JP2861705B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2861705B2
JP2861705B2 JP5029302A JP2930293A JP2861705B2 JP 2861705 B2 JP2861705 B2 JP 2861705B2 JP 5029302 A JP5029302 A JP 5029302A JP 2930293 A JP2930293 A JP 2930293A JP 2861705 B2 JP2861705 B2 JP 2861705B2
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D3/00Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups
    • G01D3/08Indicating or recording apparatus with provision for the special purposes referred to in the subgroups with provision for safeguarding the apparatus, e.g. against abnormal operation, against breakdown
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両が衝突などによっ
てクラッシュした時に作動して乗員の安全を図るエアバ
ッグ装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来のエアバッグ装置では、エアバッグ
の作動における処理の信頼性を向上させるために、例え
ば、エスエーイー・テクニカル・ペーパー・90112
3「センシング・アンド・システムズ・アスペクツ・オ
ブ・フォールト・トレラント・エレクトロニクス・アプ
ライド・トゥ・ビークル・システム」(SAE Technical
Paper 901123 “Sensing and Systems Aspects of Fau
lt TolerantElectronics Applied to Vehicle System
s”)に記載の技術のように、2個のセントラル・プロ
セッシング・ユニット(以下CPUという)とメモリと
からなるCPUモジュールを用いてこれらに同じ処理を
実行させ、その結果を比較器によって照合し、2個のC
PUによる処理の結果が等しいときに限り、エアバッグ
点火装置に作動信号を出力するようにしていた。しかし
ながら、該比較器はそれ自身の回路の故障に対するフェ
ールセーフ性が保証されていないため、エアバッグ装置
全体のフェールセーフ性は保証されていなかった。
【0003】また、特開平1−168545 号公報に記載の技
術では、エアバッグ装置内で発生した故障を検出するた
めに、診断回路を付加することによって、故障をできる
だけ早く除去し、信頼性を向上させる方式を採用してい
た。しかしながら、該診断回路はそれ自身の回路の故障
に対するフェールセーフ性が保証されていないため、エ
アバッグ装置全体のフェールセーフ性は保証されていな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、エアバ
ッグ装置全体のフェールセーフ性が保証されていないた
め、故障による誤作動が完全に防止されてはいないとい
う欠点があるとともに、CPUが2個必要になったり、
診断回路を付加する等ハードウェアの規模が大きくな
り、車両への搭載場所が限定されてしまうという欠点が
あった。
【0005】エアバッグ装置のような人命にかかわる装
置に対しては、装置全体のフェールセーフ性が保証され
る必要がある。車両の事故等によるクラッシュが発生し
ていないとき、エアバッグが誤って膨らむと、例えば高
速走行中では人命に係る重大事故に至る可能性がある。
したがって、CPUや比較器からエアバッグ点火装置へ
の出力は、クラッシュが発生していないときには絶対に
エアバッグを膨らまさないような出力にする必要があ
る。
【0006】一方、クラッシュが発生してエアバッグが
膨らまなければならないのに膨らまないと、この場合も
人命に係る重大事故に至る可能性があり、CPUや比較
器からエアバッグ点火装置への出力は、クラッシュが発
生したときには必ずエアバッグを膨らますような出力に
する必要がある。
【0007】本発明の目的は、ハードウェアの規模を大
きくせずに、エアバッグ装置全体のフェールセーフ性が
保証されたエアバッグ装置を提供することにある
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、特許請求の
範囲の欄記載のエアバッグ装置により達成される。
【0009】
【作用】これを実施例に即して説明すると、本発明によ
れば、CPUモジュールは、常時複数個のバージョンを
異にする自己診断プログラムを動作させ、CPU自身,
メモリ、及び周辺装置の故障の有無を診断する。CPU
モジュールは、この自己診断結果をある特定の周波数の
交番信号(0,1を繰り返す信号)として、周波数論理フ
ェールセーフ回路に出力する。周波数論理フェールセー
フ回路は、CPUモジュールからの交番信号が停止する
かあるいはある特定の周波数の交番信号が入力される
と、エアバッグ点火装置への出力をエアバッグが膨らま
ない信号に固定するとともに、故障が発生したことを知
らせるための信号を異常警報表示装置へ出力する。
【0010】なお、周波数論理フェールセーフ回路は、
自身に故障が発生したときは、エアバッグ点火装置への
出力をエアバッグが膨らまない信号に固定するととも
に、故障が発生したことを知らせるための信号を異常警
報表示装置へ出力するように構成されている。
【0011】つぎに、車両の事故等によってクラッシュ
センサからCPUモジュールへ信号が入力されると、複
数個のバージョンを異にするクラッシュ判定プログラム
が割込み演算され、上記信号の発生原因がクラッシュに
よるものかどうかを判定して、その結果をある特定の周
波数の交番信号として、周波数論理フェールセーフ回路
に出力する。周波数論理フェールセーフ回路は、CPU
モジュールからのある特定の周波数の交番信号が入力さ
れると、エアバッグ点火装置へエアバッグを膨らます信
号を出力する。
【0012】したがって、CPUモジュールが正常に動
作している限り、エアバッグ装置の何れの部分で故障が
発生しても、複数個のバージョンの異なる自己診断プロ
グラムによって必ず故障を検出でき、故障であることを
表示することができる。
【0013】また、CPUモジュールが故障しても、複
数個のバージョンの異なる自己診断プログラムの演算結
果がある特定の周波数の交番信号にならないことから、
故障であることが検出でき、故障であることを表示して
知らせることができる。
【0014】以上により、本発明によれば、ハードウェ
アの規模を大きくせずに、装置全体にフェールセーフ性
をもったエアバッグ装置及び作動方法を提供することが
できる。
【0015】なお、本発明では、出力が常に安全側出力
になるようにすることによってフェールセーフ性を保証
している。
【0016】エアバッグ装置では、クラッシュが発生し
ていないときには、エアバッグを膨らまさないような出
力にすることが安全側出力であり、クラッシュが発生し
たときには、エアバッグを膨らますような出力にするこ
とが安全側出力である。このように、場合によって背反
する安全側出力を、その状況に応じて切り替えることの
できるようなフェールセーフ回路を作成することは、従
来技術では不可能である。
【0017】また、故障が発生したときは、事故防止の
ためにエアバッグを膨らまさないような出力にすること
が安全側出力であり、同時に故障を知らせて修理を即
し、クラッシュが発生したときにはいつでもエアバッグ
が膨らむ状態になるように準備をしておくことが重要で
ある。すなわち、故障が発生したときは、故障を知らせ
る警報が出るような出力に固定することが安全側出力で
ある。
【0018】したがって、本発明によるエアバッグ装置
では、次の背反する2つの事項を同時に保証することが
できる。
【0019】(1)故障の有無にかかわらずエアバッグ
が膨らむことは絶対ない。
【0020】(2)故障を示す異常警報がないときでク
ラッシュが発生したときには、必ずエアバッグが膨ら
む。
【0021】
【実施例】図1に本発明の実施例であるエアバッグシス
テムのシステム構成を示す。このシステムは、エアバッ
グシステムを制御するための制御手段1と、車両のクラ
ッシュ時の加速度を検出する検知器であるクラッシュセ
ンサ3と、クラッシュが発生したことを記録するための
レコーダ6と、エアバッグシステム内で異常すなわち故
障が発生したことを運転者に知らせるための異常警報表
示装置4と、該異常警報表示装置4にエアバッグシステ
ム内で異常が発生したことを知らせる信号をフェールセ
ーフに伝達する交流駆動アンプ40と、クラッシュが実
際に発生したときに、エアバッグを膨らませるための駆
動装置であるエアバッグ点火装置5と、該エアバッグ点
火装置5にクラッシュが発生したことを伝える信号をフ
ェールセーフに伝達する交流駆動アンプ50と、エアバ
ッグシステムに電源を供給するための電源部2とによっ
て構成される。
【0022】図2は、前記制御手段1を詳細に示すシス
テム構成図である。制御手段1は1個のCPU10a及びメモ
リ10bより構成されるCPUモジュール10と、周波
数論理フェールセーフ回路10cとにより構成される。
エアバッグシステムはクラッシュセンサ3からの信号を
取り込み、クラッシュが実際に発生したかどうかをCP
Uモジュール10で判定する。CPUモジュール10
が、クラッシュの発生を認識した場合、エアバッグを膨
らますためのエアバッグ点火信号を周波数論理フェール
セーフ回路10cに出力する。周波数論理フェールセー
フ回路10cは、CPUモジュール10からの出力が正
しいかどうかを判定し、出力信号が正しいと判断した場
合にのみエアバッグ点火装置5を起動する信号を出力し
てエアバッグを膨らます。
【0023】なお、周波数論理フェールセーフ回路10
cはフェールセーフ回路であり、ここで実行される処理
はすべてフェールセーフ性が保証されている。ここでフ
ェールセーフ回路というのは、回路の内部で故障が発生
したとき、あらかじめ決めておいた安全な値を必ず出力
するような回路として定義される。
【0024】エアバッグシステムにおける安全側出力
は、システムの状態によって変化する。すなわち、クラ
ッシュの発生していないとき(例えば高速定常走行
中)、エアバッグを誤って膨らますと重大事故に至る可
能性があるため、エアバッグを膨らまさないような出力
が安全側出力となる。ところが、クラッシュ発生時、エ
アバッグが膨らまなければならないのに膨らまないと、
運転者の死亡事故に至る可能性が大きくなるため、この
場合はエアバッグを膨らますような出力が安全側出力と
なる。このように、運転状況,システム等の状態によっ
て、背反する2つの安全側出力を、その状況に応じて切
り替えることのできるようなフェールセーフ回路を作成
することは従来技術では不可能であった。
【0025】車両のおかれた状態を考えると、そのほと
んどがクラッシュの発生していない状態であり、クラッ
シュが発生すれば車両の一生がそこで終わるとすると、
車両の一生のうちたった一度だけクラッシュが発生する
ものと考えることができる。(ほとんどの車両はクラッ
シュを経験しないままその一生を終える。)一方、エア
バッグシステムに故障が発生したときは、前述のように
エアバッグを膨らまさないような出力が安全側出力にな
る。しかし、エアバッグを膨らまさないような出力を安
全側出力として定義すると、エアバッグシステムに故障
が発生しているときはいつでも、たとえ実際にクラッシ
ュが発生したとしてもエアバッグが膨らまないことにな
ってしまい、たいへん危険である。
【0026】このような状況をなくすために、エアバッ
グシステムで故障が発生したときには、そのことを運転
者に対して警報を出して確実に知らせる必要がある。本
実施例では、図2に示すように、周波数論理フェールセ
ーフ回路10cが故障を検出すると運転者に対して異常
警報表示装置4が異常警報を出すが、この処理はフェー
ルセーフに実行される。この異常警報出力の場合の安全
側出力は、故障が発生すると必ず異常警報が出るような
出力値に固定することである。従って、故障時の異常警
報とエアバッグの点火信号とがフェールセーフ回路から
出力されるため、次の背反する2つの事項を同時に保証
することができる。
【0027】(1)故障の有無にかかわらずエアバッグ
が膨らむことは絶対ない。
【0028】(2)故障を示す異常警報がないときでク
ラッシュが発生したときには、必ずエアバッグが膨ら
む。
【0029】本エアバッグシステムでは、CPUモジュ
ール10も含むシステム内に発生した故障は、すべて危
険側誤制御に繋がるものとして、すべてフェールセーフ
回路によって検出されなければならない。従来のCPU
モジュール10も含むシステム内の故障検出は、システ
ムを多重系構成とし、多重系からの出力結果を比較する
ことで行っていた。しかし、図2に示したように、本実
施例に記載のエアバッグシステムでは1つのCPU10aで信
号の処理を行うため、従来の多重系構成の故障検出方式
を用いることができない。そこで、図3に示す処理方式
を用いて、1つのCPU10aで故障検出を行うことができる
ようにした。本実施例における処理は、初期診断モー
ド,自己診断モード及びクラッシュ判定モードの3つの
モードによって構成される。そして、自己診断モードと
クラッシュ判定モードにおける処理は、CPU10aの故障を
検出できるようにするため、複数個のバージョンのプロ
グラムによって構成する。本実施例では2バージョンの
プログラムの場合を示している。2バージョンのプログ
ラムとは、互いに交流のない2つの開発チームによって
開発された同じ機能の2つのプログラム(以下、バージ
ョンの異なるプログラムと呼ぶ)を意味する。このバー
ジョンの異なるプログラムは、入出力データは同じもの
であるが、別々の開発チームによって作られたプログラ
ムであるため、データの処理の手順やレジスタの使用方
法等が異なっている。そして、バージョンの異なるプロ
グラムを用意しておき、それぞれを実行させ、その結果
を比較することによってCPUモジュール10内の故障
を検出することができる。すなわち、CPUモジュール
10に故障がないときはバージョンの異なるプログラム
の結果は同じものが出力されるが、CPUモジュール1
0で故障が発生するとバージョンの異なるプログラム
は、互いに別々のアルゴリズムを実行するため(異なる
レジスタ及び命令セットの適用順序が適用されるた
め)、故障の信号の伝搬の仕方が異なり、同じ出力結果
を得ることができなくなる。このことを利用して故障を
検出することができる。
【0030】本実施例のエアバッグシステムでは、始め
に、図3に示す初期診断モードの処理を実行する。電源
立上げ時エアバッグシステムは、制御手段1以外の、電
源部2,クラッシュセンサ3,レコーダ6,異常警報表
示装置4,エアバッグ点火装置5等、周辺装置の初期診
断を実行する。この故障診断は、米国特許登録第4,999,
775 号公報に記載のごとく行われる。すなわち、制御手
段1内のCPUモジュール10から各装置へ診断信号を
送り、その応答信号を調べることにより、各装置の故障
を診断することができる。この診断によって故障が検出
されたときは、CPU10aから周波数論理フェールセーフ回
路10cへの出力値をすべて0に固定し、以後の処理を
すべて停止する。一方、この初期診断によって故障が検
出されないときは、図3に示すように、制御手段1の自
己診断モードへ遷移する。
【0031】図4に、自己診断モードにおけるプログラ
ムの実行手順を示す。自己診断モードでは、CPUモジ
ュール10内の故障を検出するため、バージョンの異な
る2つの自己診断プログラムを交互に絶えず繰り返し実
行する。このように周期的に自己診断を実行し、CPU
モジュール10内に発生した故障を早期に検出する手法
は、鉄道システムを始めとするフォールト・トレラント
・システムで用いられている。
【0032】図5に、バージョンの異なる2つの自己診
断プログラムのフローチャートの一例を示す。始めに、
それぞれの自己診断プログラムは、CPU10aが使用するメ
モリ10b、バス11及びCPU10a自体のインストラクシ
ョンをチェックする。図5(a)に示すバージョン1の
自己診断プログラムでは、まずクラッシュ検出のときに
使用するメモリ(nバイトデータ、アドレスi=0〜n
であるものとし、メモリ内のデータXiはX0〜Xnと
する)のチェックを行う。なお、XiのうちXnはサム
チェックのための検査ビットであり、X0+X1+・・
・+Xn−1=Xnが成立するものと定義する。そして
ここでは、CPU10a内のAレジスタにX0の値からXn−
1の値までを加算していき、これが終了すると最後にA
=A−Xnを実行する。従って、システムに故障がない
ときは、Aレジスタの値Aは00(16進法表記)とな
る。次にCPU10aのインストラクション・チェックを行
う。ここでは、故障診断のための計算(サムチェック等
の診断)を実行するが、計算前のAレジスタの値Aが0
0(16進法表記)であれば、計算の結果として、Aレ
ジスタの値Aがやはり00(16進法表記)となるよう
な計算方式としておく。そしてCPU10a内の特定のXレジ
スタにこの診断によって得られるバイナリデータをセッ
トする。従ってこのチェックの結果、異常が検出されな
いときは、計算結果として、8ビットのバイナリデータ
00000000(16進法表記)がXレジスタに格納される
が、異常が検出されたときは00000000(16進法表記)
以外の値がXレジスタに格納される。
【0033】一方、図5(b)に示すバージョン2の自
己診断プログラムは、まずAレジスタの値とメモリアド
レスのインデックスiの値とをリセットした後、CPU10a
のインストラクション・チェックを行う。ここでは、故
障診断のための計算(サムチェック等の診断)を実行す
るが、計算の結果として、Aレジスタの値が00(16進
法表記)となるような計算方式とする。次に、クラッシ
ュ検出で使用するメモリ(nバイトデータ、アドレスi
=0〜nであるものとし、メモリ内のデータXiはX0
〜Xnとする)のチェックを行う。なお、XiのうちX
nはサムチェックのための検査ビットであり、X0+X
1+・・・+Xn−1=Xnが成立するものと定義す
る。そのためここでは、AレジスタにX0からXn−1
の値までを加算してゆき、これが終了すると最後にA=
A−Xnを実行する。従って、システムに故障がないと
きは、Aレジスタの値は00(16進法表記)となる。
そしてAレジスタの補数をとり、その結果を再びAレジ
スタに格納する。そしてCPU10a内の特定のXレジスタに
この診断によって得られたバイナリデータをセットす
る。従ってこのチェックの結果、異常が検出されないと
きは、計算結果として8ビットのバイナリデータ111111
11(16進法表記)がXレジスタに格納されるが、異常
が検出されたときは11111111(16進法表記)以外の値
がXレジスタに格納される。そして、上記のバージョン
の異なる2つのプログラムは、図4に示すように交互に
繰り返し実行される。
【0034】図6は、バージョンの異なる2つの自己診
断プログラムが繰り返し実行されるときのXレジスタの
値を、タイムチャートに示したものである。バージョン
の異なる2つの自己診断プログラムが正常に動作し、シ
ステムに故障などの異常が発生しないならば、Xレジス
タの1〜8ビットの値は、2つの自己診断プログラムの
動作の周波数と同期した特定の周波数(例えばf0 )の
交番信号となる。
【0035】ここで、バージョン1の自己診断プログラ
ムとバージョン2の自己診断プログラムとでは、Xレジ
スタの値は互いに補数関係になるが、実行する自己診断
については全く同じ機能を有するプログラムである。し
かしながら、この2つのプログラムは別々の開発チーム
で作られるため、異なるインストラクション、レジスタ
及びメモリを使用するように構成されている。従って、
CPU10aで故障が発生し、異常な値を出力したときには、
2つの自己診断プログラムの計算結果は矛盾したものと
なる。すなわち、Xレジスタの1〜8ビットの信号のう
ち、少なくともどこかの1ビットについては、交番信号
ではなくなることになる。
【0036】図7に、車両の衝突すなわちクラッシュが
発生したときの自己診断モードとクラッシュ判定モード
の動作、及びXレジスタの8個のビットの値の変化を示
す。クラッシュセンサ3からクラッシュ信号がCPU10aに
入力されると、前記図3に示すようにソフトウェア割り
込みにより、2つの自己診断プログラムが交互に動作し
ている自己診断モードから、クラッシュが本当に発生し
たかどうかを判定するクラッシュ判定モードに遷移す
る。クラッシュ判定モードにおける処理も、自己診断モ
ードにおける処理と同様に、バージョンの異なる2つの
クラッシュ判定プログラムによって構成される。クラッ
シュセンサ3からのクラッシュ信号が入力されると、こ
のバージョンの異なる2つのクラッシュ診断プログラム
が交互に動作する。なお、自己診断モードにおける2つ
の自己診断プログラムは周波数f0で交互に動作し、ク
ラッシュ判定モードにおける2つのクラッシュ判定プロ
グラムは周波数f1 で交互に動作するものとする。
【0037】バージョン1のクラッシュ判定プログラム
では、クラッシュセンサ3からの入力信号のレベルが、
規定の値を超えたとき(規定の加速度を超えたとき)、
クラッシュが発生したものと判定し、規定の値を超えな
いときは、クラッシュが発生しなかったものと判定す
る。ここでは、クラッシュ判定のための計算を実行する
が、計算の結果として、クラッシュが発生したと判定さ
れたとき、8ビットのバイナリデータ11000000が得られ
るような計算方式とする。そしてCPU10aの特定のXレジ
スタにこの判定によって得られるバイナリデータをセッ
トする。すなわち、図7中(e)に示すXレジスタの
1,2ビットの値はバイナリデータ11がセットされ、
(f),(g),(h)に示す3〜8ビットの値はバイナリ
データ000000がセットされる。
【0038】一方、バージョン2のクラッシュ判定プロ
グラムでは、クラッシュセンサ3からの入力信号のレベ
ルが、規定の値を超えたとき(規定の加速度を超えたと
き)、クラッシュが発生したものと判定し、規定の値を
超えないときは、クラッシュが発生しなかったものと判
定する。ここでは、クラッシュ判定のための計算を実行
するが、計算の結果として、クラッシュが発生したと判
定されたとき、8ビットのバイナリデータ00110000が得
られるような計算方式とする。そしてCPU10aの特定のX
レジスタにこの判定によって得られるバイナリデータを
セットする。すなわち、図7中(f)に示すXレジスタ
の3,4ビットの値はバイナリデータ11がセットさ
れ、(e)に示す1,2ビットの値はバイナリデータ0
0がセットされ、(g),(h)に示す5〜8ビットの値
はバイナリデータ0000がセットされる。
【0039】これらのバージョンの異なる2つのクラッ
シュ判定プログラムは、図7中の(c),(d)に示すよ
うに、ある特定の周波数f1 で交互に繰り返し実行され
る。従って、この2つのクラッシュ判定プログラムが、
クラッシュが発生したと判定したとき、Xレジスタの1
〜4ビットの値は、図7中の(e),(f)に示すように
ある特定の周波数f1 の交番信号となり、5〜8ビット
の値は0となる。ここで、バージョン1のクラッシュ判
定プログラムとバージョン2のクラッシュ判定プログラ
ムとは全く同じ機能を有する2つのプログラムである。
しかしながら、この2つのプログラムは、同じクラッシ
ュ判定をするにしても、できるかぎり異なるインストラ
クション、レジスタ及びメモリを使用するように構成さ
れる。従って、仮にCPU10aで故障が発生し、誤った判定
値を出力したとしても、2つの診断プログラムの結果は
矛盾したものとなる。すなわち、Xレジスタの交番信号
が停止することになる。
【0040】図8に、クラッシュセンサ3からの信号は
あるが、クラッシュ判定プログラムがクラッシュが発生
しなかったと判定したときの、自己診断モードとクラッ
シュ判定モードの動作、及びXレジスタの8個のビット
の値の変化を示す。クラッシュセンサ3からクラッシュ
信号がCPU10aに入力されると、前記図3に示すようにソ
フトウェア割り込みにより、2つの自己診断プログラム
が交互に動作している自己診断モードから、クラッシュ
が本当に発生したかどうかを判定するクラッシュ判定モ
ードに遷移する。クラッシュセンサ3からのクラッシュ
信号が入力されると、このバージョンの異なる2つのク
ラッシュ診断プログラムが交互に動作する。
【0041】バージョン1のクラッシュ判定プログラム
では、クラッシュセンサ3からの入力信号のレベルが、
規定の値を超えたとき(規定の加速度を超えたとき)、
クラッシュが発生したものと判定し、規定の値を超えな
いときは、クラッシュが発生しなかったものと判定す
る。ここでは、クラッシュ判定のための計算を実行する
が、計算の結果として、クラッシュが発生しなかったと
判定されたとき、8ビットのバイナリデータ00001100が
得られるような計算方式とする。そしてCPU10aの特定の
Xレジスタにこの判定によって得られるバイナリデータ
をセットする。すなわち、図8中(g)に示すXレジス
タの5,6ビットの値はバイナリデータ11がセットさ
れ、(e),(f)の1〜4ビットの値はバイナリデータ
0000が、(h)に示す7,8ビットの値はバイナリ
データ00がセットされる。
【0042】一方、バージョン2のクラッシュ判定プロ
グラムでは、クラッシュセンサ3からの入力信号のレベ
ルが、規定の値を超えたとき(規定の加速度を超えたと
き)、クラッシュが発生したものと判定し、規定の値を
超えないときは、クラッシュが発生しなかったものと判
定する。ここでは、クラッシュ判定のための計算を実行
するが、計算の結果として、クラッシュが発生しなかっ
たと判定されたとき、8ビットのバイナリデータ000000
11が得られるような計算方式とする。そしてCPU10aの特
定のXレジスタにこの判定によって得られるバイナリデ
ータをセットする。すなわち、図7中(e),(f),
(g)に示すXレジスタの1〜6ビットの値はバイナリ
データ000000がセットされ、(h)に示す7,8
ビットの値はバイナリデータ11がセットされる。
【0043】これらのバージョンの異なる2つのクラッ
シュ判定プログラムは、図8中の(c),(d)に示すよ
うに、周波数f1 で交互に繰り返し実行される。従っ
て、この2つのクラッシュ判定プログラムが、クラッシ
ュが発生しなかったと判定したとき、Xレジスタの1〜
4ビットの値は、図8中の(e),(f)に示すように0
となり、5〜8ビットの値は、図8中の(g),(h)に
示すようにある特定の周波数f1 の交番信号となる。
【0044】また、これらのバージョンの異なる2つの
クラッシュ判定プログラムは、クラッシュセンサ3から
の信号が入力し続ける間はずっと動作し続け、信号が入
力しなくなると、クラッシュ判定モードから自己診断モ
ードへ復帰する。
【0045】なお、クラッシュセンサ3にクラッシュの
発生の有無の判定の機能を付与し、クラッシュセンサ3
からのクラッシュ信号が、クラッシュの発生時のみ出力
される場合には、自己診断モードに対する割り込み信号
の発生の後、クラッシュ判定モードを介さずに直接エア
バッグ点火装置5の作動信号を出力してもよい。
【0046】周波数論理フェールセーフ回路10cは、
特開昭60−24723 号公報に記載の論理回路であり、図9
に示す周波数論理演算をフェールセーフに実行する。す
なわち、エアバッグシステムが自己診断モードにあって
異常が検出されないときは、CPU10aの1〜4ビットの出
力信号と5〜8ビットの出力信号とは、いずれも周波数
0 の交番信号となる。このとき、周波数論理フェール
セーフ回路10cはエアバッグ点火装置5への出力値を
0とし、異常警報表示装置4へ周波数f2 の交番信号を
出力する。エアバッグ点火装置5は、周波数論理フェー
ルセーフ回路10cから周波数f2 の交番信号が出力さ
れたときだけエアバッグを膨らまし、異常警報表示装置
4は、周波数論理フェールセーフ回路10cからの出力
が0のときだけ作動する。したがって、この場合は、自
己診断モードが継続され、エアバッグが膨らむことも、
異常警報表示装置4が作動することもない。
【0047】次に、図7に示したようにクラッシュセン
サ3からのクラッシュ信号がCPU10aに入力し、割り込み
によってエアバッグシステムがクラッシュ判定モードに
あり、CPU10aの1〜4ビットの出力信号が周波数f1
交番信号となり、5〜8ビットの出力信号が0であると
き、周波数論理フェールセーフ回路10cはエアバッグ
点火装置5へ周波数f2 の交番信号を出力し、異常警報
表示装置4へ周波数f2 の交番信号を出力する。この場
合は、エアバッグ点火装置5が起動してエアバッグが膨
らむ。
【0048】一方、図8に示したようにクラッシュセン
サ3からのクラッシュ信号がCPU10aに入力し、割り込み
によってエアバッグシステムがクラッシュ判定モードに
あるが、クラッシュ判定プログラムの判定によりクラッ
シュが発生していないと判定されたときは、CPU10aの1
〜4ビットの出力信号が0であり、5〜8ビットの出力
信号が周波数f1 の交番信号となり、周波数論理フェー
ルセーフ回路10cはエアバッグ点火装置5への出力信
号を0とし、異常警報表示装置4へ周波数f2の交番信
号を出力する。この場合は、エアバッグが膨らむこと
も、異常警報表示装置4が作動することもなく、クラッ
シュ判定モードから自己診断モードへ復帰する。
【0049】次に、上記以外の信号が周波数論理フェー
ルセーフ回路10cに入力されると、周波数論理フェー
ルセーフ回路10cは、エアバッグ点火装置5と異常警
報表示装置4への出力値を0に固定するとともに、その
後どのような信号が入力されてもその出力値が変わるこ
とがないようにする。したがって、異常警報表示装置4
が常に異常であることを表示しているので、運転者は直
ぐに故障であることが判り、修理工場へ車両を運び込ん
で修理することができる。
【0050】図2に示したように、周波数論理フェール
セーフ回路10cからの出力はフェールセーフ交流駆動
アンプ40,50に接続され、それぞれ異常警報表示装
置4及びエアバッグ点火装置5に接続される。図10に
交流駆動アンプ40、または50の構成例を示す。交流
駆動アンプ40、または50への入力信号がHighのと
き、トランジスタTr1がオンとなりトランジスタTr
2がオフとなる。このとき、コンデンサC1に充電され
ている電荷が放電されてi1として流れ、コンデンサC
2を充電する。入力信号がLowのとき、トランジスタ
Tr1がオフとなりトランジスタTr2がオンとなる。
このとき、コンデンサC2に充電されている電荷が放電
されてi2として流れるとともに、コンデンサC1を充
電する。従って入力信号として交番信号が入力されると
きのみ、Ry電流が流れ続ける。
【0051】このRyにA接点リレーを用いたときを、
肯定論理型交流駆動アンプと呼び、B接点リレーを用い
たときを否定論理型交流駆動アンプと呼ぶことにする。
そして、図2に示す異常警報表示装置4に接続される交
流駆動アンプ40に否定論理型交流駆動アンプを用い、
周波数f2 の交番信号が入力されたとき0を出力し、入
力信号の交番信号(周波数f2 )が停止したときと交流
駆動アンプ40内に故障が発生したときは必ず1を出力
するようにすることによって、フェールセーフ回路とす
ることができる。従って、エアバッグシステム内に故障
が発生したときは、信号の処理がフェールセーフである
ため、故障が発生したことを確実に異常警報表示装置4
に表示することができる。一方、エアバッグ点火装置5
に接続される交流駆動アンプ50に肯定論理型交流駆動
アンプを用い、周波数f2 の交番信号が入力されたとき
1を出力し、入力信号の交番信号(周波数f2 )が停止
したときと交流駆動アンプ50内に故障が発生したとき
は必ず0を出力するようにすることによって、フェール
セーフ回路とすることができる。従って、クラッシュ時
にはエアバッグが確実に膨らむとともに、エアバッグシ
ステム内に故障が発生したときは、信号の処理がフェー
ルセーフであるため、エアバッグが膨らまないように確
実に固定することができる。
【0052】なお、本発明の実施例ではCPUモジュー
ルで交番信号を生成したが、バージョンの異なる複数の
プログラムから全く同じ信号を出力させ、その結果をフ
ェールセーフの保証された比較器で比較し、その比較結
果が一致しているときのみ交番信号を出力する方式でも
同様の効果を得ることができる。また、1個ではなく複
数個のCPUモジュールで本発明と同じ処理を実行さ
せ、複数個のCPUモジュールからの結果をフェールセ
ーフの保証された比較器で比較し、その比較結果が一致
しているときのみ交番信号を出力する方式でも同様の効
果を得ることができる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、1個のCPUで次の背
反する2つの事項を保証することができる。
【0054】(1)故障の有無にかかわらずエアバッグ
が膨らむことは絶対ない。
【0055】(2)故障を示す異常警報がないときでク
ラッシュが発生したときには、必ずエアバッグが膨ら
む。
【0056】したがって本発明によれば、ハードウェア
の規模を大きくせずに、装置全体にフェールセーフ性を
もったエアバッグ装置及び作動方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエアバッグ装置の一実施例を示
し、エアバッグ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中の制御手段1の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の、プログラムの動作モード
の説明図である。
【図4】本発明の一実施例の、自己診断モードにおける
プログラムのフローチャートである。
【図5】本発明の一実施例の、自己診断モードにおける
プログラムのフローチャートを示し、(a)はバージョ
ン1の自己診断プログラムのフローチャート、(b)は
バージョン2の自己診断プログラムのフローチャートで
ある。
【図6】本発明の一実施例の、自己診断モードにおける
Xレジスタの値のタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施例の、自己診断モードからクラ
ッシュ判定モードへ遷移したときのXレジスタの値のタ
イムチャートである。
【図8】本発明の一実施例の、クラッシュ判定モードか
ら自己診断モードへ復帰したときのXレジスタの値のタ
イムチャートである。
【図9】本発明の一実施例の、周波数論理フェールセー
フ回路の動作を示す真理値図である。
【図10】本発明の一実施例の、交流駆動アンプの部分
回路図である。
【符号の説明】
1…制御手段、3…クラッシュセンサ、4…異常警報表
示装置、5…エアバッグ点火装置、10…CPUモジュ
ール、10a…CPU、10c…周波数論理フェールセ
ーフ回路、40…交流駆動アンプ、50…交流駆動アン
プ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 清光 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 鈴木 政善 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (56)参考文献 特開 平3−238357(JP,A) 特開 平5−172837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加速度を検出するセンサ手段と、 前記センサ手段からの出力に基づいて、エアバッグ点火
    装置に作動信号を出力する制御手段とからなるエアバッ
    グ装置において、 第1の信号パターンによって、前記制御手段の自己故障
    診断の結果が正常であることを示す信号と、第2の信号
    パターンによって、エアバッグ点火装置を作動させる信
    号とが混在する信号を発生する手段、 少なくとも第1の信号パターンと第2の信号パターン以
    外の信号を検出して、前記制御手段の故障を示す信号を
    出力する手段からなることを特徴とするエアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】加速度を検出するセンサ手段と、 前記センサ手段からの出力に基づいて、エアバッグ点火
    装置に作動信号を出力する制御手段とからなるエアバッ
    グ装置において、 前記制御手段の自己故障診断を行う手段、 前記センサ手段からの出力によって割り込み信号を発生
    する手段、 該割り込み信号に応答してエアバッグ点火装置に作動信
    号を出力する手段、 前記制御手段の自己故障診断の結果、故障時には異常で
    あることを示す信号を発生する手段、 第1の信号パターンによって、前記制御手段の自己故障
    診断の結果が正常であることを示す信号と、第2の信号
    パターンによって、エアバッグ点火装置を作動させる信
    号とが混在する信号を発生する手段、 少なくとも第1の信号パターンと第2の信号パターン以
    外の信号を検出して、前記制御手段が故障であることを
    示す信号を出力する手段からなることを特徴とするエア
    バッグ装置。
  3. 【請求項3】加速度を検出するセンサ手段と、 前記センサ手段からの出力に基づいて、エアバッグ点火
    装置に作動信号を出力する制御手段とからなるエアバッ
    グ装置において、 前記センサ手段,前記エアバッグ点火装置,異常警報表
    示装置,電源の故障の診断を行う手段、 前記制御手段の自己故障診断を行う手段、 前記センサ手段からの出力によって割り込み信号を発生
    する手段、 該割り込み信号に応答してエアバッグ点火装置に作動信
    号を出力する手段、 前記センサ手段,前記エアバッグ点火装置,異常警報表
    示装置,電源の故障の診断及び前記制御手段の自己故障
    診断の結果、少なくともいずれかひとつの故障時には異
    常であることを示す信号を発生する手段、 第1の信号パターンによって、前記制御手段の自己故障
    の診断の結果が正常であることを示す信号と、第2の信
    号パターンによって、エアバッグ点火装置を作動させる
    信号とが混在する信号を発生する手段、 少なくとも第1の信号パターンと第2の信号パターン以
    外の信号を検出して、前記制御手段が故障であることを
    示す信号を出力する手段からなることを特徴とするエア
    バッグ装置。
  4. 【請求項4】加速度を検出するセンサ手段と、 前記センサ手段からの出力に基づいて、エアバッグ点火
    装置に作動信号を出力する制御手段とからなるエアバッ
    グ装置において、 前記制御手段は少なくともひとつの演算手段と、少なく
    ともひとつの記憶手段と、少なくともひとつの周波数論
    理入出力手段とからなり、 前記センサ手段からの出力があったときは、前記演算手
    段から前記周波数論理入出力手段へある特定のモードの
    交番信号が送られるとともに、前記周波数論理入出力手
    段から前記エアバッグ点火装置へ作動信号が送られ、 前記センサ手段からの出力がないときは、前記制御手段
    が前記センサ手段,前記エアバッグ点火装置,異常警報
    表示装置,電源等の周辺装置の故障診断を行うととも
    に、前記制御手段が自己故障診断を常時行い、 前記故障診断の結果、前記制御手段または前記周辺装置
    の少なくともいずれかひとつに故障が発生したときは、
    前記制御手段内の前記演算手段から前記周波数論理入出
    力手段へ前記ある特定のモードの交番信号が停止する
    か、あるいは前記ある特定のモードの交番信号以外のモ
    ードの交番信号が送られるとともに、前記周波数論理入
    出力手段から異常警報表示装置へ異常であることを示す
    信号が送られることを特徴とするエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】加速度を検出するセンサ手段と、 前記センサ手段からの出力に基づいて、エアバッグ点火
    装置に作動信号を出力する制御手段とからなるエアバッ
    グ装置において、 前記制御手段は少なくともひとつの演算手段と、少なく
    ともひとつの記憶手段と、少なくともひとつの周波数論
    理入出力手段とからなり、 前記センサ手段からの出力があったときは、前記演算手
    段から前記周波数論理入出力手段へある特定のモードの
    交番信号が送られるとともに、前記周波数論理入出力手
    段から前記エアバッグ点火装置へ作動信号が送られ、 前記センサ手段からの出力がないときは、前記制御手段
    が前記センサ手段,前記エアバッグ点火装置,異常警報
    表示装置,電源等の周辺装置の故障診断を行うととも
    に、前記制御手段が自己故障診断を常時行い、 前記故障診断の結果、前記制御手段または前記周辺装置
    の少なくともいずれかひとつに故障が発生したときは、
    前記制御手段内の前記演算手段から前記周波数論理入出
    力手段へ送られる前記ある特定のモードの交番信号が停
    止するか、あるいは前記ある特定のモードの交番信号以
    外のモードの交番信号が送られるとともに、前記周波数
    論理入出力手段から前記エアバッグ点火装置へ送る信号
    の状態が、エアバッグの作動を積極的に禁止するのに必
    要な値に固定され、 さらに、前記周波数論理入出力手段から異常警報表示装
    置へ送る信号の状態が、異常警報表示装置が作動するの
    に必要な値に固定されることを特徴とするエアバッグ装
    置。
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