JP2006304069A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスター装置と、通信バスを介して接続される複数のスレーブ装置とからなる通信装置において、スレーブ装置の故障を個別に検出することができる通信装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置1(通信装置)は、エアバッグECU2(マスター装置)と、通信バス3、4と、スレーブセンサ5〜12(スレーブ装置)とから構成されている。スレーブセンサ5〜12は、互いに同じ構成である。スレーブセンサ5は、バススイッチ50と、故障検出回路51と、センサ52と、通信回路53とから構成されている。故障検出回路51は、後段側の通信バス3に接続されたバススイッチ50の電圧に基づいて、バススイッチ50のショート故障を検出する。これにより、スレーブセンサ5〜12の故障を個別に検出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、マスター装置と、通信バスを介して接続される複数のスレーブ装置からなる通信装置に関する。
近年、車両衝突時に乗員を保護する乗員保護装置が、多くの車両に装着されている。このような乗員保護装置として、例えば、特開2004−284382号公報に開示されている乗員保護装置がある。この乗員保護装置は、側面衝突検出用センサと、正面衝突検出用センサと、ロールオーバ検出用センサと、第1通信バスと、第2通信バスと、制御装置と、エアバッグと、プリテンショナとから構成されている。側面衝突検出用センサ及び正面衝突検出用センサは、それぞれ複数の加速度センサで構成されている。ロールオーバ検出用センサは、ロールレートセンサと、複数の加速度センサで構成されている。側面衝突検出用センサ、正面衝突検出用センサ、及びロールオーバ検出用センサは、第1通信バス及び第2通信バスを介して制御装置に接続されている。エアバッグ及びプリテンショナも、制御装置に接続されている。制御装置は、第1通信バス及び第2通信バスを介して、側面衝突検出用センサ、正面衝突検出用センサ、及びロールオーバ検出用センサに電力を供給するとともに信号を送受信する。そして、側面衝突検出用センサ、正面衝突検出用センサ、及びロールオーバ検出用センサによって検出された加速度及び回転角速度に基づいて、エアバッグ及びプリテンショナを作動させるか否かを判定する。さらに、判定結果に基づいて、エアバッグ及びプリテンショナを作動させ、乗員を保護する。
ところで、同一の通信バスに接続される複数のセンサには、互いを区別するため、固有のアドレスが設定されている。このアドレスは、初期設定の際に、制御装置によって設定される。そのため、側面衝突検出用センサ等のスレーブセンサは、例えば、図4に示すような構成となっている。スレーブセンサ100は、通信回路100aと、バススイッチ100bと、センサ100cとから構成されている。他のスレーブセンサも同様の構成である。
初期設定時、制御装置が、アドレス設定指令を電源電圧に重畳させ、通信バス200を介してシリアル転送する。通信回路100aは、アドレス設定指令を受信し、固有のアドレスを設定する。このとき、バススイッチ100bはオフしており、アドレス設定指令が、スレーブセンサ101に伝送されることはない。そして、アドレス設定が完了すると、アドレス設定指令に対する応答を制御装置にシリアル転送する。その後、バススイッチ100aをオンさせる。バススイッチ100aがオンすると、電源電圧が供給され、スレーブセンサ101は作動を開始する。制御装置は、スレーブセンサ100からシリアル転送されるアドレス設定指令に対する応答によって、スレーブセンサ100のアドレス設定が完了したと判断し、スレーブセンサ101に対するアドレス設定指令を通信回路101aに出力する。バススイッチ100がオンしているため、アドレス設定指令は、スレーブセンサ101に伝送される。通信回路101aは、アドレス設定指令を受信し、固有のアドレスを設定する。同様にして、スレーブセンサ102、103、及びそれ以降のスレーブセンサのアドレスが順次設定される。
特開2004−284382号公報
初期設定時に、例えば、バススイッチ101bがショート故障していると、スレーブセンサ101に対するアドレス指令が、スレーブセンサ102にも伝達される。そのため、通信回路101a、102aが、同一のアドレス設定指令を受信し、同一のアドレスを設定してしまう。スレーブセンサ102には、本来設定すべきアドレスに対して、スレーブセンサ1つ分ずれたアドレスが設定される。このとき、通信回路101a、102aは、アドレス設定指令に対する応答をシリアル転送する。そのため、制御装置は、アドレス設定指令に対する応答によって、アドレス設定が正常に完了したと判断してしまい、故障を検出できない。以降、同様にして、本来設定すべきアドレスに対して、スレーブセンサ1つ分ずれたアドレスが順次設定される。その後、制御装置は、最後のスレーブセンサのアドレス設定指令に対する応答がないため、ここで、はじめてスレーブセンサの故障に気づく。しかし、どのスレーブセンサが故障したか判定できないため、たとえスレーブセンサ100が正常であっても、全てのスレーブセンサを停止させなければならないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、マスター装置と、通信バスを介して接続される複数のスレーブ装置とからなる通信装置において、スレーブ装置の故障を個別に検出することができる通信装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、伝送手段の後段側の電圧によって、スレーブ装置の故障を検出できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の通信装置は、マスター装置と、通信バスを介して前記マスター装置に直列接続される複数のスレーブ装置とからなり、前記マスター装置は、前記通信バスを介して前記スレーブ装置に電圧及び所定の指令を伝送し、前記スレーブ装置は、前記電圧及び前記所定の指令を前段から後段に伝送する伝送手段を備え、前記所定の指令に基づく処理を行うとともに、前記伝送手段によって前記電圧及び前記所定の指令を後段に伝送し、複数の前記スレーブ装置において、前記所定の指令に基づく処理を順次行う通信装置において、前記伝送手段の後段側の電圧に基づいて前記スレーブ装置の故障を検出する故障検出手段を有することを特徴とする。なお、マスター装置に直列接続される複数のスレーブ装置において、マスター装置側を前段、反マスター装置側を後段とする。
請求項2に記載の通信装置は、請求項1に記載の通信装置において、さらに、前記故障検出手段は、前記電圧及び前記所定の指令を前記後段のスレーブ装置に伝送する前の前記伝送手段の後段側の電圧が、所定電圧閾値を超えたとき、前記伝送手段が故障していると判定することを特徴とする。
請求項3に記載の通信装置は、請求項1又は2に記載の通信装置において、さらに、前記故障検出手段は、前記スレーブ装置内に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の通信装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置において、さらに、前記所定の指令は、前記スレーブ装置に自らを識別するための識別値を設定する識別値設定指令であることを特徴とする。
請求項5に記載の通信装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置において、さらに、前記マスター装置は、車両に搭載された乗員保護手段を制御する制御装置であり、複数の前記スレーブ装置は、車両の衝突に関する情報を検出するセンサであり、前記故障検出手段は、前記センサの故障を検出することを特徴とする。
請求項1に記載の通信装置によれば、故障検出手段によって、スレーブ装置の故障を個別に検出することができる。伝送手段は、所定の指令に基づく処理を行うとともに、電圧及び所定の指令を後段側に伝送する。そのため、伝送手段の後段側の電圧は、所定の指令に応じた処理をした後変化する。これにより、故障検出手段は、伝送手段の後段側の電圧に基づいて、スレーブ装置の故障を検出することができる。
請求項2に記載の通信装置によれば、故障検出手段によって、伝送手段の故障を個別に、しかも確実に検出することができる。伝送手段によって、電圧及び所定の指令が後段のスレーブ装置に伝送される前、伝送手段の後段側の電圧は、ほぼ0Vである。そのため、このとき、伝送手段の後段側の電圧が所定電圧閾値を超えているならば、伝送手段が故障していると判定することができる。
請求項3に記載の通信装置によれば、通信装置の構成を簡素化することができる。マスター装置及びスレーブ装置とは別に故障検出手段を設けると、伝送手段の後段側への配線も含め、通信装置の構成が複雑になる。そのため、故障検出手段をスレーブ装置内に設けることで、通信装置の構成を簡素化することができる。
請求項4に記載の通信装置によれば、スレーブ装置に対する識別値の重複設定を防止し、通信装置の信頼性を向上することができる。スレーブ装置が故障すると、前段のスレーブ装置に対する識別値設定指令が、後段のスレーブ装置に伝送される可能性がある。この場合、複数のスレーブ装置に同一の識別値が重複して設定されてしまい、通信装置の機能を阻害する恐れがある。そのため、故障手段によりスレーブ装置の故障を個別に検出することで、スレーブ装置に対する識別値の重複設定を防止し、通信装置の信頼性を向上することができる。
請求項5に記載の通信装置によれば、車両の乗員を保護する乗員保護装置の信頼性を向上することができる。
本実施形態は、本発明に係る通信装置を、車両の乗員を保護するエアバッグ装置に適用した例を示す。本実施形態におけるエアバッグ装置の全体構成に関する模式的平面図を図1に、エアバッグ装置のブロック図を図2に、スレーブセンサのブロック図を図3に示す。そして、図1〜図3を参照し、構成、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、図1〜図3を参照して具体的構成について説明する。図1に示すように、エアバッグ装置1(通信装置)は、エアバッグECU2(マスター装置、制御装置)と、通信バス3、4と、スレーブセンサ5〜12(スレーブ装置、センサ)と、運転席用フロントエアバッグ13aと、助手席用フロントエアバッグ13bと、サイドエアバッグ13c、13dと、カーテンエアバッグ13e、13fとから構成されている。
エアバッグECU2は、後述する内部に設置されたセンサ23と、スレーブセンサ5〜12の検出した加速度に基づいて、運転席用フロントエアバッグ13a、助手席用フロントエアバッグ13b、サイドエアバッグ13c、13d、及びカーテンエアバッグ13e、13fを展開させる装置である。エアバッグECU2は、車両のほぼ中央部に配設されている。
通信バス3、4は、エアバッグECU2からスレーブセンサ5〜12に、電圧を供給するとともに、エアバッグECU2とスレーブセンサ5〜12の間で、指令やデータを送受信するための信号線である。
スレーブセンサ5〜12は、車両各部の加速度を検出し、エアバッグECU2からのデータ送信要求に応じて、通信バス3、4を介して検出結果を送信するセンサである。スレーブセンサ5、8、9、12は、車両の前後方向の加速度を検出するセンサである。スレーブセンサ5、9は、車両後部の右側及び左側に配設されている。また、スレーブセンサ8、12は、車両前部の右側及び左側に配設されている。スレーブセンサ6、7、10、11は、車両の左右方向の加速度を検出するセンサである。スレーブセンサ6、10は、車両側部の右側及び左側のCピラー近傍に配設されている。また、スレーブセンサ7、11は、車両側部の右側及び左側のBピラー近傍に配設されている。スレーブセンサ5〜8は、通信バス3を介してエアバッグECU2に直列接続されている。また、スレーブセンサ9〜12は、通信バス4を介してエアバッグECU2に直列接続されている。
図2を参照して、エアバッグ装置1の構成についてさらに詳細に説明する。図2に示すように、エアバッグECU2は、電源回路20と、センター制御回路21と、通信回路22と、センサ23と、点火回路24とから構成されている。
電源回路20は、イグニッションスイッチ14を介して供給されるバッテリ15の出力電圧を、センター制御回路21、通信回路22、及びセンサ23の作動に適した電源電圧に変換して供給する回路である。電源回路20の入力端子は、イグニッションスイッチ14を介してバッテリ15の正極端子に接続され、バッテリ15の負極端子は車体に接地されている。また、出力端子は、センター制御回路21、通信回路22、及びセンサ23の電源端子にそれぞれ接続されている。
センター制御回路21は、通信回路22を介してスレーブセンサ5〜12の加速度データを収集し、センサ23の加速度データとともに各エアバッグ13a〜13fを展開するか否かを判定し、判定結果に基づいて点火回路24を制御する回路である。センター制御回路21は、作動開始直後の初期設定時に、スレーブセンサ5〜12に対するアドレス設定指令(識別値設定指令)を通信回路22に出力する。アドレス設定指令は、スレーブセンサ5〜12に、それぞれ固有のアドレスを設定する指令である。また、通信回路22から出力されるアドレス設定指令に対する応答に故障情報が含まれている場合、故障情報に応じた処理を行う。初期設定が完了すると、センター制御回路21は、スレーブセンサ5〜12に対するデータ送信要求指令を通信回路22に出力する。データ送信要求指令は、スレーブセンサをアドレスによって指示し、データの送信を要求する指令である。また、通信回路22から出力されるスレーブセンサ5〜12の加速度データと、センサ23から出力される加速度データに基づいて、各エアバッグ13a〜13fを展開させるか否かを判定する。さらに、判定結果に基づいて、点火回路24に点火信号を出力する。点火信号は、展開が必要なエアバッグに対してのみ出力される。センター制御回路21は、通信回路22と、センサ23と、点火回路24にそれぞれ接続されている。
通信回路22は、通信バス3、4を介してスレーブセンサ5〜12に電源電圧を供給するとともに、スレーブセンサ5〜12と、アドレス設定指令、アドレス設定指令に対する応答、データ送信要求指令及び加速度データを送受信する回路である。通信回路22は、通信バス3、4を介してスレーブセンサ5〜12に電源電圧を供給する。通信回路22は、作動開始直後の初期設定時に、センター制御回路21から出力されるスレーブセンサ5〜12に対するアドレス設定指令を電源電圧に重畳させ、内部で生成されるクロックに同期してシリアル転送する。アドレス設定指令は、例えば電圧の変化で表され、クロックの1周期内におけるハイレベルとローレベルの比率によって1又は0が決定される。また、スレーブセンサ5〜12からシリアル転送されるアドレス設定指令に対する応答をセンター制御回路21に出力する。アドレス設定指令に対する応答は、例えば電流の変化で表され、クロックの1周期のスタート時から1/2周期後の電流レベルが所定値より高いか低いかによって1又は0が決定される。初期設定が完了すると、通信回路22は、センター制御回路21から出力されるスレーブセンサ5〜12に対するデータ送信要求指令を電源電圧に重畳させ、クロックに同期してシリアル転送する。データ送信要求指令も、アドレス設定指令と同様に、電圧の変化によって1又は0が決定される。また、次回のデータ送信要求指令に同期してスレーブセンサ5〜12からシリアル転送される加速度データを、センター制御回路21に出力する。加速度データも、アドレス設定指令に対する応答と同様に、電流の変化によって1又は0が決定される。通信回路22のチャネルCH1は、通信バス3を介してスレーブセンサ5〜8に接続されている。また、チャネルCH2は、通信バス4を介してスレーブセンサ9〜12に接続されている。さらに、通信回路22は、センター制御回路21に接続されている。
センサ23は、エアバッグECU2内に設置され、車両の前後方向の加速度を検出し、センター制御回路21に出力する素子である。センサ23は、センター制御回路21に接続されている。
点火回路24は、センター制御回路21から出力される点火信号に基づいて、各エアバッグ13a〜13fを展開させる回路である。点火回路24は、センター制御回路21と、各エアバッグ13a〜13fにそれぞれ接続されている。
通信バス3、4は、基準ライン3a、4aと、伝送ライン3b、4bとから構成されている。
図3を参照して、スレーブセンサ5〜12の構成についてさらに詳細に説明する。スレーブセンサ5〜12は、ともに同じ構成であるため、ここでは、スレーブセンサ5について説明する。図3に示すように、スレーブセンサ5は、バススイッチ50(伝送手段)と、故障検出回路51(故障検出手段)と、センサ52と、通信回路53とから構成されている。
バススイッチ50は、スレーブセンサ5に接続されている前段側の伝送ライン3bを後段側の伝送ライン3bに接続するスイッチである。ここで、スレーブセンサ5において、通信回路22側を前段、反通信回路22側を後段とする。バススイッチ50は、通信回路53からの指令に基づいてオンすることで、通信回路22から供給される電源電圧を後段のスレーブセンサ6に供給する。また、通信回路22から送信されるアドレス設定指令及びデータ送信指令を後段のスレーブセンサ6に伝送する。さらに、後段のスレーブセンサ6〜8から送信されるアドレス設定指令に対する応答及び加速度データを通信回路22に伝送する。バススイッチ50の一端は前段側の伝送ライン3bに、他端は後段側の伝送ライン3bにそれぞれ接続されている。また、制御端子は、通信回路53に接続されている。
故障検出回路51は、後段側の伝送ライン3bに接続されているバススイッチ50の他端の電圧に基づいて、バススイッチ50のショート故障を検出する回路である。故障検出回路51は、基準ライン3aに対するバススイッチ50の他端の電圧が0Vのとき、ローレベルを、0Vより大きいとき、ハイレベルを出力する。故障検出回路51は、抵抗51aと、コンパレータ51bとから構成されている。抵抗51aの一端は基準ライン3aに、他端はバススイッチ50の他端にそれぞれ接続されている。コンパレータ51bの反転入力端子は抵抗51aの一端に、非反転入力端子は抵抗51aの他端にそれぞれ接続されている。また、出力端子は通信回路53に接続されている。
センサ52は、加速度を検出し、加速度データを通信回路53に出力する素子である。センサ52は通信回路53に接続されている。
通信回路53は、故障検出回路51及びセンサ52に電源電圧を供給するとともに、通信回路22と、アドレス設定指令、アドレス設定指令に対する応答、データ送信要求指令及び加速度データを送受信する回路である。通信回路53は、通信回路22から供給される電源電圧を故障検出回路51及びセンサ52に供給する。通信回路53は、初期設定時に、通信回路22からシリアル転送されるスレーブセンサ5に対するアドレス設定指令を受信し、固有のアドレスを設定する。アドレス設定が完了すると、アドレス設定指令に対する応答を通信回路22にシリアル転送する。このとき、故障検出回路51がハイレベルを出力していると、通信回路53は、バススイッチ50のショート故障を知らせる故障情報を、通信回路22にシリアル転送する。その後、通信回路53はバススイッチ50にオン指令を出力する。初期設定が完了すると、通信回路53は、通信回路22からシリアル転送されるデータ送信要求指令を受信し、設定されたアドレスに基づいて自らが通信対象であるか否かを判定する。自らが通信対象である場合、センサ52から出力される加速度データを次回のデータ送信要求指令に同期して通信回路22にシリアル転送する。
スレーブセンサ5の後段には、同様の構成であるスレーブセンサ6〜8が基準ライン3a、伝送ライン3bを介して直列接続されている。
次に、図2及び図3を参照して、具体的動作について説明する。図2において、イグニッションスイッチ14がオンすると、電源回路20は、バッテリ15の出力電圧を、センター制御回路21、通信回路22、及びセンサ23の作動に適した電源電圧に変換して供給する。スレーブセンサ5〜12のバススイッチは全てオフしているため、通信回路22は、通信バス3、4を介してスレーブセンサ5、9にのみ電源電圧を供給する。電源電圧が供給されることで、センター制御回路21、通信回路22、センサ23、及びスレーブセンサ5、9は作動を開始する。
センター制御回路21は、作動開始直後の初期設定時に、スレーブセンサ5、9に対するアドレス設定指令を通信回路22に出力する。通信回路22は、アドレス設定指令を電源電圧に重畳させ、通信バス3、4を介してそれぞれシリアル転送する。図3において、通信回路53は、アドレス設定指令を受信し、固有のアドレスを設定する。このとき、バススイッチ50はオフしており、アドレス設定指令がスレーブセンサ5の後段側に伝送されることはない。そして、アドレス設定が完了すると、アドレス設定指令に対する応答を通信回路22にシリアル転送する。さらに、バススイッチ50にオン指令を出力し、バススイッチ50をオンさせる。バススイッチ50がオンすると、電源電圧が供給され、スレーブセンサ6は作動を開始する。図2において、通信回路22は、スレーブセンサ5からシリアル転送されるアドレス設定指令に対する応答をセンター制御回路21に出力する。センター制御回路21は、スレーブセンサ5に対するアドレス設定が完了したと判断し、スレーブセンサ6に対するアドレス設定指令を通信回路22に出力する。通信回路22は、アドレス設定指令を通信バス3を介してシリアル転送する。図3において、バススイッチ50がオンしているため、アドレス設定指令はスレーブセンサ6に伝送される。
ここで、例えば、バススイッチ60がショート故障していると、アドレス設定指令はスレーブセンサ7にも伝送される。そのため、通信回路63、73は、同一のアドレス設定指令を受信し、同一のアドレスを設定してしまう。しかし、このとき、通信回路22から供給される電源電圧によって、バススイッチ60の他端の電圧が0Vより大きくなるため、故障検出回路61はハイレベルを出力する。故障検出回路61がハイレベルを出力すると、通信回路63は、バススイッチ60のショート故障を知らせる故障情報を通信回路22にシリアル転送する。図2において、通信回路22は、スレーブセンサ6からシリアル転送される故障情報をセンター制御回路21に出力する。センター制御回路21は、バススイッチ60のショート故障により、スレーブセンサ6〜8のアドレス設定が正常にできないと判断し、スレーブセンサ7、8に対するアドレス設定指令の出力を停止する。なお、スレーブセンサ9〜12にも、同様にして、アドレスが順次設定される。
初期設定が完了すると、図2において、センター制御回路21は、アドレスを正常に設定できないスレーブセンサ6〜8を除き、スレーブセンサ5、9〜12に対するデータ送信要求指令を通信回路22に出力する。通信回路22は、データ送信要求指令を通信バス3、4を介して順次シリアル転送する。スレーブセンサ5、9〜12は、データ送信要求指令を受信し、設定されたアドレスに基づいて自らが通信対象であるか否かを判定する。そして、自らが通信対象である場合、検出された加速度データを次回のデータ送信要求指令に同期して通信回路22に順次シリアル転送する。通信回路22は、シリアル転送された加速度データをセンター制御回路21に順次出力する。
センター制御回路21は、このようにして収集したスレーブセンサ5、9〜12からの加速度データと、センサ23の加速度データに基づいて、各エアバッグを展開させるか否かを判定する。さらに、判定結果に基づいて、点火回路24に点火信号を出力する。点火回路24は、センター制御回路21から出力される点火信号に基づいて、エアバッグを展開させ、車両の乗員を保護する。
最後に具体的効果について説明する。本実施形態によれば、故障検出回路51、61、71によって、バススイッチ50、60、70のショート故障を個別に検出することができる。また、故障検出回路51、61、71をスレーブセンサ5、6、7内に設けることで、エアバッグ装置1の構成を簡素化することができる。さらに、故障検出回路51、61、71により、バススイッチ50、60、70のショート故障を検出することで、アドレスの重複設定を防止し、エアバッグ装置1の信頼性を向上することができる。これらの効果は、同一の構成であるスレーブセンサ8〜12に関しても得られる。
なお、本実施形態では、本発明に係る通信装置をエアバッグ装置に適用した例を挙げているが、これに限られるものではない。本発明の通信装置は、本発明を逸脱しない範囲であれば、あらゆる用途に適用することができる。
本実施形態におけるエアバッグ装置の全体構成に関する模式的平面図を示す。 エアバッグ装置のブロック図を示す。 スレーブセンサのブロック図を示す。 従来のスレーブセンサのブロック図を示す。
符号の説明
1・・・エアバッグ装置、2・・・エアバッグECU(マスター装置、制御装置)、20・・・電源回路、21・・・センター制御回路、22・・・マスターインタフェース回路、23・・・センサ、24・・・点火回路、3、4・・・通信バス、3a、4a・・・基準ライン、3b、4b・・・伝送ライン、5〜12・・・スレーブセンサ(スレーブ装置、センサ)、50、60、70・・・バススイッチ、51、61、71・・・故障検出回路、51a、61a、71a・・・抵抗、51b、61b、71b・・・コンパレータ、52、62、72・・・センサ、53、63、73・・・通信回路、13a・・・運転席用フロントエアバッグ、13b・・・助手席用フロントエアバッグ、13c、13d・・・サイドエアバッグ、13e、13f・・・カーテンエアバッグ、14・・・イグニッションスイッチ、15・・・バッテリ

Claims (5)

  1. マスター装置と、通信バスを介して前記マスター装置に直列接続される複数のスレーブ装置とからなり、前記マスター装置は、前記通信バスを介して前記スレーブ装置に電圧及び所定の指令を伝送し、前記スレーブ装置は、前記電圧及び前記所定の指令を前段から後段に伝送する伝送手段を備え、前記所定の指令に基づく処理を行うとともに、前記伝送手段によって前記電圧及び前記所定の指令を後段に伝送し、複数の前記スレーブ装置において、前記所定の指令に基づく処理を順次行う通信装置において、
    前記伝送手段の後段側の電圧に基づいて前記スレーブ装置の故障を検出する故障検出手段を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記故障検出手段は、前記電圧及び前記所定の指令を前記後段のスレーブ装置に伝送する前の前記伝送手段の後段側の電圧が、所定電圧閾値を超えたとき、前記伝送手段が故障していると判定することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記故障検出手段は、前記スレーブ装置内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記所定の指令は、前記スレーブ装置に自らを識別するための識別値を設定する識別値設定指令であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記マスター装置は、車両に搭載された乗員保護手段を制御する制御装置であり、
    複数の前記スレーブ装置は、車両の衝突に関する情報を検出するセンサであり、
    前記故障検出手段は、前記センサの故障を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
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