JP2652304B2 - 含フッ素有機ケイ素化合物 - Google Patents

含フッ素有機ケイ素化合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未載の新規な有機
ケイ素化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】含フッ素有機ケイ素化合物は、耐溶剤性
や耐薬品性に優れたゴム材料用素材および離型剤用素材
などの原料として有用であることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記のような用途に極めて有効に使用される新規な
含フッ素有機ケイ素化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式(1):
【化4】 〔式中、aは1以上の整数であり、Rfは下記一般式
(2):
【化5】 (ただし、Xはフッ素原子またはCF基であり、1は
0〜8の整数、k及びmは1〜20の整数、j及びnは
0または1の整数)で示される二価パーフルオロアルキ
レン基または二価パーフルオロポリエーテル基であり、
Qは、下記一般式(3):
【化6】 (ただし、RおよびRはそれぞれ脂肪族不飽和結合
を有しない非置換または置換1価炭化水累基)で示され
るシロキサン基である〕で表される含フッ素有機ケイ素
化合物が提供される。
【0005】本発明の含フッ素有機ケイ素化合物におい
て、二価の含フ素有機基であるRfとしては、特に二価
パーフルオロアルキレン基が好適であり、例えば、以下
のものを例示することができる。
【化7】
【0006】また、二価のシロキサン基Qにおいて、R
1 及びR2 としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基、フェニル基
等のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のア
ラルキル基、及びこれらの基の水素原子の一部がハロゲ
ンで置換された基、例えば 3,3,3−トリフロロプロピル
基等を例示することができ、特に好ましいものは、アル
キル基及び 3,3,3−トリフロロプロピル基である。かか
る一般式(3) で表されるシロキサン基Qの代表的な例を
下記に示す。
【化8】
【0007】本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、例
えば下記式(4): CH2 =CHCH2 NHCO−Rf−CONHCH2 CH=CH2 (4) (式中、Rfは前記と同様)で示される両末端にアリル基
を有する化合物と、下記式(5): H−Q−H (6) (式中、Qは前記と同様)で表されるシロキサンとを付
加反応触媒の存在下にて反応させることにより合成する
ことができる。
【0008】この反応において、上記 (4)式の末端アリ
ル化合物の使用量は、 (5)式のシロキサンよりも過剰に
使用することが好ましく、特に、 1<(末端アリル化合物のモル量)/(シロキサンのモ
ル量)≦2 を満足していることが好適である。この場合、末端アリ
ル化合物の使用量を多くすれば、比較的分子量の小さな
ポリマーが合成され、少なくすれば、分子量の大きなポ
リマーが合成される。この反応は50〜150 ℃、好ましく
は80〜120 ℃で行われる。また、付加反応触媒としては
周期表第VIII族元素またはその化合物、例えば、塩化白
金酸、アルコール変性塩化白金酸(米国特許第 3220972
号参照)、塩化白金酸とオレフインとのコンプレックス
(米国特許第 3159601号、同第 3159662号、同第 37754
52号参照)、白金黒またはパラジウムなどをアルミナ、
シリカ、カーボンなどの担体に担持させたもの、ロジウ
ム−オレフインコンプレックス、クロロトリス(トリフ
エニルホスフイン)ロジウム(ウイルキンソン触媒)な
どが挙げられるが、これらのコンプレックスはアルコー
ル系、ケトン系、エーテル系、炭化水素系の溶剤に溶解
して使用することが好ましい。
【0009】 また、本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は、下記式(6): CHCHOOC−Rf−COOCHCH (6) で表される両宋端エチルエステル化合物と、下記式(7): NH−(CH−Q−(CH−NH (7) (式中、Qは前記と同様) で表される両末端にアミノ基を有する化合物とを、室温
〜80℃で反応させた後、さらにアリルアミンを反応さ
せ、副生するエチルアルコールを除去することによって
も製造することができる。この反応において、上記
(6)式の末端エチルエステル化合物の使用量は、
(7)式のアミノ化合物よりも過剰に使用することが好
ましく、特に、 1<(エチルエステル化合物のモル量)/(アミノ化合物のモル量)≦2 を満足していることが好適である。この場合、末端エチ
ルエステル化合物の使用量を多くすれば、比較的分子量
の小さなポリマーが合成され、少なくすれば、分子量の
大きなポリマーが合成される。
【0010】かくして得られる本発明の含フッ素有機ケ
イ素化合物は種々の用途に利用することができる。例え
ば、本発明の含フッ素有機ケイ素化合物と、一分子中に
3つ以上のヒドロシリル基を有する化合物とを付加反応
触媒の存在下にて反応させればエラストマーを得ること
ができる。このエラストマーはフッ素含有率が高いため
耐溶剤性、耐薬品性に優れ、また、低表面エネルギーを
有するため離型性、撥水性に優れており、シーラント、
成形部品、押出部品、被覆などに有用である。
【0011】
【実施例】尚、以下の例において、粘度は25℃での測定
値である。実施例1 攪拌棒、温度計、ジムロート、滴下ロートを付した 200
ml四つ口セパラフラスコに、 下記式:
【化9】 で示される両末端アリル化合物(粘度:2930cp) 51.5
g、メタキシレンヘキサフロライド 50.0g、を仕込み
攪拌しながら90℃に加熱し、塩化白金酸のイソプロピル
アルコール2%溶液 0.05g、を添加する。その後、滴
下ロートにて、下記式:
【化10】 で示されるシロキサン 1.01g、を滴下し反応させる。
滴下後、熟成しながらガスクロマトグラフで前記シロキ
サンの消失を確認した後、室温まで冷却し、活性炭 1.5
gを投入して2時間攪拌する。これをろ過板で加圧ろ過
し、得られたろ液を 200℃/3mmHgで減圧ストリップし
たところ、淡黄色透明な液体48.7gが得られた。
【0012】この液体の粘度を測定したところ9120
cpであった。このものをNMR分折に供したところ、
0.23ppmに、Si−CHのピークが認められ
た。また、IR分折及び元素分析を行ったところ、次の
結果が得られた。IR;IRチャートは、図1に示す。 また、この液体のビニル基量を定量したところ0.00
97モル/100gであった。このことから、得られた
淡黄色透明液体は、下記構造式のポリマーであることが
確認された。
【化11】
【0013】実施例2 攪拌棒、温度計、ジムロート、滴下ロートを付した20
0ml四つ口セパラフラスコに、 下記式:
【化12】 で示される両末端アリル化合物(粘度:3050cp)
52.2g、メタキシレンヘキサフロライド 50.
0g、を仕込み攪拌しながら90℃に加熱し、塩化白金
酸のイソプロピルアルコール2%溶液 0.05g、を
添加する。その後、滴下ロートにて、 下記式:
【化13】 で示されるシロキサン 2.24g を滴下し反応させる。滴下後、熟成しながらガスクロマ
トグラフで上記シロキサンの消失を確認した後、室温ま
で冷却し、 活性炭1.5g を投入して2時間攪拌する。これをろ過板で加圧ろ過
し、得られたろ液を 200℃/3mmHgで減圧スト
リップしたところ、淡黄色透明な液体49.2gが得ら
れた。
【0014】この液体の粘度を測定したところ10,4
00cpであった。このものをNMR分析に供したとこ
ろ、0.27ppmに、Si−CHのピークが認めら
れた。また、IR分析及び元素分析を行ったところ、次
の結果が得られた。IR;IRチャートは、図2に示
す。 また、この液体のビニル基量を定量したところ0.00
95モル/100gであった。このことから、得られた
淡黄色透明液体は、下記構造式のポリマーであることが
確認された。
【化14】
【0015】実施例3 攪拌棒、温度計、ジムロート、滴下ロートを付した20
0ml四つ口セパラフラスコに、 下記式:
【化15】 で示される両末端エチルエステル化合物(粘度:325
0cp) 51.3g、メタキシレンヘキサフロライド
50.0g、 を仕込み攬拌しながら50℃に加熱し、滴下ロートに
て、 下記式:
【化16】 で示される両末端にアミノ基を有するシロキサン 1.
86gを滴下し反応させる。滴下後、熟成しながらガス
クロマトグラフで上記アミノシロキサンの消失を確認し
た後、 アリルアミン0.48g を滴下し、さらに2時間熟成する。その後、200℃/
3mmHgで減圧ストリップして副生したエタノール等
の低沸分を留去した後、室温まで冷却し、 活性炭1.5g を投入して2時間攪拌する。これをろ過板で加圧ろ過し
たところ、淡黄色透明な液体49.5gが得られた。
【0016】この液体の粘度を測定したところ11,2
00cpであった。このものをNMR分析に供したとこ
ろ、0.23ppmに、Si−CHのピークが認めら
れた。また、IR分析及び元素分析を行ったところ、次
の結果が得られた。IR;IRチャートは、図3に示
す。 また、この液体のビニル基量を定量したところ0.00
91モル/100gであった。このことから、得られた
淡黄色透明液体は、下記構造式のポリマーであることが
確認された。
【化17】
【0017】
【発明の効果】本発明の含フッ素有機ケイ素化合物は新
規化合物であり、耐溶剤性や耐薬品性に優れたゴム材料
用素材および離型剤用素材などの原料として有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で合成された本発明の含フッ素有機ケ
イ素化合物のIRチャートを示す図。
【図2】実施例2で合成された本発明の含フッ素有機ケ
イ素化合物のIRチャートを示す図。
【図3】実施例3で合成された本発明の含フッ素有機ケ
イ素化合物のIRチャートを示す図。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一殿式(1): 【化1】 〔式中、aは1以上の整数であり、Rfは下記一般式
    (2): 【化2】 (ただし、Xはフッ素原子またはCF基であり、1は
    0〜8の整数、k及びmは1〜20の整数、j及びnは
    0または1の整数)で示される二価パーフルオロアルキ
    レン基または二価パーフルオロポリエーテル基であり、
    Qは、下記一般式(3): 【化3】 (ただし、RおよびRはそれぞれ脂肪族不飽和結合
    を有しない非置換または置換1価炭化水素基)で示され
    るシロキサン基である〕で表される含フッ素有機ケイ素
    化合物。
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