JP2023022563A - コンクリート壁構築方法 - Google Patents

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大介 見澤
Daisuke Misawa
健二 本多
Kenji Honda
和也 阿蘇品
Kazuya Asoshina
賢太 原田
Kenta HARADA
侑哉 柴田
Yuya Shibata
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Abstract

【課題】下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法において、当該鉛直構面に構築されるコンクリート壁の支保を合理的に行って簡素化できる技術を提供する。【解決手段】下階側には壁が存在しない壁構築階F3の鉛直構面2にコンクリート壁3を構築するコンクリート壁構築方法であって、鉛直構面2のコンクリート壁構築部分を上下の鉛直構面上側部分5と鉛直構面下側部分6とに分割し、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16を構築する下側壁構築工程を実行し、当該下側壁構築工程を実行して構築された鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16が鉛直構面2の両側辺側の柱1に対して接合された後に、鉛直構面上側部分5のコンクリート壁15を構築する上側壁構築工程を実行する。【選択図】図11

Description

本発明は、下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法に関する。
壁が存在しない階の上階である壁構築階において、下階側には壁が存在しない鉛直構面に耐力壁などのコンクリート壁を構築する場合がある(例えば、特許文献1を参照。)。
このようなコンクリート壁構築方法では、壁構築階の鉛直構面全体に構築されるコンクリート壁を支保する支保工を、当該壁構築階の下階側に設置する必要がある。
特開平09-264049号公報
従来のコンクリート壁構築方法において、壁構築階の鉛直構面全体に対して一気にコンクリート壁を構築する場合には、下階側に設置する支保工としては、鉛直構面全体のコンクリート壁の重量を対応して、大掛かりなものとなるという問題がある。
例えば、壁構築階の下階側の床上に垂直姿勢の支保工を設置し、その支保工で壁構築階の鉛直構面全体に構築されるコンクリート壁を支保する場合には、支保工が設置される床の撓みを許容範囲内に抑制するために、壁構築階の下階側において多数の階の夫々に支保工を設置して、鉛直構面全体に構築されるコンクリート壁の重量を多数の階の夫々の床に分散させる必要がある場合があり、非常に大掛かりで煩雑な作業が必要となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法において、当該鉛直構面に構築されるコンクリート壁の支保を合理的に行って簡素化できる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法であって、
前記鉛直構面のコンクリート壁構築部分を上下の鉛直構面上側部分と鉛直構面下側部分とに分割し、
前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁を構築する下側壁構築工程を実行し、
当該下側壁構築工程を実行して構築された前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁が前記鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された後に、
前記鉛直構面上側部分のコンクリート壁を構築する上側壁構築工程を実行する点にある。
本構成によれば、壁構築階において下階側には壁が存在しない鉛直構面にコンクリート壁を構築するにあたり、上記下側壁構築工程が実行されて鉛直構面下側部分のコンクリート壁が構築される。その際に鉛直構面に構築されるコンクリート壁は、当該鉛直構面全体に対応するものではなく、その一部である鉛直構面下側部分に対応するものであるため、比較的軽量なものとなる。よって、上記下側壁構築工程の実行時において、構築される鉛直構面下側部分のコンクリート壁の支保工を比較的簡素化することができる。
次に、上記下側壁構築工程が実行されて構築された鉛直構面下側部分のコンクリート壁が鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合される。すると、鉛直構面下側部分のコンクリート壁の重量は両側辺側の柱に伝達されて支持される状態となるため、上記下側壁構築工程で用いた支保工の一部又は全部を撤去することができる。
次に、上側壁構築工程が実行されて鉛直構面上側部分のコンクリート壁が構築される。その際に鉛直構面に構築される鉛直構面上側部分のコンクリート壁の重量は、その下に位置する鉛直構面下側部分のコンクリート壁を介して、そのコンクリート壁が接合された両側辺側の柱に好適に伝達されて支持される状態となる。よって、上記上側壁構築工程の実行時において、構築される鉛直構面上側部分のコンクリート壁の支保工を省略又は極めて簡素化することができる。
従って、本発明により、下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法において、当該鉛直構面に構築されるコンクリート壁の支保を合理的に行って簡素化できる技術を提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記下側壁構築工程において、前記鉛直構面下側部分の中央側にプレキャストコンクリート製の壁部材を建て込んだ後に、その両脇の接合部にコンクリートを打設して、前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁を構築し、
前記下側壁構築工程で前記接合部に打設したコンクリートの強度発現後に、前記上側壁構築工程を実行する点にある。
本構成によれば、下側壁構築工程において、鉛直構面下側部分の一部である中央側のコンクリート壁を、大掛かりな型枠や短い間隔での支保工の設置が必要となる現場打ちコンクリート製ではなく、予め製作されたプレキャストコンクリート製の壁部材で構築するので、型枠や短間隔での支保工の設置を省略して作業効率を向上することができる。更に、その壁部材の両脇の接合部については、現場打ちコンクリートで構築し、そのコンクリートの強度発現により、当該両接合部及びその間に建て込まれた壁部材からなる鉛直構面下側部分のコンクリート壁が鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された判断して、次の上側壁構築工程を実行することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記上側壁構築工程において、前記鉛直構面上側部分に配置される壁鉄筋をユニット化した壁鉄筋ユニットを予め地組し、当該地組された壁鉄筋ユニットを前記鉛直構面上側部分に揚重して設置する点にある。
本構成によれば、上側壁構築工程において、鉛直構面の上辺側の梁と鉛直構面下側部分のコンクリート壁と両側辺部の柱により囲われた鉛直構面上側部分に対して、直接壁鉄筋を配筋するという煩雑な作業を行う必要がなく、予め地組された壁鉄筋ユニットを比較的簡単な作業で設置することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記下側壁構築工程において、前記鉛直構面下側部分に構築されるコンクリート壁を支保する第1支保工を垂直姿勢で前記壁構築階の下階である第1支保工設置階の床上に設置すると共に、前記第1支保工設置階の床を支保する第2支保工を下端側が柱寄りとなる傾斜姿勢で前記第1支保工設置階の下階である第2支保工設置階の床上に設置し、
前記鉛直構面下側部分に構築されたコンクリート壁が前記鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された後に、前記第1支保工及び前記第2支保工を撤去して、前記上側壁構築工程を実行する点にある。
本構成によれば、上記下側壁構築工程の実行時において、壁構築階の下階である第1支保工設置階の床上に設置される垂直姿勢の上記第1支保工と、その第1支保工設置階の下階である第2支保工設置階の床上に設置される傾斜姿勢の上記第2支保工とを設置して、構築される鉛直構面下側部分のコンクリート壁の重量を、第1支保工設置階及び第2支保工設置階の床及び鉛直構面の両側辺部の柱により合理的に支保することができる。
また、この第1支保工及び第2支保工は、鉛直構面下側部分に構築されたコンクリート壁が鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された時点で撤去して、上側壁構築工程を実行することができる。
本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第1ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第1ステップの状態を示す側面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第2ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第2ステップの状態を示す側面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第3ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における下側壁構築工程第3ステップの状態を示す側面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第1ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第1ステップの状態を示す側面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第2ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第2ステップの状態を示す側面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第3ステップの状態を示す立面図 本実施形態のコンクリート壁構築方法における上側壁構築工程第3ステップの状態を示す側面図
本発明に係るコンクリート壁構築方法の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態のコンクリート壁構築方法(以下、「本壁構築方法」と呼ぶ場合がある。)は、図11及び図12に示すように、下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面2に耐力壁などのコンクリート壁3を構築する方法として構成されている。尚、本実施形態では、説明を簡単にするために、壁構築階を3階F3とするが、当該壁構築階は下階側に壁が存在しない階であればよい。
本壁構築方法では、鉛直構面2のコンクリート壁構築部分を上下の鉛直構面上側部分5と鉛直構面下側部分6とに分割した上で、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16を構築する下側壁構築工程と、鉛直構面上側部分5のコンクリート壁15を構築する上側壁構築工程とが、順に実行される。
そして、詳細については後述するが、上記下側壁構築工程を実行して構築された鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16が鉛直構面2の両側辺側の柱1に対して接合された後に、上記上側壁構築工程を実行して鉛直構面上側部分5のコンクリート壁15が構築される。このことで、本壁構築方法は、鉛直構面2に構築されるコンクリート壁3の支保を合理的に行って簡素化できるものとされている。
上記下側壁構築工程は、詳細については後述する下側壁構築工程第1ステップ(図1,2)、下側壁構築工程第2ステップ(図3,4)、下側壁構築工程第3ステップ(図5,6)を順に実行するものとして構成されている。
一方、上記上側壁構築工程は、詳細については後述する上側壁構築工程第1ステップ(図7,8)、上側壁構築工程第2ステップ(図9,10)、上側壁構築工程第3ステップ(図11,12)を順に実行するものとして構成されている。
以下、これら各ステップの詳細について説明する。
(下側壁構築工程第1ステップ)
図1,2に示す下側壁構築工程第1ステップでは、3階F3のスラブS3が未構築の状態で、3階F3の鉛直構面2の鉛直構面下側部分6の中央側にプレキャストコンクリート製の壁部材20が建て込まれる。このとき、3階F3の下階である第1支保工設置階としての2階F2のスラブS2上の中央側に設置される第1支保工51と、その2階F2の下階である第2支保工設置階としての1階F1のスラブS1上に設置される第2支保工55とが設置される。更に、第1支保工51は、垂直姿勢で設置されており、一方、第2支保工55は、上端部が上記第1支保工51と同じ中央側に位置すると共に下端側が柱1寄りの隅部に位置する傾斜姿勢で設置されている。
そして、このような構成により、プレキャストコンクリート製の壁部材20の重量は、上記第1支保工51及び第2支保工55により、1階F1及び2階F2夫々のスラブS1,S2及び鉛直構面2の両側辺部の柱1により合理的に支保されることになる。
プレキャストコンクリート製の壁部材20は、鉛直構面下側部分6の中央側の壁を構成する壁部分21を有すると共に、その下端部に3階F3のスラブS3に内装されてスラブS3高さと同じ高さの扁平な梁部分25を有する。そして、壁部材20の壁部分21の上端面からは鉛直構面上側部分5に設けられる複数の壁主筋の夫々に接合される複数の壁主筋23が、鉛直構面上側部分5に向けて鉛直方向に突出されている。また、壁部材20の壁部分21の両側面からは柱1から突出された複数の水平接合筋の夫々に接合される複数の水平接合筋22が、両脇の接合部30に向けて水平方向に突出されている。一方、壁部材20の梁部分25の両側面からは柱1から突出された複数の梁主筋の夫々に接合される複数の梁主筋26が、両脇の接合部30に向けて水平方向に突出されている。また、壁部材20の梁部分25の前後面からは前後のスラブS3に設けられる複数のスラブ筋の夫々に接合される複数の水平接合筋27が、当該スラブS3が形成される領域に向けて突出されている。尚、本実施形態では、梁部分25を、スラブS3に内装された扁平梁として構成したが、通常梁とすることもできる。
(下側壁構築工程第2ステップ)
上記下側壁構築工程第1ステップの次に図3,4に示す下側壁構築工程第2ステップが実行される。この下側壁構築工程第2ステップでは、壁部材20の両脇の接合部30の配筋作業や型枠設置作業が行われる。この接合部30には、鉛直構面上側部分5にもわたる複数の壁主筋31が配筋される。更に、壁部材20の梁部分25から突出される複数の梁主筋26に対して複数の梁あばら筋32が取り付けられる。
また、両脇の接合部30の下方及び前後(図示省略)の周囲には、当該接合部30へのコンクリート打設用の型枠53が設置される。この型枠53は、2階F2のスラブS2上の両脇に設置された垂直姿勢の第1支保工52により支保される。
尚、この状態において設置されている支保工51,52,55は、上述した壁部材20及びその両脇の接合部30へ打設されるコンクリートで構築される比較的軽量な鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16(図5)を支保可能なものであればよいため、鉛直構面2全体に構築される非常に重いコンクリート壁3(図11)を支保する場合と比べて簡素化されたものとなっている。
(下側壁構築工程第3ステップ)
上記下側壁構築工程第2ステップの次に図5,6に示す下側壁構築工程第3ステップが実行される。この下側壁構築工程第3ステップでは、3階F3のスラブS3に対してコンクリートが打設されると共に、壁部材20の両脇の接合部30に対してコンクリートが打設される。そして、このように両脇の接合部30に打設されたコンクリートと、中央側に配置された壁部材20の壁部分21により、鉛直構面2の下部分である鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16が構築されることになる。
更に、両脇の接合部30に打設されたコンクリートが硬化して強度が発現されたときには、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16は、鉛直構面2の両側辺側の柱1に対して接合されて、その重量が両側辺側の柱1に伝達して支持される状態となる。よって、両脇の接合部30に打設されたコンクリートの強度が適度に発現されたタイミングで、支保工51,52,55並びに型枠53が撤去される。尚、この撤去のタイミングは、接合部30に打設されたコンクリートの強度が完全に発現されたときでなくても構わない。また、接合部30に打設されたコンクリートの強度が発現された時点以降においても、支保工51,52,55を適宜残置しておいても構わない。
(上側壁構築工程第1ステップ)
上記下側壁構築工程の第1ステップから第3ステップが実行されて鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16が鉛直構面2の両側辺側の柱1に対して接合された後に、図7,8に示す上側壁構築工程第1ステップが実行される。この上側壁構築工程第1ステップでは、鉛直構面上側部分5に配置される壁鉄筋をユニット化した壁鉄筋ユニット40が予め地組されて、当該地組された壁鉄筋ユニット40が鉛直構面上側部分5に揚重されて設置される。この壁鉄筋ユニット40は、鉛直構面上側部分5に配置される上記壁鉄筋としての複数の壁主筋41が、上階側のスラブS4に内装される梁部分の梁主筋42やあばら筋43に対して垂下された形態を有する。また、壁主筋41の上端部は、水平に折り曲げられて上階のスラブS4の主筋44として延出している。
このように構成された壁鉄筋ユニット40は、上階側から降下させて、鉛直構面上側部分5に対して上方から壁主筋41を差し込む形態で、鉛直構面上側部分5に設置される。そして、これら壁主筋41は、壁部材20の上端面から突出されている壁主筋23,31に対して接合される。
そして、このステップでは、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16と両側辺部の柱1により囲われた鉛直構面上側部分5に対して、直接壁主筋41等を配筋するという煩雑な作業を行う必要がなく、予め地組された壁鉄筋ユニット40が比較的簡単な作業で設置されることになる。
(上側壁構築工程第2ステップ)
上記上側壁構築工程第1ステップの次に図9,10に示す上側壁構築工程第2ステップが実行される。この上側壁構築工程第2ステップでは、壁鉄筋ユニット40が設置された鉛直構面上側部分5において、配力筋46の配筋や各鉄筋の接合作業が行われる。
(上側壁構築工程第3ステップ)
上記上側壁構築工程第2ステップの次に図11,12に示す上側壁構築工程第3ステップが実行される。この上側壁構築工程第3ステップでは、鉛直構面上側部分5に対して、適宜型枠(図示省略)を設置した上で、コンクリートが打設される。そして、この打設されたコンクリートにより、鉛直構面2の上部分である鉛直構面上側部分5のコンクリート壁15が構築されることになる。
この際に、鉛直構面2に構築される鉛直構面上側部分5に打設されるコンクリートの重量は、その下に位置する鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16を介して、そのコンクリート壁16が接合された両側辺側の柱1に好適に伝達されて支持される。よって、鉛直構面上側部分5に打設されるコンクリートの支保工は省略又は極めて簡素化されたものとなる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、鉛直構面下側部分6の中央側に建て込まれるプレキャストコンクリート製の壁部材20を、鉛直構面下側部分6の中央側の壁を構成する壁部分21の下端部にスラブS3に内装される梁部分25を有するものとしたが、梁部分25を除いて壁部分21のみをプレキャストコンクリート製の壁部材として鉛直構面下側部分6の中央側に建て込むようにしても構わない。
(2)上記実施形態では、下側壁構築工程において、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16を、プレキャストコンクリート製の壁部材20で中央側を構築し、その両脇の接合部30のみを現場打ちコンクリートで構築したが、鉛直構面下側部分6のコンクリート壁16全体を現場打ちコンクリートで構築しても構わない。
(3)上記実施形態では、上側壁構築工程において、鉛直構面上側部分5に配置される壁主筋41等をユニット化した壁鉄筋ユニット40を予め地組して、当該壁鉄筋ユニット40を鉛直構面上側部分5に揚重して設置したが、壁鉄筋ユニット40の構成については適宜変更可能であり、また、壁鉄筋ユニット40を用いることなく、鉛直構面上側部分5の配筋作業を現場で行っても構わない。
(4)上記実施形態では、下側壁構築工程において、鉛直構面下側部分6に構築されるコンクリート壁16を支保する第1支保工51,52を垂直姿勢で2階F2のスラブS2上に設置すると共に、2階F2のスラブS2を支保する第2支保工55を下端側が柱1寄りとなる傾斜姿勢で1階F1のスラブS1上に設置したが、これら支保工の設置状態等については適宜変更しても構わない。
1 柱
2 鉛直構面
3 コンクリート壁
5 鉛直構面上側部分
6 鉛直構面下側部分
15 鉛直構面上側部分のコンクリート壁
16 鉛直構面下側部分コンクリート壁
20 壁部材
30 接合部
40 壁鉄筋ユニット
41 壁主筋(壁鉄筋)
51 第1支保工
52 第1支保工
55 第2支保工
F1 1階(第2支保工設置階)
F2 2階(第1支保工設置階)
F3 3階(壁構築階)

Claims (4)

  1. 下階側には壁が存在しない壁構築階の鉛直構面にコンクリート壁を構築するコンクリート壁構築方法であって、
    前記鉛直構面のコンクリート壁構築部分を上下の鉛直構面上側部分と鉛直構面下側部分とに分割し、
    前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁を構築する下側壁構築工程を実行し、
    当該下側壁構築工程を実行して構築された前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁が前記鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された後に、
    前記鉛直構面上側部分のコンクリート壁を構築する上側壁構築工程を実行するコンクリート壁構築方法。
  2. 前記下側壁構築工程において、前記鉛直構面下側部分の中央側にプレキャストコンクリート製の壁部材を建て込んだ後に、その両脇の接合部にコンクリートを打設して、前記鉛直構面下側部分のコンクリート壁を構築し、
    前記下側壁構築工程で前記接合部に打設したコンクリートの強度発現後に、前記上側壁構築工程を実行する請求項1に記載のコンクリート壁構築方法。
  3. 前記上側壁構築工程において、前記鉛直構面上側部分に配置される壁鉄筋をユニット化した壁鉄筋ユニットを予め地組し、当該地組された壁鉄筋ユニットを前記鉛直構面上側部分に揚重して設置する請求項1又は2に記載のコンクリート壁構築方法。
  4. 前記下側壁構築工程において、前記鉛直構面下側部分に構築されるコンクリート壁を支保する第1支保工を垂直姿勢で前記壁構築階の下階である第1支保工設置階の床上に設置すると共に、前記第1支保工設置階の床を支保する第2支保工を下端側が柱寄りとなる傾斜姿勢で前記第1支保工設置階の下階である第2支保工設置階の床上に設置し、
    前記鉛直構面下側部分に構築されたコンクリート壁が前記鉛直構面の両側辺側の柱に対して接合された後に、前記第1支保工及び前記第2支保工を撤去して、前記上側壁構築工程を実行する請求項1~3の何れか1項に記載のコンクリート壁構築方法。
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