JP2734034B2 - シリコン半導体基板の処理方法 - Google Patents

シリコン半導体基板の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリコン半導体基板の処理方法、特にゲッ
タリング源となる欠陥層を形成する処理方法に関する。
〔従来の技術〕
シリコン半導体基板中に形成する結晶欠陥層によっ
て、有害不純物などをゲッタリングする技術には、欠陥
層の形成方法により大きく分けてイントリンシック・ゲ
ッタリング(以下、IGと略す)技術とエクストリンシッ
ク・ゲッタリング(以下、EGと略す)技術とがある。IG
技術としては、チョクラルスキー法で引き上げたシリコ
ン単結晶中にもともと過飽和に含まれる溶存酸素を熱処
理によって析出させ、シリコン半導体基板の内部に欠陥
層を形成する技術が代表的である。
一方、EG技術は半導体基板の裏面側に故意に格子歪を
導入するもので、たとえばシリコン半導体基板の裏面に
機械的損傷を与えたり、あるいはシリコン半導体基板の
裏面にリンなどの不純物を拡散し、格子不整合転位網を
発生させたり、あるいはアルゴンなどのイオン注入によ
って格子に損傷を与えたり、あるいはまたシリコン半導
体基板の裏面にシリコン窒化膜を成長させ、高温で熱処
理することによってシリコン半導体基板とシリコン窒化
膜との界面に歪場を形成するなどの方法がある。さらに
また、シリコン半導体基板の裏面に多結晶半導体膜を成
長させ、この多結晶半導体膜の結晶粒界をゲッタリング
源とする方法もEG技術に含まれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上述した従来のゲッタリング技術は、たとえ
ばまずIG技術においては、酸素析出の機構が極めて多様
かつ複雑な要因を含んでいるため、酸素析出の完全な制
御は非常に困難で、欠陥層の形成が十分でなかったり、
逆に無欠陥であるべき活性領域に欠陥が発生したりし
て、半導体装置の製造歩留りを低下させるという欠点が
ある。
一方、EG技術においては、シリコン半導体基板の変形
や汚染を伴うことが多く、また一般的にIG技術よりは効
果が小さく、またゲッタリング作用が半導体装置製造プ
ロセス中で長続きしないという欠点があった。
本発明の目的は、IG技術を主とするものであるが、EG
の効果も得られる、新規なシリコン半導体基板の処理方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明により処理方法は、シリコン基板の一主面の全
面もしくは一部分にシリコン酸化膜を形成し、さらに当
該一主面の全面にシリコン窒化膜を被着する工程と、前
記シリコン基板を熱処理し、前記シリコン窒化膜を被着
していない前記シリコン基板の他主面において、一定の
深さまで過飽和酸素を外部拡散により除去する工程と、
前記シリコン窒化膜の全部あるいは一部を除去する工程
と、前記シリコン基板を熱処理し、基板内に酸素析出核
を形成する工程と、前記シリコン窒化膜の全部あるいは
一部を除去した後に前記シリコン基板を酸素を含む雰囲
気中で熱処理し、前記酸素析出核に基づく積層欠陥を前
記一主面に形成する工程とを有している。
〔作用〕
シリコン半導体基板を高温熱処理(1050℃以上)する
第2工程で一方の面(半導体素子を形成する面)からは
一定の深さまで過飽和酸素が除去・低減され、また内部
の結晶生成時の析出核を消減させる。この方法では、他
方の面は、シリコン窒化膜によって酸素の外部拡散がな
いから、この面側には、後でIG効果を与える過飽和酸素
は充分に残っている。次に低温(1000℃以下、通常600
〜700℃)で熱処理する第4工程で、過飽和酸素が残っ
ている領域に酸素析出核を精度よく形成することができ
る。
〔実施例〕
以下、図面を参照して、本発明の実施例につき説明す
る。第1図〜第4図は、第1実施例を示す図である。第
1図は、第1工程を示すもので、シリコン半導体基板1
の一方の表面にCVD法によって70nmのシリコン酸化膜2
を形成し、次いで同じ表面にCVD法によって15nmのシリ
コン窒化膜3を形成している。シリコン半導体基板1は
1.4×1018cm-3の格子間酸素を含み、面方位(100)の、
直径125mm,厚さ600μmのものである。
次に第2図は第2工程を示すもので、シリコン半導体
基板1を、5%の酸素を含む窒素雰囲気中で1100℃,2時
間の熱処理を施し、これによってシリコン半導体基板1
の内部にほぼ一様に分布している格子間酸素の、シリコ
ン酸化膜2およびシリコン窒化膜3によってマスクされ
ていない方の表面から外部拡散4が起き、その結果、こ
の表面付近の領域では格子間酸素濃度は低くなる。この
領域が素子活性領域として用いられる。またこの際、シ
リコン窒化膜3による応力はシリコン酸化膜2によって
緩和され、シリコン半導体基板1の変形はおこらない。
続いて、このシリコン半導体基板1からシリコン酸化
膜2およびシリコン窒化膜3を除去する第3工程後、第
4工程として第3図に示すように、窒素ふんい気中で65
0℃,4時間の熱処理を施し、シリコン半導体基板1の内
部の、格子間酸素濃度の高い領域に酸素析出核5を成長
させる。次に、このシリコン半導体基板1を乾燥酸素ふ
んい気中で1000℃,16時間の熱処理を行なうと、第4図
に示すように酸素析出核5が形成されている領域に酸素
析出物6が成長する。また最初にシリコン酸化膜2およ
びシリコン窒化膜3でマスクされていた方の表面付近に
は酸素析出核5が高密度に存在しているので、この表面
には、酸素析出物6の成長に伴い、積層欠陥7が高密度
に発生し、これが強力なEG源として作用する。なお、前
に述べたように、第4図の工程は、ウエーハ段階で行な
わず、半導体装置の製造工程中において、同様な効果を
得るようにしていることが多い。
以上のように作製したシリコン半導体基板は、従来の
EG技術を用いたものと異なり、熱処理などによってシリ
コン半導体基板が変形するような応力が発生することが
なく、またEG源として表面まで露出した内部欠陥を利用
しているため、ゲッタリング源は無尽蔵と言ってよく、
熱処理の繰返しによってアニールアウトされたり、消費
されつくしたりしてしまうことがない。また、本発明の
半導体基板の製造方法は、有害不純物などによって半導
体基板を汚染する心配もない。
さらにまた、本発明はIG技術とEG技術との相乗効果に
よる極めて強力なゲッタリング作用が得られるため、無
欠陥であるべき領域近くまで高密度の内部欠陥を形成さ
せるような危険をおかす必要はない。これらのことか
ら、本発明によって製造された半導体基板は、信頼性の
高い半導体装置を高歩留りで製造するのに極めて有効で
あるといえる。
次に第2実施例につき説明する。先ず、第5図に示す
ように、シリコン半導体基板8に格子配列された窓を有
するシリコン酸化膜9を形成する。シリコン半導体基板
8は、第1実施例と同じく、1.4×1018cm-3の格子間酸
素を含み、直径125mm,厚さ600μm,面方位(100)のもの
である。シリコン酸化膜9はCVD法で30nmに形成した後
ホトエッチングによりパターンを形成する。ここで、シ
リコン酸化膜9の窓となる部分の寸法は、一辺が2mmの
正方形とし、またこれらの窓と窓との間隔は2mmとす
る。なお、この窓の各辺はシリコン半導体基板8の〈11
0〉方向とすることが望ましい。
次にシリコン半導体基板8の同じ表面にCVD法によっ
て40nmの厚さのシリコン窒化膜10を成長させ、第6図に
示すような構造とする。次に第2工程として第7図に示
すように、シリコン半導体基板8を、5%の酸素を含む
窒素ふんい気中で1100℃,2時間の熱処理を施し、シリコ
ン酸化膜9およびシリコン窒化膜10でマスクされていな
い方の表面付近の領域の格子間酸素の外部拡散11を起こ
させる。またこの時、シリコン酸化膜9の窓を通してシ
リコン窒化膜10がシリコン半導体基板8と直接接してい
る界面では熱応力によって高密度に転位12が発生する。
続いて第3工程として第8図に示すように、ホトエッ
チング法によってシリコン窒化膜10がシリコン半導体基
板8と接している部分を残してシリコン窒化膜10を除去
し、さらにシリコン酸化膜9も除去する。第4工程はシ
リコン半導体基板8を窒素ふんい気中で650℃,5時間の
熱処理を施し、第9図に示すように酸素析出核13を成長
させる。
上記処理を行なったシリコン半導体基板8を、さらに
乾燥酸素ふんい気中で1000℃,16時間の熱処理を施すと
第10図に示すように、酸素析出物14が形成される。この
ときシリコン窒化膜10のパターンが形成されている方の
表面では、シリコン半導体基板8が露出している部分
で、酸素析出物14の成長およびシリコン半導体基板8の
酸化の進行に伴い、積層欠陥15が高密度に発生する。本
実施例では、シリコン半導体基板8とシリコン窒化膜10
との界面に発生した転位12、およびシリコン半導体基板
8が露出していた部分に発生した積層欠陥15、およびシ
リコン半導体基板内部に発生した酸素析出物14とによ
る、極めて強力なゲッタリング作用が得られる。なおこ
のシリコン半導体基板は、第1実施例のように、一方の
表面全部にシリコン窒化膜を成長させた場合と比較し
て、熱処理などによる基板の変形がさらに少ない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は先ずシリコン半導体基
板の一方の面側にのみ、過飽和酸素の除去または低減さ
れた一定領域を形成してから、低温熱処理することで、
酸素析出核を前記領域以外のところに形成する。前記一
定領域に、製造工程で半導体素子を形成するが、このと
き1000℃以上の高温になり、酸素析出核の領域に酸素析
出物が成長し、イントリンシック・ゲッタリング作用を
行なう格子欠陥が生ずる。この格子欠陥発生領域は、精
度良く制御可能である。またシリコン半導体基板の他方
の面(半導体素子を形成しない裏面)は、表面まで酸素
析出核があるので、表面に積層欠陥あるいは転位が生
じ、強力なエクストリンシック・ゲッタリング源ともな
っている。従来のエクストリンシック・ゲッタリングの
ように特別の表面処理を行なうものでないから、半導体
基板の変形,汚染の心配がなく、効果が強く、長持ちす
るゲッタリング作用を与える効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は、第1実施例の各工程を示す断面図、
第5図は第2実施例で、シリコン半導体基板の一方の面
に形成したシリコン酸化膜のパターンを示す図、第6図
〜第10図は第2実施例のシリコン酸化膜パターン形成後
の各工程を示す断面図である。 1,8……シリコン半導体基板、2,9……シリコン酸化膜、
3,10……シリコン窒化膜、4,11……酸素の外部拡散、5,
14……酸素析出核、6,13……酸素析出物、7,15……積層
欠陥、12……転位。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板の一主面の全面もしくは一部
    分にシリコン酸化膜を形成し、さらに当該一主面の全面
    にシリコン窒化膜を被着する工程と、前記シリコン基板
    を熱処理し、前記シリコン窒化膜を被着していない前記
    シリコン基板の他主面において、一定の深さまで過飽和
    酸素を外部拡散により除去する工程と、前記シリコン窒
    化膜の全部あるいは一部を除去する工程と、前記シリコ
    ン基板を熱処理し、基板内に酸素析出核を形成する工程
    と、前記シリコン窒化膜の全部あるいは一部を除去した
    後に前記シリコン基板を酸素を含む雰囲気中で熱処理
    し、前記酸素析出核に基づく積層欠陥を前記一主面に形
    成する工程とを有するシリコン基板の処理方法。
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