JP2750368B2 - 原子炉格納容器トップスラブの構築方法 - Google Patents

原子炉格納容器トップスラブの構築方法

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JP2750368B2
JP2750368B2 JP2242071A JP24207190A JP2750368B2 JP 2750368 B2 JP2750368 B2 JP 2750368B2 JP 2242071 A JP2242071 A JP 2242071A JP 24207190 A JP24207190 A JP 24207190A JP 2750368 B2 JP2750368 B2 JP 2750368B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は原子炉格納容器トップスラブの構築方法に
関する。
「従来の技術」 原子炉建屋において、原子炉格納容器の円筒壁を構築
した後に、その上方にトップスラブを構築する場合、従
来は第7図と第8図に示す2つの構法が考えられる。
第7図に示すものは、原子炉格納容器の円筒壁1と原
子炉圧力容器のシールド壁2と床スラブ3で囲まれた区
画の上方にトップスラブ7を構築する場合、床スラブ3
上に支柱4を複数本立設し、その上に梁4′を放射状に
架設し、これらの梁4′…によってスラブライナ6を支
持した上に配筋などを行い、コンクリートの打設を行っ
て第7図の鎖線で示すようにトップスラブ7を構築する
ものである。
また、第8図に示すものは、円筒壁1とシールド壁2
と床スラブ3で囲まれた区画の上方にトップスラブ7を
構築する場合、円筒壁1の上部とシールド壁2の上部に
支持部材9、10を立設し、それら支持部材9、10間に大
型の梁11をトップスラブの上筋と下筋の間に放射状態で
複数本掛け渡し、各梁11の下に吊りボルト12…を介して
スラブライナ裏面に溶接されたライナカンカ13′を吊り
下げて支持した後にコンクリートの打設を行い、第8図
の鎖線に示すようにトップスラブ7を構築するものであ
る。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、上記従来の各構法においてはそれぞれ以下
のような問題がある。
すなわち、第7図に示す構法では、スラブライナ6と
その上に敷設する配筋の荷重およびコンクリートの打設
荷重を支柱4…および梁4′で支持するが、床スラブ3
の上には原子炉に関係する種々の機器や配管が予め設置
されているので、それら機器や配管により支柱4…の設
置場所に制限が生じ、多数の支柱4を配置することが困
難であり、厚さが極めて大きいトップスラブのコンクリ
ート打設荷重を安定支持できない問題がある。また、ス
ラブライナ6や各種配筋の荷重およびコンクリート打設
荷重を支持するためには、多数の支柱4を床スラブ3上
に立設し、また、多数の梁4′を架設する必要がある
が、これらの支柱4…および梁4′はトップスラブ7を
構築した後に解体して外部に搬出する必要があるので、
多数の支柱4および梁4′を搬出するための搬出経路を
別途に確保しなくてはならないが、前述したように格納
容器内には、すでに多くの機器、配管類が密集して配置
されており、この搬出経路の確保は極めて困難である。
また、第8図に示す構法は、コンクリート打設時の荷
重を主として梁11により受けるものであるが、その梁11
はトップスラブ7の構造体を兼ねるものであってそのま
まトップスラブ7内に埋設されるものであるから、トッ
プスラブ7の厚みの範囲内で梁11の設置スペースとその
上下に配筋される上筋と下筋の配筋スペースを確保する
必要がある。このため、トップスラブ7の厚みによって
は梁11の有効成を打設荷重を受けるに十分な程度には確
保し難い場合があったり、逆に梁11の梁成がコンクリー
ト打設荷重により決定されて構造的に必要とされる寸法
以上に大きくなったり、それに伴いトップスラブ7の厚
みも必要以上に大きくしなければならないこともあり得
る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、トップス
ラブを構築する際にその下方空間の状況に影響されるこ
とが少なく、かつ下方空間における工事に与える影響を
少なくし、しかもトップスラブの厚みに影響されること
もない有効な構築方法を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、原子炉格納容器の円筒壁と原子炉圧力容器
のシールド壁とで囲まれた区画の上部に形成されるトッ
プスラブを構築する方法において、前記円筒壁の上端に
複数の支柱を設けるとともに、前記シールド壁の上端に
は支持壁体を設けて、それら支柱と支持壁体との間に複
数の上方支持部材を架け渡す一方、それに相前後して、
構築するべきトップスラブ内に埋設される下方支持部材
と、該下方支持部材の下方に吊持部材およびライナアン
カを介して連結されて構築すべきトップスラブの底型枠
となるスラブライナと、前記下方支持部材の上下に設け
られる配筋とを、前記上方支持部材の下方に位置せしめ
て設け、前記下方支持部材と前記上方支持部材とを吊持
部材により連結することにより、該吊持部材を介して前
記上方支持部材より前記下方支持部材、前記スラブライ
ナ、前記配筋を吊り支持し、その状態で、前記スラブラ
イナ上にコンクリートを打設して前記下方支持部材およ
び前記配筋を埋設することにより、コンクリートの打設
荷重を前記吊持部材、前記上方支持部材、前記支柱およ
び前記支持壁体を介して前記円筒壁および前記シールド
壁により支持しつつトップスラブを構築するようにした
ものである。
本発明方法においては、前記下方支持部材、前記スラ
ブライナ、前記配筋を設けるに当たっての手法として、
構築すべきトップスラブの下方に既に設けられている床
スラブより仮設の支持支柱を立設し、該支持支柱により
支持することで前記スラブライナを設け、該スラブライ
ナを足場としてその上部に前記下方支持部材および前記
配筋を設けることが考えられる。
あるいは、前記下方支持部材、前記スラブライナ、前
記配筋を設けるに当たっての他の手法としては、前記円
筒壁および前記シールド壁に支持手段を設け、該支持手
段により前記下方支持部材の両端をそれぞれ支持せしめ
ることで該下方支持部材をそれら円筒壁およびシールド
壁の間に架け渡し、該下方支持部材の下方に前記スラブ
ライナを設けるとともにその上下に前記配筋を設けるこ
とも考えられる。
「作用」 本発明は、構築すべきトップスラブの上方にたとえば
大断面トラスからなる上方支持部材を架け渡し、コンク
リート打設荷重を主としてその上方支持部材により受け
るようにしたものである。
すなわち、本発明方法では、スラブライナを底型枠と
してその上部に下方支持部材(たとえばトラスを用いる
ことが好適である)および配筋を設け、スラブライナ上
にコンクリートを打設することでそれら下方支持部材お
よび配筋を内蔵するトップスラブを構築するのである
が、トップスラブを構築すべき位置の上方に上方支持部
材を架設しておき、その上方支持部材と下方支持部材と
を吊持部材により連結することにより、下方支持部材、
配筋、スラブライナの全てを吊持部材を介して上方支持
部材より吊り支持し、その状態でコンクリートを打設を
行うものである。これにより、打設荷重は吊持部材を介
して上方支持部材により受けられ、最終的には上方支持
部材を支持している支柱および支持壁体を介して円筒壁
およびシールド壁に伝達される。
したがって、本発明方法によれば、図7に示した従来
の構法の場合においてはトップスラブを下方から支持す
るべくその下方空間に多数設ける必要のあった仮設の支
柱を大幅に削減あるいはなくすことが可能であり、その
結果、その仮設の支柱の設置や撤去、搬出作業を大幅に
軽減あるいはなくすことができることはもとより、下方
空間の状況によってトップスラブの構築作業が制約を受
けたり、逆にトップスラブの構築作業が下方空間の工事
に影響を及ぼすことも回避することが可能である。
また、図8に示した従来の構法においては、コンクリ
ートの打設荷重は主としてトップスラブ内に埋設される
梁にかかるものであり、したがってその梁成は打設荷重
を考慮して決定する必要があるが、本発明においては打
設荷重は主に上方支持部材が受けものであることから、
トップスラブ内に埋設される下方支持部材には打設荷重
を受ける機能は要求されず、このため下方支持部材の梁
成やトップスラブの厚みはコンクリート打設時の荷重に
係わりなく構造的に最適なものとして設定することが可
能である。
なお、本発明においては、コンクリートを打設する時
点ではその打設荷重を上方支持部材により支持するべく
下方支持部材を上方支持部材より吊り支持する必要はあ
るものの、施工途中段階においては常にそのような状態
を維持する必要はない。したがって、最終的に上方支持
部材と下方支持部材とを連結する限りにおいて、上方支
持部材、下方支持部材、スラブライナ、配筋の施工手順
は特に限定されるものではなくその作業は相前後して行
えば良く、たとえば上方支持部材の架設を下方支持部材
の架設に先行して行ったり、その逆としたり、あるいは
両者を並行して同時に行うことも可能である。
そして、たとえば上方支持部材を先行施工し、その先
行施工された上方支持部材より吊り支持しながら下方支
持部材やスラブライナ、配筋の施工を行うこととすれ
ば、下方支持部材やスラブライナ、配筋の施工のための
仮設工事を殆ど不要とすることが可能である。ただし、
その場合は、先行施工された上方支持部材の下方におい
て下方支持部材の架設やスラブライナの組み立て、配筋
作業を行うことになるから、資材搬送等の点を考慮する
と作業性が必ずしも良くないことが考えられ、したがっ
て、より現実的には、適宜の仮設工事を伴いつつ下方支
持部材やスラブライナ、配筋の施工を先行して行った後
に上方支持部材を後行施工し、あるいは両者を同時施工
し、しかる後に双方を吊持部材により連結することが考
えられる。
そのように上方支持部材を後行施工あるいは両者を同
時施工する場合における、下方支持部材やスラブライ
ナ、配筋の施工手順としては、たとえば、構築すべきト
ップスラブの下方に既に設けられている床スラブより仮
設の支持支柱を適宜本数立設し、それら支持支柱により
仮設的に支持することでスラブライナを設け、そのスラ
ブライナを足場としてその上部に下方支持部材および配
筋を設けることが考えられる。その場合、後行施工ある
いは同時施工される上方支持部材の施工が完了し、その
上方支持部材と下方支持部材とを連結した後は仮設の支
持支柱は撤去することが可能であるが、それを撤去する
ことなくそのまま残置してコンクリート打設荷重の一部
を支持させることも考えられる。いずれにしても、コン
クリート打設荷重は主として上方支持部材により支持さ
れるものであるから、ここで用いる仮設の支持支柱は施
工途中における下方支持部材やスラブライナ、配筋の荷
重のみを支持し得る程度に設けることで十分であって、
図7に示した従来の構法のように打設荷重の全てを支柱
により支持するものではないから、その所要本数は格段
に少なくて済む。
あるいは、下方支持部材、スラブライナ、配筋を設け
るに当たっての他の手法として、円筒壁およびシールド
壁に適宜の支持手段を設け、それら支持手段により下方
支持部材の両端をそれぞれ支持せしめることで下方支持
部材をそれら円筒壁およびシールド壁の間にまず架け渡
し、その下方支持部材の下方にスラブライナを設けると
ともにその上下に前記配筋を設けることも考えられる。
この場合は、下方支持部材を支持するための支持手段が
必要となるものの、トップスラブの下方空間には上記の
場合のような仮設の支持支柱を設ける必要がない。
「実施例」 第1図ないし第3図は本発明の第1実施例を示すもの
である。この第1実施例は、第2図に示すように原子炉
建屋Aの内部に円筒壁20が既に構築され、その上部に第
2図の2点鎖線に示すようにトップスラブ22を構築する
場合に本発明を適用しようとするものである。
本第1実施例の方法では、まず、構築しようとするト
ップスラブ22の下方に設けられている床スラブ24(図2
参照)に、第1図に示すように仮設の支持支柱26を立設
し、支持支柱26の上に更に水平に大引27を架設し、その
上に大引27と直角な向きに根太材28を架設する。これら
支持支柱26、大引27、根太材28は、詳細は後述するが、
スラブライナ30を仮支持する仮設材として設置されるも
のであり、これらはスラブライナ30が上方トラス38、39
および大引トラス32より吊りボルト40、41を介して吊り
支持された後、もしくはコンクリートが打設された後に
撤去されるものである。なお、本実施例では支持支柱2
6、大引27、根太材28としていずれもH型鋼を用いてい
る。
次に、根太材28の上に、ライナアンカ31を予め設けた
金属板等からなるスラブライナ30を水平に設置する。ス
ラブライナ30は構築するべきトップスラブ22の底型枠と
なるものであり、そのスラブライナ30を足場としてその
上に下筋42の配筋作業を行うとともに、大引トラス(下
方支持部材)32を格子状に設置し、大引トラス32の下弦
材32bと前記ライナアンカ31とを吊ボルト(吊持部材)4
1で連結することで大引トラス32とスラブライナ30とを
連結し、さらに大引トラス32の上方に上筋43を配筋す
る。なお、コンクリート打設の際にはスラブライナ30に
打設コンクリートの重量がかかるので、スラブライナ30
がコンクリートの重量に耐えるようにライナアンカ31…
の数を十分に多く形成しておくことが必要である。
一方、上記作業と相前後して、第2図と第3図に示す
ように、シールド壁35の上端部35aに筒状のリングサポ
ート(支持壁体)36を設置し、それを補強材36aで内部
側から補強するとともに、円筒壁20の上端部20aにはそ
の周方向に沿って第3図に示すように複数の支柱37を立
設する。リングサポート36はシールド壁35とほぼ同径の
筒状の壁体の形態をなすもので、その外周面に後述する
上方トラス38の一端が連結されることにより内部に設け
られた補強材36aとともに上方トラス38を支持し得る強
度を有し、また支柱37は上方トラス38の他端および後述
する他の上方トラス39の両端が連結されてそれを支持し
得る強度を有し、それらの高さは構築しようとするトッ
プスラブ22の上面22aより十分に高いものとされてい
る。
そして、第3図に示すように、上記のリングサポート
36と支柱37に支持させて複数の上方トラス(上方支持部
材)38を水平かつ相互に離間して平行に架設するととも
に、その側方には両端を支柱37に両側を支持された他の
上方トラス39を上記上方トラス38と平行に架設する。な
お、上方トラス39のスパンが長くなる場合等には、第1
図に示すように必要に応じてその中間部を下方の床スラ
ブ24から立設した補強支柱25および補強束33により支持
して補強すれば良い。
上記のようにして、スラブライナ30、下筋42,大引ト
ラス32、上筋43の施工が完了し、また上方トラス38,39
が架設されたら、吊ボルト(吊持部材)40を介して上方
トラス38、39と大引トラス32を連結する。この連結は、
吊ボルト40を上方トラス38、39の下弦材と大引トラス32
の上弦材32aに接続することで行う。これにより、スラ
ブライナ30は上方トラス38、39より吊りボルト40、大引
トラス32、吊りボルト41を介して吊り支持されるから、
この段階で支持支柱26、大引27、根太材28を撤去しても
良い。
以上、第1図に示すように各配筋および大引トラス3
2、上方トラス38、39等の架設が終了したならば、スラ
ブライナ30の上面にコンクリートを打設して、下筋42、
大引トラス32、上筋43を埋設するトップスラブ22を第2
図の2点鎖線に示すように構築する。
なお、トップスラブ22のスパンが大きくなる場合は、
前記スラブライナ30を仮に支持するために設けた支持支
柱26、大引27、根太材28を撤去することなくそのまま残
してコンクリートの重量の一部を支持するようにしても
良い。
また、スラブライナ30や大引トラス32、下筋42、上筋
43の設置に際しては、上記のように仮設の支持支柱26に
よって支持することで大引27、根太材28、スラブライナ
30、下筋42、大引トラス32、上筋43を、順次組み立てて
いくことでも勿論良いが、たとえば大引27と根太材28と
を予め一体に組み付けてユニット化しておいたり、大引
トラス32にスラブライナ30や下筋42、上筋43を予め組み
付けて一体化してユニット化しておき、それらをクレー
ンなどの揚重機によって一括して設置場所に吊り込むこ
とも可能であり、そのようにすれば工期短縮を図ること
ができる。
以上説明した方法によれば、スラブライナ30を吊りボ
ルト41,大引トラス32、吊りボルト40を介して上方トラ
ス38,39から吊り支持した状態でコンクリート打設を行
うから、コンクリート打設荷重は主として上方トラス3
8,39により支持されることになり、そのためスラブライ
ナ30を床スラブ24から仮支持する仮設材としての支持支
柱26の数を十分に削減することが可能であり、その結
果、床スラブ24に設置される機器や設備による支持支柱
26の立設位置の制約も受けにくくなるし、トップスラブ
22の構築後における支持支柱26の解体や搬出作業をも軽
減できる。
なお、トップスラブ22を構築した後には、リングサポ
ート36と補強材36aはシールド壁35上から取り外し、こ
の後に別途製作済の原子炉圧力容器をシールド壁35の内
部に吊り込み可能な状態にしておくことは勿論である。
以上で第1実施例を説明したが、次に第4図ないし第
6図を参照して第2実施例を説明する。本第2実施例に
おいて前記第1実施例で示した部材と同一部材には同一
符号を付し、その説明は省略する。
前記第1実施例では、床スラブ24上に立設した仮設の
支持支柱26により支持してスラブライナ30を設置し、そ
れを足場としてその上部に大引トラス32と下筋42、上筋
43を設けるようにしたのであるが、仮設の支持支柱26を
完全に省略できれば床スラブ24上における機器工事との
干渉を殆ど避けることができ、より有効である。そこ
で、本第2実施例では、円筒壁20およびシールド壁35に
それぞれ大引トラス32の両端を支持するための支持手段
を設け、それら支持手段により大引トラス32の両端を支
持することで第1実施例における仮設の支持支柱26を省
略するようにしたものである。
すなわち本第2実施例においては、円筒壁20の上端部
20aに金属板等からなる筒状のライナ50を立設し、その
外側に、ライナ50を支持しかつそれを補強するためのラ
イナアンカ51を所定間隔で立設する。また第4図に示す
ようにシールド壁35の内周面35bには支持台座52を取付
け、支持台座52上面に上端高さ位置がライナ50の上端高
さ位置と一致するライナ支持用の仮の支持支柱52を立設
する。そして、支持支柱53上端とライナアンカ51上端に
それぞれ大引27を架設し、各大引27の上にさらに支持支
柱54、54を架設する。それらライナ50、ライナアンカ5
1、支持台座52、支持支柱53、54は、大引トラス32の両
端を支持するための支持手段として機能するものであ
る。
そして、大引27間に根太材28を水平に架設し、根太材
28の上にスラブライナ30を水平に設置する。次いでスラ
ブライナ30の上に下筋42の配筋作業を行うとともに、支
持支柱54、54間に大引トラス32を設置し、吊りボルト41
により大引トラス32とライナアンカ31とを連結する。こ
れによりスラブライナ30は大引トラス32から吊りボルト
41を介して吊り支持されることになる。次いで、大引ト
ラス32の上に上筋43の配筋作業を行う。
一方、前記第1実施例と同様に、上記作業と相前後し
て、シールド壁35の上端部35aにリングサポート36を設
置し、円筒壁20の上端部20aに複数の支柱37を立設し、
それらリングサポート36と支柱37に支持させて複数の上
方トラス38、39を架設し、吊ボルト40を介して上方トラ
ス38、39と大引トラス32を連結する。
以上の作業が終了したならば、スラブライナ30の上面
にコンクリートを打設してトップスラブ22を第4図の2
点鎖線に示すように構築する。なお、上記の台座52、支
持支柱53、54は、コンクリートが硬化した後、あるいは
大引トラス32が上方トラス38、39より吊り支持された段
階で適宜解体撤去すれば良いが、ライナ50およびライナ
アンカ51はそのまま解体することなく本設として残置す
る。
本第2実施例によれば、第1実施例の場合と同様にコ
ンクリート打設荷重が主に上方トラス38,39により支持
されるものであることはもとより、大引トラス32の両端
を支持手段により支持して架設するものであるから、第
1実施例においては多少は設置する必要のあった仮設の
支持支柱26を完全に省略することができるものである。
したがって床スラブ24上に設置される機器や設備の各種
工事との干渉を殆ど避けることができ、工事の制約を受
けることが殆どなくなる。また、第1実施例では仮の支
持支柱26をトップスラブ22の構築後に解体して屋外に搬
出する必要があったが、この解体作業と搬出作業も完全
に省略することができる。
なお、上記第1、第2実施例のいずれにおいても、リ
ングサポート(支持壁体)36と支柱37との間に架け渡す
上方トラス(上方支持部材)38の他に、支柱37間に架け
渡す他の上方トラス39を設け、それら双方の上方トラス
38,39を平行に架設してそれらの双方によりコンクリー
ト打設荷重を支持するものとしたが、たとえば上方トラ
ス38をリングサポート36と支柱37との間において放射状
に配置することで上記各実施例における上方トラス39を
省略することも可能である。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明の構築方法は、トップス
ラブを構築すべき位置の上方に上方支持部材を架設し、
その上方支持部材より吊持部材を介して下方支持部材、
配筋、スラブライナの全てを吊り支持し、その状態でコ
ンクリートの打設を行うものであるから、コンクリート
打設荷重は上方支持部材により受けられ、最終的には上
方支持部材を支持している支柱および支持壁体を介して
円筒壁およびシールド壁に伝達され、したがって、従来
の構法の場合においてはトップスラブを下方から支持す
るべくその下方空間に多数設ける必要のあった仮設の支
柱を大幅に削減あるいはなくすことが可能であり、その
結果、仮設の支柱の設置や撤去、搬出作業を大幅に低減
できることはもとより、下方空間の状況によってトップ
スラブの構築作業が制約を受けたり、逆にトップスラブ
の構築作業が下方空間の工事に影響を及ぼすことも回避
することが可能である。また、コンクリート打設荷重は
主に上方支持部材が受けものであることから、トップス
ラブ内に埋設される下方支持部材には打設荷重を受ける
機能は要求されず、このため、下方支持部材の梁成やト
ップスラブの厚みは打設荷重に係わりなく最適に設定す
ることが可能である。
特に、下方支持部材、スラブライナ、配筋を設けるに
当たって、構築すべきトップスラブの下方に既に設けら
れている床スラブより仮設の支持支柱を立設し、その支
持支柱により支持してスラブライナを設け、そのスラブ
ライナを足場としてその上部に下方支持部材および配筋
を設けることとすれば、それらの施工を上方支持部材よ
りも先行させて、あるいは同時に行うことが可能であ
り、上方支持部材を先行施工する場合に比較して作業性
を改善することができる。勿論、その場合における仮設
の支持支柱は、スラブライナや下方支持部材、配筋の荷
重を受けるのみでコンクリート打設荷重を負担するもの
ではないから、ここで用いる支持支柱の所要本数は十分
に少なくて済む。
また、下方支持部材、スラブライナ、配筋を設けるに
当たって、円筒壁およびシールド壁に支持手段を設け、
その支持手段により下方支持部材の両端をそれぞれ支持
せしめることで下方支持部材を円筒壁およびシールド壁
の間に架け渡し、その下方にスラブライナを設けるとと
もにその上下に配筋を設けることとすれば、上記のよう
な仮設の支持支柱を全く設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の第1実施例を説明するた
めのもので、第1図はライナおよび配筋と各種仮部材の
状態を示す断面図、第2図は構築途中の原子炉建屋の断
面図、第3図は構築途中の原子炉建屋の平面図、第4図
ないし第6図は本発明の第2実施例を説明するためのも
ので、第4図はライナおよび配筋と各種仮部材の状態を
示す断面図、第5図は第4図における円B内の拡大図、
第6図は第5図におけるVI−VI矢視図、第7図は従来の
構法を説明するための断面図、第8図は従来の他の構法
を説明するための断面図である。 A…原子炉建屋、20…円筒壁、22…トップスラブ、24…
床スラブ、25…補強支柱、26…支持支柱、30…スラブラ
イナ、31…ライナアンカ、32…大引トラス(下方支持部
材)、35…シールド壁、36…リングサポート(支持壁
体)、37…支柱、38…上方トラス(上方支持部材)、39
…上方トラス、41…吊ボルト(吊持部材)、40…吊ボル
ト(吊持部材)、50…ライナ(支持手段)、51…ライナ
アンカ(支持手段)、52…台座(支持手段)、53、54…
支持支柱(支持手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 孝一 茨城県日立市幸町1番1号 株式会社日 立製作所内 (72)発明者 古川 秀康 茨城県日立市幸町1番1号 株式会社日 立製作所内 (72)発明者 嶋崎 保義 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 関口 健治 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 中西 啓二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 細田 真美 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉格納容器の円筒壁と原子炉圧力容器
    のシールド壁とで囲まれた区画の上部に形成されるトッ
    プスラブを構築する方法において、 前記円筒壁の上端に複数の支柱を設けるとともに、前記
    シールド壁の上端には支持壁体を設けて、それら支柱と
    支持壁体との間に複数の上方支持部材を架け渡す一方、 それに相前後して、構築するべきトップスラブ内に埋設
    される下方支持部材と、該下方支持部材の下方に吊持部
    材およびライナアンカを介して連結されて構築すべきト
    ップスラブの底型枠となるスラブライナと、前記下方支
    持部材の上下に設けられる配筋とを、前記上方支持部材
    の下方に位置せしめて設け、 前記下方支持部材と前記上方支持部材とを吊持部材によ
    り連結することにより、該吊持部材を介して前記上方支
    持部材より前記下方支持部材、前記スラブライナ、前記
    配筋を吊り支持し、 その状態で、前記スラブライナ上にコンクリートを打設
    して前記下方支持部材および前記配筋を埋設することに
    より、コンクリートの打設荷重を前記吊持部材、前記上
    方支持部材、前記支柱および前記支持壁体を介して前記
    円筒壁および前記シールド壁により支持しつつトップス
    ラブを構築することを特徴とする原子炉格納容器トップ
    スラブの構築方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の原子炉格納容器トップスラ
    ブの構築方法において、 前記下方支持部材、前記スラブライナ、前記配筋を設け
    るに当たっては、構築すべきトップスラブの下方に既に
    設けられている床スラブより仮設の支持支柱を立設し、
    該支持支柱により支持することで前記スラブライナを設
    け、該スラブライナを足場としてその上部に前記下方支
    持部材および前記配筋を設けることを特徴とする原子炉
    格納容器トップスラブの構築方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の原子炉格納容器トップスラ
    ブの構築方法において、 前記下方支持部材、前記スラブライナ、前記配筋を設け
    るに当たっては、前記円筒壁および前記シールド壁に支
    持手段を設け、該支持手段により前記下方支持部材の両
    端をそれぞれ支持せしめることで該下方支持部材をそれ
    ら円筒壁およびシールド壁の間に架け渡し、該下方支持
    部材の下方に前記スラブライナを設けるとともにその上
    下に前記配筋を設けることを特徴とする原子炉格納容器
    トップスラブの構築方法。
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