてプレス軸10に設けら
れた付加圧用シリンダ装置に代えて、プレス用シリンダ
装置8を利用するように構成されている。すなわち、プ
レス用シリンダ装置8の圧縮室8aに接続されたプレス
用油圧管14Aのプレス用切換弁16と圧縮室8aの間
一次加圧用切換弁31が介在され、この一次加圧用切
換弁31に下液圧室2bに接続された一次加圧用油圧管
32が接続されている。また、一次加圧用油圧管32に
は排出用切換弁33が介在されており、この排出用切換
弁33に接続された油圧排出管34に、液圧室2内の液
圧を調整可能な圧力制御弁35が介在されて他方のプレ
ス用油圧管14Bに接続されている。
【0030】上記構成における成形手順を説明する。 (1)ブランク材Wをダイ4上にセットする。 (2)ブランクホルダー装置9のホールドシリンダ9a
を進展して保持部材9bによりブランク材Wの周囲を押
圧しダイ4上に保持する。 (3)プレス用切換弁16をB位置からA位置に切り換
えるとともに、一次加圧用切換弁31をB位置としてプ
レス駆動油圧ポンプ15の油圧をプレス用シリンダ装置
8の圧縮室8aに供給し、プレス用ポンチ7を下降して
ブランク材Wに当接させる。
【0031】(4)プレス用ポンチ7によりブランク材
Wを押圧成形して上液圧室2a内に押し込むと、これに
より対向液圧が生じる。この時、初期成形時の対向液圧
を低く設定したい場合には、排出用切換弁33をA位置
に保持して圧力制御弁35を作用させることにより、液
圧室2の対向液圧を低く保持することができる。 (5)所定位置に達すると、排出用切換弁33がA位置
からB位置に切り換えられ、同時に一次加圧用切換弁
1がB位置からA位置に切り換えられるとともに、プレ
ス用切換弁16がA位置から中立のB位置に切り換えら
れてプレス駆動油圧ポンプ15が無負荷状態にされる。
これにより、下液圧室2bとプレス用シリンダ装置8の
圧縮室8aとを一次加圧用油圧管32を介して連通させ
る。そして、二次加圧用切換弁38をB位置からA位置
に切り換えて二次加圧シリンダ36dのピストンロッド
36cを進展させ二次加圧ピストン36bを上昇させる
ことにより、下液圧室2bを加圧して対向液圧を上昇さ
せる。ここで、プレス用ポンチ7の押込断面積:AP
プレス用シリンダ装置8のピストンの受圧面積:A0
の関係がAP <A0 に設定されていることにより、プレ
ス用ポンチ7を液圧室2側に駆動して絞り成形を続行す
ることができる。
【0032】(6)成形が完了すると、二次加圧用切換
弁38をA位置から中立のB位置に切り換えて二次加圧
用ポンプ37を無負荷状態とし、液圧室2の対向液圧を
0とする。そして、ホールドシリンダ9aを収縮して保
持部材9bを持ち上げる。ついで、プレス用切換弁16
をB位置からC位置に切り換えてプレス用シリンダ装置
8の収縮室8bに油圧を供給し、プレス用ポンチ7を上
昇させると、圧縮室8a内の油が一次加圧用油圧管32
を介して下液圧室2bに押し出され、この圧力により分
離ピストン5が押し上げられるとともに、二次加圧ピス
トン36bが押し下げられる。
【0033】(7)分離ピストン5と二次加圧ピストン
36bが元の位置に復帰されると、一次加圧用切換弁
1がA位置からB位置に切り換えられて圧縮室8a内の
油はプレス用切換弁16を介して排出される。上記構成
において、 ・絞り抵抗(絞り荷重):FR ・液圧による付加荷重 :FP ・プレス用シリンダ装置8による加圧力:FO ・プレス用シリンダ装置8の受圧面積:AO ・プレス用ポンチ7の押込断面積:AP ・液圧室2に発生する液圧:Pとすると、 FO =FR +FP 、 AO ・P=FR +AP ・Pとなり、 P=FR /(AO −AP )…で、液圧Pは絞り抵抗F
R に比例する。 ・二次加圧ピストン6bの加圧力:FC ・二次加圧ピストン6bの断面積:AC とすると、 FC =AC ・Pに式を代入すると、 FC =FR ・AC /(AO −AP )…となり、二次加
圧ピストン36bの押圧力:FC も絞り抵抗FR に比例
する。
【0034】さらに、 ・この時のプレス用ポンチ7の移動量:δP ・二次加圧ピストン36bの移動量:δC ・二次加圧ピストン36bの断面積:AC ・液体の圧縮量:ΔVとすると、 ΔV=AP ・δP +AC ・δC −AO ・δP =AC ・δC −(AO −AP )δP となり、 ∴AC ・δC =ΔV+(AO −AP )δP 、 δC =ΔV/AC +δP ・(AO −AP )/AC ΔVは極めて小さいことから、 δC ≒δP ・(AO −AP )/AC … ここで、AO −AP ≒AC に設定すると、 式から、FC ≒FR したがって、プレス用シリンダ装置8による加圧力FO
は、慣用絞り加工とほぼ同じプレス用ポンチ7の加圧力
でよいことがわかる。
【0035】なお、AO −AP <AC に設定することに
より、液圧室2の対向液圧を高くでき、二次加圧ピスト
ン36bの移動量:δC も小さくてすむ。上記実施例に
よれば、プレス用ポンチ7をブランク材Wと共に上液圧
室2a内に突入させて上昇した液圧を、分離ピストン5
を介して下液圧室2bに伝達し、下液圧室2bの油圧を
一次加圧用油圧管32を介してプレス用シリンダ装置8
の圧縮室8aに導入し、二次加圧ピストン36bにより
加圧される液圧室2の液圧をピストン軸部10aの受圧
面に作用させてプレス用ポンチ7を駆動することができ
るので、プレス用シリンダ装置8によるプレス用ポンチ
7の加圧力を、慣用絞り加工なみに低くすることができ
る。
【0036】図3は第1実施例の液圧調整装置6に代え
て、付加油圧管12に圧力制御弁41を設けるととも
に、液圧調整用シリンダ装置を無くし、液圧調整用シリ
ンダ装置に代わる液圧調整手段として付加圧シリンダ装
置を利用するため、プレス軸10を分離して付加圧用シ
リンダ装置42内の油を介して連動連結するように構成
したものである。なお、第1実施例と同一の部材は同一
符号を付し、説明は省略する。
【0037】すなわち、排出用油圧管17には、加圧成
形時の初期に液圧室2の液圧を低く制御する為の圧力制
御弁41が介在されている。またプレス軸は、プレス用
シリンダ装置8により駆動される上プレス軸(駆動プレ
ス軸)10Aと、プレス用ポンチ7が取り付けられた下
プレス軸(受動プレス軸)10Bとに分離されており、
分離部分に設けられた付加圧用シリンダ装置42により
連動連結されている。すなわち、上プレス軸10Aの下
端部には付加圧用シリンダ装置42のシリンダケース4
2a内に出退自在に内嵌する駆動ピストン部43が形成
され、また下プレス軸10Bの上端部にはシリンダケー
ス42a内に摺動自在に内嵌する受動ピストン部44が
形成されている。したがって、上プレス軸10Aと下プ
レス軸10Bとは付加液圧室42bの油を介して連動連
結され、駆動ピストン部43の突出により受動ピストン
部44を介してプレス用ポンチ7を駆動することができ
る。45は付加圧用シリンダ装置42の減圧室42cか
ら収縮室側のプレス用油圧管14Bに接続された付加圧
排出管である。
【0038】上記構成における成形方法を説明する。 (1)ブランク材Wをダイ4上にセットする。 (2)ブランクホルダー装置9のホールドシリンダ9a
を進展して保持部材9bによりブランク材Wの周囲を押
圧しダイ4上に保持する。 (3)プレス用切換弁16をB位置からA位置に切り換
えてプレス駆動油圧ポンプ15の油圧をプレス用シリン
ダ装置8の圧縮室8aに供給し上プレス軸10Aを駆動
することにより、付加液圧室42bを加圧し、受動ピス
トン部44を介して下プレス軸10Bを駆動してプレス
用ポンチ7を下降し、ブランク材Wに当接させる。
【0039】(4)プレス用ポンチ7をさらに駆動して
ブランク材Wの成形を開始するとともに、付加圧用切換
弁13をB位置からA位置に切り換えることにより、下
液圧室2bの油圧を付加油圧管12を介して付加液圧室
42bに送り、プレス用シリンダ装置8の圧力が付加液
圧室42bに作用して、プレス用ポンチ7がブランク材
Wと共に上液圧室2a内に押し込まれる。これにより、
圧縮された下液圧室2bの油圧を付加油圧管12を介し
て付加液圧室42bに流入させ、その液圧を受動ピスト
ン部44に作用させて、液圧室2に発生する発生圧力を
プレス用ポンチ7に付加する。
【0040】この初期成形時の対向液圧を低く抑える場
合には、排出用切換弁18をB位置として付加油圧管1
2を排出用油圧管17に接続しておき、圧力制御弁41
を作用させることにより、液圧室2内の対向液圧を低く
保持することができる。そして絞り成形が所定量に達す
ると、排出用切換弁18をB位置からA位置に切り換え
て、下液圧室2bと付加液圧室42bとを連通させ、駆
動ピストン部43による加圧により、対向液圧を上昇さ
せる。
【0041】(5)成形が完了すると、ホールドシリン
ダ9aを収縮して保持部材9bを持ち上げ、ブランク材
Wを解放する。さらに、プレス用切換弁16をA位置か
らC位置に切り換えてプレス用シリンダ装置8の収縮室
8bに油圧を供給するとともに、付加圧排出管45を介
して付加圧用シリンダ装置42の減圧室42cに油圧を
供給し、下プレス軸10Bをプレス用ポンチ7と共に上
昇させることにより、付加液圧室42bの油を付加油圧
管12を介して下液圧室2bに流入させる。この時のブ
ランク材Wは押上げられて液量が確保される。プレス用
ポンチ7がブランク材Wの元の当接位置に達すると、付
加圧用切換弁13をA位置からB位置に切り換えて付加
液圧室42bの油を分岐油圧管14aから排出する。
【0042】ここで、下液圧室2bと付加液圧室42b
とが閉回路であるため、受動ピストン部44の受圧面
積:AC をプレス用ポンチ7の押込断面積:AP より大
きく設定する(AC >AP )ことにより、駆動ピストン
部43で付加液圧室42bを僅かに加圧するだけで、下
プレス軸10Bを成形方向に駆動して絞り成形を続ける
ことができる。また、駆動ピストン部43の受圧面積A
B >AC −AP とすることで、下プレス軸10Bの駆動
速度を上プレス軸10Aの駆動速度より速めて絞り成形
速度を増大させることができる。
【0043】さらに、駆動ピストン部43を受動ピスト
ン部44に当接させることにより、第1実施例と同様
に、上プレス軸10Aの押込力:FO を絞り抵抗:FR
より若干大きくした程度の慣用絞り成形並の押込力で形
成することができる。上記実施例によれば、プレス用ポ
ンチ7がブランク材Wと共に上液圧室2a内に突入され
て上昇した液圧を、分離ピストン5を介して下液圧室2
bに伝達し、下液圧室2bの油圧を付加油圧管12を介
して付加圧用シリンダ装置42の付加液圧室42bに導
入し、さらにプレス用シリンダ装置8により駆動ピスト
ン部43を介して付加液圧室42bを加圧することによ
り、プレス用ポンチ7を駆動して絞り成形することがで
き、プレス用シリンダ装置8によるプレス用ポンチ7の
加圧力を、慣用絞り加工なみに低くすることができる。
【0044】図4は第3実施例を変形した第4実施例で
ある。液圧成形装置において、ブランクホルダー装置9
のホールドシリンダ9aによるブランク材Wの保持圧
は、ブランク材Wの滑りを考慮すると、絞り抵抗FR
近似した曲線に沿って制御することが望ましい。一方、
絞り成形時に発生する液圧室2の液圧Pは、図5に示す
ように、絞り抵抗FR の変化とほぼ同様な変動経過を示
すため、液圧室2の油圧をホールドシリンダ9aに導入
することで、ホールドシリンダ9aによる保持圧を適正
圧に制御しようとするものである。なお、第3実施例と
同一の部材は同一符号を付し、説明は省略する。
【0045】ホールドシリンダ9aはホールド用油圧管
51A,51Bが接続され、ホールド駆動用切換弁52
を介してホールド用油圧ポンプ(他の油圧源でも可)5
3から油圧が供給されている。ホールドシリンダ9aの
加圧油室9dに接続されたホールド用油圧管51Aに
は、ホールド用切換弁55が介在され、付加圧用切換弁
13と付加液圧室42bの間の付加油圧管12から分岐
された分岐付加油圧管54がホールド用切換弁55に接
続されている。
【0046】上記構成において、絞り成形時にホールド
用切換弁55をB位置からA位置に切り換えることによ
り、下液圧室2bの油圧をホールドシリンダ9aの加圧
油室9dに供給し、ホールドシリンダ9aの加圧力を下
液圧室2bの油圧と連動させて保持部材9bの押圧力を
絞り抵抗FR に近似した曲線に沿って変化させることが
できる。
【0047】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の第1の構成
によれば、プレス用ポンチをブランク材に当接するまで
は、プレス用シリンダ装置の圧縮室に供給される油圧を
分岐油圧管を介して付加用シリンダ装置の付加液圧室に
供給する。そして加圧成形が開始されると、プレス用ポ
ンチにより加圧される液圧室の液圧を付加油圧管を介し
て付加用シリンダ装置に供給することにより、発生液圧
をピストン軸部に作用させてプレス軸の負荷を軽減す
る。液圧室の対向液圧を上昇させる場合には、液圧調整
シリンダにより液圧調整ピストンを駆動して対向液圧を
上昇させることができる。したがって、プレス用ポンチ
の加圧力を大幅に軽減することができる。
【0048】また、第2の構成によれば、プレス用ポン
チをブランク材に当接するまでは、プレス用シリンダ装
を駆動し、プレス用ポンチがブランク材に当接すると
一次加圧用切換弁を操作して、プレス用ポンチにより加
圧された液圧室の液圧のみを一次加圧用油圧管を介して
プレス用シリンダ装置の圧縮室に導入し、調整ピストン
により加圧される液圧室の液圧をプレス用シリンダ装置
のピストンに作用させることにより、プレス用ポンチの
押込断面積とピストンの面積差で、下プレス軸を駆動し
てプレス用ポンチをさらに押込み絞り成形することがで
きる。したがって、液圧室の液圧がプレス用シリンダ装
に導入されることにより、プレス用シリンダ装置によ
るプレス用ポンチの加圧力を慣用絞り加工なみに低くす
ることができる。
【0049】また第3の構成によれば、プレス用ポンチ
をブランク材に当接するまでは、プレス用シリンダ装置
の圧縮室に供給される油圧を分岐油圧管を介して付加用
シリンダ装置の付加液圧室に供給する。そして加圧成形
が開始されると、付加圧用切換弁が操作されて、プレス
用ポンチにより加圧された液圧室の液圧が付加油圧管を
介して付加圧用シリンダ装置に流入され、発生液圧を受
動ピストン部に作用させてプレス軸の負荷を軽減する。
プレス用シリンダ装置により駆動ピストン部を駆動して
付加液圧室の液体を加圧することにより、プレス用ポン
チの押込断面積とピストンの面積差で、プレス軸を駆動
してプレス用ポンチを押込み絞り成形することができ
る。したがって、液圧室の液圧が付加圧用シリンダ装置
に導入されることにより、プレス用シリンダ装置による
プレス用ポンチの加圧力を、慣用絞り加工なみに低くす
ることができ、第1の構成に必要な液圧調整装置が不要
になる。
【0050】さらに第4の構成によれば、絞り成形時に
ホールド用切換弁を切り換えることにより、下液圧室
油圧をホールドシリンダの加圧油室に供給し、ホールド
シリンダの加圧力を液圧室の油圧と連動させて、保持部
材の押圧力を絞り抵抗FR に近似した曲線に沿って変化
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対向液圧成形装置の第1実施例を
示す構成図である。
【図2】本発明に係る対向液圧成形装置の第2実施例を
示す構成図である。
【図3】本発明に係る対向液圧成形装置の第3実施例を
示す構成図である。
【図4】本発明に係る対向液圧成形装置の第4実施例を
示す構成図である。
【図5】第4実施例において説明する絞り荷重とポンチ
の成形量の関係を示すグラフである。
【図6】(a),(b)は対向液圧成形装置による製品
例を示すオイルパンの平面図および側面図である。
【符号の説明】
W ブランク材 1 フレーム 1a ベッド部 1b クラウン部 2 液圧室 2a 上液圧室 2b 下液圧室 3 シリンダ筒 4 ダイ 5 分離ピストン 6 液圧調整装置 6a 液圧調整シリンダ孔 6b 液圧調整ピストン 6d 液圧調整シリンダ 7 プレス用ポンチ 8 プレス用シリンダ装置 8a 圧縮室 9 ブランクホルダー装置 9a ホールドシリンダ 9b 保持部材 9d 加圧油室 10 プレス軸 10A 上プレス軸 10B 下プレス軸 10a ピストン軸部 10b スライド軸部 11 付加圧用シリンダ装置 11a シリンダケース 11d 付加液圧室 12 付加油圧管 13 付加圧用切換弁 14A,14B プレス用油圧管 14a 分岐油圧管 15 プレス駆動油圧ポンプ 16 プレス用切換弁 17 排出用油圧管 18 排出用切換弁 21 調整油圧ポンプ 22 調整用切換弁 31 一次加圧用切換弁 32 一次加圧用油圧管 33 排出用切換弁 34 油圧排出管 35 圧力制御弁 36 二次加圧装置 36a 二次加圧シリンダ孔 36b 二次加圧ピストン 36d 二次加圧シリンダ 41 圧力制御弁 42 付加圧用シリンダ装置 42a シリンダケース 42b 付加液圧室 43 駆動ピストン部 44 受動ピストン部 51A ホールド用油圧管 51B ホールド用油圧管 52 ホールド駆動用切換弁 53 ホールド用油圧ポンプ 54 分岐付加油圧管 55 ホールド用切換弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−128566(JP,A) 特開 平7−256353(JP,A) 特開 平7−256354(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 22/20 B21D 24/08 B30B 15/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム(1)の一端側に液圧室(2)を形成す
    るシリンダ筒(3)を設けるとともに、このシリンダ筒(3)
    の開口部にダイ(4)を配置し、フレーム(1)の他端側に、
    ダイ(4)上に配置したブランク材(W)の周囲を押圧して保
    持するブランクホルダー装置(9)を設けるとともに、プ
    レス軸(10)を介してプレス用ポンチ(7)をダイ(4)側に駆
    動してブランク材(W)を液圧室(2)内に突出し成形するプ
    レス用シリンダ装置(8)を設けた単動式の対向液圧成形
    装置において、 液圧室(2)に連通するシリンダ孔(6a)に摺動自在に嵌合
    する液圧調整ピストン(6b)と、この液圧調整ピストン(6
    b)を駆動する液圧調整シリンダ(6d)とを具備した液圧調
    整装置(6)を設け、 プレス軸(10)に形成された大径のピストン軸部(10a)
    と、このピストン軸部(10a)にスライド自在に外嵌する
    シリンダケース(11a)とを有する付加圧用シリンダ装置
    (11)を設け、 このシリンダケース(11a)内でピストン軸部(10a)に作用
    してプレス軸(10)を成形方向に駆動する付加液圧室(11
    d)と前記液圧室(2)とを接続する付加油圧管(12)を設
    け、 プレス用シリンダ装置(8)の圧縮室(8a)に接続された
    岐油圧管(14a)を、この付加油圧管(12)の付加液圧室(11
    d)側に接続する付加圧用切換弁(13)を設け、 前記付加油圧管(12)に液の排出手段(18)を設けたことを
    特徴とする対向液圧成形装置。
  2. 【請求項2】フレーム(1)の一端側に液圧室(2)を形成す
    るシリンダ筒(3)を設けるとともに、このシリンダ筒(3)
    の開口部にダイ(4)を配置し、フレーム(1)の他端側に、
    ダイ(4)上に配置したブランク材(W)の周囲を押圧して保
    持するブランクホルダー装置(9)を設けるとともに、プ
    レス軸(10)を介してプレス用ポンチ(7)をダイ(4)側に駆
    動してブランク材(W)を液圧室(2)内に突出し成形するプ
    レス用シリンダ装置(8)を設けた単動式の対向液圧成形
    装置において、 液圧室(2)に連通する二次加圧シリンダ孔(36a)に摺動自
    在に嵌合する二次加圧ピストン(36b)と、この二次加圧
    ピストン(36b)を駆動する二次加圧シリンダ(36d)とを具
    備した二次加圧装置(36)を設け、 前記液圧室(2)に連通された一次加圧用油圧管(32)を、
    プレス用シリンダ装置(8)の圧縮室(8a)側に接続された
    プレス用油圧管(14A)一次加圧用切換弁(31)を介して
    接続し、 前記液圧室(2)側の一次加圧用油圧管(32)途中に排出用
    切換弁(33)を介して接続された油圧排出管(34)に、液圧
    室(2)の液圧を制御可能な圧力制御弁(35)を設けたこと
    を特徴とする対向液圧成形装置。
  3. 【請求項3】フレーム(1)の一端側に液圧室(2)を形成す
    るシリンダ筒(3)を設けるとともに、このシリンダ筒(3)
    の開口部にダイ(4)を配置し、フレーム(1)の他端側に、
    ダイ(4)上に配置したブランク材(W)の周囲を押圧して保
    持するブランクホルダー装置(9)を設けるとともに、プ
    レス軸(10)を介してプレス用ポンチ(7)をダイ(4)側に駆
    動してブランク材(W)を液圧室(2)内に突出し成形するプ
    レス用シリンダ装置(8)を設けた単動式の対向液圧成形
    装置において、 プレス軸をプレス用シリンダ装置(8)側の駆動プレス軸
    (10A)とプレス用ポンチ側の受動プレス軸(10B)に分離
    し、この駆動プレス軸(10A)の端部に設けられた駆動ピ
    ストン部(43)と、受動プレス軸(10B)の端部に設けた受
    動ピストン部(44)と、これら駆動ピストン部(43)および
    受動ピストン部(44)に摺動自在に外嵌するシリンダケー
    ス(42a)とを備えた付加圧用シリンダ装置(42)を設け、 このシリンダケース(42a)内で受動ピストン部(44)に作
    用して受動プレス軸(10B)を成形方向に駆動する付加液
    圧室(42b)と前記液圧室(2)とを接続する付加油圧管(12)
    を設け、 プレス用シリンダ装置(8)の圧縮室(8a)に接続された
    岐油圧管(14a)を、この付加液圧管(12)の付加液圧室(42
    b)側に接続する付加圧用切換弁(13)を設け、 前記付加油圧管(12)の途中に排出用切換弁(18)を介して
    接続された排出用油圧 管(17)に、液圧室(2)の液圧を制
    御可能な圧力制御弁(41)を設けたことを特徴とする対向
    液圧成形装置。
  4. 【請求項4】ブランクホルダー装置(9)を、フレームの
    他端側に設けられたホールドシリンダ(9a)と、このホー
    ルドシリンダ(9a)により駆動されてブランク材(W)を押
    圧する保持部材(9b)とで構成し、 前記ホールドシリンダ(9a)の加圧油室(9d)に接続する
    ールド用油圧管(51A)ホールド用切換弁(55)を介在さ
    せ、このホールド用切換弁(55)を介して、付加液圧室(4
    2b)側に接続された付加油圧管(12)とホールド用油圧管
    (51A)とを接続可能に構成したことを特徴とする請求項
    3記載の対向液圧成形装置。
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